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数学の授業における「予想」のあり方に関する一考察 : 「予想」のタイプと「予想」のさせ方・取り上げ方に着目して

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(1)Title. 数学の授業における「予想」のあり方に関する一考察 : 「予想」のタイ プと「予想」のさせ方・取り上げ方に着目して. Author(s). 谷地元, 直樹. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 65(1): 305-316. Issue Date. 2014-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/7553. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第 6 5巻 第 1号 J o u r n a lo fH o k k a i d oU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n( E d u c a t i o n lVo . l6 5 .No. l. 平成 2 6年 8 月. Augus . t2 0 1 4. 数学の授業における「予想」のあり方に関する一考察 「予想」のタイプと「予想」のさせ方・取り上げ方に着目して. 谷地元直樹. 北海道教育大学附属旭川中学校. A Studyont h eE x p e c t a t i o ni nmathc l a s s e s -F o c u s i n gont y p e s,howt oe x p e c tandhowt ot a k eup一. YACHIMOTON a o k i AsahikawaJ u n i o rHighS c h o o lA t t a c h e dt oH o k k a i d oU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n. 概要 本研究は,問題解決の授業における「予想」のあり方に着目し,「予想」の意義や先行研究 を踏まえながら「予想」のタイプを明らかにすること,さらには「予想」のさせ方や「予想」 の取り上げ方について具体的に提案することをねらいとしている。 本研究で扱う研究対象となる実践例については,「予想」に関わる相馬氏の 2つの著書を分 析・考察することにした。ここでは,提示する問題と「予想」との関わりを示しながら,いく つかの視点から「予想」のタイプを考察した。この考察から,「予想」には 2つのタイプ(匝 感タイプ・直観タイプ)が存在することと,「予想」のさせ方や「予想」の取り上げ方につい ては,明確にされていないことが確認できた。 これらの分析・考察を踏まえて,本研究では問題解決の授業における「予想」に着目し,そ の意味や意義を見直すとともに,「予想」のさせ方(時間・手段)と「予想」の取り上げ方(挙 手・指名)を具体的に提案した。また,比較授業を行い「予想」のあり方について考察した結 果,問題解決の授業の中に教師が「予想」を適切に位置づけたり,効果的に「予想」をさせた り意図的に「予想」を取り上げたりしながら,本時の課題を明確にしていくことの重要性を確 認することができた。. 1.研究のねらい 算数・数学の授業では,「予想」はとても重要. である。また,数学的活動の 1っとしても,生徒 が主体的に取り組める活動とおさえることができ る。「予想」を取り入れた授業については,いく. 3 0 5.

(3) 谷地 yじ 直 樹. っかの丈献や先行研究がある。その中でも相馬氏 は「予想」に関する著書の中で,その意義ゃあり 方を明確にとらえている。筆者は問題解決の授業 を日常的に実践しながら,「予想」を取り入れた 授業を継続して行っている一人である。 「予想」を取り入れた授業は実践されているが, 予想させたことを学習活動のどの段階でどのよう. 明確に位置づけている。 (3) 問題の結果や考え方について見当をつけること そもそも「予想」の意味は,「前もって見当を つけること(新明解国語辞典)J, 1"前もって想像. i c t i o n a r y )J と一般的に すること(三省堂 WebD は意味づけられている。. に生かせばよいのかを具体的に示した論文はな. 数学教育で用いられる「予想」は,直観的に見. い。また,予想したことを効果的に生かしていく. 当をつけることであり,「仮説」や「見通し」と. 方法についても,現段階では明確にされていない。. はその性質は異なる。問題の答えを予想すること. このような現状を踏まえて,数学の授業における. によって,問題解決の過程で生徒の思考の幅を広. 「予想」のあり方について,提示する「問題」と. げたり,追求意欲を喚起させること等の効果を与. の関わりから,研究する必要があると考えた。. えるものである。ここで,「見通し」と「予想」. そこで,本研究は,問題解決の授業における「予. という用語は,算数・数学教育の中でもよく使わ. 想」のあり方に着目し,「予想」の意義や先行研. れるが,その意味には違いがあることを触れてお. 究を踏まえながら「予想」のタイプを明らかにす. く 。. ること,さらには「予想」のさせ方や「予想」の. ( 2 ). 取り上げ方について具体的に提案することをねら いとしている。. 1"予想」の意義. 予想させることのねらいはいくつか考えられ る。例えば「思考の幅を広げたり J,1"考え方の追 求を促す」ことだけではなく,「追究意欲を高める」. 2 . 研究の方法. ことにも効果的である。「予想」を取り入れるこ とで,「予想」を確かめようとする気持ちが高まる。. 研究を進めるに当たっては,「予想」の意味を確. 工藤氏は,授業のおける「予想」の必要性につい. 認するとともに,先行研究を通して「予想」の意. て,「日常生活は,予想→確認の中で充実感を得. 義をおさえていく。また,相馬氏の 2冊の著書(1)(2). ている」ことを例に挙げ,「予想」なくしてこの充. を分析・考察していく。ここでは,提示する「問. 実感は得ることはできないことを強調している. 題」と「予想」に着目し,「予想」のタイプと「予. このように,生徒が自ら予想することで,それを. 想」のさせ方・「予想」の取り上げ方について分. 確かめようとし,そこに「考えてみたい J,1 " 答 え. 析・考察していく。. が知りたい」といった課題意識や追求意欲が高ま. これらを踏まえて,「予想」のさせ方・「予想」. ( 4 )。. るものと考える。. の取り上げ方について,具体的な提案を示す。ま. 予想した事柄を確かめていく過程を通じて,数. 3つの学級を比較した授業実践を行い,これ. 学的に考える力や問題解決能力を培うことにもつ. までの考察と具体的な提案を基に,問題解決の授. ながると考える。ここでは,「予想」を基に自分. 業における「予想」の位置づけをさらに明確にし. なりに考えることに大きな意味がある。熊倉氏は,. ていく。. 個人で考える活動の必要性を指摘しており,見当. た ,. 違いの方法であっても短時間でも取り入れること. 3 . 研究の内容 1"予想」の意味. ( 1 ). 「予想」の意味について,相馬氏は次のように. 3 0 6. に,数学的な思考力の高まりが期待できると著書 の中で述べている。 (5) 最後に,「予想」は,問題を解決する上での「明 らかな誤答を防ぐ」ことに効果的だと考えられる。.

(4) 数学の授業における「予想」のあり方に閲する一考察. 例えば次の問題は,誤答となる「予想、」が比較的. の提示する問題について,尾坂氏は予想しやすい. 出やすい。 (6). 問題の 3つの条件を挙げている。 (7). [実践例にある問題(問題 1 6 )]. -全員が予想、できるような問題 .異なる予想、が出る問題 -新たな課題が生じる問題 問題解決の授業に「予想」を生かしていくため には,主に「決定問題」の形で問題を提示するこ. 多くの生徒からは 13袋」という誤答が出され. とが基本となる (8)。その理由は,生徒の「予想」. る。しかし,おおよその答えを想像しながら問題. が比較的出されやすく答えやすいことにある。な. を解決することが重要であり,自分で考えながら. お,決定問題のタイプは,次の① ④である。. 13袋より多いだろう」と気付いていくことに十. 分に意味がある。特に図形や関数の単元では,視 覚的に捉えて予想できる問題も数多くあることか ら,正解に近い「予想」をもち合わせながら自分 なりに課題を追究していくことが大切である。 さて,「予想」の意義として,相馬氏は著書の 中で 3点明らかにしている. ( 3 )。また,本研究で. は「予想」の意義を新たに 1点付け加えて,次の ように 4点にまとめた。. ① I~ はいくつか」. 〈求答タイプ〉. ② I~ はどれか,どちらか」. く選択タイプ〉. ③ I~ は正しいか」. 〈正誤タイプ〉. ④ I~ はどんなことがいえるか J. <発見タイプ〉. これらの 4つのタイプの問題を提示すること で,生徒に予想させることが可能となる。. 0 題の決定問 さて,次に示す[表 1]は,新旧 5 題を,上記の①. ①学習意欲を高める. ②考え方の追究を促す. ③思考の幅を広げる. ④明らかな誤答を防ぐ. ④のタイプに応じて分類した結. 果である。 [ 表 1 :決定問題のタイプ]. タイフ。. 旧予想. ※ ( )内は割合. 新予想. 合計. これら 4つの意義は,問題解決の学習を進める. ①. 4間 ( 0 . 2 9 ) 9問 ( 0 . 2 5 ) 1 3問 ( 0 . 2 6 ). 上で欠くことはできない要件となる。しかし大切. ②. 7間. ( 0 . 5 ) 2 1問 ( 0 . 5 8 ) 2 8問 ( 0 . 5 6 ). なのは,生徒自身が予想する活動の重要性をどれ. ③. 0間. ( 0 ) 6問 ( 0 . 1 7 ) 6問 ( 0 . 1 2 ). だけ実感できているのか,さらには指導する教師. ④. 3間 ( 0 . 2 1 ) 0問. が,「予想」の意義をおさえ,「予想、」を意図した. ( 0 ) 3問 ( 0 . 0 6 ). 決定問題としては,②の選択タイプが最も多く,. 授業を構築できているかという点にある。. 新旧予想の問題において双方ともに半数以上を占. ( 3 ) 新旧 2冊の文献の分析・考察から. めている。なぜ,この選択タイプが,「予想」を. 本研究では,「予想」のあり方について研究を. 生かすための問題提示に多く用いられているのだ. 進めるために,相馬氏の「予想」に関する 2冊の. ろうか。筆者はその要因を,次のように考えてい. 著書(1)(2) (以下,旧予想,新予想、と称する)を. る 。. 基に,「予想」の内容や方法等を分析・考察する。. -選択肢を与えることで,問題の答えが見える形. 0題の「問題」 この旧予想と新予想には,あわせて 5 とそれに対する「予想」の例と扱い方が記載され. となり,予想しやすくなる。 「予想」が分かれる可能性が高まり,「予想」の. ている。以下,筆者が「問題」と「予想」のあり. 理由や正答をめぐって課題追究の意欲が増す。. 方について分析した結果とその考察を示す。. 8聞のうち,「二択タ さらに,②の選択タイプ 2. [決定問題のタイプについて] まず,予想、させるために必要となるのは,授業 のスタートに「問題」を提示することである。こ. 0問あり,特に新問題では一見両 イプ」の問題は 2 方が正答に思えるような二択タイプが多い傾向に ある。. 3 0 7.

(5) 谷地 yじ 直 樹. 二者択一の問題は,どちらも正解に見えたり, 一見判断しにくいものを出題することができ,生. ]園. イ一岡山. ※ ( )内は割合 新予想. 合計. 8間 ( 0 . 5 7 ) 120問 ( 0 . 5 6 ) 128問 ( 0 . 5 2 ) 0お) 1 1 6問 ( 0叫) 12 2問 ( 0叫) 6間 (. ドの i 潟のf1J すいを総│到したとき事総泌!交i として ! i 守しいのはア, イのど んらだろうかず. 。. フ 一. [新問題:授業例 9 (おうぎ形)]. : タ 一・ 予. 4-. 内. の例が挙げられる。. の一日. 「予想」のタイプに応じて分類した結果である。 想一 l 予一 ・ ・ 園. 能となる。 例えば,二択タイプの問題として,次. さて,次に示す[表 2]は,新旧 50題の問題を, 表一 [-. 徒が迷ったり悩んだりしながら予想することが可. 問題を解決する上で重要な役割を果たすと考えた。. 新旧予想を合わせると,直感タイプが半数以上 を占めることがわかる。これは「予想」本来の意 味(問題の結果や考え方について見当をつけるこ. この二択タイプは,正誤タイプ I~ は正しいだ. と)に基づいた結果とも考えられる。例えば,直. ろうか」に変換して提示することもできる。この. 感的に予想する問題として,次の例が挙げられる。. 問題では,「側面図としてアになるだろうか?J. [新問題:授業例 1 5 (式の計算の利用)]. と提示することができ,こうした表現の仕方の違 いで,両タイプの問題を生徒の実態に応じて出題 することが可能となる。 [予想のタイプについて]. l: i ! l がl l k n j C ' )I E J i j f J(1)1 II !ニ'fi人 的』う l こ1 ' ]が後している. この. c[ l j< 7 )I 自 i l f t が太き 主き.1¥と Bいのはどちらだろうかね. この問題は選択タイプであり,視覚的に捉えや. 次に,「予想」のタイプについてである。問題. すいことから,多くの生徒がどちらかを選んだり,. について,何をどのように予想させるのかが重要. ときには「同じ」と予想することもある。このよ. であり,「予想」の内容によって,授業展開が大. うに,生徒全員が「予想」に取り組むという活動. きく変化していくと考えられる。この「予想」の. を重視する点からも,上記のような問題を通じて,. タイフ。については,それ自体を分類した先行研究. 当てず、っぽう的な「予想(おおよそ,大体,見た. はない。そこで,提示する問題との関わりを踏ま. 目)J も数学の問題を解決する上で必要だと考え. えながら,「予想」のタイプを次のように分類す. る 。. ることにした。. その一方で,. a 直感的に予想させる(直感タイプ) →見た目で感覚的に捉えながら瞬時に答える. b :直観的に予想させる(直観タイプ) →既存の知識や技能を基に考えながら答える. b (直観タイプ)の問題も半数近. くあることがわかる。例えば,直観的に予想する 問題として,次の例が挙げられる。 [新問題:授業例2 5 (平方根 aイ己)] " 行8 0I 却 でJ の仁給である J U.OIこはどんな自然数が入るだろうか〉. b (直観タイプ)で授業を行う. この問題の場合は,口と Oに入る数を感覚的に. ことが多くあった。その中では,新たな課題を見. 捉えて予想することは難しい。ある程度の知識や. 出したり,深く追究することができるように,数. 技能が必要であり,既習内容を基に答えることに. 学的にイメージさせながら予想する活動を取り入. なる。また,直観的に予想することは,直感的に. れていた。しかし,先ほど尾坂氏が予想しやすい. 予想するよりも考える時聞が必要となることも想. 問題の 3つ条件を示したように,全員が予想する. 定される。. 筆者は今まで,. ことを可能にするためには,問題の答えを見た目 で判断したり,感覚的に捉えて答えることができ るような a (直感タイプ)も大切である。そこで,. 2つの「予想」のタイプ(直感・直観タイプ)が,. 3 0 8. [決定問題→予想のタイプについて] 次に示す[表 3]は,決定問題のタイプと「予 想」のタイプを合わせた結果である。.

(6) 数学の授業における「予想」のあり方に閲する一考察. [ 表 3 :問題→予想のタイプ]. ※ ( )内は割合. その一方で,新予想では「発見タイプ」が出題. タイプ 合計 旧予想 新予想 ①→ a 2間 ( 0 .1 4 ) 7間 ( 0 . 1 9 ) 9間 ( 0 . 1 8 ). されていないことから,④→ a (発見→直感)や ④→ b (発見→直観)は大きく減少している。こ. 0 .1 4 ) 2間 ( 0 . 0 5 ) 4間 ( 0 . 0 8 ) ①→ b 2間 ( ②→ a 4間 ( 0 . 2 9 ) 1 1間 ( 0 . 3 2 ) 1 5間 ( 0 . 3 0 ). のことを言い換えると,直感・直観的な「予想、」. 0 . 2 2 ) 1 0間 ( 0 . 2 8 ) 1 3間 ( 0 . 2 6 ) ②→ b 3間 ( ( 0 ) 2間 ( ③→ a 0間 0 . 0 5 ) 2間 ( 0 . 0 4 ). いない可能性があることも推察できる。. ( 0 ) 4間 ( 0 . 1 1 ) 4間 ( 0 . 0 8 ) ③→ b 0間 ( 0 ) 2間 ( ④→ a 2間 ( 0 .1 4 ) 0間 0 . 0 4 ). ④→ b. 1間 ( 0 . 0 7 ) 0間. ( 0 ). を促すためには,「発見タイプ」の問題は適して. [予想のさせ方について] 次に,「予想」のさせ方についてである。教師. 0 . 0 2 ) 1間 (. が「予想しよう」と問いかけることは容易である. 全体としては,②→ a (選択→直感)の組み合. が,どのように予想させるかが重要である 0 1予想」. わせが最も多いことがわかる。その理由としては,. の内容が直感的なものであればあるほど,端的に. 「問題を把握しやすい J, 1答えを予想しやすいん. 聞き返すことが必要である。また,少し考えない. 「課題を掴みやすい」などが挙げられる。例えば,. と予想できない場合もあり得る。この「予想」の. ②→ a (選択→直感)の問題として,次の例が挙. させ方については,新旧 50題の問題を,. げられる。. 2つの視点から,次のように分類することにした。. 0 (多角形の外角の和)] [新問題:授業例2 むの e j l j ) 院の外郊 の布[とが角形の外角. 。 〉 手J I (え とちら治宝え; きいどろうか υ. ヘ /. 1と Hの. 1 :すぐに答えさせる I I :少し考えてから答えさせる まず,「予想」のさせ方で大切なのは,答えを 予想する時間をどの程度確保するかである。そこ. ここでは,生徒の直感的な「予想、」を促すもの. で,新旧 50題の問題を分析したところ, 40題につ. が図の存在と選択肢にある。また,自分で図をか. いては予想する時間に関する記述があった。その. く活動を取り入れることで,外角の意味やその特. 結果は[表 4]の通りである。. 徴に迫る授業を展開することが可能になる。この. [ 表 4:予想のさせ方]. タイプの問題の傾向としては,図を用いた問題が. 旧予想. │ 新予想. ※ ( )内は割合. │合計. 多くあり,グラフを用いた問題は少し含まれてい. 8間 ( 0 . 7 3 ) 125問 ( 0 . 8 6 ) 13 3問 ( 0制. る程度である。. 3間 ( 0 . 2 7 ) 14問 ( 0 . 1 4 ) 17問 ( 0 . 1 7 ). さらに新予想で大きく増加傾向にあるのは,②. 「予想」のさせ方については,. 1 (すぐに答え. → b (選択→直観)や③→ b (正誤→直観)であ. させる)が 8割である。この結果からは,直感・. る。例えば,③→ b (正誤→直観)の問題として,. 直感的に予想させるためには,時間をとらない方. 次の例が挙げられる。. が効果的であることが読み取れる。その一方で,. [新問題:授業例 3 (式の値)]. I (少し考えてから答えさせる)は,. -x lシンいて.. に出題されている。これらは「視覚的に判断しに. )., rß;~\ と千五 {.さんは昭次めように I 訴しているね. 太郎 T t. r . <Iまれの数だと ! & tう i. 花子さん. i そうとは 1 9 {らないと Y 4 1うわj. どちらが1 1'しいどろうかの. 会話を交えた形での正誤タイプによる提示方法. 7つの問題. くい J, 1論理的に考える時聞が必要」となる問題 であった。 例えば, Iの問題として,次の例が挙 げられる。. に加え,既習内容を基に直観的に予想させる問題 である。筆者による実践からも,生徒の「予想」 は分かれ,課題解決に向けたよい取組が見られた 授業例である。. 3 0 9.

(7) 谷地 yじ 直 樹. [新問題:授業例 8 (角の二等分線)]. [ 表 5 :予想の取り上げ方]. FのI : i J で. 2つの i 良線 e .'"から wしい間市離にある . o : 、はいくつある だろうか》. 旧予想. ~,. ~. -~. ア 九 、 一、 件 、、、、. ※ ( )内は割合. 新予想. 合計. 1間. ( 0 . 5 ) I2 0問 ( 0 . 8 7 ) I2 1問 ( 0 . 8 4 ). 1間. ( 0 . 5 ) I 3問 ( 0 . 1 3 ) I 4問 ( 0附. 「予想」の取り上げ方については,旧予想では 九 九. 町 、 、 件 、 、 、.....11/. ほとんど記述がないが,新予想では i (挙手)が. この場合は,少し考える時間を与えるとともに,. 圧倒的に多いことが明からとなった。その一方で,. 机間指導を通して生徒の考えを把握することが大. i (指名)は合わせて 4題とわずかだが,例えば,. 切である。この I (少し考えてから答えさせる). i (指名)の問題として,次の例が挙げられる。. は,どちらかと言えば図形の問題で多く出題され. [新問題:授業例3 0 (式の値)]. ている傾向がある。また,「誤答が生かされる」 問題や「いくつかの予想が出される」問題でも,. { iのi 喝で x( I ) j l 町 [ 土 ¥ -~ < "")だろう治、大. Eが用いられていることが確認できた。 [予想の取り上げ方について]. この場合は誤答を取り上げ,どちらが正しいか. 最後に,「予想」の取り上げ方についてである。. を比較・検討することが課題となっていく。そこ. 「予想」の取り上げ方は,課題把握に向けた活動. で,机間指導の中で「予想」をおさえ,意図的に. として大きな意味がある。教師側で意図的に取り. 指名しながら答えさせることが大切である。実際. 上げていかなければ,期待する「予想」が出され. の授業では 6と 3の関係から,多くの生徒が x=. なかったり,大多数の「予想」に圧倒されてしま. 5と予想する。取り上げる順も誤答から扱うこと. う恐れもある。教師側としては,少数の「予想」. が,思考活動を重視していくことに効果的である。. を大切にしながら,「本当にそうか?J, Iいつで. 今回の新旧予想の全体の傾向としては,半数の. もいえるのか?Jと言った問いかけを交えながら,. 問題で「予想」の取り上げ方に関する記述がない. 課題追究に向けて学習への意欲を喚起させていき. ことが確認できた。「予想」は本時の課題に直結. たい。. していく大切な活動であるがゆえに,「予想」の. 「予想」の取り上げ方については,新旧 50題の. 取り上げ方については,いくつかの具体例から提. 問題を,次の iと 1 1の 2つの視点から,次のよう. 案する必要があると考える。. に分類することにした。. ( 4 ). i 生徒に挙手させて「予想」を取り上げる 1 1. 教師側から生徒を指名して「予想」を取り 上げる. 大切なのは,生徒の「予想」を教師が把握でき ているのか,また授業展開に大きく左右する「予 想」を見つけ出すことができるかどうかである。 そこで,新旧 50題の問題の傾向を分析したところ, 25題については「予想」の取り上げ方に関する記. 述があった。その結果は[表 5]の通りである。. I予想」のさせ方・取り上げ方の提案. ①「予想」のさせ方の提案 「予想」のさせ方については,「予想させる時間」 と「予想させる手段」の 2つの視点から,教師が 意図的に予想させることが重要だと考えた。 視点 1 : [予想させる時間] 1 :すぐに答えさせる. I I :少し考えてから答えさせる 視点 2: [予想させる手段] ア:頭のなかで予想させる イ:メモしながら予想させる まず,視点 1の「予想させる時間」を適度に与 えることが重要である。「予想」の時聞が長すぎ. 3 1 0.

(8) 数学の授業における「予想」のあり方に閲する一考察. ては,直感・直観的に予想することの意味はかき 消され,学習への興味・関心の高まりが薄れる恐 れもある。また,問題によっては少し考えさせな がら予想する場合がある。その際には, Iーアの ように黒板の図をよく見せながらゆっくり予想さ. [改訂した問題] 右の直方体で .Aから. ¥ 1 U. G. までひもをかけていく。この とき,どのルートが短いだろ うか?. せたり, Iーイのようにノートにメモしながら「予. 提示した問題と「予想」のタイプは②→ aであ. 想」を促すことも可能である。 次に,直感・直観的に予想させるためには,視. り,図形を視覚的に捉えながら直感的に予想する. 、 点 2の「予想させる手段」を,教師側の方針とし. ことを期待した。問題を提示した際には, 3つの. て持ち得ていることが重要と考える。例えば,. ルートを色分け(辺 B C上は緑,対角線 A C上は. 1. アは「予想」の多くの場面で,直感的に予想さ. 青,辺 C D上は赤)し,「予想」は色を答えさせた。. せる方法として効果的に取り入れることが可能で. 次に「予想」のさせ方を検証するために,同じ. ある。また,新旧 50題の問題の中で最も多かった ②→ aは,その典型的な「予想」のさせ方といえ る 。. 3つの学級で次のように. 「予想」のさせ方を変えながら授業を実施した。 なお,「予想」の取り上げ方は,どの学級も挙手. 本研究では,「予想」のさせ方として,「予想さ せる時間」と「予想させる手段」の 2つを組み合 わせて行うことが重要だと考え,これを具体的に 次の図のように示した。 決定問題のタイ プや問題の内容に. ァ [Iーア]. の さ せ 方 は 1-. -学級 A→. 時間: 1,手段:ァ. ・学級 B→. 時間. I,手段:ァ. ・学級 C→. 時間. I,手段:イ. 問題を提示し,チョークで色分けしながら問題を I I. 把握させた。次に「どれが最も短い?J と問いか. 1ーイ, Iー. ア , Iーイの 4つ. させて把握した。. 予想させるまでの授業の進め方は,まず黒板に. 応じて,「予想」. ア ,. 問題提示を行いながら,. けて「予想」を促し,少し待った後に緑→青→赤 [Iーイ]. に分けることがで. の順で挙手させた。この実践による「予想」の結 1 .. 果は, [ 表 6]の通りである。. 寸. きる。この中で,直観的に予想させることは,広. [ 表 6 :生徒の予想]. い範囲で用いることが可能となる。また,見た目. 学級 A Iーア. 学級 B H ーア. 2 ( 0 . 0 5 ). 6 ( 0 . 1 6 ). 1 1 ( 0 . 2 9 ). 青(対角線上) 30(0.79). 1 7 ( 0 . 4 5 ). 1 7 ( 0 . 4 5 ). 赤(辺 CD上). 4 ( 0 . 1 1 ). 1 2 ( 0 . 31 ). 9 ( 0 . 2 4 ). その他. 2 ( 0 . 0 5 ). 3( 0 .0 8 ). 1 ( 0 . 0 2 ). や感覚を大切にした問題になればなるほど,直感 的に予想させることが望ましく,. 1 アで行うこ. とが最も効果的だと考える。 この提案の検証としては,第 3学年の空間図形 の単元を用いて授業実践を行った。ここでは,あ る実践例集の問題を一部改訂して,次のように問 題を提示することにした。 (6) [実践例にある問題(三平方の定理の利用)]. ※ ( )内は割合. 緑(辺 BC上). 学級 C Eー イ. [学級 Aについて] 黒板に問題の図を見せながら,同様の問題の図 を配付した。数秒間待った後に,すぐに「予想」 を取り上げた。 8割ほどの生徒が,最も長くなる 青に挙手した。その際には,「青が正しいそうだ」 という空気が教室中に広がった。この青を予想し た生徒は,見取図のイメージから誤答を選択した. 3 1 1.

(9) 谷地 yじ 直 樹. と考えられる。その結果からか,個人で追究させ たときには,すぐに「青じゃない J, 1まっすぐに ならない」と気付き始めた生徒が数人いて,学級 全体が疑問の雰囲気に包まれた。また,その他に ついては,「緑と赤は同じ(青ではないことに気 付いていた )J と予想した生徒と「この図では判 断できない」と予想した生徒が 1名ず、ついた. 次の 2点が明らかになった。 -視点 1 (予想させる時間)は,視覚的に捉え る問題では Iが効果的である。領域や単元に よって, 1とEを併用することが必要となる. 0. ・視点 2 (予想する手段)をアからイに変える ことで,生徒の思考がより深まり,直感的な. O. [学級 Bについて] 問題を提示した後に,問題の図を配付した。図. 予想、を直観的な予想、に変容させることができ る 。. 0 秒ほどとり,頭の中で各自 を見せながら時間を 3. 0 題の問題では, Iーイで 本研究で、扱った新旧 5. 予想させた。時間をとることで空間図形の認識力. 予想させる問題は 5題程度しかないことから,「予. が高まったのか,「予想」は緑や赤と答える生徒. 想」のさせ方としては,頭の中で考えること(I. が増加した。そこで,「どれか正しいのか?J と. ーアや Eーア)が一般的であるといえる。また,. 発問して課題追究に向かわせた。授業後に青と予. 教師が問題の特徴や「予想」のタイプを把握した. 想しなかった理由を確認したところ,「対角線は. 上で,「予想」に必要な時間を生徒の様子から判. 長そうだから J, 1見た目では短いけど直方体なの. 断し,適切に予想させることに大きな意味がある. で、」などと答えた。また,その他では「緑と赤が. ことを強調したい。. 同じ」と予想した生徒が 2名,また「他にも色々. ②「予想」の取り上げ方の提案. ありそう」と予想した生徒が 1名いた。予想させ. 「予想」の取り上げ方については,「挙手」と「指. る時間を増やすことで,生徒はこの短い時間に思. 名」の 2つの視点から,教師が目的をもって生徒. 考を巡らしていたことがわかる。. の「予想」を取り上げることが重要だと考えた。. [学級 Cについて] 学級 Bと同様に配付した図を見ながら,予想す. 0 秒ほどうえた。生徒のノートを見回っ る時間を 3 た後,挙手させて「予想」を確認した。結果は青 が最も多くなったが,緑と予想する生徒が増え,. :生徒に挙手させる. α:教師側から指名する(意図的) i-s:教師側から指名する(無意図的) 1 1. 基本的な「予想」の取り上げ方としては, i ( 挙. 全体としては「予想、」が大きく分かれた。生徒か. 手)が考えられる。即座に「予想」の傾向をつか. らも「分かれた」との声があがり,正解を知りた. むことができる上に,生徒自身が周りを見渡すこ. いという追求意欲が喚起された。ある程度正確な. とで学級全体における「予想」の状況を知ること. 図を与えてノートにメモしながら予想すること. も可能となる。. で,「予想」が分かれたと考えられる。授業後に. 0題の問題では,「予想」の取り上げ方の 新旧 5. 緑と答えた生徒に理由を確認したところ,「図を. 記述があった 2 5題のうち, 2 1題が i (挙手)によ. よく見ると青はないと思った J,I赤と緑で、迷った」. る「予想、」である。さらに,挙手による「予想」. と答えた。ノートにメモしながら予想する活動を. の取り上げ方が多い理由は,問題のタイプとの関. とることで,直感・直観的に捉えるだけではなく,. 0 題の問題で決定問題②(選択 わりが深い。新旧 5. 数学的に考えながら論理的に予想していることが. タイプ)が半数以上を占めていることからも,. わかった。また,その他では,「赤と青が同じ」. (挙手)は「予想」の取り上げ方として適切だと. と予想した生徒が 1名いた。. 考えられる。. [ 1予想」のさせ方の考察]. 一方で,. この授業実践から,「予想」のさせ方について,. 3 1 2. 1. i (指名)はわずかであり,「予想」. の取り上げ方としては,効果が無いようにも感じ.

(10) 数学の授業における「予想」のあり方に閲する一考察. られる。しかし,この i (指名)については,新. を取り上げ,全体に共有しながら課題を設定して. 旧予想では次の問題で扱われていた。. いくことが大切だと考えている。. -旧予想 9:①→ a (求答→直感) →自分でかいた図形から四角形を予想する. 0:①→ a (求答→直感) ・新予想 1 →プリントの図に線分を予想して引く. 3:①→ a (求答→直感) ・新予想 2 →多いと思われる日の出方を予想する. 0:①→ a (求答→直感) ・新予想 3 → xの値を予想してノートに記入する. この提案の検証としては,第 1学年の空間図形 の単元を用いて授業実践を行った。ここでは,新 予想の問題の一部を改訂した次の問題を扱うこと にした。. 0の改訂問題(展開図)] [新問題:授業例 1 右の図は,立方体を展開図に したものである。線分 ABと平 行になる線分 C Dは,どこにか き入れるとよいだろうか。. この 4つの問題はいずれも決定問題①(求答タ イプ)であり,「予想」は直感タイプであること. 提示した問題と「予想」のタイプは,本研究で. が確認された。ただ,ここでの「予想」の内容と. 示している①→ aであり,図形を視覚的に捉えな. しては,単純な数値を答えさせるだけではなく,. がら直感的に予想することを期待している。ここ. 自分で図をかきながら言葉で予想したり,数値的. では,「予想」の取り上げ方を検証するために同. にも誤答が出やすい問題が設定されていることが. じ問題提示を行い,各学級で次のように比較しな. わかった。. がら授業を実施した。また,「予想」のさせ方に. また, i (指名)の仕方については,教師が生. ついては,図にかき入れながら予想させるために,. 徒の予想の内容を,机間指導などを通して把握し,. Iーイで行うことにした。なお, 3つの学級で実. 意図的に取り上げていくかどうかが重要であると. 施した「予想」の取り上げ方は次の通りである。. 考えた。そこで,教師側からの指名の仕方を α(意 図的)と. s (無意図的)に分けることにした。. これらを踏まえて,決定問題のタイプに応じて 「予想」の取り上げ方を次のように変えることが, 本時の課題の把握や生徒の追究意欲の喚起に効果. ①求答タイプ→ 11α(意図的指名) ②選択タイプ→ i-s (無意図的指名). i (挙手). ③正誤タイプ→ i-s (無意図的指名) または,. -学級 E→ i-s (無意図的指名) ・学級 F→ 1 α (意図的指名) 問題提示では,まず展開図が記載されている問 題文を生徒に配付した。次に,黒板で同じ図を示. を与えると考えた。. または,. -学級 D→ i (挙手). i (挙手). ④発見タイプ→ 11-α(意図的指名). 0題の問題を基にしながら,「予想」 これは新旧 5 の取り上げ方を考察した結果である。むろん,決 定問題のタイプ全てが「予想」の取り上げ方に当. しながら問題を把握させ,手元の図にある展開図 ヲl かせることにした。 の中に線分 CDを 「予想」を取り上げるまでの授業の進め方は,「線 分 CDはどこに引けばよいか?Jと発問した後に, ノートに貼った問題の図に線分をかき入れるよう に指示した。また,教師はその間,短時間で生徒 の様子を見回り,かかれている「予想」の例を把 握した。 この実践による「予想」の結果は, [ 表 7]の 通りである。. てはまる訳ではない。本研究の提案としては,決 定問題①(求答タイプ)と④(発見タイプ)につ いては,教師の意図に基づいて指名して「予想」. 3 1 3.

(11) 谷地 yじ 直 樹. [ 表 7:生徒の予想]. ※ ( )内は割合. 学級D. 学級 E. i-s. 学級F 1 1一 α. いかけながら「予想」を取り上げた。 8名に聞い たところ,正解となる②を全員が予想する結果と なった。ここで全体に挙手させると,. 8割以上が. ①半面で半行. 1 1 ( 0 . 2 8 ). 5 ( 0 . 1 3 ). 9 ( 0 . 2 3 ). ②と予想していたことがわかった。しかし,前列. ②空間で半行. 2 8( 0 . 7 ). 3 3 ( 0 . 8 3 ). 2 9 ( 0 . 7 3 ). の生徒のノートを見ると,そのうち 1名は①を予. ③隣りに半行. ( 0 ). ( 0 ). 2 ( 0 . 0 4 ). 想していたにも関わらず,周りの流れからか②に. ( 0 ). 修正して答えていたことが確認できた。この「予. その他. 1円. |I~. 。. 。. 1 ( 0 . 0 2 ). 2 ( 0 . 0 4 ). 。. ペ円. 三円. I~. VII刈~. I~I. UB. UB. 11 UB. [学級 Dについて]. 想」の取り上げ方では,自分と異なる「予想」に 士すして「どうして?J,1"違うのではないか」といっ た疑問の顔つきやつぶやきを聞き取ることはでき なかった。 最初に指名した生徒からは,①の「予想」が出. ノートに予想した線分をかき入れる様子を見な. されなかった。そこで,他の生徒に聞くと①の「予. がら,すぐに「予想」を取り上げた。一人の生徒. 想」がようやく出された。しかし,正解となる②. のノートを見ながら,「①のようにヲ│いた人はい. の人数が多すぎて,誤答を生かすことはできない. る ?J と聞いて「予想」を確認した。次に正解と. 雰囲気となってしまった。. なる②を聞くと,多くの生徒が挙手した。他の「予. その一方で,意図がないまま指名して取り上げ. 想」が出されなかったので,この 2つの「予想」. たので,生徒の「予想」をすべて扱うことができ. を終えた後に,「どちらが正しいだろうか?J と. なかった。,.,.------,. 問いかけ,個人で考える時間を設けた。ここまで. 次の 2つは. は短時間に進み,課題をスムーズに提示すること. その他の. ができた。個人で追究させると,展開図を実際に. 「予想」で. A 1. , 1. |~I I. 1. In. 1 1 l. L____j. . ,. A I ". 11~卜\卜\卜",1 ". ". IB. ~. 作って調べる生徒がいたり,見取図をかきながら. あり,この生徒は自分の「予想」の妥当性を十分. 位置関係を見出そうとする生徒もいた。 3分ほど. に吟味することができなかったとも考えられる。. 時間をとるだけで,②が正解であることに納得す. ここではやはり,指名の仕方に課題があったとも. ることカ fできた。. 推察できる。. その一方で、,挙手による「予想」の取り上げ方. [学級 Fについて]. が原因だ、ったのか,ある生. 学級 Dと同様に,線分をかき入れる様子を見な. 徒の右のような「予想」を. がらすぐに「予想」を取り上げた。ここでは,机. 取り上げることができな. 間指導しながら生徒の「予想」を教師側で把握し. かった。この「予想」を扱. た。最も多くあった②の「予想」から扱い,「ど. うことができれば,空間図形における線分の位置. こにかいたの?J と問いかけた。その生徒の「予. 関係について考えを深めることも可能となったは. 想」を聞いて「同じだ」という声が多数上がった. ずである。よって,挙手による「予想」の取り上. ので,挙手させて人数を確認した。次に,「他に. げ方や教師の「予想」の把握の仕方に課題があっ. も違う予想、があったよ」と言いながら①の考えの. たとも推察できる。. 生徒を指名し,同じ「予想」の生徒を挙手させた。. [学級 Eについて]. 最後に,「実はまだあったよ」と言いながら③の. 学級 D と同様に,線分をかき入れる様子を見な. 生徒とその他(上に引く,複数引く)の生徒を指. がらすぐに「予想」を取り上げた。前列の生徒を. 名して「予想」を取り上げた。数名の「予想」で. まず順番に指名して,「どこにヲ│いたの?J と問. はあったが,少数派の意見を取り上げることで,. 3 1 4.

(12) 数学の授業における「予想」のあり方に閲する一考察. 「それは違う」と感じながらも,すでに見取図に メモしながら考え始めている様子も見受けられ た 。. 提案した。 比較授業を実施し,本研究の提案について考察 したところ,決定問題のタイプと「予想」のタイ. 個人で追究させると,次のような見取図から展. プを教師が意図して授業を行うことで,生徒の主. 開図を{乍っていくイメージ. 体的な活動が期待できることが明らかとなった。. をかくなどして,正しい線. また,本研究を通じて,問題解決の授業の中に適. 分の位置関係を導き出そう. 切に「予想」を位置づけたり,「予想」を効果的. とする生徒が多くいた。ま. に生かしながら本時の課題を明確にしていくこと. た,正しくない「予想」に ついては,見取図のどこに. の重要性を改めて確認することができた。 会. 今後も「予想」のあり方を,授業実践を通じて. 位置するのかを自分なりに. 継続して検証していく。また,本研究を生かしな. 追究する姿もあった。. がら,数学の授業改善について研究を続けたいと. [ r予想」の取り上げ方の考察]. 考える。. この授業実践から,「予想」の取り上げ方につ いて,次の 2点が明らかになった。. [引用文献・参考文献]. .i (挙手)は,直感・直観的な予想をすぐに 取り上げることができ,短時間で全体の傾向 を把握することに効果がある。. .i (指名)は,①(求答タイプ)と④(発見 タイプ)の問題に効果的であり,授業のねら いに沿って意図的に行うことが重要である。 本研究で、扱った新旧 50題の問題では,④(発見 タイプ)の問題はわず、か 3題であることから, i - α (意図的指名)の効果についてはさらに検証. を進める必要がある。この授業実践からも,教師 側が本時のねらいを見定め,生徒の「予想」の様. ( 1 ) 相馬一彦. í~予怨』を取り入れた数学授業の改善 J.. 明治凶書. 1 9 9 5 . ( 2 ) 相馬一彦. í~予想』で、変わる数学の授業 J. 明治図書.. 2 0 1 3 . ( 3 ) 柑馬一彦. i数学教育における「予想」の意義 J .. 第 26. 回数学教育論文発表会論文集. p p. 1 9 3 1 9 8 .1 9 9 3 . ( 4 ) 工藤雅史. í~予想」を取り入れた導入問題の研究 J.. 日本数学教育学会誌.臨時増刊総会特集号 81 . p .2 6 6 .. 1 9 9 9 . ( 5 ) 熊倉啓之数学的な思考力・表現力を鍛える授業. 2 4 J . 明治図書. 2 0 11 . ( 6 ) 相馬一彦/佐藤保 i新『問題解決の授業」に生きる『問. . 明治図書. 2 0 0 9 . 題』集 J ( 7 ) 尾坂宏樹. i自主的・意欲的に課題を追究する生徒の. 相を机間指導の中から捉えた上で,適切に「予想」. . 日本数学教育学会誌.臨時増刊総会特集号 8 5 . 育成 J. を取り上げて授業に生かすことに大きな意味があ. p . 2 5 0 .2 0 0 3 .. ることを強調したい。. ( 8 ) 相馬一彦. í~予想』のための問題の開発 J.. 第 27 回数. 学教育論丈発表会論:え;集. p p .2 1 5 2 2 0 .1 9 9 4 .. 4 . 研究のまとめ. (北海道教育大学附属旭川中学校教諭). 本研究では,問題解決の授業における「予想、」 に着目し,その意味や意義を見直すとともに,決 定問題に対して「予想」の 2つのタイプ(直感タ イプ・直観タイプ)があることを明らかにした。 また,「予想」のさせ方と「予想」の取り上げ方 について考察を加え,予想する時間や手段,そし て挙手や指名による取り上げ方について具体的に. 3 1 5.

(13) 谷地 yじ 直 樹. [旧予想,新予想の問題内容と調査結果] 欄 1: [決定問題のタイプ]→①:求答タイプ,②:選択タイプ,③:正誤タイプ,④:発見タイプ 欄 2: [予想のタイプ] → a 直感タイプ b 直観タイプ 欄 3 : [予想のさせ方] → 1 :すぐに答えさせる, I 少し考えてから答えさせる,※雫欄は記載なし 欄 4: [予想の取りあげ方]→ i 生徒に挙手させる, 1 1 教師側から指名する,※空欄は記載なし 問題 日 │ 1 日 │2 日 │3 日 │4 日 │5 日 │6. 旧7 日 │8 日 │9. 旧1 0 日 │1 1 日 │1 2 旧1 3 日 │1 4 新1 新2 新3 新4 新5 新6 新7 新8 新9 新1 0 新1 1 新1 2 新1 3 新1 4 新1 5 新1 6 新1 7 新1 8 9 新1 新2 0 新2 1 新2 2 新2 3 新2 4 新2 5 新2 6 新2 7 新2 8 新2 9 新3 0 新3 1 新3 2 新3 3 新3 4 新3 5 新3 6. 3 1 6. 1年 1年 1年 1年 2年 2年 2年 2年 2年 3年 3年 3年 3年 3年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年. 学習内容と問題丈 正負の数「積が最も小さいのはと守れか」 方程式 ' 1 司じ解をもつのはとミれか」 空間図形,)と m は交わるだろうか」 空間図形「最短の道のりは何 cmだろうか」 不等式「解が等しくなるのはどれだろうか」 1次関数 '3点は一直線上にならんでいるか」 二角形「ム A B Cはどんな二角形だ、ろうか」 二角形「長さが等しくなる線分はどれだろうか」 相似と比「どんな四角形だろうか」 多項式「どんなことがいえるだろうか」 平方根「長方形の面積は何?だろうか」 二平方の定理「どんな二角形のときか」 図形の計量「どちらが大きいだろうか」 確率「どちらが起こりやすいといえるか」 正負の数「積が小さいのはどちらだろうか」 文字と式「太郎君の式は正しいだろうか」 丈宇と式「どちらが正しいだろうか」 方程式 ' 1 百j じ解になるのはどちらだろうか」 方程式「年齢の 4倍になることはあるだろうか」 比例、反比例「グラフは正しいだろうか」 比例、反比例「去はどれが正しいだろうか」 平面同形「等しい距離にある点はいくつだろうか」 平面図形「側面図として正しいのはどちらだろうか」 空間図形「線分はどこにかき入れるとよいだろうか」 空間図形「どんな立体だろうか」 空間図形「側面積はどちらが大きいだろうか」 資料の活用「どの血液型が多いといえるだろうか」 式と計算「太郎君の考えは正しいだろうか」 式と計算「円の面積が大きいのはどちらだろうか」 連立方程式「どちらで解くとよいだろうか」 1次関数「グフフ A とBはどこで、交わるだろうか」 1次関数「関係を去すグフフはどれだろうか」 半千Jと合同「ど Xは何度になるだろうか」 平行と合同「外角の和はどちらが大きいだろうか」 一宇角形と四角形「四角形 ABCDはどんな四角形か」 二角形と四角形「誰の;考えに賛成しますか」 確率「一番多く出る組み合わせは何だろうか」 多項式「面積はどちらが大きいだろうか」 平方根「口, 0にはどんな自然数が入るだろうか」 平方根「どちらの;考えに賛成しますか」 2次方程式「すべて解くことができるだろうか」 関数「太郎君の考えは正しいだろうか」 関数「太郎君の考えは正しいだろうか」 相似と比 'Xの値はいくつだろうか」 相似と比 'DEとQ Rはどちらが長いだろうか」 相似と比「面積が大きいのはどちらだろうか」 円「ど aとど bはどちらが大きいだろうか」 二平方の定理「面積はどちらがんきいだろうか」 二平方の定理「箸をしまうことができるだろうか」 標本調査「割合が l白いのはどちらだろうか」. 欄1 ② ② ② ① ② ② ① ④ ① ④ ① ④ ② ② ② ③ ③ ② ② ③ ② ① ② ① ① ② ② ③ ② ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ② ③ ③ ① ② ② ② ② ② ②. 欄2 b b a b b a a a a b b a a a b b a b b a b a a a a a b b a b a b b a a b a a b b b b b a a a a a a a. 欄3 I E. 欄4. I E. E I I I I I I I I I I I I I E I I I I I. 1 1. 1. 1. 1 1. 1. I E I I I I I E I I I I E. I I I. 1 1. 1. 1 1.

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参照

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