Twitterにおける肌色修飾子利用状況の調査
2
0
0
全文
(2) 情報処理学会第 80 回全国大会. 顔が複数含まれていたのは 9.1%であった.ユー ザタイプごとにどの人種に分類されたか表 2 に 示す.カイ 2 乗検定において有意水準 1%で有意 差が認められた.なお,Face++ API の性能に関 して,Chakraborty ら[3]がアノテータ 3 名と比 較したところ 79%の一致となっている. 表 2:識別率(%) ユーザタイプ. White Asian Black. 1-2 56.3 36.6 7.1. 3 64.2 26.4 9.4. 4 41.0 24.8 34.2. 5 23.1 19.4 57.5. 6 29.6 20.1 50.3. 3.3. リプライツイートの返信先ユーザタ イプ リプライツイートについて,その返信先ユー ザがどのユーザタイプであるか調べた.具体的 には,ツイート内の in_reply_to_user_id をもと に返信先ユーザを求め,そのプロフィールに肌 色修飾子が 1 種類のみ含まれているユーザを対 象とした.全返信先ユーザ数 476,961 のうち, 対象ユーザ数は 31,858 であった.ユーザタイプ ごとに,返信先のユーザ割合をまとめた結果を 表 3 に示す.なお,あるユーザから同一ユーザ へのリプライは 2 つ以上あっても 1 ユーザとカ ウントしている.カイ 2 乗検定において有意水 準 1%で有意差が認められた.プロフィールの肌 色修飾子がタイプ 1-2 から 5 のユーザは,それ ぞれ同じタイプのユーザ宛のリプライが最も多 いことが分かる.タイプ 6 のユーザについては, タイプ 5 宛のリプライが最も多かった.つまり, 自分と同じユーザタイプへの返信が多い.返信 先としてタイプ 6 の割合が少ないのは,ユーザ の絶対数が少ないことと関連していると思われ る. 表 3:返信先ユーザのタイプ(%) 返信先ユーザタイプ. タ イ プ. 送 信 元 ユ ー ザ. 1-2 3 4 5 6. 1-2 57.7 24.9 6.6 3.3 5.4. 3 21.9 43.2 8.7 5.1 6.4. 4 12.4 17.8 42.1 31.7 27.1. 5 6.9 12.4 39.7 55.6 44.8. 6 1.1 1.7 2.8 4.2 16.4. 3.4. ツイートからプロフィール内肌色修 飾子の推定 ツイート本文から,投稿したユーザタイプを 推定できるか実験を行った.前節までの調査で. 対象としたユーザのうち,プロフィールの lang が en で,ツイートの半数以上が英語であるユー ザのみを対象とした.英語かどうか調べるには langdetect 1.0.71を使用した.ユーザによっては, ツイートに肌色修飾子が 1 つも含まれていない 場合もある.実験の対象ユーザ数は 12,783 であ る.ツイート内の URL とユーザ名を削除した後, 1 ユーザから得られるツイート集合を 1 つの文書 とみなし TF-IDF を求め,特徴量ベクトルを生 成した.このとき,英単語のみの場合,通常の 絵文字を加えた場合,さらに肌色修飾子も加え た場合の 3 通りの特徴量ベクトルを作成した. そ れ ぞ れ の 特 徴 量 に 対 し て , Support Vector Machine にて 5 分割交差検定による推定を行っ た結果を表 4 に示す.肌色修飾子を加えること で推定精度が高くなった.3.1 節で調べたとおり, 自身のプロフィールで用いている肌色修飾子を, ツイートで用いる傾向が高いためであろう.絵 文字については,ユーザタイプごとの利用傾向 ははっきりしていないと考えられる. 表 4:推定精度 特徴量ベクトル 英単語 英単語+絵文字 英単語+絵文字 +肌色修飾子. 適合率 0.41 0.42. 再現率 0.41 0.42. F値 0.41 0.42. 0.60. 0.60. 0.60. 4. おわりに 本研究では,Twitter での絵文字の肌色修飾子 利用状況を調査した.その結果,プロフィール で利用している肌色修飾子がツイートで利用さ れ,返信も同じタイプのユーザが多いことが分 かった.今後はさらにデータを増やして調査を 行っていきたい.. 参考文献 [1] Ljubešić, Nikola, and Darja Fišer, A Global Analysis of Emoji Usage. Proc. of the 10th Web as Corpus Workshop, pp.82-89, 2016. [2] Andrew McGill, Why White People Don’t Use White Emoji, https://www.theatlantic.com/ politics/archive/2016/05/white-people-dont-usewhite-emoji/481695/ (2018/01/06 アクセス). [3] Abhijnan Chakraborty et al., Who Makes Trends? Understanding Demographic Biases in Crowdsourced Recommendations, Proc. of the 11th International Conference on Web and Social Media, pp.22-31, 2017. 1. 1-374. https://pypi.python.org/pypi/langdetect. Copyright 2018 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
(3)
関連したドキュメント
本節では本研究で実際にスレッドのトレースを行うた めに用いた Linux ftrace 及び ftrace を利用する Android Systrace について説明する.. 2.1
【通常のぞうきんの様子】
目標を、子どもと教師のオリエンテーションでいくつかの文節に分け」、学習課題としている。例
6-4 LIFEの画面がInternet Exproler(IE)で開かれるが、Edgeで利用したい 6-5 Windows 7でLIFEを利用したい..
つまり、p 型の語が p 型の語を修飾するという関係になっている。しかし、p 型の語同士の Merge
• LUNA™ 3は、LUNA™ mini
彩度(P.100) 色の鮮やかさを 0 から 14 程度までの数値で表したもの。色味の
遠くに住んでいる、家に入られることに抵抗感があるなどの 療養中の子どもへの直接支援の難しさを、 IT という手段を使えば