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“中小零細企業における労働時間問題” : 長時間労働の実態と短縮の可能性

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Academic year: 2021

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(1)

"中 小零 細 企 業 に お け る労働 時 間 問題"

長時間労働の実態 と短縮 の可能性

小 山 田 英 一

"W

orking

Hours

in the Small

Scale

Enterprises"

—Circumstances

of Highly Long Working Hours

and Possibility

of Reducing Them—

Eiichi Oyamada

Reduction of working hours should be one of the national goals which we have to reach, in the context of trade disputes, and in considering the advent of "80 Years Life Age" , when we have to pay more attention to better health, enrichment of mind and daily life.

The Ministry of Labour has launched into many campaigns towards reducing long working hours, and officially announces that shortened working hours are gradually being actualized.

However, we have to notice that the Ministry pays no attention to the lowest class small scale enterprises, which constitute more than 85% of the total enterprises, and are forced to bear highly long working hours.

According to a special research, which was conducted in July, 1985, and I partic-ipated in, working hours in the small scale enterpises are to be criticized from the standpoint of health and welfare.

(1) The average working hours per week are 46.0 hours. But 13.3% of them are in conflict with the Labour Standards Law by leaving their working hours in number

more than 48 hours, or ignorant of the Law.

(2) Only 13.6% of them curtailed their working hours per week since 1980, and only 8.6% plan to decrease them.

(3) 11.8% of responding enterprises usually have the custom of overtime works ceeding 30 hours per month. In the busiest season, average overtime hours reach

28 or 29 hours, especially in the software houses and so forth. 35% of workers

are forced to work even on Sundays.

(4) The reasons why such long overtime works are prevalent are 3-pronged; A. Impossibility of winnng competing enterprises without long overtme works, B.

Overtime works are economically more profitable than employing additional workers.

C. Workers regard their overtime fees as compliment to their low-level wages. (5) Neither employers nor wokers feel that their working hours and overtime hours

(2)

are too much.

(6) Such situations have been brought about by the so-called "dual system" in the

economy of Japan.

(7) Total working hours per annum calCulated from the work rules are 2,244 hours,

which are much longer than 1,950 hours as shown as the officially declared

number of Japan in the international comparison, reported by the Ministry of

Labour.

(8) 30.5% of the responding enterprises have already adopted the 5-Day Workweek

System in some kind of patterns. Employers and their family members are

stead forced to sacrifice their Sundays as by-blows of adopting it.

(9) One out of three workers feels fatigue carried over up to the end of the week.

Both employers and workers are expected to change their ideas on working hours.

Employers should have long-range plans to attain reduced working hours. But a more

fundamental strategy thereof is to make the small scale enterprises organized and

united in sub-contacters groups, or on regional level.

(1)労 働 時 間 問 題 重 視 の 背 景 と 行 政 わ が 国 の 労 働 時 間 は,国 際 的 に み て 長 す ぎ, 働 き す ぎ とい う批 判 が 欧 米 各 国 か ら 出 さ れ, 貿 易 摩 擦 と も か ら ん で 労 働 時 間 短 縮 問 題 が 論 議 を 呼 ん で い る.労 働 省 が,1983年 時 点 に お け る 各 国 の 年 間 労 働 時 間 を 比 較 し た 推 計 国 際 比 較 デ ー タ に よ る と,日 本 は,所 定 労 働 時 間1950時 間,所 定 外 労 働 時 間202時 間 で,計 2,152時 間 で あ る.こ れ に 対 し て,ア メ リ カ で は1,742時 間,156時 間 で 計1,898時 間,イ ギ リ ス1,798時 間,14塒 間 で 計1,938時 間,フ ラ ソ ス1,579時 間,78時 間 で 計1,657時 間 で あ っ て,い か に も 日本 の 労 働 時 間 は 長 い. 貿 易 摩 擦 と の か らみ の 国 際 的 批 判 に 加 え て, 労 働 時 間 短 縮 は 内 需 拡 大 に も 有 効 だ と い う視 点 が あ る し,し か も高 齢 化 が 進 む と 同 時 に 心 の 豊 か さや 健 康 の 向 上,生 活 の 充 実 が 一 層 実 現 され るべ き21世 紀 へ 向 け て,今 や 労 働 時 間 短 縮 は 国 民 的 課 題 と な ろ う と して い る. こ の よ う な 状 況 下 に あ っ て,61年6月4日 の 国 民 生 活 審 議 会 で は,人 生80年 代 の 構 図 と し て"定 年65歳 まで の 延 長,労 働 時 間 年1,800 時 間"と い う中 間 報 告 を と り ま とめ た.ま た, 61年6月6日 の 閣 議 で,政 府 は 「長 寿 社 会 対 策 大綱 」 を決 定 し,そ の中 で"欧 米 先 進 国 な み の 労働 時 間 水 準 の達 成"を 目標 に盛 り込 ん だ. こ この所,労 働 時 間 問 題 の主 管 官 庁 で あ る 労働 省 で は,い くつ か の労 働 時 間 短 縮 の 推進 策 を進 め て きて い る.「 労 働 時 間 対 策 の 推 進 に つ い て」(53年5月),残 業 規 制 のた め の 目 安 時 間 と して36協 定 に おけ る1ヵ 月50時 間枠 の設 定(58年1月1日 よ り),商 業 ・サ ー ビ ス 業 等 の8時 間 労 働 制 の 特 例 の 段 階 的 廃 止 (56年2月),「1週45時 間,1日9時 間 制」 の提 案(労 働 基 準法 研 究 会中 間報 告,59年8 月),こ れ を 受 け て の 労 働 基 準 法 研 究 会報 告 (60年12月),「 昭 和60年 代前 半 に お け る労働 時 間 短 縮 対 策 」 「労 働 時 間 短 縮 援 助 事 業 要 綱 」 (61年4月)と,週 休2日 制 の導 入 促 進,夏 休 み の取 得 促進 等 の 行政 に よ る一 連 の 努 力 が あ る. 労 働 省 が61年8月 に ま とめ た60年 調査 時点 の 「労 働 時 間 総 合 実 態 調 査 」 に よ る と,週 あ た り平 均 所 定 内労 働 時 間 は43時 間57分 とな っ た.59年 の 「賃 金 労 働 時 間 制 度等 総 合 調査 」 で は44時 間25分 で あ って,こ れ と比較 す る と, 確 か に28分 短 縮 され て い る.

(3)

しか し,労 働 省 調 査 は調 査 対 象 が 従 業 員規 模30人 以 上 の事 業 所 で あ っ て,果 して30人 未 満 の 小 規模 零 細 企 業 の労 働 時 間 の実 情 は ど う な ってい るのか.労 働 省 の行政 指導 に よ り労働 時 間 短 縮 の余 地 が あ る のか,等 は問 題 な し と な しえ な い. そ こで,60年7月 に 事 業 所 統 計 か らの サ ム プ リングに よって ,全 国の従業員5∼99人 の中 小 零 細企 業17,000を 調 査 対 象 と した 調 査(回 収2,958企 業)か ら,中 小 零 細 企 業 に お け る 労 働 時 間 の 実情 と短 縮 の可 能 性 につ いて 再 整 理 して お きた い.こ れ は,中 小 企 業 庁 の依 託 Yrよ り,全 国中 小 企 業 団 体 中 央 会 が 実 施 した 調査 で,筆 者 も調 査 設 計,分 析 に 参 加 す る機 会 を与 え られ た.(注 一1) (2)労 働 時 間 の 実 態 ま ず,第1に 週 所 定 労 働 時 間 で あ る が,表 一1に 示 す よ うに.平 均 は46.0時 間 で あ るが, 39.3%と 約4割 の 企 業 で は48時 間 以 上 で あ る 。 こ の 平 均 の46.0時 間 は,前 記 の 労 働 省59年 調 査 に お け る1,000人 以 上 規 模 の 平 均39時 間54分 と比 例 し,約6時 間,3(}∼ ・99人規 模 の平 均45時 間01分 と比 較 し,約1時 間 長 い.当 然 の こ と で あ ろ うが,資 本 装 備 率 と そ の 結 果 と して の 労 働 生産 性の格 差 に よ り,企 業規 模 が大 きい ほ ど, 週所 定 労働 時 間は短 めに な る.労 働 基準 法 の問 題 も あ るが,48時 間 以上 の企 業 は,9人 以 下 で51.6%に も達 し,10∼29人 で49.3%,30∼ 49人 で47.3%,50人 以上 で40.5%で あ って, 労 働 省 調 査 に おけ る30∼99人 規 模 の48時 間 企 業 は37.8%に す ぎず,し か も48時 間超 は統 計 上一 切 姿 をみせ てい ない.こ の 調査 では か な り 下 の 規 模 迄 調 査 対 象 と した結 果,こ の よ うな 長 時 間 所 定 時 間 が 明 らか に な った とみ られ, これ は 家 族 従 業 員 者 が か な り就 労 して い る 事 情 と,第3次 産 業 の特 定業 種 例 え ぽ30人 未 満 の 物 品 販 売 業 等 に お い て 労 働 基 準法40条 の 特 例 を 規 定 す る同 法 施行 規則27条 に よ り,1 日9時 間,1週54時 間 迄 労 働 させ て よい とい う措 置(注_び 現 在 大 半 は 廃 止 され た と ころで あ る.)か ら,こ の よ うに 長 時 間 の 週 所 定 労 働 時 間 が残 っ て い るの だ とい え るで あ ろ う. しか し,元 来 この 特 例 措 置 と無 関 係 な 製 造 業 で も,48時 間 超 の 企 業 が5.4%,不 明1.0%も あ り,計6.4%の 企 業 で は 労 働 基 準法 違反 を 犯 し て い るか,法 に 対 す る無 知 が あ る こ とを 示 し て い る.周 知 の とお り,規 模10人 未満 の 事 業 所 で 嫉,就 業 規則 の制 定 義 務 もな く(労 働 基 準 法89条),零 細 企 業 で は,労 働 時 間 の 表 一2規 模別週所 定労 働時 間 (%,時 間) 40時 間 未 満 40時 間 40時 間 超 44時 間 未 満 44時 間 44時 問 超 48時 間 未 満 48時 間 48時 間超 不 明 平均時 間 全 体 計 ti.94.613.73.120.737.710.62.7 46.0 9人 以 下 8.65.014.21.214.631.520.14.7 6.23.814.33.520.840.78.62.1 5.84.412.03.725.441.95.41.2 6.86.0.13.54.826.436.04.52.2 46.5 46.0 45.8 45.5 10∼29人 30∼49人 50人 以 下 賃総 金合 労調 働 査 時^ 間59罰年 度口 合 計 14.13.35.05.327.8.33.7.一 一 44:25 30∼99人 9.51.520.35.031.037.8-- 23.76.723.56.321.225.0--50.520.017.73.08.08.8-一 45:01 43:09 39:54 100^ 999人 1,000人 以 上 (注)労 働省調査の平均時間の単位は,時 間:分

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観 念 す ら 存 在 して い な い と い う事 情 が あ る の で は な い か と 考 え ら れ る ま た,一 般 に 週 所 定 労 働 時 間 は,生 業 的 企 業 が 多 い 飲 食 店,不 熟 練 サ ー ビ ス 業 で は,長 時 間 労 働 で あ る と い わ れ て き た が,各49.4時 間,48.4時 間 の 平 均 週 所 定 労 働 時 間 で あ る こ と が 判 っ た. 第2に,55年 と 比 較 した 週 所 定 労 働 時 間 の 変 化 で あ る が,"短 縮"し た 企 業 は ユ3.6%し か な く,延 長 し た 企 業 も2.2%あ る(図 一1). 短 縮 し た 企 業 は,こ れ 迄 長 時 間 労 働 で あ っ た, 不 熟 練 サ ー ビ ス 業,飲 食 店 で は,各20.0%, 18.7%と,か な り 目 立 つ.も っ と も,短 縮 し た と い っ て も 平 均 高 々3∼4時 間 で あ る が, 図 一1週 所 定 労 働 時 間 の 変 化(55年 対 比) それ で も土 曜 日半 休 を1回 実施 し うる短 縮 時 間 で あ って,努 力 して い る中 小零 細 企 業 もあ るの だ とい うこ とが 判 る.ま た,や は り週所 定 労 働 時 間 の 短縮 企 業 は,東 京,大 阪 とい っ た 大 都 会 で 多 い.こ れ は,都 会 地 の 方 が 労働 生 産 性 が 高 くな って い る し,業 績 の よい 企 業 が 比 較 的 多 い た め で あ ろ う.そ の 証 左 と して, 売 上 高伸 び 率(60年/54年)の 高 い企 業 で, 短 縮 した と こ ろが 目立 って い る.な お,週 所 定 労働 時間 の延 長 時 間 は,平 均3.2時 間 で あ った. 第2に,今 後 の週 所 定 労働 時 間 の短 縮 予 定 の有 無 で あ る.図 一2に 示す とお り,8.6%の 企 業が 短縮 を予 定 してい るにす ぎな い.化 学 ・ ゴ ム ,専 門サ ービス業 では,比 較 的 この よ う な企 業 が 多 い が,特 徴 点 はや は り売 上 高伸 び 率 が 高 い企 業,今 後 の発 展 見 通 しが順 調 な企 業 で 短縮 予 定 企 業 が多 い(図 一3)こ と,や は り都 会 地 の企 業 で 顕 著 で あ る こ と,計 画 性 の あ る企 業 で短 縮 予 定企 業 が 多 い こ と,で あ る.最 後 の 点 に つ い て は,例 えば,年 間総 労 働 時 間 を 検討 して い る と ころ で短 縮 予 定 企 業 が 多 い(検 討 して い る14.1%,い な い6.6%). 後 に も述 べ るが,中 小 零 細 企 業 の 労 働 時 間 短 縮 は,週 所 定 労 働 時 間 の 短 縮 は 本 流 では な く, 夏 季 休 暇 等 の集 中 的 休 日が 経 営 者 か らも従 業 員か ら も志 向 され て い る とい う事 情 が あ るに して も,短 縮 予 定 企 業 は い か に も少 な い. 第3に,残 業 時 間 の状 況 で,こ こ らが 中 小 零 細 企 業 に と り極 め て深 刻 で あ る.60年6月 図 一2週 所定労働時間短縮予定 の有無

(5)

表 一2正 規従 業 員 の残 業 時間(60年6月/1人) (%,時 間) o時 間 10時 間 未 満 30時 間 未 満 50時 間 未 満 70時 間 未 満 70時 間 以 上 不 明 平均時間 全 体 計 20.428.030.78.91.91.09.2 ia.s 木 工 ・窯 業 ・雑 貨 26.930.423.18.01.91.38.3 24.333.727.55.91.30.37.0 16.324.542.9.12.2-1.03.1 9.217.248.817.92.70.43.9 6.026.539.818.11.2-8.4 20.2-33.726.05.41.10.612.9 25.5.32.221.64.40.81.813.8 40.825.813.31.72.51.714.2 20.526.229.78.43.31.810.0 21.131.324.52.72.70.717.0 7.531.340.010.02.5-8.8 24.121.829.511.13.83.16.5 11.0 9.7 14.3 18.7 16.5 9.7 9.5 7.9 14.2 10.3 15.0 15.9 繊 維 ・ 食 品 化 学 ・ ゴ ム 金 属 ・ 機 械 出 版 ・ 印 刷 卸 売 業 小 売 業 飲 食 店 サ ー ビ ス 業 不 熟 練 サ ー ビ ス 型 技 能 サ ー ビ ス 型 専 門 サ ー ビ ス 型 図 一4 今後の発展見通 しと残業時間の多少の関係 に お け る1人 当 り平 均 を と る と,12.6時 間 で, 労 働 省 毎 月 勤 労 統 計 調 査(59年1カ 月 当 り) で は,平 均 所 定 外 労 働 時 間 は14.2時 間 で,今 回 の 調 査 で は 休 日 出 勤 が 含 ま れ て い な い と し て も,大 差 は な い.そ し て 従 業 員 規 模 が 大 き い 程 残 業 時 間 が や や 長 くな る.し か し,月 間 30時 間 と い う と世 間 の 通 念 か ら して もか な り 長 い 残 業 時 間 で あ る が,30時 間 以 上 の 企 業 は 11.8%あ り,業 種 に よ っ て か な り長 時 間 残 業 の 場 合 が あ る.金 属 機 械 で は 平 均18.7時 間, 30時 間 以 上 の 企 業 が21.0%も あ る と い う状 況 で あ る(表 一2).し か も,過 去1年 に お け る 最 多 残 業 月 の1人 当 り残 業 時 間 は,平 均 20.5時 間 で あ り,中 に は70時 間 以 上 と い う企 業 も3%あ る.こ の 場 合,業 種 で 目 立 つ の は, ソ フ トウ エ ア ・ハ ウ ス を 含 む 専 門 サ ー ビ ス 業 で,平 均29.5時 間 で,30時 間 以 上 の 企 業 は 41.0%も あ る. 実 際 に 残 業 時 間 の 多 寡 は,大 層 皮 肉 な こ と に,経 営 状 況 の よ い 企 業 程,ま た 今 後 の 経 営 発 展 み とお し が よ い 企 業 程 多 く な る と い う よ うに,経 営 状 況 に 支 配 さ れ る(図 一4).前 記 の と お り,経 営 状 況 が よ い 企 業 で は,週 所 定 労 働 時 間 の 短 縮 の 可 能 性 も あ る わ け で あ っ て,業 績 を 通 じ,時 間 短 縮 と残 業 時 間 は ア ソ ビ パ レ ン トの 関 係 に あ る. 何 れ に し て も,図 一5は,中 小 零 細 企 業 の

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図 一5残 業の実態 と残業 時間 の多少の関係 偽 りの ない 実 情 を 示 す もの と思 わ れ る.こ れ は 経 営 者 自身 の意 識 調 査 の 結 果 で あ るが,長 時 間 残 業 の 企 業 で は"残 業 を しな い と他社 に 勝 て な い""人 員増 よ り残 業 の方 が 有 利""や る気 を 出 して い るの で規 制 しな い"と い う回 答 が 多 く,残 業 時 間が か な り長 くな る場 合, "手 当 が賃 金 の一 部 に なっ て い る"と い う回 答 が 多 い. しか も,従 業 員意 識 調査 で も,残 業 が 長 す ぎ る とい う者 は18.5%に す ぎ な い(表 一3). 残 業 手 当 の平 均 は,55,000円 で,低 賃 金 の 中 小 零 細 企 業 で は 残 業 収 入 が生 活費 補 填 とな っ て い る こ とを 思 わ せ る.残 業 は経 営 上 や む を xな い 対 応 で あ る と同時 に,経 営 者 も残 業 が 多 い と思 って い る者 は16%し か お らず,労 使 双 方 が残 業 が過 酷 だ と思 っ て い な い だ け に, 残 業 の 削減 は容 易 で は な い. 残 業 が 多 い理 由 と して は,"取 引 先 か らの 発 注 に時 間 的 余 裕 が な い""取 引 先 の 仕 事 時 間 や 顧 客 の使 宜 上"の2つ が 双 壁 を な して い る.や は り親 企 業 か らの 納 期 短 縮 化 の要 求や 製 造 単 価 の切 り下 げ とい う苛 斂 請 求 が 強 ま っ て い る こ とや,第3次 産 業 に お い て取 引 先 の 営 業 時 間 に 合 わ せ な け れ ば な らな い とい った 中 小零 細 企 業 固 有 の 事情 が あ る. 残 業 を 最 も多 く して い る従 業 員 グル ー プは, や は り管 理職 で43.5%と い う半 分 近 い企 業 で, "ほ とん どの 人 が 多 く残 業 して い る"と い う 情 況 で,し か も,中 小 零 細 企 業 の特 徴 とい う べ きか ,管 理職 以外 では特定 の者 に偏 るとい う実 情 が あ る模 様 で あ る. な お,残 業 の場 合 の割 増 賃 金 の 割 増 率 も, 労 働 基 準 法 違 反 の疑 いが 若 干 あ る.通 常 日の 残 業 につ いて,割 増 率 が 法 定 の2割5分 以 上 を 達 成 して い な い 企 業 が10.5%,不 明 も し く は割 増 な しが24.5%も あ り,計35.0%の 企 業 が 労 働 基 準 法 の レベ ル に 達 して い な い.ち な み に,58年 労 働 省 調査 で は,30∼99人 規 模 で も割 増 率 が2割5分 未満 とい う企 業 は0.9%し か な い. 第4に,1日 の 営業(操 業)時 間 で あ る. 60年6月 の 平均 は,9.2時 間 であ り,9時 間 以 上 の企 業 は36.5%に も達 し,12時 間 以 上 の企 業 も9.7%も あ る.9時 間 以上 の企 業 の 多 い業 表 一3性,年 齢 階 層 別 残 業 時 間 に っ い ての 意 見 <%) 計 男 子 女 子 ^-24

25^-34135^-44145^-54,

55^一 ∼24 125∼34135∼441・5∼541 55^一 長 す ぎ る 18.5 3.7 30.1 36.7 11.1 21.3 2.9 22.1 51.5 2.2 22.9 5.2 31.9 32.9 7.1 21.7 1.7 32.0 37.7 6.9 19.7 6.6 38.5 23.8 11.5 :: -37.5 :: 25.7 9.8 5.9 27.5 54.9 2,0 11.4 -22.7 54.5 11.4 5.9 -26.5 41.2 26.5 9.4-3.14.1 25.Oii.x 15.627.8 46,950.0 少 な す ぎ る ち ょ う ど よ い どち らと もい えな い, わ か ら な い 不 明

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種 は,第1が 飲 食 店 で71.6%に 達 して お り, 第2が 不 熟 練 サ ー ビ ス 業 で69.4%も あ る.こ れ ら の 業 種 は 可 能 な 限 り店 を 開 く こ とが 競 争 条 件 で あ っ て,実 際 に は 繁 閉 が は げ し い た め 従 業 員 の 手 待 ち 時 間 が か な り発 生 す る 余 地 が あ る. 第5に,1日 の 所 定 労 働 時 間 で あ る.同 じ く60年6月 の 場 合 で あ るが,平 均7.8時 間 で あ り,こ れ は 一 応 の 線 を 保 っ て い る.し か し, 9時 間 以 上 の 企 業 が5.2%あ り,前 記 の 労 働 基 準 法40条 の 特 例 措 置 の 残 滓 が あ る た め か,小 売 業 で13.0%,飲 食 店 で19.2%,不 熟 練 サ ー ビ ス 業 で16.3%あ る. 第6に,1日 の 拘 束 時 間 で あ る が,営 業 (操 業)時 間 が 長 い 割 に は これ は そ う長 くは な い.同 じ く60年6月 の 数 値 で あ る が,平 均 は8.9時 間 で あ る.10時 間 以 上 の 企 業 も7.1% あ り,10時 間 以 上 の 企 業 の 多 い 業 種 は,飲 食 店33.3%,不 熟 練 サ ー ビ ス 業19.7%で あ っ て, や は り前 述 の 労 働 基 準 法 特 例 措 置 が 影 響 を 及 ぼ し て い る よ う で あ る. 第7に,年 間 所 定 労 働 時 間 で あ る が,こ れ も 中 小 零 細 企 業 で は 深 刻 な 問 題 で あ る.全 体 の 平 均 が,2,244時 間 に も達 し て い る こ と は 大 い に 注 目 し な く て は な らな い.冒 頭 に 掲 げ た 労 働 省 の 国 際 比 較 に お け る,わ が 国 の 年 間 所 定 労 働 時 間 と し て 主 張 され て い る1,950時 間 (昭 和58年 と され て い る.)と の 間 に 大 き く く い 違 っ て い て,今 回 の 数 値 は そ れ よ り294 時 間 も長 い.い う迄 もな く,フ ラ ソ ス と 比 較 す れ ぽ,665時 間 も長 い.1日8時 間 労 働 と し て も,わ が 国 の 中 小 企 業 零 細 企 業 で は,実 に83日 余 計 に 働 い て い る こ と に な る. こ の よ うに,年 間 所 定 労 働 時 間 が 中 小 零 細 企 業 で 多 い の は,休 日 日 数 が 少 な い と い う決 定 的 事 情 に 起 因 して い る.今 回 の 調 査 で は, 年 間 総 休 日数 は,平 均75.2日 で あ っ て,58年 労 働 省 調 査 に お け る 規 模30∼99人 の 休 日 数 の 平 均76.2日 と 比 較 し て も,約1日 休 日 数 が 少 な い の で あ る.国 民 の 祝 日 を 休 日 と す る 企 業 の 平 均 日数 は9.8日 で,12日 全 部 を 休 日 と して い な い わ け で あ り,ま た,夏 休 み も,3.1 日 し か な い. しか も,も っ と憂 慮 さ れ るべ き こ と は,か く も 長 い 年 間 所 定 労 働 時 間 に 加 う る に 長 時 間 残 業 が 付 加 さ れ る と い う事 実 で あ る.表 一4 に よ る と,70時 間 以 上 残 業 の 企 業 の24.1%は, 2,500時 間 以 上 の 年 間 所 定 労 働 時 間 だ と い うこ と に な る.年 間 所 定 労 働 時 間 を2,500時 間, 月 間 残 業70時 間,月 曜 よ り土 曜 迄,フ ル 稼 動 す る と した 場 合,毎 日約11時 間 は 連 続 就 労 し続 け な け れ ぽ な ら な い こ と に な る. (3)休 日 ・休 暇 の 実 態 第1に,年 間 休 日 の 平 均 総 日数 は,今 述 べ た よ う に,75.2日 で あ り,そ の 内 訳 け は,週 休 日57.2日,国 民 の 祝 日9.8日,年 末 年 始 4.8日,盆 ・夏 休 み3.1日,そ の 他0.9日 で あ る.58年 労 働 省 調 査 に お け る1,000人 以 上 規 模 の 企 業 の98.4日 と比 べ て,23.2日 程 少 な い. 経 営 者 の 意 識 調 査 に よ る と,労 働 時 間,休 日に 対 す る 評 価 は,表 一5に 示 す と お り,労 働 時 間 の 評 価,時 間 短 縮 の 総 合 評 価 も,企 業 表 一4月 間 平 均 残 業時 間/1人(60年6月)と 年 間所 定 労 働時 間 との 関 連 C%〉 年間 糶 残業驪 留 時間 1800時 間 未 満 1800^-1900時 間 未 満 1900^-2000時 間 未 満 2000^-2100時 間 未 満' 2100^-2200時 間 未 満 2200^ 2300時 間 未 満 2300^-2400時 間 未 満 2400^-2500時 間 未 満 2500時 間 以 上 不 明 0時 間 6.57.31.08.110.613.420.711.88.611.9 4.46.30.78.511.1.17.022.112.97.99.1 2.47.21.19.315.716.2.-24.49.77.46.6 2.311.41.913.312.117.019.3.6.89.56.4 5.57.31.87.39.17.316.410.916.418.2 -6 .9-3.417.210.313.83.424.120.7 10時 間 未 満 30時 間 未 満 50時 間 未 満 70時 間 未満 70時 間 以 上

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表一5経 営者による評価別年間総休 日日数 評 価 企 業の休 日日数 残 業 時 間 非 常 に 多 い 73.2 77.3 75.2 75.1 74,2 73.? 多 い 方 ふ つ う 少 な い 方 非 常 に 少 な い 不 明 所定 内 労 働時 間 非 常 に 多 い 56,6 71.4 74.3 :一. 80.3 72.9 多 い 方 ふ つ う 少 な い 方 非 常 に 少 な い 不 明 時短 の 総合 的 評 価 非 常 に 多 い 92.7T :一. 73.7 69.3 65.4 73.9 多 い 方 ふ つ う 少 な い 方 非 常 に 少 な い 不 明 の 休 日 日数 と相 関 し て い て,と く に 休 日 日数 の 多 い 場 合,い ず れ の 評 価 も 高 め て お り,経 営 者 の 意 識 の 中 に 占 め る休 日 の 占 め る割 合 が 高 い こ と を 裏 づ け て い る.恐 ら く,休 日 は 多 い 程 よ い の だ と い う意 識 は あ る も の と思 わ れ る. 第2に,週 休 制 の 形 態 で あ る.何 らか の 週 休2日 制 と採 用 し て い る企 業 は30,5%で59年 労 働 省 調 査 に お け る30∼99人 規 模 企 業 の43.6 %と 比 較 し て な お 少 な い.完 全 週 休2日 制 の 実 施 率 は2.7%で,59年 労 働 省 調 査,30∼99 人 規 模 の 企 業 の3.8%と 比 べ て 大 差 は な い. な お,週 休2日 制 は.,一 斉 に と る 企 業 が 73.7%あ り,何 人 か の 交 替 で と る 企 業 が16.0 %あ る.個 人 の 顧 客 を 相 手 に す る 店 舗 は な る べ く閉 じ な い こ とが 有 利 な の で,す べ て 交 替 で と い う企 業 が 多 く,小 売 業33.5%,飲 食 店 31.7%,不 熟 練 サ ー ビ ス 業36.1%な ど こ の よ うな 傾 向 が 著 しい. し か し,中 小 零 細 企 業 で は,週 休2日 制 実 施 の し わ 寄 せ が,経 営 者 自 身 ・管 理 者,家 族 従 業 老 に き て い る と い う由 々 し い 問 題 が あ る. 表 一6に 示 す と お り,休 日 に ほ と ん ど 休 め な 表 一6経 営 者 な どの 休 日取 得C%) み方 階層 同 じ に 休 め る ほぼ 同 じ に休 める なかなか 同 じ に 休 めない ほとんど 休 めない 経 営 者 15.818.325.140.7 25.235.127.112.6 16.222.329.731.8 管 理 者 家 族 従 業 者 い と い う経 営 者 は,40.7%と 約 半 数 近 く も い る の で あ る. そ れ で は,経 営 者 は 週 休2日 制 を も っ と充 実 さ せ た い と思 っ て い る の で あ ろ うか."す で に 実 施"4.1%(月3回 以 上 週 休2日 制 の 企 業 の76%が こ う回 答 し て い る.),"不 完 全 な 制 度 を 充 実 さ せ た い"14.5%,"で き る だ け 早 く実 施 し た い"10.4%,"不 完 全 に 実 施 ・こ れ 以 上 は 無 理"12 .4%,"ま だ 実 施 で き な い"38.5%,"実 施 な し ・必 要 は な い"18.9 %と い う状 況 で,完 全 否 定 派 は あ ま りい な い. "実 施 な し ・必 要 は な い"と い う企 業 は ,依 然 と し て 週 休1日 制 を 固 守 し て い る と こ ろ が 多 い.ま た,不 完 全 な 制 度 を 充 実 さ せ た い と い う努 力 企 業 は,当 然 の こ とか も しれ な い が, 月1回,2回 週 休2日 制 を 実 施 し て い る 企 業 が 多 い. 週 休2日 制 を 実 施 ・拡 充 で き な い 理 由 と し て 最 も 多 い も の は"現 在 の 経 営 状 態 で は 無 理"56.8%で,次 い で,"全 社 一 丸 と な っ て, 働 か な け れ ば な ら な い"37.5%で あ っ て,か っ て 経 営 者 が 主 張 し た"勤 労 は 美 徳 で あ る" と い っ た 理 由 は 殆 ど消 滅 し て い る と考 え ら れ る. 週 休2日 制 実 施 の 理 由 は,従 業 員 の 福 祉 向 上49.4%,求 人 ・定 着 対 策31.5%,親 企 業 や 同業 他 社 実 施23.9%が 主 た る も の で あ る.中 小 零 細 企 業 に と り,と くに 親 企 業 や 同 業 他 社 実 施 が 重 要 な モ ー メ ソ トを 有 して い る.中 小 零 細 企 業 で は,取 引 先 の 意 向,周 辺 の 同 業 企 業 の 動 向 如 何 が 労 働 時 間 短 縮,休 日 増 加 の 実 現 を 左 右 す る こ とが 多 い の で あ る 。 第2が,休 日 出 勤 の 状 況 で あ る.残 業 時 間

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表 一7有 給 休 暇 の 付与 水 準C%) 基準法の 基 準 日数 以 下 基 準 日数 と 同 じ 基準 日数 を 上 回 っている 不 明 全 休 計 15.858.715.69.9 規 模 9人 以下 22.344.312.3-21.2 15.560.416.27.9 12.268.415.83.6 8.968.320.42.4 10∼29人 30∼49人 50人 以 下 は か な り多 い が 、 逆 に 休 日 出 勤 は 予 想 以 上 に 少 な い.ほ と ん ど な い と い う企 業 は56.7%も あ り,最 も 多 い.休 日 出 勤 が 多 い と い う企 業 は11.9%し か な い.中 小 零 細 企 業 で は,休 日 は か な り少 な い な が ら,休 日 ぐ ら い は な るべ く休 も う と い う姿 勢 が 窺 え る の で あ る. 第3が,有 給 休 暇 で あ る.表 一7に 示 す と お り,労 働 基 準 法 の 基 準 日 数 と 同 じ企 業 が, 58.7%と 最 も 多 く,こ の 点 の 法 遵 守 意 識 は か な り滲 透 し て い る.基 準 日 数 と 上 回 っ て い る 企 業 が15.6%,下 回 っ て い る 企 業15.8%で あ り,や は り9人 以 下 の 企 業 で は,基 準 日数 以 下 が22.3%も あ り,不 明 も212%あ る.零 細 企 業 で は,家 族 従 業 者 も 多 い し,経 営 者 と 従 業 員 が 適 当 に 話 し合 っ て 休 み を と る 実 情 な の で あ ろ う. 全 員 が 完 全 に 消 化 し て い る 企 業 は17.2%, マ チ マ チ に 消 化 が66 .6%で,こ の 点 は 大 企 業 と さ し て 変 ら な い,だ が,ほ ぼ 完 全 に 消 化 し て い る従 業 員 グ ル ー プ は,大 企 業 に お け る 女 子 事 務 職 と は 異 な り,男 子 若 年 生 産 職 で あ る (14.5%,こ れ に 対 し女 子 事 務 職 は9.1%). 第4に,慶 弔 休 暇 で あ る が,社 会 慣 習 に 即 した 日 本 的 経 営 の 配 慮 と し て,賦 与 日数 は 大 企 業 と 比 べ 全 く 遜 色 が な い. ④ 労 働 時 間 短 縮 方 法 等 に 関 す る労 使 の 意 識 まず,経 営 者 自身 の 休 日 日数 は,60年6月 の場 合,平 均4.9日 で,そ の 月 に あ った 日曜 日 5回 よ り も少 ない し,前 記 の とお り,週 体2 日制 導 入 の しわ 寄 せ か ら,休 日に ほ とん ど休 め な い経 営 者 は,40.7%も い る.だ が,自 分 の休 日が 少 な す ぎ る と思 っ て い る経 営 者 は 18.2%し か お ら ず,78.0%の 者 は 適 当 だ と 思 っ て い る.も っ と も,企 業 の 所 定 労 働 時 間 が 短 縮 さ れ る と,自 分 の 休 日 は 少 な い と 思 い は じ め る.経 営 者 は 企 業 の 残 業 時 間 数 も, 所 定 内 労 働 時 間 数 も ふ つ う も し く は 少 な い と 思 っ て い る 者 が 併 せ て70%以 上 も お り, 経 営 存 立 の た め に は,長 時 間 労 働 も や む を え な い と 感 じ て い る.残 業 も"従 業 員 が や る 気 を 出 して い る の で 規 制 し な い"と い う. 働 い て くれ れ ぽ 有 り難 い し,納 期 に 間 に 合 い さえ す れ ば あ とは ど うで も よい とい う.限 界 的 な 意 識 が あ る よ うに 思 わ れ る. そ れ で は,従 業 員 の 方 は ど う思 っ て い る の か と い う と,年 間 所 定 労 働 時 間 が2,200時 間 を 超 え る場 合,休 日増 が 極 め て 強 い 要 望 とな っ て お り,次 い で 労 働 時 間 短 縮 も比 較 的 強 く要 望 され て い る.残 業 時 間 に つ い て は,前 述 の よ うに 残 業 収 入 が 生 活 費 補 填 と な っ て い る 事 情 か ら か,長 す ぎ る18.5%,少 な す ぎ る3.7%, ち ょ う ど よ い30.1%,ど ち ら と もい え な い36.7 %と い う状 況 で あ る. 第2に,処 遇 の 向 上 に つ い て,賃 金 か 時 間 短 縮 か の 問 題 が あ る.経 営 者 は,全 従 業 員 グ ル ー プ に つ い て,86.6%の 者 が 賃 金 の 引 上 げ の 方 を 従 業 員 が 希 望 し て い る とみ て い る.実 際 に 従 業 員 も,"労 働 時 間 や 休 日 は 変 ら な く とも 賃 金 を 増 や して ほ しい"が69.4%,"賃 金 は 今 の ま ま で よい か ら,労 働 時 間 を 短 く した り休 日を 増 や して ほ しい"が26.8%と い う志 向 で あ る.こ の よ うに,経 営 者 も従 業 員 も,労 働 時 間 短 縮 や 休 日 の 増 大 よ り も 賃 金 引 き上 げ が 急 務 だ と思 っ て い る よ うで あ る. 第3に,労 働 時 間 短 縮 や 休 日 増 の 方 法 論 の 問 題 で あ る.経 営 者 は,休 日 増 大 の 方 法 と し て,"連 休 が とれ る 方 向"29.2%,"休 み の 日 数 増 が 大 切"19.7%,"個 人 的 事 情 で 自 由 に 取 得"18.7%と い う状 況 で,反 面"休 み 増 は 無 理"が25.7%い る.そ して,望 ま し い 連 続 休 み の 形 態 と し て は,"夏 休 み ・盆 休 み 型" 37.2%,"自 由 取 得 型"18.3%,"年 末 ・年 始 型"16.6%,"ゴ ー ル デ ソ ・ウ ィ ー ク型"8.1 %,"地 方 行 事 適 応 型"4.6%と い う意 識 で あ

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表 一8従 業 員 の 職場 に 期待 す る こ と(3つ ま で) 〈%〉 計 ∼24125∼34135∼44145∼男 子・4155∼ 女 子 24∼125∼34135∼44145∼541・5∼ 仕 事 を 面 白 く 15.3 2.3 60.3 25.2 .; 4.0 33.9 22.9 20.1 4.5 9.5 8.8 10.6 13.6 2.3 17.7 3.7 67.6 21.4 10.3 6.6 51.4 28.7 12.5 2.2 14.7 5.1 4.4 5.6 5.1 20.9 4.3 63.4 27.6 24.3 2.9 36.2 21.5 18.1 4.8 8.5 3.4 8.6 19.1 1,4 6.8 0.6 60.5 28.5 24.0 3.4 .: 21.8 21.7 6.1 7.6 16.4 13.6 20.5 1.7 ,; 2.4 58.2 18.0 25.5 0.s 22,2 :i 26.3 7.4 5.0 20.5 13:1 9.2 2.5 12.6 -43.8 .: .: -38.3 22.9 10.5 12.5 6.3 25.0 .. 2.4 冖 29.4 -64.7 21.6 13.8 6.0 ,・. 33.4 13.8 3.9 19.5 2.0 -23.5 一 13.6 -68.2 36.3 13.6 2.3 :. 41.0 22.6 2.3 13.6 -4.6 13.6 2.3 11.7 -55.9 44.2 32.3 14.7 11.8 41.1 17.7 -11.8 2.9 2.9 20.6 5.8 12.5 -53.1 25.1 9.3 9.4 22.0 21.9 28,1 -6.2 6.2 3.1 6.2 s.i 11.〇 -16.? 22.3 -11.2 16.7 -33.4 5.6 -22.2 16,7 5.6 一 昇 進 を 早 く 賃 上 げ 作 業 環 境 改 善 福 利 厚 生 の 充 実 楽 な 仕 事 に 配 置 替 休 日 増 労 働 時 間 短 縮 人 関 関 係 の 改 善 経 営 に 意 見 を 人 手 を 増 や す 定 年 延 長 儲 け る 企 業 に 勉 強 や 教 育 の 機 会 そ の 他 る. 他 方,従 業 員 も表 一8に 示 す とお り,賃 上 げ を 強 く望 んで い る こ とも さ る こ とな が ら, 労 働 時 間 短 縮 よ り も休 日増 を 強 く望 ん で い る. 労 使 双 方 とも,中 小 零 細 企 業 で は 休 日が 少 な い事 情 を 反 映 して,休 日増 を 強 く志 向 して お り,一 括 連 続 休 日が 最 も適 切 の よ うで あ る. な お,従 業 員の 仕 事 と疲 労 の 関 係 で あ るが, 仕 事 の 疲 れ は す ぐ回 復 す るか とい う設 問 に対 して"疲 れ を 感 じな い"6.0%,"疲 れ て も翌 日に は 回復 して い る"53.5%,"週 末 迄疲 れ を 持 ち こす こ とが 多 い"35.1%と,3人 に1人 は週 末 迄 疲 れ を 持 ち こ して い る こ とが わ か る. これ らの者 は,残 業 時 間 が 長 く,有 給 休 暇 取 得 率 が 低 い 者 程 目立 って い る.従 業 員 の健 康 問 題 は や は りか な り危 惧 され る と ころ で あ る. 従 業 員 の睡 眠時 間は,平 均6時 間59分 で あ り,性 ・年 齢,役 職 ・職 種 の 如 何 に 関 係 は な い.通 勤 時 間 は片 道 平 均 僅 か に31分 で あ る. この短 い通 勤 時 間 は,大 企 業 従 業 員 の 場 合 と うて い考 え られ な い こ とで,中 小 零 細 企 業 従 業 員は だか ら こそ長 い労 働 時 間,残 業 に あ る 程 度 耐 え られ るの で あ ろ う. な お,日 本 人 は 働 きす ぎか とい う設 問 に対 して,従 業 員 は,休 日が 少 な く,残 業 が 多 い 事 態 に そ う不 平 を い っ て い な い よ うに 見 え な が ら,や は り"た し か に 働 き す ぎ で,も っ と ゆ と りが 必 要 だ"と70%の 者 は 思 っ て い る. 本 心 は 余 暇 を 強 く希 求 し て い る こ と を 示 す も の で あ ろ う. (5)労 働 時 間 短 縮,休 日増 の 可能 性 以 上 の よ うに,長 時 間所 定 労 働 時 間,長 時 間 残 業,少 な い 休 日は,中 小零 細 企 業 の経 営 の 中 に 構 造 的 に ビル ト ・イ ン され て い る よ う に 思 わ れ る.経 営 に と り,長 時 間 労 働 は不 可 欠 で あ り,就 労 す る従 業 員 に とっ て も必 要 悪 とな って い る. 今 後 の 労働 時 間 短 縮 の た め の経 営 上 の対 策 は,図 一6に 示 す とお りで あ る.こ の 中 で, "受 注 の計 画 化等 ,取 引先 ・顧 客 へ の協 力依 頼"が トップ で28.2%あ る こ とは,中 小零 細 企 業 が 現 実 に 置 か れ て い る状 況 か ら して実 情 を反 映 して い る とみ られ,こ れ は根 本的 に重 要 な こ とで あ る.し か し,こ の こ とが容 易 に 実 現 す るか ど うか は 問題 で あ ろ う.公 正 取 引 委 員会 が と りま とめた,昭 和60年 度 の 「下 請 代金 支 払 遅 延 等 防 止 法 」 の違 反 処 理 状 況 に よ る と,3,039の 事 業 所 と前 年 度 よ り約2倍 の 事業 所 で違 反 事 件 が あ った と報 告 され て い る.

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注 文 書 の 記載 事 項 の不 備,不 交 付,長 期 手 形, 下 請 代 金 の 買 い たた き等 が 多 い.こ れ 程 で な くと も,発 注期 間 の短 縮 化,か んば ん方 式 は, 広 く行 わ れ て い る.ま た,小 規 模 小 売 業 で も 大 型 店 との競 争 は厳 しさ を増 して お り,こ こ 図 一6労 働時間短縮 のための経 営上の対策 に記 した,い わ ゆ る下 請 い じめは 円 高 不 況 前 の もの で あ る こ とを考 え る と,中 小 零 細企 業 に お い て 円 高不 況 下 に あ っ て労 働 時 間 短 縮, 休 日増 を 実現 す る こ とは実 際 に は 容 易 で は な い. 図 一6に お い て,2番 目に 多 い の は,"FA, OA化 に よる合 理 化"22.0%で あ り,4番 目 に"従 業 員教 育 の強 化"20。5%が あ るが,"能 率 向 上,労 働 生産 性 向上 を は か る こ と"が, 労 働 時 間 短 縮,休 日増 の 基礎 とな る こ と も事 実 で あ る.こ れ な くして は,休 日増 な どが 実 現 で き るわ け が な い わ け で あ る.し か し,前 記 の よ うに,休 日 ・休 暇 と残 業 時 間 の 関 係 は ア ン ビバ レン トな 状 態 で あ り,単 に売 上 げ 伸 び 率 が高 い と い うこ とで あ る と,労 働 時 間 短 縮,休 日増 の 可 能 性 は あ るに して も,逆 に 仕 事 量 が 多 い た め に,残 業時 間 が増 え て し ま う. だ か らこそ 労 働 生 産 性 の 向上 を実 現 しな け れ ぽ な らな い わ け で あ るが,製 造 業 で は,多 品 種 少 量 生 産 が 多 い し,手 作 業 が多 く,自 動 化 の 余 地 は 多 くな い.小 売 業,飲 食 業 で は,同 一 地 域 の 他店 が 開店 して い る 以上 ,休 日を増 や した り,閉 店 時 間 を早 め る こ とは,経 営 に 致 命 的 な 打撃 を受 け る可 能 性 が あ る.こ の よ うに 中 小零 細企 業 で は,経 営 の合 理 化 は容 易 とは い え な い, 経 営者 が 希望す る,労 働時 間短 縮推 進 方法 と して は,"企 業 の 自主性 に まか せ る"が 最 も多 く53。4%と 過 半数 が そ うであ る."法 律 で強 制 が よい"3.2%,"法 律 で 強制 もや む を え な い" 5.7%と,法 律 強制 に賛成す る者 は 極め て少 ない (表 一9).経 営 者 で あ れ ば,当 然 の 反 応 で 表 一9労 働 時 間 短 縮 の方 法(経 営 者 の意 識)(S.A.) C%) 法律で強 制が よい 法律 で強 制 もやむ を えない 法 律 より 官 庁の強 力な指導 業界 団体 が 自主的 に進 める 企業 の自 主性 にま か せ る 官庁 ・金 融機 関の 週 休2日 制 拡 大 に よ る 波及効果 ど ん な 方法 で も 無 理 そ の 他 不 明 計 3.25.72.011.053.48.97.81.56.5 3.54.91.29.053.97.810.22.27.3 3.85.61.910.3-53.18.58.71.17.1 2.06.82.5.12.252.310.45.61.76.5 2.96.52.915.354.79.83.60.73.6 9人 以下 10∼29人 30∼49人 50人 以 下

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あ っ て,や っ と経 営 が 成 り立 っ て い る状 況 の も とで,法 律 で強 制 され る こ とを 忌 避 す る こ とは,理 由 の あ る こ とで あ る.し か し,"ど ん な 方 法 で も無理"と い う経 営 者 は7.8%し か い な い こ とは1つ の 救 い で あ る. 企 業 の 自主 性 に まか せ る こ とは,建 前 と し て は経 営 上 当 然 の方 向 で あ るが,経 営 者 が 現 状 の 休 日数 や残 業 時 間数 が ふ つ うだ と思 い, 従 業 員 も,極 め て強 く賃 上 げ に よ る処 遇 向上 のみ を偏 って志 向 し,残 業 も手 当 を生 活 費 補 填 と考 え て い る以上,企 業 の 自主 性 のみ に 依 存 して い て は,労 働 時 間 短 縮 が容 易 に実 現 す る とは 考 え られ な い. また,労 働 組 合 のあ る企 業 は7.6%し か ない し,例 え労 働 組 合 が あ っ て も,こ れ 迄 賃 上 げ 要 求 に偏 って いた こ とを 考xる と,労 働 時 間 短 縮 に 向け て 頼 るに は 足 らな い. 以 上 の よ うな 状 況 下 に あ って,中 小零 細企 業 に おけ る労 働 時 間 短 縮 の 方 向 は 如 何 な もの で あ ろ うか. 第1に,そ の 実 現 に は 困難 を伴 うが,製 造 業 で は 工程 や作 業 方 法 等 に可 能 な限 りの工 夫 を こ ら し,ま た,第 三 次産 業 で は,閉 店 時 間 の調 整 を こ らす 等 して,労 働 生 産 性 の 向上 に 努 め る こ とで あ る. 第2に,経 営 者 は,長 時 間 の労 働 時 間 や 残 業 が 常 態 で あ る とい う認 識 を 改 め な け れ ぽ な らない.従 業 員の 健 康 は 何 もの に もか え難 い とい う意 識 を 持 つ こ とが 期 待 され る.自 由競 争 経 済 は,勿 論 中 小 零 細 企 業 に も貫 徹 して お り,絶 えず 優 良な 経 営 条 件 を もつ 企 業 とそ う で な い 企 業 を 産 み だ して い くが,全 体 の 企 業 が 少 し で も経 営 基 盤 を 向 上 さ せ て,従 業 員 の 生 活 福 祉 の 向 上 に 心 を 配 るゆ と りが ほ し い もの で あ る. 第3に,中 小零 細企 業 に お け る低 賃 金 の実 情 は確 か に 問 題 で あ るが,で きれ ぽ残 業 手 当 が生 活 費 補 填 で あ る とい っ た従 業 員 の意 識 の 転 換 が 必 要 で あ る.従 業 員 は,内 心 余 暇 が 必 要 で あ る と思 って い るわ け で あ るか ら,や む を えず 残 業 した りす る場 合 も,余 暇 の充 実 こ そ が生 活 の 質 を 向上 させ る のだ とい う意 識 を 持 って,仕 事 に あた るだ け で も残 業 時 間 の若 干 の 削減 に通 じる こ とと な ろ う.従 業 員 は所 定 労 働 時 間 内 の労 働 密 度 の 上 昇 に 心 懸 け て い け ぽ,少 しは 改 善 す る余 地 は 残 され て い る よ うで あ る.従 業 員 の意 識 転 換 の た め,社 内 教 育 は 有 効 で あ ろ うし,能 率 向 上,サ ー ビ ス向 上 の た め に も社 内 教 育 に も っ と力 を 注 い で し か るべ きで あ ろ う. 第4に,上 記 と関連す るが,労 使 双方 と も労 働 時 間 短縮,休 日増 は,賃 金 引 き 上 げ とな る の で 労 働 生 産 性 の成 果 配 分 の有 力 な 方法 で あ る とい う認 識 を もつ こ とが必 要 で あ る. 第5に,経 営 者 は,計 画 的 な労 働 時 間 短 縮, 休 日増 を進 め る こ とで あ る.厳 しい経 営 環 境 の も とに い うは易 く して,行 な うは難 しい で あ ろ うが,年 間総 労 働 時 間 を 計 算 し,段 階 的 に休 日を増 や す とい った 対 応 は 極 め て実 際 的 で あ る. 第6に,ま ず は じめ に 労 使 双 方 とも希 望 し て い る休 日増 か ら開 始 す る こ とで あ ろ う.夏 休 み,盆 休 み の 導 入 ・拡 大 は,第 一 義 的 に考 え られ るべ きで あ るが,こ の よ うな 方法 は, 取 引 先,顧 客 も同 時期 に 休暇 に 入 って い るの で,調 整 も容 易 で あ ろ う.一 括 連 続 休暇 の推 進 は,優 れ て現 実 的 な措 置 で あ り,こ とに一 斉 休 日は,自 分 だ け休 日で あ るの は精 神 的 負 担 を もた らす の で,従 業 員が 心 お きな く休 め る とい うメ リッ トもあ る ので あ る.一 括 連 続 休 日増 は,中 小 零 細 企 業 に お け る労 働 時 間 短 縮 の 明確 な突 破 口で あ る. 第7に,最 大 か つ 根 本 の問 題 で あ る"受 注 の計 画 化 等,取 引 先 ・顧 客 へ の 協 力 依 頼"で あ る.前 記 の よ うに,こ れ は 必 ず しも容 易 で は な い.親 企 業 の も とに,近 年 協 力 会 が 結 成 され て い るが,仄 聞 す る とこ ろに よる と,下 請 企 業 の意 思 が 汲 み 上 げ られ る こ とは な い と の こ とで あ り問 題 が 残 る.零 細企 業 の 場 合 に は,協 力 会 組 織 も恐 ら くな い わ け で あ り,同 業,同 地 域 の 協 同 組 合組 織 等 に結 束 し,労 働 時 間 短 縮,休 日増 へ 向 け て の 努 力 を す る必 要 が あ るで あ ろ う.小 売業,飲 食 店 の 場 合 は, 他 社 が 店 を 開 い て い る こ との た め に,競 争 上

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店 を 閉 じる こ とが で きな い わ け で あ る.か つ て商 店 連 合 会 あた りで 一 斉 日曜 閉 店 制等 を, 推 進 した こ とが あ るの で あ るか ら,同 業,同 地 域 の 結束 と話 しあい で,一 層 の 労 働 時 間短' 縮 等 の推 進 を はか るべ きで あ ろ う.こ の よ う な 中 小 零 細企 業 の業 種,地 域 ご との 結 束 は, 労 働 時 間 短 縮 等 の た め だ け で な く,経 営 近 代 化 全 般 に 一 層 必 要 と され る と こ ろ で あ ろ う. 中 小 零 細企 業 経 営 者 の学 歴 は 近 年 か な り高 くな って い る.こ の調 査 で,大 学 卒 は36%に もお よび,い わ ゆ る低 学 歴 者(義 務教 育の み) は18%に す ぎな い.学 歴 が経 営 近 代 化 の 主 要 素 とな る とは い え な い に して も,一 層 の経 営 近 代 化 の可 能 性 は 残 され て い る よ うに思 わ れ る. しか も,前 記 の よ うに経 営 者 は法 律 で強 制 され る こ とに抵 抗 して お り,こ れ は至 極 当然 の反 応 な の で あ るが 放 置 して お い て は,一 向 に進 展 せず,少 な くと も行 政 官 庁 に よ る指 導 は 必要 で あ る よ うに 思 わ れ る.経 営 者 の 内h の声 と して,法 律 に よる方 が 各 社 が 同 一 の競 争 条 件 とな り,か え っ て時 間 短 縮 に 踏 み切 り や す い とい うもの が あ る.中 小 零 細 企 業 の近 代 化 は,実 は これ迄 行 政 主導 型 で行 なわ れ て きた 面 が あ り,少 な く と も,協 同組 合 等 に 行 政 が 働 きか け て い く こ とは 大 い に 実 効 性 が あ る とい え るで あ ろ う.労 働 省 は,「 昭和 61年 代 前 半 に お け る労 働 時 間 短 縮 対 策 」(61. 4.5.)の 中 で,啓 発 事 業 等 を 推 進 し,対 象 と な る集 団 に 労働 時 間 改 善 指 導 員 を配 置 す る こ と等 を うた って お り,こ の よ うな行 政 指 導 に 期 待 す る と ころ が大 きい.し か し,行 政 指 導 が 下請 関 係迄 介入 し うるか ど うか は,依 然 問 題 で あ ろ う. (注 一1)こ の研 究委 員会 の委 員 長 は,日 本大 学 教 授 松 島 静 雄 氏 で あ り,筆 者 の他 に,中 小企 業 問題 研 究 所 長 堀 越 昌 幸,千 葉 大 学 教 授 鈴 木 春 男, 東 京 外 国 語 大 学 助 教 授 川 喜 多 喬,お よび 千 葉 大 学 助教 授 尾 形 隆 彰 の各 氏 が参 加 した. 本 稿 に は 若 干 私 見 も含 まれ て い る. くわ し くは,「 中 小企 業 に おけ る労 働 時 間 の 実 態 と今 後 の 対 応 に 関 す る研 究」(全 国 中 小 企 業 団体 中央 会)を 参 照 され た い. (注 一2)労 働 省 は,昭 和56年2月,商 業,サ ー ビ ス業等 の8時 間労 働 制 の特 例 の段 階 的 廃 止 を うた った 省 令 を 公布 した.従 前 は,労 働 基 準 法40 条 に よ って,特 定 業 種 の 中小 企 業 に 対 し,8時 間 労 働 制,一 斉 休 憩制 の例 外 を認 め て いた.こ れ を 受 け て,労 働基 準法 施 行規 則27条 は,① 物 品 の販 売 ・配 給,保 管 も し くは 賃 貸 ま た は 理 容 の事 業 (但 し,常 時30人 以上 の労 働 者 を使 用 す る販 売 ま た は 配給 の 事業 を除 く.),② 映 写,演 劇 そ の他 興 業 の事 業,③ 病 者 ま た は虚 弱 者 の治 療,看 護 そ の 他 保 健衛 生 の事 業,④ 旅 館,料 理 店,飲 食 店,接 客 業 また は娯 楽 場 の事 業 に お い ては,1日8時 間, 1週48時 間 制 の 原 則 に もか か わ らず,1日9時 間, 1週54時 間 まで 労働 させ るこ とが で きた. 以 上 の特 例 は,原 則 と して56年3月31日 を もっ て廃 止 され る こ と とな った が,常 時10人 以 上30人 未 満 の 労働 者 を使 用 す る,① お よび ② ③ ④ の事 業 に お け る特 例 は58年3月31日 を も っ て廃 止 され た. しか し,そ の後 の 中央 労 働 基 準 審 議 会 の見 直 しに よ り,常 時10人 未 満 の労 働 者 を 使 用 す る① ② ③ ④ の事 業 に あ って は,63年3月31日 を も って 廃 止 さ れ る こ と とな って い る.但 し,こ の暫 定 措 置 の う ち,常 時5人 未 満 の労 働 老 を使 用 す る事 業 に係 わ る暫 定 措 置 の 延 長 の要 否 につ い て は,63年3月31 日迄 の 間 に,中 央 労働 基 準 審 議 会 の意 見 を聴 き, 所 要 の措 置 が 講 じられ る こ と とな って い る.

図 一5残 業の実態 と残業 時間 の多少の関係 偽 りの ない 実 情 を 示 す もの と思 わ れ る.こ れ は 経 営 者 自身 の意 識 調 査 の 結 果 で あ るが,長 時 間 残 業 の 企 業 で は&#34;残 業 を しな い と他社 に 勝 て な い&#34;&#34;人 員増 よ り残 業 の方 が 有 利&#34;&#34;や る気 を 出 して い るの で規 制 しな い&#34;と い う回 答 が 多 く,残 業 時 間が か な り長 くな る場 合, &#34;
表 一8従 業 員 の 職場 に 期待 す る こ と(3つ ま で) 〈%〉 計 男 子 女 子 〜24125〜34135〜44145〜 ・4155〜 24〜125〜34135〜44145〜541・5〜 仕 事 を 面 白 く 15.3 2.3 60.3 25.2 .; 4.0 33.9 22.9 20.1 4.5 9.5 8.8 10.6 13.6 2.3 17.7 3.767.621.410.36.651.428.712.52.214.75.14.45.65.1 20.9 4.363.427.624.

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