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バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察

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(1)

バッハの〈6つのコラール〉演奏のための一考察

Eine Betrachtung tiber das Spiel der >Sechs Chorale von verschiedener Art〈        von Johann Sebastian Bach

は じ め に

 バッハは、バッハ音楽の神髄とも云うべきオルガン曲の中で、173曲にも及ぶ数多くのオル ガン・コラールを作曲している。その中で、 〈6つのコラール〉は、最晩年の作品であるが、 〈18のコラール集〉(Achtzehn Chorale von verschiedener Art)やく教理問答書コラール〉 (Katechismus Chorale)のように、専門的な知識を必要とするオルガニストのたあではなく、 広く音楽を愛し、楽しむ愛好家や教育用といえる。このオルガン・コラールを取り上げて、概 説し、演奏に関する基本的な問題を考察する。尚、パイプ・オルガンは、大阪カテドラル聖マ リア大聖堂(St. Mary’s Cathedral of Osaka)のフェルシューレン三野(L. Verschueren、 オランダ)を使用する。  〈6つのコラール〉は、ライプツィッヒ時代(1723∼1750)に、ポーランド国王兼ザクセン選 帝侯付宮廷作曲家、楽長、及びライプツィッヒ音楽監督であるヨハン・セバスティアン・バ ッハ(Johann Sebastian Bach 1685∼1756)によって作曲された。<6つのコラール》は、ヨ ハン・ゲオルク・シューブラー(Johann Georg Schttbler 1725∼1753)によって出版された ので、〈シューブラー・コラール〉(Schttbler−Chorale)とも呼ばれている。シューブラーは、 ドイツのチューリンゲンの森近くのツエラで生まれた。バッハのもとで学び、オルガニストで あり、楽譜印刷者(銅版師)でもあった。出版されたのは、1746年から1750年の間であろうと 考えられる。発売元は、ライプツィッヒの楽長バッハ、ベルリンζハレのバッハの息子たち、 ツェラの出版者(シューブラー)である。これらのことは、〈6つのコラール〉の副題註)として 記されている。さらに、「ふたつの手鍵盤とペタルを持つオルガンで演奏する各種のコラール 編曲6曲(Sechs Chorale von verschiedener Art auf einer Orgel mit zwei Clavieren und Pedal vorzuspielen」)1》とある。6曲中5曲までが人気のあるカンタータの編曲である。当 時、教会カンタータの編曲は、斬新なことであった。しかも、原曲をあまり変えていない。リ       45

(2)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察 トルネロを伴ったアリア風で、ダカーポ構造をとり、トリオ、又はクァルテットで書かれてい る。簡素な形式を採っていて、広く音楽愛好家にも演奏出来るように、ストップも指示してい る。親しみ易く、理解し易く、その上に豊かな旋律美溢れるオルガン・コラールである。 (註)副題は、次のとおりである。   von verschiedener Art auf einer Orgel mit 2 Clavieren und Pedal vorzuspielen, verfertiget   von Johann Sebastian Bach Konigl. Poln. und Churf. Sachs. Hof−Cornpositeur, Capellm. und   Direct, Chor. Mus. Lips. ln Verlegung Joh. Georg Schtiblers zu Zella arn ThUringer Walde   Sind zu haben in Leipzig bei Herrn Capellm. Bach, bei dessen Herrn Sohnen in Berlin und   Halle, u. bei dem Verleger zu Zella.      Johann Sebastian Bach rNeue Ausgabe Sarntlicher WerkeJ Serie IV: Orgelwerke Band      lBarenreiter Kasse1・Base1・London 1983.による。

1 〈目覚あよ!との声がわれらに呼ばわる〉 (Wachet auf, ruft uns die

  Stimme註))BWV645

 この作品は、1731年11月25日に作曲された同名のカンタータBWV140の第4曲、テノールの アリアを、オルガン・コラールに編曲したものである。定旋律は、テノールにおかれていて、 コラール〈目覚あよ!との声がわれらに呼ばわる〉によるトリオで書かれている。定旋律と対 位声は、次のとおりである。 定旋律 の o の の

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46

(3)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察  原曲は、ヴァイオリン、ヴィオラの絃楽器のみで対位声をユニゾンで奏し、テノールが定旋 律を歌い、その下に通奏低音が奏される。 Violino I皿 e Viola Tenore Continuo 2.Ve㎎ h一    軸 幽一、        4) ’、冒 m1 躍L冨 A

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6    ←’  この原曲のカンタータは、三位一体節後第27日曜日用である。作詞は、フィーリップ・ニコ ライ(PhilipP Nicholai 1556∼1608)で、キリスト再臨のコラール<目覚めよ!との声がわ れらに呼ばわる〉(Wachet auf, ruft uns die Stimme)の第2節、1599年に作詞された傑作 である。聖書のマタイによる福音書25章1∼13節の、何時でも再臨のキリストを迎えうるよう に備えをして生活をして居ることが必要である、との十人の処女の讐話、花婿到来の場面であ る。カンタータの歌詞対訳は、次のとおりである。   Zion h6rt die Wachter sigen,      シオン物見らの歌声を聞けり、   das Herz tut ihr vor Freuden springen, その心喜びに回れ、   sie wachet, und steht eilend auf.    目覚めて急ぎ起き上りき。   Ihr Freund Kommt vom Himmel Prachtig,その引回よりきらあき来たり、   von Gnaden stark, von Wahrheit machtig,天の恵みによりて強められ、       真実の力によりて強き者とせられ、  ihr Licht wird hell, ihr Stern geht auf.  Nun Komm’, du Werte Kron’,  Herr Jesu, Gottes Sohn.  Hosianna/  Wir folgen all  zum Freudensaal,  und halten mit das  Abendmah15) 定旋律は、 光さらに輝きわたり、星昇りゆく。 今こそおわしませ、尊き冠、 主イエス、神の子よ。 ホサナ! われらはすべて 喜びの広間へと従い行き、 聖なる晩さんを共に分かち 祝わん。       ドイツ福音主義教会讃美歌(Evangelisches Kirchen−Gesangbuch略してE. K. G.)のNr.121に基づいている。その旋律を示すと、次のとおりである。 47

(4)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察 E. K. G. Nr. 121

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 装飾音について見ると、バッハは、このオルガン・コラールで、原曲には見られない装飾音 を使っている。  7小節目の3重目に短前打音を新たに使用している。 48

(5)

      バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察   8)  原曲.7小節目(Violino I H.  e Viola     9)

 BWV645.7小節目

 8、9、12、18、20、21、51、54、56、66、69、73小節目においても、装飾音を付け加えて いる。

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原曲.8小節目(Violino I ll e Viola)

BWV645.8小節目

原曲.9小節目(Violino I H e Viola)

BWV645.9小節目

原曲.12櫛目(>i。1i。。1皿 e Viola) BWV645.12小節目 原曲.ユ8小節目(Tenore) BWV645.18小節目 原曲.20小節目(Tenore) BWV645.20小節目 原曲.21小節目(Tenore) BWV645.21小節目

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(6)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察 原曲.51小節目(Tenore) BWV645.51小節目 原曲.54小節目(Tenore) BWV645.54小節目 原曲.56小節目(Tenore) BWV645.56小節目 原曲.66小節目(Tenor6) BWV645.66小節目 原曲.69小節目(Tenore) BWV645.69小節目 原曲.73小節目(Violino 1皿 e Viola) BWV645.73小節目

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53小節目では源曲のVi。1i。。 I II。Vi。1。は、励励:ロ≧オ・レガ・曲は、用1

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(7)

      バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察 月H.月1 と示されているが、原曲同様とする。

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61小節目では・原曲6D・V・・1一・V鷹遡罫四尻オ痂鵬

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バッハは、・の曲で、卿卯遡麗の・ズムによ選びを表現し・

対位声のヴァイオリンIIIヴィオラの絃楽器のみによるオブリガートで、遠近を表わしてい る。婚礼に相応しい、易しい、生き生きとしたオルガン・コラールである。  レジストレーションは、次のように考える。  第1手鍵盤は、原曲では、テノールが定旋律を歌っているので、テノールの音域からもリー ド管が望ましく、その中でも、力強さ、豊かさ、輝かしさを持つトランペットが、適切であ る。従って、第2手鍵盤の対位倒は、リード管を使用してはならない。大阪カテドラル聖マリ ア大聖堂のパイプ・オルガンで示すと、次のとおりである。  第1手鍵盤(Hauptwerk大阪カテドラル聖マリア大聖堂では、 Great)   9 Trumpet       8ノ  第2手鍵盤(Schwellwerk 大阪カテドラル聖マリア大聖堂では、 Swe11)

  4 Rohrf16te 8’

  5 Principal 4’

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  8 Siff16te IY3’

 足鍵盤(Peda1)   2  Subbass       16/   3  0ctavebass         8/

       51

(8)

       バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察

  5 Choral bass 4’

 第1手鍵盤で奏する定旋律は、浮きたたせることが望ましいので、Gedackt 8’Octave 4’ を加えても良い。第2手鍵盤は、8フィート、足鍵盤も16フィートのみで奏することも可能で ある。  註)、6曲の曲名は、Johann Sebastian Bach『Neue Ausgabe Stimtlicher Werke』Serie IV:Orgel−   werke Band I Barenreiter Kasse1・Basel・London 1983による。

2 <われいずこへ逃れ行かんわが愛し奉る神の許へ>

  hin, Auf meinen lieben Gott) BWV646 (Wo soll ich fliehen  この作品は、失われたカンタータの編曲であろうと推測される。定旋律は、アルトにおか れ、コラールくわれいずこへ逃れ行かん〉によるトリオで書かれている。定旋律と対位声は、 次のとおりである。 定旋律 対位声

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バッハは、>Auf meinen lieben Gott<に和声付けをしている。それは、次のとおりである。        52

(9)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察

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モ  アーティキュレイションについては、特に指示はないが、次のように奏することが、望まし いQ       .    14)

 BWV646.1小節目

6小節目 7小節目

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10小節目

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11小節目  簡潔な曲で、シンコペーションのリズムにより、喜びを表現し、16分音符の動きで、罪から 解き放たれる様子を表わしている。  レジストレーションは、次のように考える。       53

(10)

       バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察  第2手鍵盤で奏する対位声は、低音の声部を受け持つために16フィートを使用し、足鍵盤で 奏する定旋律は、第1手鍵盤と第2手鍵盤で奏する対位声の中間の声部で浮きたたせることが 望ましいので、4フィートを使用する。大阪カテドラル聖マリア大聖堂のパイプ・オルガンで 示すと、次のとおりである。  第1手鍵盤(Hauptwerk大阪カテドラル聖マリア大聖堂では、 Great)

  3 Gedackt 8’

  7 Rauschpfeife 2’

 第2手鍵盤(Schwellwerk大阪カテドラル聖マリア大聖堂では、 Swe11)

  1 Quintadena 16’

  5 Blockf16te 4’

 足鍵盤(Peda1)

  5 Choralbass 4’

 第1手鍵盤では、Rauschpfeife 2’を除いてSpitzf16te 4’を使う事も出来る。第2手鍵盤 及び足鍵盤は、8フィートを使用してはならない。

3 〈唯愛し奉る神に全てを委ね生きる者は〉(Wer nur den lieben Gott laBt

  walten) BWV647

 この作品は、1724年7月9日に作曲された同名のカンタータBWV93の第4曲、ソプラノと

アルトの二重唱アリアを、オルガン・コラールに編曲したものである。定旋律は、テノールに おかれていて、コラール〈唯愛し奉る神に全てを委ね生きる者は〉によるクァルテットで書か れている。定旋律と対位声は、次のとおりである。 定旋律 対二三

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       54

(11)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察 Violino 1 E Viola

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暉   ■■         一   層  ■       1      昌 昌 置 、     旬ヶ6‘と      孕 7訓6ぞ 計一一‘6」ポ争  2  原曲のカンタータは、三位一一体節後押5日曜日用カンタータである。ゲオルク・ノイマルク (Georg Neumark 1621∼1681)の作詞で、コラール〈唯愛し奉る神に全てを委ね生きる者は〉 (Wer nur den lieben Gott laBt wa正ten)の第4節、1657年の作品である。一般的な教訓(書

簡第1ペテロ3章8節∼15節)や、一切をすててイエスに従った時のお話(ル自伝5章1節∼

11節)が歌われていて、神への感謝と信頼があふれている。カンタータの歌詞対訳を示すと、 次のとおりである。   Er Kennt die rechten         神は真の喜びの時を知りたまい、   Freudenstunden,   er weiB woh1, wann es nUtzlich sei, 彼の時の役立つ時を心得たまう、   wenn er uns nur hat treu erfunden, もし神がわれらの内に真実を見出したまい、   und merket keine Heuchelei,     われらの内に何の偽りも認めたまわずは、   so kommt Gott, ehe wir’s uns versehen,われらが過ちを犯す前に神はおわします、   und lasset uns viel Gut’s geschehen.18) そして神はわれらに多くの善きものを与えた        まう。  定旋律は、ドイツ福音主義教会讃美歌(Evangelisches Kirchen−Gesangbuch)のNr,298 に基づいている。旋律を示すと、次のとおりである。 E. K.G. Nr. 298

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      19)

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 この旋律は、H本基督教団讃美歌の304番に「信頼」と題して、採り入れられている。又、 バッハは、和声付けもしている。それは、次のとおりである。       55

(12)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察

111

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      唱ρ      ㍉ン  バッハが、原曲にも、オルガン・コラールにも書き入れていないが、演奏上付け加えた方が 望ましい装飾音は、次のとおりである。

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   21)  BWV647.14小節目 16小節目 ﹄

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    44小節目

39小節目の3拍目に、原曲では装飾音が記されているが、オルガン曲同様装飾をしない。

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アーティキュレイションは、原曲に沿って次のように奏することが望ましい。 BWV647.2、3、4小節目

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(13)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察 5小節目 一  一

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・森セ 一 ・ ・ 一・・一1 ■ハ7 唱琴

’翼盲彦彦1

34小節目  33、34小節目において、見事に喜びを表現している。  レジストレーションは、次のように考える。

 対四声に広い音程の箇所(2、11、14、46小節目)があるため、2つの手鍵盤を使用せず

に、第1手鍵盤のみで奏する。足鍵盤の定旋律は、手鍵盤の中間の声部にあることが望ましい ので4フィートを使用する。大阪カテドラル聖マリア大聖堂のパイプ・オルガンで示すと、次 のように考えられる。  第1手鍵盤i(Hauptwerk)

  3 Gedackt 8’

  5 Spitzf16te 4’

  7 Rauschpfeife 2’

足鍵盤(Pedal)   5  Choral bass        4ノ 第1手鍵盤は、Gedackt 8’のみでも可能である。足鍵盤は、4フィートだけで奏し、8フ ィートを使用してはならない。

4 〈わが魂は主をほめたたえ〉(Meine Seele erhebt den Herren)BWV648

 この作品は、1724年7月2日に作曲された同名のカンタータBWV10の第5曲、アルトとテ

ノールの二重唱をオルガン・コラールに編曲したものである。定旋律は、ソプラノにおかれて いて、コラールくわが魂は主をほめたたえ〉によるクァルテットで書かれている。定旋律は、 マルチィン・ルターのドイツ語訳であるグレゴリオ聖歌くマニフイカト(Magnificat)〉が基に なっている。定旋律と対位声を示すと、次のとおりである。  定旋律

gsiggigiEiEiiiEgigiiijS

       22)

geiS−EE#ixvff

57

(14)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察 対読声  (』・伽

梓系)

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L 23 ハ●   ’ ■   ■  響 ■伽  ▼   ■ 171』」■ 」 .         , 1 8  畠      F 、■ −’●  ” u  ’  置   巳  ■ ■匡r  l  ■ 1 i「π 暫 響  . 慶 1 ■ 「 ., ■星 ノ  L庵 〃  ‘ ’  「  」」_  .  ■ 腫 1  ■   ■ l  l 置1 1 1 暫         置 1  ■  8 ,重 r 「   「  o

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1  原曲は、2本のオーボエと1本のトランペットで定旋律を奏し(オーボエか、トランペット のどちらか一方の方が望ましい。)それに対して、アルトとテノールの二重唱、下に対位声と して通奏低音が奏される。 Oboe l皿

Tromba

Alto Tenore Continuo  原曲は、マリアの訪問記念日用カンタータである。作詞は、不明であるが、マルチィン・ル ター(Martin Luther 1483∼1546)のマニフィカトによっている。聖書のルカによる福音書1 章39節より見ると、神の霊によりイエスを宿し受胎告知(1章26節∼38節)を受けたマリアが、 その異常な出来事を親戚のエリザベツに話そうとして訪問した。 (老年のエリザベツも石女で あったが神の恩恵により奇蹟的に妊娠6ケ,月の身であった。)マリアの報告を聞くとエリザベ ツの胎児が、胎内で喜びおどった(44節)ので、エリザベツは、神がマリアにお告げになった ことの成就を祝福する。そこでマリアは有名な美しいマニフィカト(讃歌)を述べ(46節∼55 節)、出産の日近くなって家に帰ったとある。ルカによる福音書の1章54節がそのまま歌詞に なっている。さらにルカによる福音書1章55節を見ると、先祖アラブハムとその子孫を永遠に あわれむと約束(55節)なさった。神は、その約束をお忘れにならず子孫であるイスラエル民 族を今に至るまで助けて下さったと記されている。歌詞対訳は、次のとおりである。   “Er denkt Er denkt der Barmherzigkeit,主は哀れみをもちておぼしめし、   und hilft seinem Diener, Israel auf,”25) 僕イスラエルを救い出したまう。        (ルカ.1.54)  定旋律は、グレゴリオ聖歌くマニフィカトMagnificat>に基づいている。それは、次のと おりである。 58

(15)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察        26) $Eltillllilllliiilii .ne see.ie er.he.bt den Herren und mein’Geist freu’et sich        Got一 tes mei−nes Hei−landes.   歌詞訳:わが魂は主をほめたたえ、わが霊はキリストをわが神として喜ぶ。 又バッハが、和声付けをしている。それは、次のとおりである。

ffSii:E$

 装飾音について見ると、原曲では見られない装飾音を、14、23小節で新たに付け加えてい る。

慮14小節目(Alt・)暉舞舞…≡≡≡≡

・脚論14小節目 醐韮匡≡≡≡…

原曲23小節目(・・n…)9191iEi2Ei1Eifi匡ii≡≡

BWV6ng・ 2

w小鯛

 アーティキュレイションについては、定旋律以外の声部は、対等に奏することが望ましいの で、原曲には特に指示をしていないが、各声部共、次のように奏する。       59

(16)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察 BWV648.1∼4小節目

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ホレ蟹櫛脚耀下

 13、24小節目の広い音程の箇所は、右でとって弾くことが望ましい。その時、右は、2つの 手鍵盤iにわたって弾くことになる。バッハのオルガン曲では、あまり使われない状況である。 又、アルトとテノールに半音階の動きがあるが、この作品の特色といってもよい。  レジストレーションは、次のように考える。  第1手鍵盤で奏するアルトとテノールの二重唱の対位声は、8ブイートで奏し、足鍵盤は、 低音の声部を受け持つので16フィートが望ましい。第2手鍵盤が受け持つ定旋律は、フルート 族(フルー管)に、色どりを添えるためにミクスチュアを加えるか、又はリード管のみを使用 することも出来る。大阪カテドラル聖マリア大聖堂のパイプ・オルガンでは、次のように考え られる。  第1手鍵盤(Hauptwerk)

  3 Gedackt 8’

  5 Spitzf16te 4’

 第2手鍵盤(Schwellwerk)

46789

RohrflOte Blockf16te

Schwegel

Siff16te Sesquialtera 8/ 4t 2/ IY3’

2RK

 足鍵盤(Peda1)

  2 Subbass 16’

  3 Octavebass 8’

 第2手鍵盤の定旋律は、浮きたたせ、第1手鍵盤と足鍵盤の対位声は、対等に奏することが 望ましいことから、第2手鍵盤は、Rohrf16te 8’Blockf16te 4ノとし、第1手鍵盤iは、 Gedackt 8’、足鍵盤は、Subbass 16ノのみとしても、可能である。 60

(17)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察

5 〈ああ、われらと共に留まりたまえ、わが主イエス・キリストよ〉 (Ach

  bleib bei uns, Herr Jesu Christ.) BWV649  この作品は、1725年4月2日に作曲されたくわれらと共に留まりたまえ、時まさに夕べとな りしゅえ〉(Bleib bei uns, denn es will Abend werden)BWV6の第3曲、ソプラノのアリ アをオルガン・コラールに編曲したものである。定旋律は、ソプラノにおかれていて、コラー ルくわれらと共に留まりたまえ、時まさに夕べとなりしゅえ〉によるトリオで書かれている。 定旋律と対面面は、次のとおりである。  定旋律

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(18)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察 1aus Selnecker 1530∼1592)}こよっている。前半は、ラテン語歌(1551年作)によるドイツ語 コラールくああ、われらと共に留まりたまえ、わが主イエス・キリストよ〉(Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ)の第1節、1579年の作であり、後半は、同コラール第2節、1572年 の作である。聖書使徒行伝10章34節∼43節にペテロが異邦人にした伝道講演のことが記され、 神はユダヤ人だけでなく、君たちギリシャ人もローマ人も差別されないといい、イエスの伝道 生涯、十字架の受難と復活の事実を述べ、自分は、神に立てられた者であり、審判主イエスの 証人として伝道していることを述べている。又、ルカによる福音書24章13節∼35節では、都エ ルサレムから三里ばかりのエマオという村に行く二人の弟子に、甦えられたイエスが現われて、 色々とお話になるという写実的な描写で、二人がエルサレムに帰ってその報告をしたところ、 エルサレムでも弟子シモンに現われ給うたとの事であった、とあるように、イエスの復活の記 事が記されている。ヴィオロンチェロの音の跳躍は、不安を表わしているが、それもやがて静 かな動きになり、慰めとなる。歌詞対訳は、次のとおりである。   Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ, ああ われらの主イエス・キリストよ、        われらと共に留まりたまえ、 weil es nun Abend worden ist; dein gdttlich Wort, das helle Licht, laB ja bei uns ausldschen nicht. In dieser letzten betrttbten Zeit verleih’ uns, Herr, Bestandigkeit, daB wir dein Wort und Sakrament rein behalten bis an unser End’.33) 今まさに夕べとなりしゅえ、 聖なる御言と明かき底光を、 われらから消し去りたまうな。 最後の悲しみに満ち満ちたる時、 主よ、われらにたまわん耐え忍ぶる心を、 しかして御言と奇しき御業を われらの人生の終りまで濁りなく持ち続ける 力を授け給え。  定旋律は、ドイツ福音主義教会讃美歌(Evangelisches Kirchen−Gesangbuch)のNr.207 に基づいている。旋律を示すと、次のとおりである。  E. K. G. Nr. 207

ES1Eiig:Eiii:iiEiiiSii

EkEiigeiiSiiiEffiigiiiiEi;

eigiigiiEEffiiEiSii:ii

この旋律をバッハは、和声付けをしているが、それは、次のとおりである。 62

(19)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察

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l畔n ⊥、量   n,, !T、1曹  n35)

 装飾音については、原曲32小節目の1回目をtr.で装飾しているが、オルガン曲同様に装飾 をしない。   36)  アーティキュレイションは、次のように奏することが望ましい。

1、2小節目では、原曲のVi・1・・ce11・picc・1・は、3↓」珈II♪月」フォルガ

      ロ ロロ

・曲は・川筋μ♪耶と示・れて…が・次のように奏す・・

       へ  ’ ・

・櫛目では・原曲のV・・1・・ce11・P・cc・1・は・遡n朋オルガ・曲は・塑∬

∬月と示されているが、次のように奏する。

      ロら

     ・小節目…麹群群≡

       し 14小節目では、原曲、オルガン曲共、特に指示はないが、次のように奏する。      14小節目       63

原曲32小節目(…1・ncell・ ・・cc・1・・ a 匡≡≡

。WV認32小節目 …垂箋圭垂≡巨≡≡

      s一“

BWV649.1、2小節目

庵 短  卜r, ,』 L h    置 L7 ’ ■ 1 ■ ■一r   聖  冒 1  1       1  置 、u「 畳 あ ■     冒 . 1 ■ 1   置  畳    職 量  1   7   響  ‘ :、、ノ    一 、 ¶「  ,       1  置 剛 ’ ♂ 柴こぎメ1≠‡ 0    9

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q. 圏

(20)

      バッハの《6つのコラール》演奏のたあの一考察

24.・25小鮨では、馳のS・P・a・・はJIJIijJオルガ・曲は、

      り       

JISIJI↓と示されているが、馳同様とする.

・鮒節目四四1………珊珊葎

又、同一で源曲のVi。1。nce11。 picc。1。は、田田1田励Ilirli1,励朋P

      )   ))

オルガ・曲は、朋厨1冊測筋岡朋nと示されているが・次のように奏

する。      24、25小節目 ・・櫛目では、原曲のV・・1・n・ell・P・cc・1・は、月ロ麺腿型オ・レガ・曲は・

朋麗朋と示されてい・が・次のよう・・奏す・・

      ノ   ロ コ        ●←・←  9印㍉ .・・;      27小節目 ,4..35小節目では、原曲のV・・1・nce11・P・cc・1・は、 n n nV nVl朋刷MHII

      )

オルガ・曲は、nロ槻1刑捌励励鼎と示されているが、次のように奏す

る。

      へ4」

     34、35小節目       の

       じ1 )

38・櫛目では源曲のVi・1…e11・picc・1・は、瑚辛辛珈オ・レガン曲は、

      一

且班1 HH庶1 と示されているが、次のように奏する。

     38小節目

       64

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員勇・群・坦用酔一1

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”煙}彩

ゆ‡編

軸孫R朝高価1

騨婁ξフ篭響‘

(21)

バッハの《6つのコラール》演奏のための一考察

42小節目では物知のVi・1・ncell・picc・1・は、月n譲許

       v

n、「】励∬刀 と示されているが、次のように奏する。 オルガン曲は、 42小節目 唱 ▽      .  u .    o      .

^魯負・←一    隔

71n.一  7   . .▼●^  8置4・  . 1nr   1  ・ 昼h・  ▲ ’  ・ 1    1 L一ユ1.   7  7   1

’6 風、(3

45小節目では、原曲のVi・1・nce11・picc・1・は、鵬鰍稠瑚オ・レガ・曲は、

      v

穏現用駆励庶1 と示されているが、次のように奏する。

      離巨

 レジストレーションは、次のように考える。  足鍵盤は、低音の声部を受け持つので、16ブイートが望ましく、柔らかいフルート族(フル ー管)を使用し、第1手鍵盤の対位声は、8フィート、第2手鍵盤は、定旋律を奏するので、 フルート族(フル一管)にミクスチュアを加え、浮きたたせることが望ましい。  第1手鍵盤(Hauptwerk)

 3 Gedackt

 5 Spitzf16te

 7 Rauschpfeife

第2手鍵盤(Schwellwerk)

4678Qり

RohrflOte Blockf16te

Schwegel

Siff16te Sesquialtera

OO49臼

8/ 4/ 2’ IY3’

2RK

 足鍵盤(Pedal)

  2 Subbass 16’

  3 Octavebass s t

 第2手鍵盤は、Sesquialtera 2RKを除いて奏しても可能である。又、8フィートのみ重ね て奏することも出来る。第1手鍵盤は、Rauschpfeife 2’を除いて、 Gedackt 8’Spitzf16te 4’としても良い。 65

(22)

バッハの〈6つのコラール〉演奏のための一考察

6 <主イエスよ、いま天よりおわしまさん>

  Himmel herunter auf Erden) BWV650

(Kommst du nun, Jesu, vom  この作品は、1725年8月19日に作曲されたく力強き栄光の王なる主をほめたたえよ〉(Lobe den Herren, den machtigen K6nig der Ehren)BWV137の第2曲、アルトのアリアをオル ガン・コラールに編曲したものである。定旋律は、アルトにおかれていて、コラール<力強き 栄光の王なる主をほめたたえよ〉によるトリオで書かれている。定旋律と対四声を示すと次の とおりである。

 定旋律       tr・     tr・

agiiptgpatifiiiffSzaiiaj#Si

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対位声 39) 8のP 冒  ■   ■  匿

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1 ㎜噂 原曲では、ヴァイオリンソロによるオブリガート、定旋律を歌うアルトのアリアと、その下 に通奏低音が奏される。 Violino Solo Alto Continuo  原曲は、三位一体節後第12日曜日用カンタータである。作詞は、ヨアヒム・ネアンダー(Joa・ chim Neander 1650∼1680)で、コラール〈力強き栄光の王なる主をほめたたえよ〉(Lobe       66

(23)

バッハの〈6つのコラール〉演奏のための一考察 den Herren den machtigen K6nig der Ehren)の第2節、1680年の作である。聖書の第2 コリント3章4節∼11節に、パウロが福音を述べ伝える使徒としての使命は、神から直接授か った尊いものであり、新約の福音は、旧約の如く律法に仕えるものでなく霊に仕えるものであ る。石に彫りつけられた十戒の律法(モーセ)は、罪を宣告するものであるが、心の中に記さ れた新約の霊の生命は、罪を赦して義とするものである。従って新約の生命は、消え去るべき 律法とは比較にならぬほど、はるかに素晴しく永存する(11節)栄光に満ちたものであると述 べられ、又、マルコによる福音書7章31節∼37節では、イエスが異邦を廻ってガリラヤに来ら れての活動の一コマが記されている。耳が聞えず、口のきけない人を癒された。この愛の奇蹟 は現代では、我々の霊の聾唖におきかえて考察することができ、このアルトのアリアの歌詞か らも、信頼と喜びが窺える。歌詞対訳は、次のとおりである。  Lobe den Herren, der alles so  herrlich regieret,  der dich auf Adelers Fittigen  sicher gefUhret,  der dich erhalt,  wie es dir selber gefallt;  hast du nicht dieses  verspUret ?4i) 定旋律は、 主をほめたたえよ、全てのものを 御栄光の中に統べ治めたまい、 鷲のつばさをもって確かな 道へ導かれ、 汝を支え続けたもう、 そは汝のいかなることを望まんもかなえるなり。 汝こを感じとらざるや?       ドイツ福音主義教会讃美歌(Evangelisches Kirchen−Gesangbuch)のNr.234 に基づいている。旋律は、次のとおりである。 E. K. G. Nr. 234

g$¥igifiggiiEffiEgiiiiiiigii#fi

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 この旋律は、日本基督教団讃美歌の9番に「礼拝・讃美」と題して採り入れられている。又 バッハが、和声付けもしている。それは、次のとおりである。 67

(24)

バッハの〈6つのコラール〉演奏のための一考察 噛 暫 1 、 1 巳 r1 暫 n  431 1「 A’x凹 ’ l l l lI  1 ﹄ ● づ. オ 圭 Il ﹁ 一 7 甲

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響 o 響 σ 1’晶. ● 置 可’− P . ● 書 A 畢 1 ︷  装飾音については、次のように奏することが望ましい。  4小節目では、原曲の44)のViolino Soloは、装飾をしていないが、オルガン曲同様に、 tr. で装飾して奏する。

鹸・小節目≒≡…

 5小節目では、オルガン曲は、装飾をしていないが、原曲のViolino Solo同様に、 tr,で 装飾して奏する。

     5小節目

 15小節目では、原曲のAltoには見られないが、オルガン曲で、新たに装飾音が、付け加え られている。オルガン曲同様とする。       セ 

     跡節目難≡看ミ蓬≡

 17小節目でも、オルガン曲には、装飾をしていないが、原曲のViolino Solo同様に、装飾 して奏する。

     一灘≡

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(25)

      バッハの《6つのコラール〉演奏のための一考察  53小節目では、原曲のAltoには装飾音は、見られないが、オルガン曲において、付け加え られている。オルガン曲同様とする。        け 

     53櫛目 雍韮≡≡≡

 アーティキュレイションについては、原曲に沿って奏することが望ましい。  1小節目では、オルガン曲においては、特に指示されていないが、原曲のViolino Solo同様 とする。

     1小節目

2小鯛では、原曲のC。ntinu・は、 m竜田オ・レガ・曲は、特}・指示されてい

      ) ))

ないが、次のように奏する。

      (

     ・一面圭匡鮭垂葺≡≡≡

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4小鯛では、原曲のC・ntinu・は、↓王m田1オ・レガ・曲は、

      L朋㎝と不さ

       N一=)一’ V’ V

れているが、原曲同様とする。

     ・伽肇建≡……

 6、7、9、12、13、14小節目においても、オルガン曲では、特に指示がないので、原曲同 様とする。      6、7小節目

     ・欄糞妻幸手≡≡

12小節目 L凹P ■  暫 匿 ■ 置 冨 ﹂ .i.(  φ tr L 」F。7   一  、  層 .  昌 ■ ■ 置   ・…@ 響零 孚?9 」 ■ ’  「【  」, ●  「 1 置 厘 置 一     ■ H lき ■ 脚 膠 」 ▲ 腰 . 置’ 1   ■ θ  冒 8 ■9 置  ■ ■−  ■ ■ ●   ワ   罫  響 ■ 冨 ■ 7 9 、覧 」     置  1● 回   一 ▲   冒 畠      1 置       ■   一 一  ■ ■

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(26)

      バッハの〈6つのコラール〉演奏のための一考察 13、14小節目         ノ(       (

ii」EiSSIi−iEEEigii

音について見ると、2小節目で、原曲より変えている。 原曲.2小節目(Violino Solo) BWV650.2小節目 リズムについても、13小節目で変えている。       A 原曲.13小節目(Alto) BWV650.13小節目

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agiig;giiiSiiiiiii

 レジストレーションは、次のように考える。  第2手鍵盤は、低音の声部を受け持つために、16ブイートが望ましい。足鍵盤は、2つの手 鍵盤の中間の声部で、浮きたたせる必要上、4ブイートを使用する。大阪カテドラル聖マリア 大聖堂のパイプ・オルガンで示すと、次のように考えられる。  第1手鍵盤(Hauptwerk)

  3 Gedackt 8’

  7 Rauschpfeife      2ノ  第2手鍵盤(Schwellwerk)

  1 Quintadena 16’

  4 Rohrf16te        8/

  6 Blockf16te 4’

 足鍵盤(Peda1)

  5 Choralbass 4t

 足鍵盤は、定旋律を受け持っているので、4フィートのみで奏し、8フィートを使用しては ならない。第1手鍵盤は、Rauschpfeife 2’を除き、4フィートを使用しても可能である。  オルガン・ストップ(Register)仕様46)  大阪カテドラル聖マリア大聖堂(st・Mary’s cathedral of Qsaka)のパイプ・オルガンは・ フェルシューレン社製(L.Verschueren,オランダ)で、1963年に設置された。61鍵で、第1 手鍵盤(Hauptwerkここでは、 Great)と、第2手鍵盤(Schwellwerkここでは、 Swe11)の       70

(27)

      バッハの〈6つのコラール〉演奏のための一考察 手鍵盤2段と足鍵盤(Pedal)で出来ている。足鍵盤は、放射状ペダルである。「ストップ・リ スト」を示すと、次のとおりである。  第1手鍵盤(Great)C−c4

12345678910111213

Principal Dulciana

Gedackt

Octave Spitzf16te

Nazard

Rauschpfeife

Mixture

Trumpet

Clarion Swell to Great Swell to Great Swell to Great 8’ 8t 8t 4t 4’ 2 ny3 t 2/

4RK

8/ 4ノ 16/ 4ノ 第2手鍵盤(Swe11)C−c4

12345678910111213

Quintadena

Salicional Celeste Rohrfldte Principal BlockflOte Schwegel Siff16te Sesquialtera Scharff

Krummhorn

Schalmei

Tremolo

足鍵盤(Peda1)C−g’   1 Contrabass   2 Subbass   3 Octavebass 16’ 8/ 8/ 8/ 4/ 4/ 2/ 11/3’

2RK

4RK

8’ 4ノ 16’ 16t 8t 71

(28)

4567891011

       バッハの〈6つのコラール〉演奏のための一考察

Lieblich Gedackt 8’

Choralbass 4’

Mixture 3・N.4RK

Posaune 16’

Trumpet st

Great to Pedal Swell to Pedal

Swell to Pedal 4’

Electropneumatic action 28 stops 1997 pipes

お わ り に

 〈6つのコラール〉に接して、更に、バッハが身近に感じられ、バッハの偉大さと気品の高 さに、認識を新たにした。今回は、演奏に関する基本的な問題を考察したが、今後、言葉を 伴うカンタータから、アーティキュレイションの問題について、更に検討していきたい。又 〈6つのコラール〉は、バッハの生存中に出版されたことは明らかであるが、自筆譜や、19世 紀に至って、印刷譜の状況、現存のレコーード、テープについても、研究を進めていきたい。 尚、楽器のことであるが、パイプ・オルガンは、建物の諸条件も一体となって、大きく楽器と 考えられることから、大阪カテドラル聖マリア大聖堂のパイプ・オルガンで論じてみた。この オルガンは、一般には、バロックからロマン派までの演奏が可能であると言われているが、バ ッハを論じたり、演奏する上では、メカニックの点からも必ずしも適切であるとは言えない。 しかし建物が石造りであることから、音響、残響とも比較的よく、一つの楽器として功を奏し ている。今後、さまざまな会堂とパイプ・オルガンで、奏していきたい。       引用文献 ユ)V.ルーカス著、辻荘一、藤野 薫共訳『オルガンの名曲』株式会社バックスエンタープライズ  1983年初版p.U3. 2) Johann Sebastian Bach rNeue Ausgabe Samtlicher Werkel Serie IV: Orgelwerke Barenrei−  ter Kassel・Basel・London 1983 p. 86−vp. 89. 3) 同上 p.86. 4) J.S. Bach rCantata No. 140 Wachet auf, ruft uns die StimmeJ BWV140 Edition Eulenburg  No. 1020 p. 39. 5) Bach rKantate NR. 140 Wachet auf, ruft uns die StimmeS BWV140 Edition Breitkopf Nr.  7140 p. 34.vp. 37. 6) rEvangelisches Kirchen−Gesangbuchl Ausgabe fUr die Evangelische Landeskirche in Baden p.   121.        72

(29)

︶ 7 ︶ 8 ︶ 9 10) 11) 12) 13) 14) 15) 16) 17) 18) 19) 20) 21) 22) 23) 24) 25) 26) 27) 28) 29) 30) 31) 32) 33)        バッハの〈6つのコラール〉演奏のための一考察 Johann Sebastian Bach’s mehrstimmige rChoralgesange und geistliche ArienJ Ludwig Erk Leipzig C. F. Peters p. 103. J.S. Bach rCantata No. 140 Wachet auf, ruft uns die StimmeS BWV140 Edition Eulenburg No. 1020 p. 39Np. 42. Johann Sebastian Bach rNeue Ausgabe Sarntlicher WerkeJ Serie IV: Orgelwerke Barenrei− ter Kassel・Basel・London 1983 p. 86.vp・ 89. 同上、p.90∼p.91. 同上 p.90. rEvangelisches Kirchen−GesangbuchS Ausgabe fttr die Evangelische Landeskirche in Baden p. 289. Johann Sebastian Bach’s mehrstimmige MChoralgesange und geistliche Arieng Ludwig Erk Lei− pzig, C. F. Peters p. 6. Johann Sebastian Bach rNeue Ausgabe Sarntlicher WerkeS Serie IV: Orgelwerke Baren− reiter Kassel・Basel・London 1983 p. 90Np. 91. 同上p.92∼p.93。 同上 p.92. Bach rKantate 93 Wer nur den lieben Gott lasst walteng Edition Eulenburg No. 1067 p. 22. Bach rKantate NR. 93 Wer nur den lieben Gott laBt, walteni BWV 93 Edition Breitkopf Nr. 7093 p. 20−Jp. 23. rEvangelisches Kirchen−GesangbuchS Ausgabe fifr die Evangelische Landeskirche in Baden p. 298. Johann Sebastian Bach’s mehrstimmige rChoralgesange und geistliche ArienJ Ludwig Erk Leipzig, C. F. Peters p. 108. Johann Sebastian Bach rNeue Ausgabe Samtlicher WerkeS Serie IV: Orgelwerke Barenrei− ter Kassel・Basel・London 1983 p. 92Np・ 93. 同上 p.94. 同上 p.94. Johann Sebastian Bach rCantatas Nos. 9−11S Volurne III K. Oo807 Kalmus miniature score p. 57tvp. 58・ Bach rKantate NR. 10 Meine Seel’ erhebt den Herreng BWVIO Edition Breitkopf Nr. 7010 p. 26−p・ 28. J. S. Bach rLes Chorals pour Orgue De−J. S. Bach. Johann Sebastian Bach’s mehrstimmige TChoralgesange und geistliche Arieng Ludwig Erk Lei− pzig, C. F. Peters. p. 78. Johann Sebastian Bach rCantatas Nos. 9−11」 Volume III K. 00807 Kalmus rniniature score p. 57−vp・ 58. Johann Sebastian Bach rNeue Ausgabe Stimtlicher WerkeS Serie IV: Orgelwerke Barenreiter Kassel・Basel・London 1983 p. 94. 同上p.95∼p.97. 同上 p.95. Bach rKantate 6 Beib bei uns, denn es will Abend werdeng Edition Eulenburg No. 1004 p. 19Np. 21. Bach rKantate NR. 6 Bleib bei uns, denn es will Abend werdeng BWV6 Edition Breitkopf        73

(30)

バッハの〈6つのコラール〉演奏のための一考察 34) 35) 36) 37) 38) 39) 40) 41) 42) 43) 44) 45) 46) Nr. 7006 p. 18−」p. 21. rEvangelisches Kirchen−GesangbuchS Ausgabe fUr die Evangelische Landeskirche in Baden p. 207. Johann Sebastian Bach’s mehrstimmige rChoralgesange und geistliche ArienJ Ludwig Erk Leipzig, C. F. Peters p.ユ. Bach rKantate 6 Bleib bei uns, denn es will, Abend werdenJ Edition Eulenburg No. 1004 p. 19tvp. 21・ Johann Sebastian Bach rNeue Ausgabe Samtlicher WerkeJ Serie IV : Orgelwerke Barenreiter Kassel・Basel・London 1983 p. 95Np. 97・ 同上p.98∼p.102. 同上 p.98. Bach rKantate 137 Lobe den Herren, den mtichtigen Kdnig der EhrenS Edition Eulenburg No. 1059 p. 25一一p 29. Bach rKantate NR. 137 Lobe den Herren, den rnachtigen K6nig der EhrenJ BWV 137 Edition Breitkopf Nr. 7137 p. 13−vp. 16. rEvangelisches Kirchen−Gesangbuchj Ausgabe fttr die Evangelische Landeskirche in Baden p, 234. Johann Sebastian Bach’s mehrstimmige rChoralgesange und geistliche ArienS Ludwig Erk Leipzig, C. F. Peters. p. 58. Bach rKantate 137 Lobe den Herren, den mtichtigen Kdnig der EhrenJ Edition Eulenburg No. 1059 p. 25一一p. 29. Johann Sebastian Bach rNeue Ausgabe Samtlicher WerkeS Serie IV : Orgelwerke Barenreiter Kassel・Basel・London 1983 p. 98・vp. 102. 吉田 實・秋元道雄・奥田耕天・志村拓生・馬渕久夫・田刀広幸編『日本のオルガン』日本オルガニ スト協会 1985年初版発行p.161.

参考文献

浅香 淳編集r標準音楽辞典』音楽之友社 ユ985年第ユ版第24刷発行 井上和男編集『クラシック音楽作品名辞典』三省堂 ユ985年第3刷発行 讃美歌委員会編『讃美歌略解』日本基督教団出版局 1983年第12版発行 新改三聖書刊行会翻訳『聖書』日本聖書刊行会 1986年第2版発行 ヘルマン・ケラー著、中西和枝、フランス・ボーン、坂崎 紀共訳rバッハのオルガン作品』音楽之友社     1986年第1刷発行 シュヴァイツアー著、浅井真男、内垣啓一、杉山好訳「バッハ(上)」白水社 ユ983年発行 同上「バッハ(中)」白水社 1983年発行 同上『バッハ(下)』白水社 1983年発行 74

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