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花岡秀教授退職記念号発刊に際して

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Academic year: 2021

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(1)

花岡秀教授退職記念号発刊に際して

著者

楠本 紀代美

雑誌名

英米文学

59

1

発行年

2015-03-15

URL

http://hdl.handle.net/10236/14524

(2)

花岡 秀教授退職記念号発刊に際して

2015年 3 月をもって,花岡秀教授は関西学院大学文学部をご退職される ことになりました。花岡先生は,関西学院大学文学部英文学科および同文学 研究科英文学専攻を卒業・修了されました。1984 年に関西学院大学経済学 部にご着任され,その後 1995 年に文学部英文学科教授に就任されました。 長い人生の半分以上を関学と共に歩んでこられたことになります。教員とし て在籍された 31 年間の間,教育と研究に尽くされ,また学部内外の様々な 場面で重要な役割を果たして下さいました。そして何より私たちのよき友人 として,時には真剣にアドバイスを下さり,また時にはお酒を酌み交わしな がら冗談を言い,またある時には人生について,研究について,熱く語って 下さいました。このたび,ご定年まで 3 年を残しご退職されることにな り,ただただ残念で淋しい思いでいっぱいです。これまで関学英文の発展に ご尽力され,私たちをご指導下さったことを感謝し,ここに『英米文学』第 59巻 1 号を花岡秀教授のご退職記念号として刊行し,献呈申し上げます。 花岡教授は,アメリカの南部文学,とりわけウィリアム・フォークナーの 高度に複雑な文学世界を様々な独創的な切り口で研究してこられました。と りわけ『ウィリアム・フォークナー短篇集−空間構造をめぐって』では,従 来の時間軸を基準とした研究に対し,フォークナー文学に置ける空間構造の 重要性を読み取り,精緻な議論を尽くされました。またアメリカの銃社会, タバコ,そしてとりわけご自身もお好きなお酒に関して,多くの論文を世に 発表されています。 教育面では,文学という学問における指導に留まらず,学生の声に耳を傾 けてこられました。その際花岡先生は,よく「大人」という言葉をお使いに なりました。「大人」であるとはどういうことか,ご自身の体験を平易な言 葉で語って下さいました。また大学院教育においては,博士論文の指導を通 じ,大学に専任職をもつ多くの研究者を育ててこられました。そのことはこ の記念号に投稿された論文にも表れています。

(3)

今後は,これまで以上に自由に研究に趣味に没頭し,そしてこれまでにな い新たな場面でもご活躍されることを心より祈念し,退職記念号に寄せる言 葉といたします。 2015年 1 月 20 日 英米文学会会長 英米文学英語学専修代表

楠 本 紀代美

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