コフートの自己心理学に基づく自己愛的脆弱性尺度の作成の試み
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(2) 甲南女子大学研 究紀 要第 38号. 人間科学編 (2002年 3月. ). る。今 回 は,そ の試案 の作成 と信頼性 ・妥 当性 の検討. 1971)。. の途 中経過 を報告す る。. を誇大 自己 と関連 づ けて説明す るが ,そ れは Kemberg. Kohutも ,自 己愛 人格 障害 に見 られ る誇 大 性. の言 う誇大 自己 とは異 な ってお り,幼 児 が 自己 を全能 2。. 0完 全であ る と感 じるため に 自己 を顕示 して親 か らの. 自己 愛 の 障 害 につ い て の 理 論 的 検 討. 承認 0賞 賛 を得 よ う とす る こ とを指 して い る。親が子 まず ,自 己愛 人格 障害 を含 む 自己愛 の 障害 につい て. どもの誇大 自己 に対 して適度 な承認 や賞賛 を与 えなが. 理論 的 に検 討 し,筆 者 らの 視 点 を明 確 に して お きた. ら現実的限界 を も知 らせ て い くとき,誇 大 自己 は野心. い。 自己愛 とその 障害 に関す る最近 の研 究 と しては. 的 な 目標 や現実 的 な 自己評価 に変容す る。 しか し,こ. ,. 破壊 的 な 自己愛 を問題 に した Kernbergな ど対 象 関係. の過程が 阻害 され る と,幼 児 的 な誇大 自己 は未成熟 な. 論者 の流 れ と,自 己愛 の健康 な発達 とその停滞 に焦点. まま残存す る こ とになる。 それは二 つ の形態 を取 る。. を当 て た Kohutの 自己心 理学 の 流 れが 主 要 な もの で. 一つ は,母 親 に よつて過 乗1に 評価 ・賞賛 された部分 で. あ ろ う。. あ り,こ れ は公 然 と表 出 され る よ うにな り,他 者 の 目. Kcrnberg(1970,1976)は ,自 己愛 人格 障害 な どに. には誇大的 で尊大 な もの に映 る。 もう一 つ は,母 親 か. 見 られ る病理的 自己愛 と正 常 な 自己愛 を明確 に区別 し. ら無視 あるい は拒 否 された部分 で あ り,こ れは抑 圧 さ. た。 Kernbergの い う 自己愛 人格 障害 は,肥 大 した 自. れて しまう。 そ して ,重 要 な 自己 の部分 が抑圧 される. 己概 念 (誇 大 自己 grandiose sdf),他 者 か ら賞賛 され. 結果 ,自 己評価 が 低 く抑 うつ 的 で恥 を感 じやす い 自己. た い欲求 の過剰 さ,他 者 へ の興味 と共感 の 乏 しさ,自. の部分 が出現 す る。 この よ うな矛盾す る二 つ の 自己 の. 分 の欲求 を満 た して くれ る人へ の理想化 とそ うで ない 人へ の価値切 り下 げ ,他 者 へ の 強 い 羨望 ,他 者 へ の本. 並 存 を Kohutは 「垂 直分割」 ve■ ical splitと 呼 ぶ 。 な. 当 の依存 の 困難 さ,原 始的防衛機制 ,自 己愛空想 や栄. ない症例 も見 られ る。. お ,Kohutに よれば ,誇 大 的 ・顕示 的 な部分 の 目立 た. 誉 あ る孤 立 へ の 逃 避 な どの特 徴 を持 った 人 た ちで あ. 幼児期 に構造化 され る 自己愛 の形態 の一 つ と して. る。 Kcrnbergの 言 う誇 大 自己 とは ,現 実 自己 像 の な. 誇大 自己 とともに Kohutが あ げた のが ,「 理想化 され. かで 親 な どか ら特別視 された部分 ,理 想 的 自己像 ,理. た 親 像」 idedized parental imagoで. 想 的他者像 が 融合 して出来上が る肥大 した 自己像 であ. は,全 能視 された 自己 を親 か ら受 け入れ て もらう こ と. り,正 常 な人 に は 見 られ な い 。 自己愛 人格 障 害 の 人. に よって心理 的安定 や 自己評価 を維持す る機制 と関連. は,他 者 の必要性 や他者 へ の依存 を否認 し,そ の代 わ. が 深 いの に対 して ,理 想化 は,親 な どの他 者 を全 能視. りに誇 大 自己 を支 え に して い るの で あ る。誇 大 自己. し,そ の全能的他 者像 と一 体化す る ことに よつて心理. は,親 子 関係 で耐 え難 い欲求不満 を体験 したため に発. 的安定 や 自己評価 を維持す る機制 で あ る。 この よ うな. 生 し,羨 望 や憤 怒 を覆 い 隠す 防衛 で もあ る。 Kernberg. 他者 へ の理想化 か らも,重 要 な機 能 が形成 され る。幼. の 考 え 方 は ,英 国対 象 関係 論 にお け る 「 自己愛 構 造. い 子 ど もは ,強 い 不安 や感 情 な どを 自分 だ け で 制御. 体」 の議 論 に も影響 を与 えて い るが (岡 野 ,1998),. regulatcす る こ とはで きな い 。子 どもが 強 い 不 安 や感. この よ うな考 え方 に共通 して い るの は ,病 理 的 自己愛. 情 に襲 われて も,平 静 さを備 えた親 とつ なが リー 体化. は,他 者 へ の本 当 の依存 を否認す る偽 りの 自己充足 だ. す る こ とでその不安 や感情 が緩和 され る体験 が 繰 り返. とい う こ とである。. され る とき,子 どもの なか に 自分 で不安 や感情 を制御. 一 方 ,Kohutの い う自己愛 人格 障害 は,仕 事 へ の 熱. す る力. (自. 己緩和 能力. self― soothing. ,. あ る。誇 大 自 己. ability)が 形 成 さ. 意 の 欠如 ,人 間関係 を維持す る こ との 困難 さ,共 感性. れ る。 また,子 どもが 親 を理想 化 し,そ の後 に徐 々 に. やユ ーモ アの感覚 の 欠如 ,突 発 的 な憤 怒 ,自 律神経 系. 親 の 限界 を知 ってい くとき,理 想化 された親 の イ メ ー. の症状 や心気症 的症状 ,性 へ の 関心 の 欠如 や倒 錯 的傾. ジか ら価値 や理想が内在化 され ,そ れは 自己 を導 く指. 向 な どを特徴 とす る。 そ して ,詳 細 に吟味す る と,心. 針 となる。. 理 的安定 を維持す る こ との 困難 さ,自 己評価 を調節す. 自己誇大化 や理想化 の欲 求 に対 して親 な どの重 要 な. る こ との 困難 さ (些 細 な ことで 自己評価 が 低 下す る 自己顕示欲 求 を感 じる と強 い恥 ・ 自意識過剰 ・誇大 的. 他者 が上 記 の よ うな応答 を して くれ る場合 に,そ の よ. 空想 が生 じる),理 想 システムの 障害 (内 的基 準 や理. 自体 )を ,Kohutは 「 自己対 象」selfottectと 呼 ぶ. ;. うな応答性 を体験 す るこ と. (ま. たは便宜 的 にその他者 (Ko―. 自己 がす ば ら しい こ とを賞賛 され る. 想 に従 って 自分 を方 向づ ける こ とがで きず ,外 的他者. hut,1977,1984)。. の 承 認 を必 要 とす る)な. よ うな体験 を 「映 し返 し自己対 象 (体 験 )」 miroring. どが 見 い だ され る (Kohut,.
(3) 上地雄 一郎 ・宮下 一博 :コ フー トの 自己心理学 に基づ く自己愛的脆弱性尺度 の作成 の試み. ,理 想化 され た 自己が優位 に立 ち,他. sdfottect(experiencc),力 や平静 さを備 えた理 想 化 で. る。BrOucekは. きる他 者 と一 体 化 す る体 験 を「理 想 化 自己対 象 (体. 者 か らの否定的反応 に対 しては選択 的不注意 を示す よ. い う。 とにか. うな人 た ち を「 自己 中心 的 egOtisdcalタ イ プ」,逆 に. く,自 己対象体験 を通 して ,様 々 な心理 的機能が 内在. 卑 下 された 自己が優位 に立 ち,自 己評価 が低 く,恥 を. 、 と 理 的安定 や 自己評価 を維 持す る役割 化 され ,そ れが′. 感 じやす く,拒 否 され る ことに敏感 な人 たちを「解離. を果 た して くれ るので ,自 己 は相対 的 に他 者 か ら独立. 的 dissociativeタ イプ」 と呼 ぶ 。解 離 的 タ イ プで は. して い られ る よ うにな る。 ところが ,幼 少期 か ら適切. 理想化 された 自己 は分割 ・解離 され た形 で存在 し, ど. な 自己対 象体験 が 欠 け て い る と,上 記 の よ うな発達が. こ とな く感 じられ る優越 感 や 特 権 意識 と して 姿 を現. 阻害 され ,自 己 を安 定化 させ方 向づ け て くれる心理 的. す。 Kernbergが 自己愛 人格 障 害 の 典 型 と考 え て い る. 構造 が十分 には形成 され ない 。そ のため ,心 理 的安定. の は 自己 中心 的 タイプで あ り,Kohutが 典型 と考 えて. や 自己評価 を維 持す るため には,承 認 ・賞賛 して くれ. い るの は解離 的 タイプであ る。 また,BrOucekに よる. る他者や理想化 で きる他者 に過 度 に依 存 せ ざる をえな. と,Kohutと Kembergの 見 解 の 相 違 は 恥 の 力 動 に つ. くなるので あ る。. い ての認識 とも関連 して い る。誇大 自己 の形成 やその. 験 )」 idcalizing selfotteCt(experiencc)と. ,. この よ う に,Kernbergと Kohutで は ,自 己愛 人 格. 分割 ・否認 にお い ては恥 が重要 な役割 を演 じて い るわ. 障害 に関 して も自己愛 自体 に関 して も見 解 の相違が あ. け で あ るが ,Kernbergは この 点 を認 識 し損 な って い. るわ け だが ,両 者 の相違 を説 明す る視点 を提 供 したの. る とい うので あ る。. が ,Gabbard(1989, 1994)や Broucek(1982, 1991). Gabbardや Broucekの 見解 を支 持 す る調査 結 果 も報. ,NPI. で あ る。彼 らに よれ ば,Kohutと Kernbcrgの 見 解 の. 告 され て い る。 た と え ば ,winkら. 相 違 は,両 者 が 対 象 と した患 者 の タ イ プ (Gabbard,. を含 む 6種 類 の 自己愛尺度 につい て ,そ れぞれの尺度. 1994),ま た は 両 者 が 典 型 と考 え る タ イ プ (Broucek,. の総得点 を変数 とみ な して主成分分析 を行 った結果. 1991)の 相違 に起 因す る部分 が あ る。. (1991)は. ,. 「誇 大感 一 自己顕 示」 と「傷 つ きやす さ―敏 感 さ」 と. Gabbardが 言 うには,自 己愛 人格 障害 は対 人 的関 わ. い う 2つ の成分 を抽 出 した。そ して ,そ の 際 ,NPIは. りの典型 的 ス タイル に基 づ い て想 定 され る連続体 の 2. 「誇大感 ― 自己顕示」の成分 に負荷 が高 か った。Hibbard. つ の極 の 間 の どこか に位置す る もの と して概 念化 で き. (1992)は ,自 己愛尺度 を含 む複 数 の 尺 度 を大学 生 に. る。そ の 2つ の極 とは,「 周 囲 を気 にかけない Oblivious タ イ プ」 と「周 囲 を過 剰 に気 にか け る hyper― vigilant. 実施 し,因 子分析 な どを行 った結果 ,自 己愛 に関 して は「男根 的 ・誇大的 ス タイル」 と「 自己愛 的 に脆 弱 な. タイプ」 で あ る。 どち らも自己評価 を維 持 しよ う と格. ス タイル」 が 見 い だ され た。そ して ,こ の両者 の相違. 闘 して い るが ,対 処 の仕方 は異 な ってい る。周 囲 を気. を説 明す る主 な要 因 は羞恥 で あ った。 わが 国 で は,高. にか けない タイプは,自 分 の業績 を他 者 に印象 づ け よ. 橋 (1999a,b)が ,Gabbardの 視 点 に基 づ い て ,「 周. う とす るが ,他 者 の 反応 には鈍 感 で あ り,自 己愛 的傷. 囲 を気 にか けない ナ ル シシズム」 と「周 囲 を気 にす る. つ きか ら自分 自身 を隔絶 させ て い る。 これ に対 して. ナ ル シシズム」 を測 定す る尺度 を作成 し,信 頼性 ・妥. ,. 過乗1に 気 にか けるタイプ は,他 者 の反応 に敏感 で ,そ. 当性 の検討 を行 ってい る。 この研 究 にお い て も,仮 説. こに拒 絶 や侮蔑 のサ イ ン を読 み と りやす い 。後者 は. 通 りに 2つ の 因子が確認 されて い る。. ,. 一 見す る と顕示 的 ・誇大 的 で はない が ,内 的世界 で は. この よ うに考 えて くる と,自 己愛 やその障害 の測定. 自分 自身 を誇大 的 に露 出 した い とい う願望 を抱 い てお. にお い ては,露 骨 な優越感 や 自己顕示 だ け を主要 な指. り,そ れ に根 ざ した強 い 羞 恥 心 が あ る。 Kernbergの. 標 にす るので は不 十分 で あ り,Gabbardや Broucekの. い う自己愛 人格 障害 は「周 囲 を気 にか け な い タイプ」. よ うな視 点 を取 り入 れ る こ と も必 要 で あ ろ う。 と く. に近 く,Kohutの い う自己愛 人格 障害 は「周 囲 を過 剰. に,福 井 (1998)が 言 う よ うに, 日本 の 臨床場面 で観. に気 にす る タイプ」 に近 い 。. 察 され る 自己愛 人格 障害 には,誇 大感 が 目立 たず ,自. Broucekも ,Gabbardと 同 様 の 分 類 を して い る。. 己評価 の低 さ,抑 うつ感 ,引 きこ も りな どを呈す る事. Broucekに よれ ば,子 ど もが 自己認 識 の 能 力 を獲 得. 例 が 多 い とすれ ば ,な お さらの こ とであ る。 そ の点 で. し,自 分 の小 ささ・弱 さ ・無能 さに気 づ き,恥 の体験. は ,上 記 の高橋 の尺度作成 は注 目に値 す る。 しか し. が 限度 を超 える と,防 衛 的 ・補償 的方策 として 自己 の. 筆者 らは,自 己愛 の 障害 の分類 に とどまらず ,自 己愛. 誇大化 が生 じる。 こ う して ,「 卑 下 され た devalued自. の 障害 を自己の形成 と関連 させ て発達 的 に とらえ,臨. 己」 と,「 理 想 化 され た 自己 (誇 大 自己 )」 が 登 場 す. 床群 だ け で な く,よ り軽度 の 問題 を も査 定 ・研 究 しよ. ,.
(4) 甲南女子大学研究紀要第 38け. 人間科学編 (2002年 3月. ). う とす る立 場 か ら,先 に述 べ た Kohutの 視点 に基 づ. 「他 者 か らの 賞賛 へ の 不信 ・不 満」 と名 づ け られ た。. いて新 たな尺度 を作成する ことに した。Kohutは ,自. Lapan&Pattonの 尺度 お よびその 日本語版 は,他 者 か. 己発達 の理論 を土台 に して自己愛 の障害 を理解 し,病. らの承認 に依 存す る傾 向 を通 して理想化 の佃l面 の 自己. 的 自己愛 と健康 な自己愛 を連続線上 にあるもの として. 愛 を測定 し,自 己誇大化傾 向 を通 して誇大 自己 の側面. とらえるか らである。. の 自己愛 を測定 して い る と言 え よ う。そ して ,自 己誇 大化 の側面 につい て 日本文化 を考慮 した尺度構成 を し. 3.自. 己心 理 学 的視 点 に基 づ く尺 度 の. たのが 葛西 であ る と位置 づ け られ るであろ う。. Kohut理 論 に基 づ く上記 の尺度 で は,Kohutの 言 う. 検 討 と新 た な尺 度 の 構 成 概 念. 誇大 自己 の側面 を測定す るの に 自己誇大化 を指標 に し. これ まで に Kohut理 論 に基 づい て作 成 された尺度 には以下のような ものが ある。Pattonら (1982)は. ,. て い る。 しか し,Kohutの 言 う自己愛 の 障害 で は,誇 大性 の 目立 たな い症例 も見 られ ,全 体 と して 自己評価. カウンセ リングの過程でクライエ ン トの 自己凝集性 を. や心理的安定 を維 持す る機 能 の脆弱性 の方 が顕著 で あ. 測定す る尺度 を開発 した。 この尺度 は,① 自己表出様. る。 Kohutの 視点 に立 つ な ら,こ う した脆弱性 を もっ. 式 ,② 自己主張,③ 野心 ,④ 他者 か らの分化 ,⑤ 他者 へ の賞賛 ,⑥ 目標 ,⑦ 共感性 ,③ 自己評価調節 の所. と重 視 すべ きであ ろ う。 た とえば ,自 己顕示欲 求 を刺 激 され る と緊張 ,羞 恥 ,自 意識過剰 な どが体験 される. 在 ,⑨ 緊張耐性 ,⑩ 能力 の使用 とい う 10の 下位尺度 か ら構成 され,そ れぞれ 8段 階 で評定 され る。 しか. 傾 向 は,そ の よ うな脆 弱 性 の 指 標 で あ るが (Kohut,. し,こ の尺度 は自己評定式 の質問紙 に転用す ることは. や Broucekも この よ うな羞 恥 傾 向 に言 及 して お り. 困難 で あ る。次 に,RobЫ ns&Patton(1985)は. そ の背後 に隠 された顕示性 が あ る と考 える点 で は. ,誇. 1971),上 記 の 尺 度 に は採 用 され て い な い。Gabbard ,. Ko―. 大 自己 と理想化 の領域 の成熟度 を測定する質問紙 を作. hutと 一 致 して い る。 また ,誇 大性 に関 して も,露 骨. 成 した。因子分析 の結果 ,誇 大 自己 に対応す る 10項. な優越感 だけ を指標 にす るので はな く,よ り潜在 的 な. 目は「優越性」supeHorityと 名づ け られ,理 想化 に対 応する 10項 目は「 目標不安定」gOd instaЫ lityと 名づ. もの も問題 にす べ きであろ う。次 に,理 想化 の佃1面 に つ い て は,Robbins&Pattonで は 目標 不 安 定 ,Lapan. けられた。同 じように,Lapan&Patton(1986)は. &Pattonで は 仲 間集 団 へ の 依 存 が 取 り上 げ られ て い. ,. 治療 を受 けてい る 10代 の青年 を対象 に して,誇 大 自. る。 目標不安定 は ,従 来 の枠組 みで考 える と 自己愛的. 己 と理想化 の側面 でのやや重篤な障害 を測定する尺度. 傾 向 とは言 い難 い か もしれ ない が , 自己心理学 か ら自. を作成 した。因子分析 の結果 ,2つ の 因子 が 抽 出 さ. 己 の 障害 を考 える際 には重要 な指標 で あ る。 さ らに. れ,そ れぞれ「偽 自律性」pseudo― autonomyと 「仲 間. 上 記 の 尺度 には採 用 されて い ない , もう一つ 重要 な側. 集 団へ の 依存」pecr― grOup dependenccと 名 づ け られ. 面 は ,自 己緩和 能力 の弱 さ,つ ま り不安 や感情 を自分. た。. で 制御 ・緩和 す る力 が 弱 く,そ の制御 ・緩和 を他者 に. こ の Lapan&Pattonの 尺 度 に つ い て は,岡 田 (1999)や 葛西 (1999)が 日本語版 を作成 して い る。 岡田は,「 他者 か らの評価 へ の過敏性」 と「自己中心 的主体性」 とい う 2つ の 因子 を抽 出 し,葛 西 は,「 他 者 か らの承認へ の依存」,「 自己の誇大化」,「 他者 との. ,. 期待 す る傾 向 であ る。 ところで ,自 己心理学 の視点 に立 つ とき,そ もそ も 自己愛 とい う用語 の使 用 自体 も問題 になる。 とい うの は,Kohut理 論 の発展経過 の なかで ,従 来 自己愛 と呼 ばれて い た もの ,つ ま り承認 ・賞賛 を求 め る欲 求や理. 同調」 とい う 3つ の因子 を抽出 している。 さらに,葛 西 (1999)は ,欧 米 と日本では誇大感欲求 に違 いがあ. 想化 された他者 と一 体化 した い欲 求 は,成 熟度 の差 は. る とい う視点 か ら,独 自の誇大感欲求 尺度 を作 成 し. 欲 求」 sdfottect nCedと 呼 ばれ る よ うにな った。 そ し. た。葛西 は,他 者 か ら依存 された り甘 えられた りする. て ,自 己 の 出現 ・維持 にお い て 自己対象 は不可欠 の 要. ことを通 して 「他者 にとつて自分は重要であ ると感 じ. 素 で あ り,自 己 と 自己対象 は不可分 のユ ニ ッ トと考 え. る誇大感」 と,他 者 か ら自分の業績 を認めて もらうこ. られ て い る (Wdf,1988)。 た だ ,自 己心 理 学 で も. とを通 して「他者 によって満たされる誇大感」 を想定. 自己 の健康 な発達が 阻害 された こ とか ら生 じる, 自己. し,こ の 2つ の側面 に沿 って項 目を選定 した。因子分. 評価 ・心理 的安定 の維持 にお ける障害 を問題 にす る と. 析 を行 った結果 ,想 定 した 2側 面に相当す る因子が抽 出 され,そ れぞれ 「他者 か らの依存 ・尊重 の拒否」. きには 「 自己愛 的」 とい う用語が使 われて い る し,自. ,. あ って も終 生存 在 す る もので あ る とされ ,「 自己対 象. ,. 己愛 とい う用語 を残 してお く方が便利 な場合 もある。.
(5) 上地雄 一郎 ・宮下 一博 :コ フー トの 自己心理学に基づ く自己愛的脆弱性尺度 の作成 の試み. そ こで ,本 研 究 で も,心 理 的安定 や 自己評価 を維 持す. る。 こ う した プ ロ セ ス が うま く進 まなか った 場 合 に. る機能 の脆弱性 を「 自己愛 的脆弱性」narcissistic. は,感 情 を 自分 で緩和す る力 が 弱 くな り,強 い感情 が. abilityと. vulner―. 呼 び,今 回作 成 しようとす る尺度 の 測定対 象. とした。. 生 じた ときには,そ れ を他 者 に緩 和 して もらわなけ れ │ゴ. そ して ,上 記 の よ うな理論 的検討 に基 づ い て ,自 己. な らな くなる。. (5)生 きる こ とに意 味 や方 向性 を与 えて くれ る 目標. ,. 愛 的脆弱性 の指標 と して ,以 下 の 5つ の側面 を取 り上. 価値 ,理 想 な どが 希薄 または不 明確 で あ り,空 虚感 に. げ る こ とに した。. 陥 りやす い こと。Kohut理 論 に よれ ば,重 要 な他 者 か. (1)自 己評価 や幸福感 を維持す る上 で他 者 か らの承認. ら自己 を確認 ・承認 ・賞賛 して もらうような体験 が 繰. ・賞賛 に過度 に依 存す る こ と。 これ は,種 々の 自己愛. り返 され る とき,自 己 を顕示 して承認 や 賞賛 を求 め る. 尺度 に含 まれて い る側面 で あ るが ,自 己心理学 的 に考. 欲 求 が 成熟 し,内 在 化 され た 野 心 が 形 成 され る。 ま. える とき,「 映 し返 しを求 め る欲 求」 と「理 想 化 で き. た ,理 想化 された他 者 と同一化 ・一 体化す る体験 が 繰. る他者 と一 体化 した い欲 求」 の どち らと関連す る もの. り返 され る うち に価 値 や理想 が 内在 化 され る。 そ し. で あるかが問題 となるで あ ろ う。 しか し,筆 者 らは. て ,人 間 の諸活動 の うちの あ る領域 にお い て ,こ う し. ,. これ をい ず れか一 方 だ け と対応 させ る こ とはやめ ,程. た野心 と理 想 が 結 び つ い て一 つ の 目標 構 造 が 構 成 さ. 度 の 差 は あ れ両 者 を反 映 して い る と考 え る こ とに し. れ ,そ れがイ 固人特有 の才能 や技 能 を活性化す る とき. た。上記 の二 つ の欲 求 は,理 論 的 には 区別 で きて も. 自己 には意 味 と方 向性 が生 まれ る。 この よ うな プ ロセ. 実 際 の他 者 との 関 わ りにお い て は併 存 す る こ とが 多. スが う ま く進 まない ときには,そ う した 目標構造 も未. く,体 験 レベ ルで厳密 な識別 は困難 だ と思 われたか ら. 形成 または脆弱 な ままに とどまる。. ,. ,. で あ る。. (2)他 者 か ら特別 の配慮 を受 け るに値 す る と感 じ,そ. 4。. 自己 愛 的 脆 弱 性 尺 度 作 成 の 方 法. の よ うな配慮 が 得 られ ない と不満 や怒 りを感 じやす い こ と。 この よ うな傾 向 の背後 には,特 別 の 配慮 が ない と心理 的安定 や 自己評価 を保 てない とい う脆弱性 とと. (1)項 目の収集 上 記 の よ うな 5つ の側面 に沿 って項 目を用意 し,予. もに,あ る種 の特権意識 や 誇大性 が 存在 して い るので. 備調査 を行 って項 目を選定す る。. はないか と思 われ る。 これ は,露 骨 な優越感 や 自己顕. (2)項 目の 因子分析. 示 とは異 な る 隠蔽 され た形 で の 誇 大性 の 現 れ 方 で あ. 収 集 され た項 目で 構 成 され る尺 度 を大 学 生 に実 施. る。. し,こ れ を因子分析 して因子構造 を確認す る。 また. (3)自 己顕示 に対 して過度 な恥 や 自己嫌悪 を感 じる傾. 抽 出 された因子 に沿 って下位尺度 を構成す る。. 向 が あ り,自 然 な 自己 顕 示 が で きな い こ と。Kohut. (3)信 頼性 の検討. (1971)に よれ ば,自 己顕 示 に後悔 や 自己嫌 悪 を感 じ. 作成 された尺度 の信頼性 をク ロ ンバ ックの α係 数 に. る こ とは 自己愛 的脆 弱性 を抱 えて い る人 の 特 徴 で あ. よって検討す る。. る。 これは ,顕 示欲 求 が 自己全体 の なか に うま く統合. (4)妥 当性 の検討. されて い ない か らであ る。適切 に満 た され るこ との な. ,. 作成 された尺度 の妥 当性 を次 の 2つ の方法 で検討す. か った顕 示欲 求 は 自己 の なか に統 合 されず ,抑 圧 さ. る。. れ ,未 成熟 な ままに とどまる。 そ の よ うな未成熟 な顕. ①他 の 自己愛尺度 との関連. 示欲 求 を抱 えた人 は,顕 示欲 求 を刺激 され る と,強 い. Gabbardの い う「周囲 を気 にす るタイプ」 の 自己愛. 緊張や恥 な どを体験 す る。 そ のため ,か え うて顕示 を. 的人格 は,Kohutの い う自己愛 の障害 と重な り合 う部. 抑 えが ちになるので あ る。. 分が大 きい。 だ とすれ ば,Gabbardの 理論 に基づい て. (4)傷 つい て落 ち込 んだ り不安 に とらわれた りした と. 作成 された高橋 のナルシシズム尺度. きに,そ れ を自分 で緩和 す る力 が 弱 く,他 者 に緩和 し. b)と 筆者 らの尺度 との 間には一定 の関連 が見 られる. て もらお う とす る傾 向 が 強 い こ と。 Kohut理 論 に よれ. であろ う。高橋 の尺度 は,Gabbardに 基 づい て「周囲. ば,強 い感情 に襲 われ た ときに,平 静 さ と力 を備 えた. を気 にかけない ナルシシズム傾向」 と「周囲 を気 にす. 他者 と一 体化 し,そ の感情 を緩 和 して もらう体験 が 繰. るナルシシズム傾向」 を測定するものである。前者 を. り返 され る とき,そ の他者が果 た して くれた機 能 が 内. 測定す る H項 目 と後者 を測定す る 14項 目か ら構成 さ. 在 化 され ,感 情 を 自分 で 緩 和 す る機 能 が 生 まれ て く. れてお り,6段 階で評定 される。. (高 橋 ,1998,a,.
(6) 人間科学編 (2002年 3月. ). の よ うに解釈 された。. ② ア イデ ンテ ィテ ィとの関連 ア イデ ンテ イテ イ (同 一 性 )と Kohutが 考 え る 自. 第 1因 子 に負 荷 の 高 い 項 目. (H項. 目)は ,「『 これ. 己 とは ,重 な り合 う部分 の あ る概 念 である。 自己心理. か らこの よ うに生 きて い けば いい』 とい う方 向 が わか. 学 で い う自己 と比 較す る と,ア イデ ンテ ィテ ィは社会. らな い」,「 自分 の夢 や 目標 に向 か って 自分 の ペ ースで. ・文化 的 な 自己定義 を含 む ,よ り表層 的 な もので あ る. 進 んでい る. が (Elson,1987;Silvcrstein,1999),一 般 に自己が脆. い るのかがわか らない」 などである。 これは,生 きる. 弱性 を抱 えて い る場合 にはア イデ ンテ イテ イも形成 さ. ことを方向づ ける目標 ,価 値 ,理 想 などが希薄 または. れ に くい で あ ろ う。 だ とすれば ,自 己愛的脆弱性 を測. 不明確 である ことを表 してい ると思われたので,「 目. 定す る筆者 らの尺度 とア イデ ンテ イテ イを測 定す る尺. 的感 の乏 しさ」 と名づ けた。. (逆 転項 目)」 ,「. 自分 は何 のため に生 きて. 度 との 間 には一 定 の相 関 が見 られ るであろ う。 ア イデ. 第 2因 子 に負荷 の高 い項 目 (12項 目)は ,「 私 は. ンテ ィテ ィの尺度 と しては,砂 田 (1979)の 同一 性混. 優 れた人や目上の人か ら認め られたい とい う気持 ちが. 乱 尺度 (34項 目版 )を 用 い る こ とに した。砂 田 の 尺. 強 い」,「 注 目の的になっている人を見ると, うらやま. 度 は,2件 法 で 回答 させ ,ア イデ ンテ ィテ イが 混乱 し. しくてたまらない」,「 自分 の発言や行動が他 の人か ら. て い るほ ど高得点 になる よ うに得点化 され る。. 良 く評価 されてい ない と,そ のことが気 になって しか. ,. たが ない」 な どで あ る。 これ は,他 者 か ら注 目,承. 5.結. 認 ,賞 賛が得 られない と自己肯定感や心理的安定 を保. 果. つ ことがで きず ,注 目,承 認 ,賞 賛 を強 く求 める傾向 であると思われる。そ こで,こ の因子 を「承認 ・賞賛. (1)項 目の収集 Kohutの 著作 ,自 己心理学 に関す る文献 ,自 己愛 の. へ の依存」 と名づ けた。. 障害 に関す る文献 ,筆 者 らの臨床経験 に基 づ き,自 己. 第 3因 子 に負荷 の高 い項 目 (8項 目)は ,「 落 ち込. 愛 的脆弱性 を示す特徴 を記述 した 75の 項 目を用意 し. むことがあると,自 分 の力 だけではなかなか立ち直 る. た。筆者 らの尺度 は ,自 己愛 人格障害 の査定 だけ を意. ことがで きない」,「 精神的 に不安定 になると,だ れか. 図 した ものではな く,よ り軽症 の 自己愛 の 問題 を も測. に電話 した り話 した りしない と落ち着 くことがで きな. 定す る こ とを意 図 した もので あ るか ら,項 目の 内容 も. い」,「 精神的 に調子が悪 い ときに,身 近な人が優 しく. そ の方 向 に沿 って作成 された。 これ らの項 目を岡山. 接 して くれない と,私 はます ます調子が悪 くなる」な. 0. 広 島 の 公 立 ・私 立 大 学 生 390名 (男 性 190名 ;女 性. どである。 これは,傷 ついた り情緒的 に不安定 になっ. 200名 )に 6段 階 で評 定 して もらい ,否 定 的 な方 向 に. た りした ときに,そ の状態 を自分 で緩和 soothcす る ヽ 理的安定 を 亡 力が弱 く,他 者 に緩和 して もらわない と′. 点化 した。 この尺度 に対 して 得点 が高 くなる よ うに得′ 果 ,上 記 の 5つ の側面 と対応す る と思 われ る 5因 子 が. 保 つ ことがで きない傾 向 で ある と考 え られる。そ こ で,こ の因子 を「自己緩和能力の弱 さ」 と名づ けた。. 抽 出 され た。そ して ,最 終 的 には ,51項 目が 有 効 な. 第 4因 子 に負荷 の高 い項 目 (8項 目)は ,「 全体 的. 因子分析 (主 因子法 ・ プ ロマ ックス 回転 )を 行 った結. もの として残 されたが ,因 子 に よつて項 目数 にば らつ. に見 て,私 の まわ りの人の態度 は不親切 だ と思 う」. きが あ り,評 定値 平均 に も偏 りの あ る項 目が 見 られ. 「私 の まわ りには思 いや りの欠けた人が多い と思 う」. た。 そ こで ,項 目の 内容 や 表 現 を修 正 し,新 た に 52. 「私 は周囲の人か らもっと高 く評価 されて もよい人間. ,. ,. 項 目を用意 した。. だ と思 う」な どである。 これは,周 囲の他者 に対 して. (2)項 目分析 と因子分析. 自分へ の特別 の配慮や関心 を期待 し,周 囲がそ う した. 予 備 調 査 で 得 られ た 52項 目 を,東 京 ,千 葉 ,神 戸 ,岡 山 の 国 ・公 ・私 立大 学 の 学 生 398名. (男. 性 127. )に 6段 階 で評定 して もらった。結果 を因子分析 (主 成分分析 )し ,固 有値 の減衰 ,累 積寄 与率 ,成 分 の解釈 しやす さな どを考慮 す る と,5因 子 名 ;女 性 271名. 期待 に応 じて くれない と不満や怒 りを感 じる傾 向 を表 す と思 われる。そ こで,こ の因子 を「配慮 の要求」 と 名づ けた。 第 5因 子 に負荷 の高 い項 目 (6項 目)は ,「 自分 を 出 しす ぎた と感 じて,自 己嫌悪 に陥る ことがある」 ,. が 妥 当 と思 われ た。 そ こで再度 5因 子 と指定 して因子. 「ほめ られた り良 く評価 された りす る と,何 か落 ち着. この 過程 で 因子 負 荷 の 低 い 項. かない気持 ちになる」,「 自分 を出 しす ぎた り抑 えす ぎ. 分 析 を行 った (表. 1)。. 目を削 除 し,45項 目が 残 され た。 これ らの 因子 は. ,. 予備調査 で得 られ た 5因 子 とほぼ一 致 してお り,以 下. た りして,自 分 を うまく表出で きない」 などである。 これは,自 己を顕示 したい欲求があ りなが ら,自 己顕.
(7) 上地雄 一郎 。宮下. 一博 :コ フー トの 自己心理学 に基づ く自己愛的脆弱性尺度 の作成 の試 み. 表 1 自己愛的脆弱性尺度 の因子分析結果 (主 成分分析 ・ プ ロマ ックス回転/成 分パ ターン行列) 尺. 度. 項. 因子. 目. Q34「 これからこのように生きていけばいい」 とぃう方向がわからない Q38自 分の夢や目標に向かって自分のペースで進んでいる (逆 Q36私 には「こういうふ うになりたい」 と思う理想があり,そ うなれるように努力 している (逆 Q39う ちこめるものや生きがいを感 じるものが見つかり始めている (ま たは,す で に見つかっている)(逆 Q33自 分は何のために生 きているのかがわからない Q32私 はいろいろなことをしているが,ど れも本当にやりたいことではない気がする Q35勉 強や仕事には目標をもって意欲的に取 り組んでいる (逆 Q37生 きていることが空しく思えてしまう Q41「 こうなったらいいのに」 という空想ばかりしていて具体的な行動ができない Q43現 実の壁や困難なことにぶつかると目標の実現をあきらめてしまう Q42何 か始めても最後までや り通すことができず,中 途半端なままで終わってしまう. 1. 因子 2. 因子 3. 0.09. -0.01 10. -0.10. ). 10. -0。. 因子 4. 因子 5. 共通性. 0.01. -0.06. 0。. -0。 13. 0.63. -0.03. -0.03 -0.08. -0。. 0。. -0.02. 0。. 05. -0.04. 0.61. 0.08 0.06. -0.03 -0.01. 0.59 0.53. 0。. 10. 70 59. ). 0。. 79. ―o. ). ). Q2私 は,優 れた人や日上の人から認められたいという気持ちが強い Q3注 目の的になっている人を見ると,う らやましくてたまらない Q6私 は,人 から注目されたいという願望が強いのではないかと思う Ql 自分の発言や行動が他の人から良く評価されていないと,そ のことが気になっ. 0.77 0.73 0.67 0.48. 48 0。 44 0。 40 0。. -0.06 0.00 -0。 10 0。. 10. -0.02 0.03 0.00. -0.01 -0。 14. -0.01 -0.05. -0.12. 0.00. 0。. 44. -0.07. 18. 0.21. 0。. 35. 0。. 11. 0.08. -0.04. 0.15. 0.28. 0。. 11. 0,06. 76 0。 75 0。. 0.71 0.67. 0。. 0.03. 0.11. 0.04. 10. -0,01. 0。. -0。 12. -0,01. -0。 10. 0.46. -0,03 -0.06. 0.02 0.04. -0。 14. 0.51. -0.07. 0。. 0.00. -0。 13. 0.11. 0。. 0.00. -0.03. 0.09. 0.46. 0.06. 0.56. 0。. 19. 0.35 0。. 29. 46 48. てしかたがない. Q5自 分の言ったことやしたことを他の人がほめて くれると,う. れしくて, しばら -0.20 くそのことばか り考えている方だ 0.01 Q10ま わ りの人に対して「もっと私に関心を向けてほしい」 と思うことがある 0.09 Q8優 れた成果や成績をあげている人を見ても,そ れほどうらやましいとは思わない (逆 Q9 自分のしたこと力ヽまめられたり良く評価されたりすると,急 に元気が出てくる方だ -0。 19 0.09 Q12相 手が私から距離をとろうとしているように感 じられると,私 は非常に傷つい てしまう Q4他 の人が私の発言や行動に注目してくれないと,自 分が価値のない人間になっ 0.05 たような気がするときがある 0.09 Q13知 っている人が挨拶をしてくれないと,私 は無視された気がして嫌な気分になる 13 Q7私 は,自 分の良い所 をほめられたり認めてもらった りしないと自分に自信がも てない. 0.65. ). 0。. Q45落 ち込むことがあると,自 分の力だけではなかなか立ち直 ることができない Q46不 安になった り落ち込んだ りしたときに支えて くれる人がいつ も身近にいて く. れない と,私 は生 きていけない と思 う Q44精 神的に不安定になると,だ れかに電話 した り話 した りしない と落ち着 くこと ができない Q50心 配なことや悩みがあると,自 分の中だけにとどめておけな くて,す ぐにだれ かに話す方だ Q48つ らいことや落ち込む ことがあっても,自 分で自分 を励 まして元気 を取 り戻す ことができる方だ (逆 Q47精 神的に調子が悪 い ときに,身 近な人が優 しく接 して くれない と,私 はます ま す調子が悪 くなる Q52つ らいこ とや苦 しいことがあると,私 は身近な人か ら慰め られた り励 まされた りするのを非常 に期待する Q51精 神的に調子が悪 い と,自 分 の気持ちをコン トローで きな くて,身 近な人にぶ つけてしまう. 0.01. 0.15. -0.14. -0.07 -0.04 -0.09. 0.02 0.09 0。. 44. 0。. 44. 0.41. -0。. 20. 10 0.14 0。. 0.08 0.05 0。. 18. 0。 0。. 30 43. 0.37 0。. 46. 0.08. 0。. 28. 16. 0。. 43. 0。. 85 84. -0.04 -0.10. -0.04. 0。. 49. -0。 10. 0.83. 0.06. -0.01. 0。. 61. -0.10. -0。 16. 0.82. 0.02. -0.14. 0.54. 0.13. -0.12. 0.72. -003. -0.02. 0.49. 0.01. 0。. 16. 0.69. 0.01. -0.03. 0。. -0.04. 0.28. 0.56. 0.06. -0,09. 0.51. 0.00. 0.12. 0.48. 0.01. 0.04. 0.03 0.03. -0.02 -0.07. -0.11. -0.22 -0.22 -0.14. 0.09 0.08 0。 16. 11. 0.11. -0.05 -0.03 -0.06. 0.82 0.77 0.74 0。 71. 0.01. 0.60. 0.70 0.69. 24. 0.61. -0.21. 69. 0.05. 0.63. -0.01. 0.02. -0.05. 0。. 0.03. 0.00. 0。. -0.05. 0.02. 0.69. ). Q29全 体的に見て,私 のまわ りの人の態度は「不親切」だと思う. Q23私 のまわりには思いやりの欠けた人が多いと思う Q24ま わ りの人の私に対する態度を「無礼だ」と思うことがある Q28ま わ りの人が私の良い点を認めて くれないので不満を感じる Q27私 は周囲の人からもっと高く評価されてもよい人間だと思う Q25私 は周囲の人からもっと尊敬されてもよい人間だと思う Q30ま わ りの人に対して「もっと私の気持ちを考えてほしい」思うことがある Q26ま わ りの人に対して「私をもっと大切にあつかってほしい」 と思うことがある. 0。. -0.01 -0.04. 0.03. 0.01. 0。. 20. -0。. 16. 0。. 有. 値. 与. 率. *(逆 )は ,逆 転項 目であ るこ とを示す。. 0.04 0.07. 80. 31. 0。. 60. 0.54 0。. 0。. 55. 59. 0.53 0.57. 0.04. 0.73. 0.62 0.50. 0.00. -0.06. 0.71. 0。. 0.02. -0.05. -0.01. 0.46. 0.01. -0。. 16. 0.02. 0.64 0.63 0.55. 0.43. -0.07. 25. 5.09. 4,47. 11.67. 11.31. 5。. 0。. -0。. 0。. 0.08 0.02 -0。 10. -0.04. 24. 0。. 固. 20. 0.21. 0.04. -0.H Q18「 あんなに自分を出すのではなかった」 と後悔することがある -0。 18 Q15「 自分を出しすぎた」と感 じて,自 己嫌悪におちいることがある 0.03 Q21ほ められた り良く評価されたりすると,何 か落ちつかない気持ちになる 16 Q17自 分を出しすぎたり抑えすぎた りして,自 分をうまく表出できない Q22人 と話しているとき,自 分の話題で時間を取 りすぎてはいけない と思って気にし -0.02 ている 14 Q20人 から注目されたいと思うのに,実 際に注目されると落ちつかない気持ちになる 寄. 0。. 0.09. 59. 0。. 0。. 11. -0. 0。. 3。. 9。. 23. 70. 47. 0.37. 22.41. 49.79. 因子間相関. 0。. 13. 0。 18 0.44. 0.12. 0.24. 0。 38. 0。 34. 10. 0。 30. 0。. 0.18.
(8) 甲南女 チ大学研 究紀 要第 38号. 人間科学編 (2002年 3月. ). 示 を行 う と恥 ,嫌 悪感 ,不 全感 ,後 悔 な どが つ きまと. 意 な相 関 が 見 られ , と くに 「承認 ・賞賛 へ の依存」 と. い ,自 然 な 自己顕示 がで きない こ とを表 して い る と思. の相 関 はか な り高 か った. われ る。 そ こで ,こ の 因子 を「 自己顕示 の不全」 と名. ② 同一性混乱尺度 との 関連. (0。. 70)。. 砂 田 の 同一 性混乱尺度 の一 部 の項 目の表現 を若干修. づ けた。. 正 して用 い た。 3件 法 で答 えて もらい ,ア イデ ンテ ィ. (3)二 次 因子分析 また,上 の 5因 子 に よる各被験者 の 因子得点 に基 づ. テ ィが拡 散 して い るほ ど高得点 になる よ うに各項 目に. 3点 を付 与 した。I― T相 関分析 を行 い ,相 関 が 0.3. い て二 次 因子分析 (主 成分分析 )を 行 った ところ ,第. 1∼. 1因 子 の 寄 与 率 が 40.09%で あ り,各 下位 尺 度 の 第. 未満 の 項 目を順次 削 除 した結 果 ,最 終 的 に 17項 目が. 1. 因子 へ の負荷 量が 0.45∼ 0。 78で あ る こ とか ら,下 位 尺. 残 された。 これ らを因子分析 (主 成分分析 )し た とこ. 度 同士 は 1因 子構造 を成 して い る と判 断 された。. ろ ,第 1因 子 の 寄与率 が 23.84%で. (4)信 頼性 の検討. 率 8.22%と 大 きな差 が あ り,各 項 目 の 第 1因 子 へ の. 尺度 全 体 につ い て. I―. T相 関分 析 を行 った ところ. ,. 各項 目 と全 体 との相 関 は 0.24∼ 0。 58で あ り,尺 度全体 の α係 数 は 0。 90で あ っ た。次 に,下 位 尺 度 ご とに α 係 数 を算 出 した ところ,表 2の よ うに 0。 77∼ 0.88で あ っ た。「 自己顕 示 の 不 全」尺 度 の α係 数. (0。. ①他 の 自己愛尺度 との関連 (主 成分分析 )し. たと. ころ,2因 子 が妥当 と判断 された。そ こで 2因 子 と指 定 してバ リマ ックス回転 を行 った結果が表 3で あ る。 項 目 No.12が 両方 の因子 に負荷が高 く,項 目 Noo H の第 2因 子負荷量がやや低 い点 を除けば,ほ ぼ高橋 の 言 うとお りの因子構造 とな り,第 1因 子が 「周囲 を気 にかけない ナルシシズム」,第 2因 子 が「周囲 を気 に するナ ルシシズム」 と解釈 された。そ こで,そ れぞれ の因子 に負荷 の高 い項 目の得点 を合計 して,周 囲 を気 にかけないナルシシズムと周囲 を気 にするナルシシズ ムの得点 とした。 これ らの得点 と自己愛的脆弱性尺度 試案 の下位尺度得点 との相関係数 を算出 したところ ,. 関の違 い を目立たせるために 有意水準 を 1%に 設定 )。 まず 「周囲 を気 にかけない. 表 4の ようになった. (相. ナルシシズム」 は,自 己愛的脆弱性尺度の「承認 ・賞 賛へ の依存」 お よび「配慮 の要求」 との間に正 の有意 な相関が見 られ,「 配慮 の要求」 との相関 は比 較的高 か った (0。 48)。 次 に,「 周 囲 を気 にす るナ ル シ シ ズ ム」 は,自 己愛的1危 弱性 のすべ ての下位尺度 と正 の有. 表. 2. 自己愛 的脆弱性 尺度 の信頼性 係数 自己愛 的脆弱性 尺度 の 下位尺度. 目的感 の 承認 ・賞 自己緩和 配慮 の 要 自己顕 斤 の 不全 乏 しさ 賛 へ の依 能力 の弱 求 さ 存 α係数. 0.88. 0.86. 0。. 87. なす こ とに した。 α係 数 は,0。 79で あ つた。各項 目の 表 3 高橋 のナルシシズム尺度 の 因子分析 (主 成分分析. ;バ リマ ックス 回転 ) 因子. Q18自 分はとても有能な人間である Q20人 に対 して強い影響力 を持 っている Q19自 分の思 うように人 を動 かす 自信 が. (5)妥 当性 の検討 まず ,高 橋 の尺度 を因子分析. 負荷 もす べ て o。 4を 越 えて い たの で ,1因 子 構 造 とみ. 77)が 若. 干低 い ものの ,信 頼性 は十分 と判 断 された。. 0。. 77. ,第 2因 子 の 寄 与. ある Q17自 分 は尊敬 されて当然の人間である Q15リ ー ダーになる才能を持 っている Q16い つ も皆の注 目の的である Q21自 分の能力や独創性 にかな り自信が ある Q22人 よりも常 に目立つ存在であ りたい Q24自 分が よくで きるところを他 人に示 したい Q23権 威や権力 を持 ちたい とい う気持 ち が強い Q25何 において も自分が1三 しいと思 う. Q7ち よつとした批判です ぐ傷つけられる Q2他 人から批判 されると憂 うつな気分が. 1. 0.79. -0。 10. 0.64. 0.78. -0。. 16. 0.64. 0.78. -0。 13. 0.62. 74. 0.01. 0。. 55. 0.73. -0。 12. 0。. 55. 0.72. -0。 12. 0。. 54. 0.71. -0.11. 0.52. 0.67. 0。. 23. 0.50. 0。. 65. 0。. 22. 0。. 0。. 60. 0。. 35. 0.48. 0。. 0.57. -0.01 -0.06. 長 く続 く Q6批 判 に敏感なために引っ込み思案にな -0。 15 りがちである 13 Q4他 人が自分に対 してどのような反応を するかとても気になる Q5自 分が他人にどう見えているのか とて 0.11 も心配になる 0.01 Q8人 前での失敗をいつ までも思 い悩む Q3他 人から批判 されると全人格を否定 さ -0.07 れたように感 じる Ql他 人の様子をいつ もうかが つてしまう -0.02 24 Q14常 に優れた人や 目上 の人に認 めて も らえなければ,自 信が もてない Q10私 は,臆 病 でほ とんど自己主張がで -0。 32 きない Q13非 常 に内気なため,争 いご とは避 け -0.24 ることが多い Q12集 団の中で他人が注 目して くれない 0.47 と非常 に傷つ く Q9他 人から批判 されると,強 しγ憤りを感 0.33 じる 26 QH私 はとても自意識過剰である 0。. 0。. 0。. 固. 有. 値. 与. 率. 因子 2 共通性. 25。. 58. 0.13. 46. 0。. 35. 0。. 75. 0.56. 0。. 74. 0.54. 0.73. 0。. 55. 72. 0.54. 0.72. 0.53. 0。. 0。. 72. 0。. 51. 0.68. 0.46. 0.66. 0。. 43. 58. 0。. 39. 0。. 0.56. 0.42. 0.49. 0.30. 0.48. 0。. 0。. 47. 0.37. 45. 0.33. 0。. 20. 5.69. 12.08. 22.74. 48.32.
(9) 上地 雄 一郎 ・宮下 表. 4. 一博 :コ フー トの 自己心理学 に基 づ く自己愛 的脆弱性尺度 の作成 の試み. 自己愛 的脆弱性尺度 と高橋 のナル シシズム尺度 お よび砂 田の 同一性混乱尺度 との相 関. 自己愛的脆弱性尺度 目的感 の 乏 しさ. 局橋 のナル シシズム 尺度. 周囲を気 にか けないナ ルシシズム (誇 大性. -0.12. 周 囲 を気 にす るナル シ シズム (過 敏性. 承認 ・賞賛 へ の依存. 自己緩和 能 力 の弱 さ. 配慮 の 要求 48. 自己顕示 の不全. -0.H. 0。. 33. 0。. 0.41. 0。. 70. 0。. 41. 0.37. 0。. 48. 0.65. 0.23. 0。. 24. 0。. 16. 0。. 45. 10. 0。. ). ). 砂 田の同一性混乱 尺度. **p<.01. 得点 を合計 して同一 性混乱得点 と した。 この 同一 性混. と「 自己顕 示 の 不 全 」 が や や 高 い 相 関 を示 した こ と. 乱得点 と 自己愛的脆弱性尺度 の下位尺度得点 との相 関. で ,一 定 の 関連が窺 われた。 目的感 の 乏 しさと自己顕. 係 数 を算 出 した (表. 自己愛 的脆 弱性 尺 度 の 下位. 示 の不全 は,自 己愛 的脆弱性尺度試案 のなかで もと く. 尺度 は,配 慮 の 要求 を除 い て 同一性混乱尺度 と正 の有. に 自己定義 や 自己表 出 と関連 の深 い側面 で あ り,こ の. 意 な相 関が見 られ ,と くに 「 目的感 の 乏 しさ」 との相. 2つ の側面 の脆弱性 が 同一性 混乱 と関連 して い た こ と. 関 はか な り高 く (0.65),「 自己顕示 の不全」 との相 関. は,納 得 で きる結果 で あ る。 以上 の結果 よ り,今 回取. もやや 高 か った. り上 げた尺度 を通 してみ る限 り, 自己愛的脆弱性尺度. 4)。. (0.48)。. 試案 の妥 当性 はか な り証 明 され た と言 え よ う。. 6.考. 察 7。. 今 後 の課題. 自己愛的脆弱性尺度試案 を因子分析 した結果 ,想 定 したとお りの 5因 子 が抽出された。項 目の内容 か ら判. このように,筆 者 らが想定 した 5つ の側面 か ら自己. 断す る と,「 目的感 の乏 しさ」,「 他者か らの承認 ・賞 賛へ の依存」,「 他者か らの配慮 の要求」,「 自己緩和能. 愛的脆弱性 を測定す る試 みは,あ る程度妥当なもので. 力の弱 さ」,「 自己顕示 の不全」 の因子が確認で きたと. 次 のような ことがあげられる。 まず,根 本的な問題 と. 言 えよう。 また,二 次因子分析 の結果 ,こ れ らの下位. しては,こ の 5側 面 の組 み合 わせが もっとも適切 なの. 尺度同士 は 1因 子構造 を成 してい ると考 えられ,こ れ. か,こ れ以外 にも取 り入れるべ き側面があるのではな. らを一つ にして 自己愛的脆弱性尺度 とする ことに問題. いか とい う問題 がある。 これについては,こ の尺度 を. はないで あろう。それぞれの下位尺 度 の α係数 も,1 つ を除いて 0.8を 越 えてお り,信 頼性 も満足で きる水. さらに発展 させる研究 の なかで検討 してい きたい と思. 準 に達 してい ると言える。. もの以外 の様 々な変数 との関連 だけでな く,神 経症や. ある ことが証明 された。 しか し,今 後 の課題 としては. う。 また,妥 当性 の検討 について も,今 回取 り上げた. 妥当性 に関 しては,自 己愛的脆弱性尺度試案 のすべ. 人格障害 の診断を受けた臨床群 と健康群 の間で得点 に. ての下位尺度が,高 橋 のナルシシズム尺度 の「周囲を. 有意差があ るか どうかの検討 も必 要 で あろ う。 さら. 気 にするナルシシズム」 と正の有意な相関を示 したこ. に,今 回の試案 に関 しては,予 備調査 を通 して項 目内. とは,筆 者 らの尺 度が NPIで 測定 されるよ うな誇大. 容 を修正 したにもかかわらず,調 査 を行 ってみると. 性 よ りも過敏性 を測定 してい ることを証明す るもので. 評定平均値が高 い方 または低 い方 に偏 る項 目がい くつ. ,. あろう。そうは言 うものの, 自己愛的脆弱性尺度試案. か見 られた。今回はまだ尺度 の作成途上なので,こ れ. の 2つ の下位尺度 , と くに「配慮 の要求」が,高 橋 の. らの項 目を除去 しない ままで分析 を行 ったが,現 在行. 尺度 の「周囲 を気 にか けないナルシシズム」 と比較的. っている研究 では,こ れ らの項 目の評定平均値 が 中央. 高い相関を示 したことによ り,筆 者 らの尺度 の一部 の. に寄 るように内容表現 を修正 し,再 度項 目を構成 し直. 下位尺度は,間 接的に誇大性 を測定 で きるのではない. し,52項 目か ら構成 される最終試案 を作成 した。そ して,現 在 ,こ の最終試案 の因子分析 と信頼性 ・妥当. か と思われる。同一性混乱尺度 に対 しては,自 己愛的 脆弱性尺度試案 の「承認 ・賞賛へ の依存」 と「 自己緩. 性 の検討 を行 っているところである。 この結果 は,改. 和能力 の弱 さ」力溺ト サロ関を示 し,「 目的感 の乏 しさ」. めて報告す る予定 である。.
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