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介護計画の固有性 : 介護活動の実体構造とその意識的展開

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長野大学 紀要 第15巻 第4号 92-105頁 (4611474頁 )1994

介護計画の固有性

― 介 護 活 動 の 実 体 構 造 と そ の 意 識 的 展 開 ―

A S t u d y o n C h a r a c t e r i s t i c s o f C a r e P l a n

― A S u b s t a n t i a l S t r a c t u r e o f C a r e A c t i v i t i e s

and lts Intentional Development―

は じめ に 福祉改革によって社会福祉サー ビスの計画的形 成が今 日的課題 となった。老人保健福祉計画が93 年度 よ り市町村、都道府県に義務づけ られ、また 昨年11月の障害者基本法の制定によ り障害者基本 計画 も、市町村、都 道府県に奨励的ではあるが法 的承認 を得た。いずれ も要援護者の地域社会での 自立 を目標 とす る地域福祉計画 としての性格づけ が要請 されるものであるD地域 におけ るサー ビス システムの構築及びそのための資源供給 とい う計 画づ くりが適切 になされ るためには、地域ニーズ の把握が的確 でなければな らない。そ して、ニー ズ把握には依存状態の要援護者にたいす る適切 な 介護計画 を必要 とす る。地域福祉計画の実質 をな す もの としての介護計画の在 り方、その固有性 を 考察す る。

1

介護過程 ・計画の構造 と意義

過程論〕

I.問題解 決 と計画 通常、介護実践は介護過程 として捉えられ る。 そ して、介護過程は① アセスメン ト、②援助計画 の策定、③実施 、④事後評価 の

4

段階の過程 とし て整理 され る。 これは、〔情報収集、分析 ・評価、 目標設定 ・計画立案 、実施 、事後評価〕とい う「問 題解決過程」モデル1)を介護実践に適用 した もの といえよう。この援助 の展開におけ る段階設定は ケースワー ク過程や看護過程 において も共通 した

Ryuichi Murata

もの となっているが 、これは現実の問題解決 を目 指す とい う性格 において同一であることによる。 また、介護過程 とは介護問題 を意識的に とらえ E]標 をもって解決 してい く一連の取 り組みである が、その 「目的意識性」は 『計画』によって集中 的に表現 され ることか ら、介護の 目的意識性 を強 調す るため、介護過程の実践 を 「介護計画の作成 と実践」 として表現 された りもす る。 ここで、ご く簡略 に計画について確認 してお く な らば次の

3

点に要約 されよう。 ① 『目的』 と 『手段』 との体系 計画の一般的な定義は、「計画化 とは何 をす るの か 、いかにす るのか 、だれがす るのか とい うこと を前 もって決定す ることである。計画化は、現時 点 と希望す る将来の位置 とのギャップを接続す る ものであ り、そ うしなければ起 こらないことを起 こるようにす ることである」 2) とされている。 ま た、「目的 をたてること (計画の 目標設定機能 )、 さらに 目的 を達成す るための最 も望 ましい手段 と 方法 を系統的にたて ること (計画の最適手段追求 機能 )である」3)ともいわれる。要す るに計画 とは、 目的 と手段 の体系だ といえる。 ② 『目的』 と 『手段』の階層構造 計画の 目標 と手段 は実際には、「G)達成 されるべ き一般的 目標か らは じま り、② この 目的 を完遂す るための非常におお ざっぱに特定化 された手段 の 集合 を発見 し、③ 次にこれ ら諸手段 のそれぞれ を 新 しい下位 目的 として受け取 って、それ を達成す るよ り細かな手段 の集合 を発見す る」作業の積み 重ねで設定 され るO これは 目的 と手段の ヒエ ラル キー (階層性 ) と呼ばれる4)。 - 92

(2)

-村 田隆一 介護計画 の 固有性 (卦計画 の表現 は 自由であ るこ と 「プラン とは、計画 目標 の実現 のため に必要 で整 合 された行動様式の、で きるだけ具体的 な記述 で あるOプランは、通常 、文章 で構 成 されているが 、 記号 、線 、色彩な どの組合せ に よる図面 で文章 を 補 完す ることもあ り、単 に図面 だけの場合 もあ り うる」5)とされている。要す るに計画の表現形式は 自由だ とい うこ とである。 ここで改めて確認す るな らば、思考や実践の手 段 としての 「過程」 または 「計画」 は、それ 自身 としては価値 中立的だ とい うこ とである。つ ま り、 介護 におけ る 「過程」や 「計画」 その ものにこ と さ らな特殊性 はな く、介護 の 目的意識的実践のた めの 『介護過程』 とい う 「概念」であ り、その道 具 としての 『計画』 とい うこ とであ る。従 って、 前提 として① どの ような理 念 、哲学 、介護観 をも つ のか 、② どの ような問題 を設定す るのか 、が問 われ るこ ととなる。従 って、介護過程や介護計画 の固有性や特性 は、介護概念や介護技術 の具体 的 応用展 開の中に求め られ るこ とになる。

2.

「介 護 過程 ・計 画 」 の 意 義 「介護計画」は 、介護福祉士養 成課程 の中で介護 実践の課題 として明示 された ものである。 それ以 前は、「処遇方針」とその実践 とい うス タイルが一 般 的で、ある程度の実践の意識化 に向けた努 力が なされてはいたが組織的な ものではなか った。「介 護過程 ・計画」 を介護実践に取 り入れ る意義 とし ては次の3点が確 認 され よう。 (1) 介護実践の専門化 一実践の 目的意識的展開 (客観化 ・科学化 ) 実際の介護実践は意識的あ るいは無意識の うち に、ケアワー カー各 自の個別 の経験に基づ きなん らかの 「判断」 を下 して行動 しているはず である (機械 的 またはルーチ ン化 した介護 、経験主義的 な 職 人芸 な 「優 れ た」介護等 )。 しか し、介護実践が 個 々のケアワー カーの内的な経験に終始 していた な ら、それはチーム ワー クの レベ ルか らす るな ら ば私 的で悪意的な ものに止 まる。 この個別 の経験 主義的な判断 と実践の専 門化 を意図 して提起 され 462 たのが 「介護過程 ・計画」 といえよ う。意識的に 介護過程 ・計画 を追求 した実践 を通 しての 「介護 の専 門化」 の内容 は以下 の とお りに整理 され よ う。 ① 介護 の 目的意識的展開 (客観化 ・科学化 ) 日常的な介護実践の過程 を明確 に し、 目的意識 的に介護 を展開す るこ と。 ② アセスメン トの確立(何 を問題 としてとらえるか) この 目的意識的展開は、利用者ケアに関す る様 々な事実か ら個 々のケアワー カーが経験主義的に 問題点 を選択 、判断 して きた こ とを、「アセス メン ト」 として意識化 -言語化 し、科学的合理 的な検 討 を加 えるこ とか ら出発す るOその意味 では、「介 護過程 ・計画」概念の重要性 は まさにこのアセス メン トにこそある といえようo ③ 計画機能 に よ り実行可能性 を高め る (どう具体 的に解決 してい くか ) アセス メン トが的確 になされて も、解決にむけ た援助が具体化 されなければ意味がない。そのた めに、「計画 〔目的 と手段 の体系/ ヒエ ラルキー構 造〕」の導 入は実 践の具体化 に不可欠 といえるO ④介護実践の高度化 (レベ ルア ップ) 介護実践が客観化 ・記述化 され るこ とに よ り以 下 の点等 を通 して高度化が図 られ る。 ・介護実践に一貫性 ・継続性 が確保 され る (つ ぎ に ・なに をすべ きか ) ・チームワー クが強 まる (情報 ・問題意識の共有 に よる連携強化 、創造性 の高 ま り等 ) ・介護実践の評価 が可能 になる (これ まで ・なに をして きたか )

(

2

)

『個別性』の徹底 「介護計画」の作成は、要す るにある個 人に集 中 して関 わ り、その個 人に関心 を傾 け、考 え抜 くと い う作業 で もあ り、介護実践の基本 であ る 「個別 対応」の徹底 とい う側面 をもつ。む しろ 「介護計 画」実践の 『意義』は、「計画」その ものの出来不 出来或 いは表面 的な成果の有無等 ではな く、第一 義的には この対象者 と援助者相互 の 『出会 い』 と もい うべ き 『集 中 した関わ り』 の人間的意味にあ るのか もしれない。個別援助活動 で確 認 されてい るように "良い関係 "は優 れた実践過程 を生み出 すか らであ る。

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463 長野大学紀要 第15巻 第 4号 1994 図 1 地域福祉計画の構造図 - ズ 】毛 El 清 曲 サ ー. ビ ス I + 一 財 源 Aさん Bさん Mさん 汁 人 施 政 等 1 A事 栄* 相戦サ ー ビス 2 材料声己連サ ー ビス 3 食事 サー ビス 4 人の派i一サ ー ビス 5 JIt ■ Y仝 6 At 7 令 ふ とん乾♯サ- ビス 9 衣類 の♯# サ- ビス 10 派i一サ - ビス L 計 九 一ffiFf - 住氏福 サI (マ ンパ ワー計画 ) tJLtLtt計iii) 肘 l ズ It 也宿也計画 体系スど ■汁■ * 奇 計 卸 対 応の玉木 方針

(注)金ttt&r地JAatn・面・I書と方法.I1984.17X.

(3)政策 または供給計画 との結合 図1は地域福祉計画の構造 図であ るが 、この図 の処遇計画は クライエ ン トの個別介護計画の集合 である。 この ように介護計画が詳細にたて られ る な らば、対応す るサー ビスの供 給計画の基礎デー タとなるこ とがわか る。 平成

5

年度 よ り老人保健福祉計画の策定が市町 村の義務 とされた。上か らの予め決め られた予算 ・ 資源の割 当でな く、地域ニー ズに対応す る必要 な サー ビスの供給計画 としてい くために も、ニー ズ を実証 的に明確化す る介護計画が適切 に作成 され るこ とが求め られ るのである0

3.

「問題 」の 設定 と介護 計 画 の 類 型 (問題論 ) (1) 「問題」の定義 と類型 介護過程 ・計画は問題解決過程 であるな らば、 問題 をどの ように把握す るかが問われ る。即 ち、 ある状況 な りが 「問題」 として 『認識』 されなけ れば、そ もそ も問題提起 も問題解決 もあ りえない か らであ る。実践にあたって問題意識の必要性が 説かれ るのはそのため である。問題な り 「問題意 識」につ いては、い くつかの タイプの存在が指摘 されている。 ここでは佐藤允- 6)の定義 と分類 に 依拠 して整理 をしてみたい。 ① 問題の 当事者性 一問題の定義 (基本構造 ) 佐藤は問題の論理 的定義 (基本構造 )を 『問題 は 目標 と現状の ギャップであ り、問題 の基本構造 は、 目標 と制約条件 によって決定 され る』7)とす る。 この定義 は介護実践だけでな く社会福祉実践に と って有効 である。 即 ち、問題 とは 「目標」 と 「現状」の ギャップ であ り、その ギャップゆえに解決が要請 され る事 柄 である とされ るO従 って、問題意識 とは、この 「ギ ャ ップ」 意識 とい うこ とになる。 ここでい う 「目標」とは、社会福祉の領域 でい うな らば、その 人の通常 の状態 ・社会 的平均 的な状態 ・社会的最 低 限の状態 ・社会的に望 ましい状態等々 として想 定 で きる ものである。いわば判 断基準 となるもの であるが 、社会 的評価 であるこ とか ら規範性が高 -

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94-村 田隆一 介護 計画の 固有性 く、問題 を定義す る者が規定す る操作的な性格 を 有す る ものであ るこ とが確 認 され る。 また、 目標 達成に際 して予め存在 している状況で、 目標達成 を制約す る客観 的な状況 を制約条件 とい うが 、当 然に当事 者の置かれている立場 に よって制約条件 が異な って くる。従 って、「問題」はその当事者に よって異なる とい う性格が確 認 され る(「問題 とは 問題 とす る者の問題」)O これ を仮 に筆者は 「問題 の当事者性」 と呼ぶ こ ととす る8)。 ② 問題の類型 一発生型 ・探索型 ・設定型 佐藤は現状 と目標 、原因の3要素 を過去 、現在 、 未来に振 り分 け るこ とに よって、発生型 、探索型 及び、設定型の問題の3つ の額型 を抽 出 してい る。 発生型の問題 は、過去 に原因がす でに発生 して現 在に及んでいる問題 である。 これに対 して、探索 型の問題 は、現状評価 をよ り高 い水準か ら行 うこ とに よって意識 され るギャ ップである。 この問題 意識 に よって、潜在化 してい る問題が発見 された り、近 い将来の予測 (心 身機能 の低下 に よる依存 状態の進行等 )をもとに現状 の肯定的な評価 な り 予防的な課題の設定が可能 となる。設定型の問題 は、む しろ理 念的なあるべ きビジ ョンを設定す る こ とに よって現状 を評価す るもので、いわば 「つ くる問題」、「間嬢の創造」 である。 問題 には困ったこ ととい うニ ュア ンスがあるた めに、 どうして も介護計画の作成にあたって、顕 在化 した 「困った状態」のみが対象 とされが ちで、 いわゆ る 「問題探 し」 に陥 りやす い。 そ して表面 的に 「訴 え」が少な く (控 えている)、問題が潜在 化 してい る場合 には、問題 を見逃 して しまう。 こ の為 、援助 の展 開が常に事後 的対応に終始す るこ ととな り予防的対応が 出来得 ないこ ととなる。 こ うした通弊 か ら脱却す るためには、佐藤の問題の 類型 、特 に設定型問題 とい う概 念は有効 であ ると いえよう。佐藤の問題類型 を踏 まえるな らば、問 題解決的アプローチ とは開発 ・創造 とい う積極性 を有 しているこ とがわか るOその意味では問題解 決 ・課題設定アプローチ といったほ うが良 いか も しれない。 (2) "あい まい さ"への対応 一定型的問題 と非定型 的問題 佐藤は問題 をさらに①定型的問題 (問題 と原因 464 の関係が明確 に とらえ られ る問題。問題 の「構造」 が明確 ) と、② 非定型的問題 (問題 と原 因の因果 関係がは っき りしない問題O問題の 「構造 」が未 解 明な問題 )に区分 している。 定型的な問題につ いては、問題 内容 の分類 ・整 理 を行 い既知 の解決策 と組み合 わせ るこ とが解決 行動 にな る。 ところが非定型的問題は、その特徴 が問題の構造 自体が あい まい とい うこ とだか ら、 これ を援助実践に導入す るな らば、臨床 的には問 題行動 等が明確 であるが その原因が判 らない場合 か ら、そもそもそれが問題であるか どうか さえもは っき りしない状態 まで を幅広 く包含 で きる問題概 念 として活用で きる。つ ま り、何か は っき りと問 題点 を指摘 で きないが とにか く問題であ るらしい、 とい ういわばファジー な事柄への対応が 出来 る と い うこ とである。個別対応 を大原則 とす る援助実 践 、 とりわけ私生活に深 く関与す る介護実践にお いては問題に 「あいまいさ」が常 につ きま とうこ とか ら、 この非定型的問題 とい う概 念 を導入す る 意義 は大 きい といえよう。そ うした "あいまいな 事柄 "が 、問題 として構造化 されない ところが問 題 であ るこ とを明確 にす るこ とに よって、実践の 対象化が可能 とな る とい う点で非常 に有効 なので ある。 なお、「構造化 されない問題」- の対応 として2 つの方法が考 え られ よう

。 1

つは、改めて問題の 構成要素 に立 ち返 って分析 しなおす こ とである。 目標設定の問題 なのか 、現状把握 に誤 りはないの か 、 目標 と現実の ギャ ップの過大 (過少 )評価 で はないのか等々 どの側面が あい まい ・不 明確 なの か を整理す るこ とである

。2

つ 目は、「何か わか ら ないが問題 らしい」 こ とが起 きた場合 、これは当 事者に とっては 「不安 」 として定義 され る状態だ とい うこ とを援助者が認識す る必要性が ある とい うこ とである。 そして 多分 、この場合援助者 自身 も別 な意味で不安 な心理状態になっているはずで ある。結論か らい うな らば、援助者は問題の当事 者 と "一緒 になってオ ロオロす る" しか ない。野 島良子 のい う援助者の「存在 としての援助」、共存 としての援助 を意識的に実践す るこ とである9)。 そ うす るなか で、いずれ霧が晴れて問題の構造が 姿 を現すか もしれない し、誰かが側 に居 て くれ る こ とで当事者 自身が不安 に耐 え られ、いつ とは知

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465 長野大学紀要 第15巻 第4号 1994 図2 定型的問題 と非定 型的問題 (問題のパ ターン認識) (注)佐藤允- 『問題構造学入門』34頁o図2・問題のパ ター ン認識 (判断の過程 ) れず問題 を乗 り越 えるか もしれ ないか らであ る。

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3

)

介護 計画の規型 以上 の 「問題」分類 を もとに、介護計画 の類型 化 を試み るな らば次の ように整理 できよう(図表 1)a 発生型の問題 につ いては、既 に顕在化 したニー ズ に対 応 して介 護 計 画 を作 成 す れ ば よ く、これ を 「問題対応型計画」とす る。探 索型の問題 につ いて は、既 に発生 してい るが未 だ潜在化 してい るニー ズに対応す る場合 とこれか ら先 の こ と (将来 )の 状 態の予 測か ら現状評価 をす る場合 とで援助 内容 が 異な るの で、別 なタイプの計画 とで きよ う。前 者の潜在 的ニー ズ対応型 の計画 を 「問題発掘 型計 画」、後者 を 「予 防 ・現状椎持 型計画」 とした。 ま た、設定 型の問題 に対 しては 「福祉増進型 (開発 型 )計画」 を対 応 させ た。問題対 応型計画 につ い ては問題が 目に見 えるこ ともあ り取 り組みやす い が 、問題発掘 型計画や予 防 ・現状 維持 型計画 、特 に福祉増進 型 (開発型 )計画 にな る と 「問題 ・課 題」 を作 りだす とい う作業 が伴 うこ とか ら、現場 では苦手 とされ る もの であ る。 しか し、 「生 活 の 質

」QOL

を援 助 の課 題 と して い くため には 、こ うした探索 ・設定 型のア プ ロー チが不可 欠であ ろ う。 また現 在 、福祉改革期 にあ って福祉実践か ら 政策 を点検 、提 起 してい くため に も切実 な課題 と いえ よ う。 以上 の計画類 型は、問題 が確 認 で きる とい う点 で先 にみた 「定型的問題」 に対 応 した もの といえ る。 これ らに加 えて介護実践 にお いては 日常 的に 生起す る 「非定 型的問題」へ の意 図的対応が要請 図表1 介護計画の類型 介 護 計 画 の 類 型 「問題/課題」の分類 ①問題対応型計画 (顕在的ニーズ対応型) 発、生 型 定 型 的 問 題 ②問題発掘型計画-(潜在的ニーズ対応型) 探 索 型 ③予防 .現状維持型計画 ④福祉増進型 (開発型)計画 設 定 型 -

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96-村 田隆一- 介護計画の 固有性 され るのであるが、これ も介護 計画の一つの薄型 として確立 してお くことが必要 であろう。 とりあ えず 「あいまい型計画」 としてお く。

4

.問題の 日常化 への対応 一 介護 計画 の 固有 な構 造 (1) 「通常対応」-固有の計画的対応 個別援助活動 と介護 (生活援助 )活動 は共に個 別的援助 とい う基本的性格 を共通にす るものであ る。 また、個別援助活動 とは、社会 におけ る個 人 の生活問題の社会的解決 を個別性 において企図す るものであるとす るな らば、時代 の要請す る課題 に対応す るためにその援助技法 を発展、開発す る こ とが社会的責務 とされ よう (個別援助活動 の歴 史性 )。この視点か らす るな らば、介護 (生 活 援 初 )活動 は現代の課題 である 「依存」への対応 と して個別援助活動が発展 した もの と位置づけ られ よう。そ して、介護活動 の名称の もとに、対象 と す る生活問題の特性に規定 されて従来の個別援助 活動 とは異なる特殊性 ・固有性 を獲得す るように なった といえる。その特殊性 とは、計画論 との関 わ りでい うならば次の2点に整理 で きる。 ① 活動領域の包括性 介護活動 は、個 人の生活総体 に及ぶ援助 を その活動領域 とす る。 ②全生活時間に及ぶ継続性 切れ 目のない生活活動への対応であるか ら 日常的継続性が求め られ る。往 々に して生存 期間全体 、全人生に及ぶ。 これは慢性疾患や障害 を持 った個 人の生活の特 性か ら規定 され るもので、「問題」の 「日常化」 と い う状況での援助の展開か ら要請 される特質であ る。そして、このく「問題の 日常化」への 「包括的 ・ 継続的」な対応)とい う介護活動の固有性が確 認さ れ る。 これ を仮 に 「通常対応」 とよぶこ とにす る。 通常対応 といえ ども無 目的であった り場 当た り的 であってはな らない。 日常性 のゆえに逆に 目的意 識的展開が求め られ るのである。計画的対応の一 環 として位置づけてい く必要がある。この ように、 <問題の非 日常が強調 され、特別 な事態-の特別 な対応 としての計画> とは異なる計画的対応が要 466 話 され るところに介護計画の固有性が認め られる のであるO

(

2

)

通常対応 と問題対応計画 日常の介護実践のなかでの計画的対応は次の よ うな循環過程 として整理 され る。即 ち、計画の意 義 (目的意識的対応 )が確認 された として も既存 の知識や経験の枠 内での対応で可能な らば、 日常 の援助実践においてはことさらに計画書 を作成 し ない。 また、問題が発生 して もそれが定型的問題 で、既存の手法の適用によって事態の打開が図 ら れ る場合 もある。 この とき計画書 を作成す るが、 通常の手法で解決可能 であることか らこれ を広義 の 「通常対応」 とい うことが可能 である。これに 対 して、そ うした通常対応では困難 な状況が発生 し、先の見通 しが不透明になった り、行 き詰 まっ て しまうときがあるoそ うした状況 を乗 り越える ために、改めて 「問題解決 ・計画」手法 をもちい る場合がある。いわば計画 をたてる必要性 に迫 ら れ るとい う切迫 した、緊張 した事態において計画 を作 成す る ときで あ る。 これ を意 図的対応性が 「通常対 応」 よ りも強調 され るこ とか ら 「計画対 応」あるいは 「問題対応計画」 とい うことにす る。 従 って、実践の展開過程 としては、通常対応の レベルで解決 されない場合 に計画対応が図 られる。 そ して、その後類似の問題に直面 した際には特別 に計画対応 をせ ず とも 「通常対応」の範囲で解決 で きるようになる。これ を図示す るな らば図3の ごとくなろう。 (3)介護計画の構造 一通常対応 ・介護基本計画 ・ 問題対応計画 施設入所の時点や在宅サー ビスを開始す る時点 で、通常、対象者に対す る包括的な介護計画 を立 てている。これ を介護基本計画 と仮に呼ぶな らば、 その後の介護実践のなかで問題の発生に対応 して つ くる計画は問題対応計画 と呼ぶ ことができる。 介護基本計画 をもとに通常対応 しなが ら、個別の 問題に対 しては必要に応 じ問題対応計画 をたてる。 そして、その問題の内容 によっては、①介護基本 計画その ものの見直 しをおこなった り、②介護基 本計画の範囲内での対応方法の改善工夫 として問 題対応計画 を作成 した りす るのである。つ ま り、

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467 長野大学紀要 第15巻 第 4号 1994 図3 通常対応 と計画対応の循環過程 通 常 対 応 通 常 の 問 題

_

C

) 標準介護計画又は介護基準

0

0

計 画.対 応 例外 .未知の問題

C

) 特別に文章化 した計画 を持つ (問題対応計画) 〔新たな手法の研究 .開発 .工夫、原則の見直 し〕 通常対応 (A) C)通常対応 (A') O 通常対応 (A") E)通 常 対 応 計画対応 (B) C)計画対応 (B') O 計画対応 (B") 図 4 介護計画の構造 介護計画は これ ら通常対応 ・介護基本計画 ・問題 対応計画に よって構成 され ることが確 認 され る。 そ して、これ らの関係 は相互作用 し合 いなが ら、 循環 的に発展 してい くのである (図

4

)。 第

2

節 介 護 実 践 で の 援 助 関 係 〔関 係 論 〕 以上 、介護計画につ いてその内容 、意義 につ い て確 認 して きた。介護計画 を問題 にす る意図は、 要す るに介護活動 の意識的展開、科学化 とい うこ とである。 ところで、個別援助活動 は、バ イステ ィックが分析 した ように過程 と関係 で構成 されて いた10)O介諸 (生活援助 )活動が現代 的課題であ る心 身障害 による依存状態- の対応 として個別援 助 活動 の特化 した ものだ とす るな らば、同様 に介 護活動 の実体 も過程 と関係の区分 と統一 して捉 え られ る。 この こ とか ら、介護活動 の科学化 を目指 す には、介護活動 におけ る援助関係 の特性 を踏 ま え、それ との関連 を踏 まえて介護過程 ・計画が構 想 され る必要性がある。次に介護活動 におけ る援 助 関係 の特質 、固有性 につ いて考察す る。 介護活動 におけ る援助 関係 については川村佐和 (a)介護基本計画そのものの見直 し (b)介護基本計画の範囲内での対応方法の 改善 ・工夫 (C)通常対応を越える問題への計画対応 子が行 った- ルパー活動 の分析が示唆 的であ る11). 以下 で川村の 「- ルパー活動 の分析 を試みて」 と い う小論 を手掛か りに考察 をすすめ る。 これは直 接的には- ルパー活動 の家事援助 の事例 を例示 し てヘ ルパー実践の専 門性 を分析 した ものであ るが 、 家事援助 だけでな く介護実践 その ものの専 門性の 本質 を鋭 く突 くとともに、その内答 として 「援助 関係 の形成」が専 門技術の核 になっているこ とを 示唆 しているか らである。 1.介護 実践 の専 門性 一応 用技 術 (価値 的対応 ) 川村は介護実践 の専 門性 を次の よ うに分析 して いる。即 ち、-ルパー活動 には 「い くつかの筋」 があ り、それが その実践の① 技術性 、②展開過程 の

2

つの領域 につ いて認め られ る としている。 も とよ りここでい う 「筋」 とは専 門性 と読み替 えら れ るものである。そ して、その内答 を図表2、図5 としてま とめてい る。 また援助 の 目的 を、①家庭 (対象者の生 活単位 )の 自立促進 、②対象者 (障害 者な ど)の人生の意義 をたかめてい く、 としてい る。 これ を筆者 な りに整理す る と図6の ようにな -9

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8-村 田隆 一 介護計画 の固有性 図 5 ヘルパー援助の展開 (注)川村佐和子 「- ルパー活動 の分析 を試みて」127頁。 るが 、その内容 及 び意義 を以下 で確 認す る。 (1)介護 実践 の展 開 一過程 と関係 の区分 と統一 介護実践の展 開過 程 につ いては図5「- ルパー 援助 の展開」 として概括 されてい るO この図にあ る とお り介護実 践の過程 を、① 観察 、② 分析 、③ 援助の技術性 468 計画 、④ 対象者 と協議 、⑤ 実施 の各段 階の過程 と して整理 してお り、対象者 との協議や計画立案 の 際 の 目標 を3つ の レベ ル で設定す るな ど実 践 性 に 特徴 がみ られ るが 、要 は先 に第

1

節 で確 認 した問 題解 決 ・計画過程 として把握 されてい るこ とが確 認 で きる。 図6 ヘルパー活動の構造 (1)基本的知識 ・技術 (2)応用技術 援助の展開過程の2つの側面 (援助の積み重ね) I 3つの価値による応用 ①対象者の好みの尊重 〔私的価値〕 ②対象者 との信頼関係づ くり 〔共有価値〕 ③社会的援助者 としての一般的評価 〔一般価値〕 1)最低限まもるべ きこと 2)のぞみたい生活の在 り方 { 冨≡≡≡コ 循環過程 家庭 (対象者の生活単位)の 自立促進 対象者の人生の意義 をたかめてい く (注)川村佐和子 「- ルパー活動 の分析 を試みて」 よ り筆者作成

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469 長野大学紀要 第15巻 第4号 1994 図表2 ヘルパー活動の技術 領 域 基本的知識 .技術 ①対象者の好みにあわせ る ②信検閲係に もとづ く応 用 の 技 術(診一般的評価 負 ・原材料の知識・調理技術 ・対象者の好みにあわせ たものをつ くる技術 .衛生的につ くる・家庭の味,や り方 を ・衛生的・栄養バランス ・道具の使い方 ・家庭にある材料の使い方 尊重する ・対象者の特殊性考慮 辛 ・栄養の知識 ・家庭にある道具の使い方 ・生活 リズムを尊重す (糖尿病など) ・衛生の知識 る ・経済性・自立性 をたかめ る 棉 除 ・掃除の技術 ・従来の生活パ ターンに従 ・生活環境 をかえない ・衛生的 ・特殊な汚れ除去の技術 いなが らきれいにす る万 ・大切 な物,おき場の ・清潔さ (eX.化学製品,便..尿等) 汰 尊重 ・物品の管理 (適切 な ・道具 .洗剤の使い方 ・指示によって,すてた り ・ぬす まない,すてな 保管 .破損や盗難や ・整理の仕方 整理す る方法 レヽ 破棄の予防) (注)川村佐和子 「- ルパー活動 の分析 を試みて」125頁。 そ して、介護実践の過程 と信 頼関係 が相互 に影 響 しあいなが ら循環 的に発展 してい く関係 として 把握 され てい る。しっま り川村 は、バ イステ ィック が ケー スワー ク実践 を過程 と関係 の2つ に概 念的 に区分 した うえでその統一 として捉 えたの と同様 に、介護実践の構造 を過程 と関係 の区分 と統一 とし て把握 して い るこ とがわか る。 こ うした介護実践 の構造 につ いての共通 認識の確 認 を前提 に、次に 川村 が介護実践 におけ る援助 関係 の固有性 をどの よ うに捉 えてい るのか 、その 「技術性」 の分析 を 通 してみ るこ とにす る。

(

2

)

介護 実践の技術性 一応用技術 (価値 的対応 ) 川村は 、介護実 践 には必要 とされ る 「技術」が あ る として 、これ を 「技術性」 と表現 してい る。 そ して、技術 の内容 を① 基礎 的知 識 ・技術 と② 応 用 の技術 の2つに区分 している。「基礎 的知識 ・技 術」は図表

2

か ら明 らかなように諸々の生活行為 に 関す る実用 的な知 識 ・技術 であ る。 ここでは家事 の うち食事 (調理 ) と掃除が領域 として例示 され てい るが 、当然依 存状 態 に対 応 して その領域 は生 活 のあ らゆ る場面 に及ぶ こ とにな る。 そ して 、身 体 介助 としての排 浬 の領域 であれば、オム ツや ポ ー タブル ・トイ レ、スカ ッ トク リー ン等 の排 湛介 助 用具 、機器 の知 識や その使用法 、排 涯 の生理や 心理 等の基礎 的知 識が要求 され るこ とにな るO ところで これ らの基本 的知 識 ・技術 につ いては それ だけ であれば習得 が 困難 ではな く、それ こそ 素 人で も訓練 に よって容 易に習得 で きる とされて きた。 また、 この こ とか ら従 来 よ り例 えば家事 は 主婦 な ら誰 で もや ってい るこ とだ 、あ るいは オム ツ交換 は簡単 に覚 え られ る等 といわれ 、介護実 践 の非専 門性 の根拠 とされ て きたの である。 しか し、 そ うした主張が誤 りであ るこ とは川村の指摘 した 「応用 の技術 」の存在 に よって明 らか とな る。 応用 技術 とは、基礎知 識 ・技術 を応用 して い く とき、即 ち具体 的 に行使 す る際の 「技術」 として 概 念化 された もの で、川村 は次の様 に説明 して い る。 『応用 技術 では、大体3種 の価値 に もとづ く応 用 をせ ま られてい る。「対象者 の このみ (生活実 態 、従 来の生 活パ ター ンな ど)」、「対象者 との信 頼 関係」、「家族 でな く、社会 的援助者 としての 一般 的評価 」 であ る.社会 的援助 者 としての一 般 的評価 は "の ぞみ たい生 活の在 り方 ''と "最 低 限守 るべ きこ と''に分 け られ る。 一 中略 -これは職 業 人 としての意識 に もとづ いて いる。 この3種 の価値体 系 は相互 に矛盾す る部分 も多 く、実 際的に ま とめ上 げ、実現す るこ とは大変 むずか しい ところ もあ る。- ルパー の悩 み もこ の辺 に起 因す るこ とが 多い と思 う12)。』 ところで 、技術 は使 われて初 めて その存 在意義 が生 まれ るの であ る。 そ して 、技術の使用場面 は 具体 的 であ り個別 的状 況 において活用 され るの で -1001

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村 EE]隆一 介護計画 の圃有性 ある。これは生活援助 におけ る技術 の個別性 とい えよう。 これは極めて常識的な事実 である。実 は、 川村の技術の応用におけ る "価値 に もとづ く応用 (以下 「価値 的対応」と呼ぶ )''(応用技術 )の存在 の指摘 は、この技術の個別性 の確認に他 な らない。 この 「応用技術」即 ち 「技術 の個別性 」の視 点 か ら検討す るな らば、先 に触れたオムツ交換の非 専 門性 の主張は、オムツ を 「寝 た きり老人」に機 械 的に反復 して装着す る行為 (定型化 された無機 的な行為 ) とみ るこ とに よって初めて成立す る も の といえよう。例 えてい うな らマネキンに排継物 を一時的に外に漏 らさない物的手段 としてのオム ツを装着す るような ものであ る。 これであれば 多 少の繰 り返 しに よって誰 で も出来 る行為 となる。 オムツの対象者個 人にあ った 「使 い方 を考 える」 とい う専 門的判断 (応用 技術 )を切 り捨 てた、技 術の個別適用 を無視す る行為 である。 さらにい う な らば、オムツ交換は排湛援助全体 の中に位置づ け られて、常 に 自立の可能性追求の視 点か ら他 の 代替手段 な り方法 と対比 され、選択 した方法 の妥 当性 の批判 的吟味に さらされなが ら行 われ る もの なのである。そ うした専 門的判断 (応用 技術 )を 切 り離 して、オムツ交換 とい う行為 のみ を自己 目 的化 して機械 的分業 として行 うものではない。 以上のこ とか らオムツ交換非専門性論は、技術に おける意識的適用の局面 を軽視 ない し無視 し、オム ツ とい うモ ノ的存在に傾斜 した技術観 の表明 とい えよう。つ ま り、 この介護非専 門性論 は介護実践 の現象的な実体 である基本的知識 ・技術 だけ を介 護実践の技術 として捉 える ところに特徴 があ る と いえる。 この ような技術 の実体 的側面のモ ノ性 に 囚われた技術観は、明 らかに技術 の労働 手段説に 収赦す る もの といえ よう。かつ て武谷三 男が 「労 働手段 等は技術の現象形態」 であ るとして技術 の 現象形態に囚われた技術 の労働手段 説の誤 りを批 判 したが13)、介護 の非専 門性論 の土台にあ る技術 観 はこの労働手段 説に陥 った もの といえ よう。 ところで武谷は、技術 の本質的規定は 「技術 と は人間実践 (生産的実践 )におけ る客観的法則性 の意識的適用 であ る」14)とした。 この武谷の定義 に従 うな らば、川村が基本的技術 と応用 技術 に分 離 ・区分 したこ とは批判 されねばな らないだろ う。 なぜ な らば、技術の本質が 「意識的適用」性 にあ 470 る とす るな らば、川村のい う応用技術 はその意識 的適用性 に他 な らないか ら、その応用技術 と区分 され対比 され るこ とに よって基本的技術 はその技 術 としての本質が剥奪 されて しまうのである。そ して、基本的技術 は概念的には技術 としての本質 を欠いた存在にな って しまうのであるが 、なおそ れ を技術 と呼ぶ こ とに よって応用性 のない技術 そ の ものが存在 しうるか の よ うな誤 った技術観 を容 認す るこ とになって しまうか らである。 しか し、 ここではそ うした弱点 よ りもむ しろ応用 技術 とい う概 念 を打 ち出す こ とに よって、介護 技術におけ る客観 的法則性 の意識的適用 とい う本質 を確 認 し たこ と、それ を介護 の具体 的実践につ いて実証的 に行 ったこ との意義 を高 く評価すべ きであろ う。 技術 の本質 を踏 まえた分析に よってその技術性 が 確 認 された といえる。介護 に技術性 があ るとの主 張は、その専 門性 の有力な根拠 となるか らである。 介護非専 門性論 を根拠 に介護 の私事化 、即 ち家族 介護や ボランテ ィアの動 員が正 当化 されてい る現 状 にあって、公的責任 での社会サー ビス としての 介護 を主張 してい くために介護実践の専 門性 を明 確 に してい くこ とが急務 となっているか らである0 2.介 護 活 動 に お け る技 術 の 関係 性 (1) 応用技術の二重構造-「3つの価値」の意味 武谷の定義 をもとに川村の 「応用技術」 を検討 す るな らば、川村の整理 した3つの価値 は意識的 に適用すべ き 「客観 的法則性」 に該 当す る といえ る。そ して、この3つ の価値 はそれぞれ次元が異 な るこ とか ら、介護 活動 において援助対象の人間 はこれ らの異なる価値 (法則性 )の支配す る3つ の世 界に所属す る とも読 む こ とがで きる。即 ち、 「対 象者 の好 み」 を無視 して援助 の展開が出来な い とい うこ とは、個 人の私生活はその私的価値観 に よって支配 されてい るこ とを意味 してお り、 こ れ を 「私的価値」の世 界 と呼ぶ こ とにす る。 「一般 的評価」には、自然科学的な法則 と社会 的 規範 とが含 まれているが 、これ らは個 人の生活な り生存の基盤 をな してお りその拘束 を免れ られな い ものであるO これ をその普遍性か ら「一般価値」 の世 界 と呼ぶ こ とにす る。「信頼関係 の形成」は、

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471 長野大学紀要 第15巻 第4号 1994 図7 介護活動の構造 本 質 実体 :援助者による生活行為の代行 現 象 私的価値 (主体性) 対象者の生活行為の再組織 ・排壮介助・入浴介助・食事介助・移動介助・家事援助等 一般価値 (普遍性) 援助者による生活行為の代行 共有価値 (関係性) まさに関係 の形成 であるが 、関係 はなん らかの価 値 を 「共有」す るこ とに よ り成立す るこ とか ら、 「共有価値」の世 界 と呼 ぶ こ とにす る。つ ま り、 介護活動 の技術 は、私的価値 の世 界、一般価値 の 世 界、共有価値 の世 界の3つの次元の法則性 を意 識的に適用す るこ とであ る といえる。 ところで、これ ら相互の関連は どうなってい る のだろ うかO まず 、私的価値 の世 界及び一般価値 の世 界につ いては一、その内容及び意味す る ところ は次の ようである。 ①私 的価値 の世 界一そのひ とらしさ、主体性 の 確立に関わる。 ②一般価値 の世 界一主体 的な生 き方が必要 だ と して も、それが 自然の法則に反 していた り、 社会規範か ら逸脱 していたのではその生活 ・ 人生に無理 、矛盾が生ず る。不健康や孤立に 陥 った りす る。健康 な生活 を営むには、こ う した一般価値の法則性に従 う必要がある (当然、 社会規範は相対的に捉えられるべ きである)0 そ して、実 はこの

2

つの価値 的世 界は個 人の生 活行為 を規制す る法則性 として確 認で きるもので あろ う。 自然的存在及び社会 的存在 として主体 的 に生 きてい くとい う社会的個 人の在 り方 に関わ る ものであ る。介護 活動 とは個 人の生活行為 を再組 織 してい くものであったこ とか ら当然のこ とであ ろ う。 それでは、第3の 「対象者 との信頼関係形成」 即 ち 「共有価値 の世 界」 とい う法則性 は介護活動 において どの ような位置 を占め るであろ うか。結 論 的にい うな らば、これは援助 の対象者の生活行 為 を規制す るG)② の価値 とは性格が異な り、対象 者 と援助者 との二者関係 を規制す る法則 (「交流 ・ コ ミュニケー シ ョン」行為 の法則性 )であ る。そ して、援助 者 と対象者の二者関係 でみ るな らば私 的価値 の尊重 は、まさに信頼関係の形成の課題 で あ り、 また一般 的価値 を対象者が受 け とめ るべ く 援助者が働 きかけ るには信頼関係 を必要 とす る と い う関係 にある。 以上 をまとめ るな らば、介護活動 におけ る技術 は、(1)私 的価値 と一般価値 とい う客観 的法 則性 を 承認 し、対象者の生活行為 の再組織にあたってそ の意識的適用 を行 う。 (2)その意識的適用にあたっ て対象者 と援助者 との二者関係の形成 を意識的に 行 う、 とい う二重構造にな っているこ とがわか る。 (2)介護活動 におけ る技術の関係性 川村が介護活動 の技術性 として抽 出 した 「3つ の価値」的対応 (応用 技術 )は二重構造 を持つ こ とが確 認 された。実 は、この二重性 は介護活動 の 実体構造 の反映に他 な らない。即 ち、介護活動 と は対象者 の依 存状態に対す る援助者の代行行為 を その最大の特質 とす る ものであ る15)。そ して、そ の代行行為 は、①対象者の生活行為の再組織 、② 援助者 と対象者の二者関係 の2つの側面 を持つの である。川村の応用 技術の二重構造 はこの代行行 為 の実体 の2つの側面の反映 といえる。 ところで、介護活動 とは対象者の私生活に深 く 「介入」し、その生活行為 を直接 、間接に担 うわけ である。 そ して、そ もそ もこの介護活動 の介入性 か ら、関係形成が不可欠であるだけでな く、問題 解決 としての代行行為 がその代行性/介入性 ゆえ に同時に対象者 との関係性 を不可欠の要素 とす る のであ る。 これ らを図式化す るな らば図

7

「介護 活動 の構造」の如 くなろ う。 この図 をもとに説明 す るな らば、私的価値 (主体性 ) と一般価値 (普 遍性 )の法則性 に従 い 「対象者の生活行為 の再 組 -10

(12)

2-村 田隆一 介護計画 の固有性 織」 を行 うのであるが、その ことが 「対象者 と援 助者の二者関係」、共有価値 (関係性 )を媒介 して 行 われるとい うことである。介護活動 における技 術の関係性が よ り基底的な位置 を占め るこ とがわ か る。 なお、注意 してお きたいのは私的価値 (主体性 ) と共有価値 (関係性 )は構造的に緊張関係にある ことであるCつ ま り、対象者の主体性が肥大化 し 援助者が 「使用人」扱いされた り、逆 に援助者が 対象者 をモノ扱い し対象者の主体性 を剥奪す ると い う、いずれかの 「支配関係」に陥 る可能性 を持 っているのである。援助者、対象者 ともに主体性 を持 った存在が、それぞれの生着古行為/身体行為 を操作対象化 (G)援助者は対象者 を援助対象 とし て関わる、②対象者は 自らの生活行為 を援助者の 身体 を手段化 して行 う)し合 うことか らくる緊張 関係である。 以上の視 点に立つならば、これまで介護活動 に ついてはダーテ ィワー クあるいは ヒューマ ンワー クとい う相反す る評価がなされて きたが16)、 こう した評価の違 いは実は介護活動が構造的に抱 える 矛盾 を一面的に しか把えていないことによるもの であることがわか る。 正 しくは、介護活動 の構造的緊張関係 に起因す るいわば 「光 と影」の二面性 として肥 えるべ きも のなのである。そ して、この矛盾す る側面 を乗 り こえ、解決す るためには、共通価値の形成 を法則 悼/原理 としてつ らぬ くこと、即 ち、介護活動 を 交流的行為 として遅 求す ることの必要性が確 認さ れ るのである。 (3)介護活動 における問題解決過程 と援助関係の 一体構造 これまで介護活動 におけ る援助関係 を分析 して きたが、介護 (生活援助 )活動 の実体が援助者に よる対象者の生活代行行為 であることか ら、介護 技術 その ものが 「関係性」 を持つ ことが確認 され た。バイステ ィックの 〔過程 ・関係〕モデルが介 護活動に も該 当す るのだが、介護活動の場合 は過 程 と関係 を媒介す る介護技術の代行性/関係性 と いう特殊性によって、過程 と関係が直接的一体性 を 持つことが特徴である。いいかえるならば、介護活 動における問題解決の過程が実は、生活代行行為で 472 あるこ とか ら、「代行」活動 の もつ 「関係」の媒介 機能の故に、過程 と関係 とが表裏一体の関係 にあ るとい うことである。そ して同時に、その代行性 即 ち介入性の故 に援助関係が支配関係に陥 る危険 性が大 きいこ とも明 らか となった。これ らのこ と か ら次の課題が確認 される。 a)援助関係の確実な形成 援助関係の原則 (ここではバ イスティックの7 原則17)を確認 してお く)の確実な実行が求め られ ることである。特に 「支配関係」 を排除す るため に、その確実 な実行の制度的保障 として次の点が 考 えられる。 1)対象者 (当事者 )の主体性の確保 一対象者 の主導権の制度的保障 として、例 えば 「サー ビスの当事 者管理」の主張がある18)0

2

)対象者 と援助者 との共同性の確保 一対象者 と援助者双方に主体性の保障が必要 である。 そのためには、対象者は援助者 を、援助者は 対象者 を選択できるとい う両者に選択権 を保 障 し、相互の合意の うえで援助関係 を形成す る必要性がある (これが社会福祉サー ビスに おけ る 「契約」概念)。このこ とによ り生活行 為の 「代行」 とい ういわばサー ビスの共同形 成が保障 され るのである。社会福祉サー ビス の 「契約」概念はこうした選択権の保障 を前 提に して初めて実質化 され るのである19)。 ②介護計画におけ る 「関係づ くりの計画」 介護活動 におけ る過程 と関係の一体構造は、介 護計画に 「関係」形成 を意図的に追求す る過程の 必要性 を提起 しているといえよう。 ところで、援助関係はこれ までの分析 をもとに 試論的に図表3の ように区分 で きよう。 この ような概念化が有効 な ら、これによって活 図表3 介護活動における援助関係 区分 関 係 内 容 手段的.言語的関係 非身体的依存-の対応. 区 分 身体的関係 身体的依存への対応 段 階区 分 窓 口 段 階 相互の情報交換の段階 相互選択 . 当事者 (対象者)と援助者の 契 約 段 階 相互の選択 .契約の段階 共同形成の 生活行為の「代行」即ち、サー

(13)

473 長 野大学紀要 第15巻 第4号 1994 動 の対 象化 が可能 とな り、各段 階 の関係 を選 択 、 意 識 的 に追 求 す る 「関係づ くり」 が "も う一 つ の 介護 計画 " として確 立す るこ とにな る。 そ して 、 この援助 関係 の計 画 と問題解 決過 程 の計画 との 関 係 は 、両 者 は概 念上 の 区分 であ って その実体 は同 一 で あ るこ とか ら表裏 一体 の関係 をなす の であ るO

おわ りに

以上 、試論 的 に介護 計画 の 固有性 を考 察 して き た。介護 活動 の実体 構 造 の解 明 を通 して援助 者 と 対 象者 (当事 者 ) との全 人的 な関 わ り合 い、サ ー ビスの共 同形 成 の意 図 的 な展 開 の必要性 が 明 らか に な った とい え よ う。 こ うした介護 計画 を基礎 に 地 域福祉 計画 を構 想す るな らば 、個 々のニー ド毎 に供 給体制 を構 築 す るだけ では な くニー デ ィオ リ エ ンテ ッ ドなア プ ローチ (対 象者/ 当事 者 中心対 応 )の必要性 が確 認 され よ う。今 後 の課 題 として 確 認 してお きたい'O (む らた りゅ うい ち 講師 ) (1994. 1.12受理 ) (注) 1)次の文献 を参照。 ①高橋誠 『問題解決手法の知識』 日経文庫、1984。 ②佐藤允- 『間葛構造学入門』ダイヤモン ド社、1984。 ③ 中山正和 『増補版・NM法のすべて』産業能率大 学出版部、1980 。 ④川喜 多二郎 『発想法』『続 ・発想法』 いずれ も中公 新書、1967及び1970 。 2)H・ター ンツ& C・オ ドンネル (大坪檀訳)『経営管 理 と経営計画』 ダイヤモン ド社、1965年。10頁。 3)田村明 『都市 を計画す る』岩波書店、19770 75頁。

4

)マーチ&サ イモン (土屋守章訳) 『オーガニゼー シ ョンズ』 ダイヤモン ド社、1977。291頁0 5)宮田三郎 『行政計画法』 ぎょうせ い、1974年。9頁。 6)佐藤允- 『問題構造学入門』ダイヤモン ド社、1984。 7)佐藤前掲書、55頁。 8)なお 「問題の当事者性」は、当然問題が当事者の 主観によ り空想的につ くられ ることを意味 しない。 客観状況の反映 として肥 えられるべ きものであるが、 但 し機械的反映ではな く、当事者の主体性 、能動的 役割 とい う契機 を明確にす るためにこうした表現 を 採用 したのである。 9)野島良子 『人間看護学序説』医学書院、19760参照D 10)F.P.バイステ ック (田代 ・村越訳 )『ケースワー クの原則』誠信書房、1965。41頁。 ll)川村佐和子 「-ルパー活動の分析 を試みて」『薙病 の地域 ケア とホームヘルパー ー介護実践援助の し かた-』 ホームヘルパー難病 ケア研究会編、医療図 書出版、19840 12)川村前掲論文、124頁0 13)武谷三男 「技術論」『弁証法の諸問題』同著作集 Ⅰ、 勤葦書房、1968。139-140頁。 14)武谷前掲書、139頁0 15)拙稿 「地域福祉におけ るケアの連続性 一生活援助 の 「最低基準」の試み」 『総合社会福祉研究・5号』 総合社会福祉研究所、1992。参照。 16)介護活動が 「ダーテ ィ」な評価 をうけ るのは、次 の要因に よるといえよう。即 ち、 1つは 日常家事に 伴 う単純 ・単調 さや排他介助に伴 う 「汚れ」 とい う 現象面に誘導 され勝 ちであることo さらに根底的に は、政策意図に起因す る支配管理の側面が介護活動 の直接的関係性 を媒介す ることで、より直接的に現 われやすいことである。ダーテ ィな側面にはこうし た要因が複合 していることを確認 してお きたい。 17)バ イステ ィック前掲書。 18)

A.

D.

ラッカ (河東田・古関訳)『スウェーデ ンに おけ る自立生活 とパー ソナル ・アシスタンスー当事 者管理の論理』現代書館、1991。参照。 19)拙稿 「高齢者の生活援助 と措置制度改革構想」『福 祉のひろば ・特集56号』総合社会福祉研究所、1993。 参照。 〔付記〕 本稿 にお いては 「関係 性 」 を、主体性 を強調す る視 点か ら記述 して い る。 しか し当然 、 自己 とは 「身体 をそな えた主体 」 (中村雄 二郎 )であ るこ と か ら関係性 も心 身関係 の複合 として把握 され なけ れ ば な らないで あ ろ う。 身体 的依 存性 を主要 な課 題 の一 つ とす る介護 活動 にお いて は と りわけ そ う した視 点 での分 析 が必要 とされ るの であ る。 ここ では取 り敢 えず以下 につ いて確 認す るに止め てお きたいO

(

1

)

依 存状態 での生 活行 為 は 、 当然機能 不 全 に 陥 った生 活行為 の部分 の 「再 生 」 を必要 とす るの - 10

(14)

4-村 EE日蓮一 介護 計画 の固有性 であるが 、この 「再生行為」 を 「代行」行為 とし て組織 したのが介護活動 であった。 ところで、こ の 「再生行為」 は当事者 (対象者 )に とっては 自 らの身体 とい う自然 を対象化 して 、その法則性 に 即 して 「再構成」す る活動 となる。 これは尾関周 二のい う (主体 一客体 関係 )であ り く労働 として の 『実体再構成活動』)に他 な らない。つ ま り、 自 らの生 活行為 としての身体行為 の 「再構成活動」 は 「労働」 と規定 で きるこ とになる。同様 に、援 助者が 当事者の意思 をうけて援助者 自らの身体行 為 を 「再構 成」す る活動 も 「労働」 と規定 で きる。 この労働 としての規定 を踏 まえるな らば 、介護 活 動 とは、援助者 と当事者 との相互の主体 の交 流 ・ コ ミュニケー シ ョン と援助者 と当事者の相互 の身 体 を連動 させ た労働 との2つの次元の活動 の複合 として

握 で きるこ とにな る。 (「実体 再 構 成 活動 」 等 につ いて は、 尾関周二 『遊 び と生活の哲学』大 月書店

、1

9

9

2

0

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3

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-

1

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頁。 参照) (2)交流 ・コ ミュニケー シ ョン活動 は、概 念的 には く主体 -主体 関係〉 として把握す るこ とが可 能 であ るが、実 はこの概念化 の意味は関係す る相 互 の主体性 を強調す るこ とにあ り、交流 ・コ ミュ ニケー シ ョンの観 念性 の主張ではないこ とに注意

4

7

4

す る必要がある。主体 は 「身体 をそなえた主体」 であ るこ とか ら、当然に (主体 -主体 関係) i)冒 語的非言語的表 出 とその知覚 とい う身体行為 を媒 介 してい るこ とを忘 れてはな らないのである。 こ の こ とは、現実の視聴覚障害等にみ られ るように コ ミュニケー シ ョン障害は何 らかの身体 的障害 を 伴 い、その再 組織にあたって各種 の リ- ビ リ機器 や あるいは手話通訳者等の手段 的道具 的介入 を必 要 とす るこ とか ら具体 的に確認 で きよう。

(

3

)

以上の こ とか ら、依存状態 での生活行為 の 再組織 としての介護活動は、くコ ミュニケー シ ョン と労働 の2面性 をもつ 「実体再構成活動

〉として 規定 で きるこ とがわか る。 以前にバー クレイ報告 において、ソー シャル ・ ワー カーの業務 は社会的ケア計画 と共に カウンセ リング (ワー カー とクライエ ン トの対面的 コ ミュ ニケー シ ョン)の2つ に収欽す る とされたが 、こ れは以上 でみて きた介護 活動 の コ ミュニケー シ ョ ン と労働 の2側面 を持つ複合 的な実体構造の観念 的且つ実践的反映 としてみ るこ とが で きよう。 ((小 田兼三訳 )『ソー シャル ・ワー カー -役割 と 任務 一英国バー クレイ委員会報告』全 国社会福祉 協議会

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4。4

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及 び

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参照

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