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Academic year: 2021

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群馬大学社会情報学部研究論集 学部創設 20 周年記念特別号 1-2 頁 2013 1

「学部創設 20 周年記念特別号」発刊によせて

森谷 健

社会情報学部長

Takeshi MORIYA

Dean of the Faculty

群馬大学社会情報学部創設 20 周年にあたり,ご支援 やご鞭撻をいただいた学外・学内の関係者の方々に御礼 を申し上げます。また,在学生・卒業生や在籍していた だいた先生方と喜びを分かち合いたいと思います。 「社会情報学部研究論集」の本記念号は,本学部の歩 みの「ある一面」を端的に示しているように思います。 丹念な作業によって,本記念号にも学部の沿革が整理 されています。これを読み返すと,学部教員がさまざま な取組みを行ってきたことを再認識することができまし た。また,今年度は,文部科学省に提出する書類を作成 するために,志願倍率や就職率などさまざまな数値を収 集していただき,数値に現れた学部の状態を改めて確認 する機会がありました。 歴史年表のように編まれた各種事業の一覧や客観的 な各種の数値は,確実に学部の歩みを示しており,学部の評価を定める重要な標となっています。 このような歩みとは別の歩み,行政文書には載らない歩みを,本記念号のために執筆された論考は 提示していると思います。それは,既存の学問に基盤を置いた研究者が,新しい学問,新しい学部に 向き合おうとする歩みであり,現在の社会情報学部は,在籍している・在籍していた個々の研究者の この歩みによって形成され・保持されていると考えます。 人間・社会に関わりのある学問であれば,そこからのアプローチが可能である社会情報学,これに ついては掲載された論考がより詳細に語っているところです。このような社会情報学の名を冠した学 部に在籍することとなった研究者には,自らが基盤とする学問から社会情報学にアプローチすること が,いわば「宿命」として与えられます。そして,社会情報学と向き合った成果を教育に反映させる

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2 森谷 健 ことが求められることになります。 今後,学部および大学院での社会情報学教育が深化し充実し,社会情報学を学問的基盤とする研究 者が多く輩出されることでしょう。学界の状況を見れば,すでに輩出され始めていると言えるかもし れません。学部が創設された後になって二つの「日本社会情報学会」が設立されるような学問状況で は,学部教員が「宿命」として社会情報学と向き合わなければならなかったと考えます。では,これ からの 20 年,学部教員は社会情報学と向き合い,その成果を教育に反映させることに自覚的である必 要はなくなるのでしょうか。現代社会・高度情報社会は変動し続け,社会情報学も変容し続け,そし て学生も変わって行くなか,学部教員が社会情報学と向き合い続け,よりよい学部を模索し続ける必 要があることは言うまでもないと思われます。 「これは,単なる通過点ですから。」スポーツの世界で記録を打ち立てた選手が,事も無げに言う ことがあります。現代社会における社会情報学の必要性と群馬大学における人文・社会科学系の学際 的学部の重要性に確信を持ちつつ,そして本記念号で示された「ある一面」を今後も大切にして,創 設 20 周年を記念すべき通過点と考えようと思います。

参照

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