環境教育実践に及ぼす教師の意識
堀 内 雅 子・江 澤 知 代群馬大学教育学部家政教育講座 (2006年 9 月 13日受理)
Recognition of the expert teachers in home economics
on the practice of environmental education
Utako HORIUCHI and Chiyo EZAWA
Department of Home Economics, Faculty of Education, Gunma University Maebashi, Gunma 371-8510
(Accepted September 13, 2006)
Summary
We did a questionnaire for the expert teachers in home economics in Gunma prefecture to know the relation between the teachers recognition and actual achievement level of the practice of environ-mental education in the home economic education. The results are as follows.
1) The interests in the subjects of the environmental problems were different between the teachers working in primary schools and junior high schools. The teachers working in junior high schools with the license with home economics had higher interest in the problems peoples near affairs than other teachers.
2) About 74% of the teachers with curriculum of home economics had the experience to teach environmental problems in a clothing domain but most of them were on-the-side job. 3) The maximum of the theme they believe that they can teach environmental problem in the class
was fiber recycling.
4) Many teachers wanted to educate the environmental problems just in the textbook. However, the content of education on recycling depended on the teachers.
5) Twelve percent of teachers replied that they get the source of information only from teachers manual .
for teaching environmental problems.
はじめに
様々な環境問題の深刻化に加え、 05年 2月の京都議定書の発効、「チーム・マイナス 6%」運動 等々もあり、環境問題が人々の話題に上ることも多くなった。これを背景に、次代を担う子どもた ちへの環境教育の重要性が今まで以上に認識されるようになった。 環境について学ばせる場合、学 教育の中では、「 合的な学習の時間」で取り組むことが多い。 中央教育審議会答申 にも「ものごとを相互連関的かつ多角的にとらえていく 合的な視点」の重要 性が記されており、この趣旨からして「 合的な学習の時間」での実践は当然のことと える。 しかし、上記答申には、環境教育を行う上での留意点として、体験を重視することとともに生活 の様々な局面で行われることが重要であることも記されている。「家 科」は、具体的な生活場面で 相互に関連付けて 合的に把握できる力・解決する力を養うことを目指しており、まさに実践型の 環境教育を行うには最適な教科と えられる。 一方、従来の家 科被服領域で行われてきた環境教育内容をみると、財津 が指摘するようにリサ イクルやリフォームなど、不用衣服を如何に処理するかという学習内容が中心であり、根本的解決 にはなりえないものが多く、環境保全意識を醸成するには不足があった。そこで群馬県内の家 科 における環境教育実践の現状はどのようになっているかをアンケート調査で明らかにし、従来と比 べ環境教育内容に変化がみられるのか、教師の え方等が環境教育実践にどのように影響を及ぼし ているか、また、実践型の環境教育実現のために何が求められ、何をすべきかについて検討を行う こととした。方 法
2-1 調査対象及び方法 調査対象は、群馬県内国 立小中学 で家 科を担当している教師とし、2005年 11月に質問紙を 各 1部郵送し依頼した。配票数 509、回収数 322、回収率 63%であった。 2-2 調査内容 調査内容は、①関心のある環境問題、②リサイクル・繊維サイクルの割合・環境に良い洗剤につ いて、③授業で取り上げることができる環境問題、④授業で身に付けさせたいこと、⑤授業をする 際の情報源、である。結果及び 察
3-1 回答者の勤務 種及び免許保有の有無等 回答者の内訳を表 1に示す。家 科免許の保有割合は、小学 で 17%、中学 で 85%である。文科省の調査によると中学 技術家 科担当 教師の当該免許保有割合は 7割程度であ る。これに比し、今回調査対象者の当該免 許の保有割合は高いが、悉皆調査でないた め教科主任などが回答する割合が多かった ことによるものと えられる。また、非常 勤教師の割合は全体では 6%であるが、中 学 では 18%と高い割合だった。中学 の 非常勤教師のうち 2名は、家 科免許を持 たないで家 科を担当していた。小規模 の教師が免許外教科を担当する例は珍しいことではないが、この問題が専任教師の問題に留まらず 非常勤教師にまで及んでいることが った。 3-2 関心をもつ環境問題 教師の環境問題への関心の程度を 11項目の選択肢を提示し複数回答で尋ねたところ、平 4.36 項目(標本標準偏差 2.5)に関心を持っていることが かった。いくつの項目に関心を示すかは、家 科免許の有無や勤務 種間で有意な差はなかった。しかし、図 1に示したように地球温暖化、異 表1 回答者の内訳 勤 務 形 態 勤務 種 免許保有の有無 常 勤 非常勤 家 科免許あり 38 0 小学 なし 182 3 不明 1 0 家 科免許あり 67 15 中学 なし 13 2 不 明 1 単位:人 図1 勤務 種及び家 科免許の有無別教師が関心を示す環境問題(複数回答)
常気象、大気汚染、酸性雨などメディアを通して情報発信されることが多い地球規模の環境問題に は小学 教師は中学 教師より関心を示す割合が高く、また、家 科免許を持っていない人の方が これら問題に関心を示す割合が高かった。一方、繊維リサイクルに代表されるように比較的身近な 問題ではこの逆の結果であった。なお、図中のマークは χ2-検定の結果であり、各項目を選んだ割 合が 2群間(不明者を除く)で有意な差が認められたことを示すものである。( :P<0.05、 : P<0.01。以下、図中マークは同様検定結果を示す。なお、本文中においては有意確率のみ記す)。 表 1に示す通り、小学 教師と中学 教師では家 科免許を保有している割合が大きく異なる。 このことが、図 1の結果に影響しているか否かを、 種別及び免許保有別の両方で有意差のみられ た 4項目について検討した。その結果、免許保有の有無に関わらず「地球温暖化」を選ぶ割合がほ ぼ同率である中学 教師の結果を例外として、他は全て図 1に示す傾向と同様で、勤務 種がいず れであっても家 科の免許を持っているか否かで関心を持つ環境問題に相違がみられるという結果 であった。 3-3 被服領域の授業で環境教育を行った経験及びその程度 被服領域の授業の中で図 1に示すような環境問題を取り上げて教育をした経験があるか質問した ところ、74%の教師が経験ありと回答した。勤務 種別では有意な差はみられなかったが、家 科 免許保有の有無による差は大きく、免許保有者の 82%は被服領域の授業で環境と関連付けて授業展 開をした経験があるのに対し、免許を持たない教師では 69%に留まり、有意な差があった(P< 0.05)。 図 2は、これらの結果を 種別、家 科免許保有の有無別に示したものである。小学 において は家 科免許の有無で相違はなかったが、中学 においては免許保有者の方が環境教育実践割合が 有意に高く、より詳しく教えなければならない中学 で免許保有の有無による差が顕著になること がわかった。 また、授業への環境教育の取り入れ方であるが、環境教育を行った経験のある人のうち「環境問 題を中心にして行う」人は 10%と少なく、「環境と多少関連づけて えさせる程度」(62%)、あるい 図2 授業で環境教育を行った経験
は「環境問題に少し触れる程度」(29%)がほとんどであった。調査対象者全体からみると環境問題 を中心にしての授業をした経験のある人は 7%(23名)で、ごく かであった。この質問は経験を 問うものであり、常に行っているかを問うものではない。しかし、授業への取り入れ方は低調であ り、指導要領で環境に関する教育の充実が強調されていることが、あまり生かされていないことを 示す結果であった。 なお、26%の教師は、今まで環境教育を行ったことがないと答えているが、これらの人が実践し ない理由(複数回答)として挙げている主なものは「授業時数が足りないため」(45%)、「教材や情 報が足りないため」(26%)、「被服領域では取り上げにくいため」(25%)であり、授業の中での取 り上げ方や情報の提供が求められていることがわかった。 次に、家 科の授業で被服と関連させて取り上げることができる環境問題について質問した。図 3に示すように繊維リサイクルを挙げる教師が最も多く、次いでゴミ問題、資源問題、水質汚濁の順 であった。 図 3では最上位の繊維リサイクルであるが、図 1に示したように教師が関心を示す環境問題とし ての「繊維リサイクル」は、上位にランクされる環境問題ではなかった。 また、一般論としての「リサイクル」に関する質問においても、「リサイクルは環境に良いのでど んどん進めるべきだ」と える教師はわずか 37%に留まり、「コストがかかるので、どんどん進める べきだとまでは言い難い」(15%)、「リサイクルよりもリデュース、リユースを先に」(48%)とリ サイクルを全面肯定できないとする意見が過半数を占めていた。それにも関わらず「家 科の授業 で被服と関連させて取り上げることができる環境問題」となると、教師が実際に重要だと えてい る内容ではなかった繊維リサイクルが最上位にランクされるのは、中学 教科書に記載されている 廃棄衣料の活用方法の一つとしての例示が非常に大きく影響したものと推察できる。充 な情報や 知識がない場合、授業内容は幅の狭まりと同時に深まりも欠けることが多いが、このように教科書 図3 被服領域で取り上げることができると思う環境問題(複数回答)
等の例示に依存する可能性が高まることもわかった。 なお、上記繊維リサイクルに関する質問に回答した教師は 319 名であるが、このうちの 2名は被 服領域の授業では環境問題を取り上げることはできないと えていた。被服消費は多かれ少なかれ 環境負荷を与えていることは明らかであり、この認識にたてば上記回答はあり得ないと えるが、 このように衣服などモノの消費を環境と切り離して扱っている教師がいることも事実である。この 実態を教師養成に関わる者として認識すべきと感じた。 3-4 授業で学んで欲しいこと 被服領域で環境教育をしたことがある教師は、主に「衣服の洗濯」(64%)、「衣服のリサイクル」 (70%)、「衣服のリフォーム」(59%)の領域で実践していた(複数回答)。この結果は、家 科に おける環境教育実践の実態を調査した財津の報告 と同様であり、本調査においても利用から廃棄 の段階における学習が実践内容であることがわかった。 図 4は、授業で環境教育をしたことがある教師が、児童生徒にどのような内容を身に付けさせた いと えたかを質問した結果(複数回答)である。全体としては教科書に掲載されているような項 目を「生徒に身に付けさせたいこと」と認識する割合が高かったが、「リサイクル」に対する教師自 身の え方の違いによっても相違がみられた。 グループ別に比較すると有意な差があるのは「不用衣服をリサイクルに出そう」のみである。し 図4 リサイクルに対する え方別にみた生徒に身に付けさせたいと思うこと(複数回答)
かし有意差はないものの、「リサイクルは環境に良いのでどんどん進めるべき」と全面的にリサイク ルを肯定している教師は、環境負荷軽減に最も有効な「買う時に必要なものかよく えよう」「でき るだけ活用し、長期間着用しよう」というリデュースにつながる内容を生徒に身に付けさせたいと 思う割合が他のグループに比較し低いことがわかった。 他のリサイクルと同様、衣服など繊維製品の場合もリサイクルコストは無視しえないものであり、 環境保全の立場でモノの消費について授業するなら、まず“リデュース”につながる内容を最上位 に位置づけるべきであると思う。 また、図 4に示す項目中、最も選択割合が低いのは「服には多くのエネルギーが われているこ とを知ろう」であり、このことを授業の中で伝えたいと思う教師は か 16%であった。衣服一点に 占める繊維生産に われる「資源エネルギー」の割合は、アイテムによっても異なるが、商品に投 入される全エネルギーの極く一部である。例えば、ポリエステルのブラウスのように資源エネルギー 割合が高いものでも 13%程度 であることから、多くは 2割以下と えられる。このことを知って いる教師は 5%で、過半数の教師は衣服生産エネルギーの半 あるいはそれ以上が繊維そのものを 生産するために われていると えている。そこで、教師が正しい知識を有しているか否かで「生 徒に身に付けさせたいと思うこと」に違いがあるかを調べた。その結果、図 5に示すように「衣服 生産エネルギーのうち資源エネルギー割合は 2割以下」であることを知っている、つまり、衣服製 造エネルギーについて理解している教師の方がリデュースにつながる項目を選ぶ割合が高いことが わかった。 図 4および 5に示すように教師自身の え方や情報量が違うことで、「身に付けさせたい」と思う 内容や程度が違うという結果から、「リデュースに勝るリサイクルはあり得ない」ことや「リサイク 図5 衣服製造エネルギー理解度別にみた生徒に身に付けさせたいと思うこと(複数回答)
ルは大量消費の免罪符ではない」ことを伝えると同時に、正しい情報を得ることの必要性を教師自 身に再確認してもらうことが必要であると感じた。 また、図 4でも示したことであるが、「環境に配慮した洗濯方法を えよう」を 68%の教師が生徒 に身に付けさせたいと えているが、これを教える教師が「洗剤」をどのように捉えているかとい うと、 用量の少なさを理由に「合成洗剤の方が環境によい」を挙げる教師が 1%いたものの、天 然由来であることや生 解性の良さを理由に 83%の教師は「石鹼の方が良い」と えていた。“環境 に良いか否か”は、 用量等々にも左右され、非常に複雑で簡単に線引きできるものではないが、 このように明確に「合成洗剤=環境に悪い」と えられているとすると、授業構成にも影響を及ぼ すのではないかと危惧される。大矢が指摘 していること であるが、確かな情報は重要であり、論 理性が欠如することはあってはならないことである。教師自身が理論的根拠を納得した上で教えて こそ教育の実が挙がるものであろう。生徒に共感を与え、実生活に反映してもらうには、教師自身 が正しい知識をもとに納得するとともに実践し、その上で興味・関心を抱いて教授することが不可 欠であると える。 3-5 授業をする際の情報源 授業をするに当たってどこから情報を得ているかという質問(複数回答)に対し、最も多いのは 教師用指導書(90%)が情報源という回答であり、次いでテレビ・新聞(58%)、インターネット(52%)、 書籍(51%)の順であった。 勤務 種や免許保有別のグループ間で最も差がみられたのは図 6に示すように「書籍」を情報源 としているか否かであるが、家 科免許保有者とそうでない者、および小学 勤務者と中学 勤務 者の間で共に有意な差があった。同様に有意な差があるのは、「テレビ・新聞」を選ぶ割合であり、 勤務 種及び免許保有の有無の間で差がみられた。また、教師用指導書を選ぶ割合は、家 科免許 図6 勤務 種及び家 科免許の有無別にみた教師の情報源(複数回答)
の保有の有無では有意な差はないが、勤務 種でみると小学 勤務者の方が利用する割合が 13%高 となり、有意な差があった。 に詳細にみると教師用指導書のみが情報源という教師も 12%おり、 この傾向は小学 教師や家 科免許を持たない教師に強く、有意な差(各々、P<0.01)があること が かった。 上記結果から“家 科免許保有者”だからこの程度は知っているべきだという周囲の期待に応え るためや中学 教師のように教科内容を細かく教えなければならないという必要性が、教師用指導 書だけの情報に頼ることなく、様々な手段での情報を収集しようという行動につながっているもの と えた。 3-6 環境教育実践に必要と えられている教材・資料 環境教育実践に必要だと思う教材や情報、データについて自由記述方式で質問した。記述内容を 類し、主な項目を図 7に示す。なお、図 7の割合は、記載のあった教諭 173名の結果である。 質問の例示に「衣服 1点を作る時に必要なエネルギーに関するデータ」と記した影響もあると えられるが、「衣服」については衣服生産エネルギー関連のデータを必要とする割合が最も多く、自 由記述欄に記入した教師の 47%が求めていた。また、43%の教師が求めているリサイクルに関する 情報であるが、その内容は「リサイクル率」「リサイクルの仕組み、回収施設・団体」「コストはど れくらいか」「リサイクルをすることで、どの程度の効果が期待できるか」「再商品化製品例」など 様々であり、なかにはこれらをテーマとしたビデオ教材を求める声もあるなど、“リサイクル”に関 する一連の情報が求められていることが かった。 「洗剤」関連では、石鹼と合成洗剤の水質汚染の比較データや洗濯排水をきれいにするために必 要な水量や処理コストなど「水質汚濁、下水処理」を 34%の教師が求めていたが、特に小学 の教 師にこの割合が高かった。これは、中学 の教師用指導書には水質汚染の基本的な資料の掲載があ 図7 自由記述にみる教師が環境教育実践に必要と える教材、資料
るのに対し、小学 用のそれには詳しく書かれていないことが影響しているものと えられる。ま た、今まで衣服管理 野の学習内容を環境との関わりから取り上げる場合、「洗剤の適正 用」が中 心になっているが 、近年の洗濯乾燥機販売実績からみても洗剤の適正 用を取り上げるだけでは 不足であり、より大きい環境負荷をかける洗濯関連のエネルギー消費に目を向けさせることは必要 になるだろう。7%の教師が挙げた「洗濯に要する電力等エネルギー」のデータは今後 に求められ ると推察できる。 上述したように小学 教師と中学 教師では求めているデータや資料等に多少の相違はあるが、 いずれも正確な情報を把握できないまま授業していることに対して忸怩たる思いを抱き、何とかし たいと願っていることが かった。一方、現場の教師が工夫しながら行っている環境教育であるが、 環境教育・環境学習に取り組むときの問題点を一般の人はどのように えているのだろうか。国立 環境研究所の調査報告 をみると具体的活動に結びつけることの難しさを挙げる割合が圧倒的に多 く、さらに自由記述の中には「学 の先生方が何をやって良いのかはっきりしていない状態で環境 学習のお願いをしてくることがある」や「イメージ先行型のところがある」という記述もあり、問 題があるという評価と受け取れる結果であった。環境教育は具体的活動に結びついてこそ意味があ るものであることから、このような指摘を受けないよう、今こそ家 科における環境教育の在り方 について真剣に議論すべき時と思う。 環境教育に係る教育職員の資質向上のための措置が求められている 現在、教員養成に関わる者 としては今まで以上に積極的にリカレント教育に力を注ぐ必要があると えた。
おわりに
家 科被服領域で行われている環境教育の実践状況や教師の関心などの実態を把握し、実践型の 環境教育実現のために何が求められているか検討するため、群馬県内国 立小中学 において家 科を担当している教師を対象にアンケート調査を行い、以下の結果を得た。 1)教師は地球温暖化やゴミ・資源問題に高い関心を示しているがグループ間で相違があり、話 題性の高い地球規模の問題では、小学 勤務者および家 科免許を持っていない者が、より 関心を示す割合が高く、繊維リサイクルのように身近な問題では、中学 勤務者・免許保有 者の方が関心を示す割合が高かった。 2)74%の教師は、被服領域での環境教育実践経験があるが、家 科免許保有者の方が、より経 験者が多かった。一方、授業への取り入れ方は、環境と多少関連付けて えさせる程度であ り、全体的に低調であった。 3)被服領域で取り上げることのできると思う環境問題は、繊維リサイクルが最上位であり、教 科書の例示が大きく影響していた。なお、実際の環境教育実践内容は「衣服のリフォーム・ リサイクル」や「衣服の洗濯」が多く、従来と変わりがなかった。 4)「生徒に身に付けさせたい」と思うことは教科書に掲載されているような項目が多いが、リサイクルに対する教師の え方や知識によって相違もあった。リサイクル全面肯定の教師や衣 服生産エネルギーについて知らない教師の場合、リデュースにつながる項目を「身に付けさ せたい」と思う割合が低かった。 5)教師の 12%は、授業をする際の情報源を「教師用指導書」のみと回答した。情報源を教師用 指導書のみとする割合は、小学 教師や家 科免許を持たない教師に多かった。 6)自由記述欄には、環境教育実践に必要なデータ・教材について 54%の教師から記入があった。 より正確で詳細な資料・データおよび提示方法等の提供が教育現場から求められていること が かり、今後のリカレント教育の方向性が示されたものと えた。 引用文献 1)中央環境審議会: これからの環境教育・環境学習―持続可能な社会をめざして―」(1999) 2)財津庸子:家 科教育、77(3)、49(2003) 3)経済産業省:繊維製品(衣料品)の LCA 調査報告書、12-15(2004) 4)大矢勝:洗濯の科学、47、2(2002) 5)入江一男・福田隆真:山口大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 6、329-335(1995) 6)国立環境研究所環境情報センター:「環境教育・環境学習の推進に関するアンケート調査」(2004) 7)環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律(法律第百三十号)(2003)