・病診間の症例検討会 ・アセスメント研修会
57
0
0
全文
(2) 【完了報告項目】 Ⅰ.申請者の所属する研究会の概要 Ⅱ.当事業により期待される効果・波及効果 Ⅲ.地元医師会、行政の参加について Ⅳ.各研修会の開催概要 Ⅴ.感想 Ⅰ.申請者の所属する研究会の概要 【団体名】 :多野藤岡地域リハビリ研究会 【代表者名】 :相原 芳昭 (篠塚病院 院長) 【活動内容】 医療圏域の医療従事者を対象とした、「病診間の症例検討会」、 「アセスメント研修会」を 年に 6∼9 回程度実施しています。各医療施設を訪問し、誤嚥性肺炎への対策や効率の良 い体位変換の方法などを伝える「実地指導」などもおこなっています。 また、地域住民を対象とした活動として、「いきいき介護予防講演会」の開催や、市の健 康福祉祭などへの参加を通して、リハビリテーションの普及啓発につなげています。 【歴史・沿革】 :平成 16 年度より、多野藤岡地域の広域支援センターとして活動を開始し ています。地域の病院・診療所の医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、 ケアマネジャー、介護福祉士などの医療従事者をはじめとし、行政からも市役所介護高齢 課、保健福祉事務所の職員の参加を得て、活動を行っています。 【理念】 「住み慣れた地域でいきいきと生活するために」 人は誰でもが歳を取ればとる程、出来る事なら住み慣れた所で、これまでのなじみの関 係や親しい家族・隣近所との繋がりの中で生活し続け、一生をまっとうしたいと願うもの です。仮に障害を持っても健常者と同じように地域で一生を生き生きと送れるよう支援・ 連携し、一人一人の生きがいの源を提供できる地域活動をする組織が必要と考え、当研究 会を立ち上げました。 他地域の支援センターは特定の医療機関が中心となって活動するのに対して、当会は広 域という本来の意味での地域に根ざした医療・介護・福祉・保健・行政は勿論、協力頂け る全ての組織の参加を要請する体制で臨んでおります。従って役員を始め、全会員が通常 業務を終えてから、文字どおりのボランティア的精神でそれぞれの人が持っている知識技 術を用いて障害者の社会参画を促し、誰もが障害を感じない社会の実現の為に活動してお ります。.
(3) Ⅱ.期待される効果・波及効果 ・多野藤岡地域の医療従事者のスキルアップ ・多野藤岡地域の急性期‐回復期‐維持期の顔の見える連携構築 ・スキルアップ、連携構築を通して、地域住民、対象者への利益向上 ・市役所の会議室を使用することで、会場使用料が必要なくなります。それに伴い、研修 会を複数回実施できることとなり、上記の効果をより大きく発揮できるものと思います。. Ⅲ.地元医師会、行政の参加 ○事業参加 ・藤岡多野医師会 在宅医療担当理事 ・藤岡市健康福祉部介護高齢課(元気高齢者係、介護高齢課、包括支援センター) ・藤岡市健康福祉部健康づくり課 ・藤岡市保健福祉事務所 ・神流町保健福祉課 ・上野村保健福祉課 ○参加概要 当リハビリ研究会には、藤岡多野医師会の先生が 5 名、行政からは藤岡市介護高齢課長、 健康福祉部健康づくり課長をはじめとする計 6 名、また神流町・上野村から保健福祉課長 が参加しており、一緒に活動をしております。 それぞれ研修会企画会議にご参加いただき、内容の検討をおこないました。また、会場利 用の調整や当日の会場設営・運営にもご協力いただいています。 さらに今回の助成事業においては、藤岡多野医師会の在宅医療担当理事である、杉山博之 先生(すぎやまメディカルクリニック)にもご参加頂きました。各研修会のコーディネート やアドバイスなどをいただき、締めくくりの第 5 回の研修会においては、 「藤岡市在宅医療 の現状」と題して、当地域の在宅医療において地域連携を作りやすくなるような研修会を実 施していただきました。.
(4) Ⅳ.各研修会の開催概要 1.第 1 回研修会 【多野藤岡地域リハビリ研究会 アセスメント研修会】 事例検討会 ∼主体的参加と意欲を引き出すためのインテーク∼ 日時:2017 年 9 月 19 日(火) 19:00∼20:30 会場:藤岡市役所中庁舎 3 階会議室 ファシリテーター:関根圭介先生 公立藤岡総合病院 作業療法士 【趣旨】 何らかの疾患で突然障がいを持つことによってその人の生活は激変します。現在の医療 福祉の現場で「その人らしい生活」「活動と参加を促す」といったことが言われている中、 関わる我々は何を大切にすればいいのでしょうか。 今検討会は、当事者は何を思っているのかを表面的なことで終わらず「しっかり聴き出す」 ことに焦点を当てました。 各グループで知恵を出しながら自宅退院に向けた目標や今後の方針を本人と決定するた めに本人へインタビューしながら多職種で検討したいと思います。 【流れ】 事例紹介 10 分 → グループでインタビューに向けた作戦会議 20 分 →インタビュー(各グループごと・クローズ)計 35 分 →グループ発表・まとめ 10 分 【参加者】 :25 名 【職種別参加人数】 医師:3 名. 看護師:4 名. 理学療法士:3 名. ケアマネジャー:4 名. 作業療法士:4 名. 行政関係者:3 名. 言語聴覚士:2 名 その他:2 名.
(5) 【グループ発表】 5 グループに分け各グループごとに①「インタビュー方針」②「得られた情報」③「介入 方針」の項目でまとめ発表した。 *1 グループ ①退職後はどんな生活をおくりたかったか、野菜作り、車の運転、仲間との旅行、相撲が 好きなのか、孫との遊びなど⇒ご本人のやって楽しいことを中心にインタビューした。 ②畑仕事が一番再開したいことがわかった。また、車運転の必要性もわかった。 ③畑再開を最終目標におきつつ、回復期での約 3 か月は ADL と運転自立を目指す。 *2 グループ ①前医で次頑張れといった漠然とした予後、目標であったご本人に対して、 「これからど うしていきたいのか考えてください」という聞き方でご本人の意向を探った。また、細 かな自宅環境、家族関係を聞いた。 ②片手でも畑作業再開を望んでいることがわかった。また、自宅での生活様式もわかった。 ③畑仕事再会、畑までの歩行能力獲得を目指す。 *3 グループ ①事前に得られている情報をより深くインタビューしていく。孫、車運転、野菜作り、祭 り参加のことなど。 ②やりたいことが聞け、屋外歩行の必要性を確認できた。 ③自動車運転と畑仕事再開に向け練習していく。そして、介助されるところ自分ですべて 行うのかの目標確認しながら、それらを具体的な目標としていく。 *4 グループ ①前医で次頑張れといった漠然とした予後、目標であったご本人に対して、 「これからど うしていきたいのか考えてください」という聞き方でご本人の意向を探った。また、細 かな自宅環境、家族関係を聞いた。 ②畑再開を望んでいることがわかった。また、自宅での生活様式もわかった。 ③現在の日中の活動再向上も視野に入れた介入、畑仕事再開を目標にしつつ。 *5グループ ①入院生活への不満、不安をよく聞く。そのうえでご本人の「こうなりたい」を引き出す。 ②不安は「どれぐらいよくなるのかがわからないこと」 。希望は「歩きたい」 「できていた ことができるようになりたい。 」 ③畑再開を目標とする。そのほかは具体的な案が出てこなかった。.
(6) 研修会 多野藤岡リハビリ研究会アセスメント研修会. 事例検討会 ∼主体的参加と意欲を引き出すためのインテーク∼. 日時 2017 年 09 月 19 日(火). 19:00∼20:30. 会場 藤岡市役所中庁舎 3 階会議室 ファシリテーター 関根圭介先生 公立藤岡総合病院 作業療法士 当事者が主体的に治療に参加し活動と参加に繋げるために H26 年に生活行為向上リハビ リテーション加算が新設されました。当事者の本音を聞き出すことやその実践のための事 例検討をグループワーク形式で行い、臨床の場での生活意欲を引き出すヒントを共有して いきたいと考えています。 【事例】 65 歳 男性. 診断名:脳出血左片麻痺. 既往歴:40 歳 高血圧. 56 歳 腰部脊柱管狭窄症. 家族構成:妻と二人暮らし 長男夫婦が自転車で 5 分の市内にいる 要介護度:未申請 詳細は別紙を参照。この事例について、グループワークをおこなっていきます。. 助成 : 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団.
(7) 2018/7/24. 生活行為向上マネジメント Management Tool for Daily Life Performance:MTDLP 高齢者や障害者が“介護される人”から“主体的で積極的な生活 をする人”になるためには、疾病や老化による心身機能の低下 からできなくなった作業が、方法や環境の工夫によってできると いうことを知り、生活への意欲を高め、またその作業を再獲得す ることが重要であり、自己実現に向けて積極的・活動的生活を営 めるような支援が必要. 生活行為向上マネジメント Management Tool for Daily Life Performance. 作業療法士の一つの臨床思考過程を説明したもの 公立藤岡総合病院 作業療法士 関根圭介. MTDLP開発の背景. 本人にとって、本当に大切で重要な「やりたい」と思って いる生活行為に焦点を当てたマネジメントツール. 世帯主が65歳以上の単独世帯及び夫婦のみ世帯数の推計 15,000. 今後の高齢者人口の見通し. 23.1. 65歳以上の高齢者数は2025年には3,658万人 2042年にはピークを迎える予測(3,878万人) 75歳以上高齢者の全人口に占める割合は増加 2055年には、25%を超える見込み 2012年8月. 2015年. 2025年. 2055年. 65歳以上高齢者 人口(割合). 3,058万人 (24.0%). 3,395万人 (26.8%). 3,658万人 (30.3%). 3,626万人 (39.4%). 75歳以上高齢者 人口(割合). 1,511万人 (11.8%). 1,646万人 (13.0%). 2,179万人 (18.1%). 2,401万人 (26.1%). 24.9 25.7. 26.6 28.0. 20.0 6,254 6,512 6,453 6,328 6,209. 10,000. 30.0. 20.0. 5,403 5,000. 0. 6,679 7,007 7,298 7,622 4,980 6,008 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年. 10.0. 介護保険サービス、医療保険サービスのみならず、見守りなどの様々な 生活支援や成年後見等の権利擁護、住居の保障、低所得者への支援な ど様々な支援が切れ目なく提供されることが必要. 0.0. 世帯主が65歳以上の夫婦のみの世帯数 世帯主が65歳以上の単独世帯数 世帯主が65歳以上の単独世帯と夫婦のみ世帯の世帯数全体に占める割合. 「認知症高齢者の日常生活自立度」Ⅱ以上の 高齢者数の推計 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0. (括弧内は65歳以上人口対比). 280万人 (9.5%). 2010年. 345万人 (10.2%). 2015年. 410万人 (11.3%). 2020年. 470万人 (12.8%). 2025年. 埼玉. 千葉. 神奈川. 大阪. 愛知. 東京 ~ 鹿児島. 島根. 山形. 全国. 2010 58.9 56.3 79.4 84.3 66.0 123.4 年 万人 万人 万人 万人 万人 万人 《 》は 《8.2%》 《9.1%》 《8.8%》 《9.5%》 《8.9%》 《9.4%》 割合. 18.1 1419.4 万人 万人 《15.5% 《14.9% 《16.6%》 《11.1%》 》 》. 117.7 108.2 148.5 152.8 116.6 197.7 2025年 万人 万人 万人 万人 万人 万人 《 》は 《16.8% 《18.1% 《16.5% 《18.2% 《15.9% 《15.0% 》 》 》 》 》 》 割合 ( )は (1.77 (1.60 倍率 (2.00 (1.92 (1.87 (1.81 倍) 倍) 倍) 倍) 倍) 倍). 29.5 13.7 20.7 2178.6 万人 万人 万人 《19.4% 《22.1% 《20.6% 万人 》 》 》 《18.1%》. 25.4 万人. (1.16 倍). 11.9 万人. (1.15 倍). (1.15 倍). (1.54倍). 生活行為向上マネジメントの用語整理:関連用語 用 語. 定 義 人が生きていく上で営まれる生活全般の行為のこと.. 生活 行為. 生活全般の行為とは,セルフケアを維持していくため のADLの他,IADL,仕事や趣味,余暇活動などの行為 作業療法関連用語解説集改定第2版、2011、p65より引用 全てを含む. 個人の活動として行う排泄する行為,入浴する行為,調理をする 行為,買い物をする行為,趣味活動をする行為いう. 厚生労働省:介護報酬の実施上の留意事項について.老企第36号第2の8(12)2015. 生活行為 各生活行為について利用者が本来持っている能力を 引き出し,在宅生活で実際にその能力を生かすこと,も 向上 しくは活かされるよう,身体的・精神的な支援を行うこと. 生活行為 向上 マネジメント. 地域包括ケアシステムが求められる! 2025年の高齢社会を踏まえると、 ①高齢者ケアのニーズの増大、②単独世帯の増大、③認知症を 有する者の増加が想定される. 現状では各々の提供システムは分断され 有機的な連携がみられない そこで、地域において包括的、継続的につないでいく仕組み 「地域包括ケアシステム」が求められている. 生活行為向上マネジメントの適用範囲 現状・・・ 高齢者を主対象とする介護保険領域での適用が中心 高齢者のみでなく、作業療法の一部として ・年齢が低い障害者 ・発達障害 ・精神障害を有する人達 にも利用可能. 生活行為向上を図る為に必要な要素を分析し,改善の ための支援計画を立て,それを実行すること.. 1.
(8) 2018/7/24. マネジメントである意味 マネジメントとは 目標や目的を達成するために必要な課題を分析し それらの解決のために手を打ち 組織に成果をあげさせること. MTDLPは 対象となる人の生活を支援する包括的な実践方法 そのもの マネジメント ≠ 管理 →支援の流れ、支援の計画. 作業療法における課題とは・・・ 介入によって自立可能な生活行為そのもの →組織を動かしていくという視点を持つ ⇒マネジメントである所以. 生活行為向上マネジメントのねらい. 生活行為向上マネジメントの視点. マニュアルとツールを活用しトレーニングするこ とで、熟練した作業療法士の思考過程を理解し 対象者に対して、より効果的な作業療法を提供 できる。. 対象者と支援目標を共有し、 対象者が自身の回復に積極的に関与 できるよう工夫。. ①人を心身機能の側面からのみ解するのではなく 「生活をする人」として、活動から参加までを 包括的 に捉える視点. ②対象者の生活を、過去から現在、そして将来ま で「連続している生活」として理解し、支援する 包括的視点 ③対象者の「したい」と思う作業から始まり、「でき る」「する」作業へ、加えて地域の社会資源の活 用まで幅広く捉える「作業の拡がり」という包括 的視点. 生活行為の考え方. 生活行為とは・・・ 人が生きていく上で営まれる365日24時間 連続する生活全般の行為 (作業療法用語集:平成23年度改定). 私たちの暮らし(生活)は さまざまな生活行為の 連続で成り立っている. 人の生活 生活行為. 分 類 日常生活活動 (ADL). 生活行為の分類と内容 内 容 トイレ、入浴、更衣、歯磨き、整容、睡眠など. 手段的日常生活 活動(IADL). 掃除、料理、買い物、家や庭の手入れ、洗濯、 自転車・自動車運転、公共機関利用、子供の世話、 動物の世話など. 生産的生活行為. 賃金を伴なう仕事、畑など. 余暇的生活行為. 趣味、読書、俳句、書道、絵を描く、パソコン、写真、 観劇、演奏会、お茶、お花、歌、囲碁、散歩、 スポーツ、競馬、手工芸、旅行など. 社会参加活動. 高齢者クラブ、町内会、お参り、ボランティアなど. 2.
(9) 2018/7/24. 生活行為向上マネジメントの基本的考え方. 生活行為の障害 1)生活行為の障害とは 生活行為 (その人固有の意味のある生活行為). われわれの生活は、その人にとって 意味のある生活行為の連続から成り立っている。 そして、生活行為の遂行から満足感や充実感を 得て、健康であると実感している。. 老化による 機能低下. 領域. 脳卒中 モデル. 疾病により心身機能の障害により、これまで実施してきた生 医療機関 活の営み、その人にとって意味のある生活行為が阻害され 介護保険 る サービス. 廃用 モデル. 加齢による視力低下や聴力低下、指先の感覚が鈍化するな ど感覚器の機能低下が生じる。また、変形性膝関節症や腰 痛により立ち座りなどの基本動作がしづらくなるなど、筋骨 格系の支障により生活行為が制限される。. 生活習慣 モデル. 介護保険 サービス 介護予防 サービス. 長年の生活習慣によって心身機能に障害が生じる。例えば、 物を持ち上げる、デスクワークでの悪い姿勢や動作など、生 労働環境 活習慣により腰痛などの支障が生じる。. 家族や住んでいる地域・住環境、社会の価値観などの環境 がその人にとって意味のある生活行為に影響を及ぼす。. 環境 性格・特性. 生活行為がうまくできない. 生活意欲の低下 介護状態. 生活行為の縮小・障害. 人の生活=その人にとって意味のある生活行為の集合体 アセスメントに よる要因の特定. 企画・準備. 【人の分析】 健康 心身機能. 実行. 阻 害 要 因. 現状と予後予測 【作業の分析】 活動参加. 現状と予後予測 検証・完了. 【環境の分析】 環境. 環境 モデル. 社会の価値観. 3)人の持てる能力を引き出す作業療法. 2)生活行為の障害を引き起こす要因モデル 内 容. 家族・対人関係. 阻害 生活の 悪習慣. このような、人のあたり前の生活行為を理解する ことが、生活行為向上マネジメントの基本的な考 え方となる。. モデル. 生 活 行 為 の 遂 行. 病気. 地域 生活環境. 生活行為と個人因子. 現状と予後予測 生活行為が 完結するまでの 流れ. 介入方法. 支援計画 段階付けて実施. 能力の回復 の可能性 ・能力の強化・代償 ・相談と指導 ・環境調整. 社会適応的練習 ・自宅/社会で練習 ・社会資源の活用練習. 応用的練習. 新たな実施方法 作業の開発 ・工夫と創造 ・体験と学習. 能力の補完 ・福祉用具 ・道具工夫 ・人からの支援 ・サービス. ・トイレ・入浴などのADL ・家事など手段的ADL ・SSTなど人的交流 ・余暇的/仕事的作業 ・職業前訓練. 基本的練習 ・疾患や障害の理解支援 ・学習療法、計算ドリル ・起居など基本動作 ・手の操作、道具使用 ・体力、自己トレーニング. 合意形成は他者との協業から生まれる. ICFの各要素が、過去-現在-将来と連続する時間軸の中で、相互に作 用しながら、活動と参加の中にその人らしい生活行為を生み出していく。 特に、主要な生活行為は個 人因子と深く結びついてい て、個人因子の情報の中 から読みとることもできる。 ・性別・人種・年齢・その他の健康状態 ・体力・ライフスタイル・習慣 ・生育歴・教育歴 ・性格・個人の心理的資質・その他の特質 ・職業・個人的原因帰属・価値・興味 ・役割・困難への対処方法・社会的背景 ・過去および現在の経験 (過去や現在の人生の出来事) ・全体的な行動様式・主観的構成要素など. 3.
(10) 2018/7/24. 生活行為の波及効果を目指す 活動から参加へ 長期的な生 活の見通し. 生活行為向上マネジメントのサイクル 期間設定. 解決・未解決. 新たな作業へ. 地域へ. 生活行為 申し送り表. 24時間. 生活行為 の課題. チームでの 役割分担. 7.通所リハビリテーション(5)活動と参加に焦点を当てた新たな評価体系. 生活行為向上マネジメントのしくみ. ・ ADL・IADL、社会参加などの生活行為の向上に焦点を当てた新たな生活行為向上リハビリテーションとして、 居宅などの実際の生活場面における具体的な指導等において、訪問と通所を組み合わせることが可能とな るような新たな報酬体系を導入する。. PLAN. 上位目的 DO. SEE. (上位目的の 手段) SEE. SEE. PLAN DO. 個別の マネジメント DO Aさん サイクル. SEE. PLAN DO. PLAN SEE. PLAN SEE DO. Bさん. Cさん. PLAN DO. PLAN SEE DO. 点数の新旧. (新設). 開始月から起算して3月以内の期間に行われた場合 開始月から起算して3月超6月以内の期間に行われた場合. 成果 指標の 連動. 事業の マネジメント サイクル. (生活行為向上リハビリテーション)の導入. 概要. 生活行為向上支援が受けられる事業の体系化 SEE. PLAN SEE DO. Dさん. 生活行為 プラン 段階づけた. 介入. 他の作業へ. 政策の マネジメント サイクル. 生活行為の 予後予測. アプローチ. 予後予測 に対する 評価. 1つの 作業から. 生活行為 アセスメント 期間限定. 評価 みなおし. 繰り返し 積み重ねられ. 生活行為 聞き取り. 再アセス メント・プ ラン. 考察 ふりかえり. 対象者の「したい~」のために「24時間365日」の 道筋(生活行為の連続をイメージしそれを対象者 と共有する。. インテーク. 課題申し送り. 習慣化. 下位目的. PLAN SEE DO. Eさん. PLAN DO. Fさん. 2000単位/月 1000単位/月. ただし、当該加算を算定後に通所リハビリテーションを継続利用する場合は、翌月から6月間に限り1日につき 所定単位数の100分の15に相当する単位数を所定単位数から減算する. 算定要件 ・ 生活行為の内容の充実を図るための専門的な知識若しくは経験を有する作業療法士又は生活行為の内容の充実を図るた めの研修を修了した理学療法士若しくは言語聴覚士が配置すること。 ・ 目標及びリハビリテーションの実施頻度、実施場所及び実施時間等が記載された生活行為向上リハビリテーション実施計画 書を作成すること。 ・ 当該リハビリテーションの終了前1月以内にリハビリテーション会議を開催し、リハビリテーションの目標の達成状況及び実施 結果を報告すること。 【イメージ】. 利用開始日. 3月. 生活行為向上 リハビリテーション. 6月. 【参加へ】 通所介護. 生活行為向上リハビリテーション. リハビリテーションマネジメントⅡ 基本報酬. ・地域支援事業 ・地域の社会資源 など. 通所リハの継続参加を希望した場合. 4.
(11) H29 年 9 月 19 日事例検討会資料 《脳出血左片麻痺を呈する 60 代男性》※架空の事例です 一般情報 氏. 名:剣崎 聡さん(65 歳・男性). 診断名:脳出血左片麻痺 既往歴:40 歳時に高血圧指摘され内服中、56 歳時に腰部脊柱管狭窄症と診断され左下肢にしびれがあるが日常 生活には支障なかった。 家族構成:妻と二人暮らし。63 歳の妻は 45 歳時に右乳がん手術、日常生活や家事は行えている。長男夫婦が自 転車で 5 分の市内におり、時々本人が家で栽培した野菜を届けていた。 要介護度:未申請 生活歴: ○山梨県でぶどう農家を営む両親の三男として出生。工業高校を卒業後、群馬県内の自動車部品メーカーに就職 24 歳で結婚し 1 男、1 女を儲ける。今年 3 月に職場を退職後は以前から行っていた家庭菜園や庭いじりを日課 としていた。長女夫婦は東京(孫:17 歳) 、長男夫婦は市内在住(孫:12 歳と 5 歳) 。 ○交流:寡黙で厳格だが、道路清掃、町内の祭りなど町内会の行事には積極的に参加していた。職場の元同僚で 気の合う仲間と年 2∼3 回出かけるときがあった。 ○外出:車で外出することはよくある。週 2 回ぐらい長男宅に自転車で野菜を届ける、週末、妻とスーパーに買 い物に行くが定期的な外出である。 現病歴: X 月発症。自宅で食事中に左手に力が入らず、こたつから立ち上がれなくなり妻が救急車要請し入院となる。 急性期病院で同日緊急手術、X+1 日よりリハビリ行い車椅子で病棟トイレ自立、食事はセッティングで摂取 可能となり、X+1 月で回復期病院へ転院となった。 回復期病院入院直後(現在)の状態: ○コミュニケーションは日常会話など問題ない。普段の様子は、言われたことはするがナースコールも使うこと なく、トイレ以外はほとんど動かない。 ○練習では杖と短下肢装具(左足関節に装着する固めの補装具)を着けて療法士介助で 50ⅿ程歩行している。病 棟では車いす使用し自分一人でトイレに行っている。 ○ベッド上での動作は柵を使って寝返りや起き上がりができるが、左肩や腕が重く、痛みを感じるときがある。 ○食事は右手で箸を使用し自立。左上肢は麻痺が重度でまったく力が入らないので薬包など小袋はハサミを使っ て開けている。食形態は普通食、歯は自歯。 ○自身のスケジュール管理や金銭管理は可能で認知症や高次脳機能障害は認められない。 ○入浴・歩行以外は ADL 自立。日中は自室でテレビ(相撲など)を見て過ごすことが多い。 ○入浴:シャワー浴を介護士介助で 1 回入った。浴室内移動・洗体とも全介助にて行った。 自宅情報(屋内外の環境) : ○2 階建ての一軒家。屋内は敷居の段差が 3 ㎝、玄関は上がり框 20 ㎝で高さ 90 ㎝下駄箱が入って左側にある。 階段は右側に手すりがある。屋内ドアはトイレ以外引き戸である。 ○門扉から石タイル張りのアプローチが 5ⅿ、ポーチに上がるところに 15 ㎝の段差がある、手すりはない。自 宅敷地と道路を挟んで畑(25×20m)があり道路から 20 ㎝ほど下がった土地にある。 ○自宅周囲の道路は住宅地で朝晩は車の通りは多いが昼間は近所の人が通る程度。家から 800ⅿ離れたところに 長男宅があり、1500ⅿ離れたところにスーパーがある。 ※ 当日は目標や今後の方針を本人と決定するために本人へインタビューしながら多職種で検討します。.
(12) H29 年 9 月 19 日事例検討会. 趣旨 何らかの疾患で突然障がいを持つことによってその人の生活は激変します。現 在の医療福祉の現場で「その人らしい生活」 「活動と参加を促す」といったこと が言われている中、関わる我々は何を大切にすればいいのでしょうか。 今検討会は、当事者は何を思っているのかを表面的なことで終わらず「しっか り聴き出す」ことに焦点を当てました。 各グループで知恵を出しながら自宅退院に向けた目標や今後の方針を本人と決 定するために本人へインタビューしながら多職種で検討したいと思います。. . . . 事例検討会のスケジュール. 19:00. . . あいさつ. 19:05∼19:15 事例紹介 19:15∼19:35. グループでインタビューに向けた作戦会議. 19:35∼20:10. インタビュー(各グループごと・クローズ). 20:10∼20:30 グループ発表・まとめ 20:30. 事例検討会終了.
(13) 2.第 2 回研修会 【多野藤岡地域リハビリ研究会 病診間の症例検討会】 症例検討会 ∼多野藤岡地域における脳卒中地域連携パスの運用状況∼ 日時:2018 年 3 月 6 日(火) 19:00∼20:30 会場:公立藤岡総合病院. 2 階大会議室. 【講演】 ○心源性脳塞栓症について 甲賀英明先生 公立藤岡総合病院 副院長兼患者支援センター長 【症例ディスカッション】 ○脳卒中地域連携パス 事例報告 公立藤岡総合病院 内山亜純氏 公立藤岡総合病院 佐藤葵氏 角田病院 梅津裕也氏 くすの木病院 柏原隼人氏 脳卒中地域連携パスを使用した症例を 2 例提示し、急性期-回復期の連携に関して病院 PT・OT から報告がありました。また退院後の生活についてケアマネや担当者から報告を 頂きました。同一病院で勤務していると、急性期や回復期、または生活期といった、切り取 った範囲での状況しか掴むことができないため、発症時の状態や回復期での変化、また生活 期の現状などをとらえることができるよい機会になりました。 【参加者】 :85 名 【職種別参加人数】 医師:6 名. 看護師:15 名. 理学療法士:25 名 ケアマネジャー:5 名. 薬剤師:4 名. 作業療法士:12 名 行政関係者:7 名. 言語聴覚士:9 名 その他:2 名.
(14)
(15) 病診間の症例検討会 多野藤岡地域リハビリ研究会. 症例検討会 ∼多野藤岡地域における脳卒中地域連携パスの運用状況∼ 日時 2018 年 3 月 6 日(火). 19:00~20:30. 会場 公立藤岡総合病院 2 階大会議室 ○心原性脳塞栓症について 甲賀英明先生 公立藤岡総合病院 副院長兼患者支援センター長 ○脳卒中地域連携パス 事例報告 症例ディスカッション 降雪のため、延期させて頂いた研修会となります。 脳卒中地域連携パスを使用した症例を提示し、急性期-回復期の連携に関して病院 PT・ OT から、また退院後の生活についてケアマネや担当者から報告を頂きます。地域の多職 種の方にご参加いただき、活発な意見交換が出来れば幸いです。. 助成 : 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団.
(16) 2018/8/10. 心原性脳塞栓症の問題点. 心原性脳塞栓症 ●心原性脳塞栓症は「予防できる」病気なのに…. 心原性脳塞栓症=一時予防を失敗している… ●高齢者になると心房細動が増える? 公立藤岡総合病院 脳神経外科. ●予防の薬はワーファリンだけだったのに DOAC(直接抗凝固剤)が普及しているのかな?. 甲賀英明. 多野藤岡リハビリ研究会 症例検討会 講義. 脳梗塞病型診断 2014.1.1〜2016.12.31 公立藤岡病院 脳神経外科. 脳梗塞の病型診断 209. 278. 病型不明 解離 1%4% アテローム血 栓性 38%. ラクナ梗塞 29%. ラクナ梗塞31.9%、アテローム血栓性脳梗塞33.9%、心原 性脳塞栓症27%、その他の脳梗塞7.2%と、ラクナ梗塞の 減少とアテ ローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の 増加がさらに顕著となっている. 心原性 29%. 脳卒中データバンク2009. 214 アテローム血栓性. 心原性. ラクナ梗塞. 解離. 病型不明. 300. 脳梗塞病型別 平均年齢. 脳梗塞の病型別診断 2014.1.1〜2016.12.31 公立藤岡総合病院 脳神経外科 225. 59 78. 72. 79 150. 67 その他 病型不明 血管解離 ラクナ梗塞 心原性脳塞栓 アテローム血栓性. 80. 症例数. 平均年齢. アテローム血栓性脳梗塞. 278. 70.4. 心原性脳塞栓. 214. 79.1. ラクナ梗塞. 209. 71.6. 血管解離. 4. 48.0. 他・病型不明. 26. 70.4. 計(平均). 729. 74.5. 67. 107 75. 病型. 90. 0. 公立藤岡総合病院 脳神経外科 2014.1.1〜2016.12.31. 2014. 2015. 2016. 1.
(17) 2018/8/10. 心原性脳塞栓症の入院時年齢分布. 年齢別 心房細動 有病率. 125. 100. 98 75. 62. 50. 25. 0 21-30 0. 27. 31-40 1. 4 41-50. 6. 51-60. 61-70. 23 71-80. 81-90. 91-100. 1000. 公立藤岡総合病院 脳神経外科 2014.1.1〜2016.12.31. 心房細動治療 ガイドライン 2013年版. 心原性脳塞栓の二次予防. ■非弁膜症性心房細動(NVAF)を持つ脳梗塞患者では再 発予防のためにダビガトラン、リバーロキサバン、アビキ サバン、エドキサバンまたはワルファリンによる抗凝固療 法を行うよう勧められる (グレードB). 脳卒中診療ガイドライン2015. ■DOAC(NOAC)はワルファリンと比較し て重篤な頭蓋内出血合併症は少ない。( グレードB). 脳卒中治療ガイドライン 2015. ■非弁膜症性心房細動を持つ脳梗塞再発予防のた めにワルファリンによる抗凝固療法はPT-INR 2.0-3.0 の範囲でコントロールすることが勧められる(グレード A). 脳卒中治療ガイドライン 2015. 2.
(18) 2018/8/10. 脳塞栓患者における入院時抗凝固療法施行状況. ■70歳以上のNVAFのある脳梗塞患者でのワルファ リンによる抗凝固療法は出血性合併症を防ぐため、 やや低強度(INR 1.6〜2.6)が勧められる (グレードB). 脳卒中治療ガイドライン 2015. 2014. 2015. 2016. 合計. 全心原性脳塞栓症症例数. 67. 66. 79. 212. 抗凝固療法施行数. 16. 18. 26. 60. 施行率. 24%. 27%. 33%. 28%. ワルファリン投与数. 9. 14. 15. 38. DOAC投与数. 7. 4. 11. 22. 1. 心原性脳塞栓症入院患者 既往歴としての心房細動、不整脈、心房粗動の割合. 1 1 1 1 1 1. 93. 心房細 動なし 57%. 心房細 動あり 43%. 121. 0. 1. 1 1 1 1 1 1 1 1 1. 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2. Warfarin投与中に 脳塞栓症発症した患者 PT-INR値 (N=38) 中央値 : 1.38 PT-INR<2の割合 89.4% PT-INR>1.7の割合 81.5%. 2 2 2. 2 2 2 2. 2. 2. 2. 3. 3. 4. 3. 4. 5. Ying Xian, Duke University Association of Preceding Antithrombotic Treatment With Acute Ischemic Stroke Severity and In-Hospital Outcomes Among Patients With Atrial Fibrillation. JAMA. 2017 03 14;317(10);1057-1067. ●心原性脳塞栓症で入院した患者で抗凝固療法を行われていた のは約28%で、72%は行われていなかった。. ●心原性塞栓と診断された患者さんのうち、既往歴としての心房細 動のない患者は57%をしめた。 ●ワーファリン投与症例は38例/212例であった。しかし INR=2未満 の症例が89%をしめた。 ●中央値は1.38であった. ■急性虚血性脳卒中を発症した心房細動患者約9万5,000例を調査し、 脳卒中発症前に適切な経口抗凝固療法を受けていたのは16%に過ぎず、30%は抗血栓療法を まったく受けていない. ■7万9,008例(83.6%)が脳卒中発症前に適切な抗凝固療法を受けておらず、脳卒中発症時 に治療量(国際標準化比[INR]≧2)のワルファリンが投与されていたのは7,176例(7.6%) 、非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)の投与を受けていたのは8,290例(8.8%)に過 ぎなかった ■「脳卒中発症前に何らかの経口抗凝固薬の投与を受けていたのは30%で、ワルファリン投 与患者の64%は治療量に満たない用量(INR<2)であり、脳卒中発症前の血栓塞栓症リスク が高い患者でさえ、84%がガイドラインで推奨された抗凝固療法を受けていなかった」とま とめている。. ●DOAC投与中の脳塞栓発症例は22/212例であった。. 3.
(19) 2018/8/10. 二次予防の状況. 心原性脳塞栓の二次予防薬の選択. 26% 投与 なし, 56 Warfa rin, 34. 58% DOAC , 122. ■非弁膜症性心房細動(NVAF)を持つ脳梗塞患者では再発 予防のためにタビガトラン、リバーロキサバン、アビキサバ ン、エドキサバンまたはワルファリンによる抗凝固療法を行 うよう勧められる (グレードB). ■DOAC(NOAC)はワルファリンと比較して重篤な頭蓋 内出血合併症は少ない。(グレードB). 16% N=212 公立藤岡総合病院脳神経外科 2014.1.1〜2016.12.31. 心房細動から起こる脳梗塞の予防方法. 脳卒中診療ガイドライン2015. 心房細動を見つける方法. ●心房細動患者さんが適切な抗凝固療法を受けると6割以上の 脳梗塞を予防できることがわかっています。. ●心電図検査が不可欠(P波消失、RR不整). ●しかし、最近の調査でも、心房細動患者さんの約半数しか抗凝 固療法を受けていません。. ●自覚症状 ドキドキする 胸が苦しい 階段や坂を登のか きつい 息がきれやすい、疲れやすいなどの症状. ●心房細動患者さんの約半数は無症状ですが、症状がなくても 脳梗塞の危険が高いことに変わりはありません. ●手首の脈を図ると普段よりも早かったり、遅かったりする、 不規則である。. 日本脳卒中協会HP http://www.shinbousaidou-week.org/prevention.html. 心房細動の心電図: P波の消失 R-R間隔の不整. 心房細動があっても半数の人は 自覚症状がありません。 自覚症状のない心房細動を見つ けるには定期的に自分の脈を調 べたり、心電図検査を受ける必要 があります。. 4.
(20) 2018/8/10. 日本脳卒中協会作成 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=Vbh5x-TV2_k. 日本脳卒中協会 心房細動啓発ポスター. 5.
(21) 2018/8/10. 脳卒中連携パス急性期症例 「被殻出血により重度の麻痺と感覚障害を呈した症例」. 公立藤岡総合病院 ○理学療法士 内山亜純. はじめに • 右被殻出血により、重度左片麻痺、感覚障害を呈した症例 • 急性期は発症翌日より介入を開始し、27日間リハビリを実施 • 40代であり、最終的には家事や仕事の再開が希望されるが、 急性期入院中は上肢麻痺、ADL改善が乏しかった • 脳卒中連携パスに従い、急性期の経過報告を中心に報告する. 1.
(22) 2018/8/10. 脳卒中連携パス急性期症例 「視床出血による障害と腰痛により ADL改善に難渋した症例」 公立藤岡総合病院 ○作業療法士 佐藤葵. はじめに • 視床出血による運動機能、嚥下機能、意欲に障害を生じた • 急性期は発症日より介入を開始し、22日間リハビリを実施 • 入院中に腰痛が強く、離床やADL改善に難渋した • 入院初期から回復期病院転院までの経過を報告する. 1.
(23) 2018/8/10. 杖歩行の獲得を目指した症例 ~法人内施設を経由して~. 医療法人. 樹心会 角田病院. 理学療法士. 梅津. 裕也. まとめ ・当院入院前より腰部痛があり、臥床傾向。 ・介助への依存が強く、日常生活の自立度向上に時間を要す。 ・5ヶ月間のリハビリによりピックアップでの歩行獲得に至る。. ・自宅退院可能なADLではあったが、T字杖歩行を家族が希望。 ・老健経由により本人の自発性向上と家族の準備(環境、心理面)が整う事を期待。 ・併設施設への入所により、情報交換が密に行え、本人・家族の安心感を得られた。. ・入所前から方向性、目標が明確となり、本人・家族と共有。 ・入院中の過ごし方など細かいところまで、スタッフ間で情報共有。 ・心境変化を察知し、早期からリハビリへの意欲を引き出せるよう多職種連携が必要。. 1.
(24) 2018/8/10. 多野藤岡地域勉強会. 脳卒中地域連携パス 中等症コース事例報告 〜回復期〜 医療法人社団 三思会 くすの木病院 PT柏原 OT満山 ST岡田. まとめ ・地域連携パスとして転院してきた、左被殻出血の患者 様に対し て在宅復帰を目標に介入した ・ T-cane歩行にて自宅退院となった ・脳卒中地域連携パスを活用することで、身体機能において状況把 握しやすく、回復期での目標を早期に設定できる ・急性期の短期間では把握しきれない程の社会背景が本症例にはあ り、徐々に浮彫になったため、パスを有効活用することが出来な かった. 1.
(25) 3.第 3 回研修会 【多野藤岡リハビリ研究会アセスメント研修会】 『藤岡市の認知症初期集中支援チームの取り組み』 日時:平成 30 年 2 月 20 日(火)19:00∼20:30 会場:藤岡市役所 中庁舎 3 階大会議室 【講演】 藤岡市の認知症初期集中支援チームの取り組み 篠塚病院 医師 相原優子氏 篠塚病院 理学療法士 田中智己氏 (篠塚病院 認知症初期集中支援チーム) 【趣旨・感想】 藤岡市では、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で暮ら し続けられるために、平成 29 年 10 月より「認知症初期集中支援チーム」を設置し、早期診 断・早期対応に向けた取り組みを行っています。 チームの活動として、認知症の人やその家族を訪問し、アセスメント、家族支援などの初 期の支援を包括的、集中的に行い、自立生活や医療受診支援、介護サービス利用へのサポー トを行います。困難だと思われる事例も、第三者が働きかけることによって、活路が見いだ せる可能性を提示して頂けたことで、『これはもしかして?』と思った際に、藤岡市地域包 括支援センターへ相談してみるという選択肢が得られました。 【参加者】 :54 名 【職種別参加人数】 医師:4 名. 看護師:8 名. 理学療法士:12 名 ケアマネジャー:5 名. 薬剤師:2 名. 作業療法士:6 名 行政関係者:9 名. 言語聴覚士:4 名 その他:4 名.
(26) 多野藤岡リハビリ研究会アセスメント研修会 テーマ 『藤岡市の認知症初期集中支援チームの取り組み』 日 時 会 場 講演内容. 平成 30 年 2 月 20 日(火)19:00∼20:30 藤岡市役所 中庁舎 3 階大会議室 藤岡市の認知症初期集中支援チームの取り組み (発表:篠塚病院 認知症初期集中支援チーム). 藤岡市では、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域 で暮らし続けられるために、平成 29 年 10 月より「認知症初期集中支援チーム」を設置 し、早期診断・早期対応に向けた取り組みを行っています。今回は藤岡市の認知症初期 集中支援チームを委託されている認知症疾患医療センター篠塚病院からチーム員をお 招きし、藤岡市での認知症初期集中支援チームの取り組み方や、支援の方法、実際に対 応した事例について発表していただきます。 高齢化が進む中、年々認知症患者様は増加傾向にあり、世間の関心が高まっていま す。藤岡市の認知症施策を少しでも多くの方に知っていただき、認知症の早期発見・早 期対応につながるネットワークを広げたいと思います。. 助成・公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団.
(27)
(28)
(29)
(30)
(31)
(32)
(33)
(34)
(35)
(36)
(37)
(38)
(39) 4.第 4 回研修 【多野藤岡地域リハビリ研究会 アセスメント研修会】 事例検討会Ⅱ よりよい在宅生活を目指して 日時:2018 年 6 月 25 日(月) 19:00∼20:30 会場:藤岡市役所 中庁舎 3 階大会議室 講師:福本祐介氏 佐藤亮士氏 高木明康氏 (篠塚病院 リハビテーション科) 【趣旨・感想】 H26 年に生活行為向上リハビリテーション加算が新設され、その実践のための第 2 弾の 研修会です。前回は入院患者様を想定した事例の検討を行いましたが、今回は在宅へ退院し た患者様を想定し、6 グループに分かれて実践をおこないました。想定の症例を 3 症例準備 して頂き、1 症例に対し 2 グループで情報を引き出し、在宅での生活がよりよいものとなる ような提案をグループワーク形式で検討しました。前回よりも情報収集の時間、回数とも増 えたことで、より具体的な情報を引き出したり、他職種の考えを学ぶことが出来ました。 【参加者】 :62 名 【職種別参加人数】 医師:4 名. 看護師:7 名. 理学療法士:11 名 ケアマネジャー:5 名. 薬剤師:2 名. 作業療法士:12 名. 言語聴覚士:4 名. 行政関係者:6 名. その他:11 名(介護職員、介護施設長、栄養士など).
(40)
(41)
(42) 第4回研修会 アンケート結果 内容は理解できましたか ①良くわかった ②まあまあわかった ③あまりわからなかった ④わからなかった. ①. ②. 44% 28% 26%. ③ 2%. 0. ④ 0. 0. 今回の研修会に何を期待して参加しましたか 基礎知識を得る 最新の情報を得る 現在抱えている 問題解決のため そ の 他 ※複数回答あり. 62% 41% 46% 26%. ◇今回印象に残ったこと、参考になったこと 印象・参考 情報の引き出し方が学べた 本人の目標と希望はあくまでも本人主体、治療者の考えではない 多職種にて様々な意見が出たことで、1人では気づけないことを知ることができた 患者様に対する質問の仕方や話しの広げ方など 色々なセラピストの考え方や多職種の方の考え方や観点が聞けてよかった 同じ症例も複数のグループで検討することで、多方面からの視点が学べた 主訴を聞くのは難しいことがわかった ケアマネさんなどの現状が聞けてよかった 多職種の意見を聞くことで考え方が広がった アセスメントの方法が改めてわかった 多職種のリアルな意見が聞けてよかった 情報の聴取でいかに本人の希望やHOPEを引き出すか 本人のやりたい事、気持ち等を深く聞き出すこと 生活も出るの視点がずいぶん浸透してきていると感じた リハビリからの視点を学ぶことができた リハビリスタッフの方のアセスメントの視点がケアマネとは違うことが新鮮だった 症例がよく考えられていて面白かった 家族、地域を巻き込んで生活の改善を図る リハ職の方の視点が参考になった. ◇現場で実行できること・役立つこと 実行・役立つこと 学んだ情報の引き出し方を活かしたい 利用者様の話を良く聴くようにしたい 本人の生活に対する良質な対応 患者様の方向性や人柄を知るため色々会話しながら引き出していくこと 本人、家族の聞き取りの仕方や状況に応じた対応の仕方、聞き出し方がわかった 質問の内容、仕方が非常に勉強になった 本人のニーズを検討する上での情報収集の方法 多方面から探ることの大切さを知った 具体的な目標を細かく決めることがやる気に繋がると思った、何がしたいか聞き出 す雰囲気作りに努めたい 様々な人の聴くポイントが勉強になった 状況だけをみるのではなく、ご本人の思いを聞き取ること.
(43) 5.第 5 回研修 【多野藤岡地域リハビリ研究会 病診間の症例検討会】 期日:2018 年 7 月 19 日(木) 19:00∼20:30(18:40 受付開始) 場所:藤岡市役所 中庁舎 (3 階) テーマ: 「藤岡市在宅医療の現状」 講師:すぎやまメディカルクリニック院長 杉山 博之先生(医師) 在宅医療介護連携センター藤岡 柏樹 麻由 先生 (社会福祉士) 【趣旨・感想】 2025 年を目処に、医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で自分 らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、在宅医療と介護を一体的に提供 するために必要な支援を行うことを目的に在宅医療介護連携推進事業がおこなわれていま す。当地域では、医療介護連携センターふじおかという名称で、資源の把握や相談支援、普 及啓発等に力を注いでいることが分かりました。今後、医療・介護の連携推進、多職種での 協議、研修会等の開催、地域住民への在宅医療・介護連携の周知といった活動が具体的にな る中で、相互に情報交換できる関係づくりの一助となった研修会でした。 【参加者】 :57 名 【職種別参加人数】 医師:5 名. 看護師:7 名. 理学療法士:10 名 ケアマネジャー:5 名. 薬剤師:3 名. 作業療法士:9 名 行政関係者:7 名. その他:7 名(介護職員、栄養士など). 言語聴覚士:4 名.
(44) 多野藤岡リハビリ研究会. 病診間の症例検討会. テーマ 『藤岡市在宅医療の現状』 日 時 会 場 講演内容. 平成 30 年 7 月 19 日(火)19:00∼20:30 藤岡市役所 中庁舎 3 階大会議室. 地域包括ケアシステム元年を迎えて 藤岡はこれから、、 、 、 杉山博之先生 すぎやまメディカルクリニック院長 医療介護連携センターふじおかの活動と今後 柏木麻由先生 藤岡多野医師会医療介護連携センターふじおか 2025 年を目処に、医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣 れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、在 宅医療と介護を一体的に提供するために必要な支援を行うことを目的として 医療介護連携センターふじおかが設立されました。 藤岡市在宅医療の現状と今後についてご発表頂いたあと、活発なディスカ ッションをおこない、当地域の在宅医療の発展につながれば幸いです。. 助成・公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団.
(45)
(46)
(47)
(48)
(49)
(50)
(51)
(52)
(53)
(54)
(55)
(56) アセスメント研修会(H30.7.19)アンケート結果】 研修内容は理解できましたか ①良くわかった ②まあまあわかった ③あまりわからなかった ④わからなかった. ①. ②. ③. 13% 32% 29% 18% 8%. ④ 0%. 0%. 今回の研修会に何を期待して参加しましたか 基礎知識を得る 最新の情報を得る 問題解決のため その他. 53% 84% 13% 3%. ◇今回印象に残ったこと、参考になったこと 多野藤岡の新しい取り組みがとても興味深かった 藤岡でサポート医制度が出来ていることを知った。薬局も手伝えるケースがあると思う 地域包括ケアシステムを構築するにあたって、今後の在宅医療の重要性が増していくと感じ 藤岡市独自の看取り制度について 住慣れた地域でその人らしい生活を送る、住まい・医療・介護・生活支援・看護の連携 医療・介護を提供するための連携、一体的な支援が今後在宅で必要になること 過去からの流れ、これからの推移、現状を学んだ。在宅医療の仕組み、その意味が理解でき メディカルケアステーションについて 医師会や在宅医療連携センターの取り組みがわかった 職場の状態と理解がかなり違いが大きいと感じた 杉山先生(医師会)のご苦労がわかった 患者にとって何が大事か、退院後の生活に必要なことを考えていかないといけない 2025年以降の医療・介護の方向性 在宅医療に関して、役に立つ講演だった. ◇現場で実行できること・役立つこと 実行・役立つこと 連携センターを活用してみたいと思う 施設は終の住処と呼ばれている時代があったが、今後は変わっていくと感じた 個々人に適したリハビリを提供し、住み慣れた街に戻れるようにすること 住慣れた地域で障害を持っていても生活できるように、その人にあったプログラムを行って いく、病前生活の把握、患者に寄り添う 患者に関しての情報の共有、統一した意見の共有を通しての支援 職場にて直接としてはないが、今後について考えさせられた 患者・利用者・家族へ正しい情報、詳しい医療・介護の知識を伝えていきたい 行政機関として地域の取り組みをしっかり見守っていきたい、とくに関われるところは積極 的に対応できればと思う 他院後の生活を見据えて、CMや施設の方々と密に連携をとっていくことが大事 今出来ること、今後行っていかないといけないことを確認できた.
(57) Ⅴ.感想 【研修の感想・研修会終了後の効果・今後の継続性】 全 5 回の研修では延べ 283 人と、大変多くの参加者を得ることが出来ました。 全体を通して講演のみで終わることなく、グループワークやディスカッションに重点を 置くことで、研修に主体的な参加ができていたように感じました。 そのうち 2 回の研修会でアンケート調査を実施しましたが、肯定的な意見が多く、実の ある研修会になったのではないかと思います。 その中で第 1 回、第 4 回のグループワークでは、講師が架空の患者様となり、多職種か らの情報収集に応えるという仕組みで実施されました。講師の役の作りこみも素晴らしく、 話し方や生活背景まで仕上げてあり、より深く情報を聞き出す方法が模索出来ました。会話 の中で、他職種の方の業務内容はもとより、患者様との接し方や考え方まで学ぶことができ、 多職種が参加したことによって視野が広がり、今後の業務で多角的に対応できると思えま した。 第 5 回の研修は、この助成事業全体のコーディネート等に携わって頂いた、藤岡多野医 師会の在宅医療担当理事である杉山先生にご講演頂き、当地域の現状と今後を理解できる ような内容で、全体を通して締めくくりにふさわしい研修であったと思います。. 研修会終了後の効果として、5 回を通して顔の見える連携づくりの基礎ができたと感じて います。普段接する機会の少ない職種、施設の方々とも面識が出来たことで、病院から在宅 への連携もスムースになるのではないかと感じました。 今回、 「地元医師会、行政を交えた顔の見える多職種連携研修会への助成」として、多職 種を意識した研修会を実施できたことで、今後の研修会テーマの視点が広がりそうです。 「顔の見える」グループワークやディスカッションの評判も良く、重要性や効果などが実感 できました。今後も多野藤岡地域リハビリ研究会として、アセスメント研修会・病診間の症 例検討会をより発展した内容で継続することができそうです。 最後に、 「地元医師会、行政を交えた顔の見える多職種連携研修会の助成」として、公益 社団法人. 在宅医療助成. 勇美記念財団より、多大なご支援を賜りましたことに対して心. より感謝申し上げます。 以上. 報告の研修会はすべて ります。. 公益財団法人. 在宅医療助成. 勇美記念財団の助成を受けてお.
(58)
関連したドキュメント
現在、当院では妊娠 38 週 0 日以降に COVID-19 に感染した妊婦は、計画的に帝王切開術を 行っている。 2021 年 8 月から 2022 年 8 月までに当院での
⑫ 亜急性硬化性全脳炎、⑬ ライソゾーム病、⑭ 副腎白質ジストロフィー、⑮ 脊髄 性筋萎縮症、⑯ 球脊髄性筋萎縮症、⑰
〈下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症 抑制〉
宮崎県立宮崎病院 内科(感染症内科・感染管理科)山中 篤志
・座長のマイページから聴講者受付用の QR コードが取得できます。当日、対面の受付時に QR
例えば、EPA・DHA
加藤 由起夫 日本内航海運組合総連合会 理事長 理事 田渕 訓生 日本内航海運組合総連合会 (田渕海運株社長) 会長 山﨑 潤一 (一社)日本旅客船協会
前項では脳梗塞の治療適応について学びましたが,本項では脳梗塞の初診時投薬治療に