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多彩な精神神経症状を呈したてんかんの1例

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Academic year: 2021

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118 学 会

〔額薦22第麟、謂君〕

東京女子医科大学学会 第267回例会抄録

日時 昭和61年6月12日(木)午後1時より

場所 東京女子医科大学 中央校舎1階会議室

1.多彩な精神症状を呈したてんかんの1例 (精神科)○山崎 友子・田中 朱美 (武蔵野赤十字病院神経科)堀川 直史 側頭葉のbrain stone摘出術を契機に,その精神症 状が大きく変化したてんかんの症例を経験したので報 告する. 症例は昭和34年生まれの女性.母方の伯父がてんか んと診断されている.鉗子分娩による出生.その他本 人歴に特記すべきことはない.12歳,風邪による発熱 時に3日間連続して1日に2∼3回大発作を起こし, てんかんと診断され,以後抗てんかん薬を服用した. しかし,13歳頃からは精神運動発作も加わり,その後 も大発作は1年に4∼5回,精神運動発作は1日に1 ∼2回生じていた.17歳の冬に,睡眠障害,日内変動, 制止症状,自殺念慮の強いうつ状態が出現し,某精神 病院で入院治療を受けた.その後も毎年秋から冬にか けて同様のうつ状態になり,抗うつ薬による治療を受 けていた.一方てんかん発作は,19歳頃から大発作は ほとんどなくなったが,精神運動発作の頻度は1日に 5∼6回とむしろ増加していた.昭和54年7月5日(25 歳)当科初診.10月4日てんかん発作の治療のために 入院.頭部CTで左側頭葉のbrain stoneが発見され, 翌55年4月21日(21歳)当院脳外科でbrain stone摘出 術を受けた.術後,てんかん発作はほぼ完全に抑制さ れた.これとともにうつ状態はほぼ消失し,かわって 幻聴を伴い,不安,緊張の強い妄想幻覚状態が病相期 性に秋から冬にかけて出現するようになり,23歳頃か らは幻聴が残遺する慢性の経過をとっている, 以上の症例について,てんかん発作,手術,精神症 状の3者の関係について若干の考察を加えたい, 2.Opsoclonus myoclonus症候群の2例 (神経内科) ○伊藤 道子・平松 まき・相川 隆司・ 小林 逸郎・竹宮 敏子・:丸山 勝一 〇psoclonusは,小脳,脳幹障害でみられる非眼振性 の異常眼球運動のひとつであり,不規則に方向を換え, burst状に出現する速い衝動性の眼球異常で注視に よって著しくなる特徴がある.しぼしば体幹・四肢の myoclonusや小脳失調を早いOpsoclonus−myoclonus 症候群といわれている. 今回,我々は良性脳炎による,Opsolonus・myoclonus 症候群の2例を経験し,興味ある結果を得たので報告 する. 症例1:36歳男性.感冒様症状の後,opsoclonus及 び躯幹失調,体幹のmyoclonusを認め,来院.手指に 姿勢振戦を認め,Mann’s test陽性tandemgaitは不可 能であった.opsoclonus発症後約1週間をピークに, 自然経過で症状の軽減がみられた. 症例2:30歳女性.感冒様症状の後,opsoclonus及 び躯幹失調,体幹のmyoclonusを認め来院.経過中, 右上肢の異常知覚や瞳孔不同を伴っていた.入院後プ レドニゾロン30mgを投与し以後漸減し,症状は約1 ヵ月後に消失した. 2つの症例のopsoclonusの共通する特徴として, 1)方向は水平水垂回旋の要素を混じていた.2)頻度 は固視を変えた時,輻轡型に増強した.3)閉眼,暗所 で減少が認められたことが挙げられる. Opsoclonusの原因として,種々の疾患が考えられた が,いずれの症例も,経過良好の小脳失調を認めたこ とより,小脳炎が最も考えられた. 3.起立性低血圧により劣位半球症状の一過性増悪 を示した左片麻痺の1症例の検討 (中央リハビリ)○石田 哲治・野戦 優子 左回麻痺患者のリハビリテーションにおいて劣位半 球症状の合併は重大な阻害因子とされている.特に motor impersistenceは,その出現頻度からも注目す べき症候である.今回,我々は左片麻痺の一症例にお いて,起立性低血圧による血圧降下時に著明な劣位半 球症状の増悪を経験し,立位負荷試験とmotor imper・ sistence検査を用いて評価を行なった.その結果,血圧 変動とmotor impersistenceの聞に強い相関を認め た. 一9!4一

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