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監修 作成作成ご協力者 氏名 佐々木朗 所属 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科腫瘍制御学講座口腔顎顔面外科学分野教授

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((((2013201320132013年年年年2222月月月月8888日 第日 第日 第日 第1111版公開)版公開)版公開)版公開) 「やさしい解説」では、病気について、一般の方向けにやさしく解説しています。 どんな病気なのか、どんな人がかかりやすいのか、病気に関係する臓器のしく みやはたらき、症状や検査の方法、治療の種類、日常生活上の留意点などを わかりやすい言葉と図を用いて解説しています。 この「やさしい解説」は、Mindsが作成しており、専門医による監修を受けてい ます。 実際の診療にあたっては、主治医をはじめとする医療者に相談されることをお 勧めします。  

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監修監修監修監修・・・・作成作成作成作成ごごごご協力者協力者協力者協力者

氏名 所属

佐々木 朗 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

腫瘍制御学講座口腔顎顔面外科学分野 教授

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口腔 口腔 口腔口腔がんとはがんとはがんとはがんとは???? 口腔とは口の中のことで、口の中にできるがんをいいます。 がんの発生する部位によって、舌がん、歯肉がん、頬の内側にできる頬粘膜(きょうねんまく) がん、口の底にできる口底がん、上あごにできる硬口蓋(こうこうがい)がんなどに分けられて います。 日本での口腔がんの割合は、がんにかかったすべての患者さんの1~3%程度といわれ、口腔 がんの中では舌がんの発生が最も多い傾向にあります。 口腔がんの治療後、食べ物をかむ咀嚼(そしゃく)、物を飲み込む嚥下(えんげ)、言葉を発す る発音などの機能が障害されてしまうことがあります。 これらの機能を回復するためのリハビリテーションは、治療の一環として取り組まれ、早期退 院、早期社会復帰を目指し行われます。  

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口腔 口腔 口腔口腔のののの構造構造構造構造とはたらきとはたらきとはたらきとはたらき 口腔には、唾液を分泌して食べ物をかみ味わい、飲み込む機能、言葉を発する機能がありま す。これらの機能がはたらくために口腔は歯、顎骨(がくこつ)、粘膜でおおわれている唇、頬、 歯肉、口蓋(こうがい)、舌、口底のほか、唾液腺などから構成されています。 口腔 口腔 口腔 口腔のののの構造構造構造構造   ■ ■ ■ ■ 口腔外科口腔外科口腔外科口腔外科とは とは とは とは ■■■■   口 口 口 口のののの中中中中やややや顎、顎、顔顎、顎、顔顔顔面、面、面、面、そのそのそのその近近近近くのくの組織くのくの組織組織組織にににに起起起起こるさまざまなこるさまざまなこるさまざまなこるさまざまな病病気病病気気気やケガのやケガのやケガのやケガの診診診診断断断断・・・・ 治療 治療 治療 治療をををを行行行行いますいますいますいます。。。。 口唇〔 口唇〔 口唇〔 口唇〔くちびるくちびるくちびるくちびる〕、〕、〕、〕、歯歯歯歯、上下、上下、上下、上下のの歯のの歯歯歯肉、肉、肉、肉、頬頬頬頬粘膜〔粘膜〔粘膜〔粘膜〔頬頬の頬頬ののの内内内内側側側側にあたるにあたるにあたるにあたる口口の口口ののの中中中中のののの粘粘粘粘 膜〕、舌、硬口蓋〔上 膜〕、舌、硬口蓋〔上 膜〕、舌、硬口蓋〔上 膜〕、舌、硬口蓋〔上あごあごあごあご部分、口部分、口部分、口部分、口のののの中中の中中ののの天井部分〕、軟口蓋〔天井部分〕、軟口蓋〔天井部分〕、軟口蓋〔天井部分〕、軟口蓋〔なんこうがいなんこうがいなんこうがいなんこうがい:::: 硬口蓋 硬口蓋 硬口蓋 硬口蓋のののの奥奥奥奥にありにありにありにあり、食、食べ、食、食べべべ物物物物がががが鼻腔鼻腔に鼻腔鼻腔ににに入入入入らないようらないようらないようらないよう柔軟柔軟柔軟に柔軟ににに通路閉鎖通路閉鎖通路閉鎖通路閉鎖するするするする〕、顎〕、顎〕、顎〕、顎 骨〔 骨〔 骨〔 骨〔あごあごあごあご〕、顎〕、顎〕、顎〕、顎関関節(関関節(節(節(がくかんせつがくかんせつがくかんせつがくかんせつ)、唾液腺)、唾液腺)、唾液腺)、唾液腺はは口腔外科はは口腔外科口腔外科口腔外科でででで取取取取りり扱りり扱扱扱っているっているっているっている領域領域領域領域 です です です です。。。。  

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口腔 口腔 口腔口腔がんにはどのようながんにはどのようながんにはどのようながんにはどのような種類〔種類〔種類〔種類〔タイプタイプ〕〕〕〕があるのタイプタイプ があるのがあるのがあるの???? 口腔内は歯を除き表面が口腔扁平上皮からなる粘膜でおおわれています。そのため、口腔が んのほとんどが口腔扁平上皮癌となります。このほか唾液腺〔耳下腺を除く〕がんなどの腺系 癌、肉腫、悪性リンパ腫、転移性がんなどがあります。 <腫瘍 <腫瘍 <腫瘍 <腫瘍のののの種類種類種類種類とととと分類>分類>分類>分類> ◇上皮性腫瘍上皮性腫瘍上皮性腫瘍上皮性腫瘍:皮膚・粘膜・腺組織から発生する腫瘍。これらのうち悪性の腫瘍が狭義の 「癌」と表記されます。 ・ 皮膚や口腔粘膜などの扁平上皮から発生するものは扁平上皮癌 ・ 胃や腸などの消化管の腺から発生するものは腺癌 ◇非上皮性腫瘍非上皮性腫瘍非上皮性腫瘍非上皮性腫瘍:骨・筋肉・脂肪・血管・神経・血液・リンパ系から発生する腫瘍。これらのう ち血液・リンパ系については血液腫瘍といいますが、それ以外の組織から 発生した悪性の腫瘍は「肉腫」と表記されます。   一般的には、狭義の「癌」と「肉腫」を合わせて「がん」と表記されます。     口腔口腔口腔口腔がんのがんのがんのがんの種類種類種類種類とととと特特特特徴徴徴徴

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どんな どんな どんなどんな人人人人がなりやすいのがなりやすいのがなりやすいのがなりやすいの???? 口腔がんの原因は、ほかのがんと同様にまだ不明なところが多くありますが、危険因子として 以下のようなことが関係しているといわれています。   <口腔 <口腔 <口腔 <口腔がんのがんのがんのがんの危危危危険険険険因子>因子>因子>因子>   喫煙 喫煙 喫煙喫煙 飲 飲 飲飲酒酒酒酒 慢性的刺激 慢性的刺激 慢性的刺激慢性的刺激 ・・・・虫虫虫虫歯歯歯歯でで欠でで欠欠欠けたけたけたけた歯歯歯歯 ・・・・歯歯歯歯のののの詰詰詰詰めめめめ物物物物やかぶせやかぶせ物やかぶせやかぶせ物物物がががが外外外れたままでとがっている外れたままでとがっているれたままでとがっているれたままでとがっている状状状状態態態態 ・・・・合合合合っていないっていないっていないっていない入入入入れれれれ歯歯歯歯 ウイルス ウイルス ウイルスウイルス感染感染感染感染[[[[ヒトパピロマウイルスヒトパピロマウイルスヒトパピロマウイルスヒトパピロマウイルス]]]] 炎症 炎症 炎症炎症  

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どんな どんな どんなどんな症症症症状状状状がでるのがでるのがでるのがでるの???? 口腔がんは直接、見て触れることができるため、比較的早期に発見されることが多いと思われ がちですが、実際はそうではなく進行して受診される方が多いのが現状です。 その理由として、初期には痛みを伴わないことも多く、口内炎と同じように粘膜が赤くただれた り、白斑(はくはん)を伴ったり、潰瘍(かいよう)を作ったり、しこりとなったり、多彩な症状を示 すためです。また、こういった症状は皆さんも経験することが多く、自然に治ると思ってしまうよ うです。2週間たっても治らない口の中の傷は注意が必要です。 口腔がんの初期症状として、以下のようなことが現れます。   <口腔 <口腔 <口腔 <口腔がんにがんにがんにがんに見見見見られるられる症られるられる症症症状状状状>>>>   口 口 口 口内内内炎内炎炎炎にににに似似た似似たたた症症症症状状や状状ややや粘膜粘膜粘膜粘膜のの発のの発発発赤赤赤赤やただれやただれやただれやただれ     なかなか なかなか なかなか なかなか治治治治らないらないらないらない傷傷傷傷 しこりや しこりや しこりや しこりや腫腫腫腫れがあるれがあるれがあるれがある 歯 歯 歯 歯周病周病周病周病がないのにがないのにがないのにがないのに口口口口からから出血からから出血出血出血がががが続続続続くくくく   ■ ■ ■ ■ 口腔白板症口腔白板症口腔白板症口腔白板症とは とは とは とは ■■■■   口腔 口腔 口腔 口腔がんにがんにがんに将来がんに将来将来将来なりやすいなりやすいなりやすいなりやすい病病変病病変変変としてとしてとしてとして白板症白板症白板症や白板症ややや紅板症紅板症紅板症紅板症というというというという病病病病変変変変がありますがありますがありますがあります。白。白。白。白 板症 板症 板症 板症ははは比較的は比較的比較的比較的よくよくよくよく見見見見られるられる病られるられる病病病変変変変でででで前癌病前癌病変前癌病前癌病変変変とととと考考考考えられますえられます。日本人えられますえられます。日本人。日本人。日本人ではではではでは白板症白板症白板症白板症のののの うち うち うち うち約10%程度約10%程度約10%程度約10%程度ががんががんががんががん化化化化するといわれていますするといわれていますするといわれていますするといわれています。。。。

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どんな どんな どんなどんな検検検検査査査査をするのをするのをするのをするの????

◆診察

診察

診察

診察

診察時には歯科医師・医師による問診、視診、触診などが行われます。 潰瘍の有無やしこりの大きさや周囲への広がり、頸部〔首〕のリンパ節に転移していないかを 調べます。 さらに、喫煙をしているか、お酒はどのくらいの量を飲むかなど、口腔がんの危険因子がない かどうか確認されます。

◆検

検査

    口腔口腔口腔口腔がんのおもながんのおもながんのおもながんのおもな検検検検査査査査

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口腔 口腔 口腔口腔がんはどのようにがんはどのようにがんはどのようにがんはどのように進行進行進行進行するのするのするのするの???? がん細胞が、発生した場所で増え続けていくとともに、周囲の組織に直接広がっていくことを浸浸浸浸 潤 潤 潤 潤((((しんじゅんしんじゅんしんじゅんしんじゅん))))といいます。 がん細胞が周囲にある血管血管血管血管やリンパリンパリンパリンパ管管管管に入り、血液やリンパ液の流れによってたどり着いた 場所で広がることを転転転転移移移移といいます。     浸潤浸潤浸潤浸潤・・・・転転転転移移の移移ののの仕組仕組仕組仕組みみみみ   ■ ■ ■ ■ 重複重複重複重複がんとは がんとは がんとは がんとは ■■■■   複 複 複 複数数数数のののの臓臓臓臓器器にそれぞれ器器にそれぞれにそれぞれにそれぞれ別別別別のがんがのがんがのがんがのがんが発発発生発生生生したしたしたした状状状状態態態態をををを重複重複重複重複がんといいますがんといいますがんといいますがんといいます。口。口。口。口 腔 腔 腔 腔がんとともにがんとともにがんとともにがんとともに発発発発生生生生しやすいほかのがんはしやすいほかのがんはしやすいほかのがんはしやすいほかのがんは、食道、食道がん、食道、食道がんがんがん、胃、胃、胃、胃がんがんがんがん、肺、肺、肺、肺がんなどがんなどがんなどがんなど です です です です。。。。 口腔 口腔 口腔 口腔がんのがんのがんの患者がんの患者患者患者さんではさんではさんではさんでは、治療前、治療前だけでなく、治療前、治療前だけでなくだけでなくだけでなく、治療後、治療後、治療後、治療後もも重複もも重複重複重複がんのがんのがんのがんの検検検検査査査査がががが必必必必 要 要 要 要ですですですです。。。。  

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どんな どんな どんなどんな治療治療治療治療をするのをするのをするのをするの???? 口腔がんの治療は、がんができる場所やがんの進行〔広がり〕具合によって、同じ口の中でも 治療方法は異なってきます。 治療法には手術療法、放射線療法、化学療法の大きく3つに分けられ、これらを単独あるいは 組み合わせて治療が行われます。 物をかんだり飲み込んだり、声を発したりする機能や、見た目の審美的な側面を考慮するほ か、患者さんの生活の質を保つよう、治療計画が立てられます。

◆手術療法

手術療法

手術療法

手術療法

切除術 切除術 切除術 切除術 ・・・・    原原原原発巣発巣発巣発巣手術手術手術手術 口腔がんが発生しているところを原発巣といいます。この病巣部分を手術で取り除く方法で す。 確実にがん病巣を取り除くため、その周りの正常な組織を含めて切除が行われます。 ・・・・    頸部郭頸部郭頸部郭頸部郭清清清清術術術術 口腔がんが、頸部〔首〕のリンパ節へ転移してしまった場合や、転移の疑いがある場合に行わ れる手術です。 頸部には数十個のリンパ節があるため、がんが転移したリンパ節だけを取り除くのではなく、 周囲のリンパ節や脂肪組織、神経、血管、筋肉も一緒に切除します。 ・・・・    再建術再建術再建術再建術 手術によって取り除かれた部分を、身体のほかの組織や金属などの人工材料を用いて修復 する治療法です。 身体の組織では腕や足、胸やおなかの皮膚や脂肪、筋肉、腰や足の骨が用いられます。

◆放射線療法

放射線療法

放射線療法

放射線療法

高いエネルギーの放射線を照射して、がん細胞を破壊する治療法です。 次のような場合に行われます。 口腔がんでは、放射線治療を単独で行いがんを死滅させる根治療法根治療法根治療法根治療法や、手術前に腫瘍を小 さくして切除範囲を小さくする術前療法術前療法術前療法術前療法、手術後にがんの再発を防ぐために行う術後療法術後療法術後療法術後療法、症 状を和らげたり患者さんの生活の質を上げるために行う緩和的緩和的緩和的緩和的・・・・姑息的治療姑息的治療姑息的治療姑息的治療があります。 放射線の照射方法としては、体の外から放射線を照射する外部照射外部照射外部照射外部照射と、腫瘍やその周囲に 直接小さな線源を入れて行う小線源治療法小線源治療法小線源治療法小線源治療法があります。小線源治療法は、比較的小さな舌が ん、頬粘膜がん、口底がんで頸部リンパ節転移がない患者さんが治療対象となります。 放射線療法を行っている期間中は、口の中の粘膜炎は必発で放射線を照射した部分の皮膚 も赤くなったりただれたりします。粘膜炎によって食欲不振などの症状が現れたりすることもあ

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  <放射線治療 <放射線治療 <放射線治療 <放射線治療によるによるによるによる副作用>副作用>副作用>副作用>   【治療中【治療中【治療中【治療中にににに出現出現出現出現するものするものするものするもの】】】】 放射線 放射線放射線放射線をををを照射照射照射照射したした部位したした部位部位部位のののの皮膚皮膚皮膚皮膚がが赤がが赤赤赤くなりくなりくなりくなり炎症炎症炎症炎症をををを起起起起こしますこしますこしますこします     放射線 放射線放射線放射線をををを照射照射照射照射したしたしたした口口口口のののの中中中中はははは、、やけどのような、、やけどのようなやけどのようなやけどのような粘膜炎粘膜炎粘膜炎粘膜炎のののの症症症症状状状状をををを起起起起こしますこしますこしますこします 味 味味味覚覚覚覚のののの低下低下が低下低下ががが起起起起きますきますきますきます      【治療終了後【治療終了後【治療終了後【治療終了後もももも注意注意注意注意するするするする必要必要必要必要のあるもののあるもののあるもののあるもの】】】】 唾液 唾液唾液唾液のののの分泌分泌分泌分泌がが低下がが低下低下低下しししし口口の口口ののの中中中中がががが乾燥乾燥乾燥乾燥しますしますしますします 顎 顎顎顎のののの骨骨骨骨がががが壊壊死壊壊死死死をををを起起起起こすことがありますこすことがありますこすことがありますこすことがあります 筋肉 筋肉筋肉が筋肉ががが硬硬硬硬くなりくなりくなりくなり口口が口口ががが開開開開けにくくなることがありますけにくくなることがありますけにくくなることがありますけにくくなることがあります

◆化

化学

学療法〔抗

療法〔抗

療法〔抗

療法〔抗がん

がん

がん

がん剤

剤を

を用

用いた

いた

いた

いた治療〕

治療〕

治療〕

治療〕

抗がん剤を点滴したり経口的に服用したりして、がん細胞を破壊する治療方法で、下記のよう なときに行われます。   <化 <化 <化 <化学学学学療法療法療法療法のののの目的>目的>目的>目的>   手術前 手術前手術前手術前にがんをにがんをにがんをにがんを小小小小さくするさくするさくするさくする     手術後 手術後手術後手術後にににに再再再再びがんがびがんがびがんがびがんが再再再再発発しないよう発発しないようしないようしないよう、予防目的、予防目的、予防目的、予防目的でででで行行行行うううう 手術 手術手術ができないほど手術ができないほどができないほどができないほど、、、、がんががんが広がんががんが広広広がっているがっているがっているがっている 微小 微小微小微小転転転転移移移移のののの治療治療治療治療 この治療では、正常な細胞に影響を与えることもあり、次のような副作用が見られることがあり ます。 そのため、治療するときには吐き気止めの薬を使用したり、手洗い・うがいをして感染を予防

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するなどの対策がとられています。 なお副作用は抗がん剤の種類によって違いますので、担当医や薬剤師によく説明してもらいま しょう。   <抗 <抗 <抗<抗がんがんがんがん剤剤剤剤ののの一般的の一般的一般的一般的なななな副作用>副作用>副作用>副作用>   食欲 食欲 食欲 食欲ののの低下の低下低下低下     吐吐吐吐きき気きき気気気・・・・吐吐吐吐くくくく     下痢 下痢 下痢 下痢 口口口口内内内内炎炎炎炎     からだがだるい からだがだるい からだがだるい からだがだるい 脱脱脱脱毛毛毛毛     皮膚炎、 皮膚炎、 皮膚炎、 皮膚炎、じんましんじんましんじんましんじんましん 免疫力 免疫力 免疫力 免疫力がががが低下低下低下低下しししし、感染、感染、感染、感染をを引をを引引引きききき起起起起こしやすいこしやすいこしやすいこしやすい

◆化

化学

学放射線療法

放射線療法

放射線療法

放射線療法

抗がん剤を用いた化学療法と放射線療法を行う治療法のことです。 放射線療法の効果を増強するはたらきがある抗がん剤を併用することで、より高い効果を得 ることができると考えられています。しかし、強い副作用が現れる危険性があります。 口腔がんでは、進行癌に対して術前に化学放射線療法を行い、手術を行うことがあります。 また、術後再発の危険の高い場合に行われる化学放射線療法は再発を抑え生存率を向上さ せる効果があります。

◆支持療法

支持療法

支持療法

支持療法・・・・緩和

緩和

緩和

緩和ケア

ケア

ケア

ケア

がんに伴う症状や、治療による副作用を軽減させるために行われる治療です。 また、再発や進行がんで治療が困難な場合、ほかの臓器や全身にがんが広がっているときに は、からだに負担のかかる手術や放射線、抗がん剤による治療ではなく、患者さんのさまざま な症状を取り除くことで生活の質を重視した治療を行います。 症状のなかでも激しい痛みは患者さんの生活の質を大きく低下させるため、痛みをコントロー ルすることはとても大切です。 痛み止めとして、鎮痛薬や医療用麻薬が使われます。 これらは、適切に用いれば薬物依存になることはありません。

◆セカンドオピニオン

セカンドオピニオン

セカンドオピニオン

セカンドオピニオン

主治医とは別の歯科医師・医師に自分の病状について説明・確認し、治療方針について意見 を求めることを「セカンドオピニオンを求める」といいます。

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リハビリテーションではどのようなことをするの リハビリテーションではどのようなことをするの リハビリテーションではどのようなことをするのリハビリテーションではどのようなことをするの???? 口腔がんでは、手術の部位や大きさによって、食べ物をかむ咀嚼、物を飲み込む嚥下、言葉 を発する発音などの機能障害が生じることがあります。 これらの機能障害を最小限にするために、手術前から手術後のリハビリテーションを一連の 治療として計画を立て、医療チームとともにリハビリテーションを行います。

◆リハビリテーション

リハビリテーション

リハビリテーション

リハビリテーション

術前 術前 術前 術前リハビリテーションリハビリテーションリハビリテーションリハビリテーション ・・・・    オリエンテーションオリエンテーションオリエンテーションオリエンテーション 手術後に起こりうる機能障害の説明をします。手術前には舌の運動訓練や呼吸の仕方の訓 練、痰の出し方の訓練などを実際に行い、イメージをつかんでもらいます。 術後 術後 術後 術後リハビリテーションリハビリテーションリハビリテーションリハビリテーション ・・・・    口腔衛生管理口腔衛生管理口腔衛生管理口腔衛生管理 手術後の傷から感染症や誤嚥(ごえん)性肺炎を予防するために、口腔内の清掃を行うこと と、口の中に刺激を与えることによって障害された機能を活性化させる目的で行います。 ・・・・    摂摂摂摂食嚥下訓練食嚥下訓練食嚥下訓練食嚥下訓練 摂食嚥下訓練とは食べ物を口から摂取し、口唇を閉じる、舌のストレッチ、息をこらえて飲み 込む、などのトレーニングを行い、実際に食べ物を用いた訓練が行われます。この訓練は、内 視鏡などを用いて術後の障害の程度を把握し、また、誤嚥から起こる肺炎などの合併症の危 険性を把握した上で行われます。 ・・・・    そのそのそのその他他他他 頸部〔首〕のリンパ節やその周囲の組織を切除した場合には、肩や腕が上げにくくなる場合が あり、ストレッチ等のリハビリが行われます。  

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口 口 口口のののの中中中中をををを清清清清潔潔潔潔にににに保保保保つためにはつためにはつためにはつためには 口腔がんの治療では、治療前から治療後にわたって長期に口の中を清潔に保つことが必要で す。 手術や癌化学療法によって起こりうる感染症の合併リスクを減少させるため、歯科治療や口 の中を清潔に保つことを患者さんに認識してもらいます。 また、放射線治療や化学療法によって強い口腔粘膜炎を起こしますので、粘膜炎の回復や治 療中の口の衛生管理は、患者さんの生活の質〔QOL〕を保つためにとても重要です。   ■ ■ ■ ■ 口口口口のののの中中中中のの衛生管理のの衛生管理衛生管理衛生管理のののの重要性 重要性 重要性 重要性 ■■■■   普段 普段 普段 普段からからからから、口、口、口、口のののの中中中中をを清をを清清清潔潔潔潔にしておきましょうにしておきましょうにしておきましょうにしておきましょう。。。。 不衛生 不衛生 不衛生 不衛生にしておくとにしておくとにしておくとにしておくと口口口口のののの中中中中でででで細菌細菌細菌細菌がががが繁殖繁殖繁殖繁殖しししし て て て て、虫、虫、虫、虫歯歯歯歯やややや歯歯周病歯歯周病周病周病のののの原因原因原因原因となるばかりでなとなるばかりでなとなるばかりでなとなるばかりでな く く く く、全身、全身、全身、全身のののの疾患疾患疾患疾患にに関にに関関関わることもありますわることもありますわることもありますわることもあります。。。。 また また また また、口腔、口腔、口腔、口腔がんのがんのがんのがんの患者患者さんにおいては患者患者さんにおいてはさんにおいてはさんにおいては、口、口、口、口のののの 中 中 中 中をををを清清清清潔潔潔潔にににに保保保保つことによりつことにより、術後つことによりつことにより、術後、術後、術後のののの合合合併合併併併症症症症のののの リスクが リスクが リスクが リスクが低低低低くなるといわれていますくなるといわれていますくなるといわれていますくなるといわれています。。。。 最近 最近 最近 最近ではではではでは、口腔、口腔、口腔、口腔がんのみならずがんのみならずがんのみならずがんのみならず他領域他領域他領域他領域のがのがのがのが ん ん ん ん治療治療治療治療においてもにおいてもにおいてもにおいても口腔衛生管理口腔衛生管理の口腔衛生管理口腔衛生管理ののの重要性重要性重要性重要性がががが 広 広 広 広くくくく認識認識認識認識されてきておりされてきておりされてきておりされてきており、、、、医医医医科科歯科科歯歯歯科科科科のののの連連連連携携携携がががが 積極的 積極的 積極的 積極的にににに行行行行われるようになっていますわれるようになっていますわれるようになっていますわれるようになっています。。。。  

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口腔 口腔

口腔口腔がんのがんのがんのがんの診診診診断断断から断からからから治療治療治療治療までまでまでまで

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日常生活 日常生活 日常生活日常生活ではどんなことにではどんなことにではどんなことにではどんなことに気気気気をつければいいのをつければいいのをつければいいのをつければいいの???? 口腔がんは、初期段階では自覚症状が少なく、見た目も口の傷や口内炎と似ているため区別 がつかないことがあります。 2週間以上も同じような症状が続くようなら、すぐに歯科医師・医師の診察を受けましょう。かか りつけの歯科医をもち、定期的な診察を受けることが早期発見につながります。体調管理に努 めることも大切です。   <日常生活 <日常生活 <日常生活 <日常生活でででで注意注意注意注意することすることすることすること>>>>   禁煙 禁煙 禁煙 禁煙 飲 飲 飲 飲酒量酒量酒量酒量をひかえるをひかえるをひかえるをひかえる 虫 虫 虫 虫歯歯歯歯やややや口口口口のののの中中中中でで違和感でで違和感違和感違和感のあるのあるのあるのある歯歯歯歯はすぐにはすぐにはすぐにはすぐに治療治療治療治療するするするする     合 合 合 合わないわないわないわない入入入入れれ歯れれ歯歯歯のののの調整調整調整調整 口腔 口腔 口腔 口腔内内内内のののの清清清清潔潔を潔潔ををを保保保保つつつつ バランスのとれた バランスのとれた バランスのとれた バランスのとれた食事食事食事食事とととと規則正規則正規則正規則正しいしいしいしい生活生活生活生活  

参照

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