秋 田大学教育文化学部教育実践研究紀要 第 3 0 号 2 0 0 8 年
音楽系部活動 に所属する高校生 の部活動適応感測定尺度作成の試み †
佐川 馨 * 秋 田大学教育文化学部
本研究 は,音楽系部活動 に所属す る高校生 を対象 とした 「 適応感 」 「 顧問の指導 」 「 音楽 観」 を測定す る尺度 を作成 し,結果の分析を通 して音楽系部活動の指導 の改善 に資す るこ とを目指 した .A 県 内の吹奏楽部,合唱部 に所属す る高校 1 ,2 年生 2 8 8 名 ( 男子 4 6 名, 女子 2 4 2 名) に質問紙調査 を実施 した結果,適応感尺度で は 「向上心 」 「 居心地 のよさ」
「 顧問 とのかかわ り 」 「 人間関係 」 「 部活動か らの逃避」の 5 因子が,顧問の指導尺度で は
「 親 しみやす さ 」 「しっ けと厳 しさ 」 「 指導 の うまさと情熱」 の 3 因子が,音楽観尺度 では
「 音楽 の有用性 」 「コンクール と しての音楽 」 「 音楽の価値」 の 3 因子がそれぞれ見出され た.下位尺度の考察か ら,①部活動以外の音楽経験がある部員 は部活動への適応感が高 い こと,②指導す る顧問の親 しみやす さや指導力,教育的情熱,教育的厳 しさは相即不離の 関係 にあ り,バ ランスのよい指導が生徒 の共感 につなが ることなどが明 らか となった.
キーワー ド:音楽系部活動,高校生,部活動,適応感,因子分析
1 問題 と目的
部活動 は,教科,道徳,特別活動,総合学習 といっ た教育課程 に含 まれ る教育活動ではな く,生徒 たち が放課後や休 日を利用 して自主的に取 り組 む 「 課外 活動」であるが, その学校教育 における有用性 につ いては, いまさら強調す るまで もな く,部活動を通 しての教育実践 は協調性や社会性 の滴養 といった教 科の学習だけではな し得 ない様々な成果 を生み出 し て きた.
部活動 に所属する多 くの中学生や高校生 にとって, また指導 にあたる多 くの教員 にとって も部活動 は学 校生活 の中核 とな ってお り1 ,学校側 に とって も部 活動 の成績 は自校 の教育方針や教育成果を対外的に 周知 させ る格好の場 となる. しか しその一方で,勝 利至上主義 による過重 な練習や,その結果 として生 ず る生徒 の学習や教員の勤務への影響など,看過で
きない様 々な問題があることも確かである.
2 0 0 8 年 1 月 2 8 日受理
†AnAt t e mptt oCons t r uc tSc al e sofAdapt abl l l t yt o Cl ubAc t l V l t i e sf ort heMe mbe r sofMus i cCl ubsl n Hi ghSc hool s
・Kaor u SAGAWA,Fac ul t y o fEduc at i o n and Human St udi e s ,Aki t aUnl V e r S l t y,Akl t a
文部科学省の 『 運動部活動の在 り方 に関す る調査 研究報告 』 2では,顧問の指導上 の悩 み と して, 中 学校,高等学校 とも 「 校務が忙 しくて思 うよ うに指 導 で きない」 (中学校 5 8. 2 % ,高等学校 5 5 . 1 %) こ とが第 1位 となってお り,多忙 な校務 との両立 に悩 む姿が浮 き彫 りとな っている. また , 「自分 の研究 や 自由な時間等 の妨 げにな っている」 ( 中学校 2 6. 2
%,高等学校 2 0 . 4%) として,十分な教材研究や生 活の時間の確保が困難であるという現状 にある.坐 徒 につ いて も 「 疲 れがたまる」 (中学生 2 8. 9% ,高 校生 3 2 . 8 %) , 「 遊 んだ り勉強す る時間が ない」 (中 学生 2 5 . 4%,高校生 3 2 . 1 %) と,指導す る顧問 と同 様の状況 にある.
小 ・中学校では 2 0 0 2 年度か ら,高等学校では 2 0 0 3 年度か ら施行 されている現行の学習指導要領 の改訂 に伴 い必修 クラブが廃止 され,部活動 の地域への移 行が検討 されるなど,問題解決 のための試みはなさ れて きたが,大 きな改善 はみ られないようである.
これ らの問題解決のために,部活動についての様々
な研究がなされてきたが, これ までの研究 を概観す
ると,運動部 を対象 とした学校教育 における有用性
と適応 に関す る論考が多 くみ られる.
学校教育 における有用性 につ いて は, た とえば青 木 3 が,高校運動部員 が無所属 や文化部部員 よ りも 社会的スキルが高 い こと, また,運動部活動 におけ る部活動適応感が有能感 と学校生活適応感 に影響 を 及 ぼす ことを明 らか に し,運動部活動が社会的スキ ルを育成す る活動 と して重要であると して いる.
角谷 4 は, 中学 生 を対象 に した質 問紙調 査 の分析 か ら,部活動 における積極的な活動が学業 よ りも学 校生活 の満足感 の高 さに強 く関達 し,部活動 にお け る積極性が学業 コンピテ ンスの高 ま りにつなが ると 指摘 している.
学校教育 にお ける適応 の視点 か らは吉村 5 が,那 活動の満足感 は主将 との人間関係 によって規定 され,
自己表現 ・主張で きる力 の育成 が,部活動 だけで は な く学校生活全体への適応 に反映 され るとしている.
この研究 は教 員 と生徒 との関係 についての ものでは ないが,顧問の指導 と生徒 との関係 につ いて も示唆 を与 え るものであ る.
桂, 中込 6 は運動部活動 にお ける適応感 を規定 す る要因 と して 「 部 内 にお ける自己有能感 」 「 部 の指 導者 ・運営 」 「 制約 ・束縛感 」 「 種 目 ・部活動への コ ミッ トメ ン ト 」 「 対 チームメイ ト感情」 の五つ を明 らか に した上で,発達段階 による影響度 の相違が存 在す ることを指摘 してい る.
このよ うに運動部 を対象 に した先行研究 は,学校 教育 にお ける部活動 の意義や効用 を示す とともに, 部活動 を巡 る諸問題 の解決 に資す る様 々な知見 を提 供 して きた.
さて,音楽系部活動 は,吹奏楽,合唱,管弦楽, 邦楽,軽音楽 などがあ る. その うち最 も活発 な活動 を展開 しているものは吹奏楽 であろ う.吹奏楽 に所 属す る部 員 は全 国的 にみて も多 く ,2 0 0 7 年 1 0 月1日 現在 にお ける全 日本 吹奏楽連盟加盟校 7 は,小学校 1 0 7 9 校 ( 全小学校 の 4. 7 5 %) , 中学校 7 0 5 8 校 ( 6 4. 4 2
%),高等学校で は 3 7 81 校 ( 7 1 . 1 7 %) であ る8 . 学校吹奏楽 は学校行事 や儀式 で不可欠 の ものであ り,地域 にお ける音楽文化 の中核的な存在 とな って いる例 も珍 しくない. また,社会人 を主体 と した吹 奏楽活動 も盛 んであ り, その意 味で は学校教育 のみ な らず,生涯学習 の面か らの有用性 も認 め られ る.
一方,合唱部 は中学校 7 8 9 校,高等学校 8 4 3 校 と, 吹奏楽 には及 ばないが,昭和 7 年 には日本教育音楽 協会 の創立 1 0 周年記念事業 と して現在 の NHK 全国 学校音楽 コンクールの前身である 「 第 1 回児童唱歌
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コンクール」 が開催 され るなど,早 くか ら学校教育 や音楽教育 の世界で果 た して きた役割 は大 きい 9 .
しか し,音楽系部活動 において も運動系 の部活動 と同様 の問題があ る.筆者 はかつて高校 の教育現場 で吹奏楽 の指導 にあた った経験があ る.勤務校が, いわゆ る吹奏楽 の名 門校 であ ったため, コ ンクール の実績 を上 げることが何 よ りも求 め られた. また生 徒や父兄 も高校生活 の目的を部活動 に求めているケー スが多 く, コンクールの勝利 のために練習量 は必然 的 に多 くな り,本来 の職務であ る授業 の準備 や教材 研究 をす る時間の確保 も難 しい状況であ った.生徒 も同様であ り,教科 の学習や進路 の準備 など,学校 生活 と部活動 の両立 がで きているとは言 い難 い例 も 多 くみ られた.
これ らの問題 を解決す るためには,音楽系部活動 につ いて も様 々な視点か らの研究 が必要 とな る. し か し吹奏楽 に関す る研究 は, その大半 が楽器 の奏法 や演奏指導 にかかわ る ものであ り1 0 ,指導 の改善 の 手立 てを生徒 の適応感か ら捉 え るとい う視点 か らの 研究 は管見 の限 りで はみ られない.
そ こで本研究で は,以上 のよ うな状況 を踏 まえ, 音楽系部活動 の適応感測定尺度 の作成 を試 み る.加 えて,顧 問の指導測定尺度 と音楽系部活動部員 に特 有 の音楽観 につ いて も調査 し, それ らの結果 を考察 す る中か ら音楽系部活動 の指導 の改善 に資す るため の示唆を得 ることを 目的 とす る.
前述 の とお り音楽系部活動 は,吹奏楽,合唱,管 弦楽,邦楽,軽音楽 などが あるが,学校教育 におい て は吹奏楽 と合唱が その大半 を 占め ること, また調 査地域 の事情 を考慮 し, この研究で は調査 の対象 は 吹奏楽部 と合唱部 の二つ に限定 した.
部活動 にかかわ る研究 は,体育系部活動 のみな ら ず音楽系部活動 において も取 り組 まれ るべ き分野で ある.本研究 の成果 を音楽系部活動 にお ける諸問題 を体系的 に研究 して い くための端緒 と したい.
2 方 法 2 .1 調査対象
調査対象者 は A県 内 9 高 校 の吹奏 楽部,合 喝部 に所属す る 1 ,2 年生 2 8 8 名 ( 男子 4 6 名,女 子 2 4 2 名) で あ った. その うち吹奏楽部 は 2 3 4 名 ( 男子 4 0 名, 女子 1 9 4 名),合唱部 は 5 4 名 ( 男子 0名,女子 5 4 名) であ った.
調 査校 の選定 にあ た って は,A 県 内を三つ の地
秋 刑大学教育文化学部教育実践研究紀要
域 に分 け,過去 3 年間の部員数 の推移 とコンクール 実績を もとに1 1 校 を選定 し,各学校 に協力を依頼 し た.その結果 ,9 校か らの受諾を得 ることがで きた.
しか し,その うち 1 校か らは質問紙 2 の内容が部活 動の運営上好 ま しくない影響を与え る恐れがあると の理由か ら回答を得 られなか った. したが って,質 問紙 2 につ いて は25 4 人 の調査票 の回収 であ った.
調査対象者の学校別の内訳 は,下表のとお りである.
表 1 調査対象者の内訳
学 校
男 女 計
A 2 3 2
B 1 5 1 7
C 4 1 4
D O 3 3
E 7 4 9
F 1 2 2 1
G O 1 7
H 6 3 5
I O 2 4
計 4 6 2 4 2
3 4 3 2 1 8 3 3 5 6 3 3 1 7 4 1 2 4
2 . 2 調査用紙の作成
本研究で用 いた調査用紙 は,基本的属性,部活動 適応感測定尺度,顧問の指導測定尺度,音楽観測定 尺度か ら構成 されている.
基本的属性 :性別,学年,吹奏楽部 ・合唱部の別, パ ー ト ( 担当楽器),中学校 での部活動歴,部活動 以外の音楽の習い事 の有無,その期間 と内容.
①部活動適応惑測定尺度 :仲間や顧問 とのかかわ り, 活動 の満足感 などを測定す るために,筆者および大 学院生 2 名が 自身 の中学,高校時代の部活動の経験 に基づいて 自由記述 し ,KJ法 を用 いて整理 した も のに加え,吉村 1 1 ,青木 1 2 の部活動適応感測定尺度を 参考 に 31 項 目を作成 した.各項 目については 「まっ た くそ う思わない」 か ら 「とて もそ う思 う」 までの 5 点尺度法で回答 させた.
②顧問の指導測定尺度 :顧問の指導 スタイルを測定 す るために,坂西1 3 ,吉村 1 4 の リーダーシップ測定尺 度 を参考 に,生活指導,技術指導,音楽的力量 など 35 項 目を作成 した.各項 目については 「まった くそ う思わない」か ら 「とて もそ う思 う」 までの 5 点尺 度法で回答 させた.
③音楽観測定尺度 :音楽系部活動 に所属す る高校生 に特有 の音楽への見方や考え方を測定す る尺度 とし
て,筆者および大学院生 2 名が音楽観を自由記述 し, KJ法 によって整理 した ものに加え,青木 1 5 のスポー
ツ観測定尺度 を参考 に して音楽系部活動 に合 うよ う に検討 し ,27 項 目を作成 した. 各項 目につ いて は
「ま った くそ う思わない」か ら 「とて もそ う思 う 」 までの 5 点尺度法で回答 させた.
2. 3 予備調査
本調査 に先立 って予備調査を行 い,内容的妥当性 を確認 した.対象 は音楽教育 を専攻する大学 1 年か ら3 年生2 4 名 ( 男 3 名,女21 名)であった, それぞ れの項 目についての 5 段階での評価 と自由記述を併 用 し,不適当な記述 のある項 目は修正,削除 した.
2 .4 調査の実施
調査 は2 007 年1 2 月の第 3 過か ら4 週 にかけて, 自 記式質問紙調査票 による集合調査法で各校 の部活動 顧問によって実施 された.調査の実施 にあたっては, 詳細 な実施 マニュアルを作成 し,顧問に関す る質問 の回答などに歪みが生 じないよ う,個人が特定 され ないこと,顧問は回答 を見 ないことを述べ るなど, 実施 マニュアルにそって進めて もらえるよ う特別 の 配慮をお願 い した.
3 結果
3 .1 部活動適応感測定尺度の分析 3.1 .1 因子分析結果
全対象2 8 8 名 の うち,空 白のある 3 名を除 き ,2 85 名 を有 効 回答 と した. 結 果 の分 析 にあ た って は SPSS1 4. 0 f orWi ndows を使用 し,それぞれの質問 の回答 に対 して 1 点か ら 5 点 の得点 を与え逆転項 目 の処理を した上で,平均値 と標準偏差 を求 めた. そ して天井効果の見 られた 7 項 目を除外 し,残 りの2 4 項 目に対 して主因子法 による因子分析を行 った.
固有値の減衰状況 と因子解釈の可能性か ら5 因子 構造が妥当であると考え られた.そ こで再度 5 因子 を仮定 して主 因子法 ・バ リマ ックス ( Var i max) 回転 による因子分析 を行 った.その結果,因子負荷 量 の絶対値 . 4 0 以下 や複数 の因子 の負荷量 が同程度 になる3 項 目を分析か ら除外 し,再度,主因子法バ リマ ックス回転 による因子分析 を行 った ( 表 2 ).
第 1 因子は , 「 他 の部員 よ りも上手 になろ うと努
力 している 」 「 部員の誰 よ りも上手 にな りたい 」 「自
分の技術向上 のために努力 している」 など,努力や
技術向上 にかかわ る項 目が高 い負荷量 を示 していた.
そ こで 「向上心」 と命 名 した.
第 2 因子 は , 「ク ラス にい るよ りも部 の方 が居心 地 が よ い 」 「同 じ部 の友 だ ち とい るのが楽 しい」 な ど,部活動 にお ける居心地 のよさや快適 さを表 す項 目か らな るので , 「居心地」 と命名 した.
第 3 因子 は , 「顧 問 と一 緒 に練 習 で き る ことが楽 しい」など,顧問 とのかかわ りに関す る項 目か らな っ てお り , 「 顧 問 とのかかわ り」 因子 と命名 した.
第 4 因子 は , 「他 の部 員 と うま くいか な い ( 逆転 項 目 ) 」 「 部 の先輩 と うま くいか な い ( 逆 転項 目 )」
など,友人や先輩 とのかかわ りに関す る項 目か らなっ てお り , 「 人 間関係」 因子 と命名 した.
第 5 因 子 は , 「練 習 が厳 し くて つ いて い けな い ( 逆転項 目 ) 」 「辞 め た い と考 え る ことが あ る ( 逆転 項 目 ) 」 「この部 は自分 に向 いて いない と感 じる ( 逆 転項 目 ) 」 な ど, 居心地 の よ さや人 間関係 の快適 さ とは反 す る項 目か らな って お り , 「部活 動 か らの逃 避」因子 と命名 した.
3.1 .2 下位尺度 間の関連
因子分析 の結果 か ら抽 出 した五 っ の下位尺度 に相 当す る項 目の平 均値 を求 め , 「向上J L、 」 得点 ( 平 均 3 . 5 7 ,S DO . 7 5 ) , 「 居心地」得点 ( 平均 3. 2 1 ,S DO . 8 7 ) ,
「顧 問 とのかか わ り」 得点 ( 平 均 3. 0 9 ,SD O. 92) ,
「人 間関係」得点 ( 平均 3 . 7 9 ,SD O. 7 4) , 「 部活動 か らの逃避 」 得 点 ( 平 均 3. 2 5 ,S D O . 7 4 ) と した ( 義 3 ) .
内的整合性 を検討 す るため に各下位尺度 の信頼性 を求 めた と ころ ,Cr onbac h の α 係数 は,第 1 因子 が α‑. 75 ,第 2 因子 が
a‑. 7 8 ,第 3 因子が
a‑. 7 8 , 第 4 因子 が α ‑. 69 , 第 5 因子 が α ‑. 73 で あ った.
第 4 因子 の値 は高 い とはいえないが,一定 の信頼性 は保証 され た.
3.1 .3 吹奏楽部,合 唱部 の差 の検討
吹奏楽部,合 唱部 の差 を検討 す るため に各下位尺 度得点 につ いて t検定 を行 った. その結果,因子 I
「向上J LJ 下 位 尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑ 1. 75 , a. S. ), 因子 I I 表 2 部活動適応感測定尺度の因子分析結果
音楽系部活動適止、 感尺度の項目 因 子
向上心、 居心地 顧問 人間関係 逃避 他の部員よりも上手になろうと努力 している。
部員の誰よりも上手になりたい。
部活動に関係する本をよく読む。
部活動中以外でも自分の技術向上のために努力をしている。
部活動の時間以外の時でも、部活動のことを考えることがある。
クラスにいるよりも部の方が居心地がよい。
クラスの友だちよりも同 じ部の友だちといる方が楽 しい。
部活動の時間が来るのが待ち遠 しい。
顧問と一緒に練習できることが楽 しい。
部の顧問は自分の個性を理解 して くれる。
顧問の指導方法に疑問をもつことがある。(*) 他の部員とうまくいかない。(*)
自分の所属する部活動はまとまりがないと思 う 。 (*) 仲間は自分の個性を理解 して くれる。
部の先輩とうまくいかない。(*)
練習が厳 しくっいていけないと思 うことがある。(*) 部活動を辞めたいと考えることがよくある。 (*)
学校の勉強と両立することが難 しいと感 じることがある 。 (*) 放課後は部活動よりも友だちと遊んでいる方が楽 しい。(*)
この部 ( 行 っている練習、担当楽器など)は自分に向いていないと 感 じることがある。(辛)
部活動にきても楽 しくない。(*) (辛)は逆転項目
5 6
. 0 4 . 0 9 . 01 . 1 5 . 01 . 0 2
.00 ‑ . 0 4 . 1 6 ‑ . 0 4 一 . 1 4 . 0 2 1 0 . 0 9 . 1 5 . 1 7 3 8 . 0 2 , 2 2 ‑ . ll . 1 6 . 0 9 . 0 8 . 1 0 ‑ . 01 . 0 6 . 2 3 . 1 3 . 2 9 . 1 5 . 2 7
. 1 3 . 1 2 . 07 . 0 3 . 0 0 . 0 3 . 0 6
‑ . 1 3 . 0 5 . 3 5
1 4 . 1 4 1 5 ‑ . 0 2 . 2 4 . 1 2
1 3 1 0 . 1 8 【 . 51
. 0 0 00 . 0 8 . 0 9 0 3 一 . 1 5 . 21 . 1 4 2 6 . 1 3 . 2 6
‑ . 1 1 ‑ . 0 9 . 0 5 ‑ . 02 . 2 1 . 3 3 . 1 1 . 2 0 . 1 3 . 1 6 . 2 0 . 2 0 . 2 3 . 2 6 . 2 5 . 4 0
1 5 0 6 0 9 3 0
5 7 3 7 4 7 nO 4 4 3 4 5 8 2 4 9 3 5 1 5 4 4 3 4 7 5 5 7 5 5 4 4 3 3 3 4 2 4
因 子 寄与 2 . 52 2 .3 0
2. 29 2.28 1 72
1 1.l l寄 与
率10. 09
9.19
9. 1
79
.1 36 . 88 44
.4 5秋 田大学教育文化学部教育実践研究紀要
衰 3 下位尺度得点の平均値と S D , α 係数 向上心 居心地 顧問 人間関係 逃避 平均 SD a
向 上 心 ‑ 4 0発 事. 1 5浅 才 . 0 7 2 5* *35 7 0 . 7 5 7 5 居 心 地 ‑ . 3 6* * , 2 1* *. 4 3末 寺3 . 2 1 0 . 8 7 . 7 8 顧 問 ‑ . 4 0* ま. 3 3× 斗 3 . 0 9 0 . 9 2 . 7 8 人間関係 ‑ . 4 5や *3 . 7 9 0 . 7 4 . 6 9 逃 避 ‑ 32 5 0 . 7 4 . 7 3
* * p<. 01
「 居心地」 下位尺度 ( t ( 2 8 5 ) ‑1 . 7 4 ,a. S . ), 因子 V
「 部活動 か らの逃避」下位尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑ 1. 35 ,a. S . ) につ いて は,吹奏楽部 と合唱部 の得点差 は有意 で は なか った. 因子 Ⅲ 「 顧 問 とのかか わ り」 下 位尺度 ( t ( 2 8 5 )‑5 , 7 2 ,p<. 0 01 ), 因子 Ⅳ 「人 間関 係」 下 位 尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑4. 46 ,p<. 00 1 ) につ いて は, 吹 奏楽部 よ りも合唱部 の方が有意 に高 い得点 を示 して いた ( 表 4 ).
表 4 所属別の平均値と S D ,t 検定の結果
吹奏楽 合 唱
平均 sD 平均 SD t 値 向 上 心 35 4 . 7 4 3. 7 6 . 8 0 1 . 7 5 居 心 地 3. 1 8 . 8 8 34 4 . 8 0 1 . 7 4 顧 問 2, 9 8 . 8 9 3. 8 4 . 7 6 5, 7 2辛 * * 人間関係 37 2 . 7 2 4. 2 7 . 6 8 4. 4 6* * * 逃 避 3. 2 3 . 7 3 3. 4 0 . 7 9 1 . 3 5 榊p<0 01
3.1 .4 男女差 の検討
男女差 を検討す るために,各下位尺度得点 につい て t 検定 を行 った. その結果,因子 I 「向上心」下 位尺度 ( t ( 2 8 5 ) ‑0. 29 ,a. S . ),因子 I I 「 居心地」下 位尺度 ( i ( 2 8 5 )‑0 . 1 3 ,a. S . ),因子 Ⅲ 「 顧問 とのか か わ り」 下 位 尺 度 ( i ( 2 8 5 ) ‑1 . 2 1 , a. S . ), 因子 Ⅴ
「 部活動 か らの逃避」下位尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑ 1 . 0 1 ,n. S . ) について は,男女別 の得点差 は有意で はなか った.
因子 Ⅳ 「人 間関係」 下位尺度 ( i ( 2 8 5 )‑4. 4 9 ,p<
. 00 1 ) につ いて は男子 よ りも女子 の方が有意 に高 い 得点 を示 していた ( 表 5).
3.1 .5 音楽経験 の差の検討
ピアノや電子 オルガ ンな どの部活動以外 の音楽 の 習 い事 の経 験 に よ る下位尺度得点 の差 は, 因子 Ⅰ
「向上心」 下位尺度 ( t ( 2 8 5 ) ‑0. 28 ,a. S . ), 因子 Ⅱ
「居心地」 下位尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑0. 20 ,a. S . ), 因子 Ⅲ
「 顧 問 とのかかわ り」下位尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑0. 94 , n. S . )
表 5 男女別の平均値と S D ,t 検定の結果
男子 女子
平均 SD 平均 SD t 値
向 上 心 3. 5 4 . 8 3 3. 5 7 7 4 0. 2 9 居 心 地 3. 2 0 . 97 3. 21 . 8 6 0. 1 3 顧 問 2. 9 4 . 91 3. 1 2 . 9 2 1 . 21
人間関係 3. 3 6 . 8 4 3. 8 8 . 6 9 4 . 4 9
¥ * *逃 避 3. 1 5 . 67 3. 2 7 . 7 5 101
*