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音楽系部活動 に所属する高校生 の部活動適応感測定尺度作成の試み †

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秋 田大学教育文化学部教育実践研究紀要 第 3 0 号 2 0 0 8 年

音楽系部活動 に所属する高校生 の部活動適応感測定尺度作成の試み †

佐川 馨 * 秋 田大学教育文化学部

本研究 は,音楽系部活動 に所属す る高校生 を対象 とした 「 適応感 」 「 顧問の指導 」 「 音楽 観」 を測定す る尺度 を作成 し,結果の分析を通 して音楽系部活動の指導 の改善 に資す るこ とを目指 した .A 県 内の吹奏楽部,合唱部 に所属す る高校 1 ,2 年生 2 8 8 名 ( 男子 4 6 名, 女子 2 4 2 名) に質問紙調査 を実施 した結果,適応感尺度で は 「向上心 」 「 居心地 のよさ」

「 顧問 とのかかわ り 」 「 人間関係 」 「 部活動か らの逃避」の 5 因子が,顧問の指導尺度で は

「 親 しみやす さ 」 「しっ けと厳 しさ 」 「 指導 の うまさと情熱」 の 3 因子が,音楽観尺度 では

「 音楽 の有用性 」 「コンクール と しての音楽 」 「 音楽の価値」 の 3 因子がそれぞれ見出され た.下位尺度の考察か ら,①部活動以外の音楽経験がある部員 は部活動への適応感が高 い こと,②指導す る顧問の親 しみやす さや指導力,教育的情熱,教育的厳 しさは相即不離の 関係 にあ り,バ ランスのよい指導が生徒 の共感 につなが ることなどが明 らか となった.

キーワー ド:音楽系部活動,高校生,部活動,適応感,因子分析

1 問題 と目的

部活動 は,教科,道徳,特別活動,総合学習 といっ た教育課程 に含 まれ る教育活動ではな く,生徒 たち が放課後や休 日を利用 して自主的に取 り組 む 「 課外 活動」であるが, その学校教育 における有用性 につ いては, いまさら強調す るまで もな く,部活動を通 しての教育実践 は協調性や社会性 の滴養 といった教 科の学習だけではな し得 ない様々な成果 を生み出 し て きた.

部活動 に所属する多 くの中学生や高校生 にとって, また指導 にあたる多 くの教員 にとって も部活動 は学 校生活 の中核 とな ってお り1 ,学校側 に とって も部 活動 の成績 は自校 の教育方針や教育成果を対外的に 周知 させ る格好の場 となる. しか しその一方で,勝 利至上主義 による過重 な練習や,その結果 として生 ず る生徒 の学習や教員の勤務への影響など,看過で

きない様 々な問題があることも確かである.

2 0 0 8 年 1 月 2 8 日受理

†AnAt t e mptt oCons t r uc tSc al e sofAdapt abl l l t yt o Cl ubAc t l V l t i e sf ort heMe mbe r sofMus i cCl ubsl n Hi ghSc hool s

・Kaor u SAGAWA,Fac ul t y o fEduc at i o n and Human St udi e s ,Aki t aUnl V e r S l t y,Akl t a

文部科学省の 『 運動部活動の在 り方 に関す る調査 研究報告 』 2では,顧問の指導上 の悩 み と して, 中 学校,高等学校 とも 「 校務が忙 しくて思 うよ うに指 導 で きない」 (中学校 5 8. 2 % ,高等学校 5 5 . 1 %) こ とが第 1位 となってお り,多忙 な校務 との両立 に悩 む姿が浮 き彫 りとな っている. また , 「自分 の研究 や 自由な時間等 の妨 げにな っている」 ( 中学校 2 6. 2

%,高等学校 2 0 . 4%) として,十分な教材研究や生 活の時間の確保が困難であるという現状 にある.坐 徒 につ いて も 「 疲 れがたまる」 (中学生 2 8. 9% ,高 校生 3 2 . 8 %) , 「 遊 んだ り勉強す る時間が ない」 (中 学生 2 5 . 4%,高校生 3 2 . 1 %) と,指導す る顧問 と同 様の状況 にある.

小 ・中学校では 2 0 0 2 年度か ら,高等学校では 2 0 0 3 年度か ら施行 されている現行の学習指導要領 の改訂 に伴 い必修 クラブが廃止 され,部活動 の地域への移 行が検討 されるなど,問題解決 のための試みはなさ れて きたが,大 きな改善 はみ られないようである.

これ らの問題解決のために,部活動についての様々

な研究がなされてきたが, これ までの研究 を概観す

ると,運動部 を対象 とした学校教育 における有用性

と適応 に関す る論考が多 くみ られる.

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学校教育 における有用性 につ いて は, た とえば青 木 3 が,高校運動部員 が無所属 や文化部部員 よ りも 社会的スキルが高 い こと, また,運動部活動 におけ る部活動適応感が有能感 と学校生活適応感 に影響 を 及 ぼす ことを明 らか に し,運動部活動が社会的スキ ルを育成す る活動 と して重要であると して いる.

角谷 4 は, 中学 生 を対象 に した質 問紙調 査 の分析 か ら,部活動 における積極的な活動が学業 よ りも学 校生活 の満足感 の高 さに強 く関達 し,部活動 にお け る積極性が学業 コンピテ ンスの高 ま りにつなが ると 指摘 している.

学校教育 にお ける適応 の視点 か らは吉村 5 が,那 活動の満足感 は主将 との人間関係 によって規定 され,

自己表現 ・主張で きる力 の育成 が,部活動 だけで は な く学校生活全体への適応 に反映 され るとしている.

この研究 は教 員 と生徒 との関係 についての ものでは ないが,顧問の指導 と生徒 との関係 につ いて も示唆 を与 え るものであ る.

桂, 中込 6 は運動部活動 にお ける適応感 を規定 す る要因 と して 「 部 内 にお ける自己有能感 」 「 部 の指 導者 ・運営 」 「 制約 ・束縛感 」 「 種 目 ・部活動への コ ミッ トメ ン ト 」 「 対 チームメイ ト感情」 の五つ を明 らか に した上で,発達段階 による影響度 の相違が存 在す ることを指摘 してい る.

このよ うに運動部 を対象 に した先行研究 は,学校 教育 にお ける部活動 の意義や効用 を示す とともに, 部活動 を巡 る諸問題 の解決 に資す る様 々な知見 を提 供 して きた.

さて,音楽系部活動 は,吹奏楽,合唱,管弦楽, 邦楽,軽音楽 などがあ る. その うち最 も活発 な活動 を展開 しているものは吹奏楽 であろ う.吹奏楽 に所 属す る部 員 は全 国的 にみて も多 く ,2 0 0 7 年 1 0 月1日 現在 にお ける全 日本 吹奏楽連盟加盟校 7 は,小学校 1 0 7 9 校 ( 全小学校 の 4. 7 5 %) , 中学校 7 0 5 8 校 ( 6 4. 4 2

%),高等学校で は 3 7 81 校 ( 7 1 . 1 7 %) であ る8 . 学校吹奏楽 は学校行事 や儀式 で不可欠 の ものであ り,地域 にお ける音楽文化 の中核的な存在 とな って いる例 も珍 しくない. また,社会人 を主体 と した吹 奏楽活動 も盛 んであ り, その意 味で は学校教育 のみ な らず,生涯学習 の面か らの有用性 も認 め られ る.

一方,合唱部 は中学校 7 8 9 校,高等学校 8 4 3 校 と, 吹奏楽 には及 ばないが,昭和 7 年 には日本教育音楽 協会 の創立 1 0 周年記念事業 と して現在 の NHK 全国 学校音楽 コンクールの前身である 「 第 1 回児童唱歌

54

コンクール」 が開催 され るなど,早 くか ら学校教育 や音楽教育 の世界で果 た して きた役割 は大 きい 9 .

しか し,音楽系部活動 において も運動系 の部活動 と同様 の問題があ る.筆者 はかつて高校 の教育現場 で吹奏楽 の指導 にあた った経験があ る.勤務校が, いわゆ る吹奏楽 の名 門校 であ ったため, コ ンクール の実績 を上 げることが何 よ りも求 め られた. また生 徒や父兄 も高校生活 の目的を部活動 に求めているケー スが多 く, コンクールの勝利 のために練習量 は必然 的 に多 くな り,本来 の職務であ る授業 の準備 や教材 研究 をす る時間の確保 も難 しい状況であ った.生徒 も同様であ り,教科 の学習や進路 の準備 など,学校 生活 と部活動 の両立 がで きているとは言 い難 い例 も 多 くみ られた.

これ らの問題 を解決す るためには,音楽系部活動 につ いて も様 々な視点か らの研究 が必要 とな る. し か し吹奏楽 に関す る研究 は, その大半 が楽器 の奏法 や演奏指導 にかかわ る ものであ り1 0 ,指導 の改善 の 手立 てを生徒 の適応感か ら捉 え るとい う視点 か らの 研究 は管見 の限 りで はみ られない.

そ こで本研究で は,以上 のよ うな状況 を踏 まえ, 音楽系部活動 の適応感測定尺度 の作成 を試 み る.加 えて,顧 問の指導測定尺度 と音楽系部活動部員 に特 有 の音楽観 につ いて も調査 し, それ らの結果 を考察 す る中か ら音楽系部活動 の指導 の改善 に資す るため の示唆を得 ることを 目的 とす る.

前述 の とお り音楽系部活動 は,吹奏楽,合唱,管 弦楽,邦楽,軽音楽 などが あるが,学校教育 におい て は吹奏楽 と合唱が その大半 を 占め ること, また調 査地域 の事情 を考慮 し, この研究で は調査 の対象 は 吹奏楽部 と合唱部 の二つ に限定 した.

部活動 にかかわ る研究 は,体育系部活動 のみな ら ず音楽系部活動 において も取 り組 まれ るべ き分野で ある.本研究 の成果 を音楽系部活動 にお ける諸問題 を体系的 に研究 して い くための端緒 と したい.

2 方 法 2 .1 調査対象

調査対象者 は A県 内 9 高 校 の吹奏 楽部,合 喝部 に所属す る 1 ,2 年生 2 8 8 名 ( 男子 4 6 名,女 子 2 4 2 名) で あ った. その うち吹奏楽部 は 2 3 4 名 ( 男子 4 0 名, 女子 1 9 4 名),合唱部 は 5 4 名 ( 男子 0名,女子 5 4 名) であ った.

調 査校 の選定 にあ た って は,A 県 内を三つ の地

秋 刑大学教育文化学部教育実践研究紀要

(3)

域 に分 け,過去 3 年間の部員数 の推移 とコンクール 実績を もとに1 1 校 を選定 し,各学校 に協力を依頼 し た.その結果 ,9 校か らの受諾を得 ることがで きた.

しか し,その うち 1 校か らは質問紙 2 の内容が部活 動の運営上好 ま しくない影響を与え る恐れがあると の理由か ら回答を得 られなか った. したが って,質 問紙 2 につ いて は25 4 人 の調査票 の回収 であ った.

調査対象者の学校別の内訳 は,下表のとお りである.

表 1 調査対象者の内訳

学 校

男 女 計

A 2 3 2

B 1 5 1 7

C 4 1 4

D O 3 3

E 7 4 9

F 1 2 2 1

G O 1 7

H 6 3 5

I O 2 4

計 4 6 2 4 2

3 4 3 2 1 8 3 3 5 6 3 3 1 7 4 1 2 4

2 . 2 調査用紙の作成

本研究で用 いた調査用紙 は,基本的属性,部活動 適応感測定尺度,顧問の指導測定尺度,音楽観測定 尺度か ら構成 されている.

基本的属性 :性別,学年,吹奏楽部 ・合唱部の別, パ ー ト ( 担当楽器),中学校 での部活動歴,部活動 以外の音楽の習い事 の有無,その期間 と内容.

①部活動適応惑測定尺度 :仲間や顧問 とのかかわ り, 活動 の満足感 などを測定す るために,筆者および大 学院生 2 名が 自身 の中学,高校時代の部活動の経験 に基づいて 自由記述 し ,KJ法 を用 いて整理 した も のに加え,吉村 1 1 ,青木 1 2 の部活動適応感測定尺度を 参考 に 31 項 目を作成 した.各項 目については 「まっ た くそ う思わない」 か ら 「とて もそ う思 う」 までの 5 点尺度法で回答 させた.

②顧問の指導測定尺度 :顧問の指導 スタイルを測定 す るために,坂西1 3 ,吉村 1 4 の リーダーシップ測定尺 度 を参考 に,生活指導,技術指導,音楽的力量 など 35 項 目を作成 した.各項 目については 「まった くそ う思わない」か ら 「とて もそ う思 う」 までの 5 点尺 度法で回答 させた.

③音楽観測定尺度 :音楽系部活動 に所属す る高校生 に特有 の音楽への見方や考え方を測定す る尺度 とし

て,筆者および大学院生 2 名が音楽観を自由記述 し, KJ法 によって整理 した ものに加え,青木 1 5 のスポー

ツ観測定尺度 を参考 に して音楽系部活動 に合 うよ う に検討 し ,27 項 目を作成 した. 各項 目につ いて は

「ま った くそ う思わない」か ら 「とて もそ う思 う 」 までの 5 点尺度法で回答 させた.

2. 3 予備調査

本調査 に先立 って予備調査を行 い,内容的妥当性 を確認 した.対象 は音楽教育 を専攻する大学 1 年か ら3 年生2 4 名 ( 男 3 名,女21 名)であった, それぞ れの項 目についての 5 段階での評価 と自由記述を併 用 し,不適当な記述 のある項 目は修正,削除 した.

2 .4 調査の実施

調査 は2 007 年1 2 月の第 3 過か ら4 週 にかけて, 自 記式質問紙調査票 による集合調査法で各校 の部活動 顧問によって実施 された.調査の実施 にあたっては, 詳細 な実施 マニュアルを作成 し,顧問に関す る質問 の回答などに歪みが生 じないよ う,個人が特定 され ないこと,顧問は回答 を見 ないことを述べ るなど, 実施 マニュアルにそって進めて もらえるよ う特別 の 配慮をお願 い した.

3 結果

3 .1 部活動適応感測定尺度の分析 3.1 .1 因子分析結果

全対象2 8 8 名 の うち,空 白のある 3 名を除 き ,2 85 名 を有 効 回答 と した. 結 果 の分 析 にあ た って は SPSS1 4. 0 f orWi ndows を使用 し,それぞれの質問 の回答 に対 して 1 点か ら 5 点 の得点 を与え逆転項 目 の処理を した上で,平均値 と標準偏差 を求 めた. そ して天井効果の見 られた 7 項 目を除外 し,残 りの2 4 項 目に対 して主因子法 による因子分析を行 った.

固有値の減衰状況 と因子解釈の可能性か ら5 因子 構造が妥当であると考え られた.そ こで再度 5 因子 を仮定 して主 因子法 ・バ リマ ックス ( Var i max) 回転 による因子分析 を行 った.その結果,因子負荷 量 の絶対値 . 4 0 以下 や複数 の因子 の負荷量 が同程度 になる3 項 目を分析か ら除外 し,再度,主因子法バ リマ ックス回転 による因子分析 を行 った ( 表 2 ).

第 1 因子は , 「 他 の部員 よ りも上手 になろ うと努

力 している 」 「 部員の誰 よ りも上手 にな りたい 」 「自

分の技術向上 のために努力 している」 など,努力や

(4)

技術向上 にかかわ る項 目が高 い負荷量 を示 していた.

そ こで 「向上心」 と命 名 した.

第 2 因子 は , 「ク ラス にい るよ りも部 の方 が居心 地 が よ い 」 「同 じ部 の友 だ ち とい るのが楽 しい」 な ど,部活動 にお ける居心地 のよさや快適 さを表 す項 目か らな るので , 「居心地」 と命名 した.

第 3 因子 は , 「顧 問 と一 緒 に練 習 で き る ことが楽 しい」など,顧問 とのかかわ りに関す る項 目か らな っ てお り , 「 顧 問 とのかかわ り」 因子 と命名 した.

第 4 因子 は , 「他 の部 員 と うま くいか な い ( 逆転 項 目 ) 」 「 部 の先輩 と うま くいか な い ( 逆 転項 目 )」

など,友人や先輩 とのかかわ りに関す る項 目か らなっ てお り , 「 人 間関係」 因子 と命名 した.

第 5 因 子 は , 「練 習 が厳 し くて つ いて い けな い ( 逆転項 目 ) 」 「辞 め た い と考 え る ことが あ る ( 逆転 項 目 ) 」 「この部 は自分 に向 いて いない と感 じる ( 逆 転項 目 ) 」 な ど, 居心地 の よ さや人 間関係 の快適 さ とは反 す る項 目か らな って お り , 「部活 動 か らの逃 避」因子 と命名 した.

3.1 .2 下位尺度 間の関連

因子分析 の結果 か ら抽 出 した五 っ の下位尺度 に相 当す る項 目の平 均値 を求 め , 「向上J L、 」 得点 ( 平 均 3 . 5 7 ,S DO . 7 5 ) , 「 居心地」得点 ( 平均 3. 2 1 ,S DO . 8 7 ) ,

「顧 問 とのかか わ り」 得点 ( 平 均 3. 0 9 ,SD O. 92) ,

「人 間関係」得点 ( 平均 3 . 7 9 ,SD O. 7 4) , 「 部活動 か らの逃避 」 得 点 ( 平 均 3. 2 5 ,S D O . 7 4 ) と した ( 義 3 ) .

内的整合性 を検討 す るため に各下位尺度 の信頼性 を求 めた と ころ ,Cr onbac h の α 係数 は,第 1 因子 が α‑. 75 ,第 2 因子 が

a

‑. 7 8 ,第 3 因子が

a

‑. 7 8 , 第 4 因子 が α ‑. 69 , 第 5 因子 が α ‑. 73 で あ った.

第 4 因子 の値 は高 い とはいえないが,一定 の信頼性 は保証 され た.

3.1 .3 吹奏楽部,合 唱部 の差 の検討

吹奏楽部,合 唱部 の差 を検討 す るため に各下位尺 度得点 につ いて t検定 を行 った. その結果,因子 I

「向上J LJ 下 位 尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑ 1. 75 , a. S. ), 因子 I I 表 2 部活動適応感測定尺度の因子分析結果

音楽系部活動適止、 感尺度の項目 因 子

向上心、 居心地 顧問 人間関係 逃避 他の部員よりも上手になろうと努力 している。

部員の誰よりも上手になりたい。

部活動に関係する本をよく読む。

部活動中以外でも自分の技術向上のために努力をしている。

部活動の時間以外の時でも、部活動のことを考えることがある。

クラスにいるよりも部の方が居心地がよい。

クラスの友だちよりも同 じ部の友だちといる方が楽 しい。

部活動の時間が来るのが待ち遠 しい。

顧問と一緒に練習できることが楽 しい。

部の顧問は自分の個性を理解 して くれる。

顧問の指導方法に疑問をもつことがある。(*) 他の部員とうまくいかない。(*)

自分の所属する部活動はまとまりがないと思 う 。 (*) 仲間は自分の個性を理解 して くれる。

部の先輩とうまくいかない。(*)

練習が厳 しくっいていけないと思 うことがある。(*) 部活動を辞めたいと考えることがよくある。 (*)

学校の勉強と両立することが難 しいと感 じることがある 。 (*) 放課後は部活動よりも友だちと遊んでいる方が楽 しい。(*)

この部 ( 行 っている練習、担当楽器など)は自分に向いていないと 感 じることがある。(辛)

部活動にきても楽 しくない。(*) (辛)は逆転項目

5 6

. 0 4 . 0 9 . 01 . 1 5 . 01 . 0 2

.

00 ‑ . 0 4 . 1 6 ‑ . 0 4 一 . 1 4 . 0 2 1 0 . 0 9 . 1 5 . 1 7 3 8 . 0 2 , 2 2 ‑ . ll . 1 6 . 0 9 . 0 8 . 1 0 ‑ . 01 . 0 6 . 2 3 . 1 3 . 2 9 . 1 5 . 2 7

. 1 3 . 1 2 . 07 . 0 3 . 0 0 . 0 3 . 0 6

‑ . 1 3 . 0 5 . 3 5

1 4 . 1 4 1 5 ‑ . 0 2 . 2 4 . 1 2

1 3 1 0 . 1 8 【 . 51

. 0 0 00 . 0 8 . 0 9 0 3 一 . 1 5 . 21 . 1 4 2 6 . 1 3 . 2 6

‑ . 1 1 ‑ . 0 9 . 0 5 ‑ . 02 . 2 1 . 3 3 . 1 1 . 2 0 . 1 3 . 1 6 . 2 0 . 2 0 . 2 3 . 2 6 . 2 5 . 4 0

1 5 0 6 0 9 3 0

5 7 3 7 4 7 nO 4 4 3 4 5 8 2 4 9 3 5 1 5 4 4 3 4 7 5 5 7 5 5 4 4 3 3 3 4 2 4

因 子 寄与 2 . 52 2 .3 0

2

. 29 2.28 1 72

1 1.l l

寄 与

10. 09

9

.19

9

. 1

7

9

.1 3

6 . 88 44

.4 5

秋 田大学教育文化学部教育実践研究紀要

(5)

衰 3 下位尺度得点の平均値と S D , α 係数 向上心 居心地 顧問 人間関係 逃避 平均 SD a

向 上 心 ‑ 4 0発 事. 1 5浅 才 . 0 7 2 5* *35 7 0 . 7 5 7 5 居 心 地 ‑ . 3 6* * , 2 1* *. 4 3末 寺3 . 2 1 0 . 8 7 . 7 8 顧 問 ‑ . 4 0* ま. 3 3× 斗 3 . 0 9 0 . 9 2 . 7 8 人間関係 ‑ . 4 5や *3 . 7 9 0 . 7 4 . 6 9 逃 避 ‑ 32 5 0 . 7 4 . 7 3

* * p<. 01

「 居心地」 下位尺度 ( t ( 2 8 5 ) ‑1 . 7 4 ,a. S . ), 因子 V

「 部活動 か らの逃避」下位尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑ 1. 35 ,a. S . ) につ いて は,吹奏楽部 と合唱部 の得点差 は有意 で は なか った. 因子 Ⅲ 「 顧 問 とのかか わ り」 下 位尺度 ( t ( 2 8 5 )‑5 , 7 2 ,p<. 0 01 ), 因子 Ⅳ 「人 間関 係」 下 位 尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑4. 46 ,p<. 00 1 ) につ いて は, 吹 奏楽部 よ りも合唱部 の方が有意 に高 い得点 を示 して いた ( 表 4 ).

表 4 所属別の平均値と S D ,t 検定の結果

吹奏楽 合 唱

平均 sD 平均 SD t 値 向 上 心 35 4 . 7 4 3. 7 6 . 8 0 1 . 7 5 居 心 地 3. 1 8 . 8 8 34 4 . 8 0 1 . 7 4 顧 問 2, 9 8 . 8 9 3. 8 4 . 7 6 5, 7 2辛 * * 人間関係 37 2 . 7 2 4. 2 7 . 6 8 4. 4 6* * * 逃 避 3. 2 3 . 7 3 3. 4 0 . 7 9 1 . 3 5 榊p<0 01

3.1 .4 男女差 の検討

男女差 を検討す るために,各下位尺度得点 につい て t 検定 を行 った. その結果,因子 I 「向上心」下 位尺度 ( t ( 2 8 5 ) ‑0. 29 ,a. S . ),因子 I I 「 居心地」下 位尺度 ( i ( 2 8 5 )‑0 . 1 3 ,a. S . ),因子 Ⅲ 「 顧問 とのか か わ り」 下 位 尺 度 ( i ( 2 8 5 ) ‑1 . 2 1 , a. S . ), 因子 Ⅴ

「 部活動 か らの逃避」下位尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑ 1 . 0 1 ,n. S . ) について は,男女別 の得点差 は有意で はなか った.

因子 Ⅳ 「人 間関係」 下位尺度 ( i ( 2 8 5 )‑4. 4 9 ,p<

. 00 1 ) につ いて は男子 よ りも女子 の方が有意 に高 い 得点 を示 していた ( 表 5).

3.1 .5 音楽経験 の差の検討

ピアノや電子 オルガ ンな どの部活動以外 の音楽 の 習 い事 の経 験 に よ る下位尺度得点 の差 は, 因子 Ⅰ

「向上心」 下位尺度 ( t ( 2 8 5 ) ‑0. 28 ,a. S . ), 因子 Ⅱ

「居心地」 下位尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑0. 20 ,a. S . ), 因子 Ⅲ

「 顧 問 とのかかわ り」下位尺度 ( i ( 2 8 5 ) ‑0. 94 , n. S . )

表 5 男女別の平均値と S D ,t 検定の結果

男子 女子

平均 SD 平均 SD t 値

向 上 心 3. 5 4 . 8 3 3. 5 7 7 4 0. 2 9 居 心 地 3. 2 0 . 97 3. 21 . 8 6 0. 1 3 顧 問 2. 9 4 . 91 3. 1 2 . 9 2 1 . 21

人間関係 3. 3 6 . 8 4 3. 8 8 . 6 9 4 . 4 9

¥ * *

逃 避 3. 1 5 . 67 3. 2 7 . 7 5 101

*

* * p< 0 01

につ いては有意 で はなか った.

しか し,因子 I V 「 人間関係」下位尺度 ( i ( 2 8 5 )‑

1 , 5 6 ,a. S . )につ いて は有意傾 向がみ られ,また,因 子 Ⅴ 「 部活動 か らの逃避 」( i ( 2 8 5 )‑2 . 1 0 ,p< . 0 5 )

につ いて は,習 い事 の経験 のある方が有意 に高 い得 点 を示 した ( 表 6 ).

表 6 音楽経験の違いによる平均値と S D,t 検定の結果 習い事あり 習い事なし

平均 SD 平均 sD t 値 向 上 心 3. 5 8 . 7 3 3. 5 6 . 7 7 0. 2 8 居 心 地 32 0 8 4 3. 2 2 . 9 0 0. 2 0 顧 問 30 4 . 9 3 3. 1 4

人間関係 3. 87 . 7 6 3. 7 3 逃 避 3. 3 5 . 7 5 3. 1 6

. 91 0. 9 4 . 7 1 1 . 5 6 . 7 2 2. 1 0 ' p<. 0 5

3.2 顧問の指導測定尺度 の分析 3.2.1 因子分析結果

回答 の得 られ なか った 1 校 を除 き 254 名 を有効 回 答 と した.結果の分析 にあた って は, それぞれの質 問の回答 に対 して 1点か ら 5 点 の得点 を与 え,逆転 項 目の処理 を した上 で平均値 と標準偏差を求 め,天 井効果 もフロア効果 もみ られなか った 34 項 目に対 し て主 因子法 ・プ ロマ ックス ( Pr omax)回転 によ る 因子分析 を行 った.各因子 を代表す る項 目は,回転 後 の因子負荷量 が . 4 0 以上 で, かつ複数 の因子 の負 荷量 が同程度 にな る ものを除外 し,最終的 に 29 項 目 か らな る 3 因子 を抽 出 した ( 表 7 ).

第 1 因子 は , 「 気軽 に相談で きる 」 「 親身 にな って 相談で きる 」 「 励 ま して くれ る 」 「 私 の個性 を理解 し て くれ る」 な どか らな ってお り , 「 親 しみやす さ」

因子 と命名 した.

第 2 因子 は , 「 服装 や頭髪 を きちん とす る 」 「 校 則

を守 る 」 「 挨拶や言葉遣 いなど礼儀 につ いて 」 「 練習

態度 」 「 部活動 だ けでな く勉強 も」 な ど音楽以外 の

(6)

表 7 顧問の指導測定尺度の因子分析結果

顧問指導測定尺度の項 目 親 しみ しつけ 指導情熱

部活動以外の ことで も気軽 に相談で きる先生だ。

部 に関係のないことで も親身になって相談 にの って くれる。

時には家庭の ことについて も相談にのって くれる。

勉強や進路のことなどについて も相談 にのって くれる。 . 7 3 落ち込んでいるときなど励 ま して くれる。

部活動中の雰囲気が悪 い時はときほぐそうとして くれる。

部員間で もめことがあったりすると解決 しようとして くれる。

時々、近寄 りがたい雰囲気がある。 (*) 部員一人一人のことを考えて くれる。

練習や演奏会で失敗 して も励 ま して くれる。

私の個性を理解 して くれている。

部員に対 して感情的に怒 ったりす ることがある

部員に対 して厳 しく注意を したりす ることがある。

‑ . 0 4 一 . 0 4 . 0 8 ‑ . 01 . 0 4 1 . 1 3 . 1 1 ‑ . 0 7 . 0 9 ‑ . 0 2 . 6 7 ‑0 8 . 0 9 . 5 6 01 . 1 5 . 4 9 r ̲ . 2 5 , 01 . 2 2 2 5

̲ . 3 0 2 4 . 2 6 . 1 5

部員が練習 に無断で欠席を したり遅刻を したりす ると注意する。 1 3 部員に対 して挨拶や言葉遣いなど礼儀 について指導することがある 。 ‑1 5 部員 に対 して服装や頭髪をきちん とす るよう指導す る。 ‑0 9 部員に対 して校則を守 るように指導す ることがある

0 9

. 8 7 . 8 6 . 8 3 . 6 6 6 5 . 61

部員の練習態度が悪いと注意する。 ‑1 1 . 5 7

部員に対 して部活動だけでな く勉強 も頑張 るよう指導する

. 1 5

‑ . 21 . 0 9

‑ . 2 2 . 2 5 . 1 4

‑ . 0 9 . 1 7 先生の練習方法や計画が悪 くて時間が無駄 になること

が あ

。 (

*) ‑ . 0 9 ‑ . 2 9 . 8 0 先生 は、丁寧 に分か り易 く指導 して くれる。

計画的に練 習 を進める。

先生 は、練 習 内容や計画をきちん と連絡す る。

音楽的解釈 に 納得で きないことがあるC (*) 部員の技術向 ヒのためには努力を惜 しまないO 出来ないところを粘 り強 く数えて くれる。

よい演奏をす るとはめて くれる。

音楽の ことでは妥協 しない。

部活動だけでな く何事 にも一生懸命だ。

(* ) は逆転項 目

基 本 的生 活 習慣 や人 間 と して守 るべ き ことに関 す る もの と , 「感 情 的 に怒 る 」 「厳 し く注 意 す る 」 「指 導 す る」 な ど, 厳 格 な指 導 に関 す る ものか ら構 成 され て お り , 「しつ け と厳 しさ」 因子 と命 名 した.

第 3 因子 は , 「計 画 的 に練 習 を進 め る 」 「丁 寧 に分 か り易 く指 導 す る 」 「粘 り強 く教 え て くれ る 」 「部 員 の技 術 向上 の た め に努 力 を惜 しま な い 」 「何 事 に も 一 生 懸 命 だ」 か らな って お り, 練 習 の計 画 性 や指 導 の巧 拙 , 教 育 的情 熱 に関 す る項 目か らな って お り,

「指 導 の うま さ と情 熱 」 因子 と命 名 した.

5 8

. 2 2 ‑ . 1 3 . 7 0 . 0 3 . 0 9

‑ . 0 5 . 1 2 . 0 2 ‑ . 2 0 . 1 1 1 5 . 1 0 . 1 3

‑ . 0 3 1 7

‑0 5 0 3 1 3 . 1 6

因子間相関 Ⅰ Ⅱ Ⅲ

Ⅰ . 5 4 . 6 8

Ⅱ 5 4 . 5 4

Ⅲ . 6 8 . 5 4 3. 2.2 下 位 尺 度 問 の 関連

因 子 分 析 の結 果 か ら抽 出 した三 つ の下 位 尺 度 に相 当 す る項 目 の平 均 値 を求 め 「親 しみ や す さ」 得 点 ( 平 均 2 . 8 5 ,S D O. 7 4) , 「しっ け と厳 しさ」得 点 ( 平均 3. 6 1 ,SD O. 84) , 「指 導 の うま さ と情 熱 」 得 点 ( 平 均 3 . 5 4,SD O. 7 6 ) と した.三 つ の下 位 尺 度 は互 い に有 意 な正 の相 関 を示 した. 内 的整 合 性 を検 討 す るた め に各 下 位 尺 度 の信 頼 性 を求 め た と こ ろ ,Cr onbac h の α 係 数 は, 第 1因 子 が α‑. 9 0 , 第 2 因 子 が α‑

. 87 , 第 3 因 子 が α ‑. 89 とな って お り, 十 分 な信 頼 性 は保 証 され た ( 表 8).

秋 E E l 大学教育文化学部教 育実践研究紀要

(7)

表 8 顧問の指導下位尺度間相関

親 しみ しっけ 指導情熱 平均 S D a 親 し み ‑ 47* * . 6 9米 x 28 5 0 . 7 4 9 0

し っ け ‑ . 47r よ 361 0. 8 4 . 87 指導情熱 ‑ 3. 5 4 0. 7 6 , 8 9 r 不 p< ∴0 1

3.2.3 吹奏楽部,合 唱部 の差 の検討

吹奏楽部,合 唱部 の差 を検討 す るために各下位尺 度得点 につ いて t検定 を行 った. その結果, 因子 Ⅰ

「 親 しみやす さ」下位尺度 ( i ( 2 5 4 )‑2 . 6 4 ,p<. 0 1 ), 因子 Ⅲ 「 指導 の うまさ と情熱」下位尺度 ( i ( 2 5 4 ) ‑ 1 3. 4 0 ,p<. 0 0 1 ) につ いて は, 吹奏 楽部 よ りも合 唱 部 の方 が有意 に高 い得点 を示 して いた.因子 Ⅱ 「し つ け と厳 しさ」 下 位尺 度 ( i ( 2 5 4 ) ‑ 1 . 9 5 ,a. S . ) に つ いて も合 唱部 の得 点 が高 く, 有 意 傾 向 に あ った

( 表 9).

表 9 所属別の平均値と S D t 検定の結果

吹奏楽 合 唱

平均 SD 平均 SD t 値 親 し み 2. 80 . 7 5 3. 1 4 . 62 2, 6 4火 *

し っ け 3. 56 . 85 3. 85 . 7 5 1 . 95 指導情熱 3, 3 8 , 7 0 4. 43 . 3 9 1 3, 40x * *

"p<. 0

1

糊p<. 0 0 1 3 . 2 . 4 男女差 の検 討

男女差 を検討 す るため に, 各下位尺度得点 につ い て t 検定 を行 った. その結果, 因子 Ⅰ 「 親 しみやす さ」下位尺度 ( t ( 2 5 4 ) ‑0. 88 ,n. S . ), 因子 Ⅱ 「しつ け と厳 しさ」 下位尺 度 ( i ( 2 5 4 ) ‑1. 60 ,a. S . ), 因 子

Ⅲ 「 指導 の うまさと情熱」下位尺度 ( t ( 2 5 4 ) ‑1. 86 , a. S . ) の いずれ の因子 につ いて有意 な差 はみ られ な か った ( 表 10).

表 1 0 男女別の平均値と S D t 検定の結果

男子 女子

平均 SD 平均 SD t値

親 し み 2. 95 . 7 5 2. 8 4 7 4 08 8 し つ け 3. 7 6 6 4 3. 5 8 . 88 1 . 6 0 指導情熱 3. 3 5 . 7 2 3. 5 8 . 7 6 1 . 86 3.2.5 音楽経験 による差 の検討

ピア ノや電子 オル ガ ンな どの部活動以外 の音楽 の 習 い事 の経験 による差 は,因子 Ⅰ 「 親 しみやす さ」

下 位 尺 度 ( i ( 2 5 4 )‑2 . 1 4,p<. 0 5 ) , 因子 I I 「しっ

けと厳 しさ」下位尺度 ( i ( 2 5 4 ) ‑1. 03 ,a. S . ) , 因子

Ⅲ 「 指導 の うまさと情熱」下位尺度 ( i ( 2 5 4 ) ‑0. 83 , n. S . ) のいず れ につ いて も有意 な差 はみ られ なか っ た ( 義 ll ).

表 1 1 音楽経験の違いによる平均値と S D ,t 検定の結果 習い事あり 習い事なし

平均 SD 平均 SD t 値 親 し み 2. 7 5 . 7 7 2. 9 5 . 71 2. 1 4 し つ け 3. 5 5 . 9 4 3. 66 . 7 5 1 . 03 指導情熱 350 . 7 8 3. 5 8 . 7 4 0. 8 3

* p<0 5

3 . 3 音楽観測定尺度 の分析 3.3.1 因子分析結果

結果 の分析 にあた って は, それぞれの質 問 の回答 に対 して 1 点 か ら 5 点 の得点 を与 え,逆転項 目の処 理 を した上 で平均値 と標準偏差 を求 めた. そ して天 井効果 の見 られた 8 項 目を除外 し,残 りの19 項 目に 対 して主 因子法 によ る因子分析 を行 った. 固有値 の 減衰状況 と因子解釈 の可能性 か ら 3 因子構造 が妥 当 であ ると考 え られ た. そ こで再度 3 因子 を仮定 して 主 因子法 ・バ リマ ックス回転 による因子分析 を行 っ た. その結 果 , 因子 負 荷量 の絶 対値 . 4 0 以 下 や複 数 の因子 の負荷量 が同程度 にな る 1 項 目を分析 か ら除 外 し,再度,主 因子法 バ リマ ックス回転 によ る因子 分析 を行 った ( 表 12).

第 1 因子 は , 「部 活動以 外 の様 々 な音楽 も楽 しん でみたい」 とい う音楽観 の拡大 を表す項 目とともに

「人格形成 に役立 っ」 「 人 間の生活 を豊 か に し潤 いを 与 え る 」 「 音 楽家 は尊敬 で きる人 が多 い」 「 音楽 的能 力 は大 きな価値 が あ る」 な どの音楽 の価値 や有用性 にかかわ る項 目か らな るので, 「 音楽 の有用性」 因 子 と命名 した.

第 2 因子 は , 「音 楽 その もの よ りもコ ンクールで 演奏 す る曲 に興 味 が あ る 」 「音 楽 その もの よ りも部 活動 で参加 す るコ ンクール に興 味が あ る 」 「音 楽 よ りも部活動 で担 当 して いる楽器 ( パ ‑ ト) に興味が あ る」 とい う, コ ンクールや 自分 の担 当パ ー トにか か わ る項 目か らな るので , 「コ ンクール と しての音 楽」 因子 と命名 した.

第 3 因子 は , 「 興 味や遊 びに過 ぎない ( 逆転項 目 ) 」

「演 奏 した り歌 った り して楽 しむ もの に過 ぎな い

( 逆 転 項 目 ) 」 「音 楽 家 は音 楽 以 外 の常 識 に欠 け る

( 逆転項 目) 」 「 音楽家 は気分 で行動 す る人が多 い」な

(8)

表 1 2 音楽観測定尺度の因子分析結果

音楽観測定尺度の項 目 有用性 コンクール 価 値 共通性

部活動以外の様々な音楽 も楽 しんでみたい。

音楽は人間形成に役立っ芸術である。

音楽は人間の生活を豊かにし潤いを与えるものである。

学校教育において音楽の授業は大切だと思 う。

自分にとって音楽 は気分転換やス トレス発散になるものである。

自分にとって音楽 は、仲間づ くりや人 との出会いの場を提供 して くれる ものである

音楽の授業は他の授業よりも楽 しいと感 じる

音楽は、 自分にとって将来音楽関係の仕事に就 きたいと考えるくらい大 切なものである。

音楽家には尊敬できる人が多い。

す ぐれた音楽的能力は大 きな価値があると思 う

音楽家は音楽以外でも優れた能力を持つ人が多いと思 う

音楽そのものよりも部活動のコンクールで演奏する曲に興味がある。 01 音楽その ものよりは部活動で参加するコンクールに興味がある。 0 8 音楽 というよりは部活動で担当 している楽器 ( パー ト)に興味がある。 02

‑ . 1 2 . 01 . 49

‑ . 1 0 ‑02 . 44

‑ . 21 0 0 . 44 . 1 9 . 1 7 . 41

‑ . 09 . 02 . 3 3 . 1 4 . 09 . 3 4 . 23 . 1 4 3 6 . 2 0 . 1 4 . 2 9 . 20 . 1 3 . 30

‑ . 1 5 ‑ . 01 . 22 . 1 9 ‑ . 03 . 20

‑ . 09 . 65 106 . 37

‑ . 0 6 . 30 音楽は人間にとって趣味や遊びの一つに過 ぎないものである。 . 2 9 ‑ . 1 7

音楽は演奏 したり、歌 ったりして楽 しむものに過ぎないと思 う。 . 21 ‑ . 33 音楽家は音楽以外の社会的常識に欠ける人が多いと思 う。 . 07 ‑ . 0 4 音楽家は気分で行動する人が多いと思 う

‑ . 1 9 . 08

. 41 . 2 3 . 40 . 2 3 (*は逆転項 目)

どか らな って お り , 「 音 楽 の価値 」 因子 と命名 した.

3.3.2 下位 尺度 間 の関連

因子 分析 の結 果 か ら抽 出 した三 つ の下 位尺 度 に相 当す る項 目の平 均 値 を求 め , 「音 楽 の有 用 性 」 得点 ( 平 均 3. 7 9,SD O. 58) , 「コ ンクール と して の音 楽 」

得 点 (平 均 2 . 6 8 , SD 0. 78) , 「音 楽 の価 値 」 得 点 ( 平 均 3 . 2 8 ,SD O . 6 2 ) と した, 三 つ の下 位尺 度 は因 子 Ⅰ 「 音 楽 の有 用 性 」 と因子 Ⅲ 「 音 楽 の価 値 」, 因 子 Ⅱ 「コ ンクール と して の音 楽」 と因子 Ⅲ 「 音 楽 の 価値」 にお いて それ ぞれ有意 な正 の相 関 を示 した.

内的整合性 を検討 す るため に各下 位尺 度 の信頼性 を 求 め た と ころ ,Cr onbac h の α 係数 は, 第 1 因子 が α‑. 82 , 第 2因子 が α‑. 73 と十 分 な信 頼 性 が得 ら れ たが, 第 3 因子 は α‑. 56 に とどま った ( 表 13).

表 1 3 音楽観下位尺度間相関

有用性 コンクール 価値 平 均 S D α 有 用 性 ‑ . 1 1 . 1 8 3. 7 9 , 5 8 . 8 2 コンクール 一 一 . 1 8* * 2 . 6 8 , 7 8 . 7 3 価 値 ‑ 3. 2 8 . 6 2 . 5 6

因子寄与 3. 56 1 . 7 6 1. 07 6. 39 寄与率 1 9. 7 9 9. 80 5. 92 35. 5 0 3.3.3 吹奏楽 部 ,合 唱部 の差 の検 討

吹奏 楽部 ,合 唱部 の差 を検討 す るため に,各下 位 尺度 得点 につ いて t 検 定 を行 った. そ の結果 , 因子

Ⅰ 「音 楽 の 有 用 性 」 下 位 尺 度 ( i ( 2 8 2 )‑2 . 0 6 , p

< . 05) につ いて は, 吹奏 楽 部 よ り も合 唱部 の方 が 有意 に高 い得点 を示 して いた. 因子 Ⅲ 「コ ンクール と して の音 楽 」 下 位 尺 度 ( i ( 2 8 2 ) ‑2. 74 ,p< . 0 0 1 ) につ いて は, 吹奏楽部 の方 が合 唱部 よ り も有意 に高 い得点 を示 して い た. 因子 Ⅲ 「 音 楽 の価 値」下 位 尺 度 ( t ( 2 8 2 ) ‑ 1. 96 ,n. S . ) につ いて は吹 奏 楽 部 よ り

も合 唱部 の得点 が高 く, 有意傾 向 にあ った ( 表 1 4).

表 1 4 所属別の平均値と S D ,t 検定の結果

吹奏楽 合 唱

平均 SD 平均 SD E値

有 用 性 37 6 . 5 8 3. 97 コンクール 27 4 . 7 5 2. 2 5 価 値 32 6 . 6 3 3. 47

5 4 20 6z z 8 3 3. 7 0 . 5 4 1 . 96

* p<. 0 5 "p<0 0 1 3.3.4 男女 差 の検 討

男女差 を検 討 す るた め に,各 下位 尺度 得点 につ い て t検 定 を行 った. そ の結 果 , 因子 I 「 音 楽 の有 用

秋 田大学教育文化学部教育実践研究紀要

(9)

性」 下位尺度 ( i ( 2 8 2 )‑2 . 0 8 ,p<. 0 5 ) につ いて は 男子 よ りも女子の方が有意 に高 い得点を示 していた.

因子 I I「コンク‑ルとしての音楽」下位尺度 ( i ( 2 8 2 ) ‑

0 . 9 5 ,n. S . ) ,因子Ⅲ 「 音楽の価値」下位尺度 ( i ( 2 8 2 ) ‑

0. 99 , a. S . ) につ いて は有意 な差 はみ られ なか った ( 表 1 5).

表 1 5 男女別の平均値と S D ,t 検定の結果

男子 女子

平均 S D 平均 S D t 値 有 用 性 3. 6 3 . 61 3. 82

コンクール 2. 5 8 7 8 2. 7 0 価 値 3. 2 0 . 6 5 3. 3 0

, 5 7 20 8 . 7 8 0. 9 5 . 6 2 0. 9 9 + p<. 0 5

3.3.5 音楽経験 による差 の検討

ピアノや電子 オルガ ンなどの部活動以外 の音楽 の 習 い事 の経験 による差 は,因子 Ⅰ 「 音楽 の有用性」

下位尺度 ( i ( 2 8 2 ) ‑2. 64 ,p<. 0 1 ) につ いて は,音 楽 の習 い事 の経験が ある方が有意 に高 い得点 を示 し た. 因子 Ⅱ 「コ ンクール と して の音楽」 下 位尺度 ( i ( 2 8 2 ) ‑2. 55 ,p<. 0 5 ) につ いて は音 楽 の習 い事 のない方 が有意 に高 い得点 を示 した.因子 Ⅲ 「 音楽 の価値」 下位尺度 ( i ( 2 8 2 ) ‑ O A7 ,n. S . ) につ いて は有意 な差 はみ られなか った ( 表 1 6).

表 1 6 音楽経験の違いによる平均値と S D ,t 検定の結果 習い事あり 習い事なし

平均 S D 平均 s D t値 有 用 性 3. 8 9 , 5 4 3. 7 1 . 6 0 2 . 6 4' +

コンクール 2. 5 5 . 7 1 2, 7 9 . 82 2 . 5 6ネ 価 値 3. 3 0 . 6 6 3. 2 7 . 5 8 0. 47 + p<. 0 5 ' ' p<. 0 1

4 考察

本研究 は,音楽系部活動 に所属す る高校生 を対象 と した 「 部活動適応感」 「 顧問の指導」, そ して音楽 系部活動部員 に特有 と思 われ る 「 音楽観」 を測定す る尺度 を作成 し,結果 の分析 を通 して音楽系部活動 の指導 の改善 に資す るための示唆を得 ることを 目指

し た .

質問紙 1 で は, 「向上 J L 、 」 「 居心地」 「 顧問 とのか かわ り」 「 人 間関係」 「 部活動 か らの逃避」 の 5 因 子 が見 出 され た. また, α 係数 は第 1 因子 が . 7 5 , 第 2 因子が . 7 8 ,第 3 因子が . 78 ,第 4 因子が . 69 ,第 5 因子 が . 7 3 で あ った, これ によ り 『音 楽系部 活動

測定尺度』 は一定 の信頼性 を有 している もの と考え られ る.

下位尺度 の検討 か らは, 「向上心」 「 居J L 、 地」 「 顧 問 とのかかわ り」 「 部活動 か らの逃避」 が正 の相 関 を示 していた. この結果 は,桂, 中込 1 6 らの導 き出 した部活動 の適応感 を規定す る要 因 とはぼ一致 して いた. この ことは,音楽系部活動 において も, その 指導改善 の方策 を運動部 に求 め ることが可能 である

ことを示唆す る結果 といえ る.

所属 の別 による差 の検討 か らは,合唱部 の得点 が

「 顧問 とのかかわ り」 「 人間関係」 につ いて有意 に高 い得点 を示 して いた. また, 「向上心」 と 「 居心地 のよさ」 につ いて は有意差 は認 め られないが,合唱 部 の得点が高 く,有意傾向にあ った. この ことか ら, 今回の調査結果 において は顧問や他 の部員 との関係 につ いて合唱部 の方が満足感 を感 じていることが分 か る. しか し,今回の調査協力校 の うち合唱部 は少 規模校が多 い こと,すべて女子部員であ った ことな ど, データの偏 りによる影響 も考 え られ る.

音楽経験 の有無 による差 で は,すべて逆転項 目で 構成 された第 5 因子 「 部活動 か らの逃避」 につ いて 音楽経験 のある方が有意 に高 い得点 を示 していた.

したが って,部活動以外 の音楽 の習 い事 を経験 した 壁徒 は,音楽経験 のない生徒 に比べ部活動 の適応感 が高 い と考 え られ る.

質問紙 2 では,「 親 しみやす さ」「しつけと厳 しさ」

「 指導 の うまさ と情熱」 の 3 因子 が見 出 され た. α 係数 は第 1 因子 が . 90 ,第 2 因子が . 87 ,第 3 因子が.

89 であ り, この尺度 の十分 な信頼性 は保証 された と いえ る. この三つの因子 は互 いに正 の相関関係 にあ り,指導 にあた って は,顧 問の人間的な親 しみやす さとともに,校則 な どの生徒指導的な事柄 について の妥協 しない指導,音楽的指導力,教育的情熱 の三 つが必要 であ り, それ らの総合的な作用 によ って指 導 の効果が高 まることを示唆す る結果 とな っている.

所属 の別 による差 の検討 で は因子 Ⅰ 「 親 しみやす

さ」,因子 Ⅱ 「 指導 の うまさ と情熱」 につ いて合唱

部が有意 に高 い得点 を示 していた.男女差 は認 め ら

れなか った. また,部活動以外 の音楽経験 の有無 に

よ って教師 に対す る 「 親 しみやす さ」 の感 じ方 に有

意差が認 め られた,音楽以外 の習 い事 の経験がある

壁徒 は, 自身 の ピアノの教師などと部活動 の顧問教

員 を比較 して捉 えていることを示唆す る結果 とな っ

ている.

(10)

質問紙 3 で は 「 音楽 の有用性 」 「コ ンクール と し ての音楽 」 「 音楽 の価値」 の 3 因子が見 出 され た.

α 係数 は第 1 因子 が . 8 2 ,第 2 因子が . 7 3 ,第 3 因子 が . 5 6 であ り,一定 の信頼性 は得 られ たが,今後 の 追試 と検討が必要 である.

下位尺度 の検討 か らは , 「コンクール と しての音 楽」 と 「音 楽 の価値 」 の間 , 「音 楽 の有 用性」 と

「 音楽 の価値」 の間 のそれぞれ に正 の相 関がみ られ た.

所属別 の差 の検討 では 「 音楽 の有用性」 につ いて 合唱部 が有意 に高 い得点 を示 し , 「 音楽 の価値」 に つ いて も得点 は高 く有意傾 向にあ った.特 に,両者 の音楽観 の違 いを浮 き上 が らせ たのが , 「コンクー ル と しての音楽」下位尺度 であ る.吹奏楽が有意 に 高 い得点を示 し, コ ンクール指 向の強 さを うかがわ せ る結果 とな った.男女差 につ いて は 「 音楽 の有用 性」 について女子 の方が有意 に高 い得点 を示 してい た.

部活動以外 の音楽経験 の有無 による差で は,音楽 経験 のある方が 「 音楽 の有用性」 につ いて有意 に高 い得点 を示 した.一方 , 「コンクール と しての音楽」

につ いては音楽経験 のない方が有意 に高 い得点 を示 し,音楽経験 によ って コンクールに対す る見方 や考 え方 が異 な る ことを示唆す る結果 とな った.青木 1 7

はスポーツ継続年月が競技 スポーツへの態度 ・意識 を高 め, スポーツ観 を高 め ることを明 らかに してお り, スポーツと音楽 の違 いはあるが,継続的な音楽 経験が音楽観 の高 ま りにつなが ることが推察 される.

以上 の ことか ら得 られた知見 を下記 に示す.

第 1は,運動部 の指導 の改善 の方策が音楽系部活 動 の指導 の改善 の方策 と して も活用で きる可能性が ある こと.

第 2 は,合唱部 は吹奏楽部 に比較 して顧問 とのか かわ りや部員 の人間関係 に満足感 を得 る傾向にある こと.

第 3 は,部活動以外 の音楽経験 がある部員 は部活 動への適応感が高 い こと.

第 4 は,指導す る顧問の人 間的な親 しみやす さや 指導力,教育的情熱, それ らに裏打 ちされた教育的 厳 しさは相即不離 の関係 にあ り,バ ランスのよい指 導が生徒か らの共感 につ なが ること.

第 5 は,合唱部所属 の生徒 や部活動以外 の音楽経 験 のある生徒 は,音楽 の価値 や有用性 を真筆 に捉え て いるが, それ に対 し吹奏楽部 や音楽経験 の少 ない

6 2

生徒 はコンクール指向が強 い こと.

しか し前述 の とお り, これ らの知見 には,今回の 調査協力者 は吹奏楽部が多か った こと,合唱部 につ いて は少規模校が多か った こと, また全て女子部員 であ った ことなど, データの偏 りによる影響 も考え られ る.一般化す るためには今後 の継続 的で広範 な 研究が必要 であると考え る.

5 今後 の課題

今回の研究 で用 いたデー タは,女子 に大 き く偏 っ ていた. この点 については地域 や学校選択 につ いて 更 なる検討 と工夫が必要であろ う.一般 に音楽系部 活動 は女子 の比率が多 い もの と思 われ るが,女子 に 特有 の傾向をよ り詳細 に調べてい くことも効果的か

もしれない.

今 回 は A 県 のみの調査 で あ ったが,今後 はよ り 広 い範囲で継続的 に研究 を進 めてい く必要があ る.

また,対象 を吹奏楽部 と合唱 と したが,他 の音楽系 部活動 も対象 に含 めていかな くてはな らない. それ らのすべてに貢献 で きる有意義 な知見 を得 る ことは 困難であ ると して も,可能 な限 り広 く継続的 に積 み 重ねを してい くことが重要 と考 え る.

これ までの学校教育 にお ける吹奏楽部 や合唱部 の 活動 は,演奏 の質や技能 の向上, またその延長 にあ るコンクールの結果 によ って活動 の是非が問われ る 場面が多か ったよ うに思 われ る.本研究 の一番 の成 果 は,筆者および調査協力校 の指導者 に,音楽系部 活動 の指導 の改善 につ いて,生徒 の部活動適応感か ら取 り組 む ことの意識が芽生 えた ことか もしれない.

今後 は継続的 に実証的なデー タを積み重 ねてい く ことによ って,音楽系部活動 の諸問題 を体系的 に研 究 してい きたい.

[ 謝辞]

本研究 を進 めるにあた り,調査 に協力 いただいた 各校 の顧 問,生徒 のみなさん に心か らの感謝 を申 し 上 げます. また,質問紙 の作成か ら回収 まで協力 を いただいた大学院生 の武藤美夕紀 さん と鈴木智子 さ んに も心か らの感謝 を申 し上 げます,

秋 田大学教育文化学部教育実践研究紀要

(11)

[ 注 と文献]

文部科学省 の調査 で は,生徒 の 8 割 が部活動 を 「楽 し

割が 「や りが いを感 じる」 ( 中学校教 師 8 8 . 4 % ,高校教 師 8 7 . 7 %) と答えている ( 文部科学省 『 運動部活動 の在 り方 に関す る調査研究報告 ( 平成 9 年 1 2 月) 』<ht t p: 〟 wwwne xt . go . J p / b ̲ me nu / s hl ngi / c ho us a / s p o r t s / 0 0 1 t o us hl n/ 9 7 1 2 0 1 . ht m#1 1 3>2 0 0 8 年 1 月 2 2 E j) .

Z文部科学省,同上.

j青木邦男 「高校運動部 員 の社会的 スキル とそれ に関連 す る要因 」 『国立オ リンピック記念青少年総合 セ ンター 研究紀要』第 5 号 ,2 0 0 5 ,p p. 2 5 ‑ 3 4 .

1角谷詩織 「部活動 へ の取 り組 みが中学生 の学校生活 へ の満足感 をどのよ うに高 め るか 」 『 発達心理学研究』第 1 6 1 号, 日本発達心理学会 ,2 0 0 5 ,p p. 2 6 ‑ 3 5 .

〕吉村斉 「 学 校適応 にお ける部活動 とその人 間関係 のあ 4 5 , 日本教育心理学会 ,1 9 9 7 ,p p. 3 3 7 ‑ 3 4 5 .

・桂和仁,中込四郎 「連動部活動 における適応感 を規定す る要因 」 『 体育学研究 』3 5 ,日本体育学会 ,1 9 9 0 , p p. 1 7 3 ‑ 1 8 5 . 丁全 日本 吹奏楽連盟 「登録加盟 団体数 」 <ht t p: 〟www.

a J b a. o r . J p / ka me l d a nt a 1 2 0 0 7pd f >2 0 0 8 年 1 月 1 5 日.

〕文部科学省 「 学校基本調査 ( 指定統計第 1 3 号) 」くht t p: 〟 www. ne xt . go. J p / b ̲ me nu/ t o u ke l / 00 1 / l nd e xO l . ht m>

2 0 0 8 年 1 月 1 5 日.

〕NHK 全 国学 校 音 楽 コ ンクー ル ‑ コ ンク ‑ ル の歴 史

<ht t p: 〝www. nhk. o r . J p / e v e nt / o nc o n/>2 0 0 8 年 1 月 1 5 日.

1 0 吹奏楽 の学会 であ る 日本管打吹奏楽学会 の研究紀 要 は 1 9 9 1 年 か ら発刊 されて い るが, その うち楽器 の奏法 や 音楽的な内容以外の論考 はほとん どみ られない.

"吉村斉 「部活動 へ の適応感 に対 す る部員 の対人行動 と 主将 の リ‑ダー シップの関係 」 『 教育心理学研究 』5 3 ,

日本教育心理学会 ,2 0 0 5 ,p p. 1 5 1 ‑ 1 6 1 .

1 2 青木邦男 「 高校運動部員のスポーツ観 とそれに関連する要 因 」 『 体育学研究 』4 8 ,日本体育学会 ,2 0 0 3 ,p p. 2 0 7 ‑ 2 2 3 .

・ 3坂西友秀 「フ ォロア‑のパ ー ソナ リテ ィー特性 の関数 と しての リークー シップ効果 」 『 教育心理学研究 』3 7 , 日本教育心理学会 ,1 9 8 9 ,p p. 1 0 7 ‑ 1 1 6.

1 斗吉村,前掲書.

1 5 青木,前掲書.

⊥ 6桂,中込,前掲書.

⊥ 【青木,前掲書.

Summar y

Thepur pos eo ft hepr e s e ntpape ri st or e por to n an at t e mptt o de ve l op a s c al eme as ur i ng t h e

adapt abi l i t y ofs e ni orhi gh s c hools t ude nt st o e xt r a‑ c ur r i c ul ar ac t i v i t i e s whl C h t he y j oi n. I t wase xpe c t e dt hatt her e s ul twoul dhe l pi mpr ov e i ns t r uc t l O nSi ns c hools e t t i ngs .A que s t i onnai r e

waspr e par e dt ome as ur et hr e ear e asofadapt ‑ abi l i t y; t hes e ns eofbe i ng adapt e d ( 31i t e ms ) , t he s upe r v i s or ' s me t hod of i ns t r uc t l On ( 35 i t e ms ),andt hev i e wst owar dsmus i c( 27i t e ms ).

Theque s t i onnai r ewass e ntt o a t ot alof2 8 8 s t ude nt s ,i nc l udi ng4 6mal eand2 42f e mal eoft h e

f i r s tye arand s e c ond ye ar s t ude nt si n Aki t a pr e f e c t ur e .Al lt hes t ude nt swe r eme mbe r sof t hebr as sbandc l ubort hec hor usc l ub.Fac t or anal ys i swasadmi ni s t e r e don t her e s pons e st o e ac h oft het hr e es e t sofque s t i o nnai r ei t e ms.

Fort hef i r s tgr oupofi t e ms ( adapt abi l i t y),f i v e f ac t or swe r ee xt r ac t e d,i nc l udi ng ̀ ade s i r ef or i mpr ove me nt , ' ̀ as e ns eofbe i ngathomei nt he c i r c l e, ' ̀ r e l a t i o ns hi pt ot hes upe r vi s or,̀ r e l at i on s hi pwl t hot he rme mbe r s , and ̀ e s c apef r om t he c i r c l e . ' Thr e e f ac t or s we r e e xt r ac t e d f or t he s e c ondgr oupofi t e ms( t hes upe r v i s or 'sme t hod ofi ns t r uc t 1 0n),andt hef ac t or si nc l ude d ' appr ・ o ac habl e ne s s , ' di s c i pl i ne , and ̀ t e ac hi ng s ki l l s ande nt hus i as m. 'Thel as tgr oupofi t e ms( v i e ws t owar dmus i c )wasf oundt oc ons I S tO ft hr e ef ac ‑ t or s ,i nc l udi ng ̀ us e f ul ne s sofmus i c ,̀ mus i casa c ompe t i t i on, and ̀ t hev al ueo fmus i c . メTher e ‑ s ul t soft heanal ys i sbas e dont he s ef ac t or sr e 一 ve a l e dt hef o l l owi ngt e nde nc i e samongs t ude nt s ' at t i t ude st owar dse xt r ac ur r i c ul arac t i v l t i e s: 1 ) t hos es t ude nt swhohadhadl e ar ne dmus i cs ome wayorot he rpr i ort oj oi ni ngt hec i r c l eats c hool t e nde dt obemor eadapt abl et oe xt r ac ur r i c ul ar ac t i v i t i e sats c hoolt hant hos ewhohadhadno s uc he xpe r l e nC e Spr e v i ous l y; and2 )ast he r ei sa s t r ongr e l at i ons hi pbe t we e nvar i oust e ac he rf ac ‑ t or s ,s uc hasappr oac habl e ne s s,e nt hus i as m,and di s c i pl i ne,abal anc ene e dst obes t r uc kbe t we e n t he s ef ac t or st ohe l ps t ude nt ss pe ndt l mee f f e c ‑ t i ve l yi nv ar i ouse xt r ac ur r i c ul arac t i v i t i e s .

Ke yWor ds:Ext r ac ur r i c ul arAc t i v i t i e si nMus i c ,

Se ni or Hi gh Sc hool St ude nt s , Ext r a‑ Cur r i c ul arAc t l V i t l e S ,Adapt ‑ abi l i t y,Fac t orAnal ys ュ s

( Re c e i ve dJanuar y2 8,2 0 0 8 )

表 7 顧問の指導測定尺度の因子分析結果 顧問指導測定尺度の項 目 親 しみ しつけ 指導情熱 部活動以外の ことで も気軽 に相談で きる先生だ。 部 に関係のないことで も親身になって相談 にの って くれる。 時には家庭の ことについて も相談にのって くれる。 勉強や進路のことなどについて も相談 にのって くれる。
表 1 2 音楽観測定尺度の因子分析結果 音楽観測定尺度の項 目 有用性 コンクール 価 値 共通性 部活動以外の様々な音楽 も楽 しんでみたい。 音楽は人間形成に役立っ芸術である。 音楽は人間の生活を豊かにし潤いを与えるものである。 学校教育において音楽の授業は大切だと思 う。 自分にとって音楽 は気分転換やス トレス発散になるものである。 自分にとって音楽 は、仲間づ くりや人 との出会いの場を提供 して くれる ものである 。 音楽の授業は他の授業よりも楽 しいと感 じる 。 音楽は、 自分にとって将

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