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雑誌名 室蘭工業大学航空宇宙機システム研究センター年次

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Academic year: 2021

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GG‑ATRエンジン用ラム燃焼器ミキサーの混合試験に ついて

著者 湊 亮二郎, 東野 和幸, 今井 良二, 西原 健人, 土 井 康平

雑誌名 室蘭工業大学航空宇宙機システム研究センター年次

報告書

巻 2015

ページ 12‑14

発行年 2016‑09

URL http://hdl.handle.net/10258/00009157

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GG-ATRエンジン用ラム燃焼器ミキサーの混合試験について

○湊 亮二郎 (もの創造系領域 航空宇宙システム工学ユニット助教)

東野 和幸 (航空宇宙機システム研究センター 教授)

今井 良二 (もの創造系領域 航空宇宙システム工学ユニット教授)

西原 健人 (生産システム工学専攻航空宇宙総合工学コース博士前期 2 年)

土井 康平 (生産システム工学専攻航空宇宙総合工学コース博士前期 2 年)

1.はじめに

室蘭工業大学航空宇宙機システム研究センターでは,小型無人超音速機オオワシⅡ号機の研究 開発が進められており,その推進エンジンとしてガスジェネレータサイクル・エアターボラムジ ェット(Gas Generator Cycle Air Turbo Ramjet, GG-ATR)エンジンを搭載することが考えられてい

る.GG-ATRエンジンは通常のジェットエンジンとは異なり,ガスジェネレータ(GG)で燃焼さ

せた高温,高圧の燃焼ガスでタービンを駆動し,圧縮機を作動させる.その概念図を図1に示す.

タービンを駆動させた後のGG燃焼ガスは,ラム燃焼器で空気と混合して更に燃焼し,ノズルか ら噴射されて推力を発生させることになる.ラム燃焼器では,圧縮機ファンで取り込んだ空気と タービン駆動後のGG燃焼ガスが混合・燃焼するが,エンジン性能のためには,両者が圧力損失 を出来るだけ抑制しつつ速やかに混合させることが重要であり,そのためのミキサー(混合器)

が必要不可欠になってくる.本報告では,GG-ATRエンジンラム燃焼器ミキサーの縮小版を3Dプ リンターで製作し,GN2(窒素ガス)と空気を用いた混合試験を実施したので,それについて報 告する.

図1 GG-ATRエンジンの概念図

2.試験モデル及び試験設備

2-1.ラム燃焼器用ミキサーモデル

図2に本報告で使用したラム燃焼器ミキサーの風洞試験モデルを示す.このモデルはローブ型 ミキサーと呼ばれているものであり,周方向に襞を構成しており,これにより風洞試験用ミキサ ーは実機搭載用ミキサーの1/3サイズである.この襞からは縦渦を発生して,圧力損失を最小に しつつ,混合を促進させる効果がある.

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13 2-2.風洞試験設備・試験装置

図2に示されるミキサーモデルを使用して,図4に示される航空宇宙機システム研究センター の低速風洞を使って混合試験を行った.図5は風洞試験用供試体で,図5はベルマウスから空気 を取り込んで,ミキサーの外部に流し,ミキサーの内部には,GN2(窒素ガス)を流す仕組みに なっている.ミキサーの混合性能は,風洞供試体の出口で酸素濃度を計測することで評価する.

図2 1/3サイズ風洞試験用ミキサー 図3 ラム燃焼器用ミキサーのCAD図

図4 回流式低速風洞外観 図5 ミキサー風洞試験モデル

3.試験結果

図6にミキサーの混合試験結果の一部を示す.図6左に試験モデル出口での,酸素濃度測定箇 所を示し,図6右にその酸素濃度結果の時間履歴を示した.酸素濃度は中央付近で高く,その周 囲で低くなっていることから,ミキサー内部から噴射されたGN2は外側に多く分布していること が分かる.この結果の傾向は,先に行ったCFD解析の結果と一致しており,ミキサー設計を改良 する際の,重要な知見が得られた.今後,中央部と外側の窒素ガス分布を出来るだけ均一化する ことが望まれる.

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図6 回流式低速風洞によるGN2混合試験の結果 左:酸素濃度測定箇所 右:酸素濃度の時間 履歴結果

4.まとめ

2015年度は,ラム燃焼器用ミキサーの試験に初めて着手し,3Dプリンターでミキサーモデル を試作した.更にこのモデルを用いて回流型低速風洞による混合試験を実施した.試験装置内の 窒素ガス分布は,以前に行ったCFD解析の結果と定性的には一致しており,ミキサーの改良設計 の一助となった.

参照

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