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戦 時下 の 女性 労 働 政 策(2・ 完)

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〈 論 説 〉

戦 時下 の 女性 労 働 政 策(2・ 完)

高 橋 保

目 次 はじめに

第1章 戦時下 の 日本資本主義経済 第1節 日清 ・日露戦争 と繊維産業

1.日 清戦争 と綿糸業 の発展 2.日 露戦争 と綿布業 の発展

第2節 第1次 世界大戦後 と繊維産業 の変化 1.第1次 世界大戦 と繊維産業 の発展 2.第1次 世界大戦後 と繊維産業 の後 退 3.満 州事変 と綿布 の輸 出

4.日 中戦争 と繊維産業 の軍需化

5.第2次 世界大戦 と日本資本主義経 済の破壊 第2章 戦時下の女性労働者

第1節 産 業構 造 の変化 と女性労働者 1.繊 維産 業か ら重化学工業へ の進 出 2.機 械 工業 にお け る女性労働者 の特 異性 第2節 重化 学工業 におけ る女性労働 問題

1.女 性 労働者の就業状況 2.女 性 労働 問題

3.工 場 にお ける女性労働者 の戦時対 策(以 上 「 創価法学」第37巻 第1号) 第3章 戦 時下の女性労働政策(以 下本号)

第1節 社 会局の創設 と女性労働者保護 規定の改正 1.工 場 法の女性労働 者保護規 定 の問題性 2.女 性 労働 者保 護 規 定 の改 正 の背 景 3.女 性 労働 者保 護規定 の改正 の経緯 4.女 性 労働 者保 護規定 の改正 内容 5.女 性 の坑内労働 の禁止

第2節 厚 生省の設置 と女性 労働者保護規 定

1.厚 生省 の設置

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2.厚 生省 の女性 労働政策 第3節 女性勤労動 員

1.国 家総動員法 の制定 2.女 性勤労動員 の促進 3.女 性挺身隊制度 の強化

第4節 工場法 の施行 の停止 と女 性労働 者保 護規定 1.戦 時行政特例法 の制定

2.工 場法戦時特例 と女性 労働 者保護規定の停止 総 括

第3章 戦 時下の女性 労働政 策

第1節 社会局 の創設 と女性 労働者保護規 定の改正

1.工 場 法 の女 性 労働 者保 護 規 定 の 問題 性

日本 にお け るは じめて の女 性 労働 者 保 護 立 法 で あ る工場 法 は、1911(明 治44) 年 に公 布 され た。 施 行 は、1916(大 正5)年 で あ った 。

工 場 法 は、 女 性 労働 者 にっ いて 、 以下 の保 護 規 定 を定 めて い た。

1.就 業 年 齢 制 限

工 業 主 は、12歳 未 満 の女 性 を就 業 させ て は な らな い。 行 政 官 庁 は、軽 易 業 務 につ いて は、 条件 を付 して10歳 以 上 の者 の就 業 を許 可 す る こ とが で き

る(第2条)。

2.女 性 の就 業 時 間

工 業 主 は、15歳 未 満 の者 及 び女性 の就 業 時 間 につ いて は1日12時 間 を超 え て就 業 させ て は な らな い。 主 務 大 臣 は、 業 務 の種 類 に よ り、 この法 律 の 施 行 後15年 間 に限 り、 就 業 時間 を2時 間 以 内延 長 す る こ とが で き る(第3 条)。

3.深 夜 業 の 禁 止

工 業 主 は15歳 未満 の者 及 び女 性 を午 後10時 か ら午 前4時 まで 就 業 させ て は な らな い(第4条)。

た だ し、20歳 以 上 の女 性 につ いて は、 以下 の場 合 に午 後10時 か ら午 前4

時 まで就 業 させ る こ とが で き る。(1)1時 に作 業 を なす こ とを必 要 とす る

特 種 の事 由が あ る業務 、(2)夜 間 の作 業 を必 要 とす る特 種 の 事 由 あ る業 務 、

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戦時下の女性労働政策(2・ 完) 3

(3)昼 夜 連 続 作 業 を必 要 とす る特 種 の事 由 あ る業 務 に職 工 を2組 以 上 に分 けて交 替 に就 業 させ る場 合(第5条1項)。 以 上 に掲 げ た業務 の種 類 は、 主 務 大 臣が 指 定 す る(5条2項)。

また 、 職 工 を2組 以上 に分 けて 交 替 に就 業 させ る場 合 に は、 この 法律 の 施 行 後15年 間 第4条 の規 定 を適 用 しな い(第6条)。

4.休 日 ・休 憩

工業 主 は、15歳 未 満 の者 及 び 女性 に 対 し毎 月 少 な くと も2回 の休 日を設 け、職 工 を2組 に分 け交 替 に午 後10時 よ り午 前4時 まで 就 業 させ る場 合 及 び第5条 の 第1項 、 第2項 に該 当 す る場 合 に お い て は、 少 な く とも4回 の 休 日を設 け、 また1日 の就 業 時 間が6時 間 を超 え る ときは少 な くと も30分 、

10時 間 を超 え る とき は少 な くと も1時 間 の休 憩 時 間 を就 業 中 に設 けな けれ ばな らな い(第7条)。

5.産 婦 等 の就 業 制 限

主 務 大 臣 は、病 者 また は産 婦 の就 業 につ き制 限 また 禁 止 の規 定 を設 け る こ とが で きる(第12条)。 これ にっ い て は大 正5年8月3日 の農 商務 省 令(第 19号)第9条 は、 「 工 業 主 ハ産 後5週 日 ヲ経 過 セ ザ ル者 ヲシテ就 業 セ シム ル コ トヲ得 ス、 但 シ産 後3週 日 ヲ経 過 シ タル後 医 師 ノ意 見 ヲ徴 シ支 障 ナ シ ト 認 ム ル業 務 二就 カ シ ムル場 合 ハ 此 ノ限 二在 ラス 」 と定 めて い る。

この よ うに 、工 場 法 は、 女 性 労 働 者 にっ い て 、保 護 規 定 を設 け て い た。 そ こ に は、 女 性 労働 者 の深 夜 業 の 禁 止 な どが あ るの で 、繊 維 業 者 た ち の不 満 は あ っ た もの の、 一応 の評 価 が な され て い た。

しか し、 工 場 法 は、 女 性 労働 者 にっ い て保 護 の原 則 を規 定 しなが ら も、 同時 に例 外 を設 け て い るた め、保 護 規 定 の無 力 化 が 生 じて いた 。

2、 女 性 労 働 者 保 護 規 定 の 改 正 の 背 景

工場 法 が 施 行 され た の は、1916(大 正5)年 で あ る。 この 時期 は、 日本 が 第 1次 大 戦 中 で あ っ た。 この よ うな 状 況 の なか で 、 工 場 法 の 改正 の 気 運 が 高 まっ て き た。 そ の背 景 につ い て分 析 して み よ う。

第1は 、 すで に指 摘 した よ うに、 工場 法 の し くみ が、 原 則 と例 外 で 組 み立 て

られ て い た た め、 無 力 化 して い た こ とが 背 景 に な っ て い た こ とは い うまで もな

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い 。

第2は 、 社 会 局 の 工場 法 改 正 の 着 手 が あ る。1914(大 正3)年 に第1次 大 戦 が 勃 発 し、 日本 は繊 維 産 業 を 中心 に急激 な発 展 を遂 げ、 好 景 気 を迎 え た。 しか し、 そ の反 動 と して 、物 価 騰 貴 、 経 済 ・社 会 不 安 が 高 ま り、 そ の よ うな事 情 の も とで 社 会 政 策 の必 要性 が 高 まって きた。 工 場 法 の保 護 もさ らに手 厚 くす るべ きだ とい う主 張 もでて きた。 この よ うな なか で 、1922(大 正ll年)、 内務 省 の社 会 局 が外 局 と して創 設 され、 労 働 関係行 政 は、 この社会 局 に移 管 す る こ とに な っ た。 この なか に、 「 工 場 法 施 行 二 関 ス ル 事 項 」 が 含 まれ て い た。(社 会 局 管 制 第

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1条)。 社 会 局 は、 その創 設 後 直 ち に工場 法 改 正 に着 手 し、1923(大 正12)年3 月 に改 正 工 場 法 の公 布 に漕 ぎ着 けた ので あ った 。

第3に 、 国 際 的 な外 圧 、 す な わ ちILOか らの影 響 もあ っ た。 第1次 大 戦 後 1919(大 正8)年ILOが 創 設 され 、 そ の第1回 総 会 は、8時 間労 働 制 の採 用 (第1号 条 約)、 女 性 の産 前産 後(第3号 条 約)、 女 性 の深夜 業 の禁 止(第4号 条 約)を 採 択 した 。 この よ うな、 国 際 的 な外 圧 が 、 工場 法 改 正 に影 響 を与 えた と い え る。

3.女 性 労働 者保 護 規 定 の改 正 の経 緯

1922(大 正11)年11月 に創 設 され た社 会 局 は、 直 ち に工 場 法 改 正 に着 手 し、

同年12月 に は、 工場 法 改正 要 旨 にっ い て各 都 道 府 県 知 事 、 全 国 の商 業 会 議所 そ の他 工 業 団体 に諮 問 した。

この社 会局 の工 場 法 改 正 案 の 内容 は、 以 下 の もので あ っ た。(1)工 場 法 の適 用 範 囲 を常 時 「15人」 以上 を常 時 「10人」 以上 にす る。(2)就 業 制 限 を受 け る 少年 職 工 を 「15歳未 満 」 を 「16歳未満 」 に す る。(3)保 護 職 工(少 年 及 び女性) の1日 の最長 就 業 時間 を器械 製 糸及 び輸 出絹 織 物 の業務 にっ い て 「13時間 」(工 場 法施 行規 則 第3条)そ の他 の工 場 は 「12時間 」 とな って い る もの を、 両 者 と

も1時 間 短縮 す る。(4)保 護 職 工 の深 夜 業 禁 止 を20年8月 まで 猶 予 され て い る もの を15年 夏 まで に短 縮 す る(改 正 施 行 後3年)。(5)深 夜 業 の範 囲 につ い て 、

「 午 後10時 ヨ リ午 前4時 迄 」 を 「 午 後10時 ヨ リ午 前5時 迄 」 と し、行 政 官 庁 の

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許 可 を受 けて 「 午 後11時 ヨ リ午 前6時 迄 」 に し得 る よ うにす る。

この よ うな社 会 局 の試 案 につ いて は、農 商務 省 は、 労 働 者 に偏 重 し過 ぎ る と

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戦時下 の女性 労働政策(2・ 完)5

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い う こ とで 、 強硬 に反 対 の意 見 を表 示 した。

これ につ いて 、 大 日本 紡 績 連 合 会 は、社 会 局 の諮 問 に関 し、 以下 の2点 を修 正 案 と して提 出 した 。(1)就 業 時 間 は、 主務 大 臣 の認 可 を受 け る場 合 に限 り、

1時 間延 長 し得 る もの とす る こ と。(2)夜 間 の範 囲 を原 則 と して 午後11時 よ り 午 前5時 まで と し、 行 政 官庁 の許 可 を受 けて 午後12時 よ り午 前6時 まで とす る

4s>

こ と。

また 、 蚕 糸 同業 組 合 中央 会 は 、社 会 局 案 に賛 意 を表 し、 以下 の3点 の 希 望 を 述 べ て い る。(1)製 糸 業 は其 の衛 生 状況 比較 的 良 好 に して且1箇 年 中2、3箇 月 は休 業 す るの習 慣 あ り華 府 労働 条 約 に於 て も特 別 待 遇 を受 け る を以 て他 の 業 務 に比 し常 に1時 間 の延 長 時 間 を認 め ら る る こ と。(2>工 場 法 は之 を一切 の 工 場 に適用 せ られ る こ と。(3)行 政 官 庁 の認 可 を受 けて休 憩 時 間 を延 長 した る場

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合 に は其 丈 就 業 時 間 を延 長 す る を得 しむ る様 改 正 す る こ と。

この社 会 局 私案 は、1923(大 正12)年2月10日 に閣 議決 定 を み、 同 月23日 に 衆 議 院 に上 程 され た 。 この とき、 内務 大 臣水 野 錬 太 郎 は 、 工場 法 改 正 につ いて

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以 下 の よ うに提 案 説 明 を して い る。

「 現 行 工 場 法 ハ 明治 四十 四 年 ノ制 定 二係 ツ タ ノテ ア リマ シ テ今 日迄 十〇 年 余 ヲ経 過 致 シ タ ノテ ア リマ ス 此 間 二於 キ マ シ テ 時勢 ノ進 運 二伴 ヒマ シ テ多 数 労 働「 者 ノ保 護 ヲ厚 ク致 シマ シ テ其 健 康 ノ増 進 ヲ図 リ以 テ 国 民衛 生 ノ向上 ヲ 期 シ マ ス ト同 時 二 労働 力 ノ保 全 二努 メ マ シ テ我 国 工業 ノ基 礎 ヲ培 養 ス ル ノ 必 要 ア ルハ 勿 論 テ ア リマ ス 此 趣 旨二基 キマ シ テ本 案 ヲ提 出 シ タ ノテ ア リマ ス本 案 改正 ノ要 旨 ヲ申上 ケ マ ス レハ現 行 法 二於 キマ シ テハ 工 場 法 ノ適 用 範 囲 力原 則 ト致 シマ シ テ十 五 人 以上 ノ職 工 ヲ使 用 スル 工 場 二 限 ラ レテ居 ル ノ テ ア リマ ス ル カ之 ヲ十 人 以 上 ノ職 工 ヲ使 用 ス ル 工場 二 及 ホ シ タ ノテ ア リマ ス 又保 護職 工 ノ範 囲 ハ 現 行 法 二於 キマ シテ ハ 女 子 及 十 五 才 未 満 ノ者 ト致 シ テ居 リマス ノ テ女 子 及 十 六 才 未 満 ノ者 ト改 メ タ ノテ ア リマ ス又 保 護 職 工 ノ ー 日ノ就業 時 間 ヲ現 行 法 ハ 原 則 ト致 シマ シ テ十 二 時 間 トナ ツテ居 リマ ス ノ テー 時 間 短縮 致 シ マ シ テ十 一一 時 間 ト致 シ タ ノテ ア リマ ス又 保 護 職 工 ノ深 夜 業 ノ禁 止 ハ 現 行 法 二於 キ マ シテ 尚八年 余 リ ノ猶 予 期 間 ヲ残 シ テ居 ル ノテ ア

リマ ス カ之 ヲ三 年 二短 縮 ス ル コ トニ致 シ タ ノテ ア リマ ス 又深 夜 ノ範 囲 ハ 現

行 法 ハ 午 後 十 時 ヨ リ午前 四 時 迄 ト致 シ テ居 ル ノ ヲ改 メ マ シ テ原 則 ト致 シ マ

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シ テ午 後 十 時 ヨ リ午 前 五 時 迄 ト致 シ タ ノテ ア リマ ス 是 等 ノ改 正 ハ 主 トシ テ 前 二述 ヘ マ シ タ如 ク労働 者 ノ保 護 ヲ厚 クシ 工業 能 力 ノ増 進 ヲ図 ラ ン トス ル 趣 旨二外 ナ ラ ナイ ノテ ア リマ ス」

工場 法 改 案 は、 衆 議 院、 貴 族 院 と も無 修 正 で通 過 し、1923(大 正12)年3月 29日 に公布 され た(法 律 第33号)。 しか し、 同年9月 に関 東大 震 災 が あ り、施 行 が 延 引 され 、1926(大 正15)年7月 に よ うや く施 行 され た。

4女 性 労働 者 保 護 規 定 の 改 正 内 容

1923(大 正12)年 に公布 され た 改 正 工場 法 の 内容 の うち、 女 性 労 働 者 保 護 規

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定 関係 につ い て は以 下 の とお りで あ る。

(1)適 用 範 囲 の拡 張 。 常 時15人 以 上 を常 時10人 以 上 に改 正 した(第1条)。

(2)幼 年者 の就 業 禁 止 規 定 の 削 除 。 これ につ いて は、 新 た に 「 工 業 労働 者 最 低 年 齢 法 」(大 正12年 、 法 律 第34号)が 制 定 され 、保 護 が強 化 され た 。 (3)保 護 職 工 の範 囲 拡 張。 保 護 職 工 の女 性 を、15歳 未 満 か ら16歳 未 満 に拡 張

(第3条 、 第4条 、 第7条 、 第9条 、 第10条 、 第ll条)。 た だ し、 三 年 の猶 予 期 間が 設 け られ た 。

(4)就 業 時 間 の短 縮 。原 則 と して最 長12時 間 を1時 間短 縮 して11時 間 に(第 3条)。

(5)深 夜 業 の禁 止 。(イ)深 夜 業 の 時 間 を午後10時 よ り午 前4時 を午 後10時 よ り午前5時 に。(τコ)職 工 を2組 以上 に分 けて交替 就 業 させ る場 合 は、保 護職 工 の深 夜 業 禁止規 定 は施 行後15年 間(す なわ ち昭和6年8月31日 まで) 適用 しな い 旨の規 定(旧 第6条)を 削除 し、 猶 予 期 間 を改 正法 の施 行 後3 年 間(昭 和4年6月30日 まで)と した。(ハ)特 定 の業務 、例 え ば魚介 の罐 詰 、 罎 詰 、 果 実 の罐 詰 、新 聞紙 の 印刷 に関 わ る業 務(第5条1項 、 規 則 第

4条)の 深夜 業 禁 止 の例 外 規 定 を廃 止 した(第5条)。

(6)休 憩 時 間 。 休 憩 時 間 は 一斉 に与 え る。 夏 季 に1時 間 を超 え る休 憩 時 聞 を 設 け る場 合 に は1時 間 を か ぎ り、 その越 え る時 間 の範 囲 内 で就 業 時 間 の延 長 をす る こ とが で き る(第7条)。

(7)就 業 時 間 、 深夜 業 禁 止 、 休 日の例 外 規 定 の 改正 。保 護 職 工 の すべ て に対

し避 くべ か らざ る事 由 に よ り臨 時 に必 要 あ る場 合 に は行 政 官 庁 の許 可 を受

(7)

戦時下の女性労働政策(2・ 完) 7

け第3条 の就 業 時 間 を延 長 し、 第4条 第5条 の規 定 にか か わ らず 午 後10時 よ り午 前4時 に至 る間 に就 業 させ 、 また は第7条 の規 定 にか か わ らず 休 日 を廃 止 す る こ とが で きた の を、16歳 以 上 の 女 性 に 限 る と した(第8条)。

(8)産 婦 に関す る規 定 の 改正 。 「 産 婦 」 を 「 産 前産 後 若 クハ生 児 哺育 中 ノ女 子 」 に改 め る(第12条)。

以 上 の工 場 法 改正 の うち、 就 業 時 間11時 間 の 短縮 につ い て は、 国際 的 に1919 年 のILO条 約 で8時 間 労 働 制 が 確 立 され て い た こ と、 また 国 内 的 に も これ に

つ い て の 労働 者 側 か らの要 望 ・運 動 が あ っ た こ とが 背 景 に な っ た と考 え る。 深 夜 業 につ いて は 、 これ を禁 止 す る こ とに繊 維 業 者 か ら大 反 対 が あ った の で あ り、

これ を工 場 法 施 行 後15年 間延 期 す る こ とに よって 工 場 法 を成 立 させ た い き さつ が あ った 。 これ を改 正 法 が施 行 後3年 に した こ とは、 業 者 の強 い要 請 が あ った

と考 え る。

工 場 法 にお け る女 性 労働 者 保 護規 定 の改 正 に と もな い、1926(大 正15)年6 月7日 に工場 法 施 行規 則 も改 正 され た(内 務 省 令 第13号)。 こ こで の女性 労 働 者

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保 護 規 定 の 改 正 は、 以下 の とお りで あ る。

(1)保 護 職 工 の就 業 時 間 。工 場 法 の改 正 に よ り1日11時 間 に短 縮 され た こ と に伴 い 、従 来13時 間 まで延 長 可 能 で あ っ た器 械 生 糸製 造 の業 務 お よび地 方 長 官 の 告 知 した工 場 にお け る輸 出絹 織 物 の業 務 に従 事 す る保 護 職 工 の就 業 時 間 を、20年8月31日 まで(す な わ ち、 工 場 法 施 行後5年2ヶ 月 の 間)交 替 制 の場 合 を除 き1日12時 間 まで 延 長 で き る 旨改 めた(第3条)。

(2)産 婦 の保 護 。 従 来 産後5週 間 の就 業 制 限 した もの を、産 前4週 間産 後6 週 間 就 業 制 限 す る こ とに して 、 医 師 の意 見 に よ り産 後 の就 業 を認 め る経 過 期 間3週 間 を4週 間 に改 めた(第9条)。

(3)生 児 哺 育 中 の 女 性 の就 業 制 限。 生後 満1年 に達 せ ざ る生 児 を 哺 育 す る女 性 は、 就 業 時 間 中 に お いて 、1日2回 各 々30分 以 内 に限 り哺 育 時 間 を請 求

す る こ とが で き、 そ の時 間 中 の使 用 を禁 止 した(第9条 ノ2)。

(4)産 婦 の就 業 制 限 違 反 の罰 則 廃 止 。産 婦 の就 業 制 限違 反 に つ い て の施 行規 則 上 の罰 則 が、 改 正 工場 法 第20条 の罰 則 に 吸収 され た の に伴 い、 これ を廃

止 した 。

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5.女 性 の坑 内 労働 の 禁止

1923(大 正12)年 の工場 法 の 改正 、 これ に と もな う1926(大 正15)年 の工 場 法施 行 規 則 の 改 正 の後 、 社 会 局 時 代 で は、1929(昭 和4)年 、1935(昭 和10) 年 にわ た って 、 工 場 法 お よび施 行 令 の 改 正 が 行 われ た。

しか し、 これ らの改 正 に ともな う、女 性 労働 者 保 護 規 定 の 改 正 は、 と くに み られ な い 。

な お 、工 場 法 改 正 に併 せ て、 鉱 業 関係 の 女性 労 働者 保 護 規 定 も定 め られ た 。 た とえば、1926(大 正15)年 の鉱 夫 労役 扶 助 規 則 は、産 前産 後(第15条)、 哺 育 時 間(第16条)の 規 定 を設 け、 さ らに 同規 則 は、1928(昭 和3)年 の改 正 で 、 女 性 坑 内労 働 の 禁 止(11条 ノ2、1項)を 定 め て い る。

1922(大 正ll)年 の社 会 局 の創 設 以 来 、 女 性 労 働 者 保 護 規 定 につ い て は、 以 上 の よ うな経 過 を経 て きた 。 そ の後 、 日本 は、1931(昭 和6)年 の満 州 事 変 か ら1937(昭 和12)年 日中 戦 争 へ と突 入 し、 本 格 的 な戦 時 体 制 に入 っ て い っ た 。 この 時 期 に、 労 働 行 政 も社 会局 か ら厚 生 省 へ と移 管 して い った 。 女 性 労 働 政 策 も、戦 時 下 で 重 大 な影 響 を 受 け る こ とに な っ た。

第2節 厚生省 の設置 と女性 労働 者保 護規定

1,厚 生省 の 設 置

1937(昭 和12)年 、 日中戦 争 が勃 発 し、 これ に よ り日本 は完 全 に戦 時 体 制 に 入 っ た。 戦 時 下 で は、 労働 者 保 護 よ りも、 国 家 の 人 的 資 源 の確 保 と活用 が 最 大 の課 題 で あ っ た 。 その た め、 同年7月9日 、 当 時 の近衛 内閣 は 、 閣議 で 「 国 民 体 力 ノ向上 及 ビ国 民 福 祉 ノ増 進 ヲ図 ル タメ 、 コ レニ 関 ス ル 行 政 ヲ総 合 統 一 ス ル ト共 ニ コ レヲ拡 充 刷 新 スル コ ト」 が必 要 で あ る と して、 「 国 民保 健 及 ビ社 会施 設 二 関 シ適 切 ナ ル独 立 機 関設 置 」 の方 針 を決 定 し、保 健 社 会 省 大 網 を発 表 した 。

52)

そ の 結 果 、1938(昭 和13)年1月ll日 に 、 厚 生 省 が 設 置 ・発 足 し た 。

厚 生 省 は 、 「 国 民 保 健 ・社 会 事 業 及 労 働 二 関 ス ル 事 務 」 を行 う もの と し、 体 力 、

衛 生 、 予 防 、 社 会 労 働 の5局 か ら な っ て い た(厚 生 省 管 制 、 昭 和13年1月10日 、

勅 令 第7号 、 第1条 、 第2条)。 こ の う ち 、 労 働 局 はL般 労 働 政 策 二 関 ス ル 事

項 」、 「 国 際 労 働 二 関 ス ル 事 項 」、 「 工 場 法 ノ施 行 に 関 ス ル 事 項 」 な ど を分 掌 す る

(9)

戦 時下 の女性 労働政 策(2・ 完) 9

こ と に な っ た(厚 生 省 分 課 規 程 、 昭 和13年1月ll日 、 厚 生 省 訓 第1号)。 これ

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に よ り、 労 働 行 政 は、 社 会 局 か ら厚 生 省 に移 管 した。

しか し、 厚 生 省 が 設 置 され た の は、 日中戦 争 後 の本 格 的 な戦 時体 制 下 で あ っ た 。 この時 期 、 す な わ ち1938(昭 和13)年 に は、 戦 争 目的 を遂 行 す るた め に、

国 の総 力 を有 効 発 揮 で き る よ う人 的物 的資 源 の 統 制 を 目的 と した 国家 総 動 員法

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が制 定 され て いた 。 厚 生 省 は、 この 国 家総 動 員 法 と併 せ て 、 労 働 行 政 の重 点 を 労 務 統 制 に お くこ とに な っ た。 その こ とは、反 面 、 女 性 労 働 者 保 護 規 定 の後 退

を意 味 した 。 さ らに女 性 労働 者 保 護 規 定 の後 退 は、 第2次 大 戦 に入 る と顕著 と な って い っ た。

2.厚 生省 の女 性 労 働 政 策

厚 生 省 の 設 置後 、 日中戦 争 か ら第2次 大 戦 の 開 戦 前 に実 施 され た女 性 労働 政 策 は、 以 下 の4点 で あ っ た。

(1)重 工 業 に お け る女 性 労 働 者 の保 護

(2)工 場 ・鉱 山 に お け る女 性 未 経験 労働 者 初 任 給 の公 定 (3)坑 内労働 禁 止 の特 例

(4)女 性 勤 労 動 員 対 策

重 工 業 に お け る女 性 労働 者 の 保 護 につ いて は、1939(昭 和14)年 、 厚 生省 職 業 部長 お よび労働 局 長 に よっ て発 せ られ た 地 方 長 官 宛 の 「 労 務 動 員計 画 実 施 二 伴 フ女 子 労 務 者 ノ就 職 二 関 ス ル件 」 の 通牒 が あ る。 すで に述 べ た よ うに 日本 で は、 第1次 大 戦後 重 工 業 が著 し く発展 して きた 。 しか し、 日中戦 争 を契機 と し て本 格 的 な戦 時 体 制 に入 り、 男 性 は戦 場 に動 員 され たた め、 重 工 業 分 野 で 著 し く労働 力 不 足 が 生 じて きた。 そ の た め、女 性 労 働 者 が 男 性 の代 替 労働 力 と して 重 工 業 に多 数 進 出 して きた。 しか し、 す で に谷 野 セ ツ氏 の報 告 で 指摘 され た よ

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うに、 重 工 業 にお け る女 性 労 働 者 の 災 害 が 多 く発 生 して きた 。 先 きの厚 生 省 の 通 牒 は、 この よ うな背 景 に立 って 、 重 工業 に お け る女 性 の適 職 につ いて 指 導 し、

もって 女 性 労 働 者 を保 護 した もの で あ った 。 通 牒 は、 重 工 業 に お け る女性 の適 職 と して 、(1)比 較 的単 純 軽 易 な作 業 で あ る こ と、(2)手 指 を主 とす る軽 筋 作

5G)

業 で あ る こ と、(3)半 熟 練 的作 業 また は非 熟 練 的作 業 で あ る こ と と して い る。

この通 牒 は、 「 女 子 就 労 者 の 開 拓」 を名 目に、 重 工 業 にお け る女性 の適 職 につ

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い て指 導 した もの で あ るが 、 その本 来 の狙 い は、 戦 争 遂 行 上 国 の 重 要産 業 で あ る 重工 業 を保 護 す るた め に、 そ こで の労働 力 不 足 を女 性 労 働 力 で補 充 し、 併 せ て その移 働 を 防止 す る こ とに あ っ た と考 え る。

次 に、 工 場 ・鉱 山 にお け る女性 未 経験 労働 者 の初 任 給 の公 定 につ いて は、 賃 金統 制 令(昭 和14年3月31日 、勅 令128号)第5条 に よ る厚 生省 訓第359号(昭 和15年9月6日)お よび 同第360号 、 さ らに 「 工 場 未 経 」 験 労働 者(女 子)初 任 給 ノ決定 二関 スル件 」 の通 牒(昭 和15年9月6日 、厚 生省 発 令 第52号 、 厚 生 省 労働 局 長 よ り庁 府 長 官 宛)に よ る もの で あ っ た。 これ は、 工場 ・鉱 山 にお け る 男 性 労働 力 の不 足 に よ り、 女性 労働 者 の 需 要 が 増 加 して きた こ とを背 景 に、 女 性 未 経験 者 の初 任 給 を公 定 し、適 正 を図 る もので あ っ た。

次 ぎ に、 坑 内労働 禁 止 の特例 につ いて は、1926(大 正15)年 の鉱 夫 労 役 扶 助 規 則(第11条 ノ2・1項)で 女 性 労 働 者 の坑 内 労働 を禁 止 して い た もの につ い て 、特 例 を設 け、 これ を認 め る こ とにな っ た。 す な わ ち、 「 女 子 の坑 内就 業 二関 ス ル鉱 夫 労 役 扶 助 規 則 第ll条 ノ2第1項 ノ特 例 二 関 ス ル件 」(昭 和14年8月29

日、厚 生 省令 第28号)は 、 「25才以 上 の女 子(妊 娠 中 ノ者 ハ 之 ヲ除 ク)ヲ シテ坑 内 二就 業 セ シ ムル コ トヲ得 」 とした 。 この特例 は、 昭和22年3月31日 まで 有 効 期 間 とされ て い る(昭 和17年3月3日 、 厚 生 省 令 第17号)。 この坑 内 労働 禁 止 の特 例 は、 戦 時 下 で 鉱 山 に お け る男 性 労働 力 の不 足 を補 充 す るた め に、 女 性 労 働 者 坑 内労働 の 禁 止 につ い て特 例 を設 けた もの で あ っ た。

女 性 勤 労 動 員 対 策 につ い て は、 次 節 で述 べ る こ とにす る。

第3節 女性勤労動員

1.国 家 総 動 員 法 の 制 定

[937(昭 和12)年 に 日中戦 争 が勃 発 し、 それ が長 期 化 の様 相 を呈 す る にお よ び、 日本 は本 格 的 な戦 時 体 制 に入 る こ と とな った 。 日本 は戦 争 目的 の遂 行 の た め に、戦 時 の徴 兵 、 増 強 は も とよ り、軍 需 産 業 の 拡大 、 軍 需 用 品 の生 産 増 強 そ の た め の 労働 力 の 調 達 、 強 化 が 急 務 とされ た 。政 府 は これ を受 けて 、1938(昭 和13)年4月1日 に 「 国家 総 動 員 法 」 を制 定 、 公 布 した(法 律 第55号)。

同法 第1条 は、 「 本 法 二於 テ国 家総 動 員 トハ 戦 時(戦 争 二準 ズベ キ事 変 ノ場 合

(11)

戦時下 の女性労働政策(2・ 完) 11

ヲ含 ム 以下 之 二 同 ジ)二 際 シ国 防 目的達 成 ノ為 国 ノ全 力 ヲ最 モ 有 効 二発 揮 セ シ ム ル様 人 的物 的資 源 ヲ統 制運 用 ス ル ヲ謂 フ」 と定 め て い る。 ま た、 戦 時 の動 員 につ い て、 以下 の2条 を定 めて い る。

第 四 条 政 府 ハ 戦 時 二 際 シ国 家 総 動 員 上 必 要 アル トキハ 勅 令 ノ定 ムル所 二 依 リ帝 国 臣民 ヲ徴 用 シ テ 総 動 員 業 務 二従 事 セ シ ム ル コ トヲ得 但 シ兵 役 法

ノ適用 ヲ妨 ゲ ズ

第 五 条 政 府 ハ 戦 時 二際 シ 国 家 総 動 員 上 必 要 ア ル トキハ 勅 令 ノ定 ムル所 二 依 リ帝 国 臣民 及 帝 国法 人其 ノ他 団 体 ヲシ テ 国又 ハ 地 方 公 共 団体 ノ行 フ総 動 員 業 務 二付 協 力 セ シ ム ル コ トヲ得

第4条 は、 徴 用 制 度 につ い て 定 め た もので あ る。 これ に よ り、 「 国民 徴 用 令 」 (昭和14年7月8日 勅 令 第451号)、 「 国 民 勤 労 動 員令 」(昭 和20年3月6日 勅 令 第94号)が 発 令 され て い る。第5条 は、 総動 員 業 務 へ の協 力 に つ い て定 め た も の で あ る。 これ に よ り、 「 国民 勤 労 協 力報 国令 」(昭 和16年11月22日 勅 令 第995 号)、 「 学徒 勤労 令 」(昭 和19年8月22日 勅 令 第518号)、 「 女 子挺 身 勤 労令 」(昭 和19年8月23日 勅 令 第519号)な どが 発 令 され て い る。

国家 総 動 員 法 は、 戦 時下 の女 性 勤 労 動 員 の根 拠 で あ っ た。 そ れ は また 、戦 時 下 の 女 性 労働 政 策 に直 接 関係 す る もの で あ った 。

2.女 性 勤 労 動 員 の 促 進

国家 総 動 員 法 は、 戦 争 遂 行 目的 に必 要 な 人 的 お よび物 的資 源 を総 動 員 す る こ とを趣 旨 と して い る。 す で に述 べ た よ うに、 この 法 律 が 制 定 され た 背景 に は、

日中戦 争 の長 期 化 の 下 で 、 徴 兵 と軍 需 産 業 の拡 大 と生 産 増 強 そ の た め の労 働 力 の調 達 、 強化 の 必 要 性 が あ っ た。 な か で も、 労働 力 不 足 は深 刻 で あ った。 この よ う な状況 の下 で 、 男 性 労 働 力 の不 足 を補 う もの と して 女 性 労 働 者 の動 員 が必 然 的 な もの で あ った 。

日中戦 争 後 、 第2次 大 戦 の勃 発 まで に、 国家 総 動 員 法 に基 づ い て女 性 労 働 者 に対 して 出 され た もの に、1939(昭 和14)年10月 に厚 生省 職 業 部 長 と労働 局 長 に よ る地 方 長 官 宛 の 「 労 務 動 員 計 画 実 施 二 伴 フ女 子 労 務 者 ノ就 職 二 関 ス ル件 」 の通 牒 が あ る。 これ は、 女 性 の就 業 希 望 者 を予 備 的 に登録 させ 、 重 工 業 にお け

らの

る労働 力不足 を女性 労働者で補充 す る方 向 を示 した もので あ る。

(12)

1941(昭 和16)年6月 、 独 ソ開戦 とい う国 際情 勢 の 緊迫 を背 景 に、 さ らに勤 労総 動 員 態勢 の整 備 強 化 が 必 要 とな って き た。 政 府 は、 同 年8月29日 に 「 労務

58)

緊 急対 策 要綱 」 を閣 議 決 定 し、 女 性 含 む 国 民 皆働 体 制 の確 立 を 明 らか に した 。 この要 綱 の なか で 、16歳 以 上25歳 未 満 の女 性 を重 要産 業 員 に加 え る もの と して

い る。

また、 同年9月 に は、 「 勤 労動 員計 画 」 を閣議 決 定 し、1939(昭 和13)年 の国 民職 業 能 力 申告 令 を改 正 して 、16歳 以 上25歳 未 満 の未 婚 女 性 の職 業 能 力 を登録

say

させ る こ とに した 。

さ らに、 同 年11月 に、 「 国 民 勤 労報 国協 力 令 」 を公 布 し、14歳 以 上25歳 未 満 の未 婚 女 性 に年 間30日 間 以 内 の勤 労奉 仕 を義 務 化 した。 た だ し、 これ は、 翌 年

sip

1月 に は、 人 口増 殖 政 策 との 関連 で 、14歳 か ら20歳 に変 更 され た。

1941(昭 和16)年12月8日 、 日本 はハ ワイの真 珠湾 を奇 襲攻 撃 す る と同時 に、

アメ リカ、 ・ イギ リス に宣 戦 布 告 し、 こ こに太 平 洋 戦 争 が 開 始 した 。 こ こに、 日 本 は、 「 非常 時 措置 時代 」 とな り、それ まで の労務 動 員計 画 は、翌1942年 よ り 「 国 民動 員 計 画 」 とな り、 全 国 的 な動 員 規模 とな っ た。

1943(昭 和18)年 に入 る と、 戦局 が 苛 烈化 し、 さ らに一 般 と軍 需 生 産 の増 強 の 必 要 性 と ともに、 労 働 力 不 足 の補 充 の 必 要 性 が 生 じて きた。 政 府 は、1943年

1月 に 「 生産 増 強 勤 労 緊 急 対策 要 綱 」 を閣 議 決 定 し、 女 性 動 員 の 強化 方 針 を確 立 した 。他 方 、 同年7月16日 の大 政 翼 賛 会 中央 協 力 会 議 で は、 女 性 の徴 用 に つ

いて 強 い意 見 が あ っ た が、 これ は、 日本 の国 家 家 族 制 度 の特 質 か ら実 施 され な

62?

か っ た。

同年9月13日 に は、 次 官 会議 で 「 女子 勤 労 動 員 ノ促 進 に関 ス ル件 」 が 決 定 さ れ た 。 これ は、14歳 以 上 の未 婚 の女 性動 員 を対 象 に、 航 空機 関 係 工 場 、 政 府 作 業 庁 、 お よび公 務 員 の徴 用 、 男性 就 業 の 制 限禁 止 に よ り女 性 の 補 充 を要 す る も の に優 先 充 足 す る と定 め て い る。 また、 動 員 の主 た る方 法 と して 、 市 町 村 長 、 町 内会 、婦 人 団体 等 の協 力 に よ り女 子 勤 労挺 身 隊(仮 称)を 自主 的 に結 成 させ 、

f3)

団体 的 に 出動 させ る制 度 を採 用 す る として い る。

3女 性 挺 身 隊 制 度 の 強化

1943(昭 和18)年 の 次官 会議 で 決 定 され た 女性 勤 労 動 員 の促 進 は、 主 と して

(13)

戦時下の女性労働政策(2・ 完) 13

女 性 挺 身 隊 の 出動 に よ って行 われ た。 この制 度 は 、 市 町 村長 、 町 内会 、 婦 人 団 体 等 に よ り結 成 され た 自主 的 な挺 身 隊 で あ っ た 。 した が って 、 この よ うな挺 身 隊 は法 律 に基 づ く制 度 で な いの で 、 動 員 対 策 と して は軟 弱 で あ った 。 しか し、

戦局 が ます ます苛 烈 化 し、 女性 勤 労 動 員 の徹 底 を図 る こ とが 急務 とされ て きた 。 そ こで、 政 府 は、1944(昭 和19)年3月18日 に、 「 女 子挺 身 隊制度 強化 方策 要 綱 」 を 閣議 決 定 し、 女性 挺 身 隊 へ の強 制 加 入 制 度 を確 立 した 。 これ に よ り、 女 性 は原 則 と して、 女 子 挺 身 隊 に選 定 され 、 必 要 業 務 に協 力 しな けれ ば な らな く

な った 。 さ らに これ と関連 して、 同年6月27日 に は、 「 女 子挺 身 隊受 入側 措 置 要 綱 」 も次 官 会 議 で決 定 され 、 工 場 ・事 業 場 は、 女 子 挺 身 隊 を受 け入 れ る態 勢 整 備 を す る こ とにな った 。

さ らに、 女 性 挺 身 隊制 度 に法 的 根 拠 を与 え る こ とに よっ て 、 女 性 勤 労 動 員 を 一 層 促 進 、 強化 す るた め に、 同年8月23日 に勅 令 第519号 を もって 「 女 子 挺 身

64)

勤 令 」 が 公 布 され た 。

女 性 挺 身 隊 を含 む戦 時 下 の 女 性 勤 労 動 員 につ い て は、 ドイ ツ との差 異 が 指 摘 され る。 ドイ ツで は、1939年12月 の 労働 保 護 法 例 に よ り、 国 民優 生政 策 、 出産 奨 励 、 多 子 家 族 保 護 な どの 労働 政 策 を展 開 し、 女 性 の戦 時 労働 動 員 は ご く少 な か っ た。 反 対 に、 日本 で は、 女 性 勤 労 動 員 は積 極 的 に促 進 され 、 敗 戦 時 の動 員

fi5)

学徒 数 は343万 人 で 、 うち女 性 挺 身 隊 員 は47万 人 に達 した とい われ て い る。

第4節 工場法 の施 行 の停止 と女性 労働者保護規 定

1.戦 時行 政 特 例 法 の 制 定

1943(昭 和18)年3月18日 、 太 平 洋 戦争 が拡 大 し、 苛 烈 化 して きた状 況 の下 で 、 軍 需 生産 を増 強 し、 そ のた め の労 働 力 を補 充 して い くた め に、 「 戦 時行 政 特 例 法 」 が 制 定 され た(法 律第75号)。

これ に よ り、 工 場 法戦 時特 例 措 置 が 講 じ られ た 。

2.工 場 法 戦 時特 例 と女 性 労働 者 保 護 規 定 の停 止

戦 時 行 政 特 例 法 の制 定 に ともな い 、1943(昭 和18)年6月15日 勅 令 第500号

に よ り 「 工 場 法 戦 時特 例 」 が 公 布 され た。 これ に よ り、 次 の 工場 法 の1部 が 施

(14)

行 停 止 され た 。

工 場 法 戦 時特 例 第2条 は、 「 工 場 法 第3条 、 第4条 及 第7条 ノ規 定 ハ厚 生大 臣 ノ指 定 ス ル工 場 二 之 ヲ適用 セ ズ 」 と規 定 して い る。 これ に よ る と、 工 場 法 の保 護 職工 で あ る女 性 、年 少者 の就 業 時 間、深 夜 業 お よび休 日、休 憩 の制 限規 定(第

3条 、 第4条 、 第7条)は 、 厚 生大 臣の 指定 す る工 場 に は適用 しな い こ とにな っ た。 厚 生 大 臣 の指 定 す る工 場 とは、 重 要 事 業 場 労 務管 理 令 に よ る指 定 工 場 お よ

6fi)

び金 属 精 錬 業 、 造 船 、 航 空機 製 造 業 の うち指 定 工 場 をい う。

な お、 就 業 時 間 につ いて は、 同 年6月19日 、 厚 生次 官 か ら地 方長 官 宛 に 「 就 業 時 間 二 関 ス ル指 導 方 針 」 の通 牒 が 出 され 、 「1日 の就 業 時 間ハ 残業 時 間 ヲ含 メ 原 則 トシテ12時 間 以 内 トス ル コ ト」、 「16才未 満 ノ者 及 女 子 ノ就 業 時 間 二 付 テハ 保 健 上 特 二留 意 ス ル コ ト」 の行 政 指 導 が 行 われ て い る。

また、 工場 法 特 例 第3条 は、 「 工業 主ハ 命 令 ノ定 ムル所 二依 リ行 政 官庁 ノ許 可 ヲ受 ケ16才 未 満 ノ者 及 女 了 ヲシ テ工場 法 第9条 、 第10条 及 第11条 第2項 ノ規 定 二 拘 ラズ 同法 第Il条 第1項 ノ規 定 二依 リ厚 生大 臣 ノ定 ム ル業 務 二就 カ シ ム ル コ

トヲ得 」 と規 定 して い る。 これ に よ り、 行 政 官 庁 の許 可 を受 け た場 合 に は、 保 護 職 工 で あ る女 性 、 年 少者 を工 場 法 所 定 の危 険有 害業 務 に従 事 させ る こ とが で

き る こ とにな っ た 。

この よ う に、 戦 時行 政 特 例 法 に基 づ く工 場 法 戦 時特 例 の発 令 に よ り、 工 場 法 に お け る女 性 労 働 者 保 護 規 定 の施 行 は停 止 され る こ とにな った 。

な お、 第2次 大 戦 後 の1945(昭 和20)年10月23日 に、 勅 令 第600号 に よ り、

「 二場 法戦 時 特 例廃 止 の件 」 が公 布 され 、 工場 法 の施 行 は 旧 に復 した。

総 括

明 治 維 新 後 、 政 府 は、富 国 強 兵 と殖産 興 業 を高 く掲 げ、繊 維 産 業 を 中核 と し た近 代 資 本 主 義 経 済 を育成 し発 展 させ て きた。 しか し、 繊 維 産 業 の 経 営 者 は、

産 業 生 産 優 先 に傾 倒 す るあ ま り、 また人 事 雇 用 管 理 の軟 弱性 もあ っ て、 繊 維 産

業 で働 く女 性 労 働 者 の 労働 条 件 や 待 遇 は劣 悪 に して過 酷 を極 めた 。 この よ うな

事 情 の な かで 、 女 性 労働 者 の保 護 につ い て定 め た工場 法 が は じめ て制 定 され た 。

工 場 法 の制 定 は、1911(明 治44)年 、施 行 は、1916(大 正5)年 で あ った 。

(15)

戦 時下 の女性 労働政 策(2・ 完) 15

工 場 法 が制 定 され た1911年 は、 第1次 大 戦(1914年 、 大 正3年)の3年 前 で あ る。 この とき、 日本 は、 第 一 次 大 戦 へ の移 行 期 に あ っ た。 また、 工 場 法 施 行 の1916年 は、第1次 大 戦 の真 っ最 中 で あ っ た。 した が って 、 工場 法 が施 行 され て い た とは い え、 戦 時 体 制 下 で 、 女 性 労 働 者 保 護 規 定 は十 分 に遵 守 され て い な か っ た とい え る。

日本 は、 第1次 大 戦 後(1918年 、大 正7年)、 さ らに満 州 事 変(1931年)、 日 中戦 争(1937年)、 そ して第2次 大 戦(1941年)へ と突 き進 んで い っ た。 な か で

も、 日中戦 争 後 は、 その 長 期 化 に基 因 して、 本 格 的 な 戦 時体 制 に入 った 。 日本 は、 日中戦 争 を契機 と して、 戦 時 体 制 下 に入 って 以来 、 政 治 、 経 済 、 社 会 の分 野 で、 著 しい 変化 を遂 げ る こ とにな っ た。 な か で も、次 の3点 が 顕 著 で あ る。(1)産 業 構 造 の 変化 。(2)女 性 労 働 者 の変 質 。(3)女 性 労働 政 策 の転換 で あ る。

第1の 産 業 構 造 の変 化 につ いて は、 以 下 の こ とが 指摘 し得 る。 日本 の 近 代 資 本 主 義 経 済 は、 繊 維産 業 が 中核 的 な位 置 を 占め て きた 。 これ は、 民 需産 業 の軽 工 業 で あ っ た。 しか し、 日中戦 争後 は、 戦 争 目的 の遂 行 の た め 、 兵 器 、 弾 薬 等 を製 造 す る重 化 学 工業 が 重視 され る よ うに な っ た。 重 化 学 工 業 は、 もっ ぱ ら軍 需産 業 の重 工 業 で あ った 。繊 維産 業 は、 民 需 ・軽 工 業 で あ った が 、 日中 戦 争後 は、 急 速 に軍 需 化 され て い った 。 この よ うに、 戦 時体 制 下 で 、 日本 の産 業構 造 は、 繊 維 産 業 か ら重 化 学 工業 へ と変 化 して きた。

第2に 、 女 性 労 働 者 の 変質 につ いて は、 以 下 の こ とを指 摘 し得 る。戦 時体 制 下 で は、 必 然 的 に 重化 学 工業 が 重 視 され 、 急 速 に発 展 して きた 。 この よ うな重 化 学 工 業 で は、 主 と して 男性 労働 者 に よって 担 わ れ て い た。 しか し、戦 時 体 制 下 で 、戦 争 が苛 烈 化 して い くに ともな い、 男性 が 戦 場 に駆 り出 され 、 そ の結果 、 重 化 学 工 業 の職 場 で は、 男性 の 労働 力 不 足 が 深 刻 化 して きた。 その た め 、 戦 争 目的 の遂 行 の た め に、 それ まで繊 維 産 業 で 働 いて い た 女性 労 働 者 は、 男性 の代 替 労 働 力 と して女 性 労 働 者 を活用 す る よ うに な っ た。 か くて、 産 業 構 造 が繊 維 産 業 か ら重 化 学 工 業 へ と変 化 して き た こ とに よ り、 女 性 労 働 者 も繊 維産 業 か ら

重化 学 工 業 へ と進 出 し、 こ こに重化 学 工 業 で 働 く女 性 労働 者 が 多 数 出現 して き た の で あ る。 これ を、戦 時下 に お け る女性 労働 者 の変 質 と捉 え る こ とが で き る。

第3に 、 女 性 労 働 政 策 の転 換 にっ いて は、 以 下 の こ とが 指 摘 し得 る。 日本 の

(16)

女 性労 働 政 策 が、 は じめて は っ き り と表 わ れ て くるの は 、 工場 法(施 行 規 則 を 含 む)で あ る。 工 場 法 は、 その 制 定 の経 緯 か らい って、 繊 維 産 業 にお け る年 少 者 及 び女 性 労 働 者 を主 た る対 象 と した立 法 で あ る。 そ れ は 、繊 維 産 業 が 近 代 資 本 主義 経 済 の 中核 で あ った た め、 これ を国 家 的 に保 護 して い く必 要 が あ っ た こ

と、 また この繊 維 産 業 で は、 圧 倒 的 に女性 労 働 者 で 占め られ て い た こ とに よ る。

この よ うな状 況 の下 で 、 工場 法 は、 は じめ て就 業 時 間、 深 夜 業 、 母 性保 護 な ど の 女性 労 働 者 保 護 規 定 につ いて 定 め た もの で あ っ た。

とこ ろが、 日中戦 争後 の戦 時体 制 下 で 、 す で に述 べ た産 業 構 造 の 変 化 と女 性 労 働者 の変 質 が 顕在 化 して きた た め に、 工 場 法 の女 性 労働 者 保 護 規 定 を転 換 せ ざ る を得 な くな って きた 。 この こ とは、 第2次 大 戦 後 の 国 家 緊 急 態 勢 の確 立 の た め に も、 止 む を得 な い措 置 と して 断行 され た 。工 場 法 の 女 性 労働 者保 護 規 定 は 、1922(大 正11)年 の社 会 局 の創 設 と1938(昭 和13)年 の厚 生省 の設 置 を経 て 次第 に緩 和 され 、 つ い に1943(昭 和18)年 に は、 工場 法 戦 時特 例 に よ り施 行 停 止 とな った の で あ る。

そ の後 、 日本 は、 第2次 大 戦 に敗 退 し、 戦 時体 制 は 占領 体 制 に変 わ っ た。 平 和 と民 主 を掲 げた 占領 下 で 、 女 性 労 働 政 策 は大 き く変化 を遂 げ て い くの で あ っ た 。

43)社 会局管制(大 正Il年11月1日 勅令第460号)1条 、5条 、労働省編 「 労働行政史」第 1巻 、財 団法人 労働 法令協会 、昭和36年 、195頁

44)社 会局 の工場 法改正、案要 旨は、以下 の とお りであ る。

工 場 法 改 正 案 要 旨

一 適用 ヲ受 クペキ工場 ノ範 囲 ヲ現行法ニハ常時 「 十五人」以上 ノ職工 ヲ使用スルモ ノ ト アル ヲ常 時 「 十人」以上 ノ職 工 ヲ使用 スルモ ノニ改ムル コ ト

(備考)危 険有害工場二就 テハ現行 法通 リ職 工 ノ数二拘 ラズ適用 スル コ ト

ニ 少年職工(就 業制 限 ヲ受 クル男子)ノ 範 囲 ヲ現行法 ニハ 「 十五才未満」 トアル ヲ 「 十 六才未満」 二改 ムル コ ト、但 シ施行後三年 間 ノ猶 予期 問 ヲ置 クコ ト

三 保 護 職 工(少 年 者 及 女 子)ノ ー 日最長 就 業 時 間 ヲ現 行 法 ハ 器械 製 糸 及 輸 出絹織 物 ノ業 務 ニ ッイテハ 「 十三 時間」(工 場法施行規則第三条)其 ノ他 ノ工場 ニ ッイテハ 「 十 二時

間」 トセ ル ヲ両 者共一一 時間宛短縮 スル コ ト

四 保護職 工 ノ深夜業 ノ禁止 ヲ現行法ハニ○年八 月迄猶予セル ヲー五年夏迄(改 正法施行 後三年)二 短縮 スル コ ト

(備考)現 行法 ノ深夜業禁止 ノ猶予ハ職工 ヲニ組 以上 二分 チ交替 二作業 スル場合 二限ル

(17)

戦 時下の女性 労働政策(2・ 完) 17

モ ノ ニ シ テ 此 ノ 点 ニ ツ イ テ ハ 現 状 維 持

五 深 夜 ノ範 囲 ヲ現 行 法 ハ 「 午 後 十 時 ヨ リ午 前 四 時 迄 」 トセ ル ヲ 「 午 後 十 時 ヨ リ午 前 五 時 迄 」 ト改 メ 行 政 官 庁 ノ認 可 ヲ受 ケ テ 「 午 後 十 一・ 時 ヨ リ午 前 六 時 迄 」 トス ル ヲ得 シ ム ル コ

右 ハ 工 場 法 改 正 案 ノ 重 要 ナ ル 点 ナ リ、 尚 此 外 幼 年 労 働 者 使 用 禁 止 二 関 シ(満 一・ 四 才 未 満 ノ 者 但 シ 尋 常 小 学 校 卒 業 者 及 現 在 使 用 中 ノー 二 才 以 上 ノ者 ハ 之 ヲ除 ク)単 行 法 制 定 ノ筈 ナ ル ヲ以 テ 工 場 法 第 二 条 ハ 削 除 ノ筈 ナ リ(「 労 働 行 政 史 」 第1巻212頁>

45)労 働 省 編 「 労 働 行 政 史 」 第1巻 、 財 団 法 人 労 働 法 令 協 会 、 昭 和36年 、208頁 46)労 働 省 編 「 前 掲 書 」212頁

47)労 働 省 編 「 前 掲 書 」212頁 48)労 働 省 編 「 前 掲 書 」213頁 49)労 働 省 編 「 前 掲 書 」209頁 以 下

50)岸 本 英 太 郎 「日本 労 働 政 策 小 史 」 有 斐 閣 、 昭 和23年 、122頁

51)大 正15年6月7日 内 務 省 令 第13号 に よ る 工 場 法 施 行 規 則 の 改 正 内 容 に つ い て は 、 労 働 省 編 「 前 掲 書 」218頁 参 照 。

52)労 働 省 編 「 前 掲 書 」643頁 以 下 。

53)厚 生 省 管 制(昭 和13年10月10日 勅 令 第7号)及 厚 生 省 分 課 規 程 に っ い て は 、 労 働 省 編

「 前 掲 書 」644〜645頁 参 照

54)国 家 総 動 員 法(昭 和13年4月1日 法 律 第55号)に っ い て は 労 働 省 編 「 前 掲 書 」758頁 以 下 参 照 。

55)谷 野 セ ツ 「 報 告 資 料 」17頁 以 下 。 56)大 羽 ・氏 原 「 前 掲 書 」23頁

57)阿 部 恒 久 ・佐 藤 熊 丸 「 前 掲 書 」llO頁 58)労 働 省 編 「 前 掲 書 」758頁

59)労 働 省 編 「 前 掲 書 」763頁 60)労 働 省 編 「 前 掲 書 」763頁 61)阿 部 ・佐 藤 「 前 掲 書 」IlO頁 62)労 働 省 編 「 前 掲 書 」ll21頁 63)労 働 省 編 「 前 掲 書 」ll21〜ll26頁 64)労 働 省 編 「 前 掲 書 」ll23頁

65)原 朗 編 「日本 の 戦 時 経 済 一 計 画 と市 場 」 東 京 大 学 出 版 会 、1995年 、15頁 66)労 働 省 編 「 前 掲 書 」1039頁

(本学法学部教授)

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