• 検索結果がありません。

刑 事 判 例 研 究 ⑷

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "刑 事 判 例 研 究 ⑷"

Copied!
35
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

四三九 刑事判例研究⑷

中央大学刑事判例研究会

尿に、を制止した警察官の行為の適法性が争われた事例

        

年(号、件、決()、集(頁、

【事実の概要】

福岡高等裁判所が認定した事実は、大要、次の通りである。

朝、他、署(下、

官(下、は、反(持・使た、

刑事判例研究⑷(田中)

(2)

四四〇

を、れ、品、両、し、等、

等、モ・機[器、]・る、

るため、被告人方のあるマンション(以下、本件マンション)に赴いた。

警察官らは、本件マンションの一階出入口から出てきた被告人に声を掛けて、捜索差押許可状を呈示し、被告人の着衣及び所持品、

被告人車両、被告人方を、順次、捜索したが、いずれの捜索においても押収した物はなかっ

)(

被告人方の捜索の際、B警察官は、被告人が、携帯電話機を取り出して、ボタンを押して発信するような動作をしたことから、「捜

ん、な。れ。し、に、が「ろ。

れ。も、目、ど、

か、が。で、よ。て、

た。た、も、が「に、し、

できない」と言って制止した。

で、は、尿し、

ら、尿た。て、は、て、尿し、

査用車両に乗車させてC病院に赴いた。

は、中、ら、尿

よ。し、の、で、

話機をこっちに貸しなさい。」と言って被告人から携帯電話機を預かった。

捜査用車両がC病院に到着後、A警察官からF警察官が被告人の携帯電話機を受け取り、被告人の右横に座ったところ、被告人が、

て、ろ、

(3)

四四一刑事判例研究⑷(田中) め、た。め、

から降ろした上、C病院の診察室に連行した。

で、間、が「で、が、よ。

よ。て、た。と、は、

て、で、ら、

トに入れた。

後、尿れ、果、で、反(使

捕し、被告人から携帯電話機を差し押さえた。

審(て、は、尿は、

尿ど、尿

は令状主義の精神を没却する重大な違法があるので、被告人の尿の鑑定書は違法収集証拠として証拠能力が否定される、と主張した。

て、は、に、要、で、

果、実(使て、

て無罪の判決を言い渡した。

て、に、点、に、

らせなかった点について、説得の域を超えた被告人の権利侵害と評価できるか否かが問題となる」「[は、に、分(項、て、

(4)

四四二

て、る。し、

が、り、り、

て、ず、

て、は、い。

て、は、

り、い。に、……

が、尿

に、せ、に、

み、は、り、

る。は、は、尿

便が、い。は、ら、

も、て、

は、る。は、

た、い。は、

尿れ、尿れ、ら、

る。に、

の見地からも、手続全体を違法と評価すべきである。

「以上から、本件鑑定書は違法収集証拠として、証拠能力を否定し、証拠から排除するのが相当である。

(5)

刑事判例研究⑷(田中)四四三 し、は、は、尿し、

て、ら、る、

として控訴した。

【判決要旨】

原判決破棄自判・有罪(懲役一年六月・執行猶予四年)

審(下、は、果、ず、

い、し、

形で、被告人は弁護人以外の者と連絡をとろうとしていたという認定をして、大要、次の通り判示した。

(捜索差押許可状執行中の制止行為の適法性について)

は、……し、

円滑に執行し、その目的を達成することができるように『必要な処分』をする権限を認めているところ、その具体的な内容については、

も、り、つ、

ず、使

る。

と、……ば、て、

も、り、

り、

上、と、

(6)

四四四

が、て、

ら、

機による通話を制限する必要があったと認めることができる。

お、て、は、も、

り、ら、が、

二、て、

く、も、め、

と、は、

る(し、合、で、

ない)。」

も、は、く、

と、は、り、つ、

たと認められるから、刑事訴訟法一一一条一項の『必要な処分』として許されるといえる。

に、が「う。に、

と、き、は、と、も、官[]、

上、ば、

く、

い。も、て、

たことにも照らすと、このときに被告人の弁護人依頼権が侵害されたとみることはできない。

参照