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第50回 東京医科大学消化器病研究会

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Academic year: 2021

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一 619 一

巡医大誌 57(6):619,1999

研究会報告

第50回

東京医科大学消化器病研究会

日  時:平成10年7月7日(火)

    午後7時00分野8時30分

場 所:第一研究教育棟3F第一臨床講堂

当番教室:病院病理部

1   胃粘膜下腫瘍に対する腹腔下胃切除 術の現況

外科学第3 粕谷和彦

 近年、腹腔鏡下手術主技の向上により、胃 癌および粘膜下腫瘍に対して同手技が実施さ れている。手技的には1旙bn Li伽g法、2.腹腔 鏡下胃粘膜切除術の2方法があり、胃粘膜下

腫瘍に対しては主にLesion Lifting法が行われてい

る。胃粘膜下腫瘍に対する適応基準:1)長 径2.5㎝で噴門もしくは幽門にかからない。

2)腫瘍が増大傾向を認めるものを適応とす る。ただし組織学的診断が確定している場合 はそれぞれの治療方針に従う(大谷ら、外科 治療75、1996)とされている。手技の実際:

1)トラカール刺入。膀下縁より腹腔鏡、左 右鎖骨中線上より術者鉗子(11.5㎜)、右 肋門下より助手の肝圧排鉗子を挿入(5mm)。

適宜、数の追加や部位の変更有り。2)経口 内視鏡による病変の確認とマーキング。3)

病変部周囲の露:出。4)LesiOn Lifting。復壁より

刺入したT字針を用い、病変を復壁側に挙上。

5)自動吻合器による切除と病変の摘出。

6)経口内視鏡による切離線の確認。当科で の成績:4例に施行し良好な成績を得ている。

2   胃腸管粘膜下腫瘍の新しい分類一

gaStrO・inteStinal StrOrnal tUmOrについて

病院病理部  清水 亨

 従来胃腸管の紡錘形細胞からなる間葉系腫 瘍は平滑筋性と神経性腫瘍に分類されていた が、近年これらの腫瘍の由来を多分化能を有 する問葉系細胞とする説が有力となっている。

その中には平滑筋性腫瘍と神経性腫瘍、さら に両者の性格を併せ持つもの、またそのいず れにも分類しえないものが包括されている。

さらに平滑筋アクチン(SMA)、Desminなど筋原性 マV一・ 一一Lカー、およびS100蛋白などの神経性マー

カーの免疫組織学的検討が加えられ、両者が 共に発現するもの、片方のみが発現するもの、

いずれも発現せずCD 34、vimentinのみが発現する ものなど多彩な発現態度をとるものの存在が 指摘されている。その多彩性は電顕所見にお いても同様で、それぞれの細胞の特徴を完全 にそなえるものから、不完全なもの、まった くみられないものが存在する。これらの所見

からgastrointestinal stromal tUmor(GiST)の分類が提唱され

ている。

 最近ではSMA、S100蛋白の両者が陰性、CD 34 陽性のものを狭義のGISTとする提案もなされ

ている。

今回は病院病理部で過去10年間に診断された 約50例の胃粘膜下腫瘍のうち、電顕的検討が 可能であった14例について免疫組織学的検討

を含めて再評価した。

その結果、SMAあるいはDesmin陽性の症例は電顕 的に筋原性性格を必ずしも有していないこと が確認された。一方、S100蛋白陽性、CD 34陰性 の症例は電顕的に神経原性性格を有する傾向 がみられた。

さらにCD 34陽性の症例(SMA、Desmin、S100蛋白陽 性症例を除く)は4例あったが、うち2例は電 顕的に筋原性、神経性のいずれの特徴も確認 されなかった。

〔まとめ〕

①14例のうちで免疫組織学的、電顕的に真の 平滑筋性腫瘍とみなされるものは1例にとど

まった。

②真の神経性腫瘍は2例みられた。

③残り11例は不完全な神経性、筋原性性格を 有するもの、あるいはいずれの特徴もみられ ないものであった。

(1)

参照

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