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(1)

大学生等への消費者啓発方法に関する調査研究

報告書

平成19年3月

資料4

平成 18 年度

内閣府請負事業

(2)

大学生等への消費者啓発方法に関する調査研究 目次

1 . 調 査 概 要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1.1 調査概要〔検証1〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 (1)目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 (2)実施方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 (3)アンケート調査項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 (4)アンケート調査実施期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 (5)アンケート調査実施場所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 1.2 調査概要〔検証2〕 (1)目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 (2)実施方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 (3)アンケート調査項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (4)アンケート調査実施期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (5)アンケート調査実施場所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 2.調査結果〔検証1〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 2.1 アンケート回答者について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 (1)アンケート配布回収数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 (2)配布した消費者啓発資料(教材)の購読の有無・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 (3)アンケート回答者のプロフィール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 (4)回答者の生活形態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 (5)学生生活の重点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 (6)サークル活動への所属状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 (7)パソコンの保有状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 (8)Web サイトを通じた買い物の利用頻度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 (9)マルチ商法に関する消費者被害の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (10)マルチ商法への対策に関して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (11)ワンクリック詐欺への対策に関して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (12)ワンクリック詐欺に関する消費者被害の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 2.2 日常的な情報収集の手段・媒体・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (1)学生生活に関する情報の収集について(その1:Web サイトによる情報収集)・・・・・・15 (2)学生生活に関する情報の収集について(その2:電子メールによる情報収集)・・・・・17 (3)学生生活に関する情報の収集について(その3:マスメディア等を通じた情報収集)・・・18

(3)

(その4:対人的なコミュニケーションによる情報収集・大学の掲示物・発行物による情報収集) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 (5)大学からの発信情報に対する確認行動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 2.3 消費者啓発資料(教材)の効果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 (1)配布・案内した消費者啓発資料(教材)の理解度及び認知度に関する設問・・・・・・・21 (2)配布・案内した消費者啓発資料(教材)の理解度・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 (3)配布・案内した消費者啓発資料(教材)の認知度・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 (4)分析(Web サイトやパンフレットの観覧の有無と正答率の関係)・・・・・・・・・・・・24 2.4 回答者の属性別の消費者知識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 (1)生活形態による消費者知識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 (2)日常的な情報アクセス等による消費者知識の差異・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 2.5 検証1の結果のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 (1)消費者啓発資料(教材)の効果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 (2)消費者教育用教材への接触状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 (3)媒体別の消費者啓発資料(教材)の効果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 (4)日常的な情報収集の状況について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 (5)消費者教育関連の知識に関する実態調査の必要性・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 (6)消費者の属性と消費者知識の関連・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 (7)効果的な消費者教育の普及方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 3.調査結果〔検証2〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 3.1 回答者について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 (1)配布回収数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 (2)回答者のプロフィール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 (3)回答者の生活形態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 (4)学生生活の重点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 (5)サークル活動への所属状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 (6)パソコンの保有状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 (7)Web での買い物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 (8)マルチ商法に関する消費者被害の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 (9)マルチ商法への対策に関して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 (10)ワンクリック詐欺に関する消費者被害の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 (11)ワンクリック詐欺への対策に関して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 3.2 日常的な情報収集の手段・媒体・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40

(4)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 (5)大学からの発信情報に対する確認行動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45 3.3 消費者教材の認知度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 (1)ポスター、パンフレット等の認知度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 (2)Web 教材への接触率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47 (3)Web サイトへのアクセス数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47 (4)消費者教育用教材に関する知識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49 3.4 検証2の結果のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50 (1)消費者教育用教材の接触率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50 (2)大学生が得る情報の量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50 4.結果のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51

(5)

1.

調査概要

現在、大学生等の若者の間で、携帯電話、インターネットの普及に伴うワンクリック詐欺や サークル活動等の場を通じたマルチ商法など様々な消費者トラブルが拡大している。大学生は、 アルバイト等による収入により多様な消費活動を行っているが、就労経験が乏しく、社会性が 未発達であるために、消費者被害を受ける可能性が相対的に高い立場にあると考えられる。 そのため、これらの若者等が受ける消費者被害に対して、それを防止するためのより効率的、 効果的な啓発活動が求められているが、現時点ではその方法が十分に確立されているとは必ず しも言えない状況にある。 本調査は大学生におけるマルチ商法、ワンクリック詐欺などの消費者被害に対する啓発活動 として効率的で実効性の高い手段(媒体及び内容)を明らかにすることを目的として実施した。 具体的には、今後の消費者啓発活動をより実効的にすすめるために、大学生の日常的な情報収 集媒体を把握するとともに、媒体別の消費者啓発資料の効果測定を通じて、いくつかの情報提 供媒体の有効性について検証を試みることとした。 調査実施にあたっては、消費者啓発に知見を有する者等を構成員とした以下の研究会を設 置・運営し、実施内容を検討した。 (敬称略) 所 属 氏 名 東京大学大学院情報学環 教授 橋元 良明 【委員】 有限責任中間法人 EC ネットワーク 理事 原田 由里 東京大学大学院学際情報学府博士課程3年 丹山 寛海 【オブザーバー】 東京大学大学院学際情報学府博士課程2年 大野 志郎 山崎 速人 前田 美由紀 【実施主体】 内閣府国民生活局消費者企画課 市瀬 陽介 表 1-1 研究会の構成 検討の結果、大学生に啓発活動を行う場合の課題として、以下の2点が抽出された。 ① 大学生に啓発活動を行う場合、どのような媒体が内容を理解する上で効果的か

(6)

• 〔検証1:消費者啓発資料に接した後の啓発効果検証(複数媒体間の差異)〕 同一の消費者啓発資料(教材)を異なる媒体を通じて大学生に配布した後一定期間経 過後に、アンケート調査を行い、消費者啓発資料の効果や影響を比較、検討し、身につ いた消費者知識の差異が、各媒体の効果の差によるものであるのかどうかを検証する。 • 〔検証2:消費者啓発資料が接触・認知される割合の検証(複数媒体間の差異)〕 大学生の目に日常的に触れる大学内の場所に、複数媒体を用いて消費者啓発資料(教 材)を配布・掲示等し、その後一定期間経過後に学内の大学生に対してアンケート調査 を行い、各教材の接触率、認知度、消費者教育の定着効果を把握する。調査によって、 各媒体の消費者啓発資料の認識の有無の他、教材に記載している内容についての知識を 確認することで、各媒体の啓発資料としての有効性を検証する。 各検証の実施内容については、以下に示すとおりである。 1.1

調査概要〔検証1〕

(1) 目的 本調査は大学生におけるマルチ商法、ワンクリック詐欺などの消費者被害に対する啓発活動 として効率的で実効性の高い手段(媒体及び内容)を明らかにすることを目的として実施して いる。 検証1は、同一の内容の消費者啓発資料(教材)を、媒体の異なる2種類の方法で大学生に 提示した後一定期間経過後に、アンケート調査を行い、消費者知識の習得にどのような影響が あるのかを測定した。 (2) 実施方法 媒体別の教材内容伝達の効果を測定するために、関東近郊の一定規模(3,000∼5,000 人規模) の大学(3校)において、それぞれ任意の3 グループを抽出し、グループごとに異なる消費者啓 発資料(教材)を提供し、その媒体別の内容伝達の効果にどのような差があるのかを調査・分析 した。 調査はグループごとに異なる媒体の消費者啓発資料(教材)に接触させ、その後1 週間後に同 一のアンケート調査に回答させる方式を用いた。また調査の単位であるグループは基本的には大 学内の講義クラスを単位とした。 媒体別の内容伝達効果の差を測定するためのグループとして、「消費者啓発資料(教材)を配 布しないでアンケート調査を行うグループ1」、「消費者啓発資料(教材)としてパンフレットを 配布し、アンケート調査を行うグループ2」、「消費者啓発資料(教材)としてWeb サイトを案 内し、アンケート調査に行うグループ3」の3つのグループを設定した。

(7)

以下に調査実施の行程を示す。 ①消費者啓発資料(教材)配布:大学内の任意の3グループに対して異なる媒体で同一内容 の消費者啓発資料(教材)を配布・案内し、消費者啓発資料(教材)に触れてもらう。 • グループ1:消費者啓発資料(教材)の配布は行わない。(分析の基準となるグ ループ) • グループ2:紙媒体(パンフレット)の消費者啓発資料(教材)を配布する(講 義時間の終了時)。その際、1週間後に消費者啓発資料(教材)に関するアンケ ート調査を実施する旨を説明する。 • グループ3:消費者啓発資料(教材)の掲載されたWebサイトのアドレスを案内 する案内用紙を配布し(講義時間の終了時)、自宅で目を通すように依頼する。 その際、1週間後に消費者啓発資料(教材)に関するアンケート調査を実施する 旨を説明する。 ●Web サイト <悪質商法全般> ●パンフレット <悪質商法全般> ② アンケート調査実施:①の教材配布の1週間後に3グループ共通のアンケート調査を 実施する。アンケートは無記名方式とし、紙媒体で配布、回収するものとする。 グループ1 (調査の基準) グループ2 配布なし パンフレット配布 紙媒体のアンケート 紙媒体のアンケート ①教材配布 ②アンケート実施 1 週間後

(8)

(3) アンケート調査項目 ①個人のプロフィール ②日常的な情報収集の手段・媒体(学業、娯楽) ③日常的な情報収集における確認行動 ④消費者教育に関する知識 ⑤消費者教材配布の効果 (4) アンケート調査実施期間 平成18年11月上旬∼平成18年12月中旬 (5) アンケート調査実施場所 関東近郊の一定規模(3,000∼5,000人規模)の大学(3大学)の大学構内。 1.2

調査概要〔検証2〕

(1) 目的 本調査は大学生におけるマルチ商法、ワンクリック詐欺などの消費者被害に対する啓発活動と して効率的で実効性の高い手段(媒体及び内容)を明らかにすることを目的としている。そのた め、検証1では媒体別の内容伝達効果を検証した。 一方、大学生に対する効果的な啓発方法を明らかにするためには、検証1に加えてそれぞれど のような媒体が最も大学生に認知されるのかを把握する必要がある。そこで、検証2では大学キ ャンパス内において異なる媒体の消費者啓発資料(教材)を設置、配布し、各媒体が一定期間内 においてどの程度認知されているかを測定し、比較・分析することを目的とした。 (2) 実施方法 ①大学向教材配布:各大学でポスター掲示、パンフレット配布、Web 掲載(の資料)によっ て啓発を行った。※啓発資料の詳細については「資料編」を参照 ●ポスター1 <悪質商法> ●ポスター2 <悪質商法>

(9)

●ポスター3 <ワンクリック詐欺> ●ポスター4 <ワンクリック詐欺> ●Web サイト <悪質商法全般> ●パンフレット <悪質商法全般> 図 1-2 消費者啓発資料(教材)(啓発資料の詳細については「資料編」を参照) ② ①実施の1 週間後に、配布教材等に関する認知率及び消費者教育に関する知識のアンケ ート調査を行った。 (3) アンケート調査項目 ①個人のプロフィール ②日常的な情報収集の手段・媒体(学業、娯楽) ③日常的な情報収集における確認行動 ④消費者教育に関する知識 ⑤配布した消費者教材の認知度 (4) アンケート調査実施期間 平成18年12月下旬∼平成19年1月上旬 (5) アンケート調査実施場所 関東近郊の一定規模(3,000∼5,000人規模)の大学(3大学)の大学構内。

(10)

2.

調査結果〔検証1〕

検証1は、同一の内容の消費者啓発資料(教材)を、媒体の異なる2種類の方法で大学生に 提示し、一定期間経過後にアンケート調査でその効果を測定することで、消費者知識の習得に どのような効果があるのかを測定することを目的とした。 以下に調査実施の行程を再掲する。(詳細は「1.1 調査概要〔検証1〕」参照) ①消費者啓発資料(教材)配布:大学内の任意の3グループに対して異なる媒体で同一内容 の消費者啓発資料(教材)を配布・案内し、消費者啓発資料(教材)に触れてもらう。 • グループ1:消費者啓発資料(教材)の配布は行わない。(分析の基準となるグ ループ) • グループ2:紙媒体(パンフレット)の消費者啓発資料(教材)を配布する(講 義時間の終了時)。その際、1週間後に消費者啓発資料(教材)に関するアンケ ート調査を実施する旨を説明する。 • グループ3:消費者啓発資料(教材)の掲載されたWebサイトのアドレスを案内 する案内用紙を配布し(講義時間の終了時)、自宅で目を通すように依頼する。 その際、1週間後に消費者啓発資料(教材)に関するアンケート調査を実施する 旨を説明する。 ③ アンケート調査実施:①の教材配布の1週間後に3グループ共通のアンケート調査を 実施する。アンケートは無記名方式とし、紙媒体で配布、回収するものとする。 図 2-1 調査実施の行程【検証1】 グループ1 (調査の基準) グループ2 (パンフレット教材) グループ3 (Web 教材) 配布なし パンフレット配布 Web 教材の URL の案内 (We 閲覧を指導) 紙媒体のアンケート 紙媒体のアンケート 紙媒体のアンケート ①教材配布 ②アンケート実施 1 週間後 1 週間後

(11)

2.1

アンケート回答者について

アンケート調査においては、大学生に対して有効な消費者啓発媒体と、大学生が置かれている社会 状況の間の関係を把握するために、以下の事項をアンケート回答者の属性(回答者の社会的な特性や 状況)として収集した。 ・ 配布した消費者啓発資料(教材)を購読の有無 ・ 性別 ・ 学年 ・ 住居形態 ・ 大学生活における重点 ・ サークル活動への所属状況 ・ パソコンの保有状況 ・ 消費者被害の状況 ・ 日常的な情報収集の手段・媒体 (1) アンケート配布回収数 アンケート調査は関東近郊の3大学の各3クラスを対象として、授業に参加している生徒を対象 に配布・回収した。大学別及びグループ別のアンケート回収数は「表 2-1」のとおりであり、合計 387 人の回答を得た。 上段:回答者数(人)、下段:回答割合(%) 配 布 な し グ ルー プ パ ン フ 配 布 グ ルー プ W e b 情 報 案 内 グ ルー プ 回 答 者 計 S大学 47人 58人 48人 153人 31% 38% 31% 100% M大学 36人 34人 40人 110人 33% 31% 36% 100% K大学 70人 32人 22人 124人 56% 26% 18% 100% 合計 153人 124人 110人 387人 40% 32% 28% 100% 表 2-2 大学別・グループ別のアンケート回収数【検証1】

(12)

合計(n=387) 1年生, 26% 無回答, 1% 2年生, 50% 4年生, 8% 3年生, 15% 合計(n=387) 女性, 43% 男性, 56% 無回答, 1% (2) 配布した消費者啓発資料(教材)の購読の有無 パンフレットを配布したグループ、Web 上の消費者教育用教材のページを案内したグループの学 生が、実際に教材を見たかどうかの回答を得た。パンフレット配布クラスでは、57%がパンフレッ トを「読んだ」と回答しているが、Web 情報を案内されたクラスでは「読んだ」が 28%に留まっ ている。 上段:回答者数(人)、下段:回答割合(%) 読 ん だ 読 ん で い な い 無 回 答 回 者 計 パンフ配布グループ 71人 46人 7人 124人 57% 37% 6% 100% Web情報案内グループ 31人 76人 3人 110人 28% 69% 3% 100% 合計 102人 122人 10人 234人 40% 28% 32% 100% 表 2-3 グループ別の消費者啓発資料(教材)の購読数(率)【検証1】 (3) アンケート回答者のプロフィール 回答者の性別は女性43%、男性 56%で、若干男性の割合が高い。 回答者の学年は2 年生が 50%で最も多く、1 年生が 26%で続いている。アンケートの配布を、一 般教養課程の授業を中心に行ったため、下級生が多数を占める結果となったと思われる。 【性別】 【学年】 図 2-2 回答者のプロフィール【検証1】

(13)

(4) 回答者の生活形態 回答者の生活形態は全体では家族との同居が64%で 3 分の 2 を占め、一人暮らしが 32%である。 生活形態は学校別に差異があり、M 大学では家族との同居が 77%を占めるのに対し、K 大学では 52%に留まる。 63% 77% 52% 64% 32% 18% 44% 32% 5% 5% 4% 4% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% S大学(n=153) M大学(n=110) K大学(n=124) 合計(n=387) 家族と同居 一人暮らし その他・無回答 (n=387) 図 2-3 回答者のプロフィール(生活形態)【検証1】 (5) 学生生活の重点 学生生活の重点としては、「学業」を挙げる割合が32%で最も高く、「サークル活動」(20%)が続 いている。一方、「何事もほどほど」と回答した回答者も21%を占めている。 合計(n=432:複数回答) 32% 20% 16% 8% 4% 8% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 学業 サークル活動など 趣味 人間関係 資格取得 バイト・貯蓄

(14)

(6) サークル活動への所属状況 回答者のサークル活動への所属状況については、M大学、K大学では7 割を超えているが、S 大 学では55%に留まっている。 55% 77% 74% 67% 44% 21% 26% 32% 1% 2% 0% 1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% S大学(n=153) M大学(n=110) K大学(n=124) 合計(n=387) 所属している 所属していない 無回答 図 2-5 サークル活動への所属状況【検証1】 (7) パソコンの保有状況 回答者のパソコンの保有状況は大学間で差が大きく、K 大学では授業や学校生活で使用するため、 97%と高い割合で個人保有されている。S 大学は 76%であるが、M 大学では「個人で保有(48%)」 と「家族と共有(45%)」がほぼ同率となっている。 18% 45% 1% 20% 76% 48% 97% 75% 4% 5% 1% 3% 2% 2% 2% 2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% S大学(n=153) M大学(n=110) K大学(n=124) 合計(n=387) 家族と共有 個人で保有 保有していない 無回答 図 2-6 回答者のプロフィール(パソコンの保有状況)【検証1】

(15)

(8) Web サイトを通じた買い物の利用頻度 Web 上での買い物の頻度については、「利用したことがない」学生が全体の36%で最も多く、「よ く利用する」割合は各大学とも1∼2 割に留まっている。K 大学では「利用したことがない」学生 は19%に留まっており、パソコンの自己所有割合が高いことと何らかの関連があることも考えられ る。 13% 13% 18% 14% 29% 22% 34% 28% 14% 19% 29% 20% 43% 44% 19% 36% 1% 3% 0% 1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% S大学(n=153) M大学(n=110) K大学(n=124) 合計(n=387) よく利用する ときどき利用する あまり利用しない 利用したことがない 無回答 図 2-7 回答者のプロフィール(Web サイトを通じた買い物の利用頻度)【検証1】

(16)

(9) マルチ商法に関する消費者被害の状況 マルチ商法については「遭ったことがない」という学生が全体の70%で大半を占める。一方、「遭 ったり誘われたりしたことがある」という学生は全体の12%、「友人が遭ったことがある」7%など、 2 割弱の学生が身近に見聞きしている状況である。 マルチ商法に遭ったり誘われたりした学生の行動としては、「その場で断った」という回答が最 も多く(6%)、「はっきり返事をせずに誤魔化した」(3%)が続く。一方、「説明会等に行った」(2%)、 「騙されてしまった」(2%)という学生も少数ではあるが存在する。 わからない, 7% 無回答, 4% 遭ったこと がない , 70% 遭ったり誘 われたりし たことがあ る, 12% 自分は遭っ たことはな いが、友人 が遭ったこ とがある, 7% (n=387) 図 2-8 マルチ商法の被害状況【検証1】 3% 6% 2% 2% 1% 0% 5% 10% その場で断った はっきり返事をせずに誤魔化した 説明会等に行った 騙されてしまった その他 (n=387) 図 2-9 マルチ商法の詐欺に遭った時の対応【検証1】 <問4> 今までマルチ商法等の詐欺に遭ったこと、誘われたことがありますか? <問4で詐欺に遭ったり誘われたりしたことがある人のみ> <問5> マルチ商法に誘われた時、どのような行動をとりましたか?

(17)

(10) マルチ商法への対策に関して マルチ商法への対策として、効果的な内容としては「流行しているマルチ商法の手口についての 情報を知る」が最も多く(81%)、次いで「法律等の取り締まりを厳しくすること」(46%)という意 見が挙げられている。 81% 46% 7% 24% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 流行しているマルチ商法の手口についての情報を知る こと マルチ商法等を断る方法についての情報を得ること 法律等の取り締まりを厳しくすること その他 (n=387:複数回答) 図 2-10 マルチ商法への対策として効果的であると考える方策【検証1】 (11) ワンクリック詐欺への対策に関して ワンクリック詐欺については「遭ったり見たりしたことがある(多分遭ったと思う、という経験 も含む)」という学生が全体の28%、「自分はないが、友人が遭ったり見たりしたことがある」が9% で、両者で4 割弱を占める。一方、「遭ったことがない」という回答も半数を占めている。 無回答, 6% わからない, 5% 遭ったり見 たりしたこと がある , 28% 遭ったこと (n=387) <問6>マルチ商法等への対策として、どのような方法が効果的であると思いますか? <問7> 今までワンクリック詐欺に遭ったり、見たりしたことがありますか?(1つチェック)

(18)

(12) ワンクリック詐欺に関する消費者被害の状況 ワンクリック詐欺に遭ったり、見たりしたことがある学生の行動としては、「画面を無視した」 という回答が最も多く(22%)、「途中まで進んだがおかしいと思い中断した」(4%)が続いている 一方、「実際にお金を払ってしまった」は1%に留まっている。 1% 1% 22% 4% 0% 10% 20% 30% 画面を無視した 途中まで進んでいったがおかしいと思い 中断した 実際にお金を払ってしまった その他 (n=387) 図 2-12 ワンクリック詐欺に遭った時の対応【検証1】 ワンクリック詐欺への対策として、効果的な内容としては「流行しているワンクリック詐欺の手 口についての情報を知る」が最も多く(75%)、次いで「法律等の取り締まりを厳しくすること」(49%) という意見が挙げられている。マルチ商法への対策とほぼ同様の意見が出されている。 75% 8% 3% 49% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 現在流行しているワンクリック詐欺の手口について の情報を知ること 法律等の取り締まりを厳しくすること その他 無回答 (n=387:複数回答) 図 2-13 ワンクリック詐欺への対策として効果的であると考える方策【検証1】 <問7で「遭ったり見たりしたことがある」と回答した人のみ> <問8> ワンクリック詐欺に遭った時・見た時、どのように対処しましたか? <問9> ワンクリック詐欺への対策として、どのような方法が効果的であると思いますか?

(19)

2.2

日常的な情報収集の手段・媒体

大学生が日常的にどの様な目的において、どのような情報収集媒体を利用しているかについて把握 するために Web サイト、電子メール、マスメディア、個人的な情報収集の4つの観点から各メディ アの利用状況と、大学が発信している情報の確認状況を調査した。 (1) 学生生活に関する情報の収集について(その1:Web サイトによる情報収集) Web サイトからの情報収集については、 パソコン を使って 一般的な Web サイト から情 報収集するという割合が遊び(67%)、学業(52%)ともに最も割合が高い。 52% 67% 10% 32% 19% 6% 3% 16% 12% 37% 3% 13% 7% 3% 35% 22% 9% 12% 35% 10% 7% 22% 13% 25% 4% 10% 17% 6% 7% 5% 21% 11% 28% 28% 21% 17% 22% 16% 11% 10% 17% 12% 4% 3% 58% 42% 17% 51% 67% 42% 51% 18% 81% 63% 58% 75% 3% 3% 4% 3% 2% 3% 1% 3% 1% 3% 2% 2% 2% 1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ◆パソコン(Web) 一般的なWebサイト 【学業】 一般的なWebサイト 【遊び】 SNS(mixi,GREE等) 【学業】 SNS(mixi,GREE等) 【遊び】 大学(学部・学科等)が運営しているサイト 【学業】 大学(学部・学科等)が運営しているサイト 【遊び】 友人等が個人的に運営しているサイト 【学業】 友人等が個人的に運営しているサイト 【遊び】 ◆携帯電話(Web) 一般的なWebサイト 【学業】 一般的なWebサイト 【遊び】 SNS(mixi,GREE等) 【学業】 SNS(mixi,GREE等) 【遊び】 大学(学部・学科等)が運営しているサイト 【学業】 大学(学部・学科等)が運営しているサイト 【遊び】 (n=387) 学生生活に関する情報について、どのような媒体から得ることが多いですか。「学業」と「遊び」 についてそれぞれ当てはまる番号に○を付けて下さい。 【1.よく利用する、2.ときどき利用する、3.あまり利用しない、4.利用しない】から選択

(20)

特に遊びに関する情報については パソコンを用いた一般的な Web サイト の利用が「よく利 用する」(67%)、「ときどき利用する」(22%)を合わせ 89%に上り、日常的に利用している状況にあ ることがわかる。更に、遊びについて、携帯電話やパソコンを用いたWeb によって SNS(ソーシ ャル・ネットワーキング・サービス※)を利用する割合も「よく利用する」割合が3 分の1を占め ている(パソコンWeb:32%、携帯 WebSNS:32%)。 パソコンや携帯電話の利用は、特に遊びに関する情報収集に関して一般的に普及しつつあると考 えられる。 ※SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは人と人との人間関係の結びつきに重点 を置いたコミュニティ型の会員制のサービスである。SNS は主に Web サイトや携帯サイトを通 じて提供される。代表的なSNS として mixi、GREE 等がある。

(21)

(2) 学生生活に関する情報の収集について(その2:電子メールによる情報収集) 電子メールによる情報収集については、大学(学部・学科等)が運営しているML(メーリング リスト)を利用する割合が、学業については「よく利用する、ときどき利用する」を合わせて41% を占めている。一方、大学(学部・学科等が)運営しているML 以外は「利用しない」割合が 6∼ 8 割を占めているなど、ML は学生の情報源として一般的ではないと推察される。同様に、遊びに 関する情報について 企業等が運営している ML を利用して入手する割合は、「よく利用する、 ときどき利用する」を含めても3 割に満たない。 20% 7% 11% 10% 7% 8% 7% 7% 5% 12% 5% 14% 21% 9% 14% 13% 6% 11% 13% 6% 10% 12% 7% 11% 19% 15% 16% 16% 13% 11% 17% 12% 14% 15% 9% 12% 40% 65% 57% 57% 72% 66% 61% 72% 69% 57% 76% 59% 4% 4% 4% 4% 2% 4% 2% 4% 1% 1% 1% 2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ◆パソコン(E-mail) 大学(学部・学科等)が運営しているML 【学業】 大学(学部・学科等)が運営しているML 【遊び 】 企業等が運営しているML 【学業】 企業等が運営しているML 【遊び 】 友人等が個人的に運営しているML 【学業】 友人等が個人的に運営しているML 【遊び 】 ◆携帯電話(E-mail) 大学(学部・学科等)が運営しているML 【学業】 大学(学部・学科等)が運営しているML 【遊び 】 企業等が運営しているML 【学業】 企業等が運営しているML 【遊び 】 友人等が個人的に運営しているML 【学業】 友人等が個人的に運営しているML 【遊び 】 1.よく利用する 2.ときどき利用する 3.あまり利用しない 4.利用しない 無回答 (n=387) 図 2-15 日常的な情報収集(その2:電子メール/パソコン・携帯電話)【検証1】 学生生活に関する情報について、どのような媒体から得ることが多いですか。「学業」と「遊び」 についてそれぞれ当てはまる番号に○を付けて下さい。 【1.よく利用する、2.ときどき利用する、3.あまり利用しない、4.利用しない】から選択

(22)

(3) 学生生活に関する情報の収集について(その3:マスメディア等を通じた情報収集) マスメディア等を通じた情報収集としては、学業については、 参考書籍等 (38%)、 テレビ (21%)を「よく利用する」と挙げる割合が高く、遊びについては、 テレビ (54%)、 マスコミ が発行している雑誌・情報誌等 (34%)、 参考書籍等 (29%)を挙げる割合が高い。 一方、大学が発行している広報や情報誌などは「あまり利用しない、利用しない」とする割合が 8 割を超えている。 15% 34% 4% 4% 16% 11% 7% 12% 21% 54% 38% 29% 22% 27% 14% 9% 38% 27% 19% 28% 23% 24% 35% 27% 24% 16% 33% 24% 23% 28% 29% 21% 30% 9% 14% 20% 37% 19% 48% 60% 22% 31% 43% 35% 24% 8% 9% 19% 2% 4% 3% 5% 4% 2% 1% 3% 1% 4% 1% 4% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% マスコミが発行している雑誌・情報誌等 【学業】 マスコミが発行している雑誌・情報誌等 【遊び】 大学が発行している広報・情報誌など 【学業】 大学が発行している広報・情報誌など 【遊び】 新聞記事 【学業】 新聞記事 【遊び】 新聞広告 【学業】 新聞広告 【遊び】 テレビ 【学業】 テレビ 【遊び】 参考書籍、その他の書籍 【学業】 参考書籍、その他の書籍 【遊び】 1.よく利用する 2.ときどき利用する 3.あまり利用しない 4.利用しない 無回答 (n=387) 図 2-16 日常的な情報収集(その3:マスメディア等を通じた情報収集)【検証1】 <問3> 学生生活に関する情報について、どのような媒体から得ることが多いですか。「学業」と 「遊び」についてそれぞれ当てはまる番号に○を付けて下さい。 【1.よく利用する、2.ときどき利用する、3.あまり利用しない、4.利用しない】から選択

(23)

(4) 学生生活に関する情報の収集について (その4:対人的なコミュニケーションによる情報収集・大学の掲示物・発行物による情報収集) 対人的なコミュニケーションによる情報収集については、学業では 先生からの情報 (27%)、 友人からの口コミ (26%)など、「よく利用する」割合が高い。また、 大学が掲示している公式 掲示物 についても、「よく利用する」(26%)、「ときどき利用する」(34%)をあわせると 60%の学 生が利用している状況が分かる。 遊びにおいては、 友人からの口コミ を「よく利用する(38%)、ときどき利用する(36%)」と する学生が7割を超え、 先輩からの口コミ についても「よく利用する(23%)、ときどき利用する (33%)」割合が 5 割を超えている。一方、大学が発行している広報や情報誌などは「あまり利用し ない、利用しない」とする割合が8 割を超えている。 26% 5% 13% 4% 5% 16% 26% 38% 21% 23% 34% 9% 29% 10% 20% 24% 35% 36% 32% 33% 21% 23% 33% 26% 36% 28% 23% 12% 22% 18% 17% 59% 23% 57% 36% 28% 15% 10% 23% 22% 1% 3% 3% 1% 4% 2% 3% 1% 2% 4% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 大学(学部・学科等)が掲示 している公式掲示物 【学業】 大学(学部・学科等)が掲示 している公式掲示物 【遊び】 大学構内(生協前、学食前等)で掲示 しているその他の掲示物 【学業】 大学構内(生協前、学食前等)で掲示 しているその他の掲示物 【遊び】 パンフレット等 【学業】 パンフレット等 【遊び】 友人からの口コミ 【学業】 友人からの口コミ 【遊び】 先輩からの口コミ 【学業】 先輩からの口コミ 【遊び】 (n=387) <問1> 学生生活に関する情報について、どのような媒体から得ることが多いですか。「学業」と 「遊び」についてそれぞれ当てはまる番号に○を付けて下さい。 【1.よく利用する、2.ときどき利用する、3.あまり利用しない、4.利用しない】から選択

(24)

(5) 大学からの発信情報に対する確認行動 大学からの発信情報については、 情報発信の目的 と 情報の発信者 については、6∼7 割の 学生が「必ず確認する、たまに確認する」としている。一方、 大学から配布を許可されているか どうか については、「必ず確認する、たまに確認する」とする学生は約2 割に留まる。 30% 39% 7% 29% 34% 14% 12% 7% 41% 37% 20% 29% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 情報の発信者 情報発信の目的 大学から配布を許可されているかどうか 1.必ず確認する 2.たまに確認する 3.あまり確認しない 4.確認しない (n=387) 図 2-18 大学からの発信情報に対する確認行動【検証1】 <問2> 学校で配布されるパンフレットやポスターを見る際、以下のような点を確認しますか。 当てはまる番号○を付けて下さい。 【1.必ず確認する、2.たまに確認する、3.あまり確認しない、4.確認しない】から選択

(25)

2.3

消費者啓発資料(教材)の効果

媒体ごとの消費者啓発資料(教材)の認知度を比較し、何れの媒体が消費者教育の内容を効果 的に伝達しているかについて把握するため、各グループに対するアンケートにおいて、消費者啓 発資料(教材)に記載のある事項を含む、消費者問題に関する設問を設けた。これにより設問に 対して正しい回等をしているか、設問事項が消費者啓発資料(教材)に記載されていたものであ るか否かを記憶しているかを調査し、何れの媒体がより効果的な媒体であるかを明らかにした。 (1) 配布・案内した消費者啓発資料(教材)の理解度及び認知度に関する設問 配布したパンフレット、Web サイトに関して、図表 2-3 の設問を設け、それらについて、①「正 しいと思うか否か」、及び②「パンフレット等に記載されていたか否か」について回等を得た。 アンケートの設問 内容の正誤 パンフレットの記述の有無 a. インターネット通信販売の事業者は、「事業者の名称、所在 地、電話番号」を表示しなければならない 正 記述なし b.インターネット取引では、消費者に申込み内容を再確認させ るための画面を用意されていない場合は、消費者が契約の無効 を主張できる場合がある 正 記述あり c.「一切異議申し立てしない」という文言を含んだ誓約書にサイ ンすると法的に有効になる 誤 記述なし d.身に覚えのない請求書の請求元については、住所や電話番号 から、実際に存在している業者かどうか確認することが必要で ある 正 記述なし e.身に覚えのない請求書の請求元には連絡しないことが重要で ある 正 記述あり f.「誰にでもできて、確実に稼げる」という説明で、人を誘うこ と自体は特定商取引法に反していない 誤 記述なし g.クレジットカードは名義人以外が使用しても補償されている 誤 記述なし h.他人のホームページから、ダウンロードした写真や音楽を自 分のホームページに無断で掲載しても、私的利用の場合は著作 権法違反にはならない 誤 記述あり i.携帯電話の位置情報などから、個人情報が漏れることがある ので気を付けなければならない 誤 記述あり j.お金を借りるときの利息は、「利息制限法」と「出資法」の2 <問3−1>以下のa∼iに書かれている内容が「1.正しい」か「2.誤り」かについて、当 てはまると思われる番号(どちらか1つ)に○を付けて下さい。 <問3−2>以下のa∼iに書かれている内容は、1週間前に授業で配布されたパンフレット (または授業で案内のあったWeb ページ)に書かれていましたか。

(26)

(2) 配布・案内した消費者啓発資料(教材)の理解度 配布したパンフレット、Web サイトの消費者教材に記載している設問の正答率は図 2-19、教材 に記載していない設問の正答率は図 2-20 のとおりである。パンフレットの記載の有無にかかわら ず、 l.プライバシー侵害 (92%)や a.インターネット販売事業者 (87%)、 クレジットカードの 補償 (81%)、h.著作権違反 (79%)などの正答率が高い。一方 i.携帯電話からの情報流出 (37%)、 c.特定商取引法 (40%)や 誓約書 (49%)、などは正答率が低いなど、設問間に差異が大きい。 74% 76% 79% 37% 68% 58% 92% 23% 20% 18% 60% 27% 37% 4% 5% 5% 5% 3% 3% 3% 3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% b.インターネット取引では、消費者に申込み内容を再確認させるための 画面を用意されていない場合は、消費者が契約の無効を主張できる場合 がある【正しい】 e.身に覚えのない請求書の請求元には連絡しないことが重要である【正 しい】 h.他人のホームページから、ダウンロードした写真や音楽を自分のホー ムページに無断で掲載しても、私的利用の場合は著作権違反にはならな い【誤り】 i.携帯電話の位置情報などから、個人情報が漏れることがあるので気を 付けなければならない【誤り】 j.お金を借りるときの利息は、「利息制限法」と「出資法」の2つの法律で 定められている【正しい】 k.消費者金融から25%の金利で50万円を借りた場合、利息制限法で定め られた18%の金利を超える部分は、支払う義務はない【正しい】 l.自分のホームページであれば、友達の個人情報を無断で掲載してもプ ライバシーの侵害にあたらない【誤り】 正答 誤答 無回答 図 2-19 消費者教育の内容の正答率(教材に記載あり)【検証1】 87% 49% 73% 40% 81% 10% 47% 25% 56% 15% 3% 4% 3% 4% 3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% a. インターネット通信販売の事業者は、「事業者の名称、所在地、電話 番号」を表示しなければならない【正しい】 c.「一切意義申し立てしない」という文言を含んだ誓約書にサインすると 法的に有効になる【誤り】 d.身に覚えのない請求書の請求元については、住所や電話番号から、 実際に存在している業者かどうか確認することが必要である【正しい】 f.「誰にでもできて、確実に稼げる」という説明で、人を誘うこと自体は特 定商取引法に反していない【誤り】 g.クレジットカードは名義人以外が使用しても補償されている 【誤り】 正答 誤答 無回答 (n=387) 図 2-20 消費者教育の内容の正答率(教材に記載なし)【検証1】

(27)

(3) 配布・案内した消費者啓発資料(教材)の認知度 パンフレット、Web サイト配布クラスの回答者を対象に消費者教材への記載の有無について行っ た設問については、 書いてある とした回答は図 2-21 に示すとおり約 2 割に留まっている。一 方、 わからない という回答や無記入が7 割を超えるなど、教材の認知率は低い結果となった。 また、記載されていない内容についても、類似の内容が記載されている d.身に覚えのない請求 書 などは記載されているとする回答が25%にのぼる。 21% 25% 17% 18% 16% 20% 19% 3% 3% 9% 7% 2% 4% 6% 28% 47% 47% 47% 47% 47% 47% 47% 29% 26% 28% 29% 35% 30% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% b.インターネット取引では、消費者に申込み内容を再確認させるための 画面を用意されていない場合は、消費者が契約の無効を主張できる場合 がある【正しい】 e.身に覚えのない請求書の請求元には連絡しないことが重要である【正 しい】 h.他人のホームページから、ダウンロードした写真や音楽を自分のホー ムページに無断で掲載しても、私的利用の場合は著作権違反にはならな い【誤り】 i.携帯電話の位置情報などから、個人情報が漏れることがあるので気を 付けなければならない【誤り】 j.お金を借りるときの利息は、「利息制限法」と「出資法」の2つの法律で 定められている【正しい】 k.消費者金融から25%の金利で50万円を借りた場合、利息制限法で定 められた18%の金利を超える部分は、支払う義務はない【正しい】 l.自分のホームページであれば、友達の個人情報を無断で掲載してもプ ライバシーの侵害にあたらない【誤り】 3.書いていた 4.書いていない 5.わからない 無回答 (n=234) 図 2-21 消費者教材に記載されていた内容の認知度(記載あり)【検証1】 18% 4% 24% 6% 12% 4% 46% 47% 47% 26% 38% 30% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% a. インターネット通信販売の事業者は、「事業者の名称、所在地、電話 番号」を表示しなければならない【正しい】 c.「一切意義申し立てしない」という文言を含んだ誓約書にサインすると 法的に有効になる【誤り】 d.身に覚えのない請求書の請求元については、住所や電話番号から、 実際に存在している業者かどうか確認することが必要である【正しい】 f.「誰にでもできて、確実に稼げる」という説明で、人を誘うこと自体は特 (n=234)

(28)

(4) 分析(Web サイトやパンフレットの観覧の有無と正答率の関係) 全体的に正答率の高い設問においては、教材の認知度による正答率の差異が見られないため、特 に正答率の低い設問について、Web サイトやパンフレットの消費者教材の閲覧の有無と正答率の関 連を見た。 ① 設問「i.携帯電話の位置情報などから、個人情報が漏れることがあるので気を付けなければならな い【誤】」について 「携帯電話の位置情報から個人情報が漏れる(誤答)」については、誤った認識を持っていた学生が 多く、教材を未読の学生の正答率は 25%、28%であったが、Web やパンフレットを読んだ学生の正 答率は 61%、62%と高い割合であった。ただし、Web やパンフレットで読んだと回答した学生全員 が内容を明確に記憶していると訳ではなく、 書いていた との回答は26%、42%に留まり、 わから ない が3 割以上占めている。 内容未読でもWeb で 25%、パンフレットで 28%は正答すると考えると、Web やパンフレットを 読んだと回答した学生でも、25∼30%は内容を正確に記憶していなくて正答した可能性は高い。これ から推測すると、内容を正しく読むことによって正答できたのは、読んでいなくても正答できる割合 を差し引いて考えると、Web やパンフレットを読んだとする学生の 30%程度であると予想される。 これに基づくと、正確に記憶している学生の割合がそれぞれ 26%、42%というのも、妥当な結果と 考えられる。正確に記憶できるほどに内容を読んでいれば、正答できるともいえる。 25% 28% 61% 62% 71% 68% 39% 35% 3% 0% 4% 3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 配布なし(n=182) 受け取ったが読んでいない(n=93) WEB・中身を開いた(n=31) パンフ・中身を開いた(n=71) 正答 誤答 無回答 図 2-23 消費者教材内容正答率(携帯電話)【検証1】

(29)

26% 42% 29% 10% 13% 11% 32% 37% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% WEB・中身を開いた(n=31) パンフ・中身を開いた(n=71) 3.書いていた 4.書いていない 5.わからない 無回答 図 2-24 消費者教材閲覧の有無(携帯電話)【検証1】 ② 設問「j.お金を借りるときの利息は、「利息制限法」と「出資法」の2つの法律で定められている【正】」 について お金を借りるときの利息に関する設問については、教材を未読の学生の正答率は64%、60%である が、Web やパンフレットを読んだ学生は各々87%、82%と高い正答率であった。しかし Web やパン フレットに書かれていたか否かについては、わからないが42%、51%を占めている。これも①の設問 同様に、内容を十分に読んでいなくても、60%程度は正答することを考えると、Web やパンフレッ トを読むことで正答できた学生は 20%∼25%程度と推定される。これに基づくと、正確に記憶して いる学生の割合がそれぞれ 30∼40%というのも、妥当な結果と考えられる。正確に記憶できるほど に内容を読んでいれば、正答できることも前門同様であろう。 64% 60% 87% 82% 31% 33% 10% 14% 5% 6% 3% 4% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 配布なし(n=182) 受け取ったが読んでいない(n=93) WEB・中身を開いた(n=31) パンフ・中身を開いた(n=71) 正答 誤答 無回答 図 2-25 消費者教材内容正答率(利息)【検証1】

(30)

39% 32% 6% 4% 13% 13% 51% 42% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% WEB・中身を開いた(n=31) パンフ・中身を開いた(n=71) 3.書いていた 4.書いていない 5.わからない 無回答 図 2-26 消費者教材閲覧の有無(利息)【検証1】 2.4

回答者の属性別の消費者知識

(1) 生活形態による消費者知識 生活形態(家族と同居か、一人暮らしか)による、消費者知識アンケートの正答率の差は少なく、 一人暮らしの学生が家族から得られる情報がないからといって、消費者としての知識が少ないとは 言いがたい。一部、「インターネット取引では消費者の申込み内容の差異確認画面が必要」や、「利 息は『利息制限法』と『出資法』で定められている」など、家族と同居の学生の回答率が高い設問 があるが、これが家族との同居による効果か否か、検証2において再確認する必要がある。

(31)

87% 87% 78% 63% 53% 45% 73% 72% 77% 73% 40% 41% 81% 80% 77% 81% 38% 34% 72% 59% 60% 54% 10% 9% 19% 32% 44% 50% 24% 24% 21% 22% 57% 54% 16% 15% 21% 14% 60% 61% 23% 34% 36% 39% 3% 3% 3% 4% 2% 5% 3% 5% 2% 4% 3% 5% 3% 5% 3% 5% 2% 5% 2% 5% 4% 7% 4% 7% 4% 7% 93% 90% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% a. インターネット通信販売:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) b.インターネット取引:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) c.誓約書にサイン:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) d.身に覚えのない請求書の確認:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) e.身に覚えのない請求書:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) f.特定商取引法:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) g.クレジットカード:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) g.著作権違反:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) i.携帯電話の位置情報:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) j.利息制限法と出資法:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) k.消費者金融:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) l.プライバシーの侵害:  家族と同居(n=247) 一人暮らし(n=123) 1.正答 2.誤答 無回答

(32)

(2) 日常的な情報アクセス等による消費者知識の差異 Web や携帯電話などの情報機器を日常的によく使う学生と、それ以外の学生について、インター ネットや携帯電話に関する消費者の知識の差を調べた。 ① パソコンによる Web の利用頻度別に情報機器関連の消費者知識の正答率を見ると、パソコン で Web を「よく利用する」学生が必ずしも正答率が高いとは限らないが、一部「よく使う」 学生の正答率が高い設問として、「b.インターネット取引の際に再確認画面を出さなければ ならない」がある。この設問においては、経験的に再確認画面があることを理解しているため か、正答率が高いことが推察される。一方、「携帯電話から個人情報が流出する」という内容 などは利用頻度が高い学生の正答率が低いが、これは、携帯電話の利用にあたって、一定の注 意深さを有している学生が多いためであるとも考えられる。 85% 89% 95% 92% 76% 71% 71% 33% 80% 77% 67% 75% 33% 43% 52% 42% 12% 6% 5% 8% 22% 23% 29% 67% 17% 17% 33% 25% 64% 51% 48% 58% 3% 5% 0% 3% 6% 0% 0% 6% 0% 0% 3% 0% 0% 6% 3% 0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% a.インターネット通信販売事業者の表示義務:  よく利用する(n=258) ときどき利用する(n=84) あまり利用しない(n=21) 利用しない(n=12) b.インターネット取引の際の再確認画面:  よく利用する(n=258) ときどき利用する(n=84) あまり利用しない(n=21) 利用しない(n=12) h.ホームページの著作権法違反:  よく利用する(n=258) ときどき利用する(n=84) あまり利用しない(n=21) 利用しない(n=12) i.携帯電話からの個人情報流出:  よく利用する(n=258) ときどき利用する(n=84) あまり利用しない(n=21) 利用しない(n=12) 正答 誤答 無回答 Webの利用頻度 図 2-28 パソコン(Web)の利用頻度と消費者知識【検証1】 注)設問の全文はP25(表 2-3)参照 ② 携帯電話による Web の利用頻度別に消費者知識の正答率を見ると、利用頻度による差異はほと んど見られなかったが、一部の設問については、携帯電話の利用頻度の高い学生の正答率が高い 傾向は見られる。

(33)

87% 81% 89% 93% 73% 69% 79% 72% 74% 79% 89% 77% 37% 37% 37% 37% 8% 15% 10% 7% 23% 26% 19% 28% 22% 16% 10% 23% 59% 58% 62% 63% 5% 4% 2% 4% 5% 2% 0% 5% 2% 0% 4% 2% 0% 5% 4% 0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% a.インターネット通信販売事業者の表示義務:  よく利用する(n=142) ときどき利用する(n=98) あまり利用しない(n=63) 利用しない(n=71) b.インターネット取引の際の再確認画面:  よく利用する(n=142) ときどき利用する(n=98) あまり利用しない(n=63) 利用しない(n=71) h.ホームページの著作権法違反:  よく利用する(n=142) ときどき利用する(n=98) あまり利用しない(n=63) 利用しない(n=71) i.携帯電話からの個人情報流出:  よく利用する(n=142) ときどき利用する(n=98) あまり利用しない(n=63) 利用しない(n=71) 正答 誤答 無回答 携帯電話(Web)の利用頻度 図 2-29 携帯電話(Web)の利用頻度と消費者知識【検証1】注)設問の全文はP25(表 2-3)参照 2.5

検証1の結果のまとめ

(1) 消費者啓発資料(教材)の効果 消費者啓発資料(教材)に接触した学生には、教材配布の効果がある。 アンケート調査を行った消費者教育の知識に関する設問のうち、学生の正答率が低い設問に ついては、パンフレットやWeb 等を見た学生が、見ていない学生と比べて正答率が高い結果 であった。 例えば、 携帯電話の位置情報等から個人情報が漏れる可能性がない という事実は、多く の学生に誤解されており、教材を見ていない学生のうち 個人情報は漏れない としたのは全 体の3 割程度である。しかし、パンフレットや Web を見た学生は 6 割程度が正答しており、 3 割の差は、パンフレットや Web 教材の効果であると考えることができる。

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いる」とする設問についての正答率も全体的に低いが、パンフレットやWeb を見た学生の正 答率は、教材を見ていない学生に比べると2 割程度正答率が高い。 大学生一般に知識が普及していない内容については、Web やパンフレットで教材を閲覧した 学生の正答率が高い傾向が見られた。 (2) 消費者教育用教材への接触状況 パンフレットを配布しても実際に読んだ学生は半数程度に留まった。 検証1では、大学の授業時間の一部を利用して消費者教育用教材を配布し、授業を担当する 先生に立会いを依頼した。これにより新入生のオリエンテーションや各種式典等の際と同様、 出席者である学生に必ず教材が行きわたる形をとることとした。 しかし、パンフレットについては実際に読んだ学生が57%、Web の案内を受け取って Web 内の消費者教育用教材を読んだ学生は28%に留まった。大学生に消費者教育用教材を配布する 際に、パンフレット、Web 等をいかに読んでもらうか、という点は課題として挙げられる。 (3) 媒体別の消費者啓発資料(教材)の効果 パンフレットとWeb サイトという媒体別に効果の差は見られないが、読んでもらうためには、 パンフレットの方が優位にある。 調査に利用した教材は、全く同一の内容について、媒体のみを変化させてその効果を把握し た。アンケートの正答率で見ると、教材を見た学生については、パンフレットと Web の差は なく、媒体による教育効果の差は少ないと考えられる。 一方で、本調査で配布したパンフレットを見た学生が57%、Web を見た学生が 28%との結 果が出た。実際の問いの正答率では、パンフレット、Web サイトともにさほどの正答率の違い がない。しかしその資料を読むかどうかという入り口の部分において、Web 媒体の PR よりも 紙媒体の方が優れていることが分かる。 (4) 日常的な情報収集の状況について 日常的な情報収集の際は、学業・遊びともにパソコンによるWeb サイトを用いる者の割合が高 い。 回答を得た大学生は、遊びに関しては日常的に、パソコン上や携帯電話のWeb サイト、テレビ、 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、友人からの口コミ、一般の雑誌や情報誌など から情報を得ている状況にある。特にパソコンの一般的な Web サイトは、約 9 割の学生が日常的 に利用するという実態であり、最も利用される媒体として、テレビを上回っている。次いで着目さ れるのが、情報系の口コミと考えられるSNS の利用である。現時点では 4 割程度の利用者である

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また、学業に関する情報収集としては、パソコン上の Web サイト、参考書籍、大学の掲示板、 友人からの口コミ、先生からの情報がよく利用されている。パソコン上の Web サイトは学業に関 する情報収集としても9 割弱の学生が活用しており、学生の情報源として最も活用されている媒体 であると考えられる。 これら日常的な情報収集の実態を踏まえると、Web の一般サイト等を中心にした情報発信を行う ことが必要であると考えられる。 (5) 消費者教育関連の知識に関する実態調査の必要性 大学生の消費者教育関連の知識の量は、内容別に差が大きい。知識量が少ない内容について、啓 発することで効果が上げやすい。 消費者教育関連の知識について、プライバシー侵害や著作権保護、クレジットカードの名義人利 用など、基礎的な内容については、知識として概ね身についていると言える状況であった。 しかし、 携帯電話の位置情報から個人情報が漏れる や、 意義申し立てしないという誓約書の 有効性 、 マルチ商法への誘い文句の特定商取引法違反 など、若干難易度が高いと思われる個別 の事例になると、学生の正答率は必ずしも高くない面が浮かび上がった。 既に正答率の高い設問に対しては、教材の内容を教える必要がある学生は少数に留まるため、正 答率の低い設問に集中して啓発することも考えられる。 (6) 消費者の属性と消費者知識の関連 一人暮らしの学生と家族と同居している学生では比較して差異がない項目が多い。 ① 消費者被害に遭いやすい学生像として、 一人暮らしの学生 という印象が持たれる場合が あるが、消費者知識については、一人暮らしの学生と家族と同居している学生では比較して差 異がない項目が多い。このことから、一人暮らしの学生が被害に遭いやすい面があるとすれば、 それは、知識の多寡ではなく、その他の要因である可能性がある。例えば、被害に遭いそうな 場面で相談できる環境にあるかどうか、などが考えられる。 携帯電話やインターネットをよく利用する大学生はそうでない大学生に比べて情報機器を活用 した取引に関して若干理解度が高い。 ② 日常的な情報収集手段による消費者知識の差異については、明確な差異が見られない項目が

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く利用している」学生の正答率が高い結果が出た。当該項目を理解していれば、ワンクリック 詐欺等の「個人情報が特定されました」という表示が不当である事を見抜くことが可能になる。 (7) 効果的な消費者教育の普及方法 7 割程度の大学生が、悪質商法の被害に遭わないようにするために各自が正しい知識を身につけ る必要性を認識している。残りの3 割の学生への意識の啓発が必要である。 悪質商法の対策として効果的と考えられるものに関する設問では、「流行しているマルチ商 法・ワンクリック詐欺の手口について情報を得ること」という回答が81%、75%と最も高い割 合を占めた。大学生は、悪質商法の被害に遭わないようにするためには、各自が正しい知識を 身につける必要性を認識していると考えることが出来る。大学生には限ったことではないが、 消費者教育のための情報を得ることが出来る、例えばポータルサイトなどを構築することも一 つの有効な手段であろう。

参照

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