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体操競技 の トレー ニン グに関す る研究

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Academic year: 2021

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(1)

Bul l .Fac .Educ .Hi r o s ak iUni v . 5 5:7 7 ‑8 1 ( Mar .1 9 8 6 )

体操競技 の トレー ニン グに関す る研究

‑ シーズンオフの体格,体力の消長 について‑

佐 藤 光 毅 *

St udi e so nt het r a i ni ngo fgymna s t i c s

‑ Di f f er enc eso fphys i queandphys i c al fi t nes si n 也 ewi nt er( Dec ember ‑Mar c h) ‑ K8KiSat o

( 1 9 8 5 . 1 2.2 6 受理) 要 旨

体操競技 レベル 「 中位 と下位の中間」 とみ られ る,競技歴 1年〜 6年,年齢 2 0 歳〜23歳の男子学生 9名を 対象に,昭和 5 9 年 1 2 月か ら昭和 60 年 3 月の期間,約 1 時間 30 分の技術練習 と慣例的におこなわれている約 30 分の体力 トレーニングが,体格 ・体力に及ぼす影響について調査,検討した。

体格について,全体的には練習時間の短縮 ( 約 3 時間から約 2 時間‑)が影響 した とみ られ る皮下脂肪厚 増加に よる体重,周径値 の増加が顧著であった。統計的には調査項 目 1 2 の うち,体重,上腕部皮下脂肪厚, 胸囲,大腿田の増加 と腸骨稜部皮下脂肪厚の減少が有意であった。

体力について,筋力の低下 と PWC

1

7 0の増加がみ られたが,統計的には握力の低下が有意であった。この ことから,筋力の維持強化,特に,握力については考慮 されなければならない ことが示唆 された。

Ⅰ は じめに

体操競技者は,一般に,基礎体力の動態 より技術の習得過程や技術表現に興味を示す。しか し,身体運動 と体格,体力 とは,切 り離 して考えることはで きない。したが って,スポーツ技術の向上を検討する時は, 体格,体力や運動機能,基礎運動技能等の基礎的要素 と応用,発展等の応用的要素等,総合的に検討されな ければな らないと考える 。

本研究の対象の冬期間 (当該地は積雪寒冷地で練習の体育館には暖房の設備がない)における練習は,練 習の基本期にあた り,試合期に約 3 時間の技術練習をお こな っていたのが , 1 時間 30 分に短縮 され る。さら に,学期末試験な どに よって競技力の維持が難 し くなる。 この期間の練習に よる技術の維持向上は難 しいと して も,次の試合期の コンデ ィシ ョンを形成す るためには,少な くとも体格,体力等の ような基礎的要素の 推移状態を把握 し, レベルをで きるだけ低下 させない ような方法を検討す ることは,必要な ことと考える 。

本報は,上記の様な条件の もとで, より合理的な練習をしよ うとしてその内容を検討す るための基礎資料 を得 ることにある。さらに,競技者の興味が,技術だけでな く,基礎的要素‑ も向けられ ることを期待 して 調査 した 。

Ⅰ 方法

対象 :年齢 2 0 歳〜23歳の男子 9名。体操競技経換年数 1 年 〜 6 年。競技力 レベルは,全 日本学生体操競技 連盟のランク 1 部校を 「 上位」 ,2 部校を 「 中位」 とし,東 日本学生体操選手権大会の出場権を得た レベルを

「中位 と下位の中間」, これ以下を 「 下位」 ( 下位 グループは,東 日本学生体操競技選手権大会に出場す るに は予選会を通過 しなければならない) とす ると,これ ら 9 名の レベルは 「 中位 と下位の中間」に位置す る 。 測定項 目:体格;身長,体重 ( 大和製,精度 5 0g) , 皮上脂肪厚 ( 体肢,体幹右側の 5 部位‑‑上腕, 肩

*弘前大学教育学部保健体育科教室 De pa r t me ntofHe a lt ha ndPhys i c a lEd uc a t i o n,Fa c ul t yofEd uc a t i o n,Hi r o s a ki

Uni ve r s i t y.

(2)

7 8

甲骨下 ,腹,腸 骨稜 ,大腿),周径 (胸囲,前腕 田,上 腕臥 大腿 図・ ・ . ‑. 胸 囲 を除 く 3 部位 は右 側)0 体 力;握 力 ( 左 +右 / 2 ) , 背筋 力, PWC

1

7 0(作業 負荷 は, 自転車エ ル ゴメー ター, ヨナ ス,ボデ ィー ガ ー ド 9 9 0 を使 用 し 3 段 階 の漸増法 ,負荷 時間は,各段 階 4 分 の計 1 2 分,回転数 は, 6 0r pm で あ る。心細数 は, 日本光電製 多用途生体監視記錠装置を使 用し,胸部誘導に よる各 負荷 の最終 3 0 秒間の心電 図を直接 カウ

0

ン トして成績 とした), ‑ VO

2‑170

( 採 気は ダ グラスバ ッグ法 , 採 気時 間は各負荷 の最終 1 分 間, 呼気 の

0 2

, C02 の分析 は Fukudal r i kaKe nkyuj oEl e ct r o me t abol o rType‑BMS‑6 0 に よ ってお こな った)0

測定期 :昭和 5 9 年 1 2 月 と昭和 6 0 年 3 月。

1 0)

体脂肪 率 の算 出 :体密度 は佐藤 ( 1 9 7 4 ) の予知式 D‑1 . 0 94 8 2‑0. 0 01 1 9Ⅹ1 ‑0. 0 0 08 5Ⅹ2

Ⅹ l ' . ' ' ‑腹部皮下脂肪厚 ・ 3 5 2 ‑● ' ' ' 大腿 部皮下 脂肪厚 ・に よ ‑て求めた o 体脂肪 率 は Br o 乏 e k e ta l .( 1 9 6 3) の式 O

表 1 体 力 トレ‑ ニン グの内容 ジ ョギ ング 5 分 脚前挙 懸垂腕 屈伸 5 回 ×3 平 行棒腕 屈伸 〝

平行棒 腹筋 〝

V 字 腹筋 2 0 回

伏 臥背筋 〝

腕立 て伏臥腕 屈伸 〝

倒立 歩行

1

5m

伸腕伸膝 両手歩行 〝

腕立 て伏臥腕歩行 〝 抱 え こみ ジ ャンプ 1 0×3

N 身 体

F ( %)‑ ( 4. 5 7 0/D‑4. 1 4 2 ) ×1 0 0 ,に よって算 出 した 。 実施 された練習 の概要 は,約 1 時 間 3 0 分の技 術練習 と表 1 に示す よ うな,慣例的に お こなわれ てい る約 3 0 分の体 力 トレー ニン グか ら構成 された (ジ ョギ ン グとジ ャンプを含み 3 0 分で実施 で きるよ うに選択 さ れた)0

Ⅲ 結果 1 . 体格的特 徴

表 2 に示 した 1 2 月の成績 と体格 的適性 度が高 い と考え られ る一流体 6) 7) ll)

操競技者 と比較 して体格的特 徴につ いてみ る。身長 ( 1 6 7. 7 土 3. 5 8 c m) は年代的 な差 とも思われ るが,一流体操競技者 に比べ 若干大で ある。

ロー レル指数 ( 1 2 5. 8 土7. 4 8) は低 く,胸 囲 ( 8 8. 7 土1 . 6 7 cm) が少ない のが特徴で ある。体脂肪率 (F%) は 8. 2 土 0. 6 7% で あ り,一般 に広 く 用 い られ てい る,上腕部 と肩 甲骨下部 の皮下 脂肪厚 を基 に ,体密度を

表 2 体格 の平均 値 ,標 準偏差 ( 1 2 月),既報文献値

・ 2 月 東京芙芸 ソ to 了lg l / Bf /大か 田中 ら ( 1 9 7 7 )

9 1 0 7 1 1 3

長 ( c m) 1 6 7. 7 土 3. 5 8 1 6 0. 4 1 6 3. 1 :1 6 3. 0 土 6. 4 重 ( kg) 5 9. 2 9土 3. 1 3 4 ! 5 7. 7 6 0. 9 5 6. 3 土 4. 1 ロ ー レ ル 指数 1 2 5. 8 土 7. 4 8 1 37. 7 1 39. 6 1 35. 6 土 2 0. 6 皮 下 脂 肪 厚 ( mm) i

上 腕 4. 9 土 0. 7 8

肩 腹 腸 大 Fa‑ 周 胸 前 上 大

甲 骨 下

稜 腿

径 田 圃 田 園

腕 腕 腿 Eid Gin L3 C(

8. 9土 1 . 5 8

1 8. 0 土 2. 3 7 ; 6. 6土 1 1 . 4 5 8. 2 土 0. 6 7 ■ ■

1 8 8. 7土 1 . 6 7 9 1 . 3 2 6. 4土 1 . 2 7

2 8. 6 ± 1 1 . 6 0 . 5 0. 2土 1. 71 A

4 5 8 8 9 9 92 26 30 胡 9 5 1 1 1 2

土 土 土 6 7 2 5 7 6

9. 9 土 6. 4

9. 2 土 2. 2

8 9. 7 ± 4. 2

2 9. 9 土 1 . 8

50 . 0 土 4. 1

(3)

7 9 8 )

予知す る長嶺 ,鈴木式 ( 1 %4 ) か ら算 出す ると 1 0 . 8 土 0 . 6 9 % であ った。表 2 に示 した文献値 は,それぞれ求 1 2 )

め方が異 な ってい るが,比較 してみ ると,前者 の値 は北川 と鈴木に よる 8 . 5土2 . 2 に近似 し,前者 と後者 の中

5 ) 1 1 ) 9 )

間値 9 . 5 % は,堀たち ( 1 9 7 4 ) の予知式を用いた 田中た ち ( 1 9 7 7 ) の 9 . 2 土 2 , 2 %,Pa s c a l ee ta l . ( 1 9 5 6 ) の 体密度予知式を用いた ミュン‑ ン選手 ( 1 9 7 2 ) の 9 . 4% と近似 した 。 このよ うにみ ると,体脂肪率 は これ ま での報告 とほぼ同程度に あると考 え られ る 。

周径値について, これ まで と同様,両 オ リンピ ック大会関係の もの, 田中たちの もの と比較 してみ ると, 胸囲 と上腕 園は小 さ く,大腿 田は近似 してい る。

以上 の ことか ら,体格 は,一流 の体操競技者に比べ,身長 は若干大,体脂肪率 は同程度で あるが, p‑ レ ル指数 ,周径値 が小 さい ことか ら活性組織量が少ないのではないか と考え られ る。

2. 体 力的特徴

体格 と同様に 1 2 月の成績か ら体 力的特徴につ いてみ ると,表 3 に示す よ うに握 力 ( 4 9 . 5 土 3 . 5 kg) ,背筋力

表 3 体 力の平均 値,標 準偏差 ( 1 2 月),既報文献値

・ 2 月 東京芙芸 ン t. ;y lg l / j Z J /大会 ソ連 ( 1 9 7 4 )

握 力

背 筋 力

PWC

170

PWC ( ) 1 7 0 /体重 V ( ) O2 ‑ 1 7 0

VO2 ‑ 1 7 0 /体重

( kg) ( kg) ( kp m/ mi n) ( k p m/ mi n・ kg ) (1 / mi n) ( ml / mi n・ kg)

4 9 . 5 ± 3. 5 1 5 2 . 4 土 2 2 . 1 9 3 9 , 7 土 8 1 . 7 1 6. 0 土 2 . 0 4

2 . 5 土 0 . 3 1 4 2 . 1 土 4. 1 8

4 8 . 0 5 6. 7 1 4 7 . 0 1 8 7. 7

1 0 4 4 土 1 5 0 1 6 . 5 土 2 . 0

( 1 5 2 . 4 土 2 2 . 1 kg) ともにオ リンピ ック東京大会候補者 と ミュソ‑ ソ大会選手 との中間の成績を示 した。全身 持久力 としてみた PWC 1 7 0 は,体操競技者についての本邦に おけ る既報文献がみあた らないで, 日本人の

1 3)

標準値 と比較 してみ ると ,1 7 歳 の 9 8 0kpm/mi n よ り低 く 9 3 9. 7 土

8 1 . 7kp m/mi nであ った。外国, 4 ) べ ・エ ル ・カルプマンた ち ( 1 9 7 4 ) の ソ連体操競技 者 の 値 は ,1 0 4 4 汝p m/mi n と高い値で あるが,体 重 当た りでみ ると 1 6 . 8 土 2 . 9 6 kp m /mi n・ kg と 1 6 . 5 kgm/mi o 0 n・ kg で近似 してい る 。V O 2 ‑1 7 0 , V O 2 ‑1 7 0

/体 重 は, 2 . 5 土 0 . 31 1/mi n , 4 2 . 1 土 4. 1 8 ml /mi n・kg で あ っ た 。

3. 体格,体 力の 1 2 月 ( 前値) と 3 月 ( 後値) との成績 の変 動 ( 後値 一前値の差) 表 4 に示す体格につ い て み る と,皮下脂肪厚の腸骨稜部 ( ‑2 . 9 mm,p<O . 0 0 1 )と上腕園を除いて 後値が大 き く,体重 ( +0 . 9 9 kg , p<0 . 0 5 ) , 皮下脂肪厚の上腕 部

表 4 体格 の平均値,標 準偏差 (3 月) ,1 2 月 と 3 月の差

体 重 ( kg) 6 0 . 2 8 土 3. 7 7

1

ロ ー レ ル 指数

皮 下 脂 肪 厚 ( mm)

上 腕

肩 腹 陽 大 Fa‑ 周 胸 前 上 大

甲 骨 下

稜 腿

骨 荏 田 圃 園 田

腕 腕 腿

1 2 7 . 8 土 8. 2 1

1 9 3 1 2 9 6 8 7 5 7 8

土 1 . 1 2

土 1 . 0 1

土 1 . 9 5

土 1 . 5 2

土 1 . 5 7

9 0 . 7 土 2 . 8

5

2 6. 5 土 0 . 8 9 2 8. 5 土 1 . 1 7 5 1 . 6 土 2 . 6 7

+ 2 . 1* * +0 . 1

‑0 . 1

+ 1 . 4* * 註) *,**,***: t 検定に よる有意水準それぞれ 5%,1 %,0 . 1 %

を しめす

(4)

8 0 佐 藤 光 毅

(

+ 1 . 2 2m , p < 0. 0 1 ) , 胸 囲 ( +2 . 0 8 c m , p < 0. 05) ,

腿 囲 ( +1 . 38cm , p < 0. 01 ) がそ れぞ れ統計的 に有意で ある。

衰 5に 示す体 力につい て み る と ,筋力 の 減 少 と 持 久 力

PW C1 7 0 の増加 が みられる が ,統 計 的には握力 の ‑ 2. 4kgだ け が有 意 ( p< 0 . 01 ) 表 5 体 力の平均値,標 準偏差 (3 月) ,1 2 月 と 3 月の差

3 月 ∃3 月 ‑1 2 月 握 力 ( kg)

!

岨 9 土 4・ 3

背 筋 力 ( kg) i 1 4 5. 9 土 1 8. 0 PWC1 7 。 ( kpm/ mi n)

PWC1 0 7 0 / 体重 ( kpm/ mi n・ kg) V 0

O 2‑

1 7 0 ( 1 / mi n) V

O 2

̲1 7 0 / 体重 ( ml / mi n・ kg)

1 0 0 8. 1 土 1 60. 1 1 6. 8 土 2. 6 9

‑ 2. 4

**

‑ 6. 5 +6 8. 4 + 0. 8 蕊 ; ≡ :: 芸 l: 3 0: ≡ 註)**: t 検定に よる有意水準 1% を しめす

で ある。この 増 減傾 向 を前値 と後 値の相関係数 に よっ て みると,握 力 は0 . 8 3 2 ( p < 0 . 01 ),背筋力は 0 . 6 2 6 ( p <0 . 0 5 ) 0 , PW C 1 7 0 0,

PW C 1 7 0 /体重 , VO 2 ‑ 1 7 0 , V O2 ‑ 1 7 0 /体 重 等は ,そ れ ぞれ , 0 . 25 2, 0 . 03 6 , ‑0. 2 6 8 , 0. 349 と低い相

関係数 が 算出 され , いず れ も統計 的に有 意 では なか っ た 。 したが っ て,筋 力 は全 体的 に 高 い 者 は 高 く , 低 い 者は低 く 推移す る 慣 向 に ある と みられ るが ,持 久力 はほ ぼ 3か 月間で も 大 いに 変化 す る傾 向がある と み られ る。

Ⅳ 考察

体格的変化について,統計的には体重 , 上腕部皮下脂肪厚,胸囲,大腿 岡の増加 と腸骨稜部皮下脂肪厚の 減 少が有意で あ ったが,全体的には,皮下脂肪厚の増加 が影響 した と考え られ る体重 の増加 と同径値の増加 が顕著で ある。 この ことは練習時間の短縮が影響 した もの と考 えられ る。

1) 2)

体操競技者の練習継続中の筋 力低下傾 向につ いては,特 に背筋 力の低下傾 向は,東たち ( 1 9 6 0,1 9 6 1 ) が 報告 してい るよ うにスキルの上 昇 との関係 とも推察 され る。 しか し,握 力の低下については,東たちにはみ られず , この低下 は,練習方法が全習中心か ら部分の技術練習に変わ った ことと,慣 例卸 こお こなわれてい る体 力 トレー ニソグの内容に握力の強 化維持 を計 る項 目が欠落 していた こと, さらに,体格的変化 と同様に 練 習時間の短縮等が影響 された もの と考え られ る。

持 久力につ いては,後値の PWC1 7 0 の平均値が僅かに増加 してい るものの, 前後値の相 関係数が低い こ とか ら,測定時の体 の コンデ ィシ ョンや,倒 立静止時に,腹部や腰部 の筋緊張が不足 し動揺が比較的 目立つ 者に ,ジ ョギ ング時間を増やす よ うに指示 した こと ( PWC1 7 0 の個人値が 8 3 4‑1 1 3 7 kpm/mi n に高 くな った)等 が影響 した もの と考 え られ る,

これ らの ことか ら,今後の冬期間の練習内容は,技術練習 と合わせて活性組織量 の増量 ,すなわ ち,筋組 織量 の増加 を計 り,筋 力の低下 防止,特に,握力の強化を も目指す よ うな トレ‑ ニソグ内容が検討 されなけ ればな らな い と考える。さらに,運動 の処方は あ くまで も個人の特徴を捉 えて行われなければな らない と考 え る。

Ⅴ 要約

体操競技カ レベル 「中位 と下位 の中間 」 ( 全 日本体学生操競技連盟 の ラン クづけを参考に した) とみ られ る,年齢 2 0 歳 〜2 3 歳 の男子学生 9 名,体操競技歴 1 年 〜 6 年を対 象に,冬期間の練 習内容がいかに あるべ き かを検討す る基礎 資料を得 る 目的で,体格,体 力の消長に ついて調査 した。

測定は昭和 5 9 年 1 2 月と昭和 60 年 3 月の 2 期で お こな った 。

この期問に実施 された練習 の概要は,約 1 時間 3 0 分 の技術練 習 と,慣例的にお こなわれてい る約 3 0 分の体 力 トレー ニングで あ った 。

得 られた成績 は,以下 の如 くで ある。

1 . 体格 ,体力の レベルについて ,1 2 月の値 と体格的に も体力的に も適性度が高い と考え られ る一流体操

競技者 と比較す る と,体格は身長が 1 6 7. 7 土 3. 5 8 c m で若干大,体重が 5 9. 2 9土 3, 1 3 4kg , ロー レル指数 が

(5)

81 1 2 5. 8 土 7. 4 8で小 さ く,体脂肪率が 8. 2 土 0, 6 7%〜9. 5 % と推定 されはば同程度であった。

体力は,体の大 きさか らす ると筋力が握力 4 9. 5 土 3. 5 kg ,背筋力 1 5 2. 4 土 2 2. 1 kg で少 し低 く, 持久力は PWC

170

,PWC

1

7 0 /体重が 9 3 9. 7 土 81 . 7kpm/mi n,1 6. 0 土 2. 0 4kpm/mi n・kg で体操競技者 としては, 平均的 レベルとみ うけ られた 。

2. 体格の推移 ( 1 2 月値 1 3 月値)について,体重の増量 ( 0. 9 9kg,p<0. 0 5 ) ,上腕部皮下脂肪厚 ( 1 . 2 mm,p<0. 0 1 ),胸囲 ( 2. 1 c m,p<0. 0 1 ),大腿囲 ( 1 . 4c m , p<0. 0 1 )の増加 と腸骨稜部皮下脂肪厚の減 少 ( 2. 9mm, p<0. 0 0 1 )が統計的に有意であ った0

3. 体力の推移 ( 1 2 月値 ‑ 3 月値)について,筋力の低下 と PWC

170

の増加がみ られたが,統計的には握 力の低下 ( 2. 4kg, p<0. 01 ) が有意であった。

これ らの ことか ら,今後の冬期間の練習内容には,技術練習 と筋量の増加,筋力の維持強化等の検討,特 に,握力については考慮 されなければな らない ことが示唆 された。

本論文の要 旨は第 4 0回 日本体力医学会大会 ( 鳥砺市 ,1 9 8 5. 9. ) において発表 した。

引用文献

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99 0

参照

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