• 検索結果がありません。

福島県立医科大学 学術機関リポジトリ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "福島県立医科大学 学術機関リポジトリ"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Fukushima Medical University

福島県立医科大学 学術機関リポジトリ

This document is downloaded at: 2021-11-07T23:12:15Z

Title Analysis of expression of programmed cell death-ligand 1 (PD- L1) and BRAFV600E mutation in thyroid cancer( 内容・審査 結果要旨 )

Author(s) 関野, 瑞希

Citation

Issue Date 2020-03-24

URL http://ir.fmu.ac.jp/dspace/handle/123456789/1082

Rights

DOI

Text Version none

(2)

論 文 内 容 要 旨

氏名

し め いE

せきの みずき 関 野 瑞 希

学位論文題名

Analysis of expression of programed cell death ligand 1 (PD-L1) and BRAFPV600EP mutation in thyroid cancer

(甲状腺癌における

Programmed cell death-ligand 1 (PD-L1)

発現と

BRAFV600E

遺伝子変異 の検討 )

【目的】

Programed cell death ligand 1 (PD-L1)

は、

T

細胞表に発現する

PD-1

との結合によって

T

細胞性抗腫 瘍免疫を阻害し、癌細胞増殖をきたす。

PD-L1

は様々な腫瘍において発現が亢進し、予後不良との関連や 抗腫瘍療法への抵抗性の増加が報告されている。甲状腺癌においても臨床病理学的因子や予後との関連が 示唆されている。また、

BRAFV600E

遺伝子変異は甲状腺癌の進行に影響することがわかっている。今回、甲 状腺癌における

PD-L1

の発現と

BRAFV600E

遺伝子変異の有無、および細胞性免疫や液性因子との関連を調

べ、抗

PD-L1

抗体薬での治療の有効性を予測する因子を検討した。

【方法】初発の甲状腺癌

33

症例を対象とした。甲状腺癌臨床検体を用いて

PD-L1

発現と

BRAFV600E

遺伝子 変異および

CD8

発現を免疫組織学的染色法で調べ、臨床病理学的因子や予後との関連を調べた。

【結果】 免疫組織学的染色の結果、

PD-L1

23

(69.7%)

に発現を認めた。 甲状腺未分化癌における

PD-L1

陽性率は

3.36% (range 0-10.12)

であり、他の組織型と比べて高い傾向が見られた。

PD-L1

発現と臨床病理学

的因子の検討では、炎症性マーカーの一つである

Stimulation index

値の低下と有意に相関した

(p=0.046)

BRAFV600E

遺伝子変異は

23

症例

(69.7%)

で確認され、

BRAFV600E

遺伝子変異がある症例では

PD-L1

発現が有

意に多かった(

p=0.047

) 。また、

CD8+

発現が亢進していると

PD-L1

発現が有意に多かった(

p=0.003

) 。そ

の他、

PD-L1

発現と、年齢、性別、

Stage

、腫瘍径、深達度、リンパ管侵襲、静脈侵襲、遠隔転移の有無、

慢性甲状腺炎や再発の有無について統計学的に有意差は認められなかった。単変量および多変量解析か

ら、

BRAFV600E

遺伝子変異がある患者は良好な予後と有意に関連していた

(p=0.022)

。サブ解析により、

PD-L1

発現が陰性、

CD8+

発現が陽性、および

BRAFV600E

遺伝子変異がある症例において、良好な無病生存率を示 すことが明らかになった。

【考察】

PD-L1

発現は、

BRAFV600E

遺伝子変異の存在や

CD8+T

細胞の発現を包括的に評価することで、甲状腺癌患

者の予後指標となることが明らかになった。特に甲状腺未分化癌の患者において、免疫チェックポイント 阻害薬で効果が得られる患者を特定できる可能性があることを示唆した。

※日本語で記載すること。1200字以内にまとめること。

(3)

学位論文審査結果報告書

令和 2年

1

月 30日 大学院医学研究科長 様

下記のとおり学位論文の審査を終了したので報告いたします。

【審査結果要旨】

せきの

みずき 氏 名 関野 瑞希

所 属 医学部 甲状腺内分泌学講座

学位論文題名

Analysis of expression of programmed cell death ligand 1 (PD-L1) and BRAFV600E mutation in thyroid cancer.

免疫応答性を制御する

PD-L1

は、甲状腺癌を含め様々な腫瘍において発現が亢進し、予後 不良や薬物療法抵抗性との関連が報告されている。また、

BRAFV600E

遺伝子変異は甲状腺癌の 進行に影響することが知られている。 本研究では甲状腺癌における

PD-L1

の発現と

BRAFV600E

遺伝子変異の有無、細胞性免疫や液性因子との関連を包括的に評価し、臨床病理学的因子との 相関性や予後指標としての有用性を検討した

PD-L1

発現は

13

(39.4%)

に陽性で、臨床病理学的因子との相関解析では、炎症性マー カーの一つである

Stimulation index

値の低下と有意な相関を認めた

(p=0.046)

BRAFV600E

遺伝子変異は

24

症例

(72.7%)

で確認され、

BRAFV600E

遺伝子変異がある症例では

PD-L1

陽性 発現が有意に多かった(

p=0.047

) 。また、

CD8+

発現の亢進と

PD-L1

陽性発現は有意に相関し

(p=0.003)

。年齢、性別、

Stage

、腫瘍径、深達度、リンパ管侵襲、静脈侵襲、遠隔転移の有

無、甲状腺ホルモンや自己抗体値、および液性・細胞性免疫を示す値は、

PD-L1

発現と統計学 的に有意な関連は認められなかった。単変量および多変量解析から、

BRAFV600E

遺伝子変異の 存在

(p=0.022)

と低

CPR

(p=0.039)

であることは、良好な予後を示す予後因子となることが示 された。

令和2年

1

月6日に開催された学位論文審査会で研究成果が報告された。審査会では、

I

IV

期が混在した状態で予後解析をする妥当性、

ATC, FTC, MTC

といった予後も生物学的特

性も全く異なる組織型が一般的な

PTC

と混在して解析されている点、予後解析における少数

患者群の扱いやアウトカム定義の妥当性、末梢血での

MDSC

などの検討項目と局所での

PD-L1

などの相関性を検証する妥当性、結果を解釈する上での想定メカニズムなど様々な検討課題が

上げられた。申請者はその後、指摘事項それぞれに追加解析や修正をおこない、最終的には博

士課程研究論文として十分な新規性、重要性、妥当性を有するものとなった。以上から、本論

文は本学医学博士授与に値するものと判断した。

(4)

論文審査委員 主査 佐治 重衡

副査

三村 耕作

副査

吉本 由哉

学外評価者 光武 範史

参照

関連したドキュメント

やがて細胞増殖因子の影響を受け、線維芽細胞は収縮能をもつ筋繊維芽細胞へと分化し、創

(方法)初めに候補 EV-miRNA の選定を行った。手術検体により病理診断が確定した IPMN 2 例 と IPMN 由来浸潤癌( IPMC ) 2 例、及び非腫瘍対照 4 例の EV-miRNA を抽出し、

解明を試みた。それによると、α 2,6- シアル酸残基の欠損により、血管内皮細胞 上の PECAM/ 血管内皮増殖因子受容体( VEGFR2 ) / β

で、マウス筋芽細胞 C2C12 細胞を用いた骨格筋分化モデルにおいて薬理学的実 験を行った。 LPS 投与により筋分化は抑制され、この現象は Toll like receptor 4

Negative chronotropic and inotropic effects of lubiprostone on iPS cell-derived cardiomyocytes via activation of CFTR. ルビプロストンは CFTR チャネルの活性化を介して

本論文は、消毒剤として繁用されるポビドンヨードが生体に与える影響を検討したもの である。本研究では、HeLa 細胞を用いて、3x10 -2

さらに、IL-1βは、EA・hy926 細胞上に ICAM-1 などの接着分子の発現を誘導し、血管内

Title 膵島細胞シートへの改良型アデノウィルスベクターを用.