• 検索結果がありません。

Effect of a meal immediately after prolonged exercise on muscle glycogen repletion in rats meal-fed twice a day

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Effect of a meal immediately after prolonged exercise on muscle glycogen repletion in rats meal-fed twice a day"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

運動直後の給餌が筋グリコーゲン量の回復に及ぼす 影響 : 1日2回の間欠給餌ラットを用いて

著者 山本 章, 谷 健二, 赤田 信一

雑誌名 静岡大学教育学部研究報告. 自然科学篇

51

ページ 1‑9

発行年 2001‑03

出版者 静岡大学教育学部

URL http://doi.org/10.14945/00008373

(2)

運動直後の給餌が筋グ リコーゲン量の回復 に及ぼす影響

‑1日 2回の間欠給餌 ラ ッ トを用 いて一

Effect of a meal immediately after prolonged exercise on muscle glycogen repletion in rats meal-fed twice a day

山 本

 

0谷

 

健 二・ 赤 田 信 一

Akira YAMAMOTO,Kenii TANI and Shinichi AKADA

(平成12年10月 10日受理)

Abstract

The purpose of this study was to investigate the effect of a meal iFrmediately after

prolonged exercise on muscle glycogen content during recovery.

Male 6 wk‐

old rats of Sprague… ]Dawley strain were fed ineals twice a day at 08:00‑

09:00h and 20:00‑21:00ho Rats were individually housed in a roonl maintained on a 07:00‑19:00h light cycle and at a temperature of 21°

C.

After about 4 weeks,rats swam for 3 hours frorn 00:00h and were randollrlly divided

into two groups.Rats of Groupl were fed a meal at 08:00‑09:00h.Rats of Group2 were fed one third of the meal immediately fonowing exercise and remaining two third of the

meal frorF1 08:00ho Energy sources of rats were deterrnined immediately postexercise,after

5h,9 h and 17 h of recovery.

Serum levels of glucose and lactate were not significantly different between the two

groups at any recovery period.Serum FFA level after 9 h of recovery waslowerin Groupl than in Group2.Liver glycogen content after 5 h of recovery was higher in Group2 than in GrOupl.Glycogen contents of soleuS muscle and red gastrocnenlius muscle after 5 h of recovery were higher in Group2 than in Groupl.But white gastrocnernits lnuscle glycogen content was not significantly different between the two groups after any recovery period.

These results suggest that a meal immediately after exercise may effect the reple―

tion of glycogen in liver and red skeletal rnuscle after 5 hours of recovery.

筋 グ リコーゲ ンは長時間の有酸素的運動 の重要 な燃料 で あ り

(Ahlborg et al。

,1967;Her…

mansen et al.,1967)、

筋 グ リコーゲ ンの枯渇 は疲労 と関係 してい る(BergstrOm and Hultman,

1967)こ

とが以前 よ り指摘 されてお り、運動前 の筋 グ リコーゲ ンの貯蔵量 を高 めてお くことと、

運動 中 に脂肪酸 の利 用 を高 めてグ リコーゲ ンの利 用 を節約 す る ことが、パ フォーマ ンス を高 め るた めには重要 であ る と考 え られてい る。

一方、運動後 の筋 グ リコーゲ ンの再補充 については、長時間の激 しい運動 をして筋 グ リコー

(3)

山 本  章・ 谷  健 二・ 赤 田 信 一

ゲ ンを著 し く低下 させた場合 は、その回復 に少 な くとも24時 間 はかか る と指摘 されてい る (MacDougall et al.,1977;Piehl,1974)。 従 って、予選や決勝 のあるスポーツでは当 日あるい は翌 日に予定 される次の試合や練習 までに速やかに回復 を促す ような栄養処方が重要である。

筋 グ リコーゲ ンの材料 は糖質であ り、糖質の摂取 は合理的であるが、運動で減少 したグ リコー ゲ ンの再補充の効果 は糖の種類 (Bowtell et al.,2000)や 食品のグ リセ ミック・ インデ ックス (Burke et al.,1993)等 によって異な り、運動直後か ら数回に分 けて高糖質食 を摂取 した場合 には、十分な量の糖 をとることが回数の違いよりもグ リコーゲ ンの回復 に重要だ と指摘 されて いる

 (Burke et al.,1996)。

しか し、普通食の一部 を運動直後 に摂取 した場合のグ リコーゲンの回復効果 についての検討 は十分 にはなされていない。

そ こで、今回は、 ラッ トを実験動物 として用いて、普段通 りの時刻、即ち運動終了5時間後 か ら給餌す る群 と運動直後 に普段の量の

1/3を

給餌 し、5時間後 に残 りの2/3を 給餌す る群 とを 設 け、両群間で筋 グ リコーゲ ン量の回復 に違いが見 られる否かを検討 した。

 

1.実験動物および飼育方法

実験動物 は生後6週 (42‑44日)の Jcl:SD系雄 ラッ ト

(175.43±

0。78g、 日本 クレア株 式会社)を用いた。飼育室 は07‑19時 を明期、19‑07時を暗期 とす る12時 間の明暗サイクル と

し、室温 は23°Cに調節 した。

ラッ トは個別 に飼育 し、入荷 日の15時 か ら翌 日の10時 まで自由給餌 し、その後、20時 と08時 か ら、2日間 は2時間、次の2日間は1時間半、その後 は1時間ずつ 1日 2回間欠給餌 した。

飼育 は粉末飼料CE‑7(糖60%:日本 クレア株式会社)を 用い、摂食量 は毎給餌後測定 した。

飲水 は24時 間自由に摂取 させた。

実験開始5日前 までに、水 に慣れ させ るため、すべてのラッ トに2日間、 1日 目は5分間、

2日日は15分 間泳がせた。

2.実験手Л贋と運動負荷方法

4週間飼育後、飼育期間中 と同様 に給餌 にす る1群と運動直後 にも給餌す る2群とに分 け た。

実験最終 日は、20‑21時に給餌 した後、00時 か ら3時間の遊泳運動 を負荷 した。 その後、1 群 には運動終了5時間後の8時に普段通 り給餌 し、2群には運動直後の3時に給餌量の

1/3を

5時間後の8時に残 りの2/3を与 えた。1群の運動5時間後の給餌量 は2群の運動直後 と5時 後の合計給餌量 と体重当た り等量 になるようにした。

遊泳 は、前報 (山 0谷,1995)同様、水温35°Cで、直径約

40cm、

水深約40cmのポ リバケ ツ内で一度 に6匹ずつ実施 した。

運動直後 (3時)に 6匹、運動5時間後 (8時)と運動9時間後

(12時

)と運動17時 間後

(20

)に、両群 それぞれ、6匹ずつ屠殺 した。

3.血清の分離 と血清基質濃度の分析

屠殺後、体幹 より血液 を採取 し、Cの冷暗所で1時間放置 した後、3000rpmで15分 間遠心

(4)

して血清 を分離 した。血清 グル コース と乳酸濃度 は、YSI MODEL 2300STAT GLUCOSE&

L―LACTATE ANALIZER(Yellow Springs lnstrument Co,InC)、 遊離脂肪酸 (FFA)潮曼度 は ACS―ACOD法によりTOSHIBA TBA‑80FR自 動分析機で分析 した。

4.体組織 グ リコーゲ ン含量の分析

肝臓、 ヒラメ筋、勝腹筋の赤色部位 と白色部位 を氷上で素早 く摘出して、グ リコーゲ ン含量 を (Lo et al.,1970)の 方法で分析 した。

5.統計的処理

数値 は平均値 ±標準誤差で示 した。差の検定 はStudentの

testに

よった。

 

1.飼育期間中の体重 と摂食量

入荷時の体重 は175.4±0.8g、 飼育期間中の初体重 は176.7±1.Og、 最終体重 は299.2±2.6g、

飼育期間中の体重増加量 は122.5±2.7gであつた。

飼育期 間中の総摂食量 は540.2±6.7gであ り、08時〜09時 の摂食量 は

9.3±

0.lg/日 で20時

〜21時 の摂食量の

10.1±

0.lg/日 より有意 に (P〈0。001)低値 を示 した。

2.胃の重量

(Fig.1)

運動直後 は

13.1±

1.6gであった。運動5時間後の8時の時点では、運動直後 に約3g給餌 し 2群

(10.9±

1.Og)が給餌 しなかった1群

(8.6±

1。lg)よ り約2g重たかったが、両群間で 有意差 は見 られなかった。9時間後の12時 の時点では、8時に約5g給餌 した2群

(11.9±

1.

2g)よ 8時に約8g給餌 した1群

(12.5±

1。3g)のほうが高値ではあつたが、両群間で有意

差 は見 られなかった。17時 間後の20時 の時点で も、2群

(2.9±

0.6g)よ り1群

(3.9±

0.001g) が高値であつたが、両群間で有意差 は見 られなかった。

3.血清基質濃度の変化 (Table l)

血清グル コース濃度 は運動直後で最高値 を示 したが、運動5時間後、9時間後、17時 間後の いずれの時点で も、両群間で有意な差 は見 られなかった。

 

血清FFA濃度 は運動直後 に最高値 を示 し、9時間後の時点では1群2群に比べて有意 に

(p〈0.01)低値 を示 したが、5時間後 と17時 間後の時点では両群間で有意 な差 は見 られなかっ た。

血清乳酸濃度 はいずれの時点で も両群間で有意差 は見 られなかった。

(5)

山 本 

0谷

  健 二・ 赤 田 信 一

Stomach

05917

Time after swimmimg(hrS)

Fig.l Changes of stomach weight in rats.Va!ues are rneans±

SE.

Table l. Serunn levels of glucose,FFA and Lactate in rats

Group Time after exercise(hrs) Glucose(ntglal-) FFA QEq/D Lactate(mM)

︶ 一

︻0 を

Group

1

Group

2

0(03:00)

5(08:00) 9(12:00) 17(20:00)

5(08:00) 9(12:00) 12(20:00)

182.2二Lll.6

150。 7」

L3.5

163.8=ヒ

5.0 149.2=L3.8

158.3=ヒ

5.2

159.2二L2.7

156.2=L6.1

1176=ヒ

133

580」

62 267=L20a

448ニ

70

560=ヒ

82

484=ヒ

41

433=ヒ

26

3.2± 0.4

3.5± 0.5 4.6± 0.6 4.1± 0.5

3.8± 0.5 3.5±

0。4

2.9± 0.2

Values were FFleanS± SE.

a Significantly different from 9 hrs of GrOup2(Pく

0.01)。

4.組織 グ リコーゲ ン含量 の変化 (Fig。 2)

肝臓のグリコーゲン含量は、運動直後

(3.2±

.5mg/g)に比べて5時間後の時点では両群 と も有意に(p〈0。001)高値 を示 した。 しかし、5時間後の時点では、運動直後に給餌 されなかっ 1群

(22.1±

0。9mg/g)よ り運動直後に給餌 された2群

(33.7±

2.4mg/g)の方が有意に

(p

0.01)に 高値 を示 した。9時間後の時点では、1群

(31.9±

2.8mg/g)で5時間後の値に比 べて有意に (p〈0.01)高値を示 したのに対 して、2群

(33.0±

2.7mg/g)で5時間後 とほぼ 同値であり、両群間で差は見 られなかった。17時間後の時点では、1群

(36.2±

2.3mg/g)が

2群

(27.4±

3.3mg/g)よ り高値ではあらたが有意差は見 られなかった (pく0.07)。

(6)

30 20

ヽ い

︻O︶目

︵ mヽ 口 日︶目Om00︑︻O

Red gastrocnemius muscle

59

Time after

swlmmtng

(hrs)

59

Time after swimming (hrs)

59

Time after swimming (hrs)

Fig.2 Glycogen levels for liver, soleus muscle, red and white gastrocnemius muscle in rats. Rats were fed meals twice a day at 08

:

00-09 :00h and 20 :OO-21. :00h during breeding period.

On

the experimental day all rats swam for 3 hours from 00 :00h. Rats of Groupl were given a meal as usual from 08

:

00h.

On

the other hand, rats of Group2

were

given

one

third of the

meal

from immediately after the swimming and remaining two third from 08:00h. Values are means+SE.

*p(0.05, **p(0.01, ***p(0.001.

Liver Soleus muscle

 :::l::  

lVhite gastrocnemius muscle

(7)

山 本  章・ 谷  健 二・ 赤 田 信 一

ヒラメ筋のグ リコーゲン含量 は、運動直後

(2.3±

0.2mg/g)に比べて5時間後の時点では1

(p〈0.01)、 2群 (pく0。001)と も有意 に高値 を示 した。5時間後の時点では、1群

(3.1±

0.

2mg/g)に比べて2群

(4.3±

0.3mg/g)が有意 に (pく0.05)に高値 を示 した。9時間後の時点 では、1群

(4.0±

0.4mg/g)で5時間後 より有意 に(p〈0。01)高値 を示 したが、2群

(4.2土

0.3mg/g)で5時間後 と差が見 られず、両群間で有意差 は見 られなかった。17時 間後の時点 では、1群

(3.6±

0.3mg/g)で9時間後 と差が見 られなかったが、2群

(3.1±

0。2mg/g) では9時間後 より有意 に (p〈0。05)に低値 を示 した。 しか し、両群間で有意差 は見 られなかっ た。

誹腹筋の赤色部位のグ リコーゲンは含量 は、運動直後

(2.6±

0.2mg/g)に比べて5時間後の 時点では、1群

(3.1±

0.3mg/g)では差が見 られなかったが、2群

(4.4±

0.2mg/g)では有 意 に (p〈0.001)に高値 を示 した。5時間後の時点では、1群

(3.0±

0。4mg/g)に比べて2群

(3.9±

0.4mg/g)が有意 に(pく0。02)高値 を示 した。 しか し、9時間後の時点では1群

(3.0±

0.4mg/g)と 2群

(3.9±

0.4mg/g)で有意差 は見 られなかった。17時間後の時点で も、1群(3.

0.lmg/g)と 2群

(3.0±

0。3mg/g)で有意差 は見 られなかった。

誹腹筋の自色部位のグ リコーゲン含量 は、時点間で も両群間で も有意差 は見 られなった。

 

Ryan et al.(1993)は 4時間の遊泳運動の3時間後 も肝臓 のグ リコーゲ ンはほ とん ど回復せ ず、低値の ままであった と報告 し、Maehlem et al.(1978)は 疲労困億運動の回復 の初局面で は肝臓 より骨格筋のグ リコーゲ ンの回復の方が優先 されると指摘 した。 しか し、本研究の運動

5時間後の肝臓 のグ リコーゲン含量 は運動直後 に給餌 されなかった1群で も運動直後 に比べ著 しく回復 し、約7倍に増加 していた。 この相違の原因は、Ryan et al.(1993)は12時 間絶食 し たラッ トを用いていたが、本研究では運動開始 まで3時間 しか絶食 していないラッ トを用いた ためであ り、肝臓のグ リコーゲンの材料 になる腸か らの糖質の供給 に違いがあった ことによる のではないか と考 えられる。実際、運動直後の胃には餌が残 ってお り、1群5時間後の胃の

重量 は運動直後の重量 に比べて約4.5gも 低かった。運動直後 に給餌 された2群では、5時間後 の肝臓のグ リコーゲ ン量 は運動直後の値の約10倍 に増加 し、1群に比べて約1.5倍 も高値 を示 し た。2群5時間後の胃の重量 は運動直後 に比べ約2.2g低かったが、運動直後 に約3g給餌 し たので、正味では約5.2g減少 した ことになる。正確 な餌の量ではないが、腸か らの糖質の供給 2群1群より多かった と推測 され、その ことが1群より2群で高値 を示 した大 きな理由で はないか と考 えられる。

しか し、9時間後の肝臓のグ リコーゲ ン含量 は両群間で差 はな くなった。運動5時間後 に普 段通 り給餌 された1群も、運動直後 に3分の 1と 運動5時間後 に3分2を給餌 された2群も、

5時間後か ら9時間後の間の給餌量 を含めた胃の減少量 は約4gであった。従 って、1群では 運動直後 に給餌 されなかったので5時間後では十分 に回復せず、5時間後か らの給餌 によって

9時間後 には回復 し、2群では運動直後 に給餌 されたので5時間後 までに回復 し、9時間後で もその値 は変わ らなかったのであろう。17時間後の肝臓 のグ リコーゲン含量 は1群より2群 低値 を示す傾向(p〈0。

07)に

あったが、 この理由は17時 間後の2群の胃の中に餌 はほ とん ど残 っ てお らず、腸か らの糖質の供給がな くなっていたためではないか と考 えられる。

運動後の筋グ リコーゲ ンの再補充 に関連 して、Nesher et al(1985)│ま 血中グル コース濃度

(8)

が高い と筋でのグル コースの取 り込みが高い と報告 している。運動5時間後の ヒラメ筋 と勝腹 筋の赤色部位のグ リコーゲン含量 は運動直後 に給餌 された2群1群に比べ高値 を示 した。 こ の理 由は、運動直後か ら運動5時間後 までの腸 か らの糖質 の供給 と運動5時間後 の血清 グル

コース濃度が、有意差 は見 られなかった ものの、2群1群に比べて高値だった ことによるの か もしれない。Goodyear et al(1996)は 糖質摂取 により血中インス リン濃度の増カロが筋の

GLUT‑4ト ランスポーターを細胞 内プールか ら細胞膜ヘ トランスロケイションし、グル コー スの取 り込みを高めると指摘 し、Cohen(1986)はインス リン濃度の増加が筋のグ リコーゲ ン合 成 にかかわる酵素の活性 を増加 し、ホスホ リラーゼの活性 を抑制することか らグ リコーゲンの 回復 を促す と報告 している。本研究ではインス リン濃度 を測定 していないので明かではないが、

糖質 を60%含む餌 を運動直後 に給餌 した2群ではインス リンの分泌が促 された可能性が高い。

その ことがグ リコーゲ ン含量の回復 を促 したのか もしれない。いずれにしろ、運動直後 に普通 食が給餌 され ることで運動5時間後の筋 グ リコーゲ ンの回復が著 しく高 まることが明 らかにさ れた。

運動5時間後のヒラメ筋のグ リコーゲ ン量が、運動直後の値 に比べて、運動直後 に給餌 され なかった1群で も有意 に増加 した理由は、前述 した運動直後 にも胃に残 っていた餌が消化吸収 され、糖質が供給 され、血中グル コース濃度 も正常範囲に維持 されていた ことに加 えて、筋収 縮貝口ち運動 によ リイ ンス リンに依存 しないGLUT‑4の細胞 内か ら細胞膜への トランスロケー ションが起 こったためではないか と考 えられ る (Hansen et al,1998;Ivy and Kuo,1998)。

Van Han et al(2000)は 運動後の回復初期20‑30分間には、細胞膜 にGLUT‑4が残 っている ためグル コースの取 り込みが高い と報告 している。

勝腹筋の自色部位のグ リコーゲ ン含量 は両群間で も時点間で も差が見 られなかった。前報(山

本 ら,1986;山本 と谷1995)で指摘 した ように、持久的な遊泳運動ではヒラメ筋や勝腹筋の赤 色部位のグ リコーゲ ンが減少 してか ら勝腹筋の自色部位のグ リコーゲ ンが減少す る。

Kuo et al.

(1999)はラッ トに6時間の遊泳運動 を負荷 した場合 には、勝腹筋の自色部位のグ リコーゲン 含量 も有意 に減少 した と報告 しているが、本研究では遊泳時間が3時間 と短かったため赤筋 タ イプの筋のグ リコーゲ ンの利用だけでエネルギーが供給がほぼ満たされ、運動直後で も高値 を 維持で きたのではないか と考 えられ る。また、筋 グ リコーゲ ンの回復 は主に運動後の筋 グ リコー ゲ ンレベルによって調節 されている (Price et al.,2000)の で、運動直後 といずれの回復時点 の間で もグ リコーゲ ンレベルに差 はみ られなかったのではないか と考 えられる。

運動9時間後 と17時 間後の筋グ リコーゲン含量 はいずれの筋で も両群間で差 は見 られなかっ た。運動後の筋 グ リコーゲ ンの回復 には二つの局面があ り、最初の局面 は回復初期の45‑60分

間で回復が著 しく、インス リンに依存 していないが、第二局面 はグ リコーゲ ンが完全 に再貯蔵 されるまで24時 間ゆっ くりと続 き、インス リンに依存 していると報告 されている(Maehlum et

al。

,1997;Price et al.,2000)。

運動5時間後の時点では、1群では運動直後 に給餌 されなかっ たために、第二局面の糖質補給 に伴 うインス リン依存のグ リコーゲ ン再貯蔵が不十分であ り、

その ことがグ リコーゲ ン含量 に群間で差 をもた らしたが、9時間後 と17時 間後の時点では両群 とも二つの局面 に大 きな差がな くなったため、群間で差が見 られな くなったのではないか と考 えられる。

以上の ことか ら、今回のような持久性運動直後の給餌 は5時間後のグ リコーゲ ンの回復 には 大 きな効果 を与 えるが、9時間後、17時 間後のグ リコーゲ ンの回復 には大 きな効果 を与 えない

(9)

8

ことが明 らか にされた。

山 本 

0谷

  健 二・ 赤 田 信 一

本研究 は持久性運動直後の食事が筋グ リコーゲンの回復 に効果があるか どうかを明 らかにす るために行われた。

6週齢のSD系雄 ラッ トを08‑09時 20‑21時の 1日 2回の間欠給餌で飼育 した。飼育室 は

07‑19時を明期 とする12時 間の明暗サイクル とし、室温 は21度 に調節 した。約4週間後、00時 か ら3時間の遊泳運動 を行わせ、ラッ トを2群に分 けた。1群には普段通 り、08‑09時に給餌 し、2群には3分1を運動直後 に、残 りの3分2は08‑09時に給餌 した。そして、運動直 後、5時間後、9時間後、17時 間後の時点で運動のエネルギー源の変化 を比較 した。

結果 は次の通 りであった。

1)血清グル コース と乳酸濃度 は両群間でいずれの時点で も有意差 は見 られなかった。

2)血FFA濃度 は運動9時間後の時点で1群2群に比べ低値 を示 した。

3)肝臓 のグ リコーゲ ン含量 は運動5時間後の時点で1群に比べ2群が高値 を示 した。

4)ヒ ラメ筋 と勝腹筋の赤色部位のグ リコーゲン含量 は運動後5時間後の時点で1群に比べ 2群が高値 を示 した。

5)勝腹筋 の自色部位 のグ リコーゲ ン含量 はいずれの時点で も両群間で差が見 られなかっ た。

以上の結果か ら、運動直後の給餌 は運動5時間後の肝臓や赤筋のグ リコーゲンの回復 には効 果があることが示唆 された。

引用文献

Ahlborg B,Bergstrolm J,Ekelund LG,and HultFrlan E(1967)lⅥ uscle glycogen and muscle electrolytes during pro10nged physical exercise.Acta Physiol Scand 70,129‑142.

Bergstrolm J,He■ 11lansen L,Hultrrlan E,and Saltin B(1967)Diet,muscle glycogen and physical perfo.11lanceo Acta Physiol Scand 71,140‑150.

Bowtell JL,Gelly K,Jackman】 L,Patel A,SiIIleoni M,and Rennie MJ(2000)Effect of different carbohydrate drinks on whole body carbohydrate storage after exhaustive exercise.J Appl Physio1 88,1529‑1536.

Burke LM,Collier GR,and Ha[暮eaves M.(1993)M[uscle glycogen storage after prolonged exercise;effect of the glycenlic index of carbohydrate feedings.J Appl Physio1 75,

1019‑1023。

Burke LM,Collier RG,Davis PG,Fricker PA,Sanigorski AJ,and Hargreaves M (1996) Muscle glycogen after pr010nged exercise:effect of the frequency 6f carbohydrate feedings.Am J Clin Nutr 64,115‑119。

Cohen P (1986)Muscle glycogen synthase.Enzymes 17,461‑497

Goodyear LJ,HirdⅡlan MF,NapoH R,Calles J,Markuns JF,Liungqvist O and Horton ES (1996)Glucose ingestion causes Glut 4 translocation in human skeletal muscle.

E)iabetes 45,1051‑1056.

Hansen PA,Nolte LA,Chen MIⅥ and Holloszy JO(1998)Increased GLUT‑4 translocation

(10)

mediates enhanced insulin sensitivity of muscle glucose transport after exercise. J Appl Physio1 85,1218‑1222.

Hel■1lansen L,Hultman]E,and Saltin B (1967)Muscle glycogen during prolonged severe exerciseo Acta Physiol Scand 71,129‑139.

Ivy JL and Kuo C‐ H (1998)]Regulation of Glut 4 protein and glycogen synthase during muscle glycogen synthesis after exerciseo Acta Physiol Scand 162,295‑304.

Kuo C‐

H,Hunt DG,Ding Z,and lvy JL(1999)Effect of carbohydrate supplementation on postexercise GLUT‑4 protein expression in skeletal lnuscle.J Appl Physio1 87(6),2290

‑2295.

Lo S,Russell JC,and Wegeles AW (1970)Dete.11lination of glycogen in small samples.J Appl Physio1 28,234‑236.

1/1acDougall JD,Ward GR,Sale DG,and Sutton JR(1977)M[uscle glycogen repletion after

high‐

intensity interrnittent exercise.J Appl Physio1 42,129‑132.

M[aehlum S,Hostmark AT,and Hermansen L(1997)Synthesis of muscle glycogen during

recovery after severe exercise in diabetic and non‐

diabetic subject.Scand J Clin Lab lnvest 37,309‑316.

Maehlurrl S, Felig P, and Wahren J(1978)SplanChnic glucose and muscle  glycogen

lnetabolisIIl after glucose feeding post‐

exercise recoveryo Am J Physiol Endocrinol Metab Gastrointest Physio1 235,E255‑E260.

Nesher R,Karl SE,and Kipnis DM(1985)Dissociation of effects of insulin and contraction

on glucose transport in rat epitrochlearis muscle.Arrl J Physiol Cell Physio1 249,C226

‑232.

Pie尊lK(1974)Time Course for refilling on glycogen stores in human muscle fibres

fonowing exercise‐

induced glycogen depletion.Acta Physiol Scand 90,297‑302.

̲  Price TB,Laurent D,Peteren KF,Rothman DL and Shullrlan GI(2000)Glycogen loading alters lnuscle glycogen resynthesis after exercise.J Appl Physio1 88,698‑704 Ryan C,Ferguson K,and]Radziuk J(1993)Glucose dynarrlics and gluconeogenesis during

and after prolonged swimming in rats.J Appl PhysiO1 74,2404‑2411.

Van Hall G,Shirreffs SM,and Calbet JAL(2000)]Ⅵ uscle glycogen resynthesis during

recovery fronl cycle exercise i no effect of additional protein ingestion.J Appl Physiol 88, 1631‑1636.

山本章・ 谷健二・ 国崎弘 (1986)欠食が運動 によるエネルギー源の変化 に及ぼす影響 。東海体 育科学 8,35‑45.

山本章・ 谷健二 (1995)給餌時刻の変更が運動のエネルギー源 に及ぼす影響.静岡大学教育学 部研究報告 (自然科学編)45,55‑63.

参照

関連したドキュメント

 基本波を用いる近似はピクセル単位の時間放射能曲線に対しては用いることができる

最後に要望ですが、A 会員と B 会員は基本的にニーズが違うと思います。特に B 会 員は学童クラブと言われているところだと思うので、時間は

限られた空間の中に日本人の自然観を凝縮したこの庭では、池を回遊する園路の随所で自然 の造形美に出会

子どもの学習従事時間を Fig.1 に示した。BL 期には学習への注意喚起が 2 回あり,強 化子があっても学習従事時間が 30

運航当時、 GPSはなく、 青函連絡船には、 レーダーを利用した独自開発の位置測定装置 が装備されていた。 しかし、

【留意事項】 手続きに時間がかかる場合がある

「Long Interval Time」には、ロングインターバル時間(0~355)(単位: ms)を指定し、GUI 上で算出したロング インターバルベース時間(Measurement Mode

・私は小さい頃は人見知りの激しい子どもでした。しかし、当時の担任の先生が遊びを