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中国における国際コンテナ輸送に関する一考察

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Academic year: 2021

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神奈川大学大学 院経営学研究科 『研究年報』第11号 20073月 19

■ 修士論文要旨

中国における国際コンテナ輸送に関する一考察

‑ ハ ブ港 としての上海港 に視点 をおいて ‑

AStudyoftheInternationalContainerTransportinChina

‑ViewpointinShanghaiPortofAsianHub‑

神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 博士前期課程

巨 享 呈 罰 j 建 民

JianMinCao

■キーワー ド

国際コンテナ輸送、上海港、海運企業

港湾は海陸輸送の結節点 として国際貿易に伴 う 取引商品の海上輸送の窓口であ り、国の地域経済、

交通、産業 などの諸活動 を支 え、その経済発展 と 国民生活 に寄与 してい る。過去10年以上 にわ た り、世界の国際 コンテナ輸送は年平均10%近い驚 異的な成長 を持続 して きた。なかで も中国の港湾 の伸びは著 しく、 この10年間(1994‑ 2005年)で 390万TEUか ら7,564万TEUへ と実 に約20倍 の成 長 をみせ、今や世界1位の座 を占めている。

上海港 は19世紀半 ばに対外 開放 され た中国最 大の港湾で、長江の南岸、黄浦江 との合流点に位 置 している。中国南北沿岸、長江流域輸送な らび に国際輸送の中枢で あ り、世界約160の国 と地域 の約400の港湾 と結ばれている。1990年以降、上 海が金融、貿易の中心 として発展す るに伴いコン テナ取扱量 も飛躍的に増加 した。

さらに、現在上海市の東南端の芦湖港付近か ら およそ30km南東に位置す る小洋 山 ・大洋山鳥に、

新たな大水深 コンテナター ミナル とその ター ミナ ル を結ぶ東海大橋の整備が進め られてお り、津 山

新港 プロジェク トと呼ばれている。最終計画では 2020年 の完成 時 には、50バ ース年2000万TEUの 巨大港湾基地が誕生す る。

しか し、東 アジア諸国では、21世紀 には東 アジ アでの国際 コンテナ輸送がよ り一層 に活発になる ことを見込んで、国家的なプロジェク トとして港 湾の整備や開発に積極 的に進んでいる。 また、新 しい港湾建設 とともに、国際 コンテナ輸送市場の 競争力の強化 と拠点港湾 としての地位 を確保す る ために港湾整備に加 え管理運営政策にも積極 的に 取 り組んでいる中で、上海港 が中国全土 をカバ ー で きるロジステ ィクス ・ハ ブ港、北東 アジアの ト ランシ ップセ ンターを目指す課題 は山積み してい る。

まず、競争相手国及び国内各港 の更 なる職烈 な 競争の中で、ハ ブ港 としての上海港 はどう対応 し、

運営 ・管理す ることが今後の重要 な課題で あるO また、上海港の利用者 に対す るメ リッ トを高める ための物流処理や通関手続 きなどに関す るソフ ト 側面での支援 と改善 も課題のひ とつである。 もう

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20 神奈川大学大学院経営学研究科 『研究年報』第11号 2007年3月

一つの課題 としては、上海港務局が上海国際港務 集 団有 限公司

( S I P G)

と上海市港湾管理 局 を政 企分離 したことである。政企分離、独 占打破の趨 勢 にどう順応 し、会社経営方針、管理方法、経営 方式及び業務 に取 り組む姿勢の面で も大 きな変化 が求め られている。

本論文 は中国における国際 コンテナ輸送の発展 状況及び中国各コンテナ港 の現況、 とくにハ ブ港 と しての上海港 に視点 をおいて、上海港 の現況、

管理 ・運営、今後の課題、そ して上海港 における 主要海運企業の現況、運営、今後の課題などにつ いて考察 し、今後のハ ブ港 としての上海港及び国 際 コンテナ輸送の課題 を解明す るものである。下 記の様 な章立てである。

第 Ⅰ章 は、 コンテナの発明、 コンテナ輸送の誕 生、その発展、現在の状況 について考察 し、国際

コンテナ輸送における港湾の役割 を分析する。

第 Ⅱ章 は、中国港湾発展の歴史 をは じめ、中国各 大 コンテナ港の港湾建設、管理 ・運営及び港湾法、

また港湾 における国際コンテナ輸送の発展 と海運 企業 などについて考察す る。

第 Ⅲ章 は、上海港 の施 設現況 と洋 山新港 プロ ジェク ト及び上海港の管理 ・運営の現状について 考察 し、上海港の今後の発展す る中に存在する課 題 を論述す る。

第Ⅳ章 は、上海港 におけ る海 運企業、主 に上 海 を地元 としてい る中国海運集団総公司 (China Shipping)の発展、組織、子会社 と海外展開及び 今後の計画 について、 またその競争相手‑ 中国 遠洋集 団総公司、中国対外貿易輸送集団総公司、

上海市錦江航運有限公司などを考察 し、中国海運 企業の発展 に関す る主要 な問題点 を論述す る。

第 Ⅴ章 は、海外各国、 日本 と韓国の港湾振興策 を挙 げて、上海港の対抗策について、 または上海 港 と上海港 における国際 コンテナ輸送の共通課題 を論述す る。終わ りとして、中国港湾の今後民営 化につ いて考察す る。

参照

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