【 平 成14年 度 国 際 経 営 フ オ ー ラ ム 】
中 国 に お け る 政 治 経 済 と企 業 経 営 ・文 化
柳 田 仁
神 奈 川 大 学経 営 学部 は 、2002年11月26日 に平 成14年 度 の公 開 国 際経 営 フ ォー ラム を開催 した。 今 回の 国際 経 営 フ ォー ラム は 「中 国 にお け る政 治経 済 と企 業経 営 ・文 化 」 とい うテ ーマ で 中 国 の上 海復 旦 大 学教 授 で あ る曹振 威 氏 と中 国東 北 大学 教 授 で あ り、 日本 で会 社 経 営 を して い る劉 玉勤 氏 を招 い て 、講 演 を行 った 。
国際 経 営 フ ォー ラム は神 奈 川 大 学 国 際経 営 研 究 所 が 主催 し、柳 田仁 教授(国 際 経 営研 究 所 所 長)の 総合 司 会 に て行 われ た 。 フ ォー ラ ム は柳 田所 長 の挨 拶 、 田畑 光 永 教 授(神 奈 川 大学 経 営 学 部 教授)の 基調 講 演 、劉 玉 勤 氏 と曹 振 威 氏 の 講演 、 質 問 タ イム とい う順 序 で行 わ れ た。 また報告 者 に留 学 生 を交 えて座 談 会 も行 われ 、 田畑 教 授 は その座 長 を務 め られ た。
(1)田 畑 光 永教 授 の基 調 講 演
田畑 光 永 氏 の基 調 講 演 テ ーマ は 「中 国 にお け る政 治 ・経 済」 で あ る。 田畑 氏 は講 演 に あ た って 、 中 国の 政 治 ・経 済 の現 状 を紹 介 され た。
まず 、2002年11月 に開催 され た 中国 共 産党 第 十 六 回 全 国 人民 代 表 大 会 を紹 介 され た。 この 大 会 は5年 に一 度 開催 され る もの で あ り、期 間 が2、3週 間 にわ た る極 め て重 要 な 中国 共 産 党 の行 事 で あ る。大 会 で は 中 国の 基本 的政 治 、経 済 方 針 が決 め ら れ、 中国 共 産 党指 導 者 の人 事 の 変 更 が行 わ れ る。 今 回 の大 会 で は 中国 共 産党 トップ グル ー プの常 任 委 員7人 の うち6人 が退 くこ とに な って い る。 江 沢 民 、 朱錯 基 な ど それ まで の 中国指 導 者6人 が 辞任 した 。 この よ うな現 役 指 導 者 が 党 の 大 会 で 自 ら引 退 す る こ とは中 国共 産 党 の歴 史 の 中 で初 め ての こ とで あ る。 これ は中 国 政治 が 正 常 化 に向 か って い る象 徴 だ と田畑 氏 は主張 され て い る。江 沢 民(76歳)や 朱鋳 基 な ど が 引 退 した後,胡 錦 涛(59歳)が 中国 共 産党 の 最 高指 導者 にな り、党 の トップ グ ル
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一 プの 人 数が9人 に増 え、 平均 年齢 は70歳 か ら62歳 に若 くな って い る。 また、 今 回 の 党 の大 会 で は私 営 業 者 が 中国 共 産党 員 にな る こ とを初 め て認 め た。 これ はそ れ ま で に労働 者 階級 の代 表 とされ てい る中 国共 産 党 が 資本 家 階 級 を同志 と して認 め 、 質 的 な変化 を果 た した象徴 だ と田畑 氏 は述 べ られ た。
次 に、 田畑 氏 は 中 国経 済 の 高 度 的 な成 長 ぶ りを紹 介 され た 。 中 国 は改 革 開放 を実 施 して以 来 、特 に90年 代 に入 って か ら経 済 的 な高度 成 長 を果 た して い る。2002年 に、
中 国のGDPは2兆2億 ドル にの ぼ り、10年 間 で二 倍 の経 済 成 長 ぶ りをみ せ て い る。
過 去 九 年 間 にわ た っ て 日本 は 中国 の最 大 の貿 易 相 手 国 だ った が 、近 い将 来 に ア メ リ カ の対 中貿 易 額 は 日本 を追 い抜 くこ とに な るか も しれ な い と田畑 氏 は述 べ られ た。
ま た、2002年8月 まで に、20年 余 りにわ た っ て 、 中 国へ の 海外 投 資 額 は契 約 ベ ース で8000億 ドル で あ り、 実 行 ベ ース で4300億 ドル に達 してい る。 中 国へ 投 資 す る会社 は41万 社 余 りで あ る こ とを紹介 され た。 外 国資 本 が 中国へ 投 資 す る 目的 は コス トの 安 さ を追 求す る こ とか ら中国 の 巨大 な マ ー ケ ッ トを獲 得 す る こ と に移 行 してい る と 田畑 氏 が話 され た。 氏 は 日本経 済 に と って、 中 国 は非 常 に大 きな存 在 だ と明 言 され た。
最 後 に田畑 氏 は 中 国の 西 部 大 開発 計 画 を簡 単 に紹 介 し、 貧富 差 の 問題 、 不 良債 権 問題 や 自然 環 境 問題 な ど中 国経 済 に存 在 す る問題 につ い て も触 れ た。
(2)劉 玉 勤教 授 の講 演
二 番 目の劉 玉 勤 氏 の講 演 テ ーマ は 「中 国 に お け る企 業経 営」 で あ る。 劉 氏 は 「中 国 の公企 業 の民 営 化 」 とい う資料 を も とに中 国 国有 企 業 の 民営 化 につ い て述 べ られ た。劉 氏 の講 演 は 中 国式 社 会 市 場経 済へ の紹 介 か ら始 まった 。 中 国式 社 会 主 義 市 場 経 済 は 中国 が 旧 ソ連 や東 ヨー ロ ッパ諸 国 と異 な る改 革 を実 施 した結 果 で あ り、 中国 社 会 主 義 と市 場 経 済 の連 合 体 で あ る こ とを紹 介 され た。 また 、 この よ うな社 会 主 義 市 場 経 済 の 中で従 来 か ら存 在 す る国有 企 業 は外 資 系 企 業 や 民 間企 業 を相 手 に競 争 力 が 低 下 して い る事 実 が あ り、 その ため に中 国政 府 が1999年 に国有 企 業 の民 営 化 を事 実 上公 認 した こ とを述べ られ た。
具 体 的 に は、 国有 企 業 の民 営 化 の 進展 状 況 につ い て 国有 企 業 を株 式 会 社 形 態 に改 革 し、 政 府 が資 本 の過 半 数 を所 有 す る段 階 、 政府 が 持 分 を売 却 し、完 全 民 営 化 に な る段 階 の二 つ に分 か れ る こ と を述 べ られ た。 また 、 「法律 上 の民 営 化 」 と 「事 実 上 の民 営 化 」 が あ り、 「事 実 上 の民 営 化 」 が 「法 律 上 の民 営 化 」 を促 す 契 機 と な り、
「法律 上 の民 営 化 」 が 「事 実 上 の民 営 化 」 の あ り方 を左 右 す る重 要 な要 因 だ と主 張
され た 。 さ らに 、劉 氏 は 中国 国有 企 業 の民 営 化 の 背景 、過 程 や 実 態 につ い て詳 し く 話 され た。
中 国 国有 企 業 民 営 化 の 背 景 が 三 つ挙 げ られ た 。1)1990年 代 に入 って か ら市 場競 争 が 激化 し、企 業 経 営 が悪 化 す る と国有 企 業 の機 能 は低 下 して きた こ とで あ る。外 資系 企 業 や民 間企 業 が 強 力 的 な競 争 主 体 と して市 場 参 入 し、 中国経 済 は次 第 に売 り 手市 場 か ら買 い手 市 場 へ 移行 す る中 、 国有 企 業 の収 益 性 が著 し く低 下 した。 国有 企 業 の経 営 悪 化 は企 業 税 収 に依 存 す る地 方 財 政 を直撃 した結 果 、地 方行 政 は企 業 売 却 とい う最 終 手 段 に踏 み 切 る しか なか った。II)成 功 した少 数 の企 業 で 、企 業 経 営 の 実権 は行 政 か ら経 営 者 に移 り始 め た こ とであ る。m)1990年 代 に民 間企 業 や外 資 系 企 業 は沿 海地 域 を中心 に急 速 な発 展 を見 せ た こ とか ら市 場 経 済 化 が 進 ん だ地 域 で 、 非効 率 的 な国有 企 業 に資 源 を投 入 す る よ り、 民 間企 業 や外 資 系 企 業 の発 展 環 境 を整 え るほ うが 、政 策 目的 の達 成 に効 率 的 で あ る とい う見 方 が 出 て きた こ とで あ る。
以 上述 べ た背 景 の 中で 、 中国 は1993年9月 に 開催 され た 中 国共 産 党 第 十 四 回全 国 大 会 の 第3次 会 議 で事 実 上計 画経 済 か ら全 面 的 な市 場 経 済化 を 目指 す 「社 会 主 義 市 場経 済」 路 線 を打 ち 出 した。 この路 線 は 国有 企 業 改革 の一 環 と して国有 企 業 を株 式 合作 制 に改 組 す る こ とや民 間 ・個 人 に売 却 す る こ とを容 認 し、 中 国国有 企 業 の民 営 化 を可 能 に した。1997年 に9月 に中 国 共産 党 は第 十五 回全 国大 会 を開催 し、 この大 会 で 一般 業 種 で の全 面 的 な民 営 化 を進 め る こ とを認 め た。 また、1999年 に開催 され た中 国 共 産党 第十 五 回大 会 第4回 会議 で 国有 企業 の民 営 化 方 針 が 再確 認 され た。 そ れ 以 来 、 国有 企 業 の民 営化 対 象 は従 来 の 中小 企業 か ら大 企 業 へ 拡 大 し、現 在 の民 営 化路 線 は 国有 大企 業 の民 営 化 へ 向 か って い る。
中 国 国有 企 業 民 営 化 の 実 態 と して は 、2000年 まで に国有 企 業 数 は ピー ク時 の5割 弱程 度 に まで減 少 した結 果 に な って い る。 国 有企 業 の民 営 化 は企 業 制度 改革 に よる 民営 化 、従 業 員 所 有 に よる民営 化 、民 間企 業 に よる買 収 、破 産 処 理 な どの形 態 で 進 め られ て い る。 政 治 的 な問題 が ほ とん ど解 決 され た こ とに よっ て 、近 い 将来 、 中 国 国有 企 業 の民 営 化 過程 は大 体 完成 され る と予想 して い る。
以 上述 べ た よ うに 、劉 玉勤 氏 は中 国 国有 企 業 の民 営 化 を系 統 的 に紹 介 し、 わ れ わ れ に中 国企 業 をみ る新 しい視 点 を与 え て くれ た。
また、劉 氏 は 中 国の 北部 を代 表 す る東 北 大 学 の教 授 を勤 め なが ら 日本 にお い て は ベ ンチ ャー企 業 を経 営 してい る。 企 業 の取 引 は 中国 、 ア メ リカ、 カナ タな どの企 業 を相 手 に して い る。 ベ ンチ ャー企 業 を経 営 す る経 験 か ら劉 氏 は グ ロー バ ル化 時代 の 企業 経 営 を理 論 と現実 を結 びつ け なが ら分 か りやす い講 演 を され た。
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さ らに、劉 氏 に は 日本 で留 学 してい た経 験 が あ るの で彼 の 成功 は多 くの留 学 生 に 勇 気 と励 み を与 え て くれ た こ とだ ろ う。
(3)曹 振 威 教授 の講 演
曹 振 威 氏 の報 告 テ ー マ は 「日中の企 業 文 化 」 で あ る。 曹 氏 は トヨタ 自動 車 が 中国 で の新 型 車 販 売 戦 略 の 失 敗 例 を挙 げ なが ら経 済 貿 易 と文 化 の 関係 につ い て語 っ た。
曹 氏 は文 化 の差 異 を重 視 しな い こ とが ビジネ ス の失 敗 に導 くこ とさえ あ る とい う見 解 を展 開 され た。
曹 氏 は これ に関 して 以 下 の よ うな具体 的 な例 で 説 明 され た。
トヨ タ自動 車 は2002年 に本 格 的 に 中国へ 進 出す る こ とに な った 。6月5日 に トヨ タ 自動 車 は 「北 京 国際 自動 車展 覧 会」 で初 め て完 成 車 のモ デ ル を発 表 した。 そ の完 成 車 の 名 前 を 「T‑1」 と設 定 し、 ラ ン ク付 け を 「経 済型 」 と して い た 。 中国 で は
「経 済 型 」 自動 車 とは10万 元 前 後 の 値 段 を もつ もの だ と思 わ れ る 。 そ れ故,一 般 国 民 が 買 うこ とは可 能 に な る。 中国 で は 「トヨタ」 とい うプ ラ ン トは人気 が あ る。 さ らに発 表 した完 成 車 はDVDプ レーヤ が付 い て い て デザ イ ン も洒 落 な もの で あ る。 そ の ため に中 国 の 自動 車 フ ァ ンが 大 い に期 待 して い た。価 額 は購 買 能 力 に許 され るの で あれ ば乗 って み た い と思 う人 が 多 か った。 一 方 、 トヨタ 自動 車 は中 国 の消 費 者 が 早 く価 額 を発 表 して ほ しい気持 ち に反 して価 額 の発 表 を引 き伸 ば し、販 売 宣伝 に力 を入 れ るば か りで あ っ た。 そ して 、10月8日 に トヨ タは新 型 車 の販 売 を始 め た。 し か しそ の価 額 は 「経 済 型 」 車 の10万 元 前 後 で は な く、最 高19.5万 元 もあ っ た。 それ は一 般 国 民 が負 担 で きる よ うな もの で は なか った。 トヨ タの この よ うな販 売 戦 略 に 対 して,中 国 の 自動 車 消 費 者 は強 く反発 した 。 そ の反 発 はか な りの範 囲 で広 が っ て い た。 販 売戦 略 の失 敗 で 、 も と も と中 国 で 人気 が あ る 「トヨタ」 とい うプ ラ ン トは 傷 つ け られ る こ と とな った。
失 敗 した原 因 を分 析 してみ る と,中 国文 化 や 中 国入 の 考 え方へ の 了解 が 足 りな い のが 一番 の原 因 で あ る。 トヨ タ 自動 車 の販 売 ス タ ッフ は当 時全 員 日本 人 だ っ た。 そ の ため に 中国 人 の考 え方 を十 分 理解 す る こ とが で きなか った 。 トヨタ 自動 車 の販 売 戦 略 は決 して 商業 慣 習 を反 した もの で は ない 。 国際 的 に は適 当 な販 売 戦 略 だ と見 ら れ るの に違 い な い。 しか し、中国 人 の考 え方 か らみ れ ば 、 トヨ タ自動 車 は 「経 済型 」 と宣 伝 して い た 自動 車 につ け た19.5万 元 の価 額 が 中国 自動 車 消 費 者 の購 買 力 を遥 か に超 え、 あ ま りに も中 国人 の期 待 を裏 切 った とい こ とで あ る。 そ の た め に中 国人 は
トヨ タの 自動 車 販 売 戦 略 に予 想 以 上 の 反発 を示 した。
曹 氏 は トヨ タ自動 車 の販 売 戦 略 の 失敗 は トヨ タが 中国 へ の進 出 に失 敗 した とい う こ と を象徴 す る もの で は な い と述 べ られ た。 しか し、 元 来 、 中 国文 化 や 中国 の消 費 者 心 理 を よ り深 く研 究 して いれ ば、 この よ うな失 敗 が避 け られ た と曹氏 は主 張 され て い る。
(4)質 疑 応 答
国 際経 営 フ ォー ラ ムの最 後 に質 問 タイ ムが 設 け られ た。 学 生 か ら 「トヨ タ 自動車 と同 じよ うに 中国 へ 進 出 して い る 日産 自動 車 の場 合 は ど うな って い ます か」、 「中国 で は原 価 計 算 や 会計 を どの よ うに行 っ てい ます か」、 「深 刻化 して い る 中 国の 環境 問 題 に つ い て教 えて くだ さい」 や 「中国 人 の 日本 に対 す る イ メー ジ を聞 かせ て くだ さ い」 とい う四 つ の 質 問が 会 場 か ら出 され 、劉 氏 、 曹 氏 な どが そ れ ぞ れの 問題 に対 し て丁寧 に回答 され た。
「日産 自動 車 の場 合 は ど うな って い ます か」 とい う質 問 に対 して曹氏 が 回答 され た。 まず 、曹 氏 は例 と して挙 げ て い る トヨ タ自動 車 の販 売 戦 略 の 失 敗 はあ くまで も T‑1と い う新 型 車 の 販 売 戦 略 の 失 敗 で あ り、 トヨ タは 中国 へ の進 出戦 略 が 失敗 し た とい うわ け で は ない と話 され た。 また、 この よ うな販 売 戦 略 の失 敗 は 中 国へ 進 出
して い る他 の 日本 の 自動 車 メー カー に悪 い 影響 を与 え てい な い こ とを強 調 され た。
「中 国 は原価 計 算 や会 計 を どの よ うに行 って い ます か 」 とい う質 問 に対 して劉 氏 が 回答 され た 。劉 氏 は 中 国の 小 企 業 で は また会 計 シス テ ムが完 壁 化 され てい ない こ
とが あ るが 、大 、 中企 業 で は国 際 会計 基 準 に準 拠 してい る こ と を紹 介 した。 この 問 題 につ い て経 営 学 研 究 科博 士 後 期課 程 に在 学 してい る姜 玉英 氏 は 「中国 の原 価 計 算 は ほ とん ど 日本 と同 じ方 法 で計算 され て い る」 と補 足 して回答 され た。
「中 国 の経 済 発 展 につ れ て 、!3億 人 口 を持 つ 中国 は先 進 国 と同 じよ う に車 や電気 製 品 を使 っ た ら中国 の 環境 は ど うな る」 とい う質 問 に対 して劉氏 は中 国政 府 が 環境 保 護 に関 して非 常 に積 極 的 な姿 勢 を見 せ てい る こ と を紹 介 され た 。具 体 的 に、 中国 は社 会主 義 国 なの で 環境 保 護 の ため の投 資 が企 業 の負 担 で は な く、政 府 が負 担 して い る。 中国 政府 は この よ うな投 資 を惜 しげ な く行 う こ とを明 言 して い る。 また、 中 国 は企 業 に対 して環 境 基 準 を厳 し く設 け て い る。 改 革 開放 政 策 を実 施 して以 来 、 中 国の 一 般 国民 は環 境 保 護 意 識 が 高 ま って い る と劉 氏 が 述 べ た。 この 問題 に関 して 、 田畑 氏 は 「日本 の環 境 問題 よ りは中 国 の環 境 問題 に深 刻 さが あ るが 、 この よ うな環 境 問題 は わ れわ れ地 球 で暮 らす皆 の 問題」 だ と発 言 され た。
「中 国 人 の 日本 に対 す る イ メー ジ を教 え て くだ さい」 とい う質 問 に対 して劉 氏 と
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曹 氏 は そ れ ぞ れ 回 答 さ れ た 。 劉 氏 は 十 三 年 の 在 日経 験 か ら 日本 に 長 く住 ん で い れ ば い る ほ ど 日本 が 好 き に な り、 日本 に 貢 献 し た く な り、 日本 の こ と を も っ と勉 強 した く な る と話 され た 。 さ ら に 、 劉 氏 は 日本 の 若 者 に対 して 、 自分 と 同 じ よ う に 日本 を 愛 して ほ しい こ と と よ り責 任 感 を持 っ て ほ しい こ と を希 望 さ れ た 。 曹 氏 は 日本 に対
す る 良 い 印 象 と 良 くな い 印 象 を 一 つ ず つ 話 さ れ た 。 ま ず 、 良 い 印 象 と は 、 日本 の 一 般 国 民 は ゴ ミの 分 別 を し っ か り して い る こ と に 感 心 して い る と い う こ と で あ る 。 良 く な い 印 象 と は 、 日本 の 若 者 が 大 型 バ イ ク を乗 る こ と に よ っ て 排 気 ガ ス と騒 音 を発 し、 環 境 に負 担 を か け る とい う こ とで あ る。 ま た 、 バ イ ク に よ りス ピ ー トを 出 しす ぎ る こ とは と て も危 な い の で 気 をつ け て 乗 っ て ほ しい と曹 氏 は 話 され た 。
講 演 後 、 講 演 者 、 主 催 関 係 者 が 別 室 で 再 度 集 ま り、 補 足 質 問 お よび そ の 他 の 質 疑 応 答 が 行 わ れ 、 定 刻 過 に散 会 した 。
〔付 記 〕 本稿 は、 三先 生 の承 認 を得 た後 、 国 際経 営 フ ォー ラム で通訳 を務 め た張 凛 さん(当 時大 学 院経 営 学 研 究 科)が 内容 を ま とめ 、柳 田が 一 部 修 正 加 筆 し
た もの で あ る。