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Academic year: 2021

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【図書紹介】 『国際日本学とは何か? 内と外か らのまなざし』 星野勉編 三和書籍 二〇〇八年

著者 大東 俊一

出版者 法政哲学会

雑誌名 法政哲学

巻 5

ページ 59‑59

発行年 2009‑06

URL http://doi.org/10.15002/00007963

(2)

本書は、法政大学国際日本学研究センター・国際日本学研究所、フランス国立科学研究院、パリ日本文化会館の共催のもと、二○○五年一一一月一’一一一日にパリ日本文化会館で開催された国際シンポジウム「日本学とは何かlヨーロッパから見た日本研究、日本から見た日本研究11」、および、二○○六年二月一八・一九日の法政大学における国際シンポジウム「国際日本学llことばとことばを越えるものl」の研究成果をまとめたものである。「日本学」という術語は、近年、国内では「日本研究」ほどの意味で用いられることも多いが、元来は、欧米人による日本

事情の研究を含意する望呂目○一・四圏の系譜を引くものであろう。

すなわち、「日本学」とは、日本という地域を対象とした外国人による「地域研究」、「外からのまなざし」のもとに日本を「異文化」として研究するもの、と言ってもよい。そして、この「日本学」は、日本人が「内からのまなざし」のもとに行ってきた自国の文化研究とは際立った違いがある、とこれまで指摘されることが多かった。「このような、日本研究を内外で分かつ溝は 【図書紹介】

『国際日本学とは何か?蔵と雁からのまなざし』

星野勉編一一一和書籍一一QU八年大東俊一 何であるか、という問いに立ち向かい、そして、その溝を架橋することは可能であるか、という難題にあえて挑む」ことを目的として開催された上記の国際シンポジウムを踏まえて、本書の各論稿は執筆されている。日本とヨーロッパの双方から日本研究を検証し、「内外に開かれた日本学Rすなわち、「国際日本学」の可能性を探るのが本書の目的である。

本書は、〈I日本研究、「繩」と「蝿」からのまなざし〉、 〈Ⅱ日本文化、「噸」と「殖」からのまなざし〉、〈Ⅲ日本

文化をひらく〉の三部から構成されている。執筆者の専門分野は文化人類学、社会学、歴史学、美術史、宗教史、哲学など多岐にわたり、また、その国籍も日本、フランス、ドイツ、イギリス、ベルギー、米国、韓国と多様であるので、単なる研究史の検討や個別のテーマの探求といったことを越えて、内と外に開かれた「日本学」の構築への提言を試みるにふさわしいものとなっている。「日本学」は、その系譜上、「外からのまなざし」を強く含意するものであるが、「内からのまなざし」を強く有し、日本においては人類学といわば双子の学問として発展してきた民俗学の立場からの発言を聞いてみたいものである。

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Hosei University Repository

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