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深層構造と変形 : 英語代名詞化変形をめぐって

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深層構造と変形 : 英語代名詞化変形をめぐって

著者 中井 康行

雑誌名 Core

号 3

ページ 19‑31

発行年 1974‑07‑10

権利 同志社大学英文学会Core編集部

URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000016365

(2)

深 層 構 造 と 変 形

一 一 英 語 代 名 詞 化 変 形 を め ぐ っ て 一 一

中 井 康

fノー‑

この数年,変形文法の業績には,まことに著しいものがある.その中で も,特に代名詞化変形には,多くの学者が関心を寄せて,独自の公式化を 行って来た.以下の本論では, LeesとKlimaが,彼らの発表した論文の 中で公式化した規則が提案されてから,多くの学者がなしてきた議論や反 論などを考察し,最後に,筆者自身の意見を述べることにしたい.

代名詞化変形とは, 文 の 深 層 構 造 に お い て COREFERENTIAL (同一指示的)な名詞句がある場合,その一方,又は,それ以上がしかる べき「代名詞」として表層構造に現われる変形操作を言う.

LeesとKlimaによれば,

(1)  X‑NP‑Y‑NP'‑Z中X‑NP‑Y ‑NP'+Pron‑Z 

NP=NP'=a nominalであって, NPがmatrix(母型文)にあ り

, NP'がconstituent(構成素文〉にある場合

となっている. ζの公式によって,例えば,次のような文の代名詞は説明 がっし

(3) 

(2)  Tom thinks that he will  win the race. 

(3)βゐry's sister believes that she is  the loveliest in her class.  (4)  Penelope told John that she loved him. 

(5)  That womαn hates the man who told of her poverty.  (6)  Peter is  much more handsome than he looks. 

(3)

深層構造と変形

(7)  1 will give these dolls to  the gir1 who wants them.  (8)  She will persuade Paul to  give up his plan.  (9)  Tell the boy that he cannot come into my 0節目.

これら8つの例文に現われる代名詞は,上の(1)の規則で充分に説明できる.

乙れらの文のP‑markers(句構造標識〕が, どういう形になるかを調べて みると,同で示されるようなものとなる.

(lo) 

/ / 人 ¥ ¥

/~\\

しかし,代名詞化変形は,同に示される句構造と異なる構造においても 適応し得るようである.故に, (1)の公式は,種々の点で不適当である. {7U  えば,

(11)  John loves Betty and he will  marry her.  同 Petercan sing well and he can dance.  同 Hermother hated Bill and cursed him. 

これらの例文は,同とは異なる構造,つまり, Con joining (結合〉の構造 を持っている.さらに, Conjoiningには下位分類が可能である.

A.  SENTENCE CONJUNCTION 

同一~1) John loves BeUy and he wil1 marry her.  伺 *Heloves Betty and John will marry her.  (16)  Paul can speak English and he can  write it  well.  制 *He can speak English and Paul can write it  well. 

同 λnAη~erican walked toward  me and he asked me the way to  the station. 

*He walked toward me and an American asked me the way to 

(4)

the station. 

B.  VP CONJUCTION 

同 Georgehated Pete1' and slandered him.  制 *Georgehated him and slandered Pete1'. 

~2). Penelope hated Bill, gathered her friends, and slandered him in  the presence of them. 

~3) *Penelope hated him, gathered her  friends, and slandered Bill  in  the presence of them. 

At last, 1 found out Fred in  Chicago, went to  a police station,  talked about the murder, and arrested him. 

倒 *Atlast, 1 found him out in  Chicago, went to  a police station,  talked about th murder,and arrested F1'ed. 

C.  NP CONJUNCTION 

例 Betty'shusband and the man she is  living with just met there.  制 *He1' husband and the man Betty is  living with just met there.  同 Penelope'shatred of  Bi1l and he1' favor for Jack  cannot  be  de

nied. 

倒 *He1'hatred of  Bi1l  and Penelope's  favor  for  Jack  cannot  be  denied. 

以上,引用した例からも明らかなように, Conjoining"を持つ文におけ る代名詞化変形を次のように述べることができょう.

例 代名詞化変形は, Ii買行的であり,結合される構造の要素として,同 一指示的名詞句が現われるとき I先行名詞句」は,もう一方の同一 指示的名詞句を代名詞化するのに用いられる.

さて,次に,結合構造を持たない構造における代名詞化変形を考察して みたい. ここに至って, LeesとKlimaの公式 (1)は,一層,不適当にな る.例えば,代名詞化変形には,側から倒,倒を生成するにあたり ,fo1'

(5)

ωards pronominalization (JI慣行代名詞化変形) と bachwardspronomi. 

nalization (逆行代名詞化変形〉が許容されているからである.

制 AfterJohn came home, John was very busy preparing  for the 

(5) 

examination of the next day. 

同 AfterJohn came home

, 

he  was very  busv  preparing  for  the  examination of the next day. 

側 Afterhe came home

, 

John was very busy preparing for the ex

amination of  the next day. 

多くの変形文法学者が指摘しているように,逆行代名詞化変形は従属 節」を含む文章において適用可能だということは,上の例からも示される.

確かに, この逆行条件で扱える代名詞化変形の例は,他にも沢山ある.

凶 Thewoman who is  to  marry him will visit Jack.  倒 Thelady who wronged her is  hated by Mary. 

~~ The girl  who wants them wi1l  receiv these dolls as a present  from me. 

一方, (5)一(9)の先行名詞句とその代名詞を交替させると, 最早, 同一指示 的な reading円(解釈〉のある文ではなくなってしまう.

制 *Shehates the man who told of that woman's poverty.  倒 *He is  much more handsome than Peter looks. 

倒 *1will give them to the girl  who wants these dolls.  同 *Shewill persuade him to  give up Paul' s plan.  制 *Tellhim that the boy cannot come into my office. 

倒‑(36)と例制の相違は,同闘では,代名詞が「従属節内」に現われるが,

側一同では,代名詞が逆に matrixclause" (母型節〉の中にあるという 事実に示される.Langackerは,この事実を説明するのに, embedding"

〈埋め込み〉の概念を導入する. そして, 次のように言っている. We might hypothesize

, 

for example

, 

that pronominalization is  possible just 

(6)

深層構造と変形

in case Npa (the antecedent) is  higher  in  the  tree  than NpP, mean‑

ing that Npa is  dominated by fewer S‑nodes than NPp.円故に,彼の考 えでは代名詞化変形は,次のように説明される. 「先行名詞句」と「代名 詞Jの埋め込みの深さと, それらの表層上の順序を相関的に考慮に入れた 制約が必要となる.

ここで, 四つの可能性が提示され得る.

(a)  (a') 

Peter is  much more handsome th

: a

n he looks. 

ζ ゲ / ヘ ¥ ¥

⑪//人~

(b)  (b') 

He is  much more handsome than Peter looks. 

ど / 人 ¥

/~\

⑪ 

The woman who hated 1¥ゐηinsultedher in  the presence of  (c) 

1i 

n r  

o e p A

m a  n  y   

p h v ペ ノ

 

/t¥ 

(d)  The woman who hated her insulted λ1ary in  the presence of 

(7)

many people.  (d') 

ζ

こ/¥¥¥

/~\\\@

λ ?  

上記の P‑markersで,円で囲んだ NPは 1先行名詞句」を示している.

代名詞が,前方にあり,かつ,さらに「先行名詞句」よりも上の S‑node (S節点〉に現われるら)の場合のみ,非文法的な文章が生成されている事 に注意する必要がある.上の図式的な説明から,代名詞化変形を規則化し てもよさそうに思えるのだが,その規則は,余りにも強力な制約でありそ うだ.なぜなら,以下の例文は,上記の三つの可能な場合に合致しないの に,やはり,文法的であるからだ.

同 Thegirl  who loved him thinks that the woman who ki1led Peter 

lS crazy. 

倒 Thepictures which he painted are  exhibited  by an art.dealer  who thought Corey has a great talent. 

この二つの文の句構造は,次の如く,闘に示される事になる.

ζ

ごム¥¥三

h

ど / ¥ ¥ ζ 三 二 ご と 〉

この句構造では,代名詞は「先行名詞句」より前方にあり,さらに, より

(8)

深層構造と変形

上の S‑nodeに現われているにもかかわらず, これらの文には,非文法性 は無い.(bうと凶の相違点は,ゅうでは, 代名詞は, それを直接支配し ている Snodeが,その「先行代名詞Jをも支配しているのに,同では,

代名詞を支配している S‑nodeが,その「先行名詞句」を支配するS‑node を直接支配していないという事実である Langackerは,

command円 (制統酬御〉川と(:.1,い、明う消輿味帆深酌Lい、慌概蹴念を措導入汀す品22) 白(b')汁では, NPは @ を 統 附御 し山て"(¥,い、

ω

叫る討カが29帥附では, NP は

を械統捌御飢し

(

似b防)が well‑fおormed円

G

適直格な〉ではあり得ないということになる.さらに Langackerは, (b)の非文法性を primacy relations円 (卓越関係〕に友 するからだと主張している.すなわち, (扮において I代名詞」は I先 行名詞句」の前方にあるばかりでなく,それを統御しているというのであ

る.

さて,これまでの代名詞化変形の研究を要約して,それを公式化するこ とにすると,闘の如く示されるであろう.

同 X‑NP‑Y ‑NP'‑Z  (NP=NP'=a nominal) 

(i)  順行代名詞化変形は,いかなる構造においても可能である.

(ii)  逆行代名詞化変形は, NP'が NPに対して全ての関係ある 卓越関係を所持しない限り可能である.

この公式は,確かに,非常に多くの場合に適用できるが,多少の例外があ る.

Lakoffや Langendoenらの学者は, ζの公式に適合しない例を提示し ている.

(46)  Bill stil1 refuses to  speak to her

, 

although 2¥必rry has  admitted  that she was at  fault. 

同 盟

s

portrait does not do Peter justice. 

これらのこつの例は,文法的ではあるが,少し〈 unnatural円不自然〉な

(9)

感じを与えることは事実である.つまり,これらの文は,文法性からは逸 脱していないが, 次の文よりは,ずっと acceptabili ty円(可受容性〉が 低いと言える.

同 Bi1lstill  refuses to  speak  to Maη, although she has admitted  that she was at fault. 

同 Peter'sportrait does not do him justice. 

同,倒の方が,同や(4'カよりはるかに可受容

i

生の高い文である.さらに,同 の her円と同の his"が, 必らずしも βゐ り と Peterをそれぞれ指 示できる保障はどこにもない.なるほど,いかなる公式に対しても,例外 を見い出すζとは可能であるが,ある公式化と別のものを比較するに当り,

「相関的な妥当性」を考慮に入れねばならない.

また.Jackendoffや Lako任らは,同や同のような例文を沢山あげて,

J ackendoff  Iえ interpretive theory円(解釈意味論〉を提案し, Lako は, output conditions" (出力条件〉を導入することで, これまで理論 的に説明のつかなかった代名詞化変形を説明しようとする.彼らの理論と,

RossやLangackerらの理論の根本的な相違点は,前者は I代名詞」が すでに深層構造から存在しているとするのに対して,後者は,変形過程を 経て導入されるとする立場をとるところにある.

r

代名詞」が深層から存 在するということを立証する証拠として, J ackendoffゃ Lakoffらは,

次のような文を例文として提示している.

同 Shecan speak Japanese. 

(51)  The man who was mixing it  fell into the cement which hwas making. 

Langendoenらは,同のような文において, she"の出現を説明できる文 法上の規則は何もないと主張する.さらに,制)では,問題は,一層深刻に なる, この種の文は9 その発見者にちなんで, BachPeters' sentence" 

と呼ばれているものである. この文の深層構造からは,たとえ「代名詞」

(10)

を「先行名詞勾」で置き換えても

r

代名詞」を消去できないというのが,

彼らの主張である.なぜなら, もしも文の解釈に必要な意味情報の全てが 深層構造に与えられねばならないという仮定を保持するならば, it"は ful1y‑specified円(完全に書きしるされた〕な NPである the cement  whice he was making"を指し,また he"は, theman who was  mixing it円を指示することになると Langendoenや Jackendo妊らは主 張している. もし,この仮説が正しいとすれば, (51)の文から「代名詞」を 消去できないことになる. というのは,一方の代名詞の「先行名詞句」は,

すでに飽方の「先行名詞匂」と同一指示的と考えられる代名詞を含んでしょ るからである.(1)の深層構造は,倒の如く示される.

(52) 

/ / / 二 三 〉

the man S  {ell  into t!ze Ci'IIICllt 

ζ二三~.L二三三〉

ihowas mixing it  v;hich he y

as  making 

ζの故に,いわゆる Bach‑Peters'sentences円の深層構造から「代名詞」

を消去できないことは明らかになるe

さて,ここで筆者は,筆者自身の考えを述べることにしたい.確かに,

Bach‑Peters' sentences "の深層構造から

r

代名詞Jを消去できないと いう主張は,一見もっともらしい説のように思えるが,私は,この主張は,

誤りであると思う.なぜなら, (51)の it"が果して thecement which  he was making"を指示するかどうかは, はなはだ疑問だからである.

また, さらに重要な反論は, thecement which he was making"とい う関係詞化変形を蒙った後の output円である構造そのものを, 果して 深層構造のj段階から存在し得ると言えるかどうか,という統辞的根拠の問 題である. これは,明らかに不可能である.従ってタ私の主張する倒の深

(11)

深層構造と変形

層構造は,むしろ(坊の Pmarkerに代表されるものである.

(お)

ι

三 二 二 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ / ¥ ¥ ¥ ¥

ζこイヘ\\~\\\

[T:f1wtls mki

[ f ; i

mmt][T;J

wmmilkingrLfmE117 この図からも明らかなように,らと S3が Slに constituent senten‑ ces円として埋め込まれたj段階で S2の the cement刊 と ら の the nlan円は,それぞれ逆行,順行条件に合致することになり,代名詞化が可 能 と な る . 従 っ て お の it円を command"するのは, thecemεnt  which hwasmaking円ではなくて, Slの thecement円のみである

ということになる.つまり, S2の it円 を command円できるのは,

まだ relativization"を蒙っていない NP, the cment円のみであっ て,決して, thecement which he wsmking門ではないというこ

とである.

さて,筆者はこれまでの考えを発展させて,議論を進める事にしよう.

Jackendoffらの意味論的立場を主張する学者は, いわゆる代名詞を, 丁 度 lexical items" (語業項目)と同じように深層構造において存在し,

意味解釈の規則が,例えば帥の theman円と he"のCOREFEREN

TIALITYを解釈すると主張するのである. この考え方を少し批判して みようと思う.

Chomskyの論文, DeepStructures, Surface Structures, and Seman

()

tic  Interpretation円の中で示された議論に従って次のことを仮定してみよ う. the system of grammatical transformations determines an in五回te class K of五nitesquencesof phrase‑markers."さらに統辞構造の class K "が, (P...,  Pi,…・・・, Pn) という phrase‑markersの連続である

(12)

と仮定しておくことにする.P1‑PH は lexical insertion  transforma‑ tions" (語糞項目挿入変形規則〉によって派生される.Piは, post‑lexi‑ cal structure" (語葉変形後の構造),すなわち, Chowskyが Aspectsで いう deepstructure円(深層構造〉のことである.そして Pi+l‑Pn‑lは, いわゆる non品xical transformations円(非語業項目挿入変形〕によっ て派生される phrase‑markersである.さらに Pnは, surface  struc‑ ture円(表層構造〉のことである.

さて, もしも1"代名詞」が, Jackendoffらが主張しているように,深 層構造にあるとすれば,代名詞は,少なくとも Pi1までのいずれかの P markerに lexicalinsertion transformations "によって挿入されねばな

らないことになる. しかし,筆者は,この仮定は不可能であると信ずる.

なぜなら, ζの段階,すなわち, "deep structure円以前の P‑mrkerの 段階に「代名詞」があるとするならば, このとき,すでに代名詞は[

+ A : : ‑

naphoric]という feature(素性〉を所持しなければならないことになる.

さもなければ,代名請はどの NPと coreferential円 か reference" 

(指示〉を明示できないことになる.さらに,ある文の意味解釈に必要と される意、味情報は,全て文の深層構造で与えられねばならないという仮定 は一般に認められていることからも,上の仮定は不合理だといえよう.

さらに,次の点をも考慮に入れる必要がある. lexicalinsertion trans‑ formations円によって導入されるべき語業項目は, contextfree円〈文脈

自由〉であるが,逆に代名詞の持つ[+Anaphoric] という素性は con text‑sensitive円〈文脈依存〕であるから,この素性を持つ代名詞が, "lexi cal insertion transformations円によって, Pi1までのいずれかの P‑mar

kerに導入されるという仮定ほど,非合理な主張はないと言える.明らか に かAnaphoric] という素性は,深層構造で統辞表示と意味表示に関与 するものであるから9 この素性は,深層構造で同一指示的名詞句が9 二つ またはそれ以上存在する場合,一方を除いて他のものに付加されると考え

(13)

る 方 が は る か に 合 理 的 で あ る と 筆 者 は 考 え て い る . こ う い う 理 由 か ら 代 名 詞 は , 深 層 か ら 存 在 す る の で は な く て , い わ ゆ る non‑lexical transfor mations円 に よ っ て 表 層 へ 導 入 さ れ る と 筆 者 は 考 察 す る の で あ る .

(1)  R. B. Lees and Edward S.  Klima Rules for English  Pronominalization" 

Modern Studies in  English: Reading古 川 TransformationalGramaredited  by D. A. Reibel and S. A. Schane;  Englewood Cliffs, N. J.:  Prntice‑Hall lnc., 1969. 

(2)  Ibid., p.  152. 

(的 この文は,実際は ambiguous円〈あいまい〉な文である. he"は,主語の Tomを指示できるし,また Tom以外の, たとえば BillJack等を指示する ことが出来る〈注13を参照).しかし Tomを指すと考えられる場合,代名詞化 変形は obligatory" (強制的〉である.

(4)  この公式に対する反論もあるが,直接本論と関係がないから省略する.

(

的 P.M. Postalは 絢 が AdverbialPreposing (副詞前置〕の適用により,次に 代名詞化を適用して生成されるとし,また事事は,同じ規則を逆の順序で次の構造

に適用することから導こうとしている.

(i)  John was very busy preparing for  the examination of the next day after  John came home. 

従って, Postalは,二つの Adτ!erbialPreJoszngsを主張する事になる.

(ii)  Adverbial Preposing 1  Pronominalization  Adverbial Preposing 2 

しかし, Postalの主張に対しても, Lakoff Adverbial  Prposing1で充分 だ と い outputconditions"を用いて説明しようとする. (詳しくは, Postal,  Cross‑Over Phenomena [New York; Holt, Rinehart and Winston lnc., 1971],  pp. 17‑18., G. Lako妊, Pronouns and Refrence" [Rproducedby the Lin‑ guistics Club in  lndiana Univ. 1968J, pp. 1‑5.を参照.) 

(6)  この逆行条件に最初に気付いたのは, J. R. Rossである.しかし,ほぼ同様の 結論がそれぞれラLangackerPostal, Lako妊らによっても述べられている. (J. R.  RossOn the Cyclic Nature of English Pronominalization" lvlodern Studies  in  Eηglish, p. 192.) 

(14)

(のR.'vV. Langacker, On Pronominalization  and the  Chain of  Command," 

Alodern Studies in  English, p. 164. 

(8)  これらの場合,無論, 1)領行代名詞化は適用できる.

(9)  R. W. Langacker, op. cit., p. 167.  (10)  Ibid., pp. 168173. 

同詳しくは, Langendoen, Essentials  of English Grammar (New Y ork: Holt,  Rinehart and Winston lnc., 1970), pp. 119120.,またRayS. Jackendoff, An  IntrpretiveTheory of  Pronouns and Reflexives" (Reproduced by the  Lin guistics  Club in  lndiana Univ., 1968), pp. 46. 

(12)  N. Chomsky, "Deep Structure, Surface Structure and Semantic Interpreta‑ tion," Studies on Semanticsη Generative Grammar (The Hague: Mouton,  1972), pp. 63 ff. 

帥 Langendoenらは, Hewill  speak  that...…"といった文で,英文法のいか なる文法規則もこの he"の出現を説明できないと主張するが,もしAなる人 が,この文をBなる人に述べたとするならば, Bは,この he"が誰を指示す るのか理解できない.これが可能である為には,この he"が用いられている 状況に対する「相互理解」がA とBの間に必要である.結局,筆者の言おうとし ているのは,代名詞が anaphorically"に用いられている限り,それには必ら ず、「先行名詞句」が伴わなければならないという事実であり,独立的に代名詞の みがラ anaphorically円に用いられる例は存在しないという事実である.従ってう 上の例を取り扱える様な I巴ference"の問題を考える必要があることになろう。

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