• 検索結果がありません。

あとがき 

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "あとがき "

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

先日、千葉県鴨川市の大山千枚田という棚田百選にも選ばれている場所で行 われた蔵開きで、できたての新酒を手にすることができた。この新酒は、棚田で 栽培された酒造好適米である総の舞を用いて、二つの蔵元が醸造した日本酒な のだが、その受け渡しが行われたのである。私自身の前任校が千葉大学であっ たことや、千葉県に残された古文書を題材に近世史の研究を行っている関係も あって、千葉県の現在に関心を持つうち、棚田景観を存続させるために、地元の NPO法人が、棚田のオーナー制度やトラスト制度を立ち上げていることを知り、

その中に、酒造米を棚田で育てて最後は日本酒の形で分けてもらうトラスト制度 があるのを知った。そしてこれに参加するようになって10年ほどが過ぎた。こ の制度では、4月の田植え、6月の草刈り、8月の稲刈り、そして2月の蔵開きに 参加することができ、その他の稲の管理は地元の方々が担ってくださる。全カリ の事務の方を稲刈りにお連れしたこともあるが、トラスト制度の株を誰かが持っ ていれば、それに付随して誰でも参加が可能である。今年それに参加しながら、

こうした稲作体験を組み入れた体験型の授業をいつか組み立てられないかと少し だけ感じた。単なる思いつきに過ぎず具体性はまったく伴わないが、体験して初 めてわかる稲作のイロハ、伝統を知り、そして農業の現状、NPO法人運営の実 情などを考えてもらえる授業を、(自身が属する史学科の科目には当てはまらな いだろうから)全学共通科目にできないだろうかなどという想いも芽生えつつあ る。開講学期や時期を考えると、実現は難しそうだが。

このような個人的体験や感慨を書き連ねていては、本号の「あとがき」たりえ ないので、以下改めて。巻頭言で中島先生が触れておられるように、2016年度 は「学びの精神」科目が導入された初年度にあたり、学士課程統合カリキュラム のスタートという一つの節目を迎えた。全学共通カリキュラムが導入されてちょ うど20年目に始まったこのシステムが今後どのようになってゆくのかわからな いが、少なくとも2017年度は、「学びの精神」科目導入の成果が検証され始める 年になろう。こうした節目に立ち会い、さらにあと一年、全カリ総合チームメン バーとしての任期が延長されたので、よりよい形の実現に向けて、これを見つめ てゆくことにしたい。

ごとう まさとし

あとがき 全学共通カリキュラム運営センター総合系科目構想・運営チームメンバー/文学部教授 後藤 雅知

参照

関連したドキュメント

ヒュームがこのような表現をとるのは当然の ことながら、「人間は理性によって感情を支配

我々は何故、このようなタイプの行き方をする 人を高貴な人とみなさないのだろうか。利害得

となってしまうが故に︑

遮音壁の色については工夫する余地 があると思うが、一般的な工業製品

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

中国人の中には、反日感情を持っていて、侵略の痛みという『感情の記憶』は癒えない人もき

社会的に排除されがちな人であっても共に働くことのできる事業体である WISE

二院の存在理由を問うときは,あらためてその理由について多様性があるこ