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スマートフォンを利用した相互扶助支援システムの提案

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Academic year: 2021

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(1)

スマートフォンを利用した相互扶助支援システムの提案

種田 拓人

渡邊 晃

†∗(

名城大学

)

Proposal for Mutual Support System Utilizing Smartphones Takuto Taneda, Akira Watanabe(Meijo University)

1

はじめに

日本では少子高齢化が進み,高齢者が増加している.これら の人々の中には

1

人でも旅行を楽しみたいという要求がある と思われる.また,

2020

年東京五輪や

2025

年大阪万博など では,高齢者や海外の人も増えていくと予測される.それらの 人々が旅行中に転倒や車いすでの階段の上り下りができずその 場を動けなくなったり,道に迷ったりするなど,支援が必要な 場合が多くなると考えられる.そこで近年普及が著しいスマー トフォンを用いることにより,

1

人で行動する際に活動を迅速 にサポートするシステムがあると有用である.本研究では,ボ ランティアの持つスマートフォンから得られた位置情報をサー バに保持し,ボランティアと要支援者の仲介を行うシステムを 提案する.

2

既存のシステム

類似の目的を持つシステムとして,一般社団法人

PLAYERS

が運営する「

&HAND

」がある.現時点では福岡県や大阪府な どの一部の地域で開催期間を設け実証実験が行われている.手 助けを必要とする人がチャットアプリ

LINE

の公式アカウント

&HAND

」にサポートの依頼を選択式でメッセージを送信す

ると,公式アカウント「

&HAND

」から周囲にいるボランティ アの

LINE

にメッセージが届く.あらかじめ決められた待ち合 わせ場所にお互いが行って出会うことにより問題を解決する.

LINE

を活用することにより,気軽にかつスムーズに行動でき る.しかし,公式アカウントを介しているため

2

人のやり取り は直接できず,細かい情報の共有はできない.またボランティ アの人数が

1

人に限定されており,車いすの移動など

2

人以上 ほしい場面には適さない.さらに待ち合わせ場所があらかじめ 決められているので要支援者が動けないときなどボランティア と出会えないなどの課題があげられる.

3

相互扶助支援システムの提案

Fig. 1

に提案する相互扶助支援システムの概要を示す.助け

が必要となる人とボランティアがスマートフォンを所持し,所 定のアプリケーションをインストールしていることが前提とな る.ネット上で年齢や性別を登録することにより

ID

が自動的 に割りふられるが

ID

から本人は特定されない.サーバはクラ ウド上に設置されるがオペレータはサービス提供本部にいるも のとする.スマートフォンの

GPS

から得られた要支援者およ びボランティアの位置情報は,定期的にサーバへ送られる.こ の際,ボランティアや要支援者のプライバシーに配慮して,位 置情報と登録時に割りふられた

ID

のみを報告する.また,提 供された位置情報はサーバに報告するのみで蓄積はしない.

 アプリケーションを開くと,初期画面は地図上に自分自身を 中心にその周辺にいるボランティアの位置情報が表示される.

要支援者は支援してほしいと想定される内容をあらかじめ数個

助けて! 今⾏く!

要請内容をサーバに送る サーバからボランティアに要請

内容を送る.

要⽀援者と救助可能選択をし たボランティアはチャットと

通話が可能

要⽀援者 ボランティア

サーバ 利⽤者の位置情報を定期的に 取得している

⼀定の範囲内 範囲外には連絡いかない

Fig. 1 相互扶助支援システムの概要

登録しておくことができる.支援が必要な時,登録しておいた 内容を選択し,必要なボランティアの人数,任意で詳細を入力 し支援内容をサーバに送信する.この時,要支援者は本人の一 時的な連絡先も通知する.支援内容を受信したサーバは要支援 者の一定の範囲内にいるボランティアを検索し,要支援者の位 置情報と支援内容をボランティアのスマートフォンに送信す る.支援内容を受信したと同時に地図上に要支援者までの経路 が表示される.支援内容を受信したボランティアは,内容や経 路を確認し,支援が可能か否かを選択する.可能を選択したボ ランティアは要支援者とのチャット,通話が開始できるように なる.ボランティアが支援を完了したとき,ボランティアは支 援完了を選択することにより初期画面に復帰する.

 本システムはボランティアがいる地域であればどこでも助 けを要求することができる.また要支援者とボランティア間で のチャットができるので詳細な情報共有や簡単な道案内など はチャット上で解決できる.さらに要支援者の位置情報を開 示することで要支援者はその場から動かずに済む.本部,アプ リケーションの位置情報の更新頻度による電力消費の課題は,

TLIFES[2]

のノウハウを用いることで低電力化を実現できる.

4

まとめ

本稿では,既存のシステムの課題を解決する相互扶助支援シ ステムを提案した.今後はサーバとアプリケーションの実装お よび評価を行う予定である.

文 献

[1] &HAND /ア ン ド ハ ン ド や さ し さ か ら や さ し さ が 生 ま れ る 社 会 へ   https://www.andhand-project.com/

[2] 大野雄基,手嶋一訓,加藤大智,山岸弘幸,鈴木秀和,旭健作,山本修身,

渡邊晃:TLIFESを利用した徘徊行動検出方式の提案と実装,情報処理学

会論文誌 コンシューマ・デバイスシステム,Vol.3,No.3,pp.1-10(2013)

(2)

名城大学 理工学部 情報工学科

種田拓人 渡邊晃

(3)

単独で旅行をする高齢者・障がい者の増加

◦ 東京オリンピック・パラリンピック,大阪万博などの開催

◦ 旅行支援の要求の増加

スマートフォンの普及

◦ 誰もが持つデバイス

◦ どこにいても通信できるモバイルネットワークの充実

30

(4)

高齢者・障がい者に向けた相互扶助支援システムの 提案

◦ 旅行先で支援が必要な時,周りにいる支援してくれる人と気

軽につながることができる仲介システム

(5)

一般社団法人 PLAYERS が運営する「 &HAND 」

身体障害者など外出に不安や困難を抱えた人と手助 けしてくれる人を LINE でマッチングしてくれるシステム

現在は大阪府や福岡県の一部の地域で実証実験を

行っている

(6)

出典:

https://ledge.ai/andhand/

(7)

出典:

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1901/23/news110.html

(8)

マッチング相手との距離

◦ すぐ近くにマッチングできるボランティアがいても遠くのボラン ティアと先にマッチングする可能性がある

待ち合わせ場所を決めなければならない

◦ 要支援者がその場から動けない場面には適さない

チャットボットを介してのやり取りしかできない

◦ 選択式でのやり取りになるので詳細を伝えにくい

(9)
(10)
(11)

Prott を用いて作成

◦ Prottとはインタフェース作成ツールのひとつ

◦ https://prottapp.com/p/2bc765

(12)

要支援者を中心に依頼を送信する

◦ 近くにいるボランティアからマッチングする可能性が増える

位置情報を利用している

◦ 要支援者がその場から動けない場面にも対応可能

要支援者とボランティアとの直接連絡がとれる

◦ 伝えたいことが直接伝えられる

◦ 道案内程度なら,チャットか通話で解決できることも

(13)

研究背景,目的

類似のシステムの紹介

提案システム

作成した Prott の紹介

今後の予定

作成した Prott を評価,改善を繰り返し実際にアプリ

ケーションの実装を行う

参照

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