NII-Electronic Library Service
March
,1969 Acta
Phytotax .
Geobot . 163
チ リ
ッ バキ と ト ウ
ッバキ の F1 雑 種 に
っ いて
吉 川 勝 好
Katsuyoshi
YosHIKAwA
* :On
the
hybrids
between
CameUia
ブaponic
αL .
£pol
)・ petala
MAKINo
and
C.
reticula 彦αLINDLEY
f . 5
励 tzetouYO .
日本には古 く からト ウ ツ バ キ (
Camellia
reticulata
LINDLEY
)があるが,1930
年に 大谷光 瑞 氏の 依 頼に よ り, 岡西為
人 博士 が中 国 雲 南 省 昆 明 市か ら 入 れ た トウ ツ バ キ は,
北 村四郎 博士に より
Camellia
reticulata
LINDLEY
f .
shihtzetou
YO
, 英 名Lion ’
shead
と同 定さ れ た1)。こ の ト ウ ツ バ キは現
在
アメ リ カで栽 培されて い る ト ウ ツ バ キの園
芸 品種の な かで も 優. 秀
花と さ れ2), 濃 紅 色で 花 形は大 輸〜 極 大 輪で , 牡 丹咲
,曲
折 して基 部が重 厚 なよれ弁 と な り,
咲く につ れ球 状を 呈 し豪 華 艶 麗で ある。 し か し, 枝の 分 枝や
,
葉の 出方
が粗 く, 日本のヤ ブ ツ バ キ や そ れ らの園
芸 品種に く らべ てよ くないう え,
気候
風土にあわ ないた め か樹 勢 も 弱 く,
耐 寒性
に も 乏しい の で,京都
の代
表的
な ツバ キの. 一
つ であ り,
樹形 ,樹
勢と もにす ぐれ,
花つ きの よいチ リツ バ キ
C ・ japonica
f.
pQlypetala
MAKINo
との 交 雑によ り, 両 者の優 良 形 質を か ね そ な え た新 品 種の育 成を は か ろ う と試み た。 本 報 告は両 種の 雑 種 第1
代の 葉および花の 形質
につい て
,
両親,
お よ び チ リ ツ パ キ のLil
然 結 実の 種 子か ら得た実
生群と対
比 し た結 果を とりま と め た もの で あ る。材 料お よび方法
京 都 大 学 農 学部演 習 林 本 部 構 内に生育 して い る チ リツ バ キ
1
個 体 を 母 親 と し,
トウツバ キ(
Lion
’s
head
)の1
個 体を 父 親 に して, 1960
年 (4
月14
H 〜18
口) , ’ 61
年 (4
月8
日),’
64
年(
4
月12
日〜15
日),’ 66
年 (4 月14
日〜18
日)の4
回交配 を行な っ た。 さ らに正 逆 交 配,
両 親の 自家 授 粉
,
同花授
粉を も あ わせて 行な っ た。 交 配 花 数は各 年と も20 〜30
花余
りで あ っ た。ガ ラス 室 内で越 冬さ せ た トウツ バ キ の 開花は
3
月20
口前後
か ら始ま るの で , あ らかじ め袋 か け して おい た花の花 粉を採 取後
, 小 型のデシ ケー
ター
に入 れ,5 ° 〜 8
℃ の冷 蔵 庫内 に貯 蔵しこれを チ リツ バ キ に授け た
。
交 配は除 雄, 袋 かけ,
適 期 授 粉とい う常 法に よ っ た 。10
月 上旬に 成 熟果
を採 集・
朔 果の 裂開数 種 子の 大き さ な ど を 計測の う え, 翌 年4
月にチ リツ パ キ の 自 然 結 実の もの と 同時に ガ ラス 室内 に播 種, 発 芽 したもの につ い てその後
の生 育 経 過 を 観 察 調 査した
。
葉の 諸 形 質
,
葉 裏の タン ニ ン 黒 粒a)は,
成葉
を5
枚 ずつ , 中 肋 をさ かい に して , 両 側を 各々5
個 所ず つ 双 眼実 体顕微
鏡の1
視 野 (直 径1. 2cm
, 約1 . 23
cm2
)にみ られたもの を数え た。気 孔は葉の 裏面の 表 皮につ い て ス ソ ブ法に よ り標 本を作 製 (
5
枚ずつ ), 1
枚当 り 任 意に3
視野(
1
視 野0・ 064mm2
), 計15
視野 内の数
を数え, これ を1
mm2 当 りに換 算し た。葉の断 面組 織および厚さは成 葉の葉 縁か ら約
5mm
内 側の部 分より切 片を作 り観察 した。 花* E・p・・im・nt・l F・・
e
・t St・ti
・n, Faculty ・fAg
・i
・ultu ・e,
Ky・t・ U・iversity 京都大学農 学 部 演 習 林N工 工
一
Eleotronio LibraryNII-Electronic Library Service
164 Acta
Phytotax .
Geobot . Vo
畫.
XXIII
,No . 5 〜 6
第 1図 チ リツパ キ の樹 形 ’68
. 4 . 20
撮影粉の 発
芽
試験
は5
% 蔗 糖 含 有1
% 寒 天 培 地 (pH5 . 6
) に花 粉をま き,25DC
で 行な っ た・
結 果と考 察チ リ ツ バ キ とト ウツ バ キの受 精,
着
果
率は 全般に低 く, 比 較 的よ かった
1964
年の 交配 例で は着
果率 45
%, 外
形 上の種 子 形 成 率は44 ・ 4
% で あっ た が
,
’60 ,
’61 ,
’66
年で は着果 率 lO ・
v3e % で あっ た。 種 子の 大き さ や 重 さ な どは第1
表に示すように チリツ バキの 自 然に得 られた種 子と あ まり か わ ら な かっ た が , 朔 果は
3
裂 開す るもの が み ら れた。 1
萌果
当 り2〜 3 粒
の 種 子 が み ら れたが,
未 成 熟の もの も あっ た。 外 形 上は正常でも発 芽 機 能を もた な い もの が あ り,
4
回の 交雑 に よっ て得 られ た種 子48
粒か ら発 芽, 生育 し た もの は9
本でこ の う ち生 育の 揃っ た
3
個体
を調 査の対 象と し た。
ト ウッ バ キ
( Lien ’ s
head )
は 自 然 交 配か 人 工 交配で 結 実し易い品 種 とい われて い る が2), 父 親に用い た ト ウツ バ キ は
2
回にわ たっ て行な っ た
自家
援 粉お よ びチ リツ バ キ な どの 人工 交 配で も 受 精し な かっ た。 交 配母 樹に用い た チ リツ バ キは ク ロ ツ バ キ, サク ラ バ ツバ キ ,Came11ia
saluenensis
STAPF
et
BEEN .
などを父親と した場 合の 交 雑で も
F
・個体
を得て い る が, 現 在まで の とこ ろ外 部 形 態は父親の 形質
が 強 く出て い るよ うで ある。 また チ リツ バ キ の 自 家 援 粉で得 ら れ た種 子150
粒か ら も発 芽した もの
90
個 体が 得ら れ た。第
1
表チ リツパ キと トウツバ キ交 雑 種 子の 大き さ と重さ (
10
個平均) 茹果の種 別
風 乾 重
鴛 鷙
4・
19首
り蕪 窒 嚼
4・
・. .
.
餠 果 の 裂 開 片数
3
;
3
二
4…
コ
種 子の 大 き さ
.
縦 径1
横 径1
厚 ・22 ・
・mm[
1・・
1−113
伽 m2Ll
. −
17・
31
. 12 ・ 8
種 子 の 風 乾 重
1 .
56g1.
63生育 状 態
現 在 生 育 中の チ リツ バ キ と トウツ バ キの
F
・雑 種 (8
年 生 )の1968 年 4
月の 調 査で は ,3
個 体Kl’ ・
均根
元直
径1 ・ 9
cm
, 苗 高112
cm,枝数 17
と な り, チ リツ バ キ の 自 然 交 配で得 ら れ た苗N工 工
一
Eleotronio LibraryNII-Electronic Library Service
March
,1969 Acta
Phytotax .
Geobot . 165
驫 鱒 賻 驫 ξ
総 ’ ・
懸
撚
轟
畠
警
懸
◎
6
握
瀞6
態
第 2図 チ リツバ キ× トウ ツバ キ の交雜に よっ て 得 られた萌 果と種 子
左
交 雑種子 (3列 )
右
自然 交 配 種 子 (2列)
(青 芽, 赤 芽 系
統
に分か れ赤 芽 系 統の 方が 開 舒が早
い)
の 平 均 根元直
径1. 4cm
, 苗 高117
cm ,
枝 数16
と 比較 して 似た よ うな 生育 状 態を 示 して い る。葉 身の大き さ と外 部 形
態
F1
雑 種の生育 形 態の 大 き な特 徴は第 2
表に 示 すよ うに葉 縁に 鋸 歯が多
く, や や 開出 して い第 2表
チ リツ バ キx トウツ バ キ Fエ雑 種の葉の形 態
種 別
葉の大き さ
!
形 状 比.
長 さ 巾
.
長さノ巾 楕 円形 葉
♀チ リツバ キ
ー 一 一 、
長楕 円形葉$ ト ウ ツ
ノ
ミ キ.
・
・
… m4・
… m1 ・…支脈 数
F1
葉 柄の
」ミ さ
鋸 歯数
(右 半 分 )
9
.
92 3.
80 9.
35 斗.
381・
・
…84
・m「
・…1
斗. 6
L20 24.
6 18.
51
0 .
92 66.
321 .
2 0. 86
,
79.
518 .
4 0.
787
斗.
320 . 0
… 0.
58 1 84.
51
摘 要
2
.
582.
10 13− 2
7,
96 4.
4413
−
41 − 一一
I l3
− 6
1
− T − 一一 一 . .
1
9
β4
5,
0斗8
. 16 … 5 .
041 1
L811
.
961.
60よ
か が 部
に
歯 央 部 鋸 中 端
の つ の
先
て
だ 葉
り け
ー
め 歯 鋸 縁にし 全 多
・個 体 平 均
1
・・
49 ・・
6・1 . 7919 . g
o.
74チ リツ
ノ
ミキ の自然交 配
79
.
ヰ青 芽 楕 円 形 葉
8
.
27 4,
67 (19 − 58
)〃 長楕 円 形 葉
8 . 23
3,
39 (. 18 − 86
)赤
譁 野
葉 … 54, 81
1
. 7816 .
90 , 8139 . 4 一
2
.
4315. 4
1,
0025 , 7
1.
8216 . 7
1.
132 . 27
15. 3
1 .
O]40 . 3
.
「
@
〃長
円形 葉
@
(
19−4),
、ッ7.06 3
.
45 サク ラ キ
. 8 . 64
381 .
i1
E4 {
0
・9224 ,850 .2N 工工一NII-Electronic Library Service
166 Acta
Phytotax .
Geobot . VoL
XXIII
,No . 5〜 6
る。 葉の表 面は光 沢が
強
く,
葉 脈は葉 面に浮 き 出て い る。 前 者は角
状の芽の形
と ともに父親の 形 質が強 く出て い る ものと思わ れ る が,後
者は両 親およ び チ リ ツ バ キの実
生 苗に は み られ ない 形質
で ある。
葉の 大 きさに も 個 体 差が認め られるが,
両 親との 問に特に大き な ちが いは ない。 形 状 比か らみると両 親より 広い楕
円 形 葉で あ る こ と が わ か る。F1
の うちに は広 卵形
に近い もの も み ら れた。 ま た支 脈 数も多 く, 葉 柄はす こ し
短
かい。
これ らの諸
形致
は鋸歯数
な ど と と もに母親よ り も父 親の 形
質
が優性
に出て い るよ うで ある。
な お,
サ ク ラ バ ツ バ キ によ く似た葉の形質
を も っ て い るが , 鋸 歯 数はサ ク ラ バ ッ バ キ よ り も 多 く, 鋸 歯は サ ク ラバ ツ バ キの方
が大きA9 チ リツ バ キ
F サ クラッ パ キ
第 3図 チ リッ バ キ× トゥッ パ キ Fl の葉形
B 3 トゥッ バ キ CFI13
−
2 DF113−
4 EF113−
6G
チ リッバ キ自然 交 配 実 生苗.
68.9.
20撮 影い。 さ らに チ リ ツバ キの 自然交配による種
子
か らの実
生 苗85 本
につ い て冬 芽, 葉の色や形など の
変
異を調べ た とこ ろ, 赤 芽楕
円形 葉43 . 5
%,
赤 芽 長 楕円形 葉5 . 9
%,
青 芽 楕 円形 葉17・ 6
%
,
青 芽 長 楕円形 葉28 . 2
%,
赤 芽に近い 中 閇 形 葉2. 6
%,
青 芽に近い中 間 形 葉2 . 2
% と な った。 赤 芽の もの は冬 季 葉の表 面 も赤みが か っ て お り, 葉 脈に も
赤
い 色が み ら れ る。 形状
比,支
脈 数,
鋸 歯 数な ども母 親 (チ リツ バ キ)に近い値を 示 して い る。 こ の よ う な実生苗の 変昊 は,
その 母 親の チ リツ バ キ に も 同一
個 体のな かに楕11
鍵 難 簾 慧鷺 爵 黛
び気 孔 数
チ リツ バキ や
F1
雑 種には葉の裏
面に タ ソ ニ ソ黒 粒 (
茶
褐色の 斑 点が肉 眼でb
職 別で きる)が 分矧
布 する が3), ト ウツ ・ミキ に は み ら れな い。 F1
雑 種3
個 体 につ い て み ると第3
表 に 示 す よ うに1 . 23
第 4図 チ リツバ キx トウツバ キ
F、の タン ニ ン黒 粒
cm2 当 り
25・ 2 〜 35 ・ 6
と, いず
れも 両親
よ り多く
N工 工
一
Eleotronio LibraryNII-Electronic Library Service
March
,1969 Acta
Phytotax .
Geobot . 167
昂
第 5図 気孔の大 きさ と表 皮 細
ll
包の形 状A チ リツバ キ
B ト ウ ツパ キ
C
チ リ ツ バキ × ト ウツ パ キ恥 雑種 D チ リッパ キ自然 交 配 実 生 苗第3表
”
’
1
”’ 一 一 ff
・i
別
丶 、 .
1タンニ ン黒 粒 (
1 . 23cmU
) 気 孔 (1.
Omm2 )
. . . 一 .
1
チ リツ バ キ トウ ツ バ キ ♀ ♂
14 . 3
01
282
.
0:
200
.
Oタ ン ニ ン黒粒お よ び気孔数
Fl
13
−
2 14−
4 13−
635
.
6 [ 27.
525 . 2
498.
3420 , 2
450 . 2
1
チ リツ バ キ 自然 交 配
.
サ クラバ
睡
系薪
系1
・ バ キ19 . 3
:40 _ 1
26 .
1371 ・
13 ・3・
・1
・・…み られ,
F1
雑 種の 特性
を 示す もの の よ うで ある。な おサ ク ラ バ ツ バ キ に は近い値を示し た
・
し か しチ リツ バ キ の 自 然 交 配の実生苗は個 体 差が大 きいよ うである。
気 孔 数は第
3
表の よ うに ト ウ ツ バ キが最 もす く な く.
かつ 大き く,
表 皮 細 胞が螺 旋状
に よ じれ た
形
を し ている。F1
雑 種で は個 体に よ る ちが いは あ る が,
気 孔 数は両親の ほ ぼ2
倍の値
を示 し
,
サ ク ラバ ツ バ キ に よ く似て い る。 チ リツ バ キ の 自 然 交配に よる実生 も 両親よ り す くな い。成 葉の厚さ およ び 断面組 織
第
4
表に示 し た葉の 厚さ は,
チ リツ バ キが ト ウツ バ キ よ り も 厚い。 両 親のF1
雑 種で調べ たの は
1
個体
で ある が,
葉の厚
さは父 親の トウツ バ キに よ く似て い る。 チ リツ バ キの自 然 交配
のN工 工
一
Eleotronio LibraryNII-Electronic Library Service
168 Acta
Phytotax .
Geobot . VoL
XXIII
,No . 5 〜 6
もの は
F
, よ り も 厚 く,
母 親の チ リツバ キ に近い値
を 示 して い る。第4表 葉 の 断 面 の 厚 さ
チ リツバ キ トウ ツパ キ 21
〜
2527
69〜 80
61〜
7139
〜
66 20〜
23*(単 位 μ)
謬
。騙 醸 到
F1
(
13 −
2) チ リツパ キ白然 交 配 18
〜
2121
柵 状 組 織
1 層 斗
3 〜 56
53〜
562
層 20〜30
** 53.
6豊 遷
織
譜 直
俵
.
状暦
ラ
帛 面
ク
一
系チ
260
〜
280180
200〜
233 26020
30
13.
418 〜
20葉 の 厚 さ 443
〜
487292 〜 32
斗 292〜
335380 〜 414
注 * 発 達 悪 し ** や や 不規 則葉の 断 面 組 織の うち表 皮は , チ リツ バ キ
,
ト ウツ バ キ,F1
雑 種の いず れ も一
層で ヤブ ツパキ と同じで あるが判
F1
雑 種には きわ めてわずか な がら表 皮に2
層の細
胞が 出 現 する もの が み られ た (1. Ocm 幅
に平 均1, 0〜2. 6
個 )。表 皮下粘 液
細
胞( METcALF
が 云 う とこ ろのmucilaginous
cel13
),
ル テ ニ ウム赤の0 。 2
% 水 溶 液で赤 染 する。 以下粘液
細 胞と称 す ) も第5
表 に示 すよ うに ト ウツ パ キで は 出 現頻 度が高い が, チ リ ツ バ キ,F1
雑 種, サ ク ラ パ ツ バ キ で は葉縁
に近い 部 分に きわめ て ま れ にしか 出 現せ ず,F
エ 雑 種で はその 形 もチ リ ツ バ キ によ く似て い る。チ リツ パ キの柵 状 組 織は
2
層が規 則 的に配 列 し, ヤブ ッバ キ系の特質
を そ な えて い る が, トウ ッ バキ は
2
層 目 が乱れて,
海 綿 状 組 織 との 聞が判然 と し ない傾 向がある。F1 雑
種 も2
層 あるが第
2
層は や や 不規則で父親の形
と よ く似て い る。 サ ク ラ バ ツ バ キに も 同じ ような傾
向が見 ら れ た。海 綿 状 組
織
は チ リツ バ キ がよ く発 達 し,F
・は チ リツ バ キ と ト ウ ツ バ キ との 中 閊の 厚さを もっ て い るようで ある。
第 5表 表皮下粘液 細胞 と異 形 細 胞
腋
種
…
粘
種
丶
\、
別類
. .
丶 .一.
異 形 細 胞 細
チ リツパ キ ト ウ ツ バ キ
丶 .
一 ..
;胞 1
〜
O・
2i18・ 8 〜 35 ・
°F1
@
.
’
3 − 3
」13
− ・ 1・
3・
0
,9
0
.3
0
チツパ キ
自
交 配 サ ク
バ
ツ
バ
一
t 縁 十 十
@ . 中 間 ・ :[ チ リ ツバキ は陽
と
葉 つ て べ
た
。幵
十 十 十 ・
1
什 註 粘液細胞の 出 現頻
度は標本 の葉縁より中 肋 に向 って1
・Ocm
の 問に 出 現 したものの
平均 瞳。 異 形細胞は ツ バキ 科 の 植物 に 多く みら れるが5
)チリ
バキ で は 葉 縁 部
か
ら 中肋間 に出 現 し, 〉ウ ツバキでは葉 縁 部に多く
・ 葉 身の
中 ほど に は見
れ な い
PF1
雑 種では 葉 縁部にはな く 葉 N工工一
NII-Electronic Library Service
March
,1969 Acta
Phytotax .
Geobot . 169
Um
A
dr
B
C Cz
5匚
τ
冨
D E
第 6図 葉の横 断 面 A チ リ ツバ キ B ト ウ ツバ キ C1 チ リ ツ バ キ x ト ウツバ キ交 雑Fエ
(13
−
2) C2 チ リッ バ キ × トゥツバ キ交 雑 Fl (13−
4) D チ リッ パ キ自 然 交 配 実生E サ クラバ ツバ キ
ep
,
epidermis ; pa.
palisade parenchyma ; sp.
spongy parenchyma ;dr.
druses;PtU ・
mUCila 呂inOUSCellS
; SC・
Sder (}idN工 工
一
Eleotronio LibraryNII-Electronic Library Service
170 Acta
Phytotax .
Geobot . VoL
XXIII
,No . 5〜6
身の中ほどに 出現 する。 ま たサ ク ラ バ ッ バ キは葉 縁 部か ら中 肋 間に 出 現 すること が
判
明 し た。開
花と花 色, 花 形F
エ雑 種のう ち1
個 体 (13− 2
)に1968
年5
月5
日 に白色花 が咲
いた。 花 形は チ リツ バ キ と ト ウツ バ キ の中 間 型で, サ ク ラ バ ツパ キ に や や近 く17 弁
でう ち7
弁は花 床よ り離れ た が,花
床にす こ しつ な がる もの
10
弁 (内2 弁
は小さ く花 床に附 着 して い た), 雄
ず い数
は33
で ,葯
の形
は トウツ パ キ に似て,子
房に は毛 がな い。 ト ウツ バ キは外 花弁 6 〜7
弁, 内花 弁19
弁 内 外, 雄 ずいは花弁
の中に3 〜4
個 所に分か れ,
子房
に は 毛 が ある6)。 チ リツ バ キ は15〜23
弁 内 外で離れた弁の, 基 部が
花床
にすこ しつ ながるもの と,花 床
に附着
し た ものが み られ, 子房
に は 毛が ない。
F
、雑
種の花弁数
や,雄
ずい や子 房の着 生 状 態は 父親の ト ウ ツバ キより も母 親の チ リツバ キ に似て い る。
10
月 の調 査で はF
、雑 種の13 − 4
に蕾
が12
個, 13 − 2
に3 個
見ら れ た。チ リ ツ パ キ の 自然 交 配に よ る実生集 団で
花蕾
のつ い たものは青 芽系
統44
本のう ち44 ・ 4
% ,平 均 花 蕾 数
9 ,
赤 芽 系統 41
本の う ち73, 8
%,
平 均 花蕾数 7
が見
ら れ,早
い もの で は5 年
生で 開 花 し たもの も 見 られ た。1968
年 春 開 花し たもの に つ い て , 花 色,
花 形,
花 径な どを 調べ た結 果は第 6
表に 示 した と お りで,
チ リツ バ キに似
た花
形, 花 色の もの か らヤブッバ キ に近
い ものまで 多 くの 変異 が見られた。 また青 芽 系 統は白
,
赤 芽 系 統は赤 系の花
が見
ら れ た。ツ バ キの花 色
,
花 形は園芸 方 面で は各種多様
に分け られ7), チ リツバ キ の実 生に は 良花
はみら れ な いとい われて い る が, 調 査 した チ リツ バ キの 実 生 群の な か に は重 弁
,
単 弁の もの に も花 色, 花 形のよいもの や,
斑 入 りの もの が見 られた。F
・雑
種の う ち 開花 した13 − 2
の 花 粉の 発 芽 機 能は正 常で,
母 親の チ リツ パ キ花
粉と 同 じ く 人工 培 地上で の発芽 , 花 粉 管の伸 長とも 良 好で あっ た。第
6
表 チ リツ バ キ 自然交配の実 生の花 色,
花 径,
花弁数花 色 本 数 花 弁 数 花 径
一
単 弁 重 弁摘 要
洋 紅 色 Eugenia Red と き 色 Hermosa Pink えん じ色 Carmine
紅 梅 色 Spinel Red 洋 桃 色 P°meg 「
瑞
e・
1
・一
・・ml 5−
…・
「
・一
・・ 15
1 4
凵
b
・・
1
・一
・ ・一
・1
・9−
・・6 〃
”
ll8 〜 23
紅 色 Carmine Red 2 〃 〃 深 紅 色 Red (° xb ’
臨
) 2 5〜
7 5白 色
White 7
8 〃白地 紅梅 色 斑 入
3 8
一 一
一 一
一
聖 62
5筒 咲
重 弁 花 形が 乙女ツバ キ
IC
似る雄 ずいを 欠 くものあ りヤ ブツバ キ に似る
〃 と き色 ” 1
9 15
〃 洋桃 色 〃 1 3
22
〃 淡 紅色 〃
1
9 53 階咲
N工 工