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環境関連機械工業のグローバル動向調査と グローバル競争力調査報告書

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日機連21環境安全-6

平成21年度

環境関連機械工業のグローバル動向調査と グローバル競争力調査報告書

平成22年3月

社団法人 日本機械工業連合会 神 鋼 リ サ ー チ 株 式 会 社

この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。

http://ringring-keirin.jp

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近年、経済の発展と環境の保全、機械の高度化と安全に対する課題がクローズアッ プされ、機械工業においても環境問題や安全問題が注目を浴びるようになってきてお ります。環境問題では、地球温暖化対策として排出権取引やCDMなどの柔軟性措置 に関連した新ビジネスの動きも本格化し、政府や産業界は温室効果ガスの削減目標の 達成に向けた取り組みを強化しているところです。また、欧州化学物質規制をはじめ とする環境規制への対応も始まっています。 その対応策が新たな課題であるととも に、新たなビジネスチャンスとも考えられます。

一方、安全問題も、機械類の安全性に関する国際規格の制定も踏まえて、平成19 年には厚生労働省の「機械の包括的な安全基準に関する指針」の改正に伴い、リスク アセスメントおよびその結果に基づく措置の実施が事業者の努力義務として規定され るなど、機械工業にとってきわめて重要な課題となっております。

海外では欧米諸国を中心に環境・安全に配慮した機械を求める気運の高まりから、

それに伴う基準、法整備も進みつつあり、グローバルな事業展開を進めている我が国 機械工業にとって、この動きに遅れることは死活問題であり早急な対処が求められて おります。

こうした内外の情勢に対応するため、当会では環境問題や機械安全に係わる事業を 発展させて、環境・社会との共存を重視する機械工業のあり方を追求するため、早期 からこの課題に取組み調査研究を行って参りました。平成21年度には、海外環境動 向に関する情報の収集と分析、それぞれの機械の環境・安全対策の策定など具体的課 題を掲げて活動を進めてきました。

こうした背景に鑑み、当会では機械工業の環境・安全対策のテーマの一つとして神 鋼リサーチ株式会社に「環境関連機械工業のグローバル動向調査とグローバル競争力 調査」を調査委託いたしました。本報告書は、この研究成果であり、関係各位のご参 考に寄与すれば幸甚です。

平成22年3月

社団法人 日本機械工業連合会 会 長 伊 藤 源 嗣

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はしがき

地球温暖化が危惧される中、ものづくりのみならず、物流、サービス等あらゆる産業に 環境対応が求められる時代になっており、特に環境関連機械工業は、地球環境負荷軽減に 大きく貢献できる低炭素社会のフロンティア産業として重要な役割を担うことが期待され ています。アジア等新興地域の高成長に伴い急増する地球環境負荷に対して、優れた環境 技術を保有する日本の環境関連機械工業が果たせる役割は大きいものがあります。

一方、経済のグローバル化、少子高齢化、市場の成熟化等により国内市場の伸び悩みを 抱える日本の機械工業が将来にわたって発展を続けていくためには、国内だけでなく海外 市場を形成し、グローバル競争に打ち勝ち、市場を獲得していくことが不可欠です。

長らく国内の官公需の減少で厳しい事業環境下にあった日本の環境関連機械工業にお いて、先進的な企業は積極的に海外展開を進め、欧米を中心とする海外企業との競争で成 功を収める一方、限界に直面する企業もあり、様々な事例が見られます。また欧米企業も 積極的にアジア展開を進め成功を収めています。海外展開のビジネスモデルもこのように 企業により様々ですが、日本企業と欧米企業の特徴的な違いも見られ、その比較について は、日本の他の機械工業のグローバル展開においても参考となり得るものと考えます。

本調査は、以上のような観点から環境関連機械工業の海外展開状況を把握・分析するこ とで、日本の機械工業の将来展望に資するソリューションを見いだすことを目的としてい ます。成長著しい海外新興国市場の中でも特に環境問題が深刻化し、環境市場が急拡大し ているにも関わらず、日本の産業が事業進出に困難を感じている中国市場を研究の対象地 域として選び、環境分野としては「水関連分野(主に下水処理)」と「廃棄物処理分野(主 に焼却炉)」に絞り事例調査研究を行いました。

さらに、製品の過剰品質や環境対応、人件費などに起因するコスト負担、生産拠点の再 配置や物流の最適化、日本の環境関連機械工業の適合領域の市場選定など対応策について も検討を加え、国・地域、用途分野、官公需・民需ごとに特徴が大きく異なる環境市場にお いて「グローバル競争力」を発揮している日本の先進企業および海外企業の考え方や事例 分析を行うことにより、その「グローバル競争力」の源泉や課題を明らかにしつつ、日本 の他の機械工業が参考となる海外展開のビジネスモデルについて海外競合企業のビジネス モデルと比較する形で考察をいたしました。

本調査を行うにあたり、社団法人 日本機械工業連合会と、社団法人 日本産業機械工業 会、同工業会のメンバー企業の方々にはアンケート調査、聞き取り調査など、最大限のご 協力を頂きましたことを厚く御礼を申し上げます。

平成22年3月

神 鋼 リ サ ー チ 株 式 会 社 代表取締役社長 大友 朗紀

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目 次

序 はしがき

第1章 我が国の環境関連機械工業の現状 ··· 1

1-1 環境関連機械工業および調査対象製品の概要 ··· 1

1-2 世界ならびに我が国の環境ビジネス市場規模および将来推計 ··· 2

1-3 環境関連機械工業の現在の市場規模 ··· 4

1-4 環境装置の輸出状況 ··· 10

1-5 環境装置のR&D状況(技術導入、技術輸出動向) ··· 20

1-6 環境装置を取り巻く国内市場の需要概況 ··· 22

第2章 国内外の主な環境関連機械工業の動向 ··· 27

2-1 国内の環境関連機械企業の動向 ··· 27

2-2 海外の環境関連機械企業の動向 ··· 30

2-3 環境ビジネス市場でのサービス分野 ··· 31

第3章 我が国の環境関連機械工業にとっての有望海外市場 ··· 35

3-1 世界各国の開発・所得レベルから見た環境技術のニーズ ··· 35

3-2 世界各国の一人当所得からみた環境市場の可能性 ··· 36

3-3 有望海外市場の抽出・選定 ··· 41

第4章 我が国の環境関連機械工業の競争力(アンケート調査結果を中心に) ···· 43

4-1 アンケートの目的と仕様 ··· 43

4-2 アンケート回答結果 ··· 44

4-3 アンケート回答結果のまとめ ··· 65

第5章 有望市場-中国の環境市場の概況と環境関連機械工業の海外展開状況··· 67

5-1 中国の環境市場を取り巻く概況 ··· 67

5-2 中国の環境汚染状況 ··· 74

5-3 中国の環境政策、法制度の概要 ··· 79

5-4 中国における環境ビジネス市場概況 ··· 84

5-5 中国市場に参入している日系企業を含む外資企業の動向 ··· 102

(8)

第6章 環境関連機械工業のグローバル展開、競争力に関する分析 ··· 113

6-1 中国市場における日本および欧米の環境関連機械工業のビジネスモデル分析··· 114

6-2 日本および欧米企業の競争力に関する考察 ··· 116

6-3 日本の環境関連機械工業が目指すべきビジネスモデルのあり方 ··· 122

第7章 まとめと提言 ··· 127

(9)

1章 我が国の環境関連機械工業の現状

1-1 環境関連機械工業および調査対象製品の概要

先進国に加え開発途上国の工業化の進展によるエネルギー利用の急激な増加に伴い、温 室効果ガスの排出量増大による地球温暖化と気候変動リスクが高まっている。このような 状況を背景として、ものづくりのみならず、物流、サービス等あらゆる産業の活動に対し て環境対応が求められる時代となっている。特に環境関連機械工業は、地球環境負荷軽減 に大きく貢献できる低炭素社会のフロンティア産業として重要な役割を担うことが期待さ れており、とりわけ日本の環境関連機械工業が保有する優れた環境技術を活用して地球環 境負荷軽減に果たせる役割は大きい。ビジネスとして捉えた場合も、海外、とりわけ新興 国において環境ビジネスが脚光を浴びており、今後も大きく発展する分野と見られている。

日本の環境産業または環境ビジネスについては、一般的な定義がない。例えば、日本標 準産業分類において環境産業の範疇に入ると見られる業種は「廃棄物処理業」が挙げられ るものの、環境装置類のメーカー等に係る分類はなく、過去の経済産業省や環境省が、環 境ビジネスについての市場規模の推定を行うために「環境産業または環境ビジネス」の定 義とした一例は、下記のとおりとなっている。

・経済産業省:2003年6月公表の“環境と産業小委員会中間報告「環境立国宣言」”にお いて、環境産業を「環境分析装置」、「公害防止装置」等、九分野から成るものと定義。

・環境省:2002年8月公表の“環境ビジネス研究会報告書~環境と経済の統合に向けて

~”の中で、環境ビジネスを「産業活動を通じて、環境保全に資する製品やサービス

(エコプロダクツ)を提供したり、社会経済活動を環境配慮型のものに変えていく上 で役に立つ技術やシステム等を提供」するものと定義。

こ の ほ か 経 済 協 力 開 発 機 構 (OECD:Organisation for Economic Co-operation and Development)では環境ビジネスを「環境汚染防止(装置および汚染防止用資材の製造、サ ービスの提供)」、「環境負荷低減技術」および「製品、資源有効利用」の三分野から成るも のと定義しており、前述の環境省の市場推定には同定義を使用している。

また環境装置の定義について、社団法人日本産業機械工業会によると、狭義に「産業用 に供される機械であり、環境負荷低減に資する機械・装置」をその範囲としつつ、上水道 の設備装置や一般廃棄物処理装置等も含むと規定しており、環境装置は環境負荷低減を目 的とする機械装置類の総称とここでは定義する。

(10)

本調査は、国・地域、用途分野、官公需・民需ごとに特徴が大きく異なる環境市場におい て「グローバル競争力」を発揮している日本の先進企業および海外企業の考え方や事例分 析を行うことにより、その「グローバル競争力」の源泉や課題を明らかにしつつ、日本の 他の機械工業が参考となる海外展開のビジネスモデルについて海外競合企業のビジネスモ デルと比較する形で考察を行うことを目的としている。調査分析・検討を深く行うために 調査対象とする環境関連機械工業の範囲を絞り、一般的に公害防止装置類の製造および関 連サービスを行っている企業とし、特に「水処理分野(主に下水処理)」と「廃棄物処理分 野(主に焼却炉)」の分野に絞り込んで取りまとめることとした。

以上を調査対象として、高い技術力を誇る日本の環境関連機械工業が世界のマーケット、

特にアジアの有望市場にどのようにアクセスするのが良いのか、現状の整理と課題(特に コスト競争力を中心に)を明らかにして、今後の展開方策を検討する。

1-2 世界ならびに我が国の環境ビジネス市場規模および将来推計 1-2-1 世界の環境市場

現在の世界の環境市場規模は約7,230億ドルと見込まれており、各国・地域の割合は、図 1-1のとおりである。同推計からみて、世界最大の市場が米国の2,602.8億ドル(36%)、次 いで西欧地域の1,952.1億ドル(27%)であり、我が国は第三位の1,084.5億ドル(15%)規 模となっており、この三カ国・地域で、全体の78%を占めている。

米国 36%

日本 15%

アジア 8%

中東 2%

豪州・NZ 2%

アフリカ

1% メキシコ

中南米 1%

カナダ2%

3%

中東欧 3%

西欧 27%

総額:7,230億ドル(約72兆円)

図1-1 2008年の世界の環境市場規模推計

(出所:日本貿易振興機構「ジェトロセンサー2009 8 月号」より/原出所は、Environment Business International資料)

(11)

一方、世界の成長センターと呼ばれる中国をはじめとするアジア地域の市場規模は578.4 億ドルで、全体の8%を占めるに過ぎない。またオイルマネーを背景とした経済成長が注目 されている中東地域も 144.6 億ドル(2%)とまだ小規模な市場だが、他地域も含めて今後 の経済成長に伴い、市場の発展が期待される。

なお、同図の市場規模推定の根拠については、従来の環境汚染防止装置の製造・サービ ス分野や新エネルギー分野、水道含む水事業分野等を含めたようだが、日本の環境市場規

模が1,084.5億ドル=約10.8兆円規模(1US$=100円で換算)というのは、やや低く見積も

っていると考えられる。後述のとおり、我が国の経済産業省や環境省の試算では2007年時 点の環境市場を約35~60兆円と見積もっており、その最小値をみても3倍の開きがある。

1-2-2 我が国の環境ビジネス市場規模および将来推計

我が国の環境ビジネスの市場規模は、図1-2のとおりである。市場規模は経済産業省や環 境省等によって推計されており、2007年時点では約35~60兆円と見積もられている。

我が国においては、中長期的に官公需要の大幅な拡大は見込まれないものの、温暖化防 止対策の本格化による廃棄物処理装置や、汚泥処理装置等に関する市場の民間需要、新た な技術ニーズによる市場の需要が見込まれる。

0 20 40 60 80 100 120

1997 2000 2005 2010 2015 2020 2025

環境省(H12)

環境省(H15)

環境誘発ビジネス(H15)

経産省(H19) 成長戦略(H20)

(兆円)

わが国のエコビジネス市場規模(H12)

わが国の環境ビジネス市場規模(H15)

環境誘発型ビジネスの 市場規模(H15)

環境を『力』にするビジネス 成長戦略(H20)

環境産業市場 規模(H19)

国内生産額900兆円 規模の2%強

国内生産額1100兆 円規模の5%強

(1%成長仮定)

0 20 40 60 80 100 120

1997 2000 2005 2010 2015 2020 2025

環境省(H12)

環境省(H15)

環境誘発ビジネス(H15)

経産省(H19) 成長戦略(H20)

(兆円)

わが国のエコビジネス市場規模(H12)

わが国の環境ビジネス市場規模(H15)

環境誘発型ビジネスの 市場規模(H15)

環境を『力』にするビジネス 成長戦略(H20)

環境産業市場 規模(H19)

国内生産額900兆円 規模の2%強

国内生産額1100兆 円規模の5%強

(1%成長仮定)

(兆円)

わが国のエコビジネス市場規模(H12)

わが国の環境ビジネス市場規模(H15)

環境誘発型ビジネスの 市場規模(H15)

環境を『力』にするビジネス 成長戦略(H20)

環境産業市場 規模(H19)

国内生産額900兆円 規模の2%強

国内生産額1100兆 円規模の5%強

(1%成長仮定)

図1-2 環境ビジネスにおける市場規模の変化

(出所:吉田 登 和歌山大学システム工学部「環境ビジネスのポテンシャル」20083月)

(12)

① 経済産業省の予測

経済産業省の産業構造審議会環境部会の<産業と環境小委員会>で策定された「環境 を『力』にするビジネス」の成長戦略においては、2005年に59兆円規模だった環境ビジ ネス市場が2015年には83兆円に、雇用規模も180万人から260万人に拡大すると予測 している。また同省ではアジアの環境市場は、2005年度において約64兆円規模の環境市 場が2030年には300兆円と4.7倍に拡大すると推計している。

② 環境省の予測

環境省では「緑の経済と社会の変革」を提唱し、環境保全型社会(低炭素社会)、環境 産業の発展により2020 年には市場規模が2006年と比較し70%増の120兆円・雇用規模 も280万人規模になると予測している。

1-3 環境関連機械工業の現在の市場規模 (1) 我が国の環境装置市場の動向

(社)日本産業機械工業会によると、環境装置の生産実績は図1-3のとおり2001年度の 約1.7兆円をピークに減少傾向が続いており、2008年度の市場規模は2001年度当時の半分 以下となっている。

0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 1,200,000 1,400,000 1,600,000 1,800,000

1990 1991年度

1992年度 1993年度

1994年度 1995年度

1996年度 1997年度

1998年度 1999年度

2000 2001年度

2002年度 2003年度

2004年度 2005年度

2006年度 2007

2008年度 大気汚染防止装置 水質汚濁防止装置 ごみ処理装置 騒音・振動防止装置

(百万円)

2008年度 726,473 2001年度

1,689,710

大気汚染 水質汚濁 ごみ処理 騒音・振動防止

図1-3 我が国の環境装置生産実績の推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

(13)

その理由として、需要の中核となっていた官公需要における公共投資の削減や、市町村 合併による整備計画の先送り等が背景としてあげられる。

2008 年度の環境装置の生産実績は、大気汚染防止装置、ごみ処理装置、騒音・振動装置 の分野で前年度を上回ったものの、水質汚濁防止装置の分野で前年度を下回ったことから、

総生産額は7,264億7,300万円となり、前年度よりも1%の減少となった。2008年度の装置 別別生産額は、大気汚染防止装置が1,396億6,200万円、水質汚濁防止装置が2,980億9,700 万円、ごみ処理装置が2,843億円700万円、騒音・振動装置が44億700万円であった。

2001 年度は統計を取り始めてから最大の環境装置の生産額になった年度であり、同年度 から2008年度の生産実績を比較すると図1-4のとおりである。

12.6% 19.2%

37.2%

41.0%

49.6%

39.1%

0.6% 0.6%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

2001年度 2008年度

大気汚染防止装置 水質汚濁防止装置 ごみ処理装置 騒音・振動防止装置

大気汚染 水質汚濁 ごみ処理 騒音・振動防止

2,122

1,397 6,283

2,981 8,389

2,843 103

44

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000

2001年度 2008年度

大気汚染防止装置 水質汚濁防止装置 ごみ処理装置 騒音・振動防止装置

(億円)

水質汚濁 3,302億円減

大気汚染 725億円減少

ごみ処理 5,546億円減

騒音振動防止 59億円減

図1-4 2001年、2008年度の生産実績と装置割合の比較

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

装置別にみると、2001年度と比較して大気汚染防止装置で725億円減少、水質汚濁防止

装置で3,302 億円減少、ごみ処理装置で5,546 億円減少、騒音振動防止装置で59億円減少

となっており、特にごみ処理装置の落ち込みが大きい。

これは1999年に制定されたダイオキシン類特別措置法に影響で焼却炉の改修、リプレイ ス等が増加したこと、対策後に新たな需要が創出されず、落ち込みに拍車がかかったとい える。

(14)

(2) 主な環境装置の生産実績

1) 水質汚濁防止装置

2008年度の水質汚濁防止装置の生産実績は図1-5のとおり、前年度比94.1%の2,980億

9,700万円であった。

製品別にみると、産業排水処理装置が約650.8億円(前年比100.1%)、し尿処理装置が

約67.0億円(同166.1%)、汚泥処理装置が約440.5億円(同102.0%)、海洋汚染防止装置

が約17.8億円(同104.5%)と前年度の生産額を上回った。

一方、下水汚水処理装置が約1,438.3億円(前年比89.8%)、関連機器が約366.5億円(同 94.1%)と前年度の生産額を下回った。

2008年度の水質汚濁防止装置の製品別生産額構成比は、産業廃水処理装置が 21.8%、

下水処理装置が 48.2%、し尿処理装置が 2.2%、汚泥処理装置が 14.8%、海洋汚染防止装

置が0.6%、関連機器が12.3%となっている。

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000 900,000

199 0年度

1991 年度

1992

1993 年度

1994 年度

1995

1996 年度

1997 年度

1998

1999 年度

2000 年度

200 1年度

2002 年度

2003

2004 年度

2005 年度

2006

2007 年度

2008 年度

産業排水処理装置 下水処理装置 し尿処理装置 汚泥処理装置 海洋汚染防止装置 関連機器

(百万円)

2008年度 298,097 2000年度

771,169

下水処理装置

産業排水処理装置 汚泥処理装置

関連機器

し尿処理装置

図1-5 我が国の水質汚濁防止装置 生産実績の推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

(15)

2) ごみ処理装置

2008年度のごみ処理装置の生産実績は図1-6のとおり、前年度比100.6%の2,843億700 万円であった。

製品別にみると、都市ごみ処理装置が約1,855.7億円(前年比107.9%)、関連機器が約

552.3億円(同116.5%)と前年度の生産額を上回った。

一方、事業系廃棄物処理装置が約435.1億円(前年比68.9%)と前年度の生産額を大幅 に下回った。

2008年度のごみ処理装置の製品別生産額構成比は、都市ごみ処理装置が 65.3%、事業 系廃棄物処理装置が15.3%、関連機器が19.4%となっている。なお、産業廃棄物処理装置 および小型焼却装置は現在統計を取っていない。

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000 900,000

1990 年度

1991 年度

1992 年度

1993 年度

1994 年度

1995 年度

1996 年度

1997 年度

1998 年度

1999 年度

2000 年度

2001

2002 年度

2003 年度

2004 年度

2005年度 2006

2007

年度 2008

都市ごみ処理装置 事業系廃棄物処理装置 産業廃棄物処理装置 小型焼却装置 関連機器

(百万円)

2008年度 284,307

都市ごみ処理装置

事業系廃棄物処理装置 関連機器

2001年度 695,238

図1-6 我が国のごみ処理装置 生産実績の推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」(200911月)ほか)

(16)

3) 大気汚染防止装置

2008年度の大気汚染防止装置の生産実績は図1-7のとおり、前年度比106.1%の1,396

億6,200万円であった。

製品別にみると、集塵装置が約544.4億円(前年比111.1%)、重・軽油脱硫装置が約58.6

億円(同101.7%)、排煙脱硫装置が約312.4億円(同121.0%)、排ガス処理装置が約209.4

億円(同104.5%)、関連機器が89.9億円(同167.9%)と、前年度の生産額を上回った。

一方、排煙脱硝装置が約182.0億円(前年比70.2%)と前年度の生産額を大幅に下回っ た。

2008年度の大気汚染防止装置の製品別生産額構成比は、構成比は集塵装置が 39.0%、

重・軽油脱硝装置が4.2%、排煙脱硫装置が 22.4%、排煙脱硝装置が 13.0%、排ガス処理

装置が 15.0%、関連機器が6.4%となっている。なお、高層煙突は現在統計を取っていな

い。

0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000

1990 1991

1992年度 1993年度

1994年度 1995年度

1996年度 1997年度

1998年度 1999

2000年度 2001年度

2002年度 2003年度

2004年度 2005年度

2006年度 2007年度

2008 集塵装置 重・軽油脱硫装置 排煙脱硫装置 排煙脱硝装置 排ガス処理装置 高層煙突 関連機器

(百万円)

2008年度 139,662

集塵装置

1994年度 322,875

排煙脱硫装置

排ガス処理装置 関連機器

排煙脱硝装置

図1-7 我が国の大気汚染防止装置 生産実績の推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」(200911月)より)

(17)

4) 騒音・振動防止装置

2008年度の騒音・振動防止装置の生産実績は図 1-8のとおり、前年度比 140.3%の 44 億700万円であった。

製品別にみると、騒音防止装置が約40.6億円(前年比142.9%)、関連機器が約3.5億円

(同2,156.3%)と前年度の生産額を上回った。

一方、振動防止装置の生産額が統計上ゼロとなった。前年2007年度の生産額は2.8億 円であった。

2008年度の騒音・振動防止装置の製品別生産額構成比は、騒音防止装置が 92.2%、振 動防止装置0.0%、関連機器が7.8%となっている。

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000

199 0

199 1年度

199 2

199 3年度

199 4

1995年度 199

6 1997年度

199 8

1999年度 200

0 2001

200 2年度

2003 200

4年度 2005

200 6年度

200 7

200 8年度

騒音防止装置 振動防止装置 関連機器

(百万円)

2008年度 4,407 1997年度

12,432

騒音防止装置

関連機器 振動防止装置

図1-8 我が国の騒音・振動防止装置 生産実績の推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」(200911月)ほか)

(18)

1-4 環境装置の輸出状況

過去5カ年の我が国の環境装置に関する輸出状況の推移は、図1-9のとおりである。2008 年度の輸出額は、昨年度と比較して約3.5%減の972.6億円であった。

11,960

28,973 27,715

37,015

31,361 17,904

16,678

33,607

36,154

42,184

11,164

18,883

15,981

27,311 22,318

383

182

211

259 1,400

41,411

64,716

77,514

100,739 97,263

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

大気汚染防止装置 水質汚濁防止装置 ごみ処理装置 騒音・振動防止装置 (百万円)

図1-9 環境装置の輸出状況の推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

2008年度の装置別の輸出額は、大気汚染防止装置が313.6億円(前年比84.7%)、水質汚 染防止装置が421.8億円(同116.7%)、ごみ処理装置が223.2億(同81.7%)、騒音・振動防

止装置が1.4%(同540.1%)であった。

2008年度の輸出額に占める環境装置4種類の輸出構成は、図1-10のとおりである。

2008 年度では、大気汚染防止装置が 32.2%、水質汚染防止装置が 43.4%、ごみ処理装置

が22.9%、騒音・振動防止装置が1.4%となっている。

(19)

28.9%

44.8%

35.8% 36.7%

32.2%

43.2%

25.8% 43.4%

35.9% 43.4%

27.0% 29.2%

20.6%

27.1% 22.9%

1.4%

0.3%

0.3%

0.3%

0.9%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

大気汚染防止装置 水質汚濁防止装置 ごみ処理装置 騒音・振動防止装置

( 大 気 )

( 水 質 )

( ご み )

( 騒 音 ・ 振 動 )

図1-10 環境装置の装置別輸出割合

139,662

298,097

284,307

4,407

31,361 42,184

22,318

1,400 0

50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000

大気汚染防止装置 水質汚濁防止装置 ごみ処理装置 騒音・振動防止装置

2008年度生産 内2008年度輸出

(百万円)

生産金額に 占める 輸出割合

(22.5%)

生産金額に 占める 輸出割合

(7.8%)

生産に占める 輸出割合

(31.8%)

環境装置 全生産金額に

占める 輸出割合

13.4%

生産金額に 占める 輸出割合

14.2%

図1-11 環境装置の生産実績に占める輸出金額、輸出割合(2008年度)

(出所:図1-10、図1-11は 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」(200911月)ほか)

(20)

一方、2008年度の環境装置の生産実績に占める輸出金額、輸出割合は図1-11のとおりで ある。大気汚染防止装置では、生産金額に占める輸出の割合は22.5%、水質汚濁防止装置の 生産金額に占める輸出の割合は14.2%、ごみ処理装置の生産金額に占める輸出の割合は7.8%、

騒音・振動防止装置の生産金額に占める輸出の割合は31.8%であった。

過去5年間の生産実績に占める輸出の割合の推移は、図1-12のとおりである。装置全体 の平均は2008年度において13.4%となっており、前年度から微減だったものの輸出割合は 高まっている。

4.1%

7.3%

9.4%

13.7%

13.4%

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

35.0%

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

大気汚染防止装置 水質汚濁防止装置 ごみ処理装置 騒音・振動防止装置 装置全体

(大気)

(ごみ)

(騒音・振動)

(装置全体) (水質)

図1-12 環境装置の全生産実績に占める輸出の割合(2008年度)

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」(200911月)ほか)

環境装置の中で、輸出割合が高いものは大気汚染防止装置で、2005年度から現在まで20%

超となっている。また水質汚濁防止装置、ごみ処理装置、騒音・振動防止装置のいずれも 2004年度と比較して輸出割合は高まっている。騒音・振動防止装置は2008年度に大幅に輸 出割合が高まった

(21)

1-4-1 水質汚濁防止装置の輸出状況

(1) 機種別輸出額

水質汚濁防止装置の機種別輸出額について、過去5年間の機種別輸出額の推移は図 1-13 のとおりである。

2005年度の輸出総額は、約166.8億円であったが2006年度から約336.1億円と増加し、

2008年度において約421.8 億円となった。2008年度の輸出額の中で、水質汚濁防止装置の 関連装置が約 197.3 億円と全体の 46.8%を占め、次いで産業排水処理装置が約 118.3 億円

(28.1%)、下水処理装置が約101.8億円(24.1%)となっている。

6,174 7,450 9,586 11,795 11,833

6,055 2,287

9,397 4,716

10,182 5,360

6,299

13,786 18,823

19,730

17,904

16,678

33,607

36,154

42,184

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

産業排水処理装置 下水処理装置 し尿処理装置 汚泥処理装置 海洋汚染防止装置 関連機器

(百万円)

産業排水処理装置

下水処理装置 関連機器

図1-13 機種別輸出額の推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

(2) 仕向地別輸出額

水質汚濁防止装置の輸出について、過去 5 年間の仕向地別(地域)輸出額の推移は、図 1-14のとおりである。

2005年度までは東アジア地域向けが輸出全体のおよそ6割を占めていたが、2006年度以 降、西アジア地域(中東)向けが急拡大した。また2007年度からは旧ソ連・東欧地域(ロ シア)向けも拡大している。これらは原油価格の高騰により、中東、ロシア等の産油国の 経済投資が活発になった影響と見られる。

(22)

10,726 10,548

15,993

12,570 13,847

4,055 3,564

14,536

19,297

20,348

919 119

919

5,056 1,467

17,904

16,678

33,607

36,154

42,184

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

(東アジア小計) (西アジア小計) (欧州小計) (北米小計) (南米小計) (アフリカ小計) (旧ソ東欧小計) (大洋州小計)

(百万円)

東アジア

西アジア

旧ソ連東欧

図1-14 仕向地別輸出額

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」(200911月)ほか)

(3) 国別-中国、サウジアラビア、ロシアへの輸出

過去 5 年間のうち、我が国からの水質汚濁防止装置の輸出額が大きく伸びたのは、サウ ジアラビア、ロシアであった。過去 5 年間の中国、サウジアラビア、ロシア向け機種別輸 出額の推移は、図1-15~図1-17のとおりである。

中国は、元々我が国からの輸出先として大きな市場であり、2008年度の輸出総額は37.3 億円であった。2007年度までは産業排水処理装置と関連装置の輸出割合が高かったが、2008 年度では下水処理装置の輸出割合が全体の 58%を占めた。また大きな金額ではないが、海 洋汚染防止装置の割合も前年度と比較して増加している。

サウジアラビアについては2005 年度の輸出額が15.7億円であったのに対し、2006 年度 以降大幅に増加し、2008年度には約111.7億円となった。同国以外でも中東諸国への輸出は 増加した。サウジアラビア向けの機種は産業廃水処理装置と関連装置である。

ロシアについて、2005年度には殆ど輸出されていなかったが、2006年度以降増加し、2008 年度には 50.4 億円と中国を抜いている。またロシア向けの機種は下水処理装置の輸出が大 半となっている。

(23)

758

2,749

934

1,524

714 2,188 1,363

1,203

1,889

1,615

706

88 86

165

2,123

3,961

2,826

3,413

3,773

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

産業排水処理装置 下水処理装置 し尿処理装置 汚泥処理装置 海洋汚染防止装置 関連機器

(百万円)

関連機器

産業排水処理装置

海洋汚染防止装置

下水処理 装置

図1-15 中国への輸出額推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」(200911月)ほか)

673 401

1,560 2,064

3,322

575 1,173

4,172

4,860

7,844

1,257 1,574

5,732

6,924

11,166

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

産業排水処理装置 下水処理装置 し尿処理装置 汚泥処理装置 海洋汚染防止装置 関連機器

(百万円)

関連機器

産業排水処理装置

図1-16 サウジアラビアへの輸出額推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

(24)

478

1,412

4,732 293

0 28

508

1,465

5,044

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

産業排水処理装置 下水処理装置 し尿処理装置 汚泥処理装置 海洋汚染防止装置 関連機器

(百万円)

関連機器

下水処理装置

図1-17 ロシアへの輸出額推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」(200911月)ほか)

1-4-2 ごみ処理装置の輸出状況

(1) 機種別輸出額

ごみ処理装置の機種別輸出額について、過去5年間の機種別輸出額の推移は図1-18のと おりである。

2004年度の輸出総額は、約111.6億円であったが2007年度に約273.1億円と増加し、2008 年度において約223.2億円となった。2008年度の輸出額の中で、都市ごみ処理装置が約118.3 億円と全体の41.4%を占め、事業系廃棄物処理装置が約 88.2億円(39.5%)、ごみ処理装置 の関連装置が約42.6億円(19.1%)となっている。

(2) 仕向地別輸出額

ごみ処理装置の輸出について、過去5 年間の仕向地別(地域)輸出額の推移は、図 1-19 のとおりである。

ごみ処理装置の輸出先は、主に東アジアと欧州地域となっている。2006 年度までは東ア ジア向けが多かったが、2007 年度からは欧州向けが増加している。東アジアは中国向け、

欧州はドイツ、英国向けの割合が大きい。

(25)

9,658

17,486

12,999

16,431

9,241 1,321

1,102

1,254

8,553

8,816 2,327

4,261

1,728

185

295

11,164

18,883

15,981

27,311

22,318

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

都市ごみ処理装置 事業系廃棄物処理装置 関連機器

(百万円)

都市ごみ処理装置

事業系ごみ処理装置

関連機器

図1-18 機種別輸出額の推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

10,819

16,194

9,458

11,465

5,843 2,495

6,501

15,840

16,421 11,151

18,883

15,981

27,311

22,318

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

(東アジア小計) (西アジア小計) (欧州小計) (北米小計) (南米小計) (アフリカ小計) (旧ソ東欧小計) (大洋州小計)

(百万円)

欧州

東アジア

図1-19 仕向地別輸出額

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

(26)

(3) 国別-中国、ドイツ、英国への輸出

過去 5 年間のうち、我が国からのごみ処理装置の輸出額が大きく伸びたのは、中国、ド イツ、英国であった。過去5年間の中国、ドイツ、英国向け機種別輸出額の推移は、図1-20

~図1-22のとおりである。

中国向け輸出は、2005年度に42.9億円で、2007年度の輸出総額は約89.7億円であった。

しかし2008年度については、33.9億円と急減している。2007年度においては都市ごみ処理 装置の輸出が全体の89.3%を占めたが、2008年度は約6億円と全体の17.6%にとどまり、輸

出の約80%は関連機器が占めた。

ドイツについては2005年度までは殆ど輸出はなかったが、2006年度以降に事業系廃棄物 処理装置の輸出が増え、2008年度には約81.8億円と大幅に増加している。

英国については2005 年度に約22.2億円を記録して以降、年々増加し、2007年度には約 78.7億円となった。2008年度については前年度比21%減の約62.3億円となった。英国向け の機種は、都市ごみ処理装置となっている。

1,810

3,187

6,566

8,002

598 1,276

1,102

595 1,405

2,703 584

92 379

3,088

4,290

8,566

8,965

3,393

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

都市ごみ処理装置 事業系廃棄物処理装置 関連機器

(百万円)

関連機器

都市ごみ処理装置 事業系ごみ処理装置

図1-20 中国への輸出

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

(27)

7,911 8,157

16 0 359

359

7,911 8,177

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

都市ごみ処理装置 事業系廃棄物処理装置 関連機器

(百万円)

事業系ごみ処理装置

図1-21 ドイツへの輸出

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」(200911月)ほか)

2,215

6,043

7,865

6,225

0

2,215

6,043

7,865

6,225

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

都市ごみ処理装置 事業系廃棄物処理装置 関連機器

(百万円)

都市ごみ処理装置

図1-22 英国への輸出

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

(28)

1-5 環境装置のR&D状況(技術導入、技術輸出動向)

(1) 水質汚濁防止関連技術

1) 技術の輸出入件数

水質汚濁防止関連技術の輸出入件数の推移については、図1-23のとおりである。2004 年度の輸入件数は35件だったが2008年度は14件となっている。一方、2004年度の輸出 については9件だったが2008年度の輸出については6件となっている。過去5年間(2004

-2008年度)の技術輸入件数は97件、技術輸出件数は31件となっている。

35

14

10

24

14 9

7

3

6 6

0 5 10 15 20 25 30 35 40

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

輸入合計 輸出合計

(件)

輸入

輸出

図1-23 水質汚濁防止関連技術の輸出、輸入件数の推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

2) 技術の輸入元、輸出先

水質汚濁防止関連技術の輸入元、輸出先については図1-24、図1-25のとおりである。

過去5年間(2004-2008年度)の技術輸入元は、米国から24件、次いで英国15件、

フランス13件ほかとなっている。一方、技術輸出先は韓国が16件、次いで台湾が5件、

米国が 1 件ほかとなっている。水質汚濁防止関連技術については、海外から技術導入件 数が多く、技術輸出を行うことが少ない傾向がみられる。技術の輸入については欧米諸 国から導入し、輸出先については東アジア諸国が多い。

(29)

(2004-2008年度累計:97件)

NZ, 1 スイス, 2

韓国, 1 中国, 1 フィンランド, 1

ベルギー, 2 オランダ, 5

独国, 12 仏国, 13

英国, 15 米国, 24

カナダ, 9 オーストリア, 6

スウェーデン, 5

(単位:件) (2004-2008年度累計:31件)

韓国, 16

台湾, 5 米国, 4

仏国, 2 独国, 2

中国, 1 NZ, 1

(単位:件)

図1-24 技術の輸入元 図1-25 技術の輸出先

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

(2) ごみ処理装置関連技術

1) 技術の輸出入件数

ごみ処理装置関連技術の輸出入件数の推移については、図1-26のとおりである。

10

1

4

1

2 3

4 4

5

7

0 2 4 6 8 10 12

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

輸入合計 輸出合計

(件)

輸入

輸出

図1-26 ごみ処理装置関連技術の輸出、輸入件数の推移

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」200911月)ほか)

(30)

2004年度の輸入件数は10件だったが2008年度は2件となっている。一方、2004年度 の輸出については3件だったが2008年度の輸出については7件となっている。過去5年 間(2004-2008年度)の技術輸入件数は累計18件、技術輸出件数は累計23件となって いる。

2) 技術の輸入元、輸出先

ごみ処理装置関連技術の輸入元、輸出先については図1-27、図1-28のとおりである。

過去5年間(2004-2008年度)の技術輸入元は、ドイツから6件、スイスから6件で、

米国が2件、英国2件ほかとなっている。一方、技術輸出先は韓国が11件、次いで中国 が7件、ドイツが 3件、イタリア2件となっている。技術の輸入元については欧州諸国 から導入し、輸出先については東アジア諸国が多い。

(2004-2008年度累計:18件)

独国, 6 オーストリア, 1

ベルギー, 1

英国, 2

スイス, 6 米国, 2

(単位:件) (2004-2008年度累計:23件)

中国, 7 独国, 3

伊国, 2

韓国, 11

(単位:件)

図1-27 技術の輸入元 図1-28 技術の輸出先

(出所: 社団法人 日本産業機械工業会「環境装置の生産実績」(200911月)ほか)

1-6 環境装置を取り巻く国内市場の需要概況

(1) 環境装置市場の需要構成

国内の環境装置市場の需要構成は、民間需要(民需)と官公需要(官需)に分けられる。

さらに近年では外需(輸出)の割合が高まっている。需要先別の環境装置生産実績は図1-29 に、民需、官需、輸出の割合は図1-30のとおりである。

昨今は需要先である官需が減少し2008年度の比率で54.7%となった。官需が減ったこと を受けて相対的に民需の割合は高まったが、金額ベースからほぼ横ばいとなっている。そ の一方、輸出の割合この5年間で3倍超と、伸張しているのが分かる。

図 1-32 のとおり、2008 年度の工場立地のうち最も立地が多かったのが一般機械産業 321 件で、次いで輸送機械産業 208 件、金属製品産業 197 件、食品産業 165 件、化学産業 111 件となっている。  過去 5 年間は国内の民需の持ち直しの傾向が見られたが、今後、大幅な新規立地は期待 できず、環境装置の需要も横ばいが続くと見られる。  192 252 320 296 3211201601532062081061832762741971821971761801656867867811194
表 2-3  水処理装置製造企業              表 2-4  廃棄物処理装置企業  No.企業名 1 株式会社アーステクニカ 2 株式会社 IHI 3 旭テック環境ソリューションズ株式会社 4 株式会社 石井鐵工所 5 株式会社 石垣 6 宇部興産機械株式会社 7 株式会社 荏原製作所 8 遠藤工業株式会社 9 オルガノ株式会社 10 株式会社氣工社 11 木村化工機株式会社 12 極東開発工業株式会社 13 近畿工業株式会社 14 株式会社クボタ 15 倉敷紡績株式会社 16 株式会社 栗田機
表 2-8  調査対象分野の環境サービス  分野毎のサービス  分野共通のサービス  下 水 処 理 分 野  ①管渠の維持管理  ・不明水の改善対策(漏水対策)、管渠内の点検・清掃、管渠の敷設箇所、構造等に関する台帳の調整および保管 ②下水道処理場の維持管理 ・水処理施設の運転管理 ・ユーティリティの調達 ・場内ポンプの運転管理 ・放流水の水質管理(分析等)  ・汚泥処理・リサイクル(消化ガス発電 等含む)  ・沈砂、汚泥の運搬  ・管理棟、植栽管理  等  ③下水処理場での付帯サービス  ・エネルギー供
表 2-9  環境サービス事業の契約形態  契約形態  (契約期間)  概要  特徴  サービス契約  ( 3 ~ 5 年) ・現行の上下水道公社の一部機能について、一定期間に限り民間の経営管 理に任せるもの  ・資本計画管理、漏水率の削減、料金請求、情報技術等の運営委託に適している  マネジメント契約  (5~10 年)  ・民間事業者またはコンサルタントに対して、上水設備や下水設備の一部 または全部の運営管理権を与えるも の(資本投資は行われない)  ・契約の目的は、①より本格的な民営化策の準備のための
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