分散分析と誤差の制御
実験結果からできるだけ多くの情報を取り出すために 分散分析を利用する
主効果の大きさ 交互作用の大きさ 誤差の大きさ
採用した因子の効果の有無 の検定には,誤差の大き さと比較するので誤差を 小さくできれば分散分析 での検出力が高まる
どのようにしたら誤差を小さくできるか?
誤差の種類
偶然誤差
系統誤差
方向性のない誤差
データの精密さに関わる誤差
方向性のある誤差
データのかたよりに関わる誤差
偶然誤差よりも系統誤差の方が実験上問題である
系統誤差を小さくすることができれば誤差はかなり小さくなる
偶然誤差と系統誤差
真の値
A B C D 右の図は4人(A,B,C,D)が
10 回ある試料を分析した結果であ る.縦の点線が真の値である.も っともよい分析を行ったのは(
)であり,かたよりもなく,
精密さも高い.
偶然誤差と系統誤差
真の値
A B C D BとCのどちらがよい分析をした
といえるだろうか?
分析値の平均が真の値に近い点では
( )の方が,
分析値のばらつきが小さい点では
( )の方が優れている.
偶然誤差と系統誤差
真の値
A B C D もし分析をいくらでも行うことが
できるならば( )の平均値 の方がしだいに真の値に近づくで あろう.
もし何らかの方法で系統誤差を消去 できれば( )の方が少ない 実験回数で真の値に近い測定値を得 られると考えられる.
偶然誤差と系統誤差
真の値
A B C D 偶然誤差は実験回数を多くすれば,
(大きくなる,変わらない,小さく なる)のに対し,
系統誤差は実験回数を多くすれば,
(大きくなる,変わらない,小さく なる).
精密さは偶然誤差を,かたよりは系 統誤差を表し,正確さは真の値への 近さであり,この2つの誤差の両方 がふつう関与する.
偶然誤差と系統誤差
真の値 系統誤差の原因がわかればそ
れを除去して実験精度を上げ ることができる
Cの場合,系統誤差を除去で きればAと同じくらいの精密 さと正確さが得られる
しかし,系統誤差を除けな いならBは実験を増やせば 真の値により接近できる
A B C D
系統誤差の例
以前,演習問題として扱った そば屋の客数のデータで
も,曜日が系統誤差に当たる 曜日が系統誤差に当たると まったく気づかないなら,
とんでもない結果になる これぐらいだれでも気づく よ・・・ ???
系統誤差の例(時間的な違い)
機器分析
時間によって分析値が異なる場合
朝 昼 夕方
値が高め 値が低め
系統誤差の例
圃場の地力むら(空間的な違い)
測定する個人差
系統誤差の例
目盛りを読むとき
いつも切り捨てる人 いつも切り上げる人
ビュレットで
1滴多めに入れる人 1滴少なめに入れる人
測定対象の個体差
体重の大きいヒツジあるい は健康なヒツジは体重の増 加が大きい
系統誤差をできるだけ小さくする
原因がわかっている場合 真の値 系統誤差を除去する
ブランクテスト,標準試料
無作為化 系統誤差を偶 然 誤差に転 化する
局所管理 系統誤差をブロ ック間差として 誤差から除去
A B C D
系統誤差をできるだけ小さくする
原因のよくわからない場合 真の値 無作為化 偶然誤差に転化
A B C D