研究主題「予防的な健康相談活動における校内連携の在り方
‐児童理解の力の向上を目指した校内研修システムづくり‐」
東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン タ ー 研 修 部 授 業 力 向 上 課 江戸 川区立南葛 西第二小学 校 養護教 諭 髙橋輝 美
Ⅰ 研究のねらい
児童 の生きる力 をはぐくむ ために、確 かな学力の 定着が必要 である。そ のためには 教員の 資 質・能力の向上 が不可欠で あり「東京 都公立学校 の「授業力 」向上に関 する検討委 員会報告書 」
(平成 16年 9月 )では 、「各 学校に おいては 、教員が相互 に研さんし ながら、日常的に「 授業 力」 を高めてい くシステム を構築する ことが重要 である」と 述べられて いる。
現状 として、多 くの学校で は、学校長 の経営方針 に基づき、 教員の授業 力向上を目 指し校 内 研修 に取り組ん でいる。し かし、研修 評価が十分 ではなかっ たり、研修 システムが 確立され て いな かったりし ている場合 もある。そ こで、一人 一人の教員 の授業力を 向上させる ための校 内 研修 にする必要 がある。
一 方、児童を とりまく現 状は、大人 社会の人間 関係の希薄 化や少子化 ・核家族化 等から、 人 間関 係の基礎で あるコミュ ニケーショ ン能力を身 に付けるこ とが難しい 状況となっ ている。 学 校で は自分の感 情や思いを うまく伝え られなかっ たり、相手 の思いや願 いを理解し たりする こ とが 難しいため に仲間づく りが苦手な 傾向がある 。あるいは 、それが起 因して心身 の不調を 訴 えた り負傷をし たりする児 童が保健室 に来室する ことがある 。
こ のようなこ とから、学 校が児童に とって集団 づくりの基 礎を学ぶ場 として機能 し、教員 が 児童 のコミュニ ケーション 能力を育成 するための 役割を担わ なければな らないと考 える。そ の ため には、教員 の授業力の 6つの構成 要素のうち の一つであ る児童理解 の力を向上 させ、教 員 のコ ミュニケー ション能力 を向上させ る必要があ る。本研究 では、養護 教諭の健康 相談活動 か ら予 防につなげ るための校 内研修を企 画・運営す る。そこで 、養護教諭 の専門性を 生かし児 童 理解 の力に焦点 を当て、教 員の資質・ 能力向上の ための校内 研修システ ムを構築す る。研究 を 進め るにあたり 、以下のよ うに研究仮 説を設定し た。
〔 研 究 仮 説 〕
養護 教諭が、健 康相談活動 の校内連携 の一つとし て、マネジ メントサイ クルを活用 した校 内 研修 を、養護教 諭の特質を 生かし、教 員の目標に 沿って企画 運営を行う 。それによ り、教員 の 児童 理解の力と 学級集団づ くりの能力 が向上する であろう。 さらに、児 童のコミュ ニケーシ ョ ン能 力の育成に つながるで あろう。
Ⅱ 研究の内容と方法
1 基礎研究
(1) 校内研修の在り方
「東 京都公立学 校の「授業 力」向上に 関する検討 委員会報告 書(平成 16 年 9 月 )」では、 校 内に おける研修 を通した教 員の授業力 の向上につ いて校内研 修のとらえ 方が示され 、教員の 相 互研 さんによる 授業力の向 上を図るた めのシステ ムを構築す ることが重 要であると されている 。 また 、東京都教 職員研修セ ンター紀要 第5号(平成 18 年 3 月)では 、「学力向上 を図るため の
①
「予防的な健康相談活動における校内連携活動の在り方
‐児童理解の力の向上を目指した校内研修システムづくり‐」
指導 に関する研 究‐『授業 力』向上を 図るための OJT システ ムの開発‐ 」により、 マネジメ ン トサ イクルの手 法を取り入 れた OJT システムが提 案された。 これにより 、効果的な 校内研修 を 実施 するために 「R‐PDCA サイクル」 を活用した 研修システ ムづくりが 有効である ことが分 か った 。
(2) 養護教諭の健康相談活動
保 健体育審議 会答申(平成 9 年 9 月)により、 養護教諭の 行う健康相 談活動が養 護教諭の 職 務に 位置付けら れた。養護 教諭が行う 健康相談活 動は、学校 の教育活動 の一環であ り、それ だ けで 機能するも のではなく 、学校長の 学校経営方 針に基づく 学校保健経 営を行う中 で実施さ れ なけ ればならな い。健康相 談活動では 、児童の健 康問題が顕 在化する前 に、児童の 心身の健 康 問題 に関する教 員の理解を 深める校内 研修を行う など、予防 的な連携活 動を行うこ とが必要 で ある ことが分か った。
(3) 教員と児童のコミュニケーション能力の育成
「 東京都教育 ビジョン」 の学童期の 取り組みの 「方向」と 「提言」に よると「生 涯学習の 基 盤と なる確かな 学力を育成 し、一人一 人の個性・ 能力を伸ば します。」【 方向4】と して、さ ら に「人間関係の 基礎となる コミュニケ ーション能 力の確かな 育成」【提言 9】が必要 であると し てい る。児童が 主体的に問 題を予防し 、問題に取 り組むこと のできる力 を付けるた めに、人 間 関係 をはぐくむ 能力を意図 的かつ計画 的に育成す る必要があ る。人間関 係をはぐく むための 基 礎と なるコミュ ニケーショ ン能力を育 てるために 、教員には 、個々の児 童の変化に 気付く力 を 付け ることが求 められる。 自己理解・ 他者理解は 、コミュニ ケーション 能力の大き な要素で あ る。 教員がコミ ュニケーシ ョン能力を 高めること は、児童の コミュニケ ーション能 力を育成 す るた めに必要で あることが 分かった。
2 研究実践
(1) 児童理解のための視点
教 員の児童理 解は、それ ぞれの教員 の経験や研 修により差 異が生じる 場合がある 。児童理 解 のた めの視点を 整理し定め ることによ り、児童に 対する観察 が深まるの ではないか と考えた 。 養護 教諭の視点 から、発達 や学習の等 の項目とと もに基本的 生活習慣や 体の健康等の 6 項目 18 の視 点の「児童 理解のため の視点」シートを作成 した。( 参考資料① )「児 童理解 のための視 点 」 によ り、教員が 児童の観察 を行った結 果を昨年度 の同様の調 査と比較し たところ、 教員が「 学 校生 活で特別な 配慮を必要 とする」と した児童の 割合が高く なった。こ のことは、 児童を観 察 する 視点を定め たことによ って、教員 の児童に対 するとらえ 方が定まっ たことと関 連してい る と考 えられる。
(2) 研修会実施計画
児 童理解の力 の向上のた めに、R-PDCAサ イク ルを活用し た研修会実 施計画を作 成し実施 し た 。PDCA の 小 サ イ ク ル を 活 用 す る た め に 「 研 修 会 ア ン ケ ー ト 」( 補 助 資 料 ① ) を 研 修 会 ご と に実 施し、個々 の教員の自 己評価と研 修の業務評 価を行った 。その結果 の分析・考 察をし、 次 の研 修会の内容 や実施方法 、研修会資 料の改善を 行った。(補助資料② )
この ような研修 会では、個 人情報の保 護について 留意する必 要がある。 本研究では 、個人 情 報に 係る資料は 、担当が保 管・管理を した。
②
図1 【R-PDCAの マネジ メントサイ クルを活用 した研修シ ステム】
R
esearchP
lanD
oC
heckA
ction( 課 題 把 握 ) ( 計 画 ) ( 実 施 ) ( 評 価 ) ( 改 善 )
(3) 児童理解の力の向上のための研修会
① 研修会のね らい
「児 童理解の力 の向上」とい う大きな ねらいを達 成するため に、研修会 ごとの目標 を設 定 し た 。 研 修 会 ご と の 目 標 を 設 定 し 、 研 修 会 に 参 加 し た 教 員 の 目 的 意 識 を 明 確 に す る こ とで 、研修効果 が向上する と考えた。
第 1 回研修会 ① 通 常 の 学 級 に 在 籍 す る 特 別 な 支 援 を 必 要 と す る 児 童 の 理 解 と 支 援 の 工 夫 に つ い て 知 り 、 今 後 の 教 育 活 動 に 活 用 で き る よ う に す る 。
② 児 童 理 解 の た め の 研 修 会 の 手 法 に つ い て 知 る 。
第 2 回研修会 ① 教 職 員 が 、 個 々 の 児 童 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン づ く り の 課 題 に つ い て 理 解 す る 。
② 児 童 の 課 題 に つ い て 考 え 、 協 議 す る こ と を 通 し て 、 教 職 員 の 相 互 理 解 を 深 め る 。
第 3 回研修会 ① 教 職 員 が 、 児 童 の 集 団 で の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン づ く り の 手 法 に つ い て 理 解 を 深 め る 。
② 児 童 の 課 題 に つ い て 考 え 、 協 議 す る こ と を 通 し て 、 教 職 員 の 相 互 理 解 を 深 め る 。
② 研修会の運 営
教員が課題 解決につい て考えを深 める個人研 究の場面、 さらに、お 互いの考え を知り 、 学び 合い、解決 策をまとめ るグループ での研修の 場面を設定 した。この ことによっ て、個 人研 究の考えを 発表するこ とで自己表 現し、他の 教員の考え や悩みを聞 くことで他 者の思 いや 考えを理解 しようとす ることがで きた。研修 会では、子 どもの課題 の背景や要 因を多 面的 にとらえ、課題解決を 教員間で学 び合うこと ができる構 成的グルー プ・エンカ ウンタ
① R esearch(研 修 課 題 の 把 握 ) で は 、「 学 校 生 活 に 特 別 な 配 慮 を 要 す る 児 童 」 に つ い て 校 内 で 調 査 を 実 施 し た 。 そ の 際 「 児 童 理 解 の た め の 視 点 」 を 教 員 が 児 童 を 観 察 す る と き の 指 標 と し た 結 果 、 教 員 が 学 校 生 活 に 特 別 な 配 慮 を 要 す る と し た 児 童 の 割 合 は 、平 成 17 年 度 は 3.8% で あ っ た の に 対 し 、平 成 18 年 度 は 7.2% に な っ た 。
児 童 の 課 題 や 配 慮 事 項 を 分 析 し 、児 童 の 課 題 を「 メ ン タ ル ヘ ル ス 」※ 1「 ラ イ フ ス キ ル 」※ 2「 ヘ ル ス ニ ー ズ 」※ 3に 分 類 し た 。
② Plan( 計 画 ) で は 、 児 童 の 実 態 と 教 員 が 解 決 し た い 児 童 の 課 題 、 そ し て 校 長 の 学 校 経 営 計 画 を 基 に 年 間 研 修 計 画 を 作 成 し た 。
③ Do( 実 施 )で は 、児 童 理 解 の た め の 講 演 会 や 演 習 を 取 り 入 れ る な ど 、PDCA の 小 サ イ ク ル を 活 用 し て 研 修 が 効 果 的 に 行 わ れ る よ う に し た 。 研 修 会 ご と に 研 修 会 ア ン ケ ー ト を 実 施 し 、 効 果 評 価 と 研 修 会 の 運 営 に 関 す る 業 務 評 価 を 行 っ た こ と で 、 研 修 中 に 生 じ た 課 題 を 次 の 研 修 の 改 善 に 生 か す こ と が で き た 。
④ Check( 評 価 )で は 、研 修 シ ス テ ム の 評 価 を 教 員 に よ る 自 己 評 価 と 管 理 職 に よ る 客 観 的 評 価 を 行 っ た 。こ の こ と に よ り 、 研 修 が 教 員 の 主 観 的 評 価 だ け で は な く 、 研 修 効 果 が 教 育 活 動 に 生 か さ れ る も の で あ っ た か ど う か を 客 観 的 に 測 る こ と が で き た 。
⑤ Action( 改 善 ) で は 、 今 年 度 の 研 修 成 果 と 反 省 を 基 に 、 来 年 度 に 向 け た 改 善 策 を 決 定 す る。
※ 1 精 神 の 健 康 を は か っ た り 、 精 神 障 害 の 予 防 や 治 療 を は か っ た り す る 活 動 お よ び 研 究
※ 2 個 々 人 が 日 常 生 活 に お い て 生 じ る 要 求 や 難 問 に う ま く 対 応 で き る よ う に 適 応 的 、 積 極 的 に 行 動 す る う え で 必 要 な 能 力 で あ る 。( WHO 定 義 よ り )
※ 3 健 康 に 関 し て 、 対 応 を 必 要 と す る 課 題 ( 髙 橋 定 義 )
知 る つかむ 深 める
○校内研修の実施と各回の研修会評価 < PDCA の 小 サ イ ク ル > Plan(計 画 )
○ ニ ー ズ に 合 わ せ た 研 修 会 の 目 標 設 定
○ 研 修 会 運 営 案 作 成
Do( 実 施 )
○ 研 修 会 運 営
Chech( 評 価 )
○ 研 修 会 ア ン ケ ー ト に よ る 効 果 評 価 と 業 務 評 価 お よ び 自 己 評 価
Action( 改 善 )
○ 次 回 研 修 運 営 計 画 の 改 善
③
「予防的な健康相談活動における校内連携活動の在り方
‐児童理解の力の向上を目指した校内研修システムづくり‐」
ーの 手法を取り 入れ、ワー クシートを 活用する等 、自分や他 者への気付 きを深める 方法を 工夫 した。(参 考資料③)
【研 修会の流れ 】
(4) 対応のヒントカード
研修 過程で、「授業 中に落 ち着かない 」「 話が聞 けない」等 、児童のコ ミュニケー ション能力 の課 題が明確に なった。こ れらの課題 に対して適 切な対応を し、学習の 遅れや仲間 づくりが し にく い状態を防 ぐことによ り、いじめ や不登校と いった二次 的困難を予 防できる。 その手だ て の一 つとして、 養護教諭の 視点を取り 入れた児童 への対応の ヒントカー ドを作成し た。研修 会 で、 児童の課題 に対すると らえ方の多 面化と対応 の仕方の参 考として活 用した。(参考資料④)
(5) 研修の評価
マネ ジメントサ イクルに基 づき、研修 会ごとに、 研修効果と 業務評価に 関する教員 の評価 を 行っ た。研修会 ごとの評価 によって、 毎回の課題 を明確にす ることで次 回の研修の 目標を教 員 の課 題に沿った ものにでき た。さらに 、研修シス テムについ て、教員の 児童理解の 力とコミ ュ ニケ ーション能 力の向上に 関する教員 による自己 評価および 教員集団の 変容と研修 システム に 関す る管理職に よる評価を 実施した。
Ⅲ 研究の結果と考察
1 研修システムの評価
教 員の自己評 価では、研修が「児童 理解の力の 向上に役立 ったか」「教員 の相互理 解を深め る のに 役立ったか 」について 肯定的回答 は、いずれも 78.6%で あった。若手教員から 、キャリ ア を積 んだ教員と の意見交換 が有意義で あったとの 評価が得ら れた。管理 職の評価で は、教員 の 変容 に関して「 組織の人間 関係が豊か になった」 また、研修 システムに 関して「 OJT システ ム とし て、現場で 多様な機能 を発揮でき る可能性を 感じた」と いう評価を 得た。
2 研究の結果
(1) 児童理解 の力の向上 のための研 修システム を構築し実 施すること で、児童の 実態と教員 の 目標 に沿った校 内研修を効 果的に実施 することが できた。マ ネジメント サイクルを 活用した 研修 システムづ くりが教員 の授業力向 上のために 有効である ことが分か った。
(2) 養護教諭の 専門性を生 かし、児童 のヘルスニ ーズ等の視 点を提示す ることによ り、教員 の 児童 理解のため の観察の視 点を広げる 一助となっ た。
(3) 児童の課題 を多面的に とらえ、対 応するため のヒントを 示しながら 研修会を行 うことで、
児童 の課題につ いて理解を 深めること ができた。 同時に教員 間の相互理 解が深まり 、教員集 団の コミュニケ ーション能 力を高める ことができ た。
Ⅳ 今後の課題
(1) 教員の児童 への支援と 児童の変容 について、 具体的な事 例の検証を 行う必要が ある。
(2) 教員による 自己評価お よび管理職 による評価 に基づき、 来年度の研 修計画の立 案を行う。
<構成的グループ・エンカウンター>ブレインライティング等
④
自己 理解 他者 理解 受容 体験
発散思考 収束思 考 共有
児童理解のための視点 № 児童氏名 現在の様子と配慮事項 1 2 研修会アンケート 平成 年 月 日 氏名 項目1) ・今日の研修は、児童の課題について理解を深めることに役に立ちましたか。 (○をつけてください) とても役に立った 少し役に立った あまり役に立たなかった 全く役に立たなかった 項目2) ・研修の方法は、課題解決のための手だてを考えるのに役に立ちましたか。 (○をつけてください) とても役に立った 少し役に立った あまり役に立たなかった 全く役に立たなかった 項目3) ・研修会は、先生方の話し合いや相互理解を深めるために役に立ちましたか。 (○をつけてください) とても役に立った 少し役に立った あまり役に立たなかった 全く役に立たなかった 項目4) ・研修の時間の設定や方法は適切でしたか。 (○をつけてください) とてもよかった 少しよかった あまりよくなかった 全くよくなかった 項目5) ・今後、どの様な研修を希望されますか。研修のテーマ、内容、方法等について意見をお願いします。
項 目 1 基本的生活習慣 ①食べること、眠ることが十分にできている。 ②早寝・早起き・歯みがきといった基本的生活習慣のリズムができている。 ③身の回りのことが自分でできている。 2 行動 ①集団の場面でも指示を聞き取り行動できている。 ②自分の感情をコントロールして落ち着いた行動ができている。 ③その場の雰囲気を感じ取り、それに即した行動ができている。 3 人間関係 ①自分の思いや感情を言葉にして相手に伝えることができている。 ②トラブルやいじめなどの不安がなく、リラックスできている。 ③自分は級友に受け入れられ、考え方や感情が大切にされていると感じることができている。 4 学力 ①学年にふさわしい学力を身に付けることができている。 ②特定の教科や特定の学習活動に遅れはなく学習できている。 ③興味や関心が教科によって偏りなく学習に取り組むことができている。 5 体・疾病 ①欠席・遅刻は少なく元気に登校することができている。 ②頭が重い、体がだるいなど、漠然とした体の不調を訴えることが少なく、安定した状態で学校生活を送ることがで きている。 ③学校生活で配慮を要する疾病はない。またはあってもきちんと管理できている。 6 家庭 ①児童の様子についての情報交換ができている。 ②児童の課題について共通理解ができている。 ③児童の課題解決に向けて協力ができている。
今後、児童への支援に、どのように役立てることができそうですか。 今後、行ってみたい手だてを書いてください。 今日の研修会で分かったことを書いてください。
児童の課題を解決に導くためには、教員の適切な支援が必要です。適切な支援や援助を行うためには、深い児 童理解が重要です。そのためには、日常の教育活動、児童と接するすべての機会において児童を観察し、心や体 の変化をとらえることが大切です。「児童理解のための視点」では、児童理解の参考とするために6項目18の視点 を設けました。 児童理解資料
秘
今今 日日 のの 学学 びび とと 課課 題題 ・・ 意意 見見
補助資料①
「予防的な健康相談活動における校内連携の在り方
−児童理解の力の向上を目指した校内研修システムづくり−」
補助資料②
校内研修運営プロセス
予防的な健康相談活動における児童理解の力向上のための研修システムづくり
Research(課題把握)
○校長の学校経営方針
「個々の児童に対する理解を深める」
○教員:児童の実態
「学校生活で特別な配慮を要する児童」の調査により、様々な教育的ニーズをもった児童の把握
Plan(計画)
○児童理解の力の向上を目指した研修会の計画の立案
Do(実施)
<PDCA の小サイクル>
Plan(計画)
○ニーズに合わせ た研修会の目標 設定
○研修会運営案 作成
Do(実施)
○研修会運営
Chech(評価)
○研修会アンケー トによる研修会 評価
Action(改善)
○次回研修会運営 計画の改善
第 1 回校内研修会
○「学校生活で配慮を要する児童」
の共通理解
○「研修会事前アンケート」
1 全体会<講義>
「通常の学級に在籍する特別な支 援を必要とする児童の理解と支援 の工夫」
2 演習<ブレインライティング>
(1) 全体会
(2) グループでの研修
① 個人研究
② グループでの研修 (3) 全体会<まとめ>
○研修会評価と教員の自己評価のた めのシート
今日の学びと課題・意見
○改善案
・個人研究を深める時間を長くする。
・ワークシートの改善
第 2 回校内研修会
○前回の研修会評価をもとに、テー マ・研修方法を設定する。
1 全体会
2 演習<ブレインライティング>
◎ 演習を通して、児童や事例に関 する理解を深めるとともに、教員 の相互理解を深め、児童理解力の 向上を図る。
(1) 全体会
(2) グループでの研修
① 個人研究
校内研修会ワークシート
② グループでの研修 (3) 全体会<まとめ>
対応の基本カード
○研修会評価と教員の自己評価のた めのシート
今日の学びと課題・意見
○改善案
・これまでの研修を通じて明らかに なった児童の課題について協議を 行う。
・2 学期からの児童への指導に活用 できる内容を取り入れる。
第 3 回校内研修会
○前回の研修会評価をもとに、テー マ・研修方法を設定する。
1 全体会
2 演習<事例研究>
研修課題
「児童のコミュニケーション能力を 高めるための指導の工夫」
(1) 全体会 <ゲーム1>
(2) グループでの研修
① 個人研究
② グループでの研修 (4) 全体会<まとめ>
(5) 校長講話 (6) <ゲーム2>
○研修会評価と教員の自己評価のた めのシート
今日の学びと課題・意見
Chech(評価)
○研修システムの評価
1 個々の教員の研修効果に関する自己評価 2 管理職による研修効果に関する客観的評価
Action(改善)
○研修システムの改善点を明らかにし、次年度の研修計画に生かす。
研修会の目標
○通常の学級に在籍する特別 な支援を必要とする児童の 理解と支援の工夫について 知り、今後の教育活動に活 用できるようにする。
○児童理解のための研修の手 法について知る。
研修会の目標
○児童理解のための研修の手 法について理解を深める。
○児童の課題について考え協 議することを通して、教職 員の相互理解を図る。
・個人研究の時間がもっとほ しい。
・研修の手法を児童にも活用 したい。
・他の先生方の考え方が分かっ て参考になった。
・お互いのアイディアを出し合 うことで、自分自身の気付き が多く見られた。
・いろいろな事例でなく、一つ にしぼって話し合いたい。
研修会の目標
○教職員が、児童の集団での コミュニケーションづくり の手法について理解を深め る。
○児童の課題について考え協 議することを通して、教職 員の相互理解を図る。
・児童間のコミュニケーショ ンを深めるために構成的グ ループ・エンカウンターの 手法は使える。
・グループに分かれて交流す ることにより、自分の考え を広めたり、深めたりする ことができた。
・教員が楽しくコミュニケー ションすることが大切であ ることが分かった。
知る つかむ 深める
補助資料③ 児童理解の力の向上のための校内研修会ワークシート
✍ 理由 (背景や原因と思われること)
☺ Ⅰ
☺ Ⅱ
☺Ⅲ
☺ Ⅳ
☺ Ⅴ
✍ 解決策1 ✍ 解決策2
☺ Ⅰ
☺ Ⅱ
☺ Ⅲ
☺Ⅳ
☺Ⅴ
私
私だ だっ った たら ら、 、こ こう うす する るか かな な・ ・・ ・・ ・ 課題 課 題解 解決 決策 策
解決したい児童の課題
:
《ステップ1》
予想される理由
《ステップ2》
解決策を考えよう
児童の行動の理由には様々な要因や誘因が考えられます。それらに、適切な対応をすることで、児童の学校生活をよりよいものにすることができます。この対応のヒントカー ドは、メンタルヘルス・ライフスキル・ヘルスニーズといった視点から、児童の行動の理由や対処の方法を考え、予防のための支援や配慮を行うために作ったものです。 児童が視覚的な情報が受け取りやすいのか聴覚的な情報が受け取りやすいのかを見極めることも支援や配慮の手だてを考える上で大切なことです。 (例) 〔参考〕DSM−Ⅳ 教室でできる特別支援教育のアイディア172 小学校編 月森久江編集 図書文化 ここがポイント学級担任の特別支援教育 河村茂雄編著 図書文化
対応の ヒ ン ト カ ー ド
児童の 様子 落ち着かない子 分類予想される理由 行動への対処 予防のための支援や配慮 メンタル ヘルス○課題が理解できていない。 ○周囲に気になる刺激が多い。
○今やるべき課題を児童が理解できるようにはっきり 示す。 ○余分な刺激を排除し課題に集中できるようにする。
○児童の興味を引くような様々な教材を用いて、学習に 向かう態度や注目、集中する時間を少しずつのばして いく。 ○あいさつや合図で場面が切り替わることを理解できる ように、毎日の生活を構造化する。 ライフ スキル
○睡眠不足である。 ○朝食を食べていない。 ○朝、家で気になる出来事があった。
○それまでの生活のどこにつまずきの元があるのか を児童と話をする。
○基本的生活習慣について、本人、家庭、学校が協力し て、改善できることを少しずつ増やしていく。 ヘルス ニーズ
○アトピー性皮膚炎がある。 ○ぎょう虫がいる。 ○汗等を水で洗い流させる。 ○健康診断の結果を確認する。
○医療的なケアを十分受けるようにする。 ○学校での具体的な対応について家庭から情報を得 る。 ○検査結果が陽性の場合は、受診を勧める。 ○予防のための、手洗いの励行を指導する。
補助資料④
「予防的な健康相談活動における校内連携の在り方
‐児童理解の力の向上を目指した校内研修システムづくり‐」