高等学校
平 成13年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
総 合 的 な 学 習 の時 間
東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン タ ー
目 次
研究 主題 問題 解決能 力の 育成 を 目指 した総合 的 な学習 の時 間 一r進 路 学習」 及び 「国際理解 」 を事例 と して 一
1研 究 主 題 の 設 定 に つ い て ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …1 tl進 路 学 習(第1分 科 会)
1.研 究 の 趣 旨 ・ ・ ・ ・ ・ ・ …1 2.高 校 生 の 進 路 意 識 に つ い て の 実 態 調 査 ・2 3.年 間 指 導 計 画 の 例 ・ ・ ・ ・ ・ ・ …3 4.第1学 年 第2学 期 に お け る 授 業 展 開 の 事 例7 5.第2学 年 第3学 期 に お け る 授 業 展 開 の 事 例10 6.ま と め と 今 後 の 課 題 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …13
lll国 際 理 解(第2分 科 会)
1.研 究 の 趣 旨 ・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …14 2.年 間 指 導 計 画 の 例 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …14
3.第1学 年 第1学 期 に お け る 授 業 展 開 の 事 例 ・ ・ ・ ・ ・ ・ …19 4.第2学 年 第1学 期 に お け る 授 業 展 開 の 事 例 ・ ・ ・ ・ ・ …22 5.生 徒 の 主 体 的 な 学 習 を 促 す た め の 留 意 点 ・ ・ ・ ・ ・ ・ …24 6.ま と め と 今 後 の 課 題 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …25
平 成13年 度 教 育 研 究 員 名 簿
◎ 世 話 人 ○ 副 世 話 人
学 区 学 校 名 氏 名
1 1 都 立 八 潮 高 等 学 校 黒 羽 博 行
2 2 都 立 広 尾 高 等 学 校 氏 原 健 二
3 3 都 立 大 泉 北 高 等 学 校 福 田 誠 司
4 4 都 立 竹 早 高 等 学 校 工 藤 尚 子
5 4 都 立 向 丘 高 等 学 校 澤 木 春 樹
6
5都 立 忍 岡 高 等 学 校 山 浦 敏 之
7 5 都 立 晴 海 総 合 高 等 学 校 末 沢 靖 子
8 5 都 立 台 東 商 業 高 等 学 校 横 田 昇
9 6 都 立 小 松 川 高 等 学 校 阿 部 隆 文
10 6 都 立 向 島 商 業 高 等 学 校 本 間 透 修
11 6 都 立 江東 商 業 高 等 学 校 斉 藤 直 子
12 8 都 立 北 多 摩 高 等 学 校 下 田 賢 明
13 8 都 立 東 大 和 高 等 学 校 ○ 梅 原 章 司
14 8 都 立 秋 留 台 高 等 学 校 渡 辺 和 己
15 9 都 立 東 村 山 西 高 等 学 校 ◎ 小 林 智 子
16 13 都 立 八 丈 高 等 学 校 佐 藤 守
担 当 東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン ター 統 括 指 導 主 事 上 原 徹
1研 究 主 題 の 設 定 に つ い て
平 成11年3月29日 に 新 し い 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 が 告 示 さ れ た 。 今 回 の 改 訂 で は 、 国 際 化 、 情 報 化 の 進 展 な ど に よ る 急 激 な 社 会 の 変 化 や 現 代 の 高 校 生 の 抱 え る課 題 を 踏 ま え 、 「ゆ と り」 の 中 で 、 自 ら 課 題 を 見 つ け 、 自 ら学 び 、 考 え 、 問 題 を 解 決 す る 資 質 や 能 力 、 豊 か な 人 間 性 な ど の 「生 き る 力 」 の 育 成 が 基 本 的 な ね ら い と さ れ て い る 。
生 き る 力 は 全 人 的 な 力 で あ り、 そ の 育 成 を 図 る た め に は 、 教 科 等 間 の 連 携 ・協 力 を 一 層 密 接 に 図 っ た 、 ま た 、 教 科 等 の 枠 を 越 え た 横 断 的 ・総 合 的 な 教 育 活 動 の 推 進 が 強 く求 め られ る 。 ま た 、 新 学 習 指 導 要 領 で は 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 が 新 た に 設 置 され る と と も に 、 そ の 学 習 テ ー マ と し て 、 特 に 全 て の 教 科 等 に か か わ る 内 容 を も っ た 、 国 際 化 、 情 報 化 な ど の 現 代 社 会 が 抱 え る 課 題 、 ま た 、 自 己 の 在 り方 生 き 方 や 進 路 に つ い て 考 察 す る 学 習 な ど が 例 示 さ れ た 。
研 究 主 題 の 設 定 に 当 た っ て は 、 こ う し た 新 学 習 指 導 要 領 や 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の ね ら い を 踏 ま え る と と も に 、 各 学 校 の 生 徒 の 様 々 な 実 態 を 出 し合 い 話 し合 っ た 。 例 会 の 話 し合 い で 出 さ れ た 意 見 を 全 て 述 べ る こ と は で き な い が 、 生 徒 の 学 習 の 実 態 と して は 、 「学 習 が 受 け 身 で 、 覚 え る こ と は 得 意 だ が 、 自 ら考 え 、 判 断 し 、 自 分 な り の 考 え 方 を 持 ち 、 そ れ を 表 現 す る 力 が 十 分 に 育 っ て い な い 生 徒 が 多 い 。」、 「 一 つ の 正 解 を 求 め る こ と は で き て も 、 多 角 的 な 物 の 見 方 や 考 え 方 が 十 分 で な い 。」 な ど の 意 見 が 多 く 出 さ れ た 。 ま た 、 現 代 の 高 校 生 の 課 題 と して 、 「い わ ゆ る フ リー タ ー が 増 加 し て お り、 進 路 に 関 す る 生 徒 の 意 識 が 以 前 と は か な り変 化 して い る 。」、
「生 徒 の 就 職 や 職 業 に 対 す る 目的 意 識 が 希 薄 化 して い る 。 こ れ は 、 自 己 の 進 路 を 真 剣 に 考 え よ う と せ ず 、 考 え る機 会 も 少 な い と い う こ と が あ る 。」、 「豊 か な 人 間 性 の 育 成 に は 、 人 間 と し て の 在 り方 生 き 方 を考 え さ せ る こ と が 大 切 で あ り 、 特 に職 業 観 や 勤 労 観 の 育 成 を 図 る こ と が 重 要 で あ る 。」 な ど の 意 見 が 多 く 出 さ れ た 。 さ ら に 、 現 代 社 会 が 抱 え る 課 題 に つ い て の 学 習 で は 、
「 近 年 、 東 京 で は 、 急 速 に 人 の 国 際 化 が 進 展 し て お り、 国 際 理 解 教 育 の 重 要 性 が ま す ます 高 ま っ て い る 。」、 「生 徒 は 国 際 化 に つ い て の 関 心 は あ る も の の 、 国 際 社 会 の 今 日 の 状 況 や 異 文 化 に つ い て の 知 識 が 不 十 分 で あ る 。」 な ど 、 国 際 理 解 教 育 に つ い て の 課 題 が 、 特 に 多 く 出 さ れ た 。 こ う した 話 し合 い の 結 果 を 踏 ま え 、 今 年 度 は 、 進 路 学 習 と 国 際 理 解 を研 究 主 題 と して 取 り上 げ る と と も に 、 研 究 を 進 め る に 当 た っ て 、 自 ら課 題 を 見 つ け 、 自 ら学 び 、 自 ら考 え 、 よ りよ く 問 題 を 解 決 す る能 力 を 育 成 す る 指 導 法 の 工 夫 を 行 う こ と と し た 。
一 方 、 高 等 学校 にお い て は、 平 成15年 度 か ら 新 学 習 指 導 要 領 が 実 施 され る た め 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を 実 施 して い る 学 校 も ま だ 少 な い 。 ま た 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に つ い て の 実 践 資 料 も か な り少 な い 。 そ こ で 、 平 成15年 度 か ら の 授 業 実 践 に 向 け て 、 当 面 、 各 学 校 で 必 要 と さ れ る 年 間 指 導 計 画 及 び そ れ に基 づ く実 践 事 例 を 作 成 す る こ と を研 究 内 容 と した 。
ll進 路 学 習(第1分 科 会) 1研 究 の 趣 旨
現 代 の 高 校 生 は 、 卒 業 後 、 進 学 先 や 就 職 先 等 で 生 き 生 き と学 び 、 働 い て い る の か と い う と 必 ず し も 、 そ う は 言 え な い 現 状 が あ る 。
大 学 で は 、 入 学 後 、 学 生 生 活 に 目 標 を 持 て な く な り、 長 期 の 欠 席 を し た り 、 そ の 結 果 と し
て の 留 年 な どが 増 加 して い る と言 わ れ て い る 。 そ れ は 、 大 学 に 進 学 す る こ と だ け を 目 標 に 勉
強 し、 合 格 可 能 性 の み を 重 視 して 、 大 学 や 学 部 を 選 択 す る た め 、 入 学 後 、 生 活 に 目標 を 見 い だ す こ とが で き な くな っ た た め と も 言 わ れ て い る 。
ま た 、 職 場 で は 、 働 く こ と の 意 義 や 役 割 、 職 業 を 通 じ て 自 己 を 生 か す こ と の 大 切 さ な ど を 十 分 に 理 解 しな い ま ま に 就 職 し 、 離 ・転 職 す る 高 校 卒 業 者 が 増 加 して お り 、 近 年 、 高 校 卒 業 就 職 者 の 約 半 数 が3年 以 内 に 離 職 して い る 。ま た 、高 校 卒 業 後 、進 学 も 就 職 も し よ う とせ ず 、
い わ ゆ る フ リー タ ー を 志 向 す る 生 徒 の 増 加 も指 摘 され て い る 。
こ う した 高 校 生 の 進 路 の 課 題 は 、 現 代 の 社 会 や 経 済 状 況 か ら 生 ま れ て き た 側 面 も あ る 。 し か し、 そ の 一 方 で 、 生 徒 の 職 業 観 や 勤 労 観 が 未 成 熟 で あ る と い う こ とな ど の 背 景 も あ り 、 こ の こ と は 、学 校 教 育 に お け る 進 路 指 導 に と っ て 見 過 ごす こ と の で き な い 重 要 な 課 題 で も あ る 。 そ こ で 、 本 研 究 で は 、 生 徒 が 自 らの 在 り方 生 き 方 を 考 え る と と も に 、 望 ま し い 職 業 観 や 勤 労 観 を 確 立 す る こ と を 目指 し 、各 学 年 に お け る 年 間 指 導 計 画 、実 践 事 例 を 作 成 す る こ と と し た 。 2高 校 生 の 進 路 意 識 に つ い て の 実 態 調 査
進 路 学 習 の 年 間 指 導 計 画 、 実 践 事 例 を 作 成 す る に 当 た っ て は 、 現 代 の 高 校 生 の 進 路 意 識 の 実 態 を 踏 ま え る こ と が 重 要 で あ り、 そ こで 、 高 校 生 の 進 路 意 識 に つ い て の ア ン ケ ー ト調 査 を 実 施 す る こ と と した 。 調 査 は 、 現 代 の 高 校 生 が 人 生 に お い て 働 く こ と の 意 味 を ど の よ う に考 え て い る か 、 ま た 、 ど の よ うな 判 断 基 準 で 職 業 選 択 を考 え て い る か につ い て 知 る こ と を ね ら い と し た 。
職羅 択に対する融 生の騰 一 「
董髄 く目的 について 明確 な脅 え を持 っていま すか .戯 きたい職 象を い くつか あげ られ ます か
就職後 の 白分な りの人 生設計 は あ りま すか
自分の 違跳 につ いて保 蹴者 と垢 し合 った ことはあ りますか フ リー ター を しても良 い と思 うか
働 くことは 生きて い く上で必 要な こ とだ と思 うか
30SS40鴨50覧60漏70瓢80覧90瓢100瓢
Oは い 口 い い え
① 収入が 高 いこ と
② 失桑の お それが ない こと α 臆く時 間が短 い こ と
④ 世間の評 価が 高 い こと
⑤ 世の 中のため に なる こと
⑤ 世悶か らもて はや され る こと
⑦ 職墳が楽 しく過 ごせ るこ と
⑧ 独立 して人に 気兼ね な くやれ るこ と
⑨ 自分に向 いて い るこ と
①尊 門知織 や特技 が生 かせ るこ と
100%
̲」
調 査 結 果 で は 、 「 働 く こ と は 生 き て い く 上 で 必 要 な こ と と 思 うか 」 と い う質 問 に つ い て は 、
一2一
95%と い う非 常 に 多 く の 生 徒 が 「は い 」 と 答 え だ'="・ ・ 方 で 、 「働 く こ と に つ い て 明 確 な 考 え を 持 っ て い ま す か 」 と い う 質 問 に つ い て は52%し か 、 「就 職 後 の 自分 な りの 生 活 設 計 は あ り ま す か 」 と い う質 問 に つ い て は42%し か 、 「は い 」 と答 え な か っ た 。 ま た 、 「フ リー タ ー を して も よ い と思 う 」 と答 え た 生 徒 が46%い た 。 調 査 結 果 を通 し て 、 働 く こ と は 必 要 で あ る と思 っ て い る も の の 、 自 己 の 生 き 方 と の か か わ りで 、 働 く こ と の 意 義 を 必 ず し も見 い だ せ て い な い こ と が 伺 え る 。
ま た 、 職 業 選 択 に お い て 重 視 す る こ と と して は 、 「自 分 に 向 い て い る こ と」 を 「非 常 に 重 視 す る 」 「や や 重 視 す る 」 と答 え た 生 徒 が 合 わ せ て90%と な っ て い る ・ しか し ・ これ ら の 生 徒 に つ い て 、 聞 き 取 り を して み る と 、 自己 の 個 性 ・適 性 を 踏 ま え て ・ 具 体 的 に ど う い う職 業 が 自 分 に 向 い て い る か と い う こ と に つ い て 、 明 確 に 答 え ら れ る 生 徒 は 余 り い な か っ た ・
3年 間 指 導 計 画 の 例
こ う し た 調 査 結 果 を 踏 ま え 、 年 間 指 導 計 画 の 作 成 に 当 た っ て は 、 自 己 に つ い て の 理 解 を深 め る と と も に 、 望 ま し い 職 業 観 や 勤 労 観 を 身 に 付 け る こ と に よ り 、 主 体 的 に 進 路 を 選 択 し 、 決 定 す る 能 力 の 育 成 を ね ら い と した 。 ま た 、 主 体 的 に 進 路 を 選 択 ・決 定 す る 能 力 は 実 践 的 な 能 力 で あ り、 そ の 育 成 に は 、3年 間 の 指 導 の 積 み 重 ね が 必 要 で あ る と と も に 、 自 己 の 抱 え る 課 題 を 意 欲 的 に解 決 す る 態 度 や 能 力 の 育 成 が 求 め られ る 。 そ こ で 、 年 間 指 導 計 画 の 作 成 に 当 た っ て は 、 生 徒 の 進 路 に 関 す る 発 達 段 階 を 踏 ま え 、 各 学 年 に お け る 指 導 の ね ら い を 段 階 的 に 設 定 す る と と も に 、 問 題 解 決 的 な 学 習 や 体 験 的 な 学 習 な ど を 工 夫 す る こ と と した 。
(1)第1学 年 の 年 間 指 導 計 画 の 例
第1学 年 の 多 く の 生 徒 の 実 態 を 見 る と 、 社 会 に は ど ん な 職 業 が あ り 、 そ の 職 業 が ど ん な 内 容 で あ る か と い う こ と を 十 分 理 解 し て い な い 。 ま た 、 自 己 の 個 性 や 適 性 に つ い て の 理 解 も 十 分 深 ま っ て お らず 、 進 学 す る か 就 職 す る か と い う こ と に つ い て も漠 然 と して い る 。 そ こで 、 第1学 年 で は 、 年 間 指 導 計 画 の ね ら い を 「自 己 理 解 の 深 化 と進 路 視 野 の 拡 大 」 と し た 。 第1学 期 は 、 社 会 人 講 話 等 に よ り、 職 業 が 果 た す 意 義 や 役 割 に つ い て 認 識 を 深 め て い く こ と と し た 。 第2学 期 は 、 自 己 探 求 ワ ー ク シ ョ ッ プ 等 に よ り、 自 己 の 職 業 に つ い て の 興 味 ・関 心 の 具 体 的 な 内 容 を 理 解 す る と と も に 、 職 業 研 究 や 大 学 ・短 大 ・専 門 学 校 の 研 究 な ど を 通 し て 、 具 体 的 な 進 路 先 を 考 え る 契 機 を つ く る こ と と した 。 第3学 期 は 、 自 分 史 や 未 来 史 を 書 き 、 自 己 の 興 味 ・関 心 や 個 性 ・特 性 な ど に つ い て 理 解 を 深 め
る と と も に 、 将 来 の 生 活 設 計 を 考 え 、 そ の 実 現 の た め に 、 今 、 何 を す べ き か 考 え る こ と と し た 。 な お 、 年 間1単 位(35単 位 時 間)と し、 授 業 の 実 施 は 、 週1時 間 を 基 本 と す る が 、 職 場 見 学 、 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 な ど の 体 験 的 な 学 習 に つ い て は 集 中 的 に 時 間 を 確 保 す る 。
学 習 項 目 具 体 的 な 展 開 内 容
1
オ リ エ ン テ ー シ ョ ン
年 間 学 習 計 画 ・授 業 方 針 を 説 明 す る 。 進 路 個 人 ノ ー トを 配 付 す る 。 進 路 に つ い て ア ン ケ ー ト調 査 を 行 う 。
作文 テ ー マ は 「 高 校 生 活 へ の 抱 負 」 な ど 。
進路適性検査 適 性 検 査 を 実 施 し 、 結 果 の 見 方 を 説 明 す る 。
社会人講話 社 会 人 を 講 師 と し て 、 仕 事 の 実 際 に つ い て 話 を 聞 く 。
講 演 者 の 職 業 に つ い て 事 前 に 学 習 し、 話 を 聞 き 、 考 え た こ と 学 や 感 想 を 「 講 演 者 へ の 手 紙 」 と し て ま と め る 。
グ ル ー プ
テ ー マ は 「働 く 目 的 」 な ど 。デ ィ ス カ ッ シ ョ ン
ア ン ケ ー トな ど に よ り ど の よ う な 基 準 で 職 業 を 選 ぶ の か 意 見 期 を 出 し 合 う。 意 見 の 異 な る 者 で グ ル ー プ を 作 り 、 討 議 す る 。 そ の 後 、 家 族 な ど 身 近 な 人 の 意 見 を 聞 き 、 自 分 の 考 え の 変 化
を レ ポ ー ト に ま と め る 。
体 験 的 な 学 習 の. 職 場 見 学 や ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 な ど の 体 験 的 な 学 習 の 意 義 、 コ ガ イ ダ ン ス 一 ス ご と の 日程 ・実 施 方 法 ・留 意 点 を 説 明 す る 。
体験的な学習の コ ー ス の 希 望 調 査 を 行 い 、 調 整 す る 。 希望調査
体験的な学習準備 コ ー ス ご と に 事 前 学 習 お よ び 事 前 準 備 を す る 。
夏 体験的な学習 地 域 に あ る 商 店 、 企 業 な どで の 職 場 見 学 、 老 人 ホ ー ム な ど で の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 を 行 う 。
体験的な学習の コ ー ス ご と に 体 験 し た 内 容 や 感 想 を ま とめ 、 文 化 祭 で 展 示 ・
2まとめ及び発表 発 表 す る 。
自己探求 自己 発 見 ワ ー ク を 実 施 す る 。 学
ワ ー ク シ ョ ッ プ進 路 探 索 ワ ー ク を 実 施 す る 。
職業研究 自 己 発 見 ワ ー ク 及 び 進 路 探 索 ワ ー ク を参 考 に 興 味 ・関 心 の あ
期 る職 業 に つ い て 調 査 ・研 究 す る 。内 容 を レ ポ ー トに ま と め る 。 大 学 ・専 門 学 校 の 職 業 研 究 の 結 果 を 参 考 に 、 興 味 ・関 心 の あ る 上 級 学 校 に つ い
研究 て 調 査 ・研 究 す る 。 内 容 を レポ ー トに ま とめ る 。 作文
テ ー マ は 「将 来 へ の 希 望 」 な ど 。3
自分 史 、 未 来 史 自 分 史 、 未 来 史 を 書 く 意 義 、 作 成 方 法 を 説 明 す る 。 現 在 に 至 学 の作成 る ま で 、 自 分 の や りた か っ た こ と や 個 性 、 特 技 な ど に つ い て 期 自 分 史 を 書 く 。 将 来 の 職 業 生 活 に つ い て の 希 望 を 含 め 未 来 史
を 書 く 。
(2)第2学 年 の 年 間 指 導 計 画 の 例
第2学 年 は 、 自 己 の 進 路 に つ い て 、 少 しず つ 真 剣 に 、 ま た 、 具 体 的 に 考 え 始 め る 時 期 で あ る 。 働 く こ と の 意 義 を し っ か り と 理 解 す る と と も に 、 自 己 の 進 路 に つ い て の 考 え を 整 理 し 、 よ り具 体 的 、 現 実 的 に 進 路 を 考 え さ せ る こ と が 重 要 で あ る 。 そ こ で 、 第2学 年 で は 、 年 間 指 導 計 画 の ね ら い を 「 希 望 す る 進 路 先 と の 関 係 で の 自 己 の 適 性 の 理 解 」 と し た 。 第1・2学 期 は 、 生 徒 の 現 在 の 興 味 ・関 心 や 生 き 甲 斐 に 基 づ き 、 将 来 進 み た い 大 学 や 短 大 、 専 門 学 校 、 将 来 就 き た い 職 業 を 体 験 し 、 希 望 す る 進 路 先 に つ い て の 自 己 の 適 性 を 考 え る と と も に 、 希 望 実 現 の 意 欲 を 高 め 、 努 力 す る 契 機 を つ く る こ と と し た 。 第3学 期 は 、 ど の 進 路 を 選 択 し て も 、 し っ か り し た 職 業 観 や 勤 労 観 を 確 立 す る こ と が 重 要 で あ
一4.
り、 若 い 世 代 に 増 加 す る フ リー タ ー を テ ー マ'と して 取 り上 げ 、 デ ィ ベ ー トを 行 い 、 職 業 観 や 勤 労 観 に つ い て 考 え る こ と と し た 。 な お 、 年 間1単 位(35単 位 時 間)と し 、 授 業 の 実 施 は 、 週1時 間 を 基 本 とす る が 、 大 学 ・短 大 ・専 門 学 校 、 職 場 等 の 体 験 的 な 学 習 に つ い て は 集 中 的 に 時 間 を 確 保 す る 。
学 習 項 目 具 体 的 な 展 開 内 容
1
学
期
オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 年 度 の 授 業 方 針 ・実 施 計 画 を 説 明 す る 。 進 路 個 人 ノー トを配 付 す る 。
進 路 希 望 ・適 性 の 確 認
第2学 年 に お け る 進 路 希 望 調 査 ・進 路 適 性 検 査 を 行 う。
進路ガイ ダンス 大 学 ・短 大 ・専 門 学 校 ・就 職 に つ い て 説 明 会 を 行 う 。 グ ル ー プ 学 習 ①
(ガ イ ダ ン ス)
上 記 ガ イ ダ ン ス を 基 に 、 グ ル ー プ 別 の 体 験 的 な 学 習 の 日程 ・実 施 方 法 ・留 意 点 等 を 説 明 す る 。
グ ル ー プ 学 習 ② (計画 ・立 案)
進 路 希 望 別 に グ ル ー プ 分 け を 行 い 、 各 グ ル ー プ 毎 に 、 夏 休 み 期 間 中 の 体 験 的 な 学 習(大 学 オ ー プ ン キ ャ ン パ ス ・専 門 学 校 訪 問 ・ 就 業 体 験)の 計 画 を 立 て る 。
グルー プ学習③ (課題設定)
グ ル ー プ 別 に 、 体 験 先 に つ い て の 調 査 内 容(例 大 学:大 学 の 沿 革 ・学 部 や 学 科 の 特 色 ・ 教 授 陣 ・ 研 究 内 容 ・ 取 得 資 格 ・就 職 先 等 、 就 業 体 験:会 社 の 沿 革 ・規 模 ・特 色 等)を 考 え る 。
グ ル ー プ 学 習 ④ (報 告 ・検 討)
各 グ ル ー プ 毎 に 課 題 設 定 し 、 調 査 ・研 究 方 法 等 を 提 出 し 、 報 告 す る 。 質 疑 応 答 時 間 を 設 け 、 ク ラ ス 全 員 で 検 討 す る 。
グルー プ学習⑤ 体 験的な学習への参加 の最終確認 を行 う。
夏 体験的な学習① 大 学 ・短 大 ・専 門 学 校 オ ー プ ン キ ャ ンパ ス へ の 参 加 、 就 業 体 験 を 行 う 。
2
学
期
体験 的な学習② (まとめ)
夏 休 み に 体 験 した 大 学 、 専 門 学 校 、 職 場 の レ ポ ー トを 作 成 し 、 発 表 の 準 備 を す る 。
体験 的な学習③ (大学模擬授業等)
大 学 模 擬 授 業 体 験 、 社 会 人 卒 業 生 に よ る講 演 ・座 談 会 を行 う 。
体験 的な学習④ (発表準備)
上 記 の 体 験 レ ポ ー トを 作 成 し 、 発 表 の 準 備 を す る 。
体験的な学習⑤ (発表会)
1グ ル ー プ10分 程 度 の 発 表 を 行 い 、 質 疑 応 答 を 行 う 。
体験的 な学習⑥ (反省 とまとめ)
体 験 的 な 学 習 の 報 告 書 を 作 成 し、 提 出 す る 。
職 業 観 ・勤 労 観 の 育 成
体 験 的 な 学 習 を 通 し て 、 職 業 や 勤 労 に つ い て 考 え る 。 個 人 別 レポ ー トを 提 出 す る 。
デ ィ ベ ー ト に つ い て の 説 明 ①
フ リ ー タ ー を 論 題 と し た デ ィ ベ ー トの 実 施 に っ い て 、 留 意 点 等 を 説 明 す る 。
デ ィ ベ ー ト準 備 ② デ ィ ベ ー トの 方 法 の 説 明 と 学 習 目標 に 基 づ い た 論 題 「若 い 世 代
3
学
期
に 増 加 す る フ リ ー タ ー 」 を 決 定 す る 。
デ ィ ベ ー ト準 備 ③ 各 グ ル ー プ に 分 か れ 、 フ リー タ ー 賛 成 派 と 反 対 派 を 決 め 、 各 グ ル ー プ 内 の 役 割 分 担 を 決 め る 。資 料 収 集 ・分 析 方 法 を説 明 す る 。 デ ィ ベ ー ト準 備 ④ 各 グ ル ー プ 毎 に 話 し 合 い 、フ リー タ ー に 関 す る 資 料 収 集 を 行 う。
デ ィ ベ ー ト準 備 ⑤ グ ル ー プ 毎 に 資 料 を 確 認 し 、 検 討 す る 。 草 稿 を 執 筆 し、 台 本 の 読 み 合 わ せ を 行 う 。
デ ィ ベ ー ト準 備 ⑥ 「若 い 世 代 に 増 加 す る フ リ ー タ ー 」 を 論 題 に デ ィ ベ ー トを 実 施 す る 。
デ ィ ベ ー トの 反 省
⑦
フ リ ー タ ー の 問 題 点 に つ い て 考 え る な ど 、 デ ィ ベ ー トの 反 省 を 行 う 。
デ ィ ベ ー トの
ま と め ⑧
デ ィ ベ ー ト に よ る 授 業 の ま と め と し て 、 職 業 の 意 義 と 役 割 に つ い て 意 見 交 換 を 行 う。
(3)第3学 年 の 年 間 指 導 計 画 の 例
第3学 年 は 具 体 的 な 進 路 先 を 決 定 す る 時 期 で あ る 。希 望 す る 進 路 を 実 現 す る 意 志 を 固 め 、 主 体 的 に 進 路 の 選 択 ・決 定 に 取 り組 む こ とが 求 め られ 、 年 間 指 導 計 画 の ね ら い を 「未 来 を 拓 く一 自 己 実 現 に 向 け て 一 」 と し た 。 こ の ね らい を 踏 ま え 、1年 間 を 通 し て 、 自己 の 進 路 や 生 き 方 を テ ー マ と し た 卒 業 論 文 を 作 成 ・発 表 し 、 自己 の 進 路 や 生 き 方 に つ い て の 考 え を 整 理 す る と と も に 、 問 題 解 決 能 力 や 表 現 力 な ど の 能 力 の 育 成 を 図 る こ と と し た 。 第1・2 学 期 の 卒 業 論 文 の 作 成 に 当 た っ て は 、 イ ン タ ー ネ ッ トを は じ め と し た 各 種 メ デ ィ ア を 利 用
し 、 情 報 を 主 体 的 に 収 集 ・活 用 す る こ と と した 。 第3学 期 は 、 作 成 した 論 文 を 発 表 し、 生 き 方 や 将 来 就 き た い 職 業 は 人 に よ っ て 異 な っ て い る こ と に 気 付 か せ 、 多 様 な 人 生 観 、 職 業 観 が あ る こ と を 理 解 す る と と も に 、 友 人 や 保 護 者 、 地 域 社 会 の 人 々 な どか ら の ア ドバ イ ス を受 け る こ と を通 して 、 改 め て 、 自 己 の 進 路 に つ い て 考 え を 深 め る こ と と し た 。 な お 、 年 間1単 位(35単 位 時 間)と し、 授 業 の 実 施 は 、 週1時 間 を 基 本 とす る 。
学 習 目 標 ・年 間 学 習 計 画 を 説 明 す る 。 論 文 作 成 の 基 本 的 マ ニ ュ ア ル を 配 付 し 、 学 習 方 法 の 概 要 を 説 明 す る 。
ア ン ケ ー ト調 査 生 徒 が 自 己 の 興 味 ・関 心 の 所 在 を 踏 ま え 、 進 路 や 生 き 方 に 関 す
・個 別 面 談 る テ ー マ を 設 定 し 、 同 じ内容 のテ ー マ毎 に グル ー プ に分 かれ る こ と を 説 明 す る 。
テ ー マ 及 び テ ー マ 別 に グ ル ー プ を 決 定 す る 。 論 文 テ ー マ の 検 討 な ど 、 今 後 グ ル ー プ の 決 定 の 作 成 計 画 の ア ウ トラ イ ン を 討 議 す る 。
論 文 作 成 (研 究 テ ー マ へ の
ア プ ロ ー チ)
① 論 文 の 基 本 構 想 を 研 究 計 画 書 に ま と め る 。
② 担 当 教 員 の 助 言 の も と 、 論 文 作 成 の 基 本 構 想 を グ ル ー プ 内 で 発 表 し 、 意 見 交 換 す る。
③ グ ル ー プ 内 で の 意 見 交 換 を 踏 ま え 、 論 文 の テ ー マ や 基 本 構 想 を 再 検 討 し 、 決 定 す る 。
.6一
論 文 作 成 皿 論 文 作 成 に 向 け て 、 資 料 の 収 集 ・調 査 活 動 を 実 施 す る 。
(ワ ー キ ン グ)r
図 書 館 や 各 種 資 料 館 、 イ ン タ ー ネ ッ トな どの 積 極 的 活 用 、 自 治 体 や 大 学 、企 業 な ど の 訪 問 、社 会 人 な どへ の イ ン タ ビ ュ ー 、 ア ン ケ ー トな ど に よ り調 査 す る 。
㌧
夏 執 筆 作 業1 1学 期 の準備作業 に基 づき論文 の草稿 を執筆する。
グ ル ー プ 内 で 、 これ ま で の 論 文 執 筆 の 進 捗 状 況 を 発 表 す る 。 必 中 間 報 告 要 に 応 じ て 修 正 や 再 調 査 、 資 料 補 充 な ど を 行 う 。 ま た 、 完 成 に
2
向 け て 課 題 の 検 討 を行 う 。
執 筆 作 業H 中 間 報 告 を 踏 ま え 、 原 稿 の 執 筆 、 論 文 の 完 成 を 目 指 す 。
① グルー プ内で完成原稿の読 み合わせ を行 う。
学 グ ル ー プ 内 発 表 ② 完 成 原 稿 に つ い て 、 教 員 ・生 徒 に よ る 討 議 を 行 い 、 相 互 に 評
価 す る 。③ 卒 業 論 文 発 表 会 に 向 け 、 グ ル ー プ 代 表 論 文 の 選 考 を行 う 。 期 卒業論文発表会準備 卒 業 論 文 発 表 会 に 向 け 、 発 表 用 レポ ー ト及 び プ レ ゼ ン テ ー シ
ヨ ン 用 資 料 を 作 成 す る 。
卒業論文集 の作成 各 自 の 完 成 原 稿 を ま と め 、 卒 業 論 文 集 の 作 成 作 業 を 行 う 。
3卒業論文発表会 研究成果の発表は、保護者や地域社会 の人々な どにも公開す 学 る 。 ま た 、 保 護 者 や 地 域 社 会 の 人 々 の 意 見 な ど の 外 部 評 価 も 取
期
り 入 れ る 。評 価 と まとめ 1年 間 の ま と め と 自 己 評 価 を 行 う 。
4第1学 年 第2学 期 に お け る 授 業 展 開 の 事 例
第1学 年 の 第2学 期 は 、 ま だ 、 多 くの 生 徒 の 進 路 意 識 は 低 い 。 第2学 期 は 自 己 探 求 ワ ー ク シ ョ ッ プ に よ り、 各 種 の 職 業 に つ い て の 興 味 ・関 心 を 高 め る と と も に 、 職 業 研 究 、 ま た 、 職 業 研 究 に 基 づ く大 学 ・専 門 学 校 の 研 究 を 通 して 、 各 種 の 職 業 に つ い て の 理 解 や そ の 職 業 に 就
く た め の 進 学 先 に つ い て の 理 解 を 深 め る こ と と した 。 (1)単 元 設 定 の 理 由
社 会 ・経 済 の 変 化 の 中 、 新 し い 産 業 が 生 ま れ 、 多 種 多 様 な 職 業 が 存 在 す る よ う に な っ て い る 。 現 代 の 高 校 生 は 、 職 業 が 多 様 化 す る 中 で 、 昔 に 比 べ て 仕 事 と い う も の が 見 え に く く な って お り、 そ の 内 容 や 目 的 に つ い て 具 体 的 な イ メ ー ジ が 持 て な くな っ て い る 。 そ う し た 多 く の 職 業 の 中 か ら 、 自 己 に 適 し た 職 業 を 見 つ け 、 生 き 甲 斐 を 感 じな が ら職 業 生 活 を 送 る こ と が で き る よ う に す る こ と が 重 要 で あ る 。 本 単 元 で は 、 作 業 学 習 を 工 夫 し、 楽 し く作 業 す る こ と を 通 し て 、 積 極 的 に 自 己 に 適 した 職 業 を 考 え よ う と す る 意 欲 を育 成 した い 。, (2)単 元 の 内 容
第1時 自 己 の 適 性 等 の 理 解 を 図 る た め 、 自 己 発 見 ワ ー ク に よ る 作 業 学 習 を 行 う 。 第2・3時 進 路 探 索 ワー ク の 作 業 を 通 して 、 各 種 の 職 業 に 関 す る 自己 の 興 味 ・関 心 の 具
体 的 な 内 容 を理 解 す る 。 【 本 時 】
(3)単 元 の ね ら い
① 自 己 の 適 性 等 の 理 解 を 深 め る と と も に 、 各 種 の 職 業 に 対 す る 興 味 ・関 心 を 高 め る 。
② 各 種 の 職 業 の 中 か ら、 自 己 に 適 し た 職 業 の 意 識 化 を 図 り、 希 望 す る職 業 に 就 くた め の 努 力 の 大 切 さ に 気 付 く。
(4)本 時
① 本 時 の ね ら い
ア 職 業 の 多 種 多 様 性 に つ い て 理 解 し 、 自 己 の 生 活 が 多 種 多 様 な 職 業 に 支 え られ て い る こ と に 気 付 く。
イ 各 種 の 職 業 に 対 して 、 自 己 の 興 味 ・関 心 が ど こ に あ る か を 理 解 す る と と も に 、 自 己 に 適 した 職 業 を 意 識 し て い く。
② 授 業 展 開(100分)
時 間 学 習 項 目 学 習 内 容 指導上 の留意点
○ 思 い っ く職 業 を 上 ○ 各 自 が 思 い つ く職 業 を 上 げ 、 ○職業 に対す る偏見が
15分
げ る 。 様 々 な 職 業 が あ る こ と を 知 な い よ う指 導 す る 。
る 。
○各種 の職業 にっい ○少 しでも興味や関心 のある職 ○そ の職業 に就 けるか
て 、 自 己 の 興 味 ・
業 に は 職 業 カ ー ドシ ー トのY どうかで判断せず 20分 関 心 を 知 る 。 に 、 全 く 関 心 の 無 い 職 業 に は
に 、 興 味 ・関 心 を 基Nに ○ を 付 け る 。 準に○ を付けさせ
○知 らない職業 については互 い る 。
に 相 談 し た り、 辞 典 な ど で 調 OYが 少な くな りす ぎ
べ る 。 な い よ う 各 職 業 に つ
い て 説 明 す る 。
○ 職 業 カ ー ド シー ト ○ 職 業 カ ー ドシ ー トを 職 業 別 に ○紛失 しな いよ う注意 の各職業 を分類す 全 て 切 り離 し、YとNを 分 類
さ せ る 。る 。 す る 。
OYの 職 業 を グ ル ー ○ そ の 職 業 に対 す る 興 味 ・関 心 ○ グルー プ分 けの基準 プ 分 け す る 。 の 程 度 や 適 性 、 生 き 甲 斐 な ど は 自 由 に 考 え さ せ
45分
を 基 準 にYを3つ 程 度 の グ ル る 。
一 プ に 分 け る。
○ グ ル ー プ 分 け した ○グルー プ分け した職業の関係 ○ グ ル ー プ 分 け した 職 職 業 の 関 係 、 グ ル を考 え な が ら 、 各 グ ル ー プ毎 業問の関係 を充分時
一 プ 名 を 考 え る 。 に ワ ー ク シ ー ト に 貼 り 付 け 、
間 をかけて考 えさせ
グ ル ー プ 名 を 書 く。 る 。
ONは 右 端 に 貼 る 。 ○各 グルー プ名 は異な
っ た 色 を 使 っ て 書 か
せ る 。
○ 自 己 の キ ャ ッ チ フ ○ 各 グ ル ー プ 名 を 基 に 、 職 業 に ○互 いに相 談せず 自分
一8一
レ ー ズ を 考 え る 。 っ い て の 考 え ・を ま と め 、 今 の ら し さ を 出 さ せ る 。
自 分 に つ い て の キ ャ ッ チ フ レ ○友人の考 え方 を批判
20分
一 ズ を 考 え る 。す る こ と の な い よ う
○ 感 想 を 書 く 。 ○各職業 につ いての 自分 自身の 指 導 す る 。 考 え 方 や 分 か っ た こ とな ど 、
感 想 を 短 く ま と め て 書 く 。
③ 評 価 の 観 点
ア 職 業 カ ー ド シ ー トの 作 業 を 通 して 、 職 業 に つ い て の 興 味 ・関 心 を 高 め 、 そ の 多 様 性 に 気 付 く こ と が で き た か 。
イ 興 味 ・関 心 の あ る 職 業 の 分 類 を 通 し て 、 そ れ らの 職 業 に 対 す る 、 自 己 の 興 味 ・関 心 の 具 体 的 な 内 容 に つ い て 理 解 で き た か 。
ウ 自 ら進 ん で 意 欲 的 に 、 ワ ー ク シ ー トの 作 業 に 取 り組 む こ と が で き た か 。
④ 授 業 で の 使 用 資 料
ア 職 業 カ ー ド シ ー ト(一 部 抜 粋)
1作 家Y・N 21芸 術 家Y・N 55外 交 官Y・N
82韻 盤 論Y・N119トラック臨 手Y・N
2経 馨 獺Y・N29マ ン ガ 家Y・N 輔 闘 鶏 員Y・N
83社会雛 士Y咽 1加朔 ン塀 厩 員Y・Nスポーツ3Y
・N イ
ンス トラクター 30航 海 士Y・N 57医 卿 韻Y・N 割 薬 剤 師Y・N 121看 護 士Y・N 4商 品管縣Y・N
3勘 蝦 鯖 係Y・N58奮 書Y・N 邸 造 固 師Y・N 122牧腿 儲Y・N
5ア ナウンサーY・N ll鯨 検査技師Y・N 59研 蜥 耽 員Y・N
衡 歯籠 牡Y・N櫛 鵬 厩 員Y引
6百 貨店販韻Y・N 1]ス チュワーデスY・N
6。1ユ桑ジ1ヤンY・N 87椴 技儲Y・N 124出難 編集員Y咽7幼 稚園獺Y・N 34的 車難 士Y・N 61脳'1レ1卜Y・N 麗 言諏 法士Y・N 】 乃 俳 優Y・N 8小 学校獺Y・N 35鱒 通信士Y・N 62美 容 師Y・N 89腔 蘭 官Y・N 126声 優Y・N
9中 学校教員Y・N 16理 学療法士Y・N 6]学 芸 員Y・N インテ リアgoY ・N
コーディネーター 127飲食離 営者Y・N 10高 校 教 員Y・N スーパーマーケット37Y
・N
販売員 糾 カメラマンYIN OA機 器91Y ・N
ト尉 一ピス マ ン 伽 公詔会計士Y・N n大 学 教 員YoN 38鯉 唱Y・N 65パ イ助 トY・N 92自 篇 官Y・N
伽 タクシ漣 転手Y咽12難 学校教員Y・N 19自 動軒 榊Y・N
"懸 相韻Y・N91保 麟 交員Y・N 130司 法 書 士YoN 13養 護 教 諭Y・N 40医 師Y・N 67警 察 官Y・N
94書道纏 調Y咽131鵬 デザイナーY・N
14保 育 士Y・N 41理 容 師Y・N 68ト リ マ ーY・N 95通 訳Y咽 B2騨 臨 士Y・N 15消 防 官Y・N 42弁 護 士Y・N 69歯 科技工士Y・N %税 理 士Y・N B3銀 行 員Y・N 16航 空難 士Y・N シナリオ43Y ライタ ー ・N メイクアツブ70Y lN
アーチス ト 97カ ウンセラーY咽 田 司 書Y・N
1噺 聞 記 者Y・N 嘱 調 理 師Y・N 71柔道鮪 師Y・N 兜 バスガイドY・N 135コ ヒ し ライターY・N 18栄 養 士Y・N 45評 論 家Y・N ラジオ ・ テ レビ72Y・N
放送 技儲 9臓 判 官Y・N 136郵便局韻Y・N
19測 量 士Y・N 46不動産雛 士Y・N 71獣 医 師Y・N ioO麟 技儲Y・N 13腱 築 士Y・N
一̲▼ 一 卿 ̲貞 一一一‑.̲̲̲̲ )一 一 一
イ 進 路 探 索 ワ ー ク(一 部 抜 粋)
職業 を遍 して自己理解を深めよ う 実施 日 平域 年 月 日 年 組
作 藁 の 位 万
・NにOを 付 け た蔵 集 カー ドシー トを 丁 寧 に 切 り取 りYとNt:分 け てNは 右 側 の 枠 に貼 る
②Yの カー ドを好 き な こ と を基 準 に して グ ルー ブ 分{tを して 各 グ ルv‑一 プ に名 菌 を付 け る
③ 各 グル ー プ の 関 係 を考 え なが ら左 の枠 に グル ー プ 侮 に 貼 って い 妻 グル ー プ名 を記 入 す る
④ グル ー プ 名 を見 な が ら 自分 の キ ヤ ヅチ フ レー ズf・Ats自 分Jを 書 え て 記λ す る
轡
π
①﹁†一
嶋
揖 画 電 瞬
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塵 勲 員①N「亜i腱 φ
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⑤ 生 徒 の 感 想 ・
(ア)もっ と い ろ ん な こ と に 興 味 を 持 ち た い 。(イ)や りた い 職 業 が い っ ぱ い あ っ て 驚 い た 。 (ウ)職業 は い っ ぱ い あ る け ど,成 りた い も の は す ご く 少 な い と思 っ た 。(エ)自 分 の 中 に ち ゃ ん と職 業 を 考 え て い る 自分 が い る と 分 か っ た 。(オ)や りた い こ と を 発 見 し た 。(カ)自 分 の や りた い 仕 事 が 見 つ か る と思 っ た け ど 、 な か な か 見 つ か らな か っ た 。 こ の ま ま で は だ め だ 。(キ)私 は 人 との 接 触 を す る 職 業 が 好 き な こ と が 分 か っ た 。(ク)夢 が 無 い こ と に 気 付 い た 。(ケ)意 外 と 夢 が 多 く て 安 心 し た 。(コ)初 め て こん な 授 業 を 受 け て 楽 しか っ た 。
5第2学 年 第3学 期 に お け る 授 業 展 開 の 事 例
第2学 年 の 第3学 期 に な る と 、 多 く の 生 徒 が 自 己 の 進 路 を よ り現 実 的 な も の と し て 考 え る よ う に な る 一 方 で 、 最 近 の 傾 向 と して 、 職 業 観 や 勤 労 観 が 未 成 熟 な た め 、 や りた い こ と が 見付 か らず 、 自 己 の 進 む べ き道 を 見 い だ せ な い 生 徒 が 増 加 し て い る 。 そ こ で 、 第3学 期
は 、 「若 い 世 代 に 増 加 す る フ リー タ ー 」 を テ ー マ に デ ィ ベ ー トを 実 施 し 、 職 業 の 意 義 や 役 割 に っ い て 議 論 す る こ と を 通 して 、 職 業 観 や 勤 労 観 に つ い て 考 え させ る こ と と し た 。 (1)単 元 設 定 の 理 由
2001年 度 の 労 働 白 書 に よ る と 、 フ リー タ ー 人 口 は150万 人 を超 え 、 そ の 約47%が 高 等 学 校 卒 業 者 と な っ て い る 。 フ リー ター に つ い て は 様 々 な 考 え 方 が あ り 、 本 研 究 で は 、 特 に 職 業 観 や 勤 労 観 が 未 成 熟 な た め に 、 進 学 し よ う と も せ ず,定 職 に 就 こ う と も しな い 若 者 を フ リ ー タ ー と して 考 え た 、 今 日 、 生 徒 の 中 に は 、 特 定 の 職 業 に 就 い て 働 く こ と に
一10.
対 し て 、 辛 い も の 、 嫌 な も の と い う先 入 観 や 生 活 に 必 要 な 収 入 を 得 る た め の 手 段 に 過 ぎ な い と い う 考 え 方 が あ る 。 し か し 、 人 間 は 、 職 業 を 通 じ て 、 社 会 の 一 員 と し て の 役 割 を 果 た し 、 他 の 人 々 と 結 び 付 き 、 自 己 実 現 を 図 る と い う こ と は 、 今 も 昔 も 変 わ ら な い 。 そ こで 、 フ リー タ ー の 持 つ 問 題 点 を 教 員 が 教 え る の で は な く、 生 徒 が 相 互 に 自 らの 意 見 を 述 べ 合 う こ と に よ り発 見 さ せ た い 。 ま た 、 自 己 の 主 張 を 裏 付 け る た め の 新 聞 ・書 籍 な ど か ら の 情 報 収 集 を通 して 、 進 路 情 報 の 収 集 ・分 析 ・活 用 能 力 の 育 成 を 図 りた い 。
(2)単 元 の 内 容
第1時 デ ィ ベ ー トの 方 法 を 理 解 し 、 学 習 目 標 に基 づ く 論 題 「 若 い 世 代 に増 加 す る ブ リ ー タ ー 」 を 決 め る 。
第2時 デ ィ ベ ー トの 役 割 分 担 を 決 め る と と も に 、 資 料 収 集 ・分 析 の 方 法 を理 解 す る 。 第3時 グ ル ー プ 毎 に 話 し 合 い 、 フ リ ー タ ー に 関 す る 資 料 の 収 集 を 行 う 。
第4時 収 集 し た 資 料 を 分 析 し 、 草 稿 の 執 筆 を 行 う 。
第5時 「若 い 世 代 に 増 加 す る フ リー タ ー 」 を 論 題 に 、 デ ィ ベ ー トを 行 う 。 【本 時 】 第6時 デ ィ ベ ー ト授 業 の 感 想 を 話 し合 い 、フ リー タ ー に 関 し て 、自 由 に 意 見 交 換 す る 。 第7時 前 時 ま で の 授 業 を 踏 ま え て 、 職 業 の 意 義 や 役 割 、 職 業 を 通 し た 自 己 実 現 に つ い
て 考 え る 。 (3)単 元 の ね .らい
① フ リー タ ー に つ い て 、 様 々 な 情 報 を 収 集 し 、 フ リ ー タ ー の 現 状 と 意 識 を 理 解 す る 。
② フ リー タ ー に つ い て 、 情 報 を 分 析 し 、 デ ィ ベ ー トの 論 点 を 的 確 に 把 握 す る 。
③ 職 業 観 ・勤 労 観 の 未 成 熟 な ど、 フ リ ー タ ー の 持 つ 問 題 点 に つ い て 考 え る 。
④ 職 業 を 通 し た 自 己 実 現 に つ い て 、 主 体 的 に 考 え る 。 (4)本 時
① 本 時 の ね ら い
ア フ リー タ ー に つ い て の 賛 成 意 見 ・反 対 意 見 を 踏 ま え 、フ リー タ ー の 意 識 を 考 え る。
イ 職 業 の 意 義 や 役 割 を 主 体 的 に考 え る 。
ウ 他 者 の 意 見 を 主 体 的 に 受 け 止 め 、 意 欲 的 に 自 己 の 考 え を 発 言 す る と と も に 、 積 極 的 に 議 論 を 聞 く態 度 を 育 成 す る 。
② 授 業 展 開(50分)
ア 役 割 分 担 司 会1名 時 計 係4名(各 派2名 ず つ) 審 判2名 賛 成 派 論 者 ・反 対 派 論 者 そ れ ぞ れ6名 イ 競 技 時 間40分
ウ 論 題 「 若 い 世 代 に 増 加 す る フ リー タ ー 」
(授 業 に つ い て は 、 展 開 の み 掲 載 す る 。)
時 間 学 習 の進 め方 生 徒 の 主 な 意 見
6分
フ リー タ ー 賛 成 派 立 論① 自分 の 夢 に 向 か っ て 突 き 進 む た め の フ
リー タ は 悪 い こ と で は な い 。② 自分 の本 当 にや りた い こ と を実 現 す る
た め に は 自 由な 時 間 が ほ し い。
6分
フ リー タ ー 反 対 派 立 論① フ リー タ ー は立 場 が不 安 定 で 生活 が 安
定 しな い 。展 ② 従 来 の アル バ イ ター と今 の ア ル バ イ タ
一 は考 え方 が 違 っ て い て 、今 は安 易 に 考 え る傾 向 に あ る。
2分 質疑応答 反対派→賛成派 ① フ リー ター はだ れ で も夢 を追 い か け て
い る と 思 っ て い る の か 。2分 質疑応答 賛成派→反対派 ① フ リー ター は全 て 、 生活 が 不 安 定 と考
え て い る の か 。36分
2分 作 戦 タイ ム
5分 反対派反対尋問
① 全 て の フ リー タ ー が 、 夢 を 追 い か け て い る わ け で は な い 。② 自分 が 好 きな こ とをや って 生 活 す る こ とは 楽 しいが 、働 く辛 さや 苦 労 を 味 わ っ て 人 間 は成 長 す る。
開 5分 賛成派反対尋問 ① 人 生 は一 度 しか な い。 自分 が 納 得 で き る 道 に進 む ほ う が幸 せ で あ る。
② 月 に20万 円以 上 も稼 い で 、 生活 が 十
分 に 安 定 して い る フ リ ー タ ー も い る 。2分 作 戦 タイ ム
3分 フ リー ター 反 対 派 最 終 弁 論 ① 自分 の進 路 を じっ く り と考 え 、本 当 に 自分 に合 っ た職 業 を見 つ け る こ とが 大
切 で あ る 。3分 フ リー タ ー 賛 成 派 最 終 弁 論 ① 自分 の や りた い こ とを と こ と ん追 求 し て か ら定 職 に就 い て も遅 くは な い。
③ 評 価 の 観 点
ア 職 業 観 ・勤 労 観 の 確 立 、 職 業 を 通 した 自 己 実 現 と い う 観 点 か ら、 フ リ ー タ ー の 意 識 を 考 え る こ とが で き た か 。
イ 相 手 の 主 張 を 的 確 に 理 解 し、 自 己 の 考 え を適 切 に 表 現 す る こ と が で き た か 。
ウ 賛 成 意 見 ・反 対 意 見 を客 観 的 に 判 断 し、 フ リ ー タ ー に つ い て 自 己 の 見 方 や 考 え 方 を 持 つ こ と が で き た か 。
④ 生 徒 の 感 想
ア デ ィ ベ ー ト授 業 を 経 験 して ど の よ う な 感 想 を持 っ た か 。
(ア)楽しか っ た30人(イ)つ ま ら な か っ た2人(ウ)ど ち らで も な い5人
イ フ リー タ ー に 関 し て 、 デ ィベ ー トの 前 と 後 で は ど の よ う な 印 象 を 持 っ た か 。 (ア)以前 と 考 え 方 が 変 わ っ た11人(イ)以 前 と さ ほ ど 変 わ ら な い26人
ウ 今 後 、 自 分 の 進 路 に つ い て 、 じ っ く り考 え よ う と思 う か 。 (ア)はい33人(イ)い い え0人(ウ)分 か らな い4人
.12一
工 感 想 文 舛
(ア)おも し ろ か っ た 。 初 め は フ リ ー タ ー 賛 成 派 だ っ た け れ ど 、 反 対 派 の 意 見 を 聞 い て 納 得 で き る 点 も た く さ ん あ っ た 。(イ)論 者 の 人 が よ く 調 べ て あ り 、 た め に な っ た 。 (ウ)両方 の 話 を 聞 い て い て 楽 し か っ た 。 自 分 の 進 路 に 対 し て 真 剣 に 取 り組 も う と思 っ た 。(エ)フ リ ー タ ー の い い 点 も悪 い 点 も 分 か っ た の で 良 か っ た 。(オ)自 分 が 人 前 で こ ん な に 話 せ る と は 思 わ な か っ た 。 自 信 が つ い た 。
6ま と め と 今 後 の 課 題
今 回 の 研 究 に お い て は 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に お い て 、 「進 路 学 習 」 を テ ー マ と し て 取 り 上 げ 、 高 等 学 校3年 間 を 通 し て 、 生 徒 が 自 己 の 在 り方 生 き 方 を 考 え 、 職 業 観 や 勤 労 観 の 確 立
を 図 る 学 習 を 目 指 し た 。 こ う し た 学 習 を 通 し て 、 生 徒 が 将 来 に 向 け て 、 進 ん で 自 己 を 生 か そ う とす る 意 欲 や 態 度 を 培 い 、 人 間 が 生 き て い く 上 で の 職 業 や 勤 労 の 果 た す 意 義 や 役 割 に っ い て 認 識 を 深 め る こ と が で き る も の と考 え た 。 ま た 、 自 己 や 職 業 に つ い て の 学 習 は 、 自 己 と社 会 と の か か わ り を 意 識 さ せ 、 社 会 や 経 済 な ど 、 幅 広 い 視 野 で 学 習 す る こ と を 促 し、 社 会 を構 成 す る 一 員 と して の 責 任 を 自 覚 さ せ る も の と 思 う。
一 方 、総 合 的 な 学習 の時 間 は新 た に設 け られ た学 習 活 動 で あ り、今回 の研 究 で 作 成 した 年 間 指 導 計 画 の 実 施 に 当 た っ て は 、 様 々 な 課 題 も考 え られ る 。
総 合 的 な 学 習 の 時 間 に お け る 「 進 路 学 習 」 と従 来 か ら行 わ れ て い る 「 進 路 指 導 」 を ど の よ う に 有 機 的 に 結 び 付 け る か と い う こ と が あ る 。 進 路 に 関 す る 指 導 は 、 卒 業 時 の 進 学 指 導 や 就 職 指 導 で は な く 、 生 徒 の 在 り方 生 き 方 に つ い て の 指 導 で あ る 。 特 定 の 学 年 や 教 科 等 で の 指 導 で は な く 、 学 校 全 体 で 指 導 体 制 を 確 立 し 、 全 て の 学 年 、 全 て の 教 科 等 を 通 し て 、 組 織 的 ・計 画 的 に 行 う 必 要 が あ る 。 そ の た め に は 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に お け る 「 進 路 学 習 」 を 各 学 校 の 進 路 指 導 の 全 体 計 画 の 中 に 位 置 付 け る こ と が 重 要 で あ り、 特 に 、 今 回 作 成 し た 年 間 指 導 計 画 は 各 学 校 の 進 路 指 導 計 画 と 調 整 す る 必 要 も あ る 。
ま た 、 高 等 学 校 で は 、 教 科 の 専 門 性 を 重 視 した 指 導 が 行 わ れ る た め 、 横 断 的 ・総 合 的 な 学 習 の 指 導 の 経 験 が 少 な い と 思 わ れ る 。 「 進 路 学 習 」 の 指 導 に 当 た っ て は 、 必 ず し も各 教 員 の 専 門 性 を 踏 ま え た 指 導 内 容 と な ら な い こ と も あ る 。 各 教 員 が 自 分 の 専 門 教 科 に 固 執 す る の で は な く 、専 門 性 を 生 か し な が ら、横 断 的 ・総 合 的 な 学 習 の 指 導 が で き る よ う 、今 ま で 以 上 に 、 校 内 に お け る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 図 っ て い く必 要 が あ る 。
さ ら に 、 講 演 会 、 体 験 的 な 学 習 、 課 題 調 査 等 を 実 施 す る に 当 た っ て は 、 講 演 会 の 講 師 、 見 学 や 就 業 体 験 の 可 能 な 企 業 等 、 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 等 の 受 け 入 れ 可 能 な 施 設 な ど を 新 た に 開 拓 す る こ と も 必 要 で あ る 。 そ の た め に は 、 保 護 者 や 地 域 社 会 の 人 々 に総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 意 義 を 積 極 的 に伝 え て い く な ど 、 家 庭 や 地 域 社 会 と と も に 生 徒 を 育 成 して い く と い う視 点 が 重 要 で あ る 。
「 進 路 学 習 」 の 実 施 に 当 た っ て は 、 様 々 な 実 践 上 の 課 題 も あ る と思 わ れ る が 、 全て の 生 徒 が
将 来 に 向 け て 、 豊 か な 自 己 実 現 を 達 成 し 、 真 に 豊 か な 生 活 を 送 れ る よ う 、 課 題 解 決 に 努 力 し
た い 。
Ill国 際 理 解(第2分 科 会) 1研 究 の 趣 旨
交 通 手 段 の 発 達 や 情 報 化 が 進 む 中 、経 済 、社 会 、文 化 等 の 様 々 な 分 野 で 国 際 交 流 が 進 展 し 、 国 際 的 な 相 互 依 存 関 係 が ま す ま す 深 ま っ て い る 。 特 に 、 世 界 的 規 模 で の 情 報 通 信 の ネ ッ トワ ー ク 化 の 進 展 は 、 国 際 化 の進 展 を一層 促 進 し、他 国 を ます ます 身 近 な もの に させ るよ うにな っ て い る 。 こ う した 国 際 化 の 急 速 な 進 展 の 中 で 、 絶 え ず 国 際 社 会 に 生 き て い る と い う広 い 視 野 を 持 つ と と も に 、 国 家 を 越 え て 相 互 に 理 解 し合 う こ と は 、 ま す ま す 重 要 な 課 題 と な っ て い
る 。
国 際 化 の 進 展 は 、 人 と 人 と の 相 互 理 解 ・相 互 交 流 が 基 本 と な る も の で 、 そ の 意 味 で 、 学 校 教 育 の 果 た す 役 割 は 重 要 で あ り 、 こ れ か ら の 学 校 に お い て は 、 生 徒 に 対 し て 、 広 い 視 野 を 持 つ と と も に 、 異 文 化 に 対 す る 理 解 や 異 文 化 を 持 つ 人 々 と共 に 協 調 して 生 き て い く態 度 を 育 成 す る こ とが 一 層 求 め られ る 。ま た 、国 際 理 解 の 学 習 は 、既 に これ ま で に も 、各 学 校 に お い て 、 各 教 科 ・特 別 活 動 に お い て 様 々 な 取 り組 み が 行 わ れ て き て い る が 、明 確 な 指 導 理 念 に 基 づ く、
横 断 的 ・総 合 的 な 取 り組 み が 行 わ れ て き た と は 言 い 難 い と こ ろ も あ る 。
そ こ で 、 本 研 究 で は 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に お い て 国 際 理 解 を 取 り上 げ 、 教 科 等 に お け る 学 習 と の 関 連 を 図 りな が ら 、自 国 の 文 化 に つ い て の 理 解 を 深 め る と と も に 、広 い 視 野 を持 ち 、 異 文 化 を 理 解 し 、 これ を尊 重 す る 態 度 や 異 な る 文 化 を 持 っ た 人 々 と 共 生 で き る 資 質 ・能 力 の 育 成 を 目指 して 、 年 間 指 導 計 画 、 実 践 事 例 を作 成 す る こ と と し た 。
2年 聞 指 導 計 極 の 例
こ れ か ら の 国 際 社 会 にお い て 、 異 文 化 を持 っ た 人 々 と共 生 で き る 資 質 ・能 力 を 育 成 して い く た め に は 、 相 互 の 多 元 的 な 価 値 観 や 歴 史 的 伝 統 を 理 解 し、 相 互 に 尊 重 し 合 う 態 度 を 育 成 す る こ と が 重 要 で あ る 。 そ こ で 年 間 指 導 計 画 の 作 成 に あ た っ て 、 第1学 年 で は 、 他 者(他 国) の 持 つ 文 化 や 価 値 観 な どの 理 解 、 第2学 年 で は 、 自 己(自 国)の 持 つ 文 化 や 価 値 観 な どの 理 解 、 第3学 年 で は 、 自己(自 国)と 他 者(他 国)の 違 い を 受 容 で き る 態 度 の 育 成 を ね ら い と し た 。 そ の 際 、 国 際 理 解 が 単 に 知 識 理 解 に と ど ま る こ とな く 、 実 践 的 な 態 度 や 能 力 の 育 成 に ま で 高 め られ る よ う、 体 験 的 な 学 習 や 課 題 学 習 な ど を 工 夫 す る こ と と し た 。
(1)第1学 年 の 年 間 指 導 計 画 の 例
第1学 年 の 生 徒 の 実 態 を み る と 、 国 際 化 と い う言 葉 へ の 関 心 は あ る も の の 、 外 国 の 文 化 や 生 活 、 習 慣 、 価 値 観 な ど に つ い て の 興 味 ・関 心 は 必 ず し も高 い と は 言 え な い 。 国 際 理 解 の 学 習 を進 め る に あ た っ て は 、 外 国 の 生 活 や 文 化 な ど を 理 解 し、 そ の 違 い を 受 容 す る 態 度 の 育 成 が 極 め て 大 切 で あ る 。 そ こで 、 第1学 年 の 年 間 指 導 計 画 の ね ら い を 「 外 国 の 文 化 や 生 活 、 人 々 の 物 の 考 え 方 に つ い て 興 味 ・関 心 を 高 め させ な が ら理 解 を 促 す 」 と し た 。 第1 学 期 は 、 外 国 人 講 師 に よ る 講 演 会 や 参 加 学 習 型 ア ク テ ィ ビテ ィ ー な ど を 工 夫 して 、 外 国 の 文 化 や 生 活 、人 々 の 物 の 考 え 方 な ど に つ い て 興 味 ・関 心 を 高 め さ せ る こ と を ね ら い と した 。 第2・3学 期 は 、 生 徒 の 興 味 ・関 心 の あ る 世 界 の 地 域 を 調 査 させ 、 日本 の 文 化 や 生 活 との 違 い を 理 解 さ せ る こ と と し た 。 な お 、 生 徒 が 途 中 で 学 習 意 欲 を 失 う こ と の な い よ う 、 毎 時 間 の 授 業 の 最 後 に 、 自 己 評 価 や 授 業 に つ い て の 感 想 を 書 か せ(ポ ー ト フ ォ リオ 形 式)、 教
一14一
員 に よ る 適 切 な 指 導 ・助 言 を 行 う こ と と し た 。 醐 学期
1
学
期
2
学
期
学 習 内 容 ・活 動
① オ リエ ン テ ー シ ョ ン
② 外 国 人 講 師 に よ る 講 演
日本 と外 国 の 文 化 や 生 活 な ど の 違 い を 理 解 す る 。
③{参 加 型 学 習}四 隅 の 部 屋
④{参 加 型 学 習}ブ レ イ ン ス トー ミ ン グ
⑤{参 加 型 学 習}フ ォ トラ ンゲ ー ジ
⑥{参 加 型 学 習}貿 易 ゲ ー ム
⑦{参 加 型 学 習}シ ミ ュ レー シ ョ ン
⑧{参 加 型 学 習}ロ ー ル プ レ イ ン グ
⑨{参 加 型 学 習}非 識 字 ゲ ー ム
〈国 際 交 流 会 〉
⑩ 国 際 交 流 の 準 備
自 分 の 身 近 に あ る 衣 ・食 ・住 、 芸 術 な ど 現 代 の 日本 の 文 化 や 生 活 に つ い て 調 べ る 。
⑪ 外 国 人 講 師 、 留 学 生 な ど と の 交 流 会 3〜5グ ル ー プ に分 か れ 、 外 国 人 講 師 や 留 学 生 の 出 身 国 の 説 明 を 聞 い た り 、 現 代 の 日本 の 文 化 や 生 活 な ど に つ い て 紹 介 し た りす る 。
〈 調 査 学 習 〉
⑫ 調 査 学 習 の 準 備
学 習 計 画 等 を 作 成 す る 。
⑬ イ ン タ ー ネ ッ ト講 習 会
調 査 学 習 に 向 け て 、 情 報 の 収 集 方 法 を 理 解 す る 。
⑭ 世 界 の 各 地 域 に つ い て の 調 査 学 習 興 味 ・関 心 の あ る 世 界 の 地 域 に つ い て 、 政 治 や 経 済 、 人 々 の 生 活 や 文 化 な ど を 調 べ る 。
〈 調 査 学 習 の 発 表 会 〉
⑮ 調 査 学 習 の 発 表 に 向 け て の プ レゼ ン テ ー シ ョ ンの 講 習
調 査 学 習 の 発 表 に 向 け て 、 パ ワ ー ポ イ ン ト等 の 使 用 方 法 に つ い て 理 解 す る 。
時数
12