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球脊髄性筋萎縮症の遺伝子解析

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Academic year: 2022

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球脊髄性筋萎縮症の遺伝子解析

著者 横地 英博

著者別名 Yokoji, Hidehiro

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成6年7月

ページ 70

発行年 1994‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15171

(2)

■鞠グ

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

医博乙第1242号 平成5年10月20日 横地英博

球脊髄性筋萎縮症の遺伝子解析

論文審査委員 主査 副査

教授,

教授 教授

高守 原田 山口

正治 文夫 成良

内容の要旨および審査の結果の要旨

球脊髄性筋萎縮症は青壮年期発症・緩徐進行性の球症状・四肢筋力低下・手肢振戦に内分泌異常を伴う 特異な症候群で,下位運動ニューロンの変性を特徴とし,伴性劣性遺伝型式をとることが確立されている。

本病の遺伝子を明らかにすることは運動ニューロン疾患の病因解明の糸口として重要な意味をもつとおも われる。1986年Fischbeckらは連鎖解析を用いて本病の遺伝子がX染色体長腕近位部に位置することを証 明した。本研究では球脊髄性筋萎縮症の7家系から検体を得,遺伝子解析を制限酵素断片長多型 (restrictionfragmentlengthpolymorphism,RFLP)による連鎖検定と巨大DNA分離装置であ るパルスフィールド電気泳動(pulsedfieldgelelectrophoresis,PFGE)を用いて行った。球脊髄 性筋萎縮症7家系から得た末梢血白血球よりDNAを抽出し,X染色体長腕近位部に位置するプローブDXS1 (Xqll-13),DXS72(Xq21.1),DXYS1(Xq21.31)によるRFLPを検索した。DXS72,DXYS1で は白人集団の場合同横本研究で取り扱った7家系でもRFLPが認められた。DXS72については3家系 から遺伝学的情報が得られ,組み換えは生じていなかった。DXYS1については3家系から遺伝学的情報 が得られたが,1家系で組み換えが生じていた。DXS1はRFLPを示さず,遺伝学的情報は得られなかっ た。Mortonの方法を用いてロッドスコアを算定し,DXS72については遺伝的距離0=0.00モルガンにお いて最大値0.90と弱い連鎖を示唆する値,DXYS1については8=0.20において最大値0.07と連鎖を言及 できない値を得た。従ってDXS72は連鎖解析上有用なプローブと考えられた。PFGEは白血球を低融点 アガロースに包埋した後,8塩基認識の制限酸素Sfilにて切断し約100~600キロ塩基対のDNA断片を分 離した。Sfil切断によりX染色体長腕近位部に位置するプローグDXS1,DXS72,DXYS1,DXYS2 (Xql3-22),PLP(Xq21.3-22)が検出したDNA断片の長さは,球脊髄性筋萎縮症患者3例と健常男 性と同じであり,本病ではこれらプローブの近傍で大規模なDNAの欠失などの変化が生じている可能性 は少ないと考えられた。すなわち本研究の結果はDXS72の有用性,およびこのプロープが示すXq21.1 の近傍に本病の病因遺伝子が位置することを示唆し,今日注目されている本病原因としてのアンドロジェ

ン受容体異常説に先駆けする業績として評価された。

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