デュポン
TMザイテル
®HTN
高機能ポリアミド樹脂
はじめに
デュポンパフォーマンスポリマー事業部は、全世界的な販売、製造、サービス組織および幅広い商品群により、お客様の様々な ご要望にお応えする体制を整えています。 特にデュポンTMザイテル®ポリアミド樹脂は幅広いグレード構成、質の高いサービスから多くのお客様に最も満足頂ける ポリアミド樹脂と自負いたしております。 ザイテル ® HTN はこのような体制のもと、更に高品質な用途向にご提案する新世代のポリフタルアミド(PPA)樹脂です。概要
ザイテル® HTN には、51 と 52 の 2 種類のベースレジンがあります。ベースレジンは、脂肪族アミンと、様々な優れた 特性をもたらす芳香族酸から成り、各種グレードは要求特性に応じてこの 2 種類のベースレジンを基本要素として構成され ています。 ベースレジン 51 52 溶融温度(℃) 300 310 ガラス転移点(℃)*
141 80 金型温度調節 油制御 水制御*
絶乾状態 目次 頁 はじめに……… 1 概要……… 1 ガラス強化グレード HTN51G シリーズ ……… 2 ガラス強化難燃グレード HTNFR52G シリーズ ……… 2 非強化じん性改良グレード HTNFE18502 ……… 2 HTN51G シリーズ性質 ……… 3 HTNFR52G シリーズ性質 ……… 3 採用例……… 4 物性図表……… 5 〜 11 成形条件………12 安全指針………13 ガラス繊維強化樹脂物性比較表(ISO) ………14■ガラス強化グレード HTN51G シリーズ ● HTN51G 特性 低吸水性 湿度変化に対する物性・寸法安定性 高耐熱性 高溶融温度 高ガラス転移温度 高荷重たわみ温度 低線熱膨張係数 耐薬品性 耐エチレングリコール、凍結防止剤、 変速機油、変圧器油など ● HTN51G 標準グレード ザイテル® HTN51G35HSL 35%ガラス強化、熱安定化、潤滑グレード ザイテル® HTN51G45HSL 45%ガラス強化、熱安定化、潤滑グレード ザイテル® HTNFR51G35L 35%ガラス強化、潤滑、難燃 V-0 グレード ● HTN51G 適用用途 電気電子分野 コイルボビン、モータ、変圧器、封止材、ケース、 コネクタ 自動車分野 変速機 / 冷却水系部品、エンジン廻り機構部品、 油圧ピストン、シリンダ、モータエンドキャップ その他 高温機械物性、耐薬品性、吸水による物性・寸法 変化等で既存のポリアミド樹脂では困難な用途 2 ■ガラス強化難燃グレード HTNFR52G シリーズ ● HTNFR52G 特性 低 密 度 対競合品より軽量化、材料費低減 低吸水性 表面実装時の耐ふくれ性 湿度変化に対する物性・寸法安定性 高耐熱性 表面実装時の耐ふくれ性 高溶融温度 高荷重たわみ温度 低線熱膨張係数 易結晶性 表面実装時の寸法安定性 良成形性 高流動性、低バリ性 ● HTNFR52G 標準グレード ザイテル® HTNFR52G20NH 非ハロゲン系難燃剤使用 20%ガラス強化、 難燃 V-0、潤滑、鉛フリーハンダ対応、 タフグレード ザイテル® HTNFR52G30NHF 非ハロゲン系難燃剤使用 30%ガラス強化、 難燃 V-0、潤滑、鉛フリーハンダ対応、 高流動グレード ザイテル® HTNFR52G45NHLW 非ハロゲン系難燃剤使用 45%ガラス強化、 難燃 V-0、潤滑、鉛フリーハンダ対応、高流動、 低そりグレード ● HTNFR52G 適用用途 コネクタ等精密表面実装電子部品、 一般電気・電子部品 ■非強化じん性改良グレード HTNFE18502 機械的性質 高じん性、高温剛性、 US Car クラス IV 対応 低吸水性 湿度変化に対する物性・寸法安定性 高耐熱性 高溶融温度、高荷重たわみ温度 易結晶性 水温度調節金型により成形可能 電気特性 耐トラッキング性 CTI:600V 耐薬品性 変速機油 ● HTNFE18502 適用用途 耐衝撃精密機械部品、 自動車電装品 / ワイヤーハーネスコネクタ
物性
機械的、熱的、電気的およびその他の性質は表 1 を、 線熱膨張係数は表 2 を、表面実装時の耐ふくれ性は表 3 を参照下さい。—— HTN51G シリーズ —— ■機械的性質 ザイテル® HTN51G シリーズは広い温度範囲、湿度範 囲において高い強さ、弾性率を保ちます。これは、湿度に 鈍感かつガラス転移温度が高いためで、高温環境下でも高 い物性を維持します。図 1 を参照下さい。 さまざまな温度下における引張応力とひずみの関係は図 2 〜 4 を参照下さい。 図 5 〜 7 には引張破壊応力、曲げ弾性率、曲げ強さに対 する温度の影響を、図 8 には、長期曲げクリープひずみを、 図 9 には耐疲労性を示します。 ■熱的性質 ザイテル® HTN51G シリーズは高い耐熱性(溶融温度 300℃)、高い荷重たわみ温度(264℃
*
、1.8MPa)、低 い線熱膨張係数(流れ直角方向 0.55 × 10-4/℃*
)を兼 ね備えています。 ■電気的性質 ザイテル® HTN51G シリーズは全般的に優れた電気的 性質を示し、優れた絶縁材料です。図 10 に絶縁破壊強さ と温度の関係を示します。 高温下あるいは肉厚が厚い場合には絶縁破壊強さは低下し ますが、その傾向は図 11 に示されています。 ■熱老化性 引張強さ、絶縁破壊強さの熱老化性を肉厚、初期調湿条 件による影響も含め図 12 〜 16 に示します。 ■耐薬品性 表 4 に各種薬品に対する耐薬品性が示されています。 もし最高の耐薬品性が必要な場合には高温金型を推奨いた します。 これは、金型温度により部品表面の結晶化度ひいては耐 薬品性が影響を受けるためです。 —— HTN52G シリーズ —— ■機械的性質 ザイテル® HTNFR52G シリーズは HTN51G シリーズ と同様に広い温度範囲、湿度範囲において高い強さ、弾性 率を保ちます。さまざまな温度下における引張強さとひず みの関係は図 17・18 を参照下さい。 図 19 〜 24 に曲げ弾性率、曲げ強さに対する温度の影 響を示します。 ■熱的性質 ザイテル® HTNFR52G シリーズは高い耐熱性(溶融温 度 310 ℃)、 高 い 荷 重 た わ み 温 度(285 ℃**
、 1.8MPa)、 低 い 線 熱 膨 張 係数(流れ直角方向 0.62 × 10-4/℃**
)を兼ね備えています。 ■流動性 ザイテル® HTNFR52G シリーズは成形時の流動性が良 いため、薄肉長手形状部品の充填が容易です。0.8mm ス パ イ ラ ル フ ロ ー 金 型、 射 出 圧 力 80MPa の 場 合、 FR52G20NH、30NHF、45NHLW はそれぞれ 84、95、 117mm の流動長を示しました。 ■表面実装時の耐ふくれ性 ザイテル® HTNFR52G シリーズは湿度に鈍感な上、高 耐熱のため表面実装時のふくれ発生に対し、十分なマージ ンがとれます。85℃、85% 相対湿度、168 時間加湿後、 鉛フリーハンダ相当の最高温度 260℃の表面実装テスト (JEDEC MSL 規 格 レ ベ ル 1) に お い て、 ザ イ テ ル® HTNFR52G30NHF にはふくれが発生しない事を確認し ました。*
HTN51G35HSL**
HTNFR52G30NHFハイブリッド車パワーケーブルコネクタ ザイテル® HTN51G35EF 利点: 電気絶縁性、耐 ATF オイル性、耐熱性、機械的物性、 じん性 パソコン用表面実装メモリーコネクタ ザイテル® HTNFR52G30L 利点:流動性、表面実装時の耐熱性と寸法安定性 自動車燃料ポンプソレノイドボビン ザイテル® HTN51G35HSL 利点:耐熱性、機械的物性、寸法精度、寸法安定性 油式変圧器二次側ブッシュ ザイテル® HTN51G35HSL 利点: 機械的物性および絶縁破壊強さの高湿高温油中での 維持、じん性、高強度、量産成形性 ハイブリッド車モーター・ターミナルコネクタ ザイテル® HTN51G35EF 利点: 電気絶縁性、耐 ATF オイル性、耐熱性、 機械的物性、じん性 表面実装用コネクタ ザイテル® HTNFR52G30L 利点:流動性、機械的物性、表面実装時の耐熱性
HTN 51G45HSL HTN 51G35HSL HTN FE18502 絶乾 220 − 2.4 − − 12000 10500 11 11 50 10 11 60 70 284 264 300 HB 0.85mm 25 1470 0.5 0.2 0.6 600 36 4 0.012 > 1015 > 1013 50%RH 210 − 2.2 − − 12000 10500 11 10 11 45 55 1013 絶乾 240 − 2.4 − − 15000 13200 13 12 87 12 12 85 90 286 265 300 HB 0.85mm 24 1570 1.2 0.38 108 124 0.2 0.6 600 35 27 4.2 3.9 0.009 0.015 1012 > 1013 50%RH 230 − 2.1 − − 15000 13200 12 11 75 34 1013 絶乾 58 10 5.5 2100 1700 45 NB NB 210 114 305 1110 1.0 1.0 > 1015 > 1013 50%RH 52 3.9 2280 NB NB > PA-I < > PA6T/XT-GF45 < > PA6T/XT-GF35 < 物性 部品コード 機械的性質 引張破壊応力 引張降伏応力 破断ひずみ 降伏ひずみ 引張弾性率 曲げ弾性率 ノッチ付きアイゾット衝撃強さ ノッチなしアイゾット衝撃強さ ノッチ付きシャルピー衝撃強さ ノッチなしシャルピー衝撃強さ 熱的性質 荷重たわみ温度 溶融温度 その他 燃焼分類 限界酸素指数 密度 吸水率 ロックウェル硬度 成形収縮率 電気的性質 耐トラッキング性 耐電圧 比誘電率 誘電正接 表面抵抗率 体積抵抗率 表1 ザイテル® HTN の基本物性 高機能ポリアミド樹脂 ガラス強化 非強化 試験方法 ISO 11469 ISO 527-1/2 ISO 527-1/2 ISO 527-1/2 ISO 527-1/2 ISO 178 ISO 180/1A ISO 180/1U ISO 179/1eA ISO 179/1eU ISO 75-1/2 ISO 3146C UL94/ISO1210 ISO 4589 ISO 1183 ISO 62 ISO 2039/2 ISO 294-4 (2mm 厚) IEC60112 IEC60243-1 IEC60250 IEC60250 IEC60093 IEC60093 単位 MPa % % MPa MPa kJ/m2 kJ/m2 kJ/m2 kJ/m2 ℃ ℃ % kg/m3 % % % V kV/mm Ω Ω ・m 試験条件 23℃ , 5mm/min 23℃ , 50mm/min 23℃ , 5mm/min 23℃ , 50mm/min 23℃ , 50mm/min 23℃ , 1mm/min 23℃ -30℃ 23℃ -30℃ 23℃ -30℃ 23℃ -30℃ 23℃ 0.45MPa 1.8MPa 23℃ 50%RH 浸漬、24 時間、2mm M スケール R スケール 平行方向 直角方向 23℃ , 1mm 23℃ , 2mm 100Hz 23℃ 1MHz 23℃ 100Hz 23℃ 1MHz 23℃ 23℃ 23℃ NB:破壊せず
試験方法 ISO 11469 ISO 527-1/2 ISO 527-1/2 ISO 527-1/2 ISO 527-1/2 ISO 178 ISO 180/1A ISO 180/1U ISO 179/1eA ISO 179/1eU ISO 75-1/2 ISO 3146C UL94/ISO1210 ISO 4589 ISO 1183 ISO 62 ISO 2039/2 ISO 294-4 IEC60112 IEC60243-1 IEC60250 IEC60250 IEC60093 IEC60093 単位 MPa % % MPa MPa kJ/m2 kJ/m2 kJ/m2 kJ/m2 ℃ ℃ % kg/m3 % % % V kV/mm Ω Ω ・m 試験条件 23℃ , 5mm/min 23℃ , 50mm/min 23℃ , 5mm/min 23℃ , 50mm/min 23℃ , 50mm/min 23℃ , 1mm/min 23℃ -30℃ 23℃ -30℃ 23℃ -30℃ 23℃ -30℃ 23℃ 0.45MPa 1.8MPa 23℃ 50%RH 浸漬、24 時間、2mm M スケール R スケール 平行方向 直角方向 23℃ , 1mm 23℃ , 2mm 1KHz 23℃ 1MHz 23℃ 1GHz 23℃ 10GHz 23℃ 1KHz 23℃ 1MHz 23℃ 1GHz 23℃ 10GHz 23℃ 23℃ 23℃ 絶乾 165 1.6 13000 12000 14 14 13 11 30 40 270 260 300 V-0 0.8mm 37 1680 0.25 108 124 0.2 0.5 525 34 3.8 3.6 0.013 0.015 1013 > 1013 50%RH 12000 34 1013 絶乾 150 2.1 11000 10200 7 7 35 40 285 310 V-0 0.4mm 34 1460 97 119 0.3 1.1 600 37 3.7 0.011 1016 1013 絶乾 90 1.0 14300 13600 3 3 13 15 276 310 V-0 0.4mm(黒) 39 1630 0.5 0.9 600 31 1017 1013 50%RH 135 2 11300 10500 7 7 35 35 50%RH 85 1.0 14300 13600 3 3 11 13 物性 部品コード 難燃剤 機械的性質 引張破壊応力 破断ひずみ 降伏ひずみ 引張弾性率 曲げ弾性率 ノッチ付きアイゾット衝撃強さ ノッチなしアイゾット衝撃強さ ノッチ付きシャルピー衝撃強さ ノッチなしシャルピー衝撃強さ 熱的性質 荷重たわみ温度 溶融温度 その他 燃焼分類 限界酸素指数 密度 吸水率 ロックウェル硬度 成形収縮率 電気的性質 耐トラッキング性 耐電圧 比誘電率 誘電正接 表面抵抗率 体積抵抗率 表1 ザイテル® HTN の基本物性 高機能ポリアミド樹脂 ガラス強化 HTN FR52G30NHF* HTN FR52G45NHLW* HTN FR51G35L > PA6T/XT-GF35FR < ハロゲン系 絶乾 135 2.4 8200 7800 6 6 40 40 276 310 V-0 0.4mm 34 1360 0.3 1.1 600 42 1014 1016 50%RH 120 2.2 8600 8200 6 HTN FR52G20NH* >PA6T/66-GF20FR< 非ハロゲン系 >PA6T/66-GF30FR< 非ハロゲン系 >PA6T/66-GF45FR< 非ハロゲン系 * 成形機および金型材質に耐腐食、耐摩耗材料の使用をお奨めいたします。詳しくは弊社営業担当者へお問い合せ下さい。
注) テスト法:回路基盤間コネクタ(N = 5)を加湿後リフローハンダ槽に入れ、ふくれあり(X)、なし(○)を目視観察。 加湿条件:40℃ 95%RH x96 時間 加湿後吸水率 :HTNFR52G30NHF : 2.8%、ガラス強化 PA46 : 3.4%, 注) 表 4 は ASTM ベース 100% 無鉛ガソリン 100% メタノール 85% メタノール /15% 無鉛ガソリン 15% メタノール /85% 無鉛ガソリン 100% エタノール 85% エタノール /15% 無鉛ガソリン 15% エタノール /85% 無鉛ガソリン 鉱油 パワーステアリング油 23 23 23 23 23 23 23 100 150 102 77 84 87 91 105 94 106 99 104 物性維持率 % 曲げ弾性係数 破断時の伸び 引張り強さ 時間 温度 ℃ 溶媒 2400 2400 2400 2400 2400 2400 2400 500 1000 1000 87 96 91 96 96 91 96 92 100 81 93 82 84 88 94 91 92 96 97 86 表 4 ザイテル® HTN51G35HSL NC10 の耐薬品性(金型温度、150℃) 平行方向 -40 − 23℃ 23 − 55℃ 55 − 125℃ 55 − 160℃ 160 − 250℃ 直角方向 -40 − 23℃ 23 − 55℃ 55 − 125℃ 55 − 160℃ 160 − 250℃ 0.18 0.18 0.16 0.55 0.55 0.65 HTNFR52G45NHLW HTNFR52G30NHF HTN51G45HSL HTN51G35HSL グレード 0.15 0.15 0.13 0.50 0.54 0.64 0.20 0.20 0.20 0.26 0.30 0.30 0.45 0.63 0.18 0.18 0.12 0.11 0.60 0.62 0.95 1.20 表 2 線熱膨張係数 ISO11359-1/-2 単位:x10- 4/℃ 表 3 表面実装時の耐ふくれ性 ○ × ○ × ○ × ○ × ○ × ○ × ○ × ○ × ○ × ○ × HTNFR52G30NHF ハロゲン系難燃剤ガラス強化 PA46 ピーク温度 250 度 評価 ピーク温度 260 度 評価
図 2 ザイテル® HTN51G35HSL NC010 の引張り応力−ひずみ曲 線(絶乾状態) 引張り応力(MPa) 0 1 2 3 4 5 60 1,020 510 2,040 2,550 3,060 175℃ 150℃ -40℃ 23℃ 100℃ ひずみ(%) 1,530 200 150 100 50 0 250 300 引張り応力(kgf/cm 2 ) 図 3 ザイテル® HTN51G45HSL NC010 の引張り応力−ひずみ曲 線(絶乾状態) 引張り応力(MPa) 0 1 2 3 4 5 60 1,020 510 2,550 175℃ 150℃ -40℃ 23℃ 100℃ ひずみ(%) 250 150 100 50 0 300 200 3,060 2,040 1,530 引張り応力(kgf/cm 2 ) 図 4 ザイテル® HTNFR51G35L NC010 の引張り応力−ひずみ曲 線(絶乾状態) 0 1 2 3 4 5 引張り応力(MPa) 200 150 100 50 0 0 1,020 510 2,040 2,550 175℃ 150℃ ひずみ(%) 250 1,530 300 3,060 引張り応力(kgf/cm 2 ) 100℃ 23℃ -40℃ 図 5 ザイテル® HTN51G シリーズの引張破壊応力の温度依存性 (絶乾状態) 引張破壊応力(MPa) 250 150 100 50 0 -50 0 50 100 150 0 1,020 510 2,550 温度(℃) 300 200 3,060 2,040 1,530 引張破壊応力(kgf/cm 2 ) 200 HTN51G45HSL HTN51G35HSL HTNFR51G35L 図 6 ザイテル® HTN51G シリーズの曲げ弾性率の温度依存性 (絶乾状態) 曲げ弾性率(MPa) 16,000 0 -50 0 50 100 150 250 温度(℃) 14,000 曲げ弾性率(kgf/cm 2 ) 200 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 163,200 0 142,800 122,400 102,000 81,600 61,200 40,800 20,400 HTN51G45HSL HTN51G35HSL HTNFR51G35L 絶乾時物性の維持率(%) 120 0 100 80 60 40 20 HTN51G35HSL 30%ガラス繊維強化ポリアミド66 引張破壊応力 引張り弾性率 図 1 ザイテル® HTN51G シリーズ物性比較 注)図 1,17 〜 24 は ISO ベース、図 2 〜 16 は ASTM ベースによる
図 8 ザイテル® HTN51G35HSL NC010 の等時性応力−歪み 曲線(絶乾状態 ,150℃) 曲げ応力(MPa) 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 0 255 204 ひずみ(%) 357 306 曲げ応力(kgf/cm 2 ) 1.2 1.4 1.6 153 102 51 (DMAクリープ法) アニール後試験片 (200℃4時間) 20 10 5 0 25 30 35 15 初 期 時 間 後 1 時 間 後 24 年 後 1 年 後 10 年 後 100 月 後 1 月 後 6 曲げ応力(MPa) 65 55 50 45 459 714 663 破壊までのサイクル(回数) 70 816 765 曲げ応力(kgf/cm 2 ) 75 80 612 561 510 60 103 104 105 106 107 HTNFR51G35L HTN51G45HSL HTN51G35HSL および および 図 9 ザイテル® HTN51G シリーズの曲げ疲労応力−破壊回数曲線 (23℃;絶乾状態) 図 10 ザイテル® HTN51G シリーズの絶縁破壊強さの温度依存性 (試験片厚さ 1.6mm ; 絶乾状態) 25 15 10 5 0 0 50 100 150 250 温度(℃) 30 20 200 絶縁破壊強さ(kV/mm) HTN51G35HSL HTNFR51G35L HTN51G45HSL 図 11 ザイテル® HTN51G35HSL NC010 の絶縁破壊強さの 厚さ依存性 絶縁破壊強さ(kV/mm) 0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.5 厚さ(mm) 3.0 40 35 15 30 25 10 20 23℃ 150℃ 0 0 200 400 600 800 1200 暴露時間(hr) 1000 250 200 150 100 50 190℃ 200℃ 2,550 0 2,040 1,530 1,020 510 引張り強さ(MPa) 引張り強さ(kgf/cm 2 ) 1400 図 12 ザイテル® HTN51G35HSL NC010 の引張り強さに対する 加熱空気老化の影響(試験片厚さ 0.8mm;絶乾状態) 図 7 ザイテル® HTN51G シリーズの曲げ強さの温度依存性 (絶乾状態) 曲げ強さ(MPa) 400 0 -50 0 50 100 150 250 温度(℃) 350 曲げ強さ(kgf/cm 2 ) 200 4,080 0 3,570 3,060 2,550 2,040 1,530 1,020 510 300 250 200 150 100 50 HTN51G45HSL HTNFR51G35L HTN51G35HSL
0 0 1000 3000 暴露時間(hr) 250 200 150 100 50 180℃ 200℃ 2,550 0 2,040 1,530 1,020 510 引張り強さ(MPa) 引張り強さ(kgf/cm 2 ) 2000 4000 190℃ 210℃ 図 14 ザイテル® HTN51G35HSL NC010 の引張り強さに対する 加熱空気老化の影響(試験片厚さ 3.2mm;絶乾状態) 図 13 ザイテル® HTN51G35HSL NC010 の引張り強さに対する 加熱空気老化の影響(試験片厚さ 1.6mm;絶乾状態) 0 0 500 1000 1500 2500 暴露時間(hr) 250 200 150 100 50 190℃ 200℃ 2,550 0 2,040 1,530 1,020 510 引張り強さ(MPa) 引張り強さ(kgf/cm 2 ) 2000 0 0 500 1000 1500 2500 暴露時間(hr) 50 40 30 20 10 180℃ 200℃ 絶縁破壊強さ(kV/mm) 2000 210℃ 190℃ 図 15 ザイテル® HTN51G35HSL NC010 の絶縁破壊強さに対する加熱空気 老化の影響(試験片厚さ 3.2mm;35℃ /90% 相対湿度 /96 時間調湿) 図 16 ザイテル® HTN51G35HSL NC010 の絶縁破壊強さに対する加熱空気 老化の影響(試験片厚さ 3.2mm;23℃ /50% 相対湿度 /48 時間調湿) 0 0 1000 2000 3000 5000 暴露時間(hr) 50 40 30 20 10 180℃ 200℃ 絶縁破壊強さ(kV/mm) 4000 210℃ 190℃ 図 17 ザイテル® HTNFR52G20NH の引張り応力−ひずみ曲線 (絶乾状態) 引張り強さ(MPa) 0 1 2 3 4 5 6 ひずみ(%) 150 100 50 0 200 0 1,020 510 2,040 1,530 引張り強さ(kgf/cm 2 ) -40℃ 23℃ 60℃ 80℃ 100℃ 150℃ 図 18 ザイテル® HTNFR52G30NHF の引張り応力−ひずみ曲線 (絶乾状態) 引張り応力(MPa) 0 1 2 3 4 5 60 1,020 510 2,550 150℃ 200℃ ひずみ(%) 250 150 100 50 0 300 200 3,060 2,040 1,530 引張り応力(kgf/cm 2 ) 90℃ 120℃ 60℃ -40℃ 23℃
図 19 ザイテル® HTNFR52G20NH の曲げ弾性率の温度依存性 (絶乾状態) 曲げ弾性率(MPa) 9,000 2,000 -50 0 50 100 150 250 温度(℃) 8,000 曲げ弾性率(kgf/cm 2 ) 200 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 163,200 0 142,800 122,400 102,000 81,600 61,200 40,800 20,400 図 20 ザイテル® HTNFR52G30NHF の曲げ弾性率の温度依存性 (絶乾状態) 曲げ弾性率(MPa) 12,000 0 -50 0 50 100 150 250 温度(℃) 曲げ弾性率(kgf/cm 2 ) 200 9,000 6,000 3,000 163,200 0 142,80 122,40 102,00 81,60 61,200 40,80 20,400 図 21 ザイテル® HTNFR52G45NHLW の曲げ弾性率の温度依存性 (絶乾状態) 曲げ弾性率(MPa) 15,000 0 -50 0 50 100 150 250 温度(℃) 曲げ弾性率(kgf/cm 2 ) 200 12,000 9,000 6,000 3,000 163,200 0 142,800 122,40 102,00 81,60 61,200 40,80 20,400 図 22 ザイテル® HTNFR52G20NH の曲げ強さの温度依存性 (絶乾状態) 曲げ強さ(MPa) 240 60 -50 0 50 100 150 250 温度(℃) 200 180 120 図 23 ザイテル® HTNFR52G30NHF の曲げ強さの温度依存性 (絶乾状態) 曲げ強さ(MPa) 300 0 -50 0 50 100 150 250 温度(℃) 200 250 200 150 100 50 図 24 ザイテル® HTNFR52G45NHLW の曲げ強さの温度依存性 (絶乾状態) 曲げ強さ(MPa) 200 0 -50 0 50 100 150 250 温度(℃) 200 160 120 80 40
成形条件
■目標水分 % 0.1% 以下 ■乾燥機 安定した乾燥のため露点 -18℃以下の除湿乾燥機使用をお奨めします。 ■推奨乾燥条件(除湿乾燥機の場合) 吸湿ペレット 乾燥温度 100℃にて 6 〜 8 時間必要です。 開封直後 100℃にて 2 時間乾燥。 これは露結水分除去および樹脂余熱による成形安定化を図るためです。 長時間乾燥 8 時間以上乾燥する際には、80℃設定をお奨めいたします。 ■推奨温度設定 グレード シリンダ温度 ノズル温度 溶融樹脂温度 金型温度 HTN51G 305-325 310-325 320-330 60-160* HTNFR51G 300-320 305-320 320-330 60-160* HTNFE18502 305-325 310-325 320-330 70-90 HTNFR52G30NHF 下 記 参 照 下 さ い*
特に良好な物性・寸法安定性のためには 140-160℃を推奨いたします。 ■パージ: 一般に高密度ポリエチレン、ポリスチレンにてパージできます。 もしパージが不十分な場合にはガラス繊維強化ポリアミド樹脂を事前にご使用下さい。 ■ザイテル® HTNFR52G30NHF 本材料の成形においては以下の点をご注意下さい。 樹脂温度 320 − 325℃ 本材料の特徴である流動性の良さを発揮するため、設定でなく溶融樹脂温度を この温度として下さい。 温度設定 上記の温度を実現する様、例えば以下の様に設定下さい。 ノズル 前部 中部 後部 310℃ 320℃ 320℃ 310℃ 金型温度 80 − 130℃ 一般用途 120 − 130℃ 表面実装用途(表面実装時の耐ふくれ性向上のためお奨めします。) 射出速度 100mm/ 秒以上 バリが出ない範囲でなるべく速く充填して下さい。 保圧 中圧 バリが出ない範囲に設定して下さい。 滞留時間 7 分以下 樹脂本来の性質を活かすため順守下さい。 成形機および金型材質 耐腐食、耐磨耗材料の使用をお奨めいたします。 詳しくは弊社営業担当者へお問い合わせ下さい。安全
他の熱可塑性樹脂同様、安全に十分配慮する限り、ザイテル®HTN の成形に特別危険な要素はなく、以下の安全の指針を 慎重に守れば、危険や事故は未然に防ぐことができます。 ■保護具 成形時溶融樹脂は高温なため危険です。眼や皮膚を保護するため、適切な保護衣、安全メガネ、手袋等の着用をお奨めし ます。 ■スタート前パージ作業 樹脂をホッパーに投入後、ノズルより出た溶融樹脂が大量のガスや水蒸気を含む場合は樹脂の乾燥が不十分です。ホッパ ー弁を閉めシリンダー内を空にした後、シリンダー温度を 50℃下げ、パージください。その後乾燥したペレットを投入し て再度溶融樹脂の様子を確認してください。 ■成形作業 シリンダー内滞留時間が長く、低粘度化あるいは変質した樹脂に対しては、パージにより新しい樹脂と十分置換した後 成形作業を再開してください。尚、この様なパージ作業の際は、成形の専門家以外の方は成形機付近から離れる事をお奨め します。 なんらかの理由で成形機がストップした場合には、基本的に温度の回復を待って低速で射出を再開してください。低温の まま無理やり高射出圧力でノズル部分の固化した部分を押し出すのは危険です。高圧ガスにより飛散・噴射する可能性があ ります。 ■緊急対応 溶融樹脂が皮膚に付いた場合は、冷水または氷袋でその部位をすぐに冷やし、医師の診断を受けてください。診断前に 皮膚から樹脂をはがさない様にご注意ください。 ■その他の安全注意 溶融樹脂が電線や空気ホース等に触れない様注意してください。 溶融樹脂の大きな塊は自己発火する可能性があります。塊の厚さを薄くしてください。 床上にこぼれたペレットは転倒を招く危険があります。直ぐに清掃をしてください。 成形作業時には少量のガスや微粉末 (*
) があるため、他の樹脂同様に適切に排気及び換気が行われるようご留意してください。*
特に厳しい米国安全基準の 15mg/m3以下に濃度を抑えれば全く問題はありません。 その他の安全ガイダンスについては、製品安全データシート(MSDS)および成形機、ホットランナー、金型等機器の 安全ガイダンスをご参照ください。ガラス繊維強化樹脂 物性比較表 (ISO) ポリマー種類 ブランド グレード名 強化材含有率 密度 引張破壊応力 絶乾 50%相対湿度 破断時伸び 絶乾 50%相対湿度 引張弾性率 絶乾 50%相対湿度 曲げ弾性率 絶乾 50%相対湿度 ノッチ付きシャルピー衝撃強さ 絶乾 50%相対湿度 荷重たわみ温度 1.80MPa 溶融温度 ガラス転移温度(絶乾時) 吸水率 浸漬、24 時間、2mm 成形収縮率 2mm 平行 直角 線熱膨張係数 23-55℃ 平行 直角 耐トラッキング性 耐電圧 厚さ 1mm 比誘電率 1MHz 誘電正接 1MHz 表面抵抗率 体積抵抗率 単位 % kg/m3 MPa % GPa GPa kJ/m2 ℃ ℃ ℃ % % × 10-4/℃ V kV/mm Ω Ω・ m 非難燃グレード 難燃グレード HTN51 ザイテル® 51G35HSL 35 1470 220 210 2.4 2.2 12 12 10.5 10.5 11 11 264 300 141 0.5 0.2 0.6 0.18 0.55 600 36 4 0.012 >1015 >1013 ポリアミド 66 ザイテル® 70G33L 33 1390 200 140 3.5 5 11 8 9.3 6.2 13 17 252 262 78 1.2 0.3 1.1 0.18 0.83 600 − 4 0.015 1012 1015 ポリアミド 46 他社品 30 1410 210 115 3 6 10 6 9 6 13 17 290 295 75 2.7 0.5 1.3 0.25 0.6 250 − 399 25 3.9 0.02 − 1015 PET ライナイト® 530 30 1560 158 158 2.5 2.5 11 − 9 9 11 11 224 252 80 0.05 0.2 0.8 0.1 0.81 250 35 3.9 0.007 1014 1013 HTN51 ザイテル®HTN FR51G35L 35 1680 165 − 1.6 − 13 − 12 12 11 − 260 300 141 0.25 0.2 0.5 0.18 0.5 525 34 3.6 0.015 1013 >1013 HTN52 ザイテル®HTN FR52G30NHF 30 1460 150 135 2.1 2 11 11 10.2 10.5 7 7 285 310 80 − 0.3 1.1 0.18 0.62 600 37 1016 1013 PET ライナイト® FR530 30 1680 138 138 2 2 11.5 − 10.5 10.5 10 10 225 252 80 0.05 0.2 0.8 0.19 0.92 250 33 3.7 0.018 1014 1015 PPS 他社品 直鎖型 40 1660 200 200 1.8 1.8 15 − 14 14 9.5 9.5 270 280 85 0.01 0.3 0.7 0.2 0.4 100 − 174 16 (厚さ 3 mm) 4.5 0.02 1017 1016