画像解析を用いた水理模型実験における越波量計測
2
0
0
全文
(2) II‑094. 土木学会西部支部研究発表会 (2012.3). 利用を試みた.マイクロバブルは直径が数 10µm 以下の気泡で,非 常に小さいためほぼ球形であり,浮上速度が遅いなど通常の気泡と は異なる性質を持つ.発生方法はいくつかあるが,本研究では,図 -3 に示すように,ポリバケツ内の水を金属アスピレーターを取り付. マイクロバブル. けたポンプで循環させて簡易的に発生させた.ただし,この発生法 の場合,水道水ではマイクロバブルの発生量が少ないため,人工海. 吸水. 水を利用し十分な量のマイクロバブルを発生させた.したがって, 図-3. 水路内の淡水中に海水のマイクロバブ ルを混入することになるが,混入する. 蛍光トレーサー. のは護岸前面の限られた部分であり,. 検査面. マイクバブル発生の様子. マイクロバブル. 海水の混入量そのものは少ないため, 激しい越波や打上げに対しては,海水 の影響は小さいと判断した. 2.3. PIV の解析結果 図-4. 図-4 に PIV 解析結果を示す.市販の. PIV 解析結果の比較 H6. 蛍光トレーサーに比べ,マイクロバブルの方が,明らかに高. 100. い輝度を確保できている事が分かる.これは意図的に極めて 50. めであり,これにより,越波のような複雑な現象であっても. V(cm/s). 高い密度のマイクロバブルを混入することが容易にできるた. 0. 比較的鮮明に撮影する事が可能となった.図-5 は護岸天端付 近の流速を一波について示したものである.蛍光トレーサー. 欠測. -50. 流速(マイクロバブル) 流速(蛍光トレーサー). の場合は,輝度不足による欠測が多くみられるのに対し,マ イクロバブルを利用した場合には欠測が少なく,より精度良. -100 0.05. 0.1. 0.15. 0.2. 0.25. 0.3. 0.35. t(s). く流速を計測できていることが分かる. 2.4. 0. PIV による解析結果(鉛直流速). 図-5. 越波量の算定. -3. PIV による流速の計測結果をもとに,図-4 に示す検査面を通過す. 10. 越波量(PIV) 越波量(越波升). 射波高と越波量の関係を示す.図中には越波升に流入した水量から 算出した越波量を比較のため示している.入射波が規則波であるた め越波升での計測は比較的精度が高いと思われる.画像解析による 越波量と越波升での越波量とを比較すると,波高が大きくなり越波. 越波量 (m 3/(m・波)). る水量を一波の期間について積分し,越波量を算出した.図-6 に入. -4. 10. 量が増加すると多少の差が生じているが,概ね妥当な結果が得られ ている. 3. 結論. -5. 10. 一波毎の越波や打上げを計測するための可視化実験において,計 測精度の向上を目的に,トレーサーとしてマイクロバブルを用いた 可視化を試みた.その結果,市販の蛍光トレーサーを用いていたこ. 0.03. 0.04. 0.05. 0.06. 0.07. 0.08. 0.09. 波高(m). 図-6. 越波量の比較. れまでの可視化実験に比べ,より PIV 解析に適した画像を得ることが可能となり,越波量の計測精度が向上 した.今後は,本計測手法の精度を更に向上させるとともに,不規則波による越波の計測を行うことを予定 している. <参考文献> 1) 東和弥(2010) : 越波・打上げの可視化実験と画像解析,九州大学卒業論文. ‑338‑.
(3)
関連したドキュメント
第
(1) Do Japanese university students follow a similar developmental trajectory of writing fluency in English when they repeat the same narrative writing procedure every week
第 6 章では,防波堤消波材のライフサイクルコスト(LCC)の算定における高波発生回数の統計的特
論者は,まず序章において,『国家』と『法律』との関係に着目しつつ,『法律』研究史を概観し,現代的な国家論・正義
Title ベトナム高等教育における構造改革の論理−国家と党に よる大学への関与−( Abstract_要旨 ) Author(s) 関口, 洋平 Citation 京都大学 Issue Date
よって内圧が変化することによるバネ常数の成分であ
景観重点区域(境界線) 景観重点区域 京街道 商業・業務環境整備ゾーン 歴史的環境整備ゾーン 生活環境整備ゾーン
$[egg2]$ “Sur les fonctions analytiques de plusieurs variables VII–Sur quelques notions arithm\’etiques’’ ( 多変数解析函数について $\mathrm{V}\Pi-$ いくつかのアリトメチカ的概念に