9.実現のための施策
浦安市緑の基本計画を実現するための施策を以下に示します。
1)新しい浦安の緑をつくる∼緑の創出
新しい浦安の緑をつくる∼緑の創出では、前述した「公共施設等の整備と緑化」並びに「民
有地の緑化」を推進するために、以下のとおり実現のための施策を整理し、事業を進めてまい
ります。
図9−1 緑の創出に係わる施策の体系
基本方針 具体的方策 実現のための施策 事業内容
公園緑地の整備
都市公園等の整備 緑地・緑道の整備 都市公園等の再整備
道路空間の緑化
緑のネットワーク幹線の整備 公共施設等との一体的道路の整備 生活道路空間の緑化
街かど緑化
公共施設等の整備と緑化
河川、海岸の緑化
河川環境の整備
水辺アメニティポイントの整備 水辺沿いの緑道、遊歩道の整備
教育施設の緑化
緑の拠点整備
ビオトープの整備と屋上の緑化
その他の公共施設の緑化
公共施設の緑化(屋上緑化等) ポケットパークの整備
接道部の緑化 新しい
浦安の緑を つくる
∼緑の創出
住宅地の緑化
高木植栽 身近な花づくり 生け垣設置の奨励 接道部の緑化
沿道緑化重点路線の緑化
宅地整備時の緑化(屋上緑化等)
民有地の緑化 商業地の緑化
商業業務地区(駅周辺地区)の緑化
身近な商業地の緑化
商業地開発時の緑化(屋上緑化等)
工業ゾーンの緑化
工場内の緑化
オープンスペース等の緑化
リゾートエリアの緑化
リゾート施設内の緑化 リゾート施設駐車場内の緑化
① 公共施設等の整備と緑化
a. 公園緑地の整備
施策の目標
公園緑地の整備は、特に元町地域の公園整備と新町地域の計画公園の早期着手が望まれて
います。元町地域の公園整備は、用地取得に困難も予想されることから、まずは実現に向け
て市民への理解を得るための努力を図り、計画の推進について検討していくものとします。
その中でも元町地域の拠点となり、災害時の一次避難場所として重要な近隣公園クラスの公
園(1. 0ha 程度)については、実現化のためのビジョンを明確にする必要があります。また、
新町地域の計画公園については、早期実現に向けて、今後とも整備を進めます。また、重点
的に行うべき事業としては、元町地域の緑の拠点となる船圦緑道の再整備、シビックセンタ
ー内の近隣公園(浦安公園)と旧清掃工場跡地の公園の整備、そして新町地域の住宅地の開
発にともなう公園の整備があげられます。また、利用促進と景観の向上を図る、既存の公園
緑地の再整備を検討していきます。
推進方針
・社会経済の変化や市民のニーズの多様化に適切に対応するため、地域の独自性や創意工夫を
活かし、多様な交流の場となるよう、市民の参画を踏まえながら計画的に公園緑地の整備を
推進します。
・高齢化等の進展に対応して、高齢者、障害者等の利用に配慮し、誰もが多様なレクリエーシ
ョンと交流を行うことができるよう、小規模な公園ではバリアフリー化を、また、比較的大
規模な公園では、ユニバーサルデザインを取り入れた公園緑地の整備を推進します。
・都市のヒートアイランド化の軽減や都市内の自然環境の保全、生物の多様性の確保、市民の
身近な自然とのふれあいに資する公園等の整備を推進します。
・大震災時の被害を最小限にするため、一次避難場所、広域避難場所、避難路を形成する公園
緑地の整備を推進します。
《街区公園整備》
… … 地域住民にとって最も身近な街区公園は、沿道との一体化を図り、開放的でだれもが利用
しやすいバリアフリー化を考慮した整備、あるいは再整備を行います。また、地域特性や住
民のニーズを考慮しつつ、地域のコミュニケーションが図れる交流の場を確保します。
《近隣公園整備》
… … 近隣公園は、長寿社会、福祉社会に対応し、手軽に健康運動が楽しめる施設整備や趣味・
文化活動の導入等を図り、地域のサロンとなる整備を行います。また、文化・福祉施設との
一体的整備を行い、ふれあい交流拠点とします。さらに、地域の防災拠点及び緑の拠点とし
て、緑量を確保する緑化を図ります。計画にあたっては、近隣の住民の参加を求め、ワーク
《総合公園整備》
… … 総合公園は、「本市の核となる緑地」として、周辺緑地や海岸線の整備との整合を図り、
自然とのふれあい拠点となる自然環境の形成をめざすとともに、広域避難場所となる整備を
図ります。
《墓地公園整備》
… … 墓地公園は、「ふるさと浦安」の心のよりどころとなる墓地であると同時に市民のやすら
ぎの場であり、さらには、災害時の避難場所としての機能を満たす整備を図ります。
《緑地、緑道整備》
… … 緑道は、市民の憩いの場所とともに、安全な避難路としての利用を考慮した整備を行いま
す。さらに、水面(みなも)に映える緑となるよう、河川あるいは海岸施設との調和を図り、
サイクリング・ジョギングロードとしての整備を推進します。そして、公園緑地を結ぶレク
リエーションネットワークや水辺をめぐるウォーターフロントネットワーク、生きものが行
き交い自然と市民とがふれあえるネイチュアネットワーク、地震火災等における避難路とし
ての防災ネットワーク等といった位置づけを図ります。また、道路や鉄道、工業団地に接す
る緑地では、騒音や大気汚染を緩和する緩衝機能をもった緑として整備を推進します。
公園緑地の整備事業内容
【都市公園等の整備】
■ 街区公園整備
新町地域等の計画公園の整備を推進し、より多くの市民に親しまれ、周辺の住環境に調和
した公園整備を図ります。
■ 近隣公園整備
元町地域と新町地域を中心に整備を推進します。特に元町地域は、現在近隣公園が存在し
ないことから、地域の拠点となり、一次避難場所としても利用できる公園の整備を図ります。
なお、公園の具体的な場所の選定や内容、維持管理の方法等市民参加型の公園づくりを行い
ます。元町地域の近隣公園の整備手法は、例えば、小規模な公園を整備し、隣接用地を段階
的に公園として整備することや小面積の公園を統合しながら面積を広げていく方法等も考
えられます。また、浦安公園の整備をはじめ中町地域の旧清掃工場跡地の公園整備や千鳥地
区での臨海公園の整備並びに新町地域の近隣公園の整備を図ります。
■ 総合公園整備
新町地域の海岸沿いに本市の核となる公園を整備します。
■ 墓地公園整備
墓地公園は、現在一部供用中ですが、今後、全域の開園をめざし、整備を推進します。
【緑地・緑道の整備】
本市の郷土的な資源である境川等の河川や海岸に沿って緑道の整備を図り、水と緑が一体
となった空間を創出します。また、シンボルロードは、延伸整備を推進します。さらに、中
町と新町の地域境界の緑地は、本市のネットワーク幹線としても重要であることから、第二
【都市公園等の再整備】
■ 街区公園、児童遊園再整備(身近な公園の再整備)
現況の街区公園や児童遊園は、接道部にフェンスのある公園が多いことから、利用ニーズ
なども勘案しつつ生活道路との一体化を推進し、開放的で歩道との段差のないバリアフリー
化を考慮した再整備を行います。また、密集した住宅地内の狭小な公園については、周辺の
公園との機能分担を図り、それぞれをネットワークすることで地区のニーズに対応し、同時
に、遊具や施設のあり方を見直し、シンボルツリーの植栽や防犯上の検討も行います。さら
に、再整備にあたっては、住民参加の公園づくりを行います。
■ 近隣公園、地区公園再整備
地域の特性、住民のニーズを反映し、「ユニバーサルデザイン」「地域のサロン」の考え
方をふまえた再整備を行います。また、地区のふれあい交流拠点として公共公益施設との一
体化を図り、地区の拠点性を高めるとともに、一時的な避難中継基地としての機能をもたせ
ます。再整備に関しては、住民参加によるワークショップ方式を取り入れます。
■ 緑地の再整備
植栽が過密あるいは疎になっている緑地は、それぞれの場所に適した植栽を行い、良好な
緑空間の創出を図ります。
道路と一体的整備による公園整備 開放的で段差のない入口とした公園整備
b. 道路空間の緑化
施策の目標
道路の緑は、うるおいのある美しい都市景観を形成するとともに、防災時の延焼遮断帯と
もなり、安全で快適な都市生活に欠かせません。本市の幹線道路は、公園緑地をつなぐネッ
トワークとしても重要な意味を持つことから、安全な避難路及び延焼遮断帯等としての効果
を高める緑化を推進します。元町地域では幅員が狭く、十分な植栽空間が確保できない道路
もありますが、道路緑化は、よりよい環境創出に効果的であり、沿道緑化等様々な工夫によ
る道路空間の緑化を推進していきます。
推進方針
・水と緑のネットワークの形成上重要な幹線道路を中心に、連続性のある植栽帯の設置、歩道
の浸透化等を図り、土壌の乾燥化と固結化、塩害などを防ぎ、樹木の健全な育成を図ります。
・公共施設等に接する道路や河川沿いの道路は、施設と一体的に整備し、緑豊かなうるおいの
ある安全な歩行空間を創出します。
・元町地域の狭隘道路では、狭隘道路拡幅整備事業により道路幅員の確保を図り、周辺状況を
考慮しつつ交差部等の拠点的な緑化を行います。特に、公共施設等や民有地の接道部の生け
垣化を推進し、緑を増やします。
・緑の軸となる道路では、交差点や橋周辺、バス停留所、道路残地等目にふれる機会の多い場
所に重点的に緑化を図り、ポケットパークの整備やシンボル樹木の植栽によって、うるおい
のある空間を創出します。
シンボルロード
歩道の浸透化による雨水の流れ
車道
歩道
道路空間の緑化事業内容
【緑のネットワーク幹線の整備】
緑のネットワークとして位置づけられる道路は、多様な樹木の連続植栽により、快適な歩
行空間を確保するとともに、防災時の延焼遮断帯としての機能をもたせた植栽帯の整備と緑
化の推進を行います。特に、本市の骨格軸となるシンボルロードや大三角線、若潮通り、中
町地域と新町地域境界の道路には、重点的な緑化を図ります。また、緑化が行われている道
路空間では、現況の街路樹等が周辺状況に適切な緑化であるか確認したうえで、植え替え等
も含めた樹木の育成等の維持管理を推進し、緑化空間の充実を図ります。
【公共施設等との一体的道路の整備】
公共施設等に接する道路は、沿道部と歩道の一体的な整備にともなう緑化、河川沿いの道
路では、河川に開けた整備や緑化を図ることにより、それぞれの特徴を活かした緑化空間が
生まれます。また、緑化を推進するため、歩行者優先の道路空間の創出を図ります。
【生活道路の緑化】
元町地域では、狭隘道路拡幅整備事業を積極的に進めますが、街路樹の植栽が難しい場合
には、周辺状況を考慮し、交差部等の拠点的な緑化を検討します。また、歩道の植栽帯等を
緑に親しむ場として市民に開放し、花の植栽や管理を沿道住民の協力を得て行います。
【街かど緑化】
道路残地等を活用し、地域のランドマークとなる目に映える緑を創出します。花壇やシン
ボル樹木の植栽、ポケットパークの整備等、緑化場所に適した手法を用いて、道路環境のア
クセントとなるよう整備します。また、バス停留所は、停留所の認識を高める整備や緑化を
行います。
c. 河川、海岸の緑化
施策の目標
現在、旧江戸川と見明川(舞浜地区側)に遊歩道が整備され、海岸沿い等には緑道が計画
されています。しかし、河川と陸域が遮断されている箇所が多く、親水性のある河川と特色
ある緑化空間の創出が課題になっています。水面と一体となった緑地の創出は、浦安らしい
緑の創出でもあり、河川や海岸の緑化を積極的に図り、親水性をふまえた水面(みなも)に
開けた緑化を推進します。現在進行中の元町地域の境川水辺空間(Cゾーン)の整備をはじ
め、旧江戸川の緩傾斜型護岸整備や見明川、猫実川の河川環境整備、堀江川の修景整備、海
岸沿いの環境整備にともなう緑化等を積極的に推進します。
推進方針
・河川は、幅員や周辺状況をふまえて、郷土色豊かな親水性の高い環境整備を行います。さら
に隣接する緑地や道路との一体的な整備を図り、生物多様性の確保や市民の憩いの場となる
河川環境を創出し、緑景観に優れた空間とします。
・境川水辺空間の整備は、本市の特徴である境川の拠点性を高め、市民との協働により浦安の
名所として魅力ある河川空間の形成をめざします。特に、西水門周辺は、水辺アメニティポ
イントとして市民が水と親しみ、憩える空間を創出します。
・旧江戸川は、緩傾斜型護岸整備やテラス型堤防計画をふまえて、遊歩道の延伸整備や修景整
備等を行い、緑あふれる河川景観の向上を図ります。
・見明川は、弁天地区側の遊歩道整備を推進し、親水性を高め、開かれた河川空間の創出を図
ります。
・堀江川は、住宅地内を流れる河川として、緑化を含めた環境整備を推進します。
・猫実川は、河川沿いの緑地の充実とともに、河川環境整備を推進します。
・本市にとって貴重な財産である水際線は、レクリエーションや憩いの場として多様な市民ニ
ーズに対応しつつ、避難路としての機能をもたせた緑のプロムナードとして整備を推進しま
す。
河川、海岸の緑化事業内容
【河川環境の整備】
親水施設の設置、河川管理用道路の環境整備、河川沿いの街路樹植栽等、境川の水辺空間
整備事業を重点的に推進します。
また、水生植物の導入等により、水質浄化や河川環境の改善をふまえた猫実川の整備を推
進します。特に遊水池付近は、河川管理用道路の整備を行い、猫実川の拠点性を高めます。
見明川では、左岸側の環境整備を推進します。堀江川では、緑化を含めた環境整備を検討
【水辺アメニティポイントの整備】
水辺アメニティポイントとして位置づけられている境川西水門周辺、境川河口部、海辺の
交歓拠点、舞浜大橋の橋詰拠点、浦安マリーナ周辺は、各地区の整備にともない緑地の整備、
緑化を推進します。
【水辺沿いの緑道、遊歩道の整備】
海岸線をめぐり、水辺に映える緑道の整備を推進します。
旧江戸川は、緩傾斜型護岸の整備にともなう緑化を行い、遊歩道を延伸して元町地域から
海岸までを結ぶ水辺の道を形成します。
境川下流部の両岸に、海岸や公園緑地をつなぐ緑道の整備を行い、ジョギング、サイクリ
ングロードとしての活用を図ります。
高洲の緑道 境川Cゾーン(江川橋∼東水門)
境川上流部(新橋∼江川橋)のイメージ
現在の景観に馴染む外観とする
豊 か な 民 地 側 の 植 栽 を まち並にいかす
d. 教育施設の緑化
施策の目標
市内にバランス良く配置されている教育施設は、緑化を推進していくことにより地区の緑
の拠点性が高まります。また、小中学校に通う子供達は、これからの緑のまちづくりを担っ
ていく担い手であることから、緑の確保のみならず、花壇、菜園の設置や多様な自然環境を
有するビオトープの整備、屋上緑化、グランドの芝生植栽等多様な緑化を進めることによっ
て環境教育の場づくりを積極的に推進します。また、景観として「見せる演出」に配慮した
緑化を推進することも重要です。現在、緑が確保されている施設は多くありますが、外周部
を取り囲むフェンスにより効果が発揮されていない施設もあるため、植栽による効果的な演
出によって緑の拠点性を高めるよう努めます。
推進方針
・接道部は、セットバックによって植栽を前面に配置し、見せる要素を強めた緑化を推進しま
す。例えば、敷地のコーナーや正門付近には地域のシンボルとなる大木や花木を植栽し、拠
点性を高めます。
・学校及びその周辺では、花壇を利用して生徒自らが草花を育てる場を設け、自然とのふれあ
いの機会を増やし、生きものへの慈しみの心を育む場所とします。また、子供達が安全に遊
ぶことができ、環境に配慮したグランドの芝生植栽を検討します。
教育施設の緑化事業内容
【緑の拠点整備】
地域の緑の拠点となるよう、歩道と一体化した緑化を図り、シンボル樹木の植栽や花壇の
整備等、緑を見せる演出に配慮します。特に小中学校は、地域の中で環境保全、レクリエー
ション、防災等様々な緑地機能を担っていることから、「地域の緑の核」としての活用を図
ります。したがって、それらの場を活用した自然観察会や講習会等を行い、環境教育を推進
する場とします。
【ビオトープの整備と屋上の緑化】
緑の拠点性の向上や環境教育の場の創出を図り、ビオトープの整備、屋上緑化等を可能な
限り推進します。
高洲小学校(歩道との一体化)
学校と道路の一体化
入船南小学校のビオトープ
道路
e. その他の公共施設の緑化
施策の目標
公民館等の公共施設は、本市の緑化の考え方を示す格好の場です。特に市民が多く集まる
施設が良好な緑環境の中にあれば、市民に緑化意識を醸成する効果は大きくなります。公共
施設では、緑化のモデルとなる整備を図り、隣接する道路を含めて都市景観に配慮したうる
おいのある空間を創出します。また、市の緑化に対する姿勢を明確にするためにも、公共施
設における緑化基準を見直し、緑化を重点的に行う場所として事業を推進していく必要があ
ります。なお、緑化の先駆的事例となるためには、屋上緑化やビオトープの整備等、施設や
場所に応じた多種多様な緑化手法を取り入れることも検討します。
推進方針
・公共施設は、周辺の公園緑地や道路等の緑化空間との関係を明確にし、緑の拠点や軸として
まとまりのある緑の創出を図ります。
・接道部は、出来る限りセットバックによる緑地の確保やフェンスの撤去を行い、歩道と一体
となる開放的な緑地空間を創出します。それにより、身近な緑が増え、樹木がのびのびと大
きく育つことができます。
・敷地のコーナー部分等には、ベンチや花壇の設置、シンボル樹木の植栽等を行い、市民の休
息や待ち合わせのスペースとして、気軽に利用できる街かどの小広場の設置を図ります。
公共施設と道路の一体化
当代島公民館のセットバック 日の出公民館のセットバック
緑地の創出
その他の公共施設の緑化事業内容
【公共施設の緑化(屋上緑化等)】
公共施設は、地域の拠点施設として積極的な緑化を図ります。特に、公共施設がまとまっ
て立地するシビックセンターは、アプローチとなる道路を含めて緑化の方針やデザインを統
一し、一体的な整備によって、本市の核として、緑化のモデルとなる緑豊かなうるおいのあ
る空間を創出します。
【ポケットパークの整備】
公共施設には、花壇、水景施設等の設置やシンボル樹木を植栽し、身近な憩いの場所及び
地域のランドマークとなる緑化を行います。また、市街地再整備のための種地は、暫定的な
小広場や緑地等として活用し、市民の管理によって生活に密着した市民の庭を創造します。
【接道部の緑化】
公共施設の接道部は、植栽を前面に配置し、歩行者が緑の認識を高める緑化を行います。
② 民有地の緑化
a. 住宅地の緑化
施策の目標
住宅地の緑は、快適で豊かな住環境を創出し、うるおいのある都市景観を形成します。緑
の中のまちづくりを推進していく上で、住宅地の緑化は不可欠ですが、住宅地の整備状況や
緑化状況が地区により異なることから、地区ごとに目標を設定し、緑化に取り組むことが重
要です。緑被率の低い元町地域を重点的な緑化対象地区として、沿道部の生け垣化や身近な
緑化を推進します。特に住居系の用途地域と準工業地域が混在している地区では、周辺状況
に調和した環境の創出が望まれます。なお、緑化の推進にあたって最も重要となるのは、市
民と行政との協働であり、市民の緑化に対する意識の高揚が重要なカギを握ります。
推進方針
・元町地域は住宅が密集しており、まとまりのある植栽スペースの確保は困難な地区もあるこ
とから、接道部の生け垣化と敷地境界への高木植栽、玄関先や窓辺の緑化を推進し、元町地
域の特徴となる細部に配慮した緑化を行い、それらの連続性を図ります。
・中町地域は、緑豊かな住環境を形成していることから、住民の緑化意識を高めて、適正な育
成・管理を行い、緑の緑量の向上を図ります。また、緑被地の少ない住宅地では、接道部の
生け垣化を推進します。
・新町地域で計画的に整備が行われる住宅地は、接道部をセットバックして緑地空間の確保を
図り、緑地協定等を検討し、デザインされた住宅景観に調和した緑化を図ります。
住宅地の緑化
ベランダの草花奨励
植栽帯の自主的管理 玄関まわりの
花壇づくり運動
生け垣づくり協定
住宅地の緑化事業内容
【高木植栽】
敷地境界(接道部)や住宅の庭に高木を植栽し、周辺からの視認性を高める緑化を推進し
ます。また、市民との協働による推進策を検討します。
【身近な花づくり】
集合住宅周辺や戸建て住宅地の玄関先等を利用し、草花等による緑化を推進します。また、
プランター等で市民に花を植えていただくことを募集するなど、市民との協働による推進策
を検討します。
【生け垣設置の奨励】
住民との協働によって、ブロック塀やフェンス等を生け垣に変えるよう推進します。既設
の生け垣設置奨励事業補助金交付要綱の推進をはじめ、維持管理の支援と指導、駐車場への
対応等を検討します。
【接道部の緑化】
緑化が可能である接道部やセットバックにより緑化空間が確保できる場所は、街路空間と
調和した緑化の推進を図ります。
【沿道緑化重点路線の緑化】
本計画においてネットワーク上重要であるとされた路線は、沿道緑化重点路線としてその
沿道の民有地に対し重点的に緑化を推進します。ネットワーク上重要な路線とは、「緑の将
来像」における「緑の軸(メインネットワーク・サブネットワーク)」を構成する道路や河
川等です。
【宅地整備時の緑化(屋上緑化等)】
住宅整備の際には、開発指導等によって敷地内の緑化や屋上緑化を推進し、良好な住環境
を創出します。
b. 商業地の緑化
施策の目標
市民が日常的な買物に訪れる商店街や、市外からの人々が最初に降り立つ駅周辺の商業地
に緑化空間を確保することは、市民が緑化の意義を理解し、緑化に対する意識やイメージを
醸成するために効果的であることから、積極的な緑化を推進します。駅周辺の商業地は、公
共性が高く、開放的な植栽デザインや草花等を用いて、賑わいとはなやかさが感じられる緑
化を図ります。また、その他の商店街では、道路状況や景観、地域性をふまえて、統一した
素材、デザインによる緑化空間の創出を図ります。
推進方針
・浦安駅周辺の商業地は、道路幅員が狭く、十分な緑化スペースが確保できない状況ですが、
長期的な駅周辺の再整備をふまえて緑化を検討します。
・新浦安駅周辺のホテルや大型店舗等が立地している商業地は、現況の開放的な空間を活用し、
緑化の充実を図り、拠点性を強めていきます。
・近隣住民のための住宅地内の商店街は、地域の個性を出す緑化を図り、フラワーボックス等
を利用したスポット的な緑化と沿道緑化を推進します。
浦安駅周辺
商業地の緑化事業内容
【商業業務地区(駅周辺地区)の緑化】
中町、新町地域の活動拠点となる新浦安駅周辺地区は、ホテル、大型店舗のエントランス
広場の緑化や駅前広場、ターミナルの緑化等を図り、植栽や花壇等特色ある整備を行い、一
層の充実を図ります。
また、元町地域の浦安駅周辺地区は、長期的な駅周辺の再整備をふまえ、地域の生活文化
拠点としての緑化を図ります。
なお、商業業務地区の緑化にあたっては、バリアフリー化を考慮した整備を基本として、
高齢者や障害者が緑に親しめるよう留意します。
【身近な商業地の緑化】
地域の生活に密着した既存商店街や商業施設が立地する周辺地区は、地域住民のコミュニ
ティの場として、花木、草花等を用いて、うるおいある緑化空間を創出します。商店街のコ
ーナー部や植栽用地が限られる場所には、フラワーボックス等を利用したスポット的な緑化
が図れるよう、商店会等に働きかけ、それらに対する支援を検討します。
【商業地開発時の緑化(屋上緑化等)】
新町地域や舞浜駅周辺等の新たな商業施設の開発にあたり、開発指導等により緑地の確保
や屋上緑化等を推進し、良好な緑環境を創出します。
c. 工業ゾーンの緑化
施策の目標
緑化協定の締結が進んでいる港地区や千鳥地区で、緑地が整備されているほかは、工業地
域内には緑が少ない状況です。また、それら港地区や千鳥地区においても、面積的にはある
程度確保されているものの、緑地の維持管理状態は必ずしも良いとはいえないところもあり、
改善が必要です。今後とも緑化空間が確保された工場等の整備を進めるとともに、緑化協定
の締結による緑地の整備や接道部の緑化を推進します。また、長期的には緑の拠点となる共
有のオープンスペースの確保も検討します。
推進方針
・緑化協定により確保された緑地は、補植や新植等の緑化を推進し、緑化面積の減少を防ぎ、
緑地の充実を図ります。
・小規模な区画割りの鉄鋼団地など、緑化協定が締結されていない工場群については、接道部
の緑化推進を図ります。
工場の緑化事業内容
【工場内の緑化】
現況緑地の充実と接道部の緑化推進を図ります。新たに開発を行う工場は、緑地を確保し、
緑化協定を積極的に推進します。
【オープンスペース等の緑化】
工業団地内は、環境や景観の向上を図るため、緩衝帯ともなる共有のオープンスペースを
確保して緑化を推進します。また、浦安マリーナは、水と緑のふれあい拠点としての緑化を
d. リゾートエリアの緑化
施策の目標
本市を代表する東京ディズニーランドとディズニーシー並びにホテル群等が立地するこ
の地域は、海岸線も含めたアーバンリゾートエリアを形成しており、施設と道路、緑地等の
統一された緑化を図ることが重要です。したがって、リゾートエリアとしての非日常空間を
演出する樹木やデザイン等を用いた緑化を図り、ゆとりと楽しさのある緑地空間を創出して
いきます。
推進方針
・リゾートエリア内の道路及び駐車場は、広がりを感じさせる緑化を行い、街路樹の整備や駐
車場内の緑地の配置等により特徴的な緑化空間を創出します。
・水際線のレクリエーション施設の整備については、水辺に映える緑化を推進します。
リゾートエリアの緑化事業内容
【リゾート施設内の緑化】
レクリエーション施設等は緑化協定により、今後も緑地を確保し、良好な緑環境を創出し
ます。
【リゾート施設駐車場内の緑化】
東京ディズニーランド・ディズニーシーやホテル内の駐車場の緑化を推進します。
e. 駐車場の緑化
施策の目標
住宅地の緑と同様に、駐車場の緑も地区の景観を構成する重要な要素です。特に、元町地
域では、小規模な駐車場が多く、緑化スペースも限られています。よって、元町地域のみな
らず全市的に駐車場では、地域の実情にあわせた景観の改善を図る、緑に囲まれた駐車場の
整備を推進します。
推進方針
・接道部の生け垣化と、駐車区画部の植栽、地被植栽が可能な舗装材の使用等、駐車場の緑化
を推進します。
駐車場の緑化事業内容
【接道部、舗装部の緑化】
駐車場の接道部や区画部への生け垣や高木植栽とともに、地被植栽が可能なブロックの敷
設を推進します。
駐車場の緑化
2)身近な浦安の緑をまもる∼緑の保全
新しい浦安の緑をまもる∼緑の保全では、前述した「樹木や緑地の保全」並びに「住環境・
緑環境の保全」を推進するために、以下のとおり実現のための施策を整理し、事業を進めてま
いります。
基本方針 具体的方策 実現のための施策 事業内容
樹木の保全
保存樹木の指定(調査) 樹木医の派遣
樹木や緑地の保全
緑地の保全
保存樹林地区の指定 保存緑地制度の検討
身近な 浦安の緑を
まもる
住環境の保全 良好な住環境の保全制度の検討
∼緑の保全 住環境・緑環境の保全
緑環境の保全
緑化協定の遵守
緑環境の保全制度の検討
図9−2 緑の保全に係わる施策の体系
① 樹木や緑地の保全
a. 樹木の保全
施策の目標
公共性のある場所のみならず、住宅地等の民有地においても樹木の保全施策の展開を図り
ます。公園や公共公益施設の敷地内に存在する樹木を保全することは、比較的容易ですが、
民有地内に在る樹木は、地域内でその重要性が高いにもかかわらず、所有者(市民)の意向
に大きく左右される場合もあります。そこで、本市の緑の実態を把握し、地域の環境保全を
図るための保存樹木の候補選定や指定を推進するとともに、樹木医の派遣等により健全な状
態での樹木の保全を図ります。
推進方針
・中町地域の住宅地内に植栽された樹木も大きく生育し、保存樹木としての基準に達した樹木
の存在も予想されることから、全市的に調査を行い、積極的な保存樹木指定を行います。
・既に指定されている保存樹木も維持管理状況によっては、樹勢の衰えが見えるものもあり、
樹木医を派遣する等適正な育成管理についての指導を行います。
樹木の保全事業内容
【保存樹木の指定(調査)】
地区内に存在する巨木、名木等について、保存樹木に関する規則の適用を図り、保存樹木
として指定し、保全を図ります。また、維持管理の支援や指導を行います。
【樹木医の派遣】
保存樹木の維持管理対策として、樹木医を派遣し、保存樹木の健康診断、維持管理等につ
いての指導を行います。
b. 緑地の保全
施策の目標
元町地域に古くからある社寺境内地内の樹林地は、市内で唯一永い歴史を経た樹林地です。
現在は、社寺境内地として保全されていますが、本市のシンボル樹林としての保全を図るこ
とが必要です。また、中町、新町地域における中高層集合住宅の周囲には、ある程度まとま
った緑地が整備されています。これらの緑地も市民の生活環境に欠かせない緑地であり、積
極的に保全することによって、浦安の緑のかたまりとして地域の核になるものです。したが
って、これらの緑地の保全を図るための制度等を検討し、地域の核となる緑を増やし、緑に
囲まれた住宅地の形成を図ります。
推進方針
・貴重な自然環境の保全を推進し、生物の多様性の確保や人と自然とのふれあい等に配慮した
緑地環境の保全を図ります。
・樹林地を保全する条例等を検討し、まとまりのある樹林地の保全を図ります。
・中高層集合住宅地内にある緑地等の民有地にある程度まとまって存在する緑地は、浦安の貴
重な緑であることから、保存緑地制度を検討し、将来にわたり保全を図ります。
緑地の保全事業内容
【保存樹林地区の指定】
樹林地の保全を推進する「保存樹林地区」の条例化を検討し、元町地域の社寺境内地内に
おいて樹林地の指定を検討します。
【保存緑地制度の検討】
中高層集合住宅の周囲にある緑地を、将来的においても良好な緑地として保全するため、
保存緑地制度を検討します。具体的には、現在、本市においても実績を上げている緑化協定
や緑地協定制度の活用、さらには NPO法人等による緑地管理システムの導入などの検討を行
います。
② 住環境・緑環境の保全
a. 住環境の保全
施策の目標
本市は、住居系の土地利用の占める割合が比較的高い都市と言えます。特に、中町、新町
地域では、計画的な宅地開発が行われていることから、緑も多く良好な住環境を形成してい
ます。そこで、本市が緑豊かな都市として今後ともそれら緑を保全していくために、良好な
緑に囲まれた住環境の保全を図るための制度づくりに努めます。
推進方針
・緑豊かで良好な住環境を永続的に守るため、生け垣の維持管理に対する指導等を検討すると
ともに、市民と市の協働によって、住宅地内の緑に対し緑地協定等の保全制度について検討
します。
住環境の保全事業内容
【良好な住環境の保全制度の検討】
緑豊かな住宅街を将来とも守っていくため、市民との協働作業によって緑地協定や生け垣
の維持管理の指導等を推進します。例えば、土地所有者との契約に基づき、一定期間住民の
利用に供する緑地を設置・管理する制度や住民組織等による保全管理システムの導入などの
検討を行います。
b. 緑環境の保全
施策の目標
工業団地である港、千鳥地区や、東京ディズニーランド・ディズニーシーとホテル群等、
レジャー施設のあるアーバンリゾートゾーンにおいては、緑化協定が結ばれ緑地が確保され
ています。これらの地区では、今後も緑化協定を継続しつつ整備を進めますが、民有地であ
ることから、緑環境が将来的に担保される保証はありません。したがって、現在確保されて
いる緑の保全を図り、良好な緑環境を将来に継承していけるよう、事業者と市の協働によっ
て、制度の整備に努めます。
推進方針
・現在緑化協定を締結している工場等については、良好な育成管理を行うように事業者と市の
協働によって、協定内容の遵守を図ります。
・東京ディズニーランド・ディズニーシー、ホテル等の緑化状況の良好な地区については、事
業者と市の協働によって、緑化イメージの統一を図りつつ、充実した緑環境の永続性を図り
ます。
緑環境の保全事業内容
【緑化協定の遵守】
今後も緑豊かな環境を守っていくため、工場等については協定内容の遵守を図ります。
【緑環境の保全制度の検討】
東京ディズニーランド・ディズニーシーやホテル等では、現況の緑豊かな環境が損なわれ
ることのないよう保全制度を検討し、緑環境の永続性を図ります。例えば、事業者との契約
による保全緑地の設置・管理に関する制度や緑地協定の締結等協働による永続性の担保を検
3)次世代へ向かって浦安の緑をそだてる∼緑の育成
次世代へ向かって浦安の緑をそだてる∼緑の育成では、前述した「市民や事業者の参加等の
促進」「普及啓発活動の推進」「育成と施策の強化」並びに「推進組織体制の強化」を推進す
るために、以下のとおり実現のための施策を整理し、事業を進めてまいります。
基本方針 具体的方策 実現のための施策 事業内容
協力体制の確立
愛護会の設立
連絡協議会の設立の検討 市民モニタリング制度の策定 アドプト(里親)制度の導入
市 民 や 事 業 者 の 参 加 等の促進
支援体制の確立
集合住宅地内緑地の支援 緑と花の緑化活動支援の充実
緑のリサイクル活動の推進 緑の相談所の設立
緑化基金の設立
広報・啓発
緑化パンフレット等の発行 緑化イベントの開催
普及啓発活動の推進 緑に親しむ教育活動
次世代へ 向かって 浦安の緑を
そだてる
各種講習会の開催 環境教育の強化 ∼緑の育成
ふれあい機会の創出
ワークショップ等の開催 市民花壇の増設
植栽基盤の改善
植栽基盤の改善 調査・研究
育成と施策の強化
維持管理システムの確立
緑の実態調査と植栽台帳の作成 維持管理マニュアルの作成 技術講習会の実施
緑のまちづくり推進組織の検討
図9−3 緑の育成に係わる施策の体系
① 市民や事業者の参加等の促進
a. 協力体制の確立
施策の目標
公園や緑地をはじめとした公共空間における緑の維持管理は、現在は市が主体となって行
っています。しかし、緑のまちづくりを進めるためには、地域にふさわしい維持管理の質と
量、そして、緑とふれあう協働するまちづくりの観点から、市民の協力と理解が必要不可欠
です。そこで、市民と市が協力できる体制を整備しておくことが、重要となります。それに
は、市民が緑化に携わる機会をつくりだすことが第一歩であり、緑化活動に参加できる組織
を学校や自治会等を中心に整備すること等に努めます。また、これらの緑化活動を効果的に
促進するために、市民、事業者、市の役割分担を明確にして、総合的に推進させる協議会等
の設置を推進します。
推進方針
・市民による社会活動のまとまりとして、自治会や管理組合等を中心として地域の緑化を推進
し、維持管理等の緑化活動が実践できる「緑の愛護会(仮称)」等の設立を促進します。
・ 市 内 の 緑 を 守 り 育 成 し て い く た め に 、 総 合 的 に 緑 化 を 推 進 さ せ る 運 営 シ ス テ ム と し て 、
連 絡 協 議 会 の 設 立 に つ い て 検 討 し ま す 。
協力体制の確立事業内容
【愛護会の設立】
自治会等で行われている花壇の設置や維持管理の活動を広め、ビオトープなどにおける環
境学習活動並びに公園緑地、街路樹の維持管理等の緑化活動を行う、緑の愛護会の設立を促
進します。また、高齢者への協力を求めるとともに、子供達が積極的に参加できる仕組みづ
くりも検討します。さらに、緑化思想や緑化事業の推進、樹木の植樹、管理等の指導を幅広
く展開するため、緑化におけるリーダーの育成に努めます。
【連絡協議会の設立の検討】
市内の緑を守り、育成していくためには、市民、事業者、市の役割分担を明確にし、それ
ぞれの意志の疎通を図ることが必要です。そのためには、これらの運営システムとして連絡
協議会の設立に向け、検討を進めます。
【市民モニタリング制度の策定】
公園に植栽された樹木や街路樹等の枯損、病虫害の発生、また施設の破損を通報する市民
モニタリング制度を検討します。
【アドプト(里親)制度の導入】
市民が、公園緑地の環境美化など様々な
活動に積極的に参加する契機等として、市
民 と 市 が 協 働 で 公 園 作 り を 行 う ア ド プ ト
(里親)制度の導入を図ります。
b. 支援体制の確立
施策の目標
市民が主体的に緑化活動や緑の維持管理に参加するためには、緑の愛護会等による市民の
協力体制を確立するとともに、これらの活動に対する資材、人材、技術力等の支援が必要で
す。
したがって、緑化樹木の安定供給が行える制度づくりをはじめ、技術の指導が行える場の
設定、緑化基金の設立等を進め、様々な市民の緑化活動に対してバックアップができる体制
づくりを検討します。
推進方針
・緑化基金の設立により、緑化樹木の安定供給等を図るとともに、伐採樹木のチップ化による
再利用等の緑のリサイクル活動や維持管理に関する支援等を促進します。
支援体制の確立事業内容
【集合住宅地内緑地の支援】
公共性の高い集合住宅地内の緑地については、協定等の締結により、維持管理に対する支
援制度を検討します。
【緑と花の緑化活動支援の充実】
緑や花の緑化活動組織や自治会等に対して、育成管理のための器具・機材、技術指導等の
支援を行う制度(緑化活動支援事務取扱要領)を推進します。
【緑のリサイクル活動の推進】
公園緑地、道路の樹木等の剪定管理による発生材を、マルチング材や堆肥等として再利用
する緑のリサイクル活動を推進するとともに、植木まつり等での無償配布を引き続き実施し
ます。
【緑の相談所の設立】
緑化に関する市民ボランティアの登録と派遣、緑化技術の相談、緑のイベント等の情報発
信の場として緑の相談所の設立を推進します。
【緑化基金の設立】
苗 の 供 給 等 緑 の
様々な活動に対する
資金、運営経費の財
源を確保するための
基金の設立を検討し
ます。
② 普及啓発活動の推進
a. 広報・啓発
施策の目標
市民や事業者による緑化活動への参加は、近年高まっていますが、まだ十分とはいえない
状況です。したがって、市からの緑に関する情報をお知らせし、ワークショップ型の公園づ
くりや様々な情報について、インターネット等多様なメディアを活用し、市民や企業との協
働の緑化活動を広報することとします。また、緑のイベント等の開催によりその意識が全市
民へと広がるよう広報活動を行っていきます。
推進方針
・市民の緑に対する関心と緑化意識の高揚を図るため、緑に関する情報を広報やホームページ、
パンフレット等で紹介します。
・現在行われている植木まつりをはじめとして、市民が気軽に参加でき、生きものを含めた自
然とのふれあいやその大切さを身近で感じられる緑化イベントの開催を推進します。
広報・啓発事業内容
【緑化パンフレット等の発行】
緑に関する本市の現状を市民に認識してもらうため、市内の重要な緑やポイントなる緑を
まとめた緑の散策マップや、今後展開される事業、イベント等についてわかりやすく記した
パンフレットを作成し、緑に対する市民の意識を高めます。特に、市民が参加できる緑に関
するイベント、事業等は、広報やホームページ等で紹介し、緑に関する関心を高めていきま
す。
【緑化イベントの開催】
緑化意識の高揚を図り、身近に緑と接する機会を増やすため、シンポジウム、植木まつり、
出生・結婚記念樹の無料配布、野鳥観察会、緑化功労者・団体の表彰、緑化運動ポスター絵
画コンクール等市民が気軽に参加できる多彩なイベントの開催を推進します。
b. 緑に親しむ教育活動
施策の目標
永続的に緑のまちづくりを推進するためには、子供からお年寄りまで広く緑に対する関心
と緑化意識の高揚を図り、緑化知識を深めながら積極的に緑化活動が展開される土壌を形成
することが重要です。したがって、学校、公民館等において、緑についての様々な知識や各
種の緑化技術、環境教育等をテーマにした講習会等を開催し、実際に目で見て、手で触れら
れる機会を設け、市民の参加を促します。
推進方針
・緑の愛護会や自治会等を通じて、樹木の植え方や選び方、剪定方法等の緑化技術や環境教育
をテーマにした講習会等を開催します。
・次代を担う子供達に、緑への親しみを感じてもらうため、学校内に緑にふれる機会や環境教
育の場を設け、強化を図ります。
緑に親しむ教育活動事業内容
【各種講習会の開催】
緑の愛護会や自治会等を通じて、樹木の植え方や選び方、剪定方法等の各種緑化技術や環
境教育をテーマとした講習会を積極的に開催し、市民の緑化知識の向上を図ります。
【環境教育の強化】
将来、緑化推進の担い手となる子供達に対して、積極的に緑とふれあう体験学習を実施し、
環境教育を充実させるとともに、生涯学習の中でも積極的に環境教育を実施し、生態系にも
配慮した緑とのふれあう機会を増やします。また、子どもたちに樹や花に親しみを持っても
らうため、市民との協働による樹名板の設置を推進します。
c. ふれあい機会の創出
施策の目標
緑化意識の高揚を図るためには、実際に緑にふれて緑を育てることの楽しさを体験するこ
とが有効であるとともに、身近で緑を育てる場を創出することが、市民参加への足掛かりを
つくり、組織的な緑の育成管理体制を確立する第一歩になります。そこで、現在行われてい
る市民による花壇の設置や維持管理の活動を広めるとともに、公園の整備や緑化活動に関す
るワークショップ等の開催などふれあう機会を創出し、市民と市が一体となって作りあげる
緑を増やします。
推進方針
・道路残地や公園、河川の敷地等を利用して花壇を新設し、既設の花壇とあわせて、市民花壇
として開放し、草花を育てる楽しみや慈しむ心を育てるとともに、地域のコミュニティの場
とします。
・公園の整備や緑化活動に関するワークショップ等を開催し、緑のまちづくりに市民が参加す
る場を設け、自分達の街に対する愛着とふるさと意識の高揚を図ります。
ふれあい機会の創出事業内容
【ワークショップ等の開催】
公園の整備や緑化活動に関するワークショップ等を開催し、市民が実際に緑のまちづくり
に参加する場を創出します。
【市民花壇の増設】
道路残地や公園、河川敷等を活用して、市民の育成管理による花壇を設置し、草花を育て
る楽しみや慈しむ心を育むとともに、地域のコミュニティの場を創出します。
③ 育成と施策の強化
a. 植栽基盤の改善
施策の目標
樹木を大きく健全に育成するためには、植栽環境、特に植栽土壌は重要な要素です。しか
し、埋立地では、植栽基盤が貧弱で土壌の固結化、塩類集積をまねいています。また、潮風
の影響を受けるため、海岸に近い地域では、植栽条件が制限されます。したがって、土壌の
改良や道路の植樹桝の形状改善や雨水の土壌還元等とともに、植栽条件に適した植栽樹種の
選定、植栽方法等を検討し、樹木の良好な成長を促します。
推進方針
・植栽土壌に団粒構造をもった良質の客土を使用し、道路の植樹桝の植樹帯への改善とチップ
や踏圧防止盤等の設置、歩道や公園園路の透水性舗装化等、植栽基盤をはじめとする生育環
境の改善を行い、樹木がいきいきと育成できる環境をつくります。
植栽基盤の改善事業内容
【植栽基盤の改善】
団粒構造をもった良質の客土を使用し、道路の植樹桝の植樹帯への改善、チップの敷き均
しや踏圧防止盤の設置、縁石の嵩あげ等により土壌の固結化を防止します。さらに、歩道や
公園の園路等については、雨水の浸透を図るため、通気性や浸透性の高い透水性舗装の導入
を推進します。
【調査・研究】
生態系に配慮した緑地調査、病害虫の管理などの個々の環境を把握するための調査を行う
など、より効果的かつ合理的な緑化技術の研究を行います。特に、潮風の影響を受ける地域
は、調査結果をふまえて、植栽場所に適応した樹木の選定と樹木が良好に生育できる環境づ
くりを行います。また、外来種や毒性のある樹木については、事前に調査して慎重に樹種を
選定し、周辺環境や人体への影響に配慮します。
b. 維持管理システムの確立
施策の目標
市民の協力を喚起し、緑のまちづくりを行っていくためには、まず緑の実態を把握するこ
とが重要です。したがって、緑の実態調査を行い、全市的に緑化に対する統一した考え方を
醸成し、各種事業の推進がスムーズに行えるよう調整を図ります。さらに、効果的、合理的
な維持管理を行うためのマニュアルの作成を行います。
推進方針
・緑の施策展開を効率的に進めるために、緑の現況や緑の各種施策の実績評価を調査すること
が重要です。そのため、公園等の植栽調査や毎木調査、利用実態調査、市内の巨木調査等様々
な緑の実態を把握する調査を実施します。
・周辺環境、地域住民のニーズにあった緑化や緑の健全な育成、そして、合理的かつ効果的な
維持管理を行うためのマニュアルを作成します。
維持管理システムの確立事業内容
【緑の実態調査と植栽台帳の作成】
今後、緑に関する事業を進めるにあたり、現況の緑を把握するため実態調査を行います。
さらに、維持管理の効率化を図るため、街路樹をはじめ各種施設の植栽等の台帳を作成しま
す。なお、緑の実態調査にあわせ、公園利用をより活性化するための公園運営に関するマネ
ージメント調査等の実施や指定管理者制度の導入について検討します。
【維持管理マニュアルの作成】
周辺環境、地域住民のニーズにあった緑化や緑の健全な育成、そして合理的かつ効果的な
維持管理を行うためのマニュアルを作成します。
【技術講習会の実施】
植栽等の管理者の維持管理技術の向上と管理に対する意識の共有を図るため、定期的に技
④ 推進組織体制の強化
a. 推進組織体制の強化
施策の目標
推進組織体制の強化は、市民との協働により維持管理を含め、総合的な緑のまちづくりを
推進する新たな組織の設立について検討します。
推進方針
・市民との協働により、体制づくりを推進します。
推進組織体制の強化事業内容
【緑のまちづくり推進組織の検討】
公園緑地等の維持管理を含め、緑のアドバイザーの意見を伺いながら市民との協働による