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Withコロナ時代における地域のつながりづくりの方法

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Constructing Social Connections in Local Districts in the “With Corona” Era

Ryogo OGINO(Saga University) The aim of this paper is to discuss ways that social connections in local areas can be established in the “With Corona” Era. First, we review the existing guidelines that are in place for public institutions. In particular, we take up the guidelines for re-opening public facilities, which are important spaces for constructing social connections, as well as the guidelines for self-imposed (“self-restraint”) isolation at home.

After examining these basic COVID-19 guidelines, we introduce two second-stage “With Corona” initiatives taken up by residents. The first is a survey that was conducted in Kashiwa City, Chiba Prefecture, of the groups responsible for the management of community spaces for elderly residents. The other example is a needs survey of child-rearing generation residents by a neighborhood association in Kamakura City, Kanagawa Prefecture.

From the findings of these surveys, we summarize methods for developing social connections in local areas. These methods offer suggestions for community learning centers (Kominkan) during the “With Corona” Era. This is about connecting social networks in places where face-to-face interactions are limited and social connections are often interrupted. In other words, we should make “investments” to reconstruct social capital. For this purpose it is important to understand the kinds of institutions or organizations that exist in each region, and what their activity status has been since the onset of the COVID-19 pandemic. We should then start working to connect local and regional networks, no matter how small the scale.

With コロナ時代における地域のつながりづくりの方法

荻野亮吾 佐賀大学 1.新型コロナが地域のつながりに与える影響   本 論 文 で は, 新 型コロナウイル ス 感 染 症 (COVID-19,以下では新型コロナ)の広がりの 中で,社会的リスクを抱える当事者(高齢者,障 害者,非正規雇用の労働者,共働きの子育て世 代等)に対する支援の方法を検討する。当事者 の抱える社会的課題を学習へと組織化すること は,公民館の基本的な役割である。この基本的 役割を維持しつつ,With コロナ時代にその方法 がどう変化するかを検討する必要がある。  本論文では,特にソーシャル・キャピタルの考 え方に着目する。ソーシャル・キャピタルの考え 方は,友人や知人との豊かなつながりや,つな がりの中で築かれる信頼関係や,お互い様という 感覚(互酬性の規範)が,私たちの協調行動を 生み出し,当人だけでなく,周りの人々にも広く 利益をもたらすことに注目する。これまでも,大 規模災害からの復興時のソーシャル・キャピタル の重要性が指摘されてきた1。今回の大規模な感

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染症への対応の際にも,つながりの持つ価値は 非常に高い。実際,新型コロナ流行下における 調査では,子育て世代の保護者(母親)の約 8 割は新型コロナ流行前より「人とのつながり」を 大事にしたいと感じており,つながりのある方が, 子育ての楽しさを感じ,不安が少ないことが明ら かにされている2  しかし,新型コロナへの対応では,2020 年 5 月の時点の政府指針で,「ソーシャルディスタン ス(社会的距離)」をとり,「三(つの)密」を 回避することが推奨されている。このため,新型 コロナ流行前のように,対面での接触機会を設け ることが難しくなり,人と人とのつながりを築きに くい状況が生じている。原田正樹が指摘するよう に,「ソーシャル・ディスタンス」という言葉は一 種の誤解を生んでおり3,社会的な距離を作るこ とを推奨するのではなく,人と人との間のつなが りの重要度が増していることを強調すべきである。  つながりづくりの難しさは,社会的弱者を新た なリスクに直面させる。例えば,日本老年学的評 価研究(JAGSE)の既往研究の知見のまとめによ れば,新型コロナの影響で低下傾向にある,外出 や他者との交流,運動や社会参加が,高齢者の 健康維持に必要であることが改めて強調されてい る4。しかし,公共施設はもちろんのこと,従来大 きな役割を担っていた住民が主体で運営する「通 いの場」等も,自粛生活の中で,その運営が難し くなっている5。この中で,社会参加やつながりづ くりを進める方法論が,改めて問われている。  以上を受けて,本論文では,With コロナ時代 の地域のつながりづくりの方法を論じる。まず, 議論を展開するにあたり,2 では,これまで示さ れてきたガイドライン等を整理する。この中で, つながりづくりの重要な場である公共施設の再開 の指針や,自粛生活下での在宅生活に関するガ イドライン等の情報を取り上げる。これらの基本 的な対応指針を確認した上で,次の段階の取り 組みとして,3 では,筆者が関わる取り組みの中 から,住民主体の取り組みを紹介する。これを受 けて,4 では,With コロナ時代の地域のつなが りづくりの方法をまとめ,最後に公民館活動への 示唆を導く。 2.新型コロナへの各種対応指針の特徴 (1)公共施設や活動の再開・継続に関わるガイド ラインの特徴  2020 年 5 月 4 日に改訂された「新型コロナウ イルス感染症対策の基本的対処方針」(新型コロ ナウイルス感染症対策本部決定)等により,各関 係団体等は,業種や施設の種別ごとにガイドライ ンを作成する等,自主的な感染予防のための取 組を進めることとされた。文部科学省や文化庁の Web ページを見ると,社会教育関連施設では, 公民館(公益社団法人全国公民館連合会),図 書館(公益財団法人日本図書館協会),博物館(公 益財団法人日本博物館協会),社会体育施設(ス ポーツ庁),劇場・音楽堂等(公益社団法人全 国公立文化施設協会)等のガイドラインが示され ている。  このうち,公民館・図書館・博物館の活動指 針については,朝岡幸彦による整理がある。朝岡 は,新型コロナの広がりの中で示された公民館・ 図書館・博物館のガイドラインは,政府の感染症 対策の基本的方針を踏襲したものであると指摘し ている。ただし,具体的な対応の点では,館種に よる違いもあることが指摘されている6  次に,東京都健康長寿医療センター研究所の 社会参加と地域保健研究チームによる,「地域の 通いの場の再開に向けた新型コロナウイルス対策 ガイド」を取り上げる。このガイドは,地域包括 ケアシステムの実現や地域共生社会の推進の拠 点となる「通いの場」の運営について,米国疾 病予防管理センター(CDC)の子供向けケアプロ グラム再開ガイドラインや,通いの場の支援者や 主催者の経験や情報をもとに作成されたものであ る。再開前のポイントとして,目的や開催方法の 確認や,スタッフ同士のコミュニケーション,足を 遠ざけない工夫,新しい参加者や協力者の獲得, 他の通いの場との連携,地域の理解を得ながら の再開,自治体等の専門機関・専門職との連携 が挙げられている。再開する場合には,広報の工 夫やプログラムの準備,スタッフのトレーニング と危機管理,会場の準備,プログラムの開始前・ 実施中・終了時の諸注意等が挙げられている7

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なお,これと別に概要版チェックリストも刊行され ている。  さらに,日本小児感染症学会におけるガイドブッ クでは,保育所・保育園・認定こども園としての 事前準備や,症状が出た際の具体的対応,毎日 の健康チェックの方法,保育園の環境整備等が項 目ごとに整理されている8。全国保育園保健師看 護師連絡会による,保育現場のためのガイドブッ クでも,感染予防対策だけでなく,子どもたちへ のケアや,職員への教育とメンタルヘルス支援が 挙げられている9  これらは,公共施設における対策をまとめたも のであるが,実際の活動を行う際の指針として, 日本環境教育学会のガイドラインがある。同学会 では,緊急研究プロジェクトチームを組織し,所 属学会員の環境教育活動及び研究への影響に関 する緊急アンケート調査を実施した。この結果を 踏まえ,野外活動等の環境教育活動を継続実施 するための「新型コロナに対応した環境教育活動 のガイドライン」を公表している。ここでは,冒頭 に,指導者の働きかけ方や,人権の擁護,リスク マネジメントが挙げられた上で,自然体験,社会 教育施設,学校教育,講座・講演会といった活 動内容別の留意点がまとめられている10  ここで取り上げた指針は,新型コロナに対応し て,公共施設や市民組織の活動を再開・継続し ていく方法を考える際に大いに参考となる。どの 指針にも感染症対策の方法が記載され,スタッフ や指導者に求められること等,教育面での配慮が なされているものもある。2020 年 8 月末時点で, 施設や活動が再開した後も,参加人数に制限が かけられたり,「三密」の状況を避けるための工 夫が求められる状況にある。そのため,新型コロ ナ流行前の活動にすぐに立ち戻ることは難しい。 運営側,利用者側の双方に,それぞれの状況に 応じた活動指針を,各施設・団体単位で独自に 策定し,周知を図ることが求められている。その ためには,これらのガイドラインを参考に,どのよ うな活動指針を立てていくのか,関係者による協 議の場を設けることが必要とされる。 (2)自粛生活における対応指針の特徴  次に,特に自粛下の在宅生活に関して示された 指針を見ていきたい。代表的なものが,厚生労 働省の示す「新しい生活様式」の実践例である。 ここでは,一人ひとりの基本的生活対策や,日常 生活を営む上での基本的生活様式,買い物や娯 楽・スポーツ,公共交通機関の利用,食事,イ ベント等への参加といった場面別での日常生活の 生活様式,そして働き方の新しいスタイルが示さ れている11  研究機関が示した指針として,東京大学高齢社 会総合研究機構の「おうちえ」では,高齢者の筋 力低下による虚弱化(フレイル)予防のための指 針が示されている。「基礎知識」では,新型コロ ナウイルスの解説,フレイルの考え方,栄養・運動・ つながりという健康の 3 つの要素等が示されてい る。その上で,「おいしく食べて健康に」では食 事や運動の工夫が,「うちですごす時間を豊かに」 では自宅での暮らしの再点検が,「ちいきで近く で支え合い」では近所・地域で実践できる工夫が, 「えがおでゆとりの心持ち」では自粛生活下にお けるストレス解消法等が示されている12  類似の趣旨のものとして,国立長寿医療研究 センターと金城大学が編集した「在宅活動ガイド 2020」がある。このガイドでは,最初に「HEPOP フローチャート」があり,自身の健康状態を簡単 に診断した上で,それぞれに対応したイラスト入 りの各種運動・活動パックを参照して,食事や運 動の内容の改善を図ることができる13  また,発達障害情報・支援センターでは,発 達障害を持つ当事者や家族向けの「しんがたコ ロナをたいじ!まけない!」を刊行している14。手 洗いや咳エチケット,三密の回避等の対処法, 体調が悪いときの対処,在宅での対策,相談先, 換気や検温等の毎日の生活について,それぞれ の標語とともに,関連するリンク先がわかりやす い形で示されている。  さらに,国立成育医療研究センターでは,子ど もとの向き合い方を示すリーフレットが刊行され ている15。このリーフレットでは,子どものストレ スに際して,どのような対策を取るべきか,総合 的な対応指針が示されている。それ以外に,スト レス対処法や,セルフケアの方法,リラクゼーショ ン,子どもの成長段階に応じたケアの方法,子育 て中の気分の切り替え,学校再開時の準備やケア

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の方法が,わかりやすく説明されている。  この他に,コロナによって生じた社会的リスク に対する,相談事業やセーフティネット構築の取 り組みも見られる。例えば,新型コロナの拡大に 伴う生活不安やストレス等から,DV(Domestic Violence)の増加や深刻化が懸念されている。こ れに応じて,従来からの「DV 相談ナビ」(配偶 者暴力相談支援センターにつながるもの)の運用 に加えて,新たな DV 相談事業として,「DV 相談 +(プラス)」が開設されている16。また,日本 労働弁護団は,新型コロナ関連の労働問題のホッ トラインの設置を行っている17  これらの在宅生活の指針や,深刻な被害に苦し む当事者とのホットラインの確保は,新型コロナ の流行下で,「新しい生活様式」を余儀なくされ る当事者やその家族にとって重要な手段である。 しかし,これらの手段や情報が,実際にどの程度 参照・活用されるのかということに加えて,当人・ 家族の自助努力だけでは,解決できない問題も 存在する。周囲の人々の支えや,地域での支援 体制を考える段階に入ってきていると言える。  この 点 に 関 連して,2020 年 8 月 12 日 に, SDGs 市民社会ネットワークが,「コロナ時代の SDGs」という声明を発表している18。2020 年 3 月に続いて 2 度目となるこの声明では,「誰一人 取り残すことなく,貧困のない持続可能な社会へ 世界を変革する」ことが掲げられている。新型コ ロナ流行後に顕在化した社会の課題として,生命 の選別や,社会的差別と偏見,環境問題と災害リ スク,暴力の増加,脆弱層や少数者に関する制 度,雇用状況の悪化等が挙げられている。そして, 市民社会の役割として,「1. 最も遠くにいる人やあ らゆる当事者の声を社会に届け,政策決定に反 映させる役割」,「2. 困難な状況にある人々に必 要な支援を届ける役割」,「3. 様々なステークホル ダーを結びつける,結節点としての役割」の 3 つ が挙げられている。  このような提言を受け,1 や 2 の目的を達成す るための,3 の「結節点としての役割」を中心に, 地域でできる取り組みについて,もう少し掘り下 げて考えていくことにしたい。 3.新型コロナ流行後のつながりづくりの試み  ここでは,筆者も関わってきた,東京大学高齢 社会総合研究機構(以下では,IOG)の進める 2 つの取り組みを紹介する19。どちらの取り組みも, 新型コロナ流行後の地域で不可視化されやすい 当事者や支援者の悩みや意見を拾い上げ,地域 の支援体制の組織化を志向するものである。 (1)施設利用団体の活動状況調査  1 つ目の例として,千葉県柏市豊四季台団地 の商店街内のスペースを借用し,2018 年 2 月 に運営を開始した「地域活動館」の取り組みを取 り上げる。豊四季台団地は,高度経済成長期の 1960 年代に造成され,近年,急速に高齢化し つつある典型的な都市型の集合住宅である。高 齢化の課題に対応するプロジェクトの 1 つとして, IOG と柏市社会福祉協議会(以下では,柏市社協) が協力して,高齢者の社会参加を促し,住民主 体の活動を展開する場を立ち上げた。2018 年 1 月より,近隣の趣味・教養サークルや,柏市社 協登録の団体に声かけし,この場の活用方法や 運営指針に関するワークショップを複数回開催し, 運営のためのガイドラインを策定した。このガイド ラインでは,各運営団体に対して,地域住民向け の「開かれた」(対象者を限定しない)活動と, 運営団体間のネットワークづくりを意図した月例 の情報交換会への出席等を求めている。  2020 年 2 月段 階で, 開 館して 2 年 が 経ち, 高齢者の健康維持のための運動だけでなく,様々 な創作活動や,音楽の体験や視聴,各種のカフェ 等が,ほぼ毎日開催されるようになった。利用者 の動機により,参加する活動は異なるものの,多 様な活動が日常生活圏域で開催されることで,移 動や活動の範囲が狭まる後期高齢者になっても社 会的ネットワークは維持されることが,利用者調 査により明らかになっていた20  しかし,2020 年 3 月に,運営機関の IOG と 柏市社協の対応協議の中で,市の対応指針等を 鑑みて,閉館措置は取らないが,当面の間の大 きな活動制約(実質的な活動停止)を求めるこ とになった。利用者の多くが後期高齢者であり, 感染した場合の重症化のリスクを考えての判断で

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あった。しかし,活動の自粛が長期化した場合, その他の公共施設での活動も難しいため,外出 の機会が減少し,高齢者のフレイルが急速に進む ことも懸念された。  このため,IOG に所属する研究員や大学院生と 相談の上,2020 年 5 月末から 6 月上旬に,25 の運営団体に対する郵送での質問紙調査を実施 することになった。このうち,20 団体(80.0%) から調査の回答を得ることができた。調査項目は, 現在の活動状況,活動再開後の準備状況,自粛 生活の中で行っている活動,日常生活の中での ソーシャル・サポート,ソーシャル・メディアの活用, 今後の活動指針,再開する場合に主催者(IOG・ 柏市社協)に望むこと等である21  回答した団体のうち,6 割の団体が活動再開 に向けた準備を行っていると回答した。この準備 の内容は,再開に向けた運営メンバーへの連絡, 再開の際の戦略の検討等であった。調査時点で は,再開の目処が立っていなかったため,自宅で できる活動についても尋ねた。この回答としては, 音楽の自主練習や,自宅で可能な運動(ストレッ チ),創作系のサークルではキットやパーツ作り等 が挙げられた。しかし,オンラインでの対応が難 しいことや,自宅で転倒等をした際のケアが難し いことも課題として指摘されていた。  さらに,運営団体内,あるいは利用者との連絡 は,メールや LINE 等のツールを用いて,比較的 恒常的に行われていることも明らかになった。活 動再開の際の不安としては,利用者の健康や心 理的な状態を心配する内容が目立った。このため, 再開の際には参加できる人数を限定するか,ある いは,再開自体をしばらく見合わせようとする団 体が多くなっていた。これらの回答を見ると,参 加者である高齢者の特性から,再開の難しさを感 じている団体が多いことが明らかになった。  その後,2020 年 7 月からの他の公共施設の 再開に伴って,柏市社協による指針が示され,「地 域活動館」でも順次活動を再開することになった。 しかし再開の指針に応じて,活動の状況に差異が 生じるようにもなった。このため,この時点での活 動の課題や,今後の運営指針に関して,改めてイ ンタビュー調査を実施した。対面でのインタビュー は難しいことから,Zoom を用いたオンラインで のインタビュー調査を実施することになった。な お,技術的な制約から,オンラインでの調査に対 応できる運営者しか,現状では調査を行えていな い。  数団体へのインタビューを通じて,活動の再開 にあたって,運営メンバーの間での事前の打ち合 わせや,各団体の状況に合わせた入念な感染症 対策の様子が浮かび上がってきた。もちろん,運 営側にも利用者側にも,健康上の理由や,心理 的な要因から,以前と同じようには参加できない 人々が見られる。しかし,考えられる限りの細か な対策を積み重ねることによって,できるだけ参 加に関する不安を取り除こうとする様子が見られ る。このような対応の様子を経時的に分析してい くことで,With コロナ時代の活動展開や,公的 機関に求められる支援方法への示唆を得ることが できるものと考えられる。 (2)子育て世代の現状と課題の調査  2 つ目に,神奈川県鎌倉市大平山丸山町内会 のまちづくりの活動を取り上げる。この取り組み は,鎌倉市の「超高齢社会対応まちづくり先導事 業」として,2017 年度より実施されているもので ある。この町内会では,2017 年度に,今後のま ちづくりのあり方を検討するために,まちづくり推 進委員会を設置し,東京大学 IOG の協力を得て, まちづくりの課題と望ましい未来像に関する 5 回 のワークショップを開き,今後のまちづくりの戦略 を策定した。  2018 年度には,(1)生活支援や交流事業に ついて検討する地域支え合い分科会,(2)高齢 期になっても買い物や移動ができる環境づくりを 目指す移動支援分科会,(3)子育て世代のニー ズに合わせた活動を検討する子育て支援分科会 の 3 つの部会が設立された。各分科会では,そ れぞれの分野の課題に応じた実行計画の策定や 実現に向けた活動を行っている。2019 年 1 月に は,全戸配布の質問紙調査を実施し,住民のニー ズの把握に努めた。  このように順調に活動を展開してきたが,2020 年 3 月に入って,新型コロナの影響によって,全 分科会の活動が一時的に停止することになった。 同年 6 月頃から,Zoom を用いた遠隔会議により,

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各分科会での話し合いを徐々に再開している状況 である。  ここでは,3 つの分科会のうち,筆者が中心的 に関わる子育て支援分科会の活動を取り上げる。 自粛生活が行われる前の段階では,全戸配布の 質問紙調査の結果を受けて,乳幼児とその保護 者を対象にした,「オープンハウス」の立ち上げ を行い,小学生の子どもたちの放課後支援の活 動の検討も行っていた。これらの活動が,新型コ ロナの影響で難しくなったことに加え,自粛生活 下では,ライフスタイルが大きく変化しているとい う状況認識があったため,子育て世代を対象にし た質問紙調査を実施することにした。  調査の設計に際しては,当初,東京大学発達 保育実践学政策センターの行った新型コロナの影 響に関する調査を参考にしていた22。しかし,町 内会や子ども会,地域包括支援センター等で構成 される分科会での数回のオンライン会議の中で, 保護者の子どもに接する時間の変化や,ストレス への対処方法等の項目も盛り込むことになり,結 果として,地域特性を反映した調査票が完成した。 この他の調査項目として,自粛生活のもとでの子 育てを含む在宅生活に関する物理的・心理的な 状況や,学校や幼稚園・保育園再開後の子ども たちの様子の変化だけでなく,保護者の働き方や 生活の変化,子育てに関するストレス等も含める こととなった。  質問紙調査は「新型コロナ感染症拡大が子育 て環境や生活に及ぼす影響に関するアンケート」 として,2020 年 7 月下旬から 8 月上旬にかけ て Google Form を用いて実施し,同町内に居 住する子育て世代の 45 名の回答を得ることがで きた23。調査結果の概要は,以下のようなもの である。 ・保護者が自宅で家族と過ごす時間が増え,友人と会 う時間や,趣味の時間等は減っている。 ・保護者の,自宅の空間面での満足度は高い。 ・保護者の育児時間の大幅な増加が見られる。具体 的には,勉強・学習を見る時間,子どもと遊ぶ時 間等が増えている。 ・子どもと向き合う時間が増えたことで,保護者の子 どもへの想いや,子どもの感情の理解に対する肯 定的な変化が見られる。 ・同時に,子育ての時間が増えたことで,保護者はス トレスや不安を感じている。 ・しかし,保護者のストレスを軽減するチャンネルは 少ない。家族以外で,子育てへの協力者が町内外 にいないとした保護者は 4 割を超えていた。 ・子どもの生活面では,友人との遊び・交流や,屋 外での活動,自宅以外での屋内での遊びや交流, 学校外での学びや体験機会の減少が顕著である。  この調査を経て,自粛生活のもと,体験活動や 友人との交流機会の減少が,子どもの発達に及ぼ す影響が懸念されていること,自宅で過ごす時間 の増加による保護者の負担感の軽減が求められ ていることが明らかになった。以上の調査結果を もとに,子育て世代のニーズの高い取り組みにつ いて,実行計画を立てていく予定である。例えば, 自宅で子どもが集中して取り組める創作活動や体 験活動を,Zoom 等を用いて開催していくことが 考えられる。 4.With コロナ時代におけるつながりづくりの 方法と公民館活動への示唆 (1)With コロナ時代におけるつながりづくりの方法  ここでは,3 で述べた 2 つの取り組みも踏まえ, With コロナ時代に,地域のつながりをどう紡いで いくのかを 3 点にまとめる。  第 1 に,住民組織(町内会や自治公民館,地 区社協等)や,社会福祉協議会,地域包括支援 センター,民生・児童委員等,当事者にできるだ け近い立場の組織や人々から情報を集約し,行 政の所管を超えて,当事者支援のネットワークを 構築することである。このようなつながりの重要性 は,新型コロナの流行前より変わらないが,公共 施設における活動制約や,自粛生活のもと,つな がる機会が保ちにくくなる中,どのように関係者 の情報交換や意思疎通を図っていくかが重要とな る。  このつながりづくりの方法は,新型コロナ流行 前の方法を参考にできる。すでに,新型コロナ流 行前から,地域の課題や資源の把握,地域のビジョ ンの作成,地域づくりのプロセスの重視,対話と

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熟議の空間の設計,推進主体の組織化等のつな がりづくりの方法が示されてきた24。オンラインで のコミュニケーションが増える中,対話の方法や, 推進の早さは変わるかもしれないが,これらの方 法が重要であることに変わりはない。  このつながりづくりの過程に,研究者が関わる 際には,アクション・リサーチの方法を念頭に置 く必要がある。芳賀博は,コミュニティの課題解 決を進める過程として,(1)コミュニティの課題と それを取り巻く地域特性の明確化,(2)課題解 決策と実行プログラムの検討,(3)研究経過に伴 う情報収集と整理,(4)地域での具体的な実践, というポイントを示している25。例えば,3 で示し た取り組みでも,新型コロナ流行前は,(1)〜(4) の順に研究や実践を進めていた。しかし,流行後 の状況に対応するために,改めて(1)コミュニティ の課題とそれを取り巻く地域特性の明確化に取り 組んでいる状況である。  新型コロナ流行後の状況を鑑みて,対面以外 でのつながりづくりの方法も考慮しておくべきであ る。これについては,全国社会福祉協議会等の 11 の団体が「未来の豊かな “ つながり ” のため の全国アクション」として,全国各地の取り組み を紹介している。この Web ページでは,大阪市 社会福祉協議会による「コロナの中でもつながる 方法」の紹介等,各地域での様々な工夫が紹介 されている26。このような情報は,上に挙げた(2) 課題解決策と実行プログラムの検討や,(4)地 域での具体的な実践の段階で,各地域での取り 組みの方向性を考える際に有用である。  第 2 に,地域のつながりづくりには,これまで に築き上げてきた地域での関係性の影響があるこ とを意識し,積極的に活用すべきである。新型コ ロナの流行後に,ゼロから地域のネットワークを 築き上げていくことは困難である。しかし,既存 の地域のソーシャル・キャピタルを活用する場合 には,その再構築は比較的容易なものになる。こ れを,パットナムは「リサイクル」戦略と呼んで いる27。リサイクル戦略が有効なのは,つながり や,相互の信頼の形成には長い時間を要するた めである。このため,既存のネットワークを,新 たな目的のために再活用するのが有効な戦略とな る。また,新型コロナの影響で一度,つながりが 弱まってしまったように見えても,元々の関係性を 共有している場合には,その復活は比較的容易 である28。このように考えると,新型コロナの影 響で,すぐに大きな支援の輪を築くことは難しくて も,まずは集まれる人から話し合いを始め,徐々 に関係者を巻き込んでいく方法が有効になると考 えられる。  第 3 に,オンラインツールの活用は,第 1・第 2 の点で述べたような関係性を築くための,あくま でも 1 つの「手段」として考えるべきである。高 齢者を例にとれば,スマートフォンの普及率は他 の世代に比べて高くなく,大容量のインターネット 通信が難しい場合も多い。例えば,総務省の実施 する『令和元年通信利用動向調査』によれば29 全世代のインターネット利用状況は約 9 割だが, 70 代のインターネット利用状況は 3/4 程度,80 歳以上は,6 割弱となっている。この数値は,2 年前の 2018 年調査に比べれば大きく伸びている が,それでもデジタル・ディバイドの問題は残っ ている。また,インターネットの利用機器を見ると, スマートフォンが 70 代の 3 割弱,80 歳以上は 1 割弱,パソコンに関しても 70 代は 3 割強,80 歳以上は 1 割強となっており,恒常的にインター ネットを利用する環境とは言えないことがわかる。  現在,つながりを築く上で,Zoom 等の Web 会議システムの活用が進められているが,この調 査結果を見ると,後期高齢者等,利用が難しい 層も一定数存在していることには留意が必要であ る。自粛が求められる状況の下では,オンライン ツールの使い方を教えていくことが難しい場合も ある。当事者や支援者の意思把握のツールとして は,従来からのメールや電話等のツールが依然と して有効である。さらに,少人数のコミュニケーショ ンにおいては,Line や Facebook 等の SNS(Social Networking Service)のメッセージ機能や,グルー プ通話機能を用いて,対話の機会を増やすことも 考えられる。この総務省の調査結果でも,SNS の 利用は,60 代で 5 割を超え,70 代・80 代でも 4 割以上と徐々に浸透を見せていることがわかる。 このような状況を踏まえ,使用可能なツールを用 いて対話を促進し,つながりづくりのきっかけに することが求められていると言える。

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(2)公民館活動への示唆  最後に,各地域に配置されている社会教育機 関である公民館を含む,地域の公的機関の活動 への示唆を考える。(1)で挙げた第 1 の点とも 関わって,櫻井常矢は,地域のセーフティネット の構築には,団体や機関をつなぐ「インターミディ アリ(中間支援)」の役割が求められることを指 摘している。具体的には,再始動のための丁寧な サポートとして,地域のイベントや総会等の会合 のあり方へのガイドラインの提示を行うこと,その 際に多様なコミュニケーション方式を組み合わせ ることや,新たなファシリテーションのスキルが求 められることを指摘している30  ここでは,3 で取り上げた取り組みの経験も踏ま えて,公的機関が形成できるソーシャル・キャピ タルを,3 つの種類に分けて論じておきたい31 1 つは,組織の内部における人と人同士の同質的 な結びつきを示す「結束型(bonding)」のつな がりである。このつながりは,強力な紐帯や,同 質性で特徴づけられるが,排他的・非開放的な 側面も有する。オンラインでの交流会や,対面で も制約の中で工夫をしながらサークルやグループ の活動を再開・継続することで,このタイプのソー シャル・キャピタルを維持・形成していくことが可 能である。  2 つ目は,異なる人々や異質な組織同士の関 係を示す「橋渡し型(bridging)」のつながりで ある。紐帯は弱く薄いものの,開放的で横断的な 志向性を持ち,社会の潤滑油としての役割を持つ。 この「橋渡し型」のつながりを紡ぐためには, 3 で示したように,地域の課題やニーズを,オンラ インも活用した調査や聞き取りによって拾い上げ ていくことが初発の段階となる。その上で,地域 で解決すべきテーマやニーズが高い活動につい ては,テーマ別の学習会やワークショップを開催 し,新たな実践のグループや,プロジェクト等を 組織化していくことが想定される。  さらに 3 つ目に,階層や社会的地位等,異な る社会状況にある組織や人同士の結びつきを示す 「連結型(linking)」というつながりのタイプも 存在する。2 点目に挙げたような方法で,地域に 住む人々が抱える課題やニーズを把握・集約し, このうち地域内で解決が難しい課題については, それを適切な行政部署や,専門家へとつないで 解決を図ることで,「連結型」のつながりを生み 出すことができる。公民館を含む,地域の公的機 関には,地域の組織や支援者の間のネットワーク 形成の「ハブ」となる役割を担うことが求められる。  なお,この 3 つのソーシャル・キャピタルを紡 ぐために,職員に求められる資質や能力は,公 民館職員に固有のものではない。濃淡はありなが らも,対人支援に関わる住民や,コミュニティに 関わる職員に共通する部分が大きい32。第 1 の「結 束型」のつながりを紡ぐ点は,公民館の日常的 な業務と親和性が高いが,近年ではコミュニティ・ カフェや,住民主体の「通いの場」等,「結束型」 のつながりを育む機会が地域には増えている。こ れらの場の運営者には,交流を促すスキルが備 わっていると見ることができる。また,第 2 の「橋 渡し型」や,第 3 の「連結型」のつながりを紡 ぐ役割は,ソーシャルワーカーやコミュニティワー カーの職務内容と類似性が高い。実際に,地域 包括ケアにおける地域づくりの進め方を参照する と,地域包括ケア会議や,協議体の組織化の方 法は,(1)に述べた方法との共通性が高いこと がわかる33  以上の議論より,With コロナ時代の公民館活 動の展望は,次のようにまとめられる。それは, 対面でのやりとりが限定され,途切れがちになる 地域のネットワークをつなぐこと,つまりソーシャ ル・キャピタルを再形成していくための「投資」 を行うことである。このためには,改めて,それ ぞれの地区にどのような支援の機関・組織が存在 しているか,そして新型コロナの流行後に,それ らの活動状況がどのようになっているのかを把握 し,その上で,可能なところから地域のネットワー クをつなぐことが出発点となるだろう。 【注】 1 アルドリッチ,D.P.(石田祐・藤沢由和訳)『災害復 興におけるソーシャル・キャピタルの役割とは何か: 地域再建とレジリエンスの構築』(Building Resilience:

Social Capital in Post-Disaster Recovery)ミネルヴァ書房,

2015。 2 ベネッセ教育総合研究所「幼児・小学生の生活に対 する新型コロナウイルス感染症の影響調査:2020 年 5 月 実 施 」2020 年 8 月 5 日。https://berd.benesse.jp/ jisedai/research/detail1.php?id=5520 3 原田正樹「with コロナ時代の地域共生社会」『ガバナ

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ンス』231,2020,pp.32-34。 4 木村美也子・尾島俊之・近藤克則「新型コロナウイル ス感染症流行下での高齢者の生活への示唆:JAGES 研 究の知見から」『日本健康開発雑誌』41,2020,pp.3-13。 5 紀伊信之「外出自粛による高齢者の健康被害:ポスト コロナ時代の新たな社会参加・つながりの形を考える」 『日本総研オピニオン』2020 年 5 月 11 日。https:// www.jri.co.jp/page.jsp?id=36258 6 朝岡幸彦「『新しい生活様式』のもとでの社会教育施設 『再開』ガイドライン:市民の『学びの場』をどう保障 するのか」『住民と自治』687,2020,pp.36-37。 7 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所 「通いの場×新型コロナウイルス対策ガイド:感染症対 策を含めたウィズ新型コロナウイルス時代の通いの場の 実践のためのポイント(第 2 版)」2020 年 6 月 22 日。 https://www2.tmig.or.jp/spch/index.html 8 日本小児感染症学会「保育園における新型コロナウイ ルス感染症に関する手引き(第 1 版)」2020 年 3月25日。 http://www.jspid.jp/news/2003_covid19_1.pdf 9 全国保育園保健師看護師連絡会「保育現場のための 新型コロナウイルス感染症対応ガイドブック(第 1 版)」 2020 年 5 月 26 日。https://www.hoiku-kango.jp/wp-content/uploads/2020/05/ 保育現場のための新型コロ ナウイルス感染症対応ガイドブック第 1 版 -2.pdf 10 日本 環 境 教 育 学 会「新 型コロナウイルス感 染 症 (COVID-19)に対応した環境教育活動に関するガイ ドライン ver.1」2020 年 6 月 26 日。さらに同 年 8 月 27 日には,米国疫病予防管理センターの指針や,国 内外の環境教育のガイドラインを参照して,改良がなさ れ て い る。https://www.jsfee.jp/images/general/ee_ guideline_june2020.pdf 11 厚生労働省「『新しい生活様式』の実践例」2020 年 5 月 4 日(6 月 19 日 一 部 訂 正 )。https://www. mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_ newlifestyle.html 12 東京大学高齢社会総合研究機構「おうち時間を楽しく 健康にすごす知恵『おうちえ』(第 3 版)」2020 年 5 月 24 日。http://www.iog.u-tokyo.ac.jp/?p=4844 13 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター・金城 大学「在宅活動ガイド HEPOP2020 一般高齢者向け基 本 運 動・ 活 動 編」2020 年 5 月 27 日。https://www. ncgg.go.jp/hospital/news/20200527.html 14 発達障害情報・支援センター「新型コロナウィルス 感染症(COVID-19)の関連情報」http://www.rehab. go.jp/ddis/ 新型コロナウィルス感染症(COVID-19- の 関連情報 / 15 国立研究開発法人国立生育医療研究センター「新 型コロナウイルスと子どものストレスについて」http:// www.ncchd.go.jp/news/2020/20200410.html 16 内閣府・一般社団法人社会的包摂サポートセンター 「DV 相談+(プラス)」https://soudanplus.jp 17 日本労働弁護団「新型コロナウイルス労働問題」 http://roudou-bengodan.org/covid_19/ 18 一般社団法人 SDGs 市民社会ネットワーク「コロナ 時代の SDGs:SDGs 市民社会ネットワークからの提言 と, 市 民 社 会 の 役 割 」2020 年 8 月 12 日。https:// d7b557ca-e496-4292-be6d-a6bfb1e38152.usrfiles. com/ugd/d7b557_5e18678a0597495c95edbc1eef9e 21ad.pdf 19 いずれの取り組みも,筆者が 2019 年度まで IOG の 教員として,2020 年度は客員研究員として,調査の設 計や実施,分析の一連の過程に中心的に関わったもの である。どちらの調査も,東京大学ライフサイエンス研 究倫理支援室の承認を得て実施している。

20 Kim D., et al., A Community Space with Diverse Activities Support Older Adults’ Social Participation and Sustain Social Connection, GSA 2020 Annual Scientific

Meeting (Online),2020 年 11 月 4 日 .

21 本調査は,JSPS 科研費(20K20318)「高齢者の健 康自立寿命延伸のための社会的活動性維持向上プログ ラムの研究開発と試行」(研究代表:大方潤一郎)の 一部として実施した。詳細な分析結果は,Kazembe, N., et al., Impact of COVID-19 pandemic on senior-to-senior

social engagement activities at a community space in Japan,

GSA 2020 Annual Scientific Meeting (Online),2020 年 11 月 6 日で示した。 22 東京大学発達保育実践学政策センターによる,『新型 コロナウイルス感染症流行に伴う乳幼児の成育環境の変 化に関する緊急調査』(2020 年 4 月 30 日〜 5 月 12 日) の調査結果を参照した。http://www.cedep.p.u-tokyo. ac.jp/projects_ongoing/covid-19study/ 23 本調査は,JSPS 科研費(19H02311)「超少子高齢 社会の新しい郊外戸建て住宅地像と地域マネジメント手 法」(研究代表:後藤純)の一部として実施した。なお, 子ども会の会員は 80 名程度であるが,それ以外に,保 護者同士のつながりから個別に回答したケースも存在す るため,回収率は算定できない。 24 石井大一朗・霜浦森平編『はじめての地域づくり実 践講座』北樹出版,2018 等を参照。 25 芳賀博「高齢社会のコミュニティにおける課題解決に 向けた実践」秋山弘子編『高齢社会のアクションリサー チ:新たなコミュニティ創りをめざして』東京大学出版会, 2015,pp.77-115。 26 社会福祉法人全国社会福祉協議会他「未来の豊かな “ つながり ” のための全国アクション」https://tunagari-action.jp

27 Putnam, R. D. and Feldstein, L. M. Better Together: Restoring the American Community, Simon & Schuster,

2003,pp.286-291。 28 三隅一人『社会関係資本』ミネルヴァ書房,2013, p.150。 29  総 務 省『 令 和 元 年 通 信 利 用 動 向 調 査 の 結 果 』 2020 年 5 月 29 日。https://www.soumu.go.jp/ johotsusintokei/statistics/data/200529_1.pdf 30 櫻井常矢「新型コロナ時代の地域コミュニティと自治 体職員」『ガバナンス』231,2020,pp.29-31。 31 新型コロナ流行前の,ソーシャル・キャピタルを紡ぐ 公民館事業の特徴については,荻野亮吾「公民館の事 業構想:地域のソーシャル・キャピタルを育む拠点として」 『社会教育』887,2020,pp.14-20 を参照。 32 高橋満『コミュニティワークの教育的実践:教育と福 祉とを結ぶ』東信堂,2013。 33 広石拓司『専門家主導から住民主体へ:場づくりの 実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」』株式会社 エンパブリック,2020。 【付記】 ※ 本論文で挙げた Web ページの最終閲覧日は,全て 2020 年 8 月 30 日である。また,指針等について刊行 日が明確なものは,日付も明記した。 ※ 本論文の執筆にあたっては,JSPS 科研費(19K02472, 20K20827)の助成を受けた。

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