自立をめぐる重度障害者と介助者のせめぎあい-ある作業所の事例研究を通して-
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(2) いために人の命が奪われてはならないと. 祉制度において、障害者の地域で社会生. 当事者は主張し、基本所得を訴える。つ. 活を支えるために住宅手当制度、介助者. まり、rすべての人が、その生を営むのに. 行動の拘束性の緩和を設ける必要性があ. 必要なお金を無条件で保証されること」. ろう。また、障害者の福祉サービスや経. である。重要なのは、<無条件性〉であ. 済的保障が身体的障害を判断根拠とする、. ると強調している。. 医療モデルによって提供されてきた状況. しかし現実は、「自立支援」という名目. は、早急に見直しを図る必要がある。介. で国んお予算を抑制させる策略も含んだ、. 助者制度の拘束性が彼らの自立を妨げる. 障害者自立支援法が存在する。これは障. 要因としてある。. 害者に責任を負わせるという倒錯した自. 課題. 立観の逆戻しであった。自立支援法の「応. 2013年8月までに支援法を違憲とし. 益負担」によって、当事者は一割負担が. て廃止し、新たな福祉法を制定すること. 課せられ、所得の中から新たな支出を余. で合意した。しかし、内容は未だ模索さ. 儀なくされる状況となっている。. れはっきりとしていない。また同時に、. 本来、人間は自分の考えを生まれながら. 厚生労働省は2012年度にホームヘルパ. にしてもたず、その人の周りの環境、置. ー養成1級過程を廃止する方針を固めて. かれている社会的関係など、すべてが総. いる。ヘルパーを介護福祉土に一本化す. 合的にその人の考え方を培い、形作って. る制度の方向に進めようとし、介助者の. いる。しかし、彼らの生きている社会的. 人数がますます減ってしまうと思われる。. 状況は、このような制約がたくさんあり、. 経済的な次元で主体性を発揮できること. 自分で決めたとしても、狭い選択肢の中. と、精神的・身体的活動の次元において. のどれにするかという決定にならざるを. 主体性を発揮できることは、基本保障が. えない。よって、制度や介助という仕事. あって初めて両立する。支援から遠ざか. として保障が無い限り、選択肢が閉ざさ. ることが自立でないことに気づき、これ. れた生き方の連続によって、重度障害者. ら二つのバランスを取れることが彼らの. の自立を支える介助者との関係に未来は. 自立につながる大きな条件であると考え. 見えない。こうした状況に多くは、将来. る。. に対して不安を抱き、障害者は土目のヘ. 主任指導教官 杉尾 宏. ルパー利用回数を減らす等の白衛策を講. 指導教官 杉尾 宏. ぜざるを得ない。これらの状況から、福. 一27一.
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