附属特別支援学校の役割: 教員養成機能と教員の専門性向上に係る地域への貢献
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(2) 附属特別支援学校の役割. その成果を全国に発信する「公開セミナー」の開催や、. して、特別支援教育の大切さを児童生徒から学ぶことが. 地域の教員に対して「公開研修会」や「教育相談」の実. できたという感想が多く寄せられる。このような体験を. 施等、本校が培ってきた子どもの捉え方や、指導方法等. とおして、将来、通常学級の教員として教壇に立った際、. について広く地域に還元する取り組みを行っている。. 支援を必要とする児童生徒の「困り感」を敏感に感じる. また、本校の教育実践の特色である、「個別教育計画. 教員になって欲しいと願う。特別支援教育について「無. に基づく教育」「教科中心の教育課程」「ムーブメント教. 関心」から「関心」を持ち、「理解」につながる教員が. 育」の3点については、折に触れて地域の学校に紹介し. 増えていくことであろう。. ている。その結果として、教材教具や検査器具の貸し出. 学生は、毎回、レポートを記入し、全員で各自の感想. しを希望する学校や本校の教育実践をまとめた冊子の問. 等をシェアする会を実施している。各自の考えを出し合. い合わせで本校に来校する地域の教員が多くなった。こ. い、全員で共有することをとおして、特別支援教育への. のように、本校の教育実践を伝えることから、地域の特 別支援教育に貢献していることも多々ある。. 「関心」に近づいていると思われる。 ある学生のレポートには、次のような内容の記載が あった。『高等部の生徒は、自ら指示をあおいだり、わ. (3)教員養成機能への寄与. からないことや疑問があれば積極的に聞くことができて. ~学生の特別支援教育の理解の推進~. おり、とても感心した。私自身が高校生だった頃を思い. 本校は附属学校として年間を通して多くの学生を受け. 出すと全くできていなかったと思う。こういった自主性. 入れ、体験・実習の場を提供している。「教育実習」「介. や積極性を養うことは一般校であっても特別支援学校で. 護等体験」「教育実地研究」「特別支援教育特講」等は、. あってもとても必要なことだと感じた。この2日間で私. 将来、教員を目指す学生に特別支援学校の教育活動を実. は特別支援学校を今までは別の目で見ていたことにとて. 際に体験することを通して支援が必要な児童生徒の理解. も恥ずかしい思いをした。』. と対応を知るよい機会となっている。 特に、「介護等体験」は、教員免許状の取得に際し義. 以上、特別支援学校が地域の特別支援教育のセンター. 務づけられているものであるが、本学学生の特別支援学. 的機能を充実させるための附属特別支援学校の役割につ. 校における体験(2日間)を本校において受け入れてい. いて、その現状と課題を教員の専門性の向上の視点から. る。平成 25 年度は 164 名の学生を受け入れた。学生. 述べた。. は、小学部・中学部・高等部のいずれかに配属され、そ. 今後、神奈川県内の特別支援学校では、経験を積み重. れぞれの授業に参加する。また、学部行事にも参加する. ねたベテラン教員が大量に定年退職を迎えるという。そ. 機会を提供している。日常の授業に参加するとともに行. のことからも教員の人材育成は喫緊の課題になってい. 事に参加することで、基礎的な教科学習が児童生徒の自. る。本校は、教員養成に係る大学の附属学校として、ま. 立と社会参加につながっていることを実体験する機会に. た、学内唯一の特別支援学校としてもその使命の重さを. もなっている。. 感じる。本校内の教員の専門性を更に高めることが県内. 多くの学生にとって、特別支援学校とそこで学ぶ児童. の各地域教育界への貢献につながり、また、相互に交流. 生徒との出会いは新鮮な体験である。2日間の体験を通. や連携を通して、更に本校も専門性の向上を図りたい。. 48.
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