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高等学校における発達障害支援に関する教師効力感 : 効力感尺度作成の試みと影響要因の探索的検証

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Academic year: 2021

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(1)高等学校における発達障害支援に関する教師効力感  一効力感尺度作成の試みと影響要因の探索的検証一.               人間発達教育専攻               臨床心理学コース                   M11071G                   吉田博子          問題と目的. 方法 質問紙調査.  平成19年4月に施行された改正後の学校教育基. 調査対象A県立高等学校13校の694名,F県立. 本法第81条で,高等学校においても発達障害の学. 高等学校9校の476名,計22校1170名。返却数. 習上および生活上の困難を克服するための教育を行. は543名,欠損値を有するデータを省いた485名を. うことが明記された。義務教育諸学校と比べ,高等. 有効回答とした。. 学校は「特別支援体制」整備の遅れを指摘されてき. 調査時期2012年6月下句∼8月上旬. たが,その後各都道府県教育委員会の下,校内支援. 質問紙の構成 (1)フェイスシート14項目(属性・教. 会議や特別支援コーディネーターの配置などが進め. 師経験年数・所有免許・赴任経験校種・発達障害を. られ,ここ数年で組織的および人的整備の進展が報. 有する生徒との関わり経験の有無・校内研修の有. 告されている(文科省,2011)。しかし,これまで高. 無・発達障害支援に関する情報源・大学での障害児. 等学校におけるr特別支援体制」や発達障害支援に. 教育受講経験の有無・相談対象の有無)(2)人格特性. 関する研究は,当該生徒の在籍状況や喀別支援教. 的自己効力感尺度(SMSGSE)(三好,2003)(3)教師効. 育」の実態把握が中心であり(内野・高橋,2008),. 力感尺度20項目(前原ら,1991)(4)成人キャリア成熟. 発達障害を有する生徒や保護者に直接対応する教師. 尺度(ACMS)(坂柳,1999)(5)今回作成した発達障害. の効力感についてはまだ研究されていない。そこで. 支援教師効力感に関する32項目(6)自由記述. 本研究では,研究Iで高等学校における発達障害支. 基準関連妥当性検証使用尺度 尺度の信頼性と妥当. 援に関する教師の主観的効力感を問う尺度を作成す. 性検証のために,上記(2),(3),(4)の尺度を使用した。. る。次に研究皿では,研究Iで作成された尺度を用. 分析結果. いて,高等学校における発達障害支援に関する教師.  因子分析は主因子法プロマックス回転を行った。. 効力感への影響要因について検証する。. その結果第I因子は発達障害を有する生徒およびそ の保護者の呈する課題への支援に関する7項目で構 成されたので,「個別(特定)課題支援効力感」と命名. 方 法. 研究I. した(炉.88)。第I昭子は発達障害を有する生徒や保. 目的発達障害支援教師効力感尺度の作成. 護者支援に関する全般的内容6項目で構成されたの 1.

(2) で,「一般的支援効力感」と命名した(α=.78)。第㎜. た。その結果予備調査時と同じく3因子に分かれた。. 因子は発達障害支援に関する知識や情報および連携. 因子負荷量の高い項目から第I因子「個別(特定)課. を求める8項目から構成されたので,r情報連携希. 題支援効力感」6項目(炉.90),第I昭子r情報連携. 求効力感」と命名した(α=.82)。3つの下位尺度のα. 希求効力感」8項目(炉.85),第皿因子「一般的支援. 係数が.78∼.88を示したので,尺度の内的整合性が. 効力感」3項目(炉.88)と命名した。. 確認された。また既存尺度との基準関連妥当性も有.          結果と考察. 意な正の相関を示したGF.13∼.41)。. 性劃こよる検討 「情報連携希求効力感」において,. 女性は男性より有意に高い値を示した。. 研究I 高等学校における発達障害支援教師効力感. 教職経験年数別による検討若手群および臨時教員. に関する探索的検証. 群は,中堅群・ベテラン群よりもr情報連携希求効. 目的研究1で作成された尺度を用いて,発達障害. 力感」において有意に高い値を示した。. を有する児童・生徒との関わり経験の有無,発達障. r校内研修会の有無」とr関わり経験の有無」 2. 害特性や二次障害対応に関する知識・理解量および. 要因の分散分析の結果,r関わり経験有り」は発達障. 職場の同僚性との関連を探索的に検証した。. 害支援教師効力感およびその3つの下位尺度全てに. 方法. 有意であることが示された。. 調査対象A県高等学校から協力可能の返答を得た. 重回帰分析による結果 女性は相談相手,赴任経験. 3校,F県高等学校7校から協力可能の返答を得た. 校種,教職経験年数および障害を有する児童・生徒. 4校の,管理職を除く一般教師473名。返却数は295. との関わり経験が有意に影響し,男性は同僚性と発. 名,回収率は62.36%であった。欠損値を除く有効. 達障害特性の知識・理解が有意に影響することが示. 回答数281名を分析対象とした。. された。. 実施時期 2012年8月下旬∼9月中旬.  以上の結果から,高等学校における発達障害支援. 質問紙の構成 (1)フェイスシート14項目(予備調査. 教師効力感は,女性教師へは発達障害に関する学校. と同じ)(2)同僚性尺度(小牧・田中,1993)13項目(3). 内外相談相手の有無を確認し,外部専門機関も含め. 研究Iで作成された発達障害支援教師効力感尺度. ての情報を提供すること,男性教師へは職場の同僚. 21項目(4)発達障害特性全般およびLD・ADHD・. 性の整備と発達障害特性の知識・理解を提供するこ. HFA・ASの特性理解に関する質問29項目(5)発達. とが効力感へ寄与すると考えられた。今回の調査で. 障害を有する生徒への対応に関する質問12項胃. は,学校種別(全目制・定時夜間・単位制)および学. 分析結果. 科別(普通・専門・総合)は,有意な影響要因ではな.  発達障害支援教師効力感尺度は,十分な負荷量を. かった。       主任指導教員 大野 裕史. 示さなかった3項目を除外して再度因子分析を行っ.            指導教員   大野裕史.

(3)

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