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日中両国における保育者養成の現状と課題

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Academic year: 2021

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日中両国における保育者養成の現状と課題

岩劉田羽戸

平中丹宍

定郷照正健

法英子子夫

I日中の子どもの現状と乳幼児教育 1.日本における子どもの現状 幼稚園と保育所の二元化は、戦前、戦後一貫して行われてきた。保育内容は幼稚園教育要領 (1956年から告示化)、保育所保育指針(1965年提示・2009年告示化)の検討が並行して行わ れるようになってきていたにもかかわらず、今日まで制度は二元化されてきた。 日本の明治政府は、「西欧に追いつき、追い越せ」・「富国強兵」政策の下で、教育制度の整備を 始めた。日本では、第一次世界大戦が終わると本格的に市場経済活動がはじまり、女子労働者も 増加し、職陽託児所も見られるようになった。1918(大正7)の米騒動に対する社会政策として、 公立保育所がはじめて登場することになる。昭和恐慌の下で、日中戦争、第二次世界大戦に突入 し、1945(昭和20)年の敗戦を迎えた。戦後の帝国議会では、「幼・保一元化」について議論は されたが、1947(昭和22)年に学校教育法・児童福祉法が制定され、幼児教育は、二元化の道 を今日まで歩んできた。 今日、最も痛ましい子どもの問題は、児童虐待事件である。児童虐待件数は、年々増加してい る(資料1)。また、東京都児童相談所が2005年度に受理した1,700件の虐待事例の分析結果で は、虐待の原因として「経済的要因」「孤立」「就労不安」が突出して多く、「子どもの虐待」と「家 庭の経済的貧困・生活不安」との関係を読み取ることができると報告されている。 日本の子どもの貧困率は近年、上昇傾向にあるといわれている。そうした中で、資料2は、子 ども期の貧困(特に、0歳∼6歳)が、子ども時代だけではなく、大人になってからも不利な状 態が続くことを明らかにしている。これは当然のこととして、次世代に対する貧困の再生産の要 因ともなるものである。 − 3 1 −

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