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正念場を迎えたポリマー光導波路

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Academic year: 2021

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最近のポリマー光導波路技術 確な判

正念場を迎えたポリマー光導波路

戒 能 俊 邦

(東北大学多元物質科学研究所) ユビキタス情報社会の進展にともない,加入者端末における情報量が著しく増大し ている.ネットワークに接続される端末機器数は,国内だけでも数年後には数億台/ 年とも予測される.このため,ネットワークの光化はますます加速され,2007年度前 半には FTTH 利用者も 1000万加入を超えている.そこで,光ネットワ−ク端末用 光信号処理デバイスの重要性が高まっている. 大容量の情報を制御するには,光導波路と光ファイバーや,トランシーバーなどの 光デバイスとの接続を効率よく行う必要がある.また,情報処理装置中のボード間あ るいはボード内の光導波路インターコネクションも検討されている.経済的光信号制 御を可能とするポリマー光導波路は低コスト性,加工容易性に鑑み,次世代 FTTH の構築を視野においた家 内・オフィス内光化の実現,あるいは光電気複合配線への 適用にむけ,開発が進んでいる. 現在,(1) 優れた屈折率制御性,耐熱性を有する光導波路材料の開発,(2) 光導波 路加工プロセスの簡易化,(3) 45度ミラーなど低価格光導波路実装技術の検討,が 進められているが,期待どおりには市場が開拓されていない.ポリマー光導波路の適 用領域について明 とする 断がなされていないこと,ポリマー光部品の信頼性に対する ユーザー企業の漠然とした不安,あるいは配線板としての汎用的評価規格の欠如など がその一因であろう.それはともかく,光通信用石英ガラス光導波路に対抗するハイ エンド狙いではなく,ポリマーの特長を前面に出したアプリケーションを示さないか ぎり,市場導入は進まないと思われる.ポリマー光導波路構造を,シングルモードか らマルチモードへシフトしている動きはその表れである.さらにはユーザー端末とし て,薄膜光導波路のフレキシブル性,大面積光導波路の容易形成性,周辺光デバイス のモノリシック集積を可能 り優れ 低温プロセス性といった特長が生かせるニーズ・ア プリケーションの発掘が求められる.一方,ガラスでは得にくい性能をアピールする ことも必要である.ハイエンド狙いにはなるが,熱光学定数の大きさが真に生かせる 光デバイスの提案,高い電気光学効果をもたせた光導波路の作製など,よ ー光導 た特 性,ポリマー光導波路ならではの機能を生かすことが求められる.このような要素を 慮した上で光導波路の開発を進めることが,ポリマ かかわ 波路の市場開拓につなが ると期待できる. ポリマー光導波路開発に る企業・研究機関は,正念場を迎えている.

巻頭言

( ) 73 1

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