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時事英語ニュースを活用した 大学3・4年生対象のリメディアル英語授業 < 実践授業>

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時事英語ニュースを活用した

大学3・4年生対象のリメディアル英語授業 < 実践授業>

宇佐美 彰規

1.はじめに

18歳人口の減少に伴う大学入学者数の供給過剰など大学全入時代となった昨 今、大学生の学力低下が指摘され、高等教育の場としての学生の質を確保する ことがより困難になってきている。とりわけ、大学での学習意欲や学生の個 性・能力を多面的な評価で選抜していくアドミッション・オフィス入試(いわ ゆる AO 入試)や推薦入試は、学力試験を課さない選考が含まれ、高等学校の 履修多様化も加わり、大学入学前の履修科目の差異だけでなく、新入学生間の 大きな学力差を生み出している点で問題視されている。 こうした多様な個性と様々な学力を持った学生が、大学へ入学するように なった状況への危機意識は、文部科学省(2016)の調査結果から読み取れる。 高等学校の履修状況に配慮した取り組みを実施している大学は、2015(平成 27)年度においては全大学の約71%である。その中で、入学前の補習授業の実 施率は、全大学の40%であり、入学後の補習授業は38%の大学が実施している。 全国にある国公私立大学の約4割近くが、補習授業(リメディアル教育)を実 施している。 全国的に実施されているリメディアル教育は、大学生として必要とされる基 礎学力が不足している入学生や習熟度試験を通じて一定基準に達していない学 生を対象とした学習の場と機会の提供である。そこでは、中学校・高等学校の 段階で習得しておくべき内容を復習していく補習授業に力が注がれる。例えば、 英語学習に関しては、中学生から高校生までの語彙、文型、文法などの基礎を 学び直す授業がある。高等学校卒業までに求められる学力が不足したままの状 態では、入学段階からつまずきを見せ、次第に授業内容についていく事が難し くなる可能性が高いため、当然ながら、理解できない授業では学生の学習意欲

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は減退してしまう。さらには、科目単位を修得することが難しくなり、他科目 や大学生活全般に影響が及んでしまうことになる。 多様な価値観の学生が集い、それぞれが個性を活かして、お互いに交流して いくキャンパスは、学生の成長の場でもある。しかしながら、大学生活の中心 となるべき授業において不安やつまずきを感じ、文部科学省(2014)の調査結 果が示すような学業不振を理由に中途退学してしまう者の数は、増加傾向と なっている状況である。本論では、大学1・2年生の英語必修科目を不合格と なった学生を対象としたリメディアル英語授業の取り組みから、卒業に向けた 英語リメディアル教育について考える。とりわけ、授業出席を継続させ、学生 の参加意欲を育み、そして基礎学力補充という目標を満たす取り組みとして、 時事英語ニュースを活用した実践授業から検証したい。

2.上級学年対象の英語リメディアル授業デザイン

2.1 英語リメディアル授業について 本授業は、関西圏にある私立大学における3年生以上を対象とした英語リメ ディアル授業であり、対象は1・2年生時の必修英語単位が不合格(未修得)で あった学生が受講する授業である。受講生の多くは、出席回数不足が主たる原 因で不合格となっており、語学授業に馴染めなかったという学生も含まれる。 そして、本実践授業は、教養科目や専門課程などの通常時間割を終えた5限目 (16時20分開始)に設定された補習授業である。一日の授業疲れもさることな がら、牧野(2016)が指摘するように、英語習熟度の低い学生は英語に苦手意 識を持つ学生が多いため、授業時間内の集中力を維持することは高い壁でも あった。こうした学習環境において、日本や世界情勢の「今」を伝える時事英 語ニュースに触れながら、受講生同士が共に質疑し合い、協同しながら英語を 理解していく過程に時間を割いていく授業を試みた。多様な学習形態を取り入 れ、時事英語を活用する今後の教材作成の一助となるものを見出すパイロット スタディの位置づけでもある。

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2.2 時事英語ニュースの授業内活用 上西(1997)によると、英字新聞を導入した授業において、学習者の多くが、 授業が楽しいと感じ、社会勉強に役立つと答えている。また、勝呂(2004)が 英字新聞を利用した理由として、新聞本来の存在理由である「今を知ること」 が好奇心と知的興味を喚起する点を挙げている。別の観点からは、中村 (2019)は、学習者の多様な興味・関心に応える情報源として英字新聞の重要 性を示唆し、大島(2009)、中林(2000)、横島(2001)の授業実践は、情報源 として英語ニュースを読む活動に対する学生の関心度の高さを指摘している。 とりわけ、松浦(2008)は、ニュースの新鮮度と英語ニュースへの学生によ るアクセスの容易さから、自主的に英語学習へ向かう意識付けも促進される利 点を報告している。そして、尾田(2019)は、社会、政治、ビジネス、科学、 文化などといった最新の題材を扱う英語ニュースに継続的に触れることは、大 学における英語教育の目的に沿っている点を強調している。そこで、大学の上 級生を対象とした英語リメディアル授業内で、就職活動やゼミ研究活動を通じ て社会情勢に触れている受講生たちが、情報源として英字新聞を読むこと、と くに話題性のあるニュースを英語で理解する活動に関心をもつことで、授業へ の自主的な参加意識が醸成されることを期待して、時事英語ニュースが取り込 まれた。 2.3 グループワークの導入 再履修科目として集まった学生同士は、お互いに面識はなく、教室内の横の つながりが希薄なクラス構成であった。このような教室環境において、単純に 教科書を読み、文法や単語の問題演習という一方向的な講義形式では、学生 個々の負担が強く求められることとなる。また、英語や語学授業に対する苦手 意識が強い上級生にとって、出席条件を満たすことが出来なければ卒業延期の 可能性もある。リメディアル教育の対象となる中位から下位の英語力の学生に とっては、清田(2010)が提唱するように、文法や単語力といった基礎学力の 向上を目指した知識や技術の伝達型学習だけでなく、集団的な学習の中でクラ スメイトや教員との肯定的な人間関係を形成させ、相互交流を促進していく必 要性もある。そこで、英語学習に対して否定的な感情を持つ学生にとっての心 理的な不安を取り除く方策として、ペアまたはグループワークによるリーディ

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ング活動をクイズ形式で解答していくことを取り入れた。リーディング題材と して扱われた時事ニュースに詳しい学生は、その話題の中心となり、藤田 (2019)が指摘する協働作業、つまりグループワークを通して学生同士で互い に欠けている知識を補い合って助け合う効果が期待された。

3.再履修リメディアル授業の実践

3.1 授業の概要と到達目標 必修英語科目の単位回復科目として、英語の基礎的な文法事項や語彙力を身 につけ、英語で書かれた文章を正確に理解・解釈できるようにすることが目標 として掲げられた再履修授業でもあった。 3.2 受講者数と授業実施 対象クラスは、2014年度に筆者が担当した関西地方の私立大学3回生以上を 対象とした再履修英語授業の学生23名である。本クラスは、1・2回生時の必修 英語の単位回復科目として開講され、経済学部・経営学部・理工学部・情報理 工学部の4学部の統一授業で、理系・文系学部が混在するクラスであった。英 語に対して苦手意識を抱く学生たちが大勢を占めるクラスの学習目標は、単位 回復という点に注力されるが、授業を通して、基礎的英語学力の習得も欠かせ ない目標であった。実施時期は、2014年度9月末~2015年1月末(週1回、合計 15回授業)である。

4.再履修授業へのアンケート調査と結果分析

4.1 アンケート方法と手続き 学期末の最終授業において、受講学生へ質問紙調査(4件法:(1)あてはま らない、(2)どちらかといえばあてはまらない、(3)どちらかといえばあては まる、(4)あてはまる)を実施した。アンケートは、無記名形式をとり、時事 英語ニュースを活用した授業内容に対する意識を調査し、本実践授業への学生

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の意見を書いてもらう自由記述欄を設け、学生の声を幅広く受け取ることとし た。尚、質問項目は下記となっている。 <質問紙調査> Q1 時事英語は楽しかった。 Q2 時事問題から英字新聞が読めるようになった。 Q3 この授業を受けるまで英字新聞を読んだ事がなかった。 Q4 時事英語から英語学習意欲の向上につながった。 Q5 時事英語から新聞や TV ニュースに関心が向くようになった。 Q6 時事英語を読む事で英語力に自信がついた。 Q7 授業外でも英字新聞を読むようになった。 4.2 アンケート調査結果 本クラスは再履修科目であり、共通しているのは、1・2年時の必修英語授業 で不合格となった学生である。全体的に英語に対する苦手意識を持っている点 も共通しており、様々な学部から3年生以上の学生が混在するクラスとなった。 学期終了時に実施した23名へのアンケート結果と自由記述の学生の声を検証す る。 図1は、時事英語ニュースに対してどのような意識を持っていたかを表して いる。質問「Q1 時事問題は楽しかった」に対しては、良い印象を持つ学生は 70%という結果で、「どちらかといえばあてはまる」と答えた学生を加えると 全員が時事英語問題を扱った授業内容には好意的な結果であった。 図1 質問「Q1 時事英語は楽しかった」(N=23、平均値3.7)

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図2では、質問「Q2 時事問題から英字新聞が読めるようになった」に対する 学生の結果である。全体として65%の学生は肯定的な回答となっており、英字 新聞を読むことができるようになったと感じている。他方、「あてはまらな い」と答えた学生は0%であるが、35%の学生が否定的な回答になっているこ とを見逃してはならない。 図2 質問「Q2 時事問題から英字新聞が読めるようになった」(N=23、平均値2.8) 図3は、学生がこれまでに英字新聞を読んだ経験を尋ねた結果である。質問 「Q3 この授業を受けるまで英字新聞を読んだ事がなかった」に対して、66%の 学生はこれまでに英字新聞を読んだことがなかったと回答している。 図3 質問「Q3 この授業を受けるまで英字新聞を読んだ事がなかった」(N=23、平均値3.1) 図4は、質問「Q4 時事英語から英語学習意欲の向上につながった」という 学生の学習意欲の変化に関連した質問である。クラス全体では、78%の学生が 肯定的な答えであった。一方で、学習意欲にあまり影響はなかったという回答

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は22%であった。 図4 質問「Q4 時事英語から英語学習意欲の向上につながった」(N=23、平均値3.1) また、質問「Q5 時事英語から新聞や TV ニュースに関心が向くようになっ た」に対して、92%の学生が、時事英語ニュースをきっかけにマスメディアを 通じた報道やニュースに関心が向くようになったと答えている。 図5 質問「Q5 時事英語から新聞や TV ニュースに関心が向くようになった」(N=23、平均値3.1) 図6は、時事英語ニュースを読む事で、学生が自分自身の英語力に自信がつ いたかを感じるかどうかの意識調査である。質問「Q6 時事英語を読む事で英 語力に自信がついた」に対する回答が示すように、74%の学生は英語力への自 信を感じていた。

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図6 質問「Q6 時事英語を読む事で英語力に自信がついた」(N=23、平均値2.8) 図7は、質問「Q7 授業外でも英字新聞を読むようになった」に対する結果を 示し、学生が授業外でも英字新聞を読むようになったかどうかに関しては、 70%の学生は否定的な答えであった。しかしながら、30%の学生は少なくとも 英字新聞を読むようになったと肯定的に回答している。 図7 質問「Q7 授業外でも英字新聞を読むようになった」(N=23、平均値1.9) 4.3 受講学生の自由記述からの考察 英語ニュースなどの時事英語や授業に対する意見と感想を尋ねる自由記述欄 のコメントは、表1が提示している。学生らは、社会問題や経済問題の今を時 事英語ニュースで読み取る授業を受けてきて、「これをきっかけに新聞やテレ ビのニュースにも興味を持ちました」、「日常生活からニュースを意識してみる ようになりました」、「やっはり生の英語に触れることがとても大事だと再認識 した(原文ママ)」、「授業日は朝ネットや新聞でニュースを読むようになりま

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した(原文ママ)」など、学生の意見が挙げられていた。一方では、就職活動 と重なる時期でもあり、「就活で時事問題は大事だし(原文ママ)」、「就職活動 に際して日本経済新聞を読み始めたんですが、その日の朝に読んだニュースが テストに出たりと、モチベーションにつながりました(原文ママ)」といった 学生の意見が記入されていた。 コメント ◦ 時事問題は日本で起こっていることなのに、わからなかったり、わかって いるけど名前が出てこなかったりしたのをみんなで話し合えてよかったで す。就活で時事問題は大事だし、これをきっかけに新聞やテレビのニュー スにも興味を持ちました。 ◦ 授業で時事問題が出てくるので日常生活からニュースを意識してみるよう になりました。非常に良いプログラムだと思います。 ◦ 英語を勉強するときは、やっはり生の英語に触れることがとても大事だと 再認識した。最初は優しい記事でもいいので英字新聞を読むことを進めた い。(原文ママ) ◦ 最近の時事問題を扱っていてタイムリーな話題に触れることができました。 自分はあまりニュースなども読むこともないので自分にとっては難しい問 題が多く、グループの人に頼る形になってしまいました。最後の最後まで 頼ってしまってとても申し訳ないです。自分のようにニュースを見たい学 生にもとても勉強になります。授業日は朝ネットや新聞でニュースを読む ようになりました。 ◦ニュースを全く見ないので役立ちました。 ◦ 理系の人間は時事に疎いことが多く、お互いの弱点を補い、遠慮なく相手 を頼ることにつながった。 ◦スポーツや芸能はよくわからなかった。 ◦ この授業が楽しみでした。就職活動に際して日本経済新聞を読み始めたん ですが、その日の朝に読んだニュースがテストに出たりと、モチベーショ ンにつながりました。 ◦ 出欠で落とし穴に落ちた哀れな生徒ですが、講義を受ける結果となってあ る意味良かったです。 表1 時事問題に関する学生の自由記述 (コメントは原文ママ記述) 注:下線部は筆者が追記

5.まとめと今後の課題

3・4年生以上の再履修英語授業の目標は、英語基礎力の習得というリメディ

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アル教育の位置づけとなる一方で、卒業に向けた必修単位の修得を主目的とす る受講生が多くいることは否定できない。学生たちは、入学時から英語学習や 授業で学ぶことへの動機づけが改善されない状態が続いてきた可能性も高く、 どのようにして学生たちの授業出席を継続させていくかも重要な課題であった。 さらには、学生たちの能動的な授業への参加を促進していくことも欠くことが できない指導課題であった。 本授業実践では、上級学年としての専門課程や就職活動といった身近な経験 が、背景知識として内容理解を助長している点が学生の自由記述から推察でき る。また、最新の英語ニュースやどこかで見聞きした話題性のある内容を英語 で読む楽しさが、時事英語ニュースを活用することで得られたこともアンケー ト結果や自由記述からわかった。そして、学生たちにとって身近な話題を取り 扱うことは、普段の学生生活における情報収集や英語時事ニュースに意識を向 かわせ、英語学習へ肯定的な連鎖反応の可能性が見られたこともアンケート調 査結果から提示された。 英語が苦手だから難しい題材には取り組めないという状態で立ち止まるので はなく、英語学習の足場を作りながら、具体的で身近な話題性のあるテーマを 時事英語ニュースで提供し、学生相互の意見を協働させて、英語に触れていく 活動の可能性をさらに検証していく必要がある。ただし、本研究結果は、研究 対象者数を考えると、一般化することはできない。今後は、基礎学力の補習授 業という観点において、入学前後のリメディアル授業実施だけでなく、上級学 年での学生の履修状況や修得科目に照らし合わせ、卒業に向けたリメディアル 教育のあり方と入学段階から切れ目ない支援体制を検証していくことも重要に なってくる。 (本論文は2015年11月28日に行われた日本リメディアル教育学会 第4回関東甲 信支部大会での発表に、加筆・修正したものである。)

引用・参考文献

上西幸治(1997)「英語教育における英字新聞導入に関する研究」『中国地区英

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語教育学会研究紀要』28, p.41-48. 大島寿美子(2009)「メディア英語教育におけるメディアリテラシー教材の検 討」『北星学園大学文学部北星論集』441: p.85-92. 尾田智彦(2019)「ビジネス英語の授業における英語ニュースの活用―学習指 導要領の改訂を踏まえた教育実践の検証」『札幌大学経済・経営学会 経済 と経営』49: p.31-49. 勝呂譲(2004)「英字新聞で学ぶ学生たちアンケートから」『沼津工業高等専門 学校研究報告』 38: p.151-161. 清田洋一(2010)「リメディアル教育における自尊感情と英語学習」『リメディ アル教育研究』5(1): p. 37-43. 中林真佐男(2000)「時事英語研究の再考」『関西外国語大学教育研究報告』1: p.31-48. 中村太一(2019)「英語学習者の「自律性」を促すためのひとつの試みについ て」『専修人文論集』104: p.167-194. 藤田恵里子(2019)「大学リメディアル英語クラスの文法指導における答え合 わせの方法の比較」『リメディアル教育研究』13: p.31-42. 牧野眞貴(2016)「英語リメディアル授業におけるスピーキング指導と自己効 力感の関係についての一考察」『関西英語教育学会紀要』39: p. 1-15. 松浦明(2008)「大学英語教材としての英字新聞」 『法政大学小金井論集』5: p.155-161. 文部科学省(2014)報道発表『学生の中途退学や休学等の状況について』 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/10/_icsFiles/afieldfile/2014/10/08/1352425_01. pdf(2019年6月7日アクセス) ―― (2016)『平成27 年度の大学における教育内容等の改革状況について』 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigaku/04052801/1398426.htm(2019 年 5 月 17日アクセス) 横島菜穂子(2001)「中東和平についての時事英語教授法」『研究紀要』25: p.79-101.

参照

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