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非友好的行動を示す友人に対する日英中3カ国大学生の態度比較

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Kobe Shoin Women’s University Repository

Title

非友好的行動を示す友人に対する日英中 3 カ国大学生の態 度比較

A Cross—cultural Study of the Attitudes toward Unfriendly Behaviors— Cases of Japanese , British and Chinese College Students —

Author(s)

藤本 浩一(FUJIMOTO Koichi) 金綱 知征(KANETUNA Tomoyuki) 許 英淑(XU Yingshu)

Citation 研究紀要(SHOIN REVIEW),第 46 号:41-67

Issue Date 2005

Resource Type Bulletin Paper / 紀要論文

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Right

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非 友 好 的行 動 を示 す友 人 に対 す る

日英 中3力 国大 学 生 の態 度 比 較

征*

淑**

問題 と目的

1.異 文 化 の 面 白 さ 旅 行 や 留 学 で 外 国 に滞 在 す る と き に、 「日本 」を た だ持 ち 込 む の で は な く、 そ の 国 に染 ま り、 一 時 的 に もそ の 国 の 人 に な りき っ て み る と、 い つ も と違 う 自分 を見 出 し、 別 の 自分 を演 じる面 白 さ に気 づ くこ とが あ る。 異 文 化 の 面 白 さ とは 、 従 来 の 自分 の 常 識 とは 少 しば か り違 う行 動 パ タ ー ン を実 際 に体 験 す る こ と に よ り、 自分 の 内 側 に ズ レ を感 じて い く とこ ろ に あ る だ ろ う。 英 国 に10年 滞 在 して 帰 国 した 第2著 者 は 、 建 物 の 戸 口 で 後 に 続 く人 の た め に ドア を開 け て ジ ッ と待 っ て い て も誰 もお礼 を言 っ て くれ な い こ と を 「楽 し ん で」 い る 。 2.国 際 比 較 研 究 の 目的 近 年 、 比 較 文 化 研 究 が 盛 ん に な る につ れ て 、 「文 化 心 理 学 」 と い う呼 称 が 定 着 しつ つ あ り(Matsumoto,2000な ど)、 本 研 究 で も異 文 化 比 較 が 行 わ れ た 。 そ の 目的 は、 どの 国 民 が 優 れ て い る か を議 論 す る こ とで は な い 。 何 故 な ら比 較 す る基 準 そ の もの が 特 定 の 文 化 に依 存 し、 相 対 的 な価 値 観 に よ る か らで あ る 。 つ ま り、 「日本 人 は西 洋 人 に 比 べ て 論 理 的 で な い」 と い う時 に は 、論 理 を 良 し と 串ロ ン ドン大 学 ゴ ール ドス ミス 校研 究 助 手 榊北 京 外 国 語大 学 助 教授、本 学 助 教授

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す る西 洋 的価 値 観 に従 っ て い る 。価 値 観 が 相 対 的 で あ る こ とに気 づ き、 他 の価 値 観 を参 考 に して 、 そ れ を う ま く取 り入 れ る こ とが で きれ ば 、 まず は文 化 比 較 研 究 の 意 義 が あ る とい え る。 心 理 学 は 人 間行 動 の 仕 組 み を解 き明 か そ う と して 理 論 を構 築 して きた が 、 普 遍 性 を 目指 した そ れ らの理 論 が 、 文 化 に 依 存 して い る こ とが 近 年 指 摘 さ れ て い る 。例 え ば ピ ア ジ ェの 認 知 発 達 段 階説 で は 、11,12歳 ご ろ に な る と形 式 的 操 作 期 に至 る と され るが 、 これ は 西 洋 型 社 会 で の み 実 現 さ れ る こ とで 、 未 開 社 会 で は 見 ら れ な い 。 逆 に海 洋 民族 の 子 ど もた ちが 描 く魚 の 絵 は 、 私 達 の描 く絵 よ り も は る か に現 実 味 を帯 び て い る。 そ れ ぞ れ の文 化 で 必 要 な能 力 が 発 達 す る と い え る。 西 洋 の 中 で も食 い違 い が 見 られ る 。 加 藤(2000)に よれ ば 、 イ ギ リス 経 験 論 を母 体 と して 発 展 した ア メ リカ心 理 学 に対 して 、 大 陸 の 合 理 論 を ル ー ツ とす る フ ラ ンス 語 圏 で は 、 「現 象 世 界 の 背 後 にtruthの世 界 を想 定 し、 日常 的 、 現 実 的 な世 界 よ りもそ ち らの ほ う に 強 い リ ア リ テ ィ を感 じ よ う とす る思 考 法 が 顕 著 で 、 イ ギ リス の 経 験 重 視 、 感 覚 重 視 の 思 考 法 と 区別 さ れ る」。 ピ ア ジ ェ の 理 論 は ア メ リカ心 理 学 に な か な か 受 け 入 れ ら れ な か っ た の は 文 化 的 思 想 的 背 景 の 違 い に よ る と彼 は 考 察 して い る。 コ ー ル バ ー グ は葛 藤 場 面 で の 解 決 策 を 尋 ね る方 法 で 道 徳 性 の 発 達 段 階 を設 定 した が 、 以 前 に筆 者 が 大 学 受 講 生 に実 施 した と き に、 相 当数 の 学 生 が案 外 「低 い」 水 準 に と ど ま り、 解 釈 に困 っ た こ とが あ っ た が 、 こ れ も文 化 的 な差 異 で あ る こ とが 明 らか に な っ た 。東(1994)は コ ー ル バ ー グ尺 度 と文 化 に つ い て、 「ハ イ ン ツの 盗 み の話 で 、 ハ イ ン ツが 絶 望 的 に な った と い う こ と以 外 、 日本 人 に と っ て 肝 要 な主 人公 の 気 持 ち に は ほ とん ど言 及 して い な い 。 彼 の 意 図 は 課 題 を法 か 生 命 か とい う問題 と し、 ど ち らが 大 切 か とい う抽 象 的水 準 で の 知 的 判 断 を求 め た の だが 、 日本 人 は そ う しな い で 、 現 実 的 にハ イ ンツ の 置 か れ た 場 面 で よ り よい 解 決 が あ り う る の で は な い か とい う捉 え 方 を した の で あ る」 と述 べ て い る。 波 多 野他(1997)は 、 「日本 人 に よ る成 功 した研 究 は 、 日本 に特 有 な い し は 日本 で 観 察 しや す い 現 象 の 分 析 に基 づ く研 究 や 、 心 の 理 論 化 に 日本 的 な 見 方 、 考 え方 とで もい うべ き もの を持 ち 込 む こ と に よ っ て 、 欧 米 の 学 者 が 持 つ 無 意 識 42

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の 欧 米 中心 主 義 的 な偏 りを是 正 す る とい っ た研 究 で あ る。 例 え ば 日本 語 の 獲 得 や 、 知 識 が 共 同 作 業 に よ っ て 構 築 され る とか 。」 と述 べ た。 西 洋 の 心 理 学 を無 条 件 に 普 遍 的 で あ る と して受 け入 れ るの で は な く、 日本 的 な ヒネ リ を加 え る こ とが 今 後 の 日本 の心 理 学 研 究 の課 題 で あ ろ う。 文 化 に よ り理 念 や 価 値 観 が 相 対 的 で あ る こ と を示 す こ とが文 化 比 較 の差 し当 た りの 目 的 で あ る が 、 そ の先 に は 文 化 の 違 い を超 え て な お通 文 化 的 で 普 遍 的 な 人 間 の 姿 が 明 らか に な る可 能 性 も あ る。 本 研 究 で は 国 別 の 反応 の 違 い に 注 目 し た が 、 人 や環 境 へ の 関 わ り方 の 人 間 と して の 同一 性 を議 論 す る こ とが重 要 な 仕 事 で あ る こ とは 言 う まで もな い 。 3.国 際 比 較 研 究 の 枠 組 み ① 集 団 主 義 と個 人 主 義 個 の 発 達 した 西 洋 と比 べ て 、 ア ジ ア 諸 国 の一 員 で あ る 日本 は集 団主 義 とい わ れ て き た(Tdandis,1995)。 しか し、 高 野 他(1997)は 、 個 人 を 集 団 に 従 属 さ せ る集 団主 義 か 個 を優 先 させ る個 人 主 義 か で二 分 法 を行 い 、 従 来 の 比 較 研 究 を 丹 念 に調 べ た と ころ 、 国 を個 人 主 義 指 標 で 序 列 化 して も個 人 は ま た 別 で あ り、 日米 差 が な い ど こ ろ か 、 ア メ リ カ の 大 学 生 の 方 が か え っ て集 団主 義 的 な傾 向 を 示 した調 査 結 果 も存 在 す る と した 。 そ して 日本 論 の も と に な っ た 『菊 と刀 』 の 著 者Benedictが 一 度 も 日本 を訪 れ ず に書 い た 点 に 注 目 しつ つ 、通 説 は皮 相 な 観 察 に基 づ く過 度 の 一般 化 で あ る と結 論 づ け た 。 そ の 背 景 に 、 因果 認 識 に お い て 状 況 の 影 響 力 を過 小 評 価 して 、 そ の 人 物 の 属 性 に 原 因 を求 め よ う とす る 「基 本 的 帰 属 錯 誤 」 を指 摘 した 。 国民 の 間 の 差 異 は人 種 や 遺 伝 な どの 基 本 的 な 原 因 に 帰 属 され るの で は な く、 生 育 環 境 の 仕 業 で あ る と言 え る 。 ② 相 互 独 立 的 自己観 と相 互 協 調 的 自己 観 集 団 主 義 ・個 人 主 義 とい う議 論 の 多 い こ とば の 代 わ りに、 マ ー カ ス と北 山 ら は 、文 化 にお い て 歴 史 的 に形 成 さ れ社 会 的 に 共 有 さ れ る 文 化 的 自己 観 を提 唱 し た(柏 木 他1997)。 彼 らは 過 去 の 研 究 結 果 を ま とめ て 、 欧 米 文 化 は相 互 独 立 的 自己観 、 東 洋 文 化 は相 互 協 調 的 自己 観 と呼 ん だ 。 前 者 は 自己 を他 人 や 周 りか ら 切 り離 さ れ 区別 され た実 体 とみ な し、 後 者 は 自己 を他 人 や 周 り と結 び つ い た 関 係 志 向 的 実 体 とみ なす 自己 観 で あ る。 こ の 二 分 法 が 現 在 の比 較 文 化 心 理 学 の研

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究 で よ く受 け 入 れ られ 、 使 用 され て い る 。 ③ 古 代 思 想 と個 人 の 認 知 の水 準 Nisbett(2003)は 上 記 の 文 化 的 自己 観 を認 め つ つ 、 東 西 の 違 い を古 代 中 国 と 古 代 ギ リ シ ャ ・ロー マ の 思 想 に 由来 す る と考 察 して い る。 そ して 高 次 の思 想 の み な らず 、 具 体 物 の 単 純 な分 類 作 業 の よ う な認 知 課 題 にお い て も、 西 洋 人 と東 洋 人 の 違 いが 見 られ る こ とを 示 した。 ④ 発 達 的 視 点 日本 人 の 西 洋 化 を発 達 的視 点 か ら見 た 高 田(1999)は 、 質 問 紙 と横 断 的 資 料 に よ り、 相 互 協 調 性 が 青 年 期 以 降 に相 互 独 立 性 を凌 ぐ傾 向 に あ り、 成 人 期 に か け て上 昇 す る こ と を示 した。 何 歳 頃 か ら違 い が 生 じる か に つ い て 、佐 藤(2001)は 図 版 テ ス ト成 績 の 日米 比 較 を行 い 、5歳 前 後 の 幼 児 期 か らあ る程 度 認 知 的 な 差 異 が 生 じて い る こ と を 明 らか に した。 日本 人 幼 児 は 、感 情 を重 視 す る態 度 、 自己 と他 者 の心 理 的 距 離 の 近 さ、状 況 主 義 と役 割 志 向 の 芽 生 えが 見 られ 、 他 方 で 、 イ ギ リ ス 人 幼 児 に は 、 客 観 的 な事 実 を重 視 す る 態 度 、 自己 と他 者 の 間 に一 線 を画 す る 態 度 、 そ して 、 パ ー ソ ナ リ テ ィ の場 面 を超 え た 一 貫 性 の 芽 生 えが 見 られ た 。 文 化 的 な 差 異 は 、大 人 の 思 考 や 習 慣 の み な らず 、 幼 児 の 認 知 に ま で 及 ん で い る こ とが わ か る。 4.本 研 究 の 目的 東 西 文 化 の 違 い が 見 られ や す い と思 わ れ る対 人 関係 に焦 点 を あ て て 、 比 較 的 重 要 な他 者 で あ る友 達 の 不 都 合 な 行 動 に 直面 した時 の 、 認 知 的 態 度 に 文 化 の差 が あ る と仮 定 した。 西 洋 と東 洋 とい う軸 と、 東 ア ジ ア 内 の 比 較 を意 図 して 、 英 国 、 日本 、 中 国 の 各 大 学 生 に つ い て 調 べ た 。 大 学 生 は文 化 的背 景 を 十分 に受 け 継 い で い る と考 え られ る 。 高 田(2002)は 相 互 協 調 的 自己 観 の発 達 過 程 につ い て 調 べ た と ころ 、 青 年 中 期 以 降 、 社 会 的比 較 に よ り相 互協 調 性 な ど の 日本 的 自 己 の 特 質 が 形 成 さ れ る こ と を 明 らか に して い る。 しか し なが ら本 研 究 の 対 象 者 で あ る百 名 た らず の 大 学 生 で は 、 必 ず し も各 国 の母 集 団 を代 表 して い る と は言 え な い。 そ こで 本 結 果 に お い て は 誤 解 を避 け る た め に、 被 験 者 につ い て(日) 群 、(英)群 、(中)群 とい う書 き方 を した 。 44

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1.調 査 対 象 者 (英)2003年3月 か ら4月 に か け て 、 ロ ン ドン大 学 の カ レ ッ ジ 生131名 に調 査 した 。 そ の うち 英 国 籍 学 生 の 男 子30名 女 子67名 、計97名 。 (日)2003年10月 。 兵 庫 県 の 共 学 私 立 大 学 生 男 子29名 女 子61名 、 計90名 。 (中)2004年3月 実 施 。 北 京 外 国 語 大 学 学 生 、男 女 計104名 。 男 女 比 は ほ ぼ 均 等 で あ っ た 。 た だ し3力 国 被 験 者 と も質 問 項 目 に よ り有 効 回 答 者 数 は そ れ ぞ れ 異 な る(表1に 記 載 した)。 2.手 続 き (日)群 に お い て は 、 授 業 中 に教 員 が 質 問 紙 を配 布 し、 質 問 紙 法 を集 団 に て 実 施 し た。(英)群 で は、 授 業 後 に 集 団 で 実 施 し た り、 個 別 に依 頼 して ロ ビ ー で 回答 して も ら っ た り した 。(中)群 で は 質 問 紙 を 持 ち帰 っ て も らい 、 後 日 回 収 した 。 な お 、(英)に つ い て は個 々 に 若 干 の 謝 礼 を提 供 し た 。 所 要 時 間 は25 分 程 度 で あ っ た。 3.質 問 紙 全7頁3部 構 成 と した 。 年 齢 ・学 年 ・性 別 ・学 部 学 科 ・(英 の み)国 籍 と イ ギ リス 居 住 年 数 を問 う欄 と、 回 答 要 領 の 説 明 記 述 の あ とに 、 第1部 と して表1 に示 し た10の 非 友 好 的 行 動 場 面 を設 け 、 第2部 に 自尊 心 尺 度 、 第3部 に は 「い じめ ・い じめ られ 」 体 験 を問 う項 目 を設 定 した 。 本 論 文 で は 第1部 の み を取 り 扱 っ た の で 、以 下 に第1部 の み につ い て 述 べ る。英 文 に つ い て はbacktranslation を行 い 、 中 国 語 文 につ い て は第3著 者 が 翻 訳 した 。 表1に 示 した とお り、 主 人 公 に対 して友 達 が 非 友 好 的行 動 を行 っ た10の 場 面 を設 定 し、 場 面 毎 に① 主 人 公 は そ の 友 達 の 行 動 で 傷 つ い た か 、 ② なぜ そ う思 う か 、 ③ そ の 友 達 は 悪 い か 、 ④ な ぜ そ う思 うか 、⑤ ∼⑧ そ の他 に つ い て 尋 ね た 。 ① と③ は5件 法 、 ② と④ は 自 由記 述 で 回 答 を求 め た 。 本 論 文 で は② と④ の 自 由 記 述 の み 取 り上 げ 、他 の 結 果 の 分 析 に つ い て は別 の 機 会 と した 。 な お主 人 公 男 女 の名 前 は 全 問 一 貫 して お り、日本 語 版 で は 「次 郎 」・「真 理 」、英 語 版 で 「Jim」・ 「Mary」、 中 国 語 版 で 「王 軍 」・「張 玲 」 で あ る。 友 達 に つ い て は 「健 」、 「Ken」、

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「李 強」、 「め ぐみ 」、 「Sally」、 「斉 麗 」 な ど と場 面 毎 に 変 化 させ た 。 主 人 公 と友 達 は同 性 同士 で あ り、異 性 関 係 の場 面 は 含 まれ て い ない 。 表1質 問 項 目 と有 効 回 答 者 数(英:日:中) L次 郎 は 友 達 の 一 夫 の 家 を約 束 の 時 間 に 訪 ね て 、 玄 関 の ベ ル を押 し た が 、 誰 も応 答 が な か っ た 。 次 郎 は、 一 夫 が そ の 時 に お 母 さ ん に 呼 ば れ て 駅 に 出 か け て い た こ と を 翌 日 に誰 か か ら聞 い た 。 91:90:102 2,次 郎 の 電 話 は友 達 の 健 太 に通 じ な か っ た 。 次 郎 は 、 健 太 が 彼 に 何 も言 わ ず に 引 っ 越 した こ と を 誰 か か ら 聞 い た 。 96:90:101 3.真 理 は 友 達 の 香 織 と学 食 で 一 緒 に お 昼 を す る は ず だ っ た 。 しか し 香 織 は 来 な か っ た 。 と い う の は 、香 織 の 講 義 が 終 わ る の が 遅 か っ た か ら だ。 95;89二100 4,真 理 は 大 学 を休 ん だ 次 の 日 に 、 約 束 通 り恵 子 に ノ ー トを借 り よ う と し た が 、 恵 子 は 別 の 友 達 に ノ ー トを貸 し て しま っ て い て 真 理 に貸 す こ とが で き な か っ た 。 93:90:100 5.次 郎 の 友 達 ら は彼 を誘 わ ず に遊 び に 出 か け て し ま っ た 。 次 郎 は最 近 成 績 が よ く、 彼 の 友 達 ら は彼 を ね た ん で い た の だ っ た 。 96:90:97 一 6.次 郎 は友 達 の 弘 志 と近 い う ち に 映 画 を見 に 行 く事 を 同 意 して い た が 、 そ れ が 実 現 す る前 に弘 志 の ガ ー ル フ レ ン ドが 弘 志 を説 き伏 せ て 既 に そ の 映 画 を 一 緒 に見 に行 っ て しま っ た こ とを 他 の 誰 か に 聞 い た 。 96:89:95 1 1 7.真 理 は友 達 の め ぐみ が 通 りの 向 こ う で バ ス 停 近 く に い る の を見 つ け て 手 を 振 っ た が 、 め ぐみ は 反 応 しな か っ た 。 真 理 は め ぐみ が 確 か に 自分 を ち ら と見 た と確 信 して い る の だ が 。 96:90:94 8.次 郎 は 友 達 の 洋 平 に会 う こ と に な っ て い た 。 しか し洋 平 の 車 は 渋 1滞 に 巻 き込 ま れ て 来 る事 が で き な か っ た 91:89:94 9.真 理 は 誕 生 パ ー テ ィ に友 達 の 亜 里 沙 を招 待 した 。 しか しパ ー テ ィ 当 日の 朝 に な っ て 、 亜 里 沙 は 何 の 理 由 も告 げ ず に突 然 行 け な い と言 っ て きた 。 真 理 は 亜 里 沙 が 、 同 じ時 刻 に 他 の パ ー テ ィ に招 待 さ れ て い る こ と を 他 の 誰 か か ら聞 い た 。 95:90:92 10、 真 理 は 女 友 達 同士 の 輪 に 入 っ た 時 に、 彼 女 ら は 急 に し ゃべ る の を 止 め た 。 最 近 真 理 は男 の 子 た ち に と て も人 気 が あ っ て 、 彼 女 た ち は そ れ を ね た ん で い た 。 94189:90 46

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結果 と考察

1.質 的 デ ー タ の 処 理 主 人 公 は 傷 つ い た か 、 友 達 は悪 い か の判 断 に対 して 、 「なぜ そ う思 うか 」 と 尋 ね て得 られ た 自由記 述 を ま とめ て 各 質 問 項 目別 に個 人 ご と に 拾 い 上 げ 、KJ 法 に よ り著 者 が 反 応 カ テ ゴ リ ー を作 成 し た 。 カテ ゴ リ ー は場 面 毎 に 異 な っ た 。 次 に 、設 定 され た カ テ ゴ リー に従 っ て 、 各 被 験 者 の 反 応 を分 類 した 。 客 観 性 を 得 る た め に 、 著 者 の 他 に心 理 学 専 攻 の大 学 院生3名 ず つ が 分 類 作 業 を行 い 、 著 者 と最 低1名 の 大 学 院生 の 判 断 が 合 致 して い る か 、 ま た は著 者 以 外 の 大 学 院 生 3名 の判 断 が 全 て 一 致 して い る と き に限 っ て そ の 分 類 判 断 を採 用 した 。 結 果 を 反 応 カ テ ゴ リー と と もに 図1∼10中 に示 した 。 2.質 問項 目別 の3力 国 の 比 較 各 反 応 カ テ ゴ リ ー で反 応 の 有 無 ×3群 の ク ロ ス 表 に して カ イニ 乗 検 定 を行 い 、 分 布 の差 が 有 意 で あ っ た カテ ゴ リー につ い て さ ら に群 ご と に残 差 分 析 を行 っ た 。 有 意 差 が あ った 箇 所 の み を表2に 示 し、 以 下 にそ れ ら につ い て記 述 した 。 〈問1母 に駅 に 呼 ば れ て 〉 図1間1の 結 果

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表2反 応 カ テ ゴ リ ー 別3群 間 分 布 の カ イ ニ 乗 検 定 確 率 と残 差 分 析 結 果(有 意 差 の 箇 所 を 矢 印 で 示 し た) カ イニ乗 の 有 意性 確 率 零p<.05,宰 ホp<,01,桝p<.001↓ は少 ない 傾 向 を示 す 一1英 国1日 ホ1中 国 Q1母 に呼 ばれて駅 に行 ってい た(典 型 反応:事 前連 絡な し) ● 母 第 一 ↑ ↓ ● ●● 1 ↓ 約束違 反 ↑ 約束違 反 ↑ ,■ 1 '餌硯 述・糀 な し1 一一 一 一一一一 Q2電 睡 毒寒 壷告げ ずに 引っ岨 した 佛 塑 辰応:友 三臣心 らば知 らせ るべ き) 凸山 拒否 の表 明 ↑ ↓ `.. ↓ な んらかの事 情 ↑ 昏 ■ 多 忙 ・失 念 ↑ ↓ 1■■ 拒 否 され感 ↑ 一 ↓ Q3撃 食 ラ ンチに講軸 延長 で遅れ る{職 型 辰応:や む を押 ない) 嘔 ■ 不安 にな ってい たはず1 」 , ↓ 勒 里遁 反 † ●■ ↓ 知 らせ る べ き ↑ Q4講 義 を休 んで ノー トを佃 りよ うと した 与別 人に控 しπ しま ってい た(脾 型:的 迎 遣癒1 ■ 」・ 1 利 己的 ・不 誠実 ↑ 嘔■■ 後で借 りれ ば よい ↑ ↓ 唱■ 忘 れ た ・故 意 じ ゃ な い ↑ 1 05砿 順 が良 いこ とを妬 んで遊び に誘 わなか った 〔典 型1仲 間 はず れ/蛾 拓 は悪 い) 一`一 .一 一 一 ねた む気持 ちをあ る程 度 許容 ↑ な,, 友 の成功 を喜 ぶべ き ↑ ↓ 一 歴.層 一 一 襲 盟 拙 爬 ・慧 し い 言 ↓ ■ 彼 らは魁蛆 しろ1 ■, ↓ 成績 と無関係 ↑ ■ 一 予 と佑 っ ぽ い ・無 礼 ・卑 怯 可 iQ6約 束 してい た映画 にGFと 先 に行 って しまっ た(典 型:GF優 先 は仕方 な い) 1唱 ゜ 一 言 謝 る べ き ↑ 暉 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン不 足 ↑ 一 5.咽 八方 蔓人 ・窟志が 珊い1 ■●● 先 約 優 先 ・約 吏 癌 展 ・う そ つ 圭1 . ⊇ IQ7バ ス 停 に 手 を 振 っ た が 応 答 が な か っ た(典 型1気 づ か ず ・見 えず ・目 が 悪 い} ■ ● ● ↓ 気 づ かなか った と納得 させる ↑ 一 , 確 信 し て い た の な ら 傷 つ く ↑ ↓   暉・暫 無 視 さ れ た ・壇 しい ・置 き去 り ↑ ↓ 一 i響 も し気づ いて いた ら悪 い ↑一 4 ‡凸 ↓ 悪 い † Q8交 通渋滞 で待 ち合 わせ に遅 れ た(典 型:責 任 な し ・不 可抗 力) i (待 た さ れ た)し ●・ L 予 測 して早 め に行動 すべ き 肯一一 ● ミ 1 心 配 ・不 安 に な る ↑ i 1 連 絡必 要 ↑ 09蹴 一 一生 パ ー テ ィ を ドタ キ ャ ン し 、 他 の パ ー テ ィに 行 呪}止 傭 切 り ・黙 把} →響 一 ↓ よ り1宜饗 ・響嚇 が 南 っ ム1土ぜ ↑ ,● 寂 しい ・悲 し い ↑ ↓ 引曇 理 由説 明亦足, ↓ ■`■ ↓ も っ と 事 前 に 雪 一 ↓ 010男 の 子 に も て る の を 嫉 妬 され 、 撹 理 の 話 の 翰 に 入 れ ず{興 型:轍 柘 姑 翼 い 、 子 ど も,ぽ い} 羽「` ↓ 一 暗妬 を高 馴 ≒麿 肺喜 電 ●1, ↓ マ リ は 悪 くな い ↑ ■曇引 寂 し い1疑 惑 ・喪 失 ↑ ↓ 響¶ψ 友達 な ら喜ぶべ き1 ↓ ↓ ●■噛 い じ め ・仲 澗 タHし蹄 靖 幽 い 背 助1 い じめ ・仲 間外 れ等 冷 たい行動 ↓ ● ■ ● 不 当 ・理 不 尽 ・理 解 不 能 ↓ 一 48

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3群 と も事 前 連 絡 な し(す べ き)、 とい う答 え が 最 も多 か っ た が 、 第 二 、 第 三 の答 え と な る と、3群 問 で い く らか の 差 が あ っ た。 「母 第 一 」 の 傾 向 が(英) 群 に多 く、(日)群 に少 な か っ た。 また 、(日)・(中)群 に 「約 束 違 反 」 と答 え た者 が 多 く、(日)群 で は 「事 後 連 絡 な し」 を指 摘 す る 回答 が 多 か っ た。 図1で は、(英)群 で 「母 第 一 」 が 多 く見 られ 、 個 々 の 回 答 で は 『母 に言 わ れ た ら仕 方 が な い』、"motherpriority"な どが あ っ た。 東 洋 で は 家 族 との つ なが りが 深 く、 老 親 を大 切 にす る こ とは 日本 や 中 国 な ど東 洋 的 伝 統 で あ る はず だが 、 そ の一 方 で 身 内 よ り も他 人 に気 を遣 う傾 向 が あ る。 特 に 日本 に お い て は、 私 的 な家 庭 事 情 よ り も公 的 な 仕 事 を優 先 す る傾 向 が あ り、 中 東 で は 家 族 第 一 で 、他 国 に 出稼 ぎ に来 て い て も家 族 が病 気 と な れ ば 帰 国 す る の が 当 然 と い う考 え方 が あ る こ と(内 藤,1994)な ど を考 慮 す る と、 公 的 事 情 優 先 は 東 ア ジ ア 特 有 の 傾 向 な の か も知 れ な い 。 そ れ に対 して イ ギ リス で は老 人 を大 切 に しな け れ ば な ら な い とい うル ー ル を 身 内 と他 者 の 区 別 な く当 て は め よ う とす る か ら とい う1つ の 解 釈 が可 能 で あ る 。 ま た 、 イ ギ リ ス の青 年 は大 学 に 進 学 す る と親 と は独 立 に 生 活 す る の で 、 か え っ て 親 を大 切 に考 え る 気 持 ちが 出 て くる と も言 え よ う。 恒 吉 ら(1997)は 、 中 国 の 育 児 書 を調 べ て 、 中 国 の 子 育 て の 目標 が 、 敬 老 や 品 徳 の重 視 な ど の伝 統 文 化 を残 しつ つ 、 家 族 主 義 の弊 害 な どは 人 間 の不 変 愛 に 転 換 させ よ う とす る精 神 主 義 を め ざす と述 べ て い る 。 「母 第 一 」 が(中)群 お よ び(日)群 で 少 な か っ た背 景 に は、 親 を大 事 に す る 伝 統 的 価 値 観 が現 在 で は 薄 れつ つ あ る こ と も一 因 か も知 れ な い。 (日)・(中)群 は 「約 束 違 反 」 や 、(日)群 で 「事 後 連 絡 が な い」 こ と を指 摘 す る者 が(英)群 に 比 べ て 多 か っ た 。 身 内 よ り も他 者 の気 持 ち を 重視 した傾 向 で あ ろ う。 特 に(中)群 で は 以 下 の 質 問 項 目で も約 束 の重 要 性 を指 摘 す る 回 答 例 が 比 較 的 多 か っ た の で 後 述 す る。

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〈問2電 話 番 号 を告 げず に 引 っ越 し した 〉 図2間2の 結 果 3群 と も に代 表 的 な 答 え は、 「直 接 連 絡 す べ き」 と 「友 達 な らば」 そ ん な こ とは す べ きで ない 、 で あ るが 、3、4番 目 に 多 い 答 え で 各 群 の 違 い が 示 され た 。 (英)群 で は友 達 に電 話 番 号 を告 げ ず に引 っ 越 した こ と 自体 が 友 人 関係 解 消 の 意 志 を 明確 に した相 手 の 「拒 否 の表 明 」 と と ら え る もの が 比 較 的 多 く、 そ の 傾 向 が 少 ない(日)群 と対 照 的 で あ っ た。(日)群 は 「な ん らか の 事 情 」 が あ っ た の で は 、 とす る答 え が 多 か っ た 。塘 ら(1998)は 、 日英 小 学校 国 語 教 科 書212 物 語 を分 析 した と こ ろ 、 主 人 公 が 外 的 刺 激 に よ っ て不 利 益 を与 え られ る場 面 で 、 他 者 で あ る外 的 刺 激 が 意 図 的 に 阻止 した り対 立 した りす る と認 識 す る割 合 は イ ギ リス に比 べ て 日本 の 方 が 少 なか っ た。 こ こで も(日)群 は対 人 的 な トラ ブ ル 場 面 にお い て 、 で きれ ば 対 立 事 態 を直 視 した くな い とい う 回避 的 な 傾 向 が生 じ て い た と考 え ら れ る 。(日)群 は 「拒 否 され 感 」 を あ げ て お り、 直 接 的 に相 手 を非 難 せ ず に 自分 の被 害 感 情 を訴 え る と こ ろ が 日本 的対 処 の仕 方 とい え よ う。 (中)群 に お い て 「拒 否 され 感 」 が 少 な く、 同 じ東 ア ジ ア で も様 子 が 異 な っ て い る 。 (英)群 で は 「多 忙 ・失 念 」 が 多 く、 妥 当 な 理 由 を つ け て許 す 傾 向 が 見 られ 50

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た が 、(日)群 で は 少 な か っ た 。 〈問3学 食 ラ ンチ が 講 義 で遅 れ る 〉 図3問3の 結 果 「止 む を得 な い」 とい う反 応 が3群 と も一 般 的 で あ る 。(日)群 で は 「不 安 に な っ て い た はず 」 とい う反 応 が 多 か っ た が 、 こ こ で も(中)群 で は こ う し た 共 感 的 な反 応 が 他 の2群 に比 べ て 極 め て 少 な く、 か わ りに 「約 束 違 反 」 とい う 答 え が 顕 著 だ っ た 。 ま た 、(英)群 で は 「知 らせ る べ き」 や 「約 束 違 反」 とい う答 えが 少 な く、(日)・(中)群 と対 照 的 で あ っ た。(英)群 は こ の場 面 で は 正 当 な理 由 が あ れ ば非 要 求 的 で あ る こ とが 目立 ち 、(日)群 は理 由 は わ か っ て も や や感 傷 的、(中)群 は あ くま で約 束 に こ だ わ る姿 勢 が 見 られ た 。

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〈問4ノ ー ト を借 り る 〉 図4問4の 結 果 3群 と も 「約 束 違 反」 が も っ と も多 か っ た が 、(英 〉 群 で は 「後 で 借 りれ ば よ い」 や 「忘 れ た ・故 意 じ ゃ ない 」 とい う反 応 が 多 か っ た 。 ま た 、(中)群 で は 「利 己 的 ・不 誠 実 」 が 他 群 と比 べ て 目だ っ て い た 。 以 上 の 事 柄 か ら、 通 常 は 許 し難 い こ とだ が 、(英)群 で は 具 体 的 な 問 題 解 決 法 や な ん とか 納 得 で き そ う な 理屈 が あ れ ば そ れ で 済 ま そ う とす る 問題 解 決 型 な い し現 実 主 義 的 な態 度 が 見 られ 、 反 面 、(中)群 で は不 実 な友 へ の非 難 や こ だ わ りが 示 され た。 少 数 なが ら 「断 り きれ ず に」 とい う反 応 が あ り、(日)群 独 特 の傾 向 で あ る 。 自分 の ノ ー トを 自分 の意 志 で 貸 す の だ か ら、 この よ うな 発 想 は 他 の 群 で は 考 え られ な い で あ ろ うが 、貸 す 約 束 を した 相 手 との 規 範 意 識 が あ りなが ら、 別 の 場 面 で 新 た に 目の 前 に現 れ た 人 に気 を遣 っ て 貸 し与 え る と い うわ け で あ る 。 相 互 協 調 性 が 出 会 う人 ご と に機 能 し、 一 貫 した 規 範 よ りもそ の場 そ の 場 に応 じ て相 手 の 気 持 ち を優 先 させ る と言 え る 。 52

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〈問5友 達 が 遊 び に 出 か け た 〉 図5問5の 結 果 図5か らは 、 「嫉 妬 は悪 い 」 とい う規 範 意 識 が3群 共 通 に第 一 に見 られ 、 特 に(中)群 で は 「子 ど もっ ぽ い 、 無 礼 、卑 怯 」 とい う非 難 が 顕 著 で あ っ た 。 こ の設 問 に 関 して は 相 手 を非 難 し、 自己 主 張 的 に振 舞 う こ とが(中)群 に と っ て 基 本 の よ うで あ る 。筆 者 が英 国 に短 期 滞 在 し た時 に 出 会 っ た 上 海 の 先 生 グ ル ー プ に こ の 結 果 に つ い て 意 見 を問 う と、 『自分 の努 力 不 足 を棚 に 上 げ て 嫉 妬 す る な ん て もっ て の ほ か 。 そ ん な こ と を して い る問 に 自分 で 勉 強 しろ』 と興 奮 気 味 に語 っ て くれ た 。 中 国 で は古 代 の 科 挙 以 来 、 個 人 的研 鐙 を積 み 、 勉 学 に よ って 身 を立 て る こ とが 奨 励 さ れ、 正 々 堂 々 と競 う こ と が伝 統 な の で あ ろ う。 (日)群 で は 「失 望 ・落 胆 」、 「成 績 と無 関係 」 とい う 回答 が示 す よ う に 、 間 接 的 な主 張 に な っ て い る 点 が 、 同 じ東 ア ジ ア で も 中 国 と異 な る 点 で あ る 。 (英)群 で は 「友 の成 功 を喜 ぶ べ き」 とい う答 えが 多 い 一 方 、(日)群 で は 「彼 らは 勉 強 しろ」 と い う 回答 が 他 の2群 に比 べ て 多 か っ た 。 これ は 、 日本 で は 幼 児 期 か ら個 人 的 な達 成 へ の努 力 が もっ と も奨 励 さ れ るが(佐 藤 ,2001)、 相 手 の し あ わせ を喜 び、 そ の た め に奉 仕 しな さい 、 と い う徳 目が 親 の しつ け や 学 校 教 育 にお い て 希 薄 で あ る か ら と考 え られ る 。 「出 る 杭 は打 た れ る」 とい う こ

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とわ ざが 示 す通 り、 相 互 監 視 的 な 日本 の 社 会 にお い て 、 他 者 の成 功 を素 直 に喜 ぶ べ きだ とい う意見 に は傾 聴 す べ き もの が あ る。 日本 人 は相 互 協 調 的 自己 観 を 持 ち(柏 木 他,1997)、 相 手 の気 持 ち に敏 感 で あ り、 出 来 る だ け相 手 の意 に沿 う よ う に振 舞 う。 「失 望 落 胆 ・悲 しい 」 とい う 主 人 公 の 気 持 ち に 共 感 す る 反 応 が 他 の2群 に比 べ て 多 か っ た こ とは そ の 表 れ で あ ろ う。 しか し社 会 的 関係 の 全 て の 場 面 で 相 手 の 幸 せ を願 い 、 そ の ため に積 極 的 に行 動 す る か とい う とそ う で は な い 。 岩 田(1997)は 、 日本 人 は 他 人 へ の 親 切 な行 動 が 少 な く、 見 知 らぬ 人 が 大 勢 い る公 共 的 空 間 で トラ ブ ル に巻 き込 まれ た場 合 、 カ ナ ダ に比 べ て 、 日本 で は誰 か が 援 助 を提 供 して くれ る可 能 性 が低 い こ と を示 唆 して い る。 相 互 協 調 的 気 遣 い と、 「身 内 と よそ 者 」 意 識 や 「事 な か れ 」 主 義 が 共 存 し、 集 団 で 群 れ る 日本 人 が 、 意外 と個 人 主 義 だ と指 摘 され る の で あ る。 繁 枡 ら(1993)は 、 質 問 紙 に よ り問 題 の 解 決 方 法 な ど を 日米 学 生 に尋 ね て 分 析 した と こ ろ 、 ア メ リ カ人 の 方 が 、知 ら ない 人 とチ ー ム ワ ー ク を組 ん で協 調 で きる傾 向 が 強 く、 閉鎖 的 運 命 共 同体 的 な協 調 性 で は ない 場 合 に は、 協 調 性 は必 ず し も 日本 人 の 特 徴 で あ る と は言 え な か っ た と結 論 づ け た。 相 手 が きっ とつ らい思 い を して い る だ ろ う と 気 を遣 う もの の 、 周 りの 様 子 を見 て(社 会 的比 較)、 あ る い は 身 内 と よ そ 者 を 区 別 して 、 他 者 に対 す る 親 切 や援 助 行 動 を 思 い と ど ま っ て し ま う場 合 が 多 い 。 高 田(1993)は ア メ リ カ人 大 学 生 と比 べ て 日本 人大 学 生 が 自 己評 価 が 低 く、 社 会 的 比 較 が 多 か っ た こ と を示 して 、 日本 人 大 学 生 の 自己 評 価 の低 さ は 自己 概 念 の 不 確 実 さ に 由 来 し、 そ の不 確 実 さ故 に 社 会 的 比 較 が 増 大 す る 、 と解 釈 した 。 彼 らは 自分 に 自信 が ない か ら互 い に け ん 制 し合 い 、 例 え博 愛 主 義 的 な規 範 は持 っ て い て も、他 者 の 眼 差 しを 意識 して即 座 に行 動 に表 れ な い の で あ ろ う。 結 果 的 に 、 若 者 が 女 性 や 老 人 に席 を譲 る 光景 は ロ ン ドンの 地 下 鉄 で の 方 が 日本 の車 内 に 比 べ て多 く見 られ る こ と に な る 。 次 に、(日)・(中)群 で は 少 数 な が ら 「妬 む 気 持 ち は 人 間 と し て 許 容 」 す る とい う 回 答 が あ り、(英)群 に比 べ て分 布 に 差 が あ っ た。 本 結 果 か ら は3群 間 で嫉 妬 感 情 の程 度 そ の もの を比 較 で き な い が 、 どこ の 国 の 人 が 嫉 妬 心 が 強 い か とい う議 論 に は あ ま り意 味 が な く、 鷲 田(1999)が 考 察 す る よ う に 、 人 間 な ら 誰 もが 他 者 へ の 憧 れ や 羨望 か ら嫉 妬 感 情 へ と増 幅 して い くこ と は避 け られ な い。 54

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本 結 果 で も 『嫉 妬 は毒 で あ る 』 とい う回答 が(日)・(英)・(中)群 を通 じて 見 られ た 。嫉 妬 を抑 制 す べ きで あ る とい う規 範 意 識 も東 西 で 共 通 で あ る 。 た だ 、 個 人 の 自然 な嫉 妬 感 情 が存 在 す る こ と 自体 に積 極 的 に 目 を や る か 、 そ れ と も抑 制 す べ きだ と い う規 範 の 方 を重 視 す る か の 違 い は あ る よ うだ 。 日本 に長 年 住 む 英 国 人 男 性 に、 嫉 妬 に まつ わ る 自国 の結 果 につ い て 感 想 を 求 め た と こ ろ 、 幼 い 頃 か ら嫉 妬 感 情 を厳 に慎 む よ うに教 育 され て きた とい う答 が 返 っ て きた 。 東 ア ジ ア2群 に対 して、(英)群 は 、 自然 を コ ン トロ ー ル す る の に熱 心 な 西 洋 人 の 傾 向が うか が え る 。合 理 的 な意 志 で 嫉 妬 と い う 自然 感 情 に打 ち 克 つ こ とが 親 の しつ け や 学 校 教 育 さ ら に は宗 教 的精 神 にお い て 求 め られ て きた の で あ ろ う。 〈問6GFと 映 画 に 〉 図6問6の 結 果 ガ ー ル フ レ ン ド優 先 は仕 方 が な い とす る傾 向 は3力 国 共 通 で 、他 の 質 問 項 目 で比 較 的 厳 しい(中)群 も こ の 問 い で は とて も寛 大 で あ っ た。 中 国 で は 、 映 画 は異 性 と一 緒 に 出 か け る デ ー トとい うの が 一 般 的 な よ うで あ り、 こ の場 面 で の 異 性 交 際 優 先 の 社 会 規 範 が う か が え る。 他 方 、(日)・(英)群 で 「先 約 優 先 ・約 束 違 反 ・うそ つ き」 と い う 回 答 が 多

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い傾 向 が 見 られ 、(日)群 で は一 言 謝 る べ き、(英)で は 「コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン 不 足 」 が 多 か った 。 謝 罪 が欲 しい(日)群 と理 由 が 欲 しい(英)群 、 そ して 異 性 交 際 の場 と割 り切 る(中)群 とい え よ う。 (日)群 に特 徴 的 な反 応 は 「八 方 美 人 ・意 志 が 弱 い 」 で 、 相 手 に 要 求 さ れ る と断 り きれ な い 面 が あ げ られ 、 関 係 志 向 的 で 場 依 存 的 な特 徴 が 指 摘 で き る。 図7問7の 結 果 「気 づ か ず ・見 え ず ・目が 悪 い ・動 転 」 が 共 通 の 反 応 で あ った 。 他 の 問 い に 比 べ て この 問 で は あ い ま い な部 分 が 多 か っ た の で 「事 情 が 不 明 ・確 信 に疑 義 」 とい う回 答 が 多 い が 、(中)群 で は 友 達 の 行 為 が 「悪 い」 と答 え た者 が 多 く、相 手 の否 定 的 意 図 を表 明 した 。 そ れ に比 べ て(日)群 で は 「悪 い」 と い う回 答 が 少 な く、 少 数 なが ら 「気 が 付 か な か っ た と納 得 させ る」 とい う 回答 が 多 か っ た 。 こ れ は具 体 的 理 由 を確 認 して相 手 の 非 を問 う こ と よ り も、 も っ ぱ ら 自 分 自 身 の 心 の安 定 を優 先 す る 方 略 で あ る 。 原 因 をは っ き りさせ る とい う点 で(中)群 と (英)群 は互 い に共 通 点 が あ っ た 。 また 、(中)群 で は 「無 視 され た ・虚 しい ・ 置 き去 り」 とい う反 応 は相 対 的 に少 な く、 相 手 の 心 情 に な り代 わ っ て や や 感 傷 56

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的 にな る 日本 と の違 いが あ っ た。 乾 い た 大 陸 と湿 潤 な 島 国 の 風 土 的 な 違 い や 、 国 が 侵 略 した りされ た り した 戦 い の歴 史 を持 つ か 、 内 部 の 平 和 を維 持 して きた か 、 な どが 関 係 して い るの で あ ろ う。 〈問8交 通 渋 滞 〉 謝罪すべき 政府の責任 後でも来るべき 約束違反 納得できる・すべき よくあること・生活の一部 責任なし・不可杭力・仕方ない 待たされた 心配・不安になる 予測して早めに行動すべき 運絡必要 Q8交 通渋 滞 コ2 團1 :コ4 [コ4 冒2 甲4 1■, 一 一 一 一 1昌 蝸齢 噛邑 ・ r一2 團 輌 ■1・ 一一 一 0 20 40 60 80

]

100 □CN ■JP 国UK 図8間8の 結 果 3群 の 多 くが 「責 任 な し ・不 可 抗 力 ・仕 方 な い 」 と 回 答 し た が 、(中)群 で は妥 当 な理 由 で あ る こ と を認 め つ つ 「予 測 して 早 め に行 動 す べ き」 な どの 注 文 が つ い た 。(日)群 に と っ て も 「連 絡 が 必 要 」 で 、 客 観 的 な 因 果 関係 だ け で 済 ま さ れ な い もの を感 じて い た とい え る 。 ま た 、(中)群 で は 「待 た さ れ た」 と い っ た主 人公 へ の 共 感 的 回 答 が 少 な か っ た 。 日本 と 中 国 は 同 じ東 ア ジ ァ で も、 (中)群 は他 者 へ の 共 感 の 表 明 を第 一 とせ ず に 、 む し ろ(英)群 の 方 が こ の 点 で は(日)群 と類 似 した方 向 にあ る。

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図9間9の 結 果 (英)群 で は 「裏 切 り ・無 視 ・他 を選 ん だ」 が 多 く、 こ こで も相 手 の 否 定 的 意 志 の表 明 で あ る とす る傾 向 が あ っ た 。 加 害 一 被 害 関係 を明 瞭 に して個 人 の責 任 を 問 い 、 あ い ま い事 態 に結 論 づ け る とい え よ う。 他 方 、(日)群 で は 「理 由 ・ 説 明 不 足 」、 「も っ と事 前 に」 とい う反 応 が他 群 に比 べ て 多 く、 相 手 の 責 任 を 問 う非 難 ・攻 撃 が 娩 曲 的 で 、 根 回 しや 了 解 を 重 視 す る傾 向 に通 じる と思 わ れ る。 日本 の大 学 生 は互 い に不 都 合 が あ っ て も、 直 接 相 手 に向 か っ て対 決 す る こ とが 少 な い と言 わ れ る。 わ が 国 の大 学 生 の 友 人 関 係 は 、傷 つ き た くな い と同 時 に傷 つ け た く も な い と思 うあ ま りに表 面 的 で あ る とい う岡 田(ユ995)を は じめ と し た種 々 の 指 摘 もこ れ と符 合 す る 。 ま た 、 日本 の街 角 で は 中 国 に 比 べ て 喧 嘩 が 少 な い とい う感 想 を述 べ る人 もい て 、 日本 人 の 対 立 回 避 的 な特 徴 が 感 じ ら れ た の だ ろ う。 「淋 しい ・悲 しい 」 と い う主 人 公 へ の 同情 は(英)群 で 多 く、(中)群 で は な か っ た 。(中)群 で は 「よ り重 要 ・事 情 が あ っ た はず 」 とい う 回答 が 他 に 比 べ て や や 目立 ち 、相 手 の 立 場 を思 い や る方 法 と して 、 相 手 の 感 情 に 言 及 す る よ り も具 体 的 な理 由 を想 定 す る 方 を選 ん で い る 。 58

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〈問10話 の 輪 〉 図10間10の 結 果 嫉 妬 を非 難 す る 反 応 が3群 と も共 通 し て い た が 、こ こ で も問5と 同様 に、「嫉 妬 感 情 をあ る程 度 理 解 ・許 容 」 す る 傾 向 が(日)・(中)群 に あ り、(英)群 で は ほ と ん どな か った 。 こ れ につ い て は 問5と 同様 の 指 摘 が 可 能 で あ る。 美 人 コ ンテ ス トで 第 一 位 が 決 ま った 瞬 間 に 、 選 ば れ な か っ た候 補 者 た ち が 笑 顔 で 拍 手 す る光 景 を 思 い 起 こす と、勝 利 を逃 した 者 は 本 当 は とて も悔 しい は ず な の に 、 そ の 感 情 を抑 え て相 手 を ほめ て い る 。 悔 し さや 嫉 妬 は 人 間 の本 来 的 な もの で あ ろ うが 、 そ の 感 情 を制 御 す る こ と を重 要 視 す る 「美 意 識 』 と もい え る もの が 西 洋 の 中心 に あ る の で は な い だ ろ うか 。 そ れ に対 す る も のが 、嫉 妬 を人 間 的 な感 情 で あ る と して あ る程 度 許 容 す る 東 ア ジ ア の 一 種 の 『ゆ る や か さ』 と言 え る か も知 れ な い 。 (日)群 に お い て多 か っ た 反 応 は 、 「マ リ は悪 くな い 」、 「淋 しい ・疑 惑 ・喪 失 」、 「い じめ ・仲 間 は ず れ ・冷 た い 」 とい う回答 で あ る 。 そ れ は直 接 的 な非 難 や 攻 撃 で は な く、主 人 公 の心 境 を思 い 主 人 公 を正 当化 す る 形 で 、 相 手 に非 を気 づ い て 認 め て も らお う とす る 方 略 で あ る とい え る。(中)群 と対 照 的 で あ っ た 。 た だ し 「淋 しい」 は 中 国語 で は一 人 で 淋 しい とい う意 味 に限 定 され 、 心 の 虚 し

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さ な ど の 内面 描 写 の 意 味 が 薄 い と い う、 こ と ば の 問 題 も影 響 して い る 。

総合的考察

各群 の 違 い に 注 目 したが 、 どの 問 い で も最 も多 か った 答 え は3群 と も ほ ぼ 共 通 で 、 非 難 す べ き時 に は非 難 し、 許 す べ き と こ ろ で は 理 解 を示 した 。 友 達 と の トラ ブ ル にお け る 典 型 反 応 は 、 文 化 を超 え て ひ とま ず 皆 同 じで あ る こ と を確 認 して お く必 要 が あ る 。 そ の上 で なお 、各 群 の 特 徴 を も と に して相 違 点 を以 下 に 議 論 した 。 1.世 界 は個 々 の 因果 の 組 み合 わせ か そ れ と も連 鎖 的 全 体 か (中)・(日)群 は ほ ぼ全 問 を通 じて 、 妥 当 な理 由 は あ っ て も約 束 は 約 束 だ 、 謝 るべ きだ 、 と い う反 応 が 見 られ 、 他 方(英)群 は守 る べ き規 範 に は 言 及 す る もの の そ れ な りの理 由 が あ れ ば許 す 姿 勢 が 見 られ た 。Nisbett(2003)は 、 中 国 人 学 生 の実 験 結 果 か ら、 東 ア ジ ア で は世 界 が 原 因 と結 果 の 組 み 合 わ せ の 集 合 体 で あ る とい う よ り も、 む しろ全 て が 相 互 関連 して い る 連 鎖 で あ る と す る 見 方 が 歴 史 的 に強 く、 そ の結 果 、 い く ら他 に原 因 が あ っ て もそ れ だ けで 済 ま され な い 、 謝 るべ きだ とい う考 え に な る と指 摘 して い る 。 と りわ け 日本 で は 「謝 る一 気 が 済 む 」 とい う互 い の役 割 を引 き受 け る こ とが トラ ブ ル 処 理 の 条 件 に な りや す く、 不 祥 事 が 起 き る度 に企 業 の 経 営 陣 が テ レビ の 前 で 深 々 と謝 罪 す る 光 景 が よ く見 られ る。 因果 関 係 は と もか く と して 、 まず 謝 る と い うの が 慣 例 で あ る。 逆 に西 洋 で は そ れ 相 応 の 原 因 が あ っ て は じめ て 謝 罪 し、 そ の結 果 と して 後 始 末 が 要 求 され る。 筆 者 は在 英 中 に 中 古 車 を購 入 した際 に 、 交 通 事 故 で 自分 か ら謝 れ ば責 任 を取 ら され る か ら絶 対 謝 っ て は い け な い とア ドバ イ ス され た(も し も 自分 が 悪 か っ た ら ど うす れ ば い い の か と余 計 な心 配 を したが)。 西 洋 で の 謝 罪 行 動 に は 明確 な因 果 の意 識 が 働 い て い る 。 しか し 日本 で は、 原 因 は ど う で あ れ 、 相 手 を不 安 や 不 快 に させ た とい っ て は謝 る。 そ して そ の こ とで 責任 論 と は別 に 相 手 の み な らず 自分 もい く らか は 気 が 済 む の で あ る 。 60

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2.「 理 」 の 国 、 イ ギ リス (英)群 で は 連 絡 な しに 引 越 し を した 問2の 相 手 を、 「友 達 関係 を 断 ち 切 る とい う意 思 表 示 で あ る」 とは っ き り と結 論 づ け る 一 方 で 、 講 義 で 遅 れ た 問3や 交 通 渋 滞 の 問8に お い て は 「不 可 抗 力 だ」 と あ っ さ り認 め て い る よ う に 、 あ い まい さ を 出 来 るだ け排 除 して 合 理 的 に問 題 を解 決 し よ う とす る傾 向 が 見 え る 。 ロ ン ドン大 の カ レ ッジ の便 覧 に は、 講 義 の 開始 が5分 遅 れ る こ と、 そ して5分 早 く終 わ る こ とが 明 記 され て い て 、 暗 黙 の 了 解 が 多 い 日本 と対 照 的 で あ っ た 。 対 人 関係 の 不 都 合 を 合 理 的 に解 決 す る た め に は相 応 の理 由 を必 要 とす る の で 、 お互 い に謝 罪 よ り も言 い訳 が 多 くな るの で あ ろ う。 また 、 問4で 「ノ ー トを後 で借 りれ ば よ い」 とか 、 問6で 映 画 に 「二 度 行 け ば よい」 な どの適 当 な具 体 策 を示 して い る点 は 、 理 詰 め の や り方 に よる 閉 塞 感 を防 ぐた め の現 実 主 義 とい え る 。 問5、10の 嫉 妬 場 面 で の 「友 の 成 功 を 喜 ぶ べ き」 とい う反 応 は 、 公 平 性 、 広 い 心 、 そ して そ れ ら を共 通 の価 値 観 とす る 傾 向 で あ ろ う。 以 下 に紹 介 す る とお り、 ロ ン ドンで の 筆 者 らの体 験 で は 、 一 貫 した 規 範 に従 お う とす る行 動 が 街 頭 で も見 られ た:(そ の1)夜 遅 い 地 下 鉄 の 閑 散 と し た 車 両 に い た ら酔 っ 払 い が 少 し離 れ た と こ ろ に乗 り込 ん で きた 。 婦 人 た ち が 不 安 が る の を見 て若 い 乗 客 が 、 「僕 が 守 っ て あ げ る」 と笑 顔 で 宣 言 した と こ ろ、 今 まで 何 の 会 話 も しな か っ た 偶 然 乗 り合 わ せ た だ け の 他 の 乗 客 た ち も次 々 と手 を あ げ た 。 私 は とい う と英 語 が 十 分 に 聞 き取 れ な か っ た こ と も あ っ た が 、 「日本 的 に」 と ま どい 、 手 を あ げ て 「騎 士 」 と し て立 候 補 す る機 会 を失 っ た 。(そ の2)ロ ン ドン の 道 端 で 雪 の 日に皆 で協 力 して 車 を押 して い る光 景 に 出 会 っ た 。 仲 間 同士 か と思 っ て 見 て い たが 、 坂 を登 り き って 用 が 済 め ば大 した 挨 拶 もせ ず にお 互 い が 各 々 の方 向 に散 っ て行 っ た の で 、 皆 他 人 だ った こ とに 気 づ い た 。 日本 な ら美 談 と して新 聞 の 投 書 欄 に載 る よ う な事 柄 が 日常 的 に行 わ れ て い る 。 規 範 意 識 の 共有 につ い て 、 河 合(1998)は 次 の よ うに述 べ て い る:個 人 主 義 の 先 端 を行 くア メ リカ に お い て か え っ て 同 調 性 が 高 く、 多 くの 人が 同 じ よ う な 意 見 を持 ち 、 同 じよ うな 行 動 を す るの は 、何 か 「正 しい 」 こ とを見 出 して そ れ を行 お う とす る気 持 ち が 強 す ぎる の で は な い か 、 と。 イギ リス 人 は ア メ リ カ 人

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と異 な る面 が 多 い もの の(ウ ォー ム ズ レ イ,1995)、 身 内 と よそ 者 を区 別 す る 日 本 と異 な り、 共 通 の 規 範 を共 通 の行 動 と して示 そ う と す る傾 向 が あ る。 第2著 者 は 長 年 英 国 に暮 ら した経 験 か ら、 英 国 人 は総 じて 事 象 を論 理 的 か つ 段 階 的 に捉 え 、 問 題 解 決 に 一 番 の 近 道 は何 か を まず 考 え る 、 とい う印 象 を 持 っ て い る。 つ ま り物 事 の 因果 関 係 を は っ き りと させ 、 自身 が加 害 者 で あ る こ とが 明 白 に な っ た 時 には 、 相 手 に 対 して非 常 に素 直 に 謝 罪 す る 潔 さ も持 ち 合 わせ て い る が 、 反 対 に そ う し た 「原 因 結 果 」、 「加害一被 害」 といっ た因果関係 がは っ き りとす る まで は 、 簡 単 に は謝 罪 しな い 頑 固 さ も 同 時 に 見 られ る の で あ る。 こ う した 思 考 は本 調 査 の よ うな 人 間 関係 に お け る トラ ブ ル以 外 の 場 面 で も見 ら れ る もの で あ り、相 手 の 気 持 ち や 立 場 な ど 日本 で は考 慮 さ れ て しか るべ き もの が 全 く考 慮 され な い こ と も少 な くない 。 例 え ば、 先 日 イ ギ リス 人 の 教 授 が 日本 を訪 れ た 際 に 日本 の教 授 が 食 事 を奢 る と申 し出 た。 しか しな が ら こ の イギ リ ス 人 教 授 は頑 と して 自分 の 分 は 自分 で 払 う と聞 か な か っ た 。 後 に この イ ギ リス 人 教 授 は仕 事 で 韓 国 を訪 れ た 。 こ の 時 に は韓 国 人 の 教 授 に 素 直 に 奢 られ た 。 こ の 一 見 矛 盾 して い るか の よ う に も見 え る彼 の行 動 だ が 、 こ こで も前 途 した合 理 主 義 が 生 き て い る の で あ る 。 つ ま り彼 は 韓 国 に は 仕事 で行 った の で あ り、奢 られ る だ け の 正 当 な 理 由が あ った 。 こ の 合 理 主 義 的 思 考 は彼 の 共 有 され た規 範 意 識 と関係 して お り、 奢 られ る だ け の労 働 をす る わ け で もな く、 た だ 奢 ら れ る の は 公 平 性 に欠 け る 、 つ ま りは彼 ら の規 範 を犯 す 行 動 と な っ て しま う と判 断 した の で あ ろ う。 3.「 礼 」 の 国 、 中 国 (中)群 で は 、理 由 は ど うで あ れ 約 束 を守 る こ とが 重 視 され 、 そ れ が 叶 わ な か っ た と き に は 『約 束 違 反 』 とか 『信 用 で きな い』 な ど の 回 答 が 個 々 の 問 い に 見 られ た 。 河 合 他(2002)は 、 民 族 的 に も国 土 的 に も広 大 な 中 国 で は 人 々 が 礼 を守 っ て は じめ て調 和 で きる と述 べ て い る 。 全 国 ど こで も似 た よ う な 生 活 が 展 開 す る 日本 で は 、 目前 の 他 者 と 自分 との 暗 黙 の 共 通 性 を感 じて 相 手 を 簡 単 に信 用 して しま うが 、 河 合 の 指 摘 どお り多 民 族 ・多 地 域 か ら な る 中 国 で は 、 き ち ん と約 束 を守 っ て 相 互 交 渉 す る各 人 の 行 動 の み が 信 頼 性 の 証 とな る の で あ ろ う。 信 用 重 視 に加 え て 自己 主 張 的 で あ る な どの 本 結 果 で 示 さ れ た 特 徴 は 、 中 国 の 62

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広 大 な 国 土 と人 口で 生 き抜 く人 々 の知 恵 と い え よ う。 第3著 者 は 、 中 国 に お い て 約 束 や信 頼 が 特 に 重 視 され る点 、 共感 的 表 現 が 少 ない 点 、 そ して 地 域 差 に つ い て以 下 の 通 り考 察 した 。 第 一 点 と して 、 昔 か ら 中国 で は契 約 意 識 が 薄 く、 書 類 や 法 律 の細 目 よ り も目 前 の 人物 そ の も のが 信 用 の 証 で あ り、 実 行 に よ って 証 明 さ れ る信 用 社 会 で あ っ た。 改 革 解 放 後 の現 在 で も法 律 が 十 分 で は な く、 そ れ だ け に約 束 違 反 や裏 切 ら れ る経 験 も多 くて 、 そ の こ とに敏 感 に な っ て い る。 第 二 点 に、 対 人 関係 で 信 頼 を裏 切 られ た と き に は も ち ろ ん失 望 ・落 胆 し、 悲 し くな るが 、 そ れ を表 現 す る と 自分 が み じめ に な る の で 、 そ れ よ り も相 手 を非 難 ・攻 撃 す る方 が 自分 自 身が 救 わ れ る 、 と考 え る。 日本 で は 「寂 しい ・悲 しい 」 と表 明 す る こ とで い くらか 癒 され るが 、 中 国 で は む しろ相 手 を責 め る こ と で 自 分 の 心 の 安 定 を は か る面 が あ る。 ま た 、 「寂 しい」 と い う語 で 心 情 を吐 露 す る こ とは な く、 具 体 的 に 「裏 切 られ た」 や 「失 望 した」 な どで 表 現 す る 。 日本 人 が 相 手 の 拒 否 的 意 志 を確 か め よ う とせ ず に 心 の 安 定 を得 よ う とす る の に対 して 、 中 国 で は よ り明 瞭 に 判 断 し、納 得 で きる 理 由 もな く人 を裏 切 る よ うな 人 間 は も う友 達 で は な く自分 に と っ て 普 通 の 人 で あ る、 と判 断 す る 。 第 三 点 の 地 域 差 に つ い て 、 北 の 方 は お お らか で小 さ い こ と な らお お め に見 る 傾 向 が あ るが 、 南 の 方 で は割 合 細 か く要 求 的 批 判 的 で あ り、 広 い 中 国 で は 地 域 に よっ て や や 傾 向 が 異 な る 。 4.「 和 」 の 国 、 日本 相 互協 調 的 自己 観 を持 ち 、 相 手 の 気 持 ち を察 す る こ とや 場 面 を読 み 取 る こ と を重 視 す る 日本 人 は 、 本 結 果 か ら次 の よ う な方 法 で他 者 との 和 を尊 重 す る よ う に心 が けて い る こ とが わ か っ た。 相 手 の 拒 否 的 意 志 を認 め ず(問2)、 「気 づ か な か っ た と納 得 させ る 」(問7)な ど と 自分 の 中 で 心 の 平 安 を 得 る 、 中 国 の よ う に要 求 的 訴 え を控 え て 、被 害 感 情 を訴 え た り自分 が 悪 くな い と言 っ た り して 相 手 の 非 に気 づ か せ よ う とす る な どで 、 情 緒 的 で 対 立 回 避 的 で あ っ た 。 友 達 と の トラブ ル を避 け た い とい う若 者 の気 持 ち は 、 相 手 に近 づ き過 ぎ て 自 分 や 相 手 が 傷 つ くこ とを 恐 れ 、 また 、 離 れ る こ とで 自他 と もに 寂 しい思 い をす る こ と を 回避 しよ う とす る 山 ア ラ シ ・ジ レ ン マ と言 わ れ て い る。 藤 井(2001)

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は現 代 の 大 学 生 数 百 名 を調 べ て 、 「近 づ き た い一 離 れ た い 」 と い っ た極 端 な も の で は な く、 「近 づ きた い一 近 づ きす ぎた くな い 」 「離 れ た い一 離 れ す ぎた くな い」 とい う微 妙 な葛 藤 で あ る こ と を示 した 。 問5で 「他 の 友 達 を探 せ ば い い」 と答 え た イ ギ リス人 学 生 が 複 数 い た が 、 日本 人学 生 に は全 く見 られ ず 、嫌 わ れ て も同 じ仲 間 集 団 を維 持 す る こ とが 大 事 で 、 独 立 的 な イ ギ リス 人 学 生 に比 べ て 日本 人 学 生 は関 係 依 存 的 で あ っ た 。簡 単 に相 手 を信 頼 し(山 岸,1998)、 相 手 「善 」 的 な幻 想 を抱 い て い る と さ え思 わ れ る。 そ う した 対 人 態 度 は 国 内 で は通 用 して も、 国 際 舞 台 で は情 緒 的 で 議 論 下 手 の 傾 向 と合 わ せ て苦 戦 を強 い られ る と こ ろ で あ る 。 5.未 熟 さや 子 ど も っぽ さ を認 め る 東 ア ジ ア文 化 少 な くと も 自 国 内 で は、 非 合 理 的 で 場 依 存 的 、 非 主 張 的 で 議 論 下 手 で も な お 通 用 す る と こ ろ は、あ る意 味 で 平 和 で あ る と も考 え られ る 。注 文 を 聞 か れ て 、「な んで も結 構 で す 」 と答 え る人 を西 洋 人 は 自立 し た大 人 か ど うか 疑 うか も知 れ な い。 た だ 、 長 年 日本 に 居住 す る あ る 英 国 人 男 性 は、 子 ど も っぽ い と こ ろ を許 容 す る点 が 東 ア ジ ア文 化 の よ い と ころ で 、 西 洋 の 若 者 は大 人 と して振 舞 う こ とが 過 度 に 要 求 され る と述 懐 して い る 。 日本 人 の 酔 っ払 い は 街 角 で だ ら しな く、 子 ど もた ち は 店 内 で 騒 ぎ、 テ レ ビに 登 場 す る 日本 の ア イ ドル が 同世 代 の 欧 米 諸 国 の 彼 らに 比 べ て い か に も子 ど もっ ぼ く見 え る 。 しか し、 未 熟 さ や子 ど も っ ぽ さ を あ る程 度 許 容 す る文 化 の な か で 、 私 た ち は 等 身大 で暮 らせ る しあ わせ を満 喫 して い る の で は な い だ ろ う か。 嫉妬 心 な どの 人 間 的 な 弱 点 を あ る程 度 認 め 、 合 理 性 を越 え て 生 きて い るの が 東 ア ジ ア の生 活 で あ る とい う視 点 も成 り立 つ 。 結 局 、 どの 国 に あ っ て も人 と平 和 にや っ て い きた い し 自分 の気 持 ち を安 らか に して生 活 した い。 そ の た め の 方 法 が 文 化 に よ っ て 若 干 異 な っ て い る と い え よ う。 西 洋 や ア ジ ア諸 国 か ら私 た ち が 見 習 うべ き点 は 多 々 あ る。 対 人 関係 の トラ ブ ル を場 面 や 情 に流 され ず に合 理 的 に解 決 し、 必 要 な と き に正 当 に 自己 主 張 し、 共 通 の規 範 を人 目 を気 にせ ず 共 通 の 行 動 と して実 行 す る こ とが 、 特 に 次 代 を 背 負 う若 者 に 求 め られ て い る。 互 い の 理 解 が 深 ま る こ とが 期 待 され る。 (本 学 教 授 、 他) 64

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東 洋1994日 本 人 の し つ け と 教 育 東 京 大 学 出 版 会 藤 井 恭 子2001青 年 期 の 友 人 関 係 に お け る 山 ア ラ シ ・ジ レ ン マ の 分 析 教 育 心 理 学 研 究49,146-155. 波 多 野 誼 余 夫 、 高 橋 恵 子1997文 化 心 理 学 入 門 岩 波 書 店 岩 田 紀1997こ こ ろ の 国 際 化 の た め に 北 大 路 書 房 柏 木 恵 子 、 北 山 忍 、 東 洋1997文 化 心 理 学 東 京 大 学 出 版 加 藤 義 信2000第5章 「発 達 論 」 の 文 化 依 存 性 英 語 圏 と フ ラ ン ス 語 圏 の 比 較 を 通 し て(小 嶋 秀 夫 、 速 水 敏 彦 、 本 城 秀 次(編)人 間 発 達 と心 理 学 金 子 書 房Pp74〒81.) 河 合 隼 雄1998日 本 人 の 心 の ゆ く え 岩 波 書 店pl23. 河 合 隼 雄 、 石 井 米 雄2002日 本 人 と グ ロ ー バ リ ゼ ー シ ョ ン 講 談 社p57. Matsumoto,David2000Cultureandpsychology:Peoplearoundtheworld2nded., Wadswolth(D.マ ツ モ ト 南 雅 彦 、 佐 藤 公 代(訳)2001文 化 と 心 理 学 比 較 文 化 心 理 学 入 門 北 大 路 書 房) Nisbett,Richard.且2003Thegeographyofthought.TheFreePress,Adivisionof S㎞on&SchusterInc,,NY(ニ ス ベ ッ ト、R.E.村 本 由 紀 子(訳)2004木 を 見 る 西 洋 人 森 を 見 る 東 洋 人 ダ イ ヤ モ ン ド社) 岡 田 努1995現 代 大 学 生 の 友 人 関 係 と 自 己 像 ・友 人 像 に 関 す る 考 察 教 育 心 理 学 研 究43.354-363. 佐 藤 淑 子2001イ ギ リ ス の い い 子 日 本 の い い 子 自 己 主 張 と が ま ん の 教 育 学 中 公 新 書p93, 繁 枡 算 男 、 横 山 明 子 、 サ ム ・ス タ ー ン 、 駒 崎 久 明1993日 米 学 生 の 創 造 的 態 度 の 因 子 分 析 に よ る 比 較 研 究 心 理 学 研 究64,181-190. 高 田 利 武1993青 年 の 自 己 概 念 形 成 と 社 会 的 比 較 教 育 心 理 学 研 究 41,349-357. 高 田 利 武1999日 本 文 化 に お け る 相 互 独 立 性 ・相 互 協 調 性 の 発 達 過 程 教 育 心 理 学 研 究47,480-489.

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高 田 利 武2002社 会 的 比 較 に よ る 文 化 的 自 己 観 の 内 面 化 一 横 断 資 料 に 基 づ く発 達 的 検 討 一 教 育 心 理 学 研 究50,465-476. 高 野 陽 太 郎 ・縷 坂 英 子1997"日 本 人 の 集 団 主 義"と"ア メ リ カ 人 の 個 人 主 義"一 通 説 の 再 検 討 一 心 理 学 研 究68,312-327. 塘 利 枝 子 、 真 島 真 理 、 野 本 智 子1998日 英 の 国 語 教 科 書 に み る 対 人 的 対 処 行 動 教 育 心 理 学 研 究46,95・-105. Triandis,HarryC.19951ndividualismandcollectivismWestviewPress(ト リ ア ン デ ィ ス 、H.C神 山 貴 弥 、 藤 原 武 弘(訳)2002個 人 主 義 と集 団 主 義 北 大 路 書 房) 恒 吉 僚 子1992人 間 形 成 の 日 米 比 較 中 公 新 書 恒 吉 僚 子 、S.ブ ー コ ッ ク1997育 児 の 国 際 比 較 日 本 放 送 出 版 協 会Pp.186 -187 . 山 岸 俊 男1998信 頼 の 構 造 こ こ ろ と社 会 の 進 化 ゲ ー ム 東 京 大 学 出 版 参 考 文 献(一 般 書) 近 藤 大 介1997北 京 大 学 三 力国 カル チ ャー シ ョ ッ ク 講 談 社 内 藤 正 典1994ト ル コ の もの さ し 日本 の もの さ し 筑 摩 書 房 マ ク ロ ン、 キ ャ ス リー ン1990イ ギ リス 人 の 日本 人 観 草 思 社 マ ク ロ ン、 キ ャ ス リー ン1991日 本 人 の ボ ス 在 英 企 業 に働 くイ ギ リス 人 の 目 草 思 社 村 山 孚1995中 国 人 の もの さ し 日本 人 の も の さ し 草 思社 彰 飛1999知 れ ば 知 る ほ ど 「は て な?」 の ニ ッポ ン 祥 伝 社 ウ ォ ー ム ズ レ イ 、 ジ ェ ー ン 笠 間 仁 保 子(訳)1995イ ギ リス 的 生 活 と ア メ リ カ 的生 活 河 出書 房 新 社 鷲 田小 弥 太1999嫉 妬 の 人 間 学 潮 出版 社 66

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本 研 究 を行 う に あ た り、次 の 方 々 に多 大 な 協 力 を得 た,英 文 質 問 紙 を 詳痢llに 検 討Lて 適 切 な コ メ ン トを下 さっ た ロ ン ドン大 学 ゴ ー ル ドス ミス校 のP已監orK, Smith教 授 、 調査 を円 滑 に進 め る よ う手 配 して い た だ い た 同 校 の ス タ ッ プの 皆

さん 、 デ ー タ入 力 や 貴 重 な 助 言 を して も ら っ た 同 校 大 学 院 生 の 井 上 篤 子 さ ん 、 英 語 のback translation皿を快 諾 して くれ た ヨ ー ク大 学 のYumiNi匿onさ ん 、 そ して 神 戸 松 蔭 のAlan C. Jackson先 生 やPeter J. Mallett先生 に は イ ギリ ス 人気 質 な ど に

つ い て い ろ い ろ と教 え て い た だ い た 。 こ こ に記 して 感 謝 の 意 を表 し ます 。 ま た 、 中 国 で の 調 査 に つ い て 第3蕃 者 と と も に尽 力 い た だ い た北 京 外 国 語 大 学 の 王 押 先 生 に も厚 くお 礼 申 し上 げ ます 。 神 戸松 蔭 留 学 生 の 張 菊 さん と任 晴 委 さ ん に は デ ー タ入 力 を手 伝 っ て も らい 、 と て も助 か 酔,ました 。 肢後 に 、本 訓 査 に 回答 し て くれ た 各 国学 生 諸 鷺 に も この 場 を借Oて お 礼 申 します 。

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