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衣服の着心地に関する教育プログラムをめざした研究

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Academic year: 2021

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(1)学生発表会. 衣 服 の 着 心 地 に関 する教 育プログラムをめざした研 究 . 家政領域. 中 田 いずみ 1. 研究の背景と目的 現状の家庭科の衣生活内容にお. ・解析方法 授業の感想の自由記述の集計及びアンケー. いて、生徒自身の身体の安全や健康を守るための「着. ト 20 項目(5 件法)について SPSSver.20 を用いて. 心地・快適性」は、文献調査(小中高過去3改訂分. 授業前後の平均値の差の検定他を行った。. の学習指導要領およびそれに対応する高等学校家庭. 3.教育プログラムの試案について 生徒に身近な被. 科教科書)より、家庭科の衣生活分野の授業において. 服を示したうえで、その性能のみを伝えるのではなく、. 生徒の生活に密着している衣服の着心地に関わる単元. 肌着を回覧させて実際に接触温冷感の違いを体験させ. の重要性が高まっていることがうかがえる。しかしなが. たり、スポーツウエアがいつも着ているものと何が違うの. ら、衣生活に関するアンケート調査 ( 神奈川県内の高. か、列ごとに考えさせたり、考えさせたうえで、その根拠. 校生 247 名:2012 年 10 月実施、同内大学生 249 名. となる実験の映像や結果を感覚的、視覚的に学べるよう. 2012 年 10 月 ~2 月実施 ) より、学習する素材の選択. な着衣の研究を行い、教育プログラムの開発を試みた。. や衣服の着方などの知識が、実生活に活用されていな. 4.授業の評価から考察する今後の課題について. いことが問題点として浮き彫りとなった。また、一昨年. 素材の工夫である「湿気・水の流れ」に関わる項目. の震災や度重なる異常気象による天災を機に生徒らは. については、導入で、蒸れると着心地が悪いことをポリ. ファッション性や社会規範と比較して着心地・快適性を. 袋を用いた実験を全員が体験したこともあり、授業前後. 優先すべき事例を経験しており、今こそ、着心地に関す. の平均値の差の検定を行ったところ、有意に着心地に. る学習の機会の充実を図る時であると考える。そこで、. 関わる項目への理解度が上昇していた。しかしながら、. 授業実践の時期に合わせ、暑熱環境下での快適な衣. デザインを含む着方の工夫である「空気の流れ」に関. 生活に焦点を絞って授業実践を行いたいと考え、教育. わる項目については、スポーツウエアの実物を触ったり、. プログラムの開発を行った。快適な衣生活を送る上で、. 視覚的に空気の流れを示したものの、生徒一人一人が. 被服の着心地が大切であることに関心を持たせるととも. 肌に触れて「空気の流れ」に伴う着心地を感じる実体. に、着心地のよさには素材とデザインを含めた着方の工. 験はできなかったため、理解度につなげることができな. 夫が重要であることに気づかせ、着心地について考え、. かった。目に見えない空気の流れをより実体験として感. より快適な衣生活を工夫できる実践力を習得させること. じ、着心地に結び付けて考えられる教材の工夫が更に. ができるような授業を模索したいと考え、教育プログラ. 必要であることが今後の課題である。また、自由記述の. ムの試案を開発し、授業実践を通して学習教材および. 感想において、着方の重要性を実感した記述が見られ、. 教育プログラムとしての効果と課題について考察する。. 本プログラムの課題であったデザインを含む着方を工夫. 2.授業の実践について. して着心地を考え、快適な衣生活につなげるという授業. ・プログラムのテーマ 「素材と着方を工夫して着心地. の目標が概ね達成されたことが伺えた。. を考える~暑い夏を快適にすごそう!~」. 5.教育デザインフォーラムでの発表を通して. ・授業実践 2013 年 7 月に神奈川県内の県立高等学. 家政領域に加えて、他領域の方にも発表を通して意見. 校 の 家 庭 基 礎 5 講 座(167 名 ( 男 子 71 名、 女 子. をいただくことができ、大変有意義な機会となった。今. 96 名 ))を対象に実施。. 後更に研究を深め、修士論文としてまとめていきたい。. ・授業の評価 授業の前後にアンケート調査を実施 ( 有 効回答数 139 名 ( 有効回答率 83.23% ))。. なお、ポスターは下記 URL に掲載 http://ynu-satsumoto-labo.ynu.ac.jp/down/resume/20131022poster.pdf. 教育デザイン研究 第 5 号 19.

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