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IRUCAA@TDC : №17:縫合針により気管チューブのインフレーションラインの破損が確認された一例

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№17:縫合針により気管チューブのインフレーション

ラインの破損が確認された一例

Author(s)

平田, 淳司; 岡田, 玲奈; 小鹿, 恭太郎; 三戸, 順子;

吉野, 華菜; 荻原, 知美; 伊東, 真吾; 印南, 靖志; 大

内, 貴志; 小板橋, 俊哉

Journal

歯科学報, 117(5): 418-418

URL

http://hdl.handle.net/10130/4374

Right

Description

(2)

418 学 会 講 演 抄 録

№17:縫合針により気管チューブのインフレーションラインの破損が確認された一例

平田淳司,岡田玲奈,小鹿恭太郎,三戸順子,吉野華菜,荻原知美,伊東真吾,印南靖志, 大内貴志,小板橋俊哉(東歯大・市病・麻酔科) 目的:東京歯科大学市川総合病院では,口腔悪性腫 瘍手術後の気道閉塞に対する予防的処置として,気 管切開術を施行している。今回,気管切開術後の気 管チューブ固定時に使用した縫合針が気管チューブ のインフレーションラインを破損した一症例を経験 したので報告する。 症例(事例):64歳女性。身長156cm,体重50kg。 右側舌癌に対して舌半側切除,右側頸部郭清術,前 腕遊離皮弁による再建術,気管切開術が全身麻酔下 で予定された。全身麻酔の導入後,経口挿管を行っ た。口腔外科医が気管切開術を施行し,気管切開孔 から事前のカフチェックで問題のなかった内径7.5 mm のらせん型気管チューブを挿管した。その後, 換気に問題がないことを確認しカフ圧計を用いてカ フ圧を20 cmH2O に調節した。口腔外科医がナイロ ン糸を使用して気管チューブを頚部に固定した後に パイロットバルーン内の空気量が減少していること に気づいたためカフ圧を確認するとカフ圧が徐々に 低下した。この時,一回換気量の低下やリーク音は 認められなかった。気管チューブを新しい物と交換 し手術は問題なく終了した。気管チューブの損傷箇 所は目視下で視認不可能であったため水中下で確認 するとインフレーションラインから空気の漏出が認 められた。気管チューブを固定する際に縫合針が気 管チューブに接触した可能性が考えられた。 成績および考察:インフレーションラインとは,気 管チューブのカフとパイロットバルーンをつなぐ管 でカフを膨らませるための空気の通り道であり,破 損などの機能不良を放置したまま使用すると手術中 にカフ漏れが増加し,最悪の場合,換気不能に陥る 可能性がある。本症例では,気管チューブを固定し た際に使用した縫合針により目視では発見すること が困難な微小の破損部位から徐々に空気が漏出して いた。もし,この微小な破損に気づかずに手術を 行っていた場合,術中に換気トラブルを招いていた 可能性は否定できない。今回,口腔外科医による異 常の早期発見により術中の換気トラブルを回避でき たが,われわれ歯科麻酔科医はチューブ損傷の可能 性を疑うことが出来なかった。本症例から,気管 チューブ付近で,縫合針やメスなどの鋭利な器具を 使用した場合,気管チューブ破損の可能性があるこ とを念頭において麻酔管理を行う必要があることを 再認識した。

№18:咀嚼筋痛患者に対するソフトオクルーザルアプライアンスの有効性

柏木航介1),野口智康2),中村美穂1),半沢 篤1),福田謙一1)(東歯大・口健・障害者歯)1) 2) (高崎総合医療センター歯科口腔外科) 目的:睡眠時ブラキシズムによる咀嚼筋痛の治療に はスプリント療法が提示されているが,その効果や 生体反応については様々な議論がなされており,顎 関節症患者のための初期治療ガイドラインでも低い 推奨になっている。しかし,実際の臨床ではスプリ ント療法は広く用いられている。スプリント療法で 用いられるのはソフトオクルーザルアプライアンス (ソフトアプライアンス)か,ハードオクルーザル アプライアンス(ハードアプライアンス)である が,臨床の場ではソフトアプライアンスが頻繁に使 用されている。本研究は咀嚼筋痛患者に対するソフ トアプライアンスの効果と効果に影響を及ぼす病態 や患者背景を分析し,どのような患者にソフトスア プライアンスを選択すればよいかを明確にすること を目的として行った。

方法:The Digagnostic Criteria for

Temporoman-dibular Disorder(DC/TMD)の診断樹を参考に局 所性筋痛,筋筋膜痛(関連痛を伴うものも含む)と 診断された本研究に同意を得られた24名(男性5 名,女性19名)を対象として,病態として,筋触診 時の痛みの Visual Analogue Scale(以下 VAS),開 口量,筋触診時の圧痛点の有無,咬耗の有無,歯ぎ しり指摘・自覚の有無などを,背景として身体症状 (PHQ-15),うつ状態(PHQ-9),不安障害(GAD-7),睡眠時間,毎日の喫煙,飲酒の有無などを調 査した。またスクリーニング用アプライアンス(GC 社製ファセットレジンマーカー Ⓡ )を用い違和感が なくなるまで調節し,スクリーニング用アプライア ンスにマーカー(GC 社製ファセットレジンマー カーⓇ )を塗布し,睡眠時ブラキシズムの有無及び その性状をスクリーニングした。ソフトアプライア ンス装着から1か月後に治療満足度(患者の主観的 満足度:5段階評価),筋触診時の VAS の改善度な どを評価した。 結果:低い満足度(満足度1,2,3)が8名で高 い満足度(満足度4,5)が16名であった。高い満 足度の群は低い満足度と比較して VAS 改善率が有 意に高かった。また高い満足度の群は低い満足度の 群と比較してスクリーニング用アプライアンスの犬 歯部でのファセットの長さが有意に短かった。 考察:今回の結果からファセットの長さが短い咀嚼 筋痛患者,つまりクレンチング傾向にある患者にソ フトアプライアンスの使用が有効であることが示唆 された。 ― 60 ―

参照

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