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特別活動を中心とした心の教育総合プラン 「認める」活動を通した気づき合い,築き合う集団づくり

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Academic year: 2021

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(1)特別活動を中心とした心の教育総合プラン.   r認める」活動を通した気づき合い、築き合う集団づくり 教育実践高度化専攻 心の教育実践コース. P08035C 枝川拓矢. EDAGAWA Takuya I 問題の所在とプランの目標. る。そのために、学級活動を「種まき型」授業に.  社会の変化とともに、学級集団内の人間関係も. よって充実させ、より内発的で主体的な活動にっ. 変化している。高度で繊細な気くばりを必要とさ. なげ、深い課題意識をもった上で体験的な活動に. れ、相手に合わせることだけを考える傾向にある。. 臨むことが求められる。. そのなかで、学校では、教育活動、特に、特別活.  体験的な活動を充実させるために、課題意識を. 動において、子どもたちどうしの人間関係を育み、. もって臨むことと同時に、体験の意味を理解し、. 彼らが主体となって社会を創っていくことが求め. 体験に伴う道徳的価値の自覚を深化していく必要. られる。さらに子どもたちの体験を拡大深化させ、. がある。これが、r言葉による納得」のためのふり. 豊かな体験の場を提供している特別活動のより一. かえり授業である。作文に加え、グループ活動に. 層の充実が求められる。. おいてふりかえりを行うことで、他者の視点を得.  このような現代の課題から、連帯によって構成. たふりかえりを行うことができる。学級集団を築. され、生徒が主体的な活動を築くことのできる集. くためにも望ましいことである。. 団、そして、自己や他者の側面に気づき、人問関.  これらの活動を通して、「気づき合い、築き合う. 係を形成していくことのできる集団、r気づき合い、. 集団」を構築していく。. 築き合う集団」の構築を目指す。.  さらに、学級集団の成長を個人の成長へとつな げていくために、一一・人一人が個性的に輝き合し\. ■ 特別活動を機能的にするために. 調和的にまとまることが求められる。「認める」活.  学級集団は人為的に形成された集団である。そ. 動を通して、自己・他者を認め、自己有用感・自. のため、生徒にとって、当初は単に所属集団であ. 己存在感を感じ、自分を表現することが、それに. る。しかし、学校での学習や生活が首尾よく展開. つながるだろう。集団を通して、集団の中で、集. されるためには、生徒にとって準拠集団であるこ. 団とともに自己実現できる場を構築していく。. とが求められる。学級における様々な共通体験や 時間の経過とともに、学級を準拠集団へと変化さ. ㎜ 「認める」活動プログラムの実施. せていき、積極的な活動への参加を促す。そうす.  学校行事を充実したものにするために、ふりか. ることで、顕著な特色をもつ学校行事での道徳的. えり授業を実践した。また、それと同時に、学校. 実践に生かすことができる。. 行事が生徒に与える影響を調査するための質問紙.  集団を築くために、活動を築くことが必要であ. 調査を実施した。. 山60一.

(2)  質問紙調査に関しては、「生きがい感尺度」を用.  学校行事では、集団的で統一的な行動を求めら. いて、体育大会や文化祭前後の計3回、実施した。. れることが多い。そのため、r認め.る」活動では、. しかし、いずれにおいても有意な変化は見られな. 集団の一員としての自覚をもつことや、個人の特. かった。. 性を生かした自主的な参加ができることなどの指.  体育大会後に実施したふりかえり授業において. 導にも着目した。. は、自他の努力していた場面をふりかえることに.  「認める」活動は、心の教育のあらゆる領域に. より、感じたことや気持ちを確認し、自他を尊重. 効果的であると考える。開発的生徒指導において. する心を育み、励まし合う姿勢を育成すること、. は、所属する学級の雰囲気が安心できる場である. 集団での視点から目標を考察することを目標とし. ことが重要であることから、集団の中での自己存. ていた。生徒の授業の感想から、意識の変化が見. 在感・自己有用感を形成するための、個性を尊重. られた。特に、自己・他者の新たな側面を発見す. した指導が必要である。同時に、学級内の人間関. ること、自己の行動を他者の視点から考察する二. 係が共感的・支持的なものになることを員指した. とで、より集団に貢献しようと考えていたことが. 学級経営が求められている。学級づくり・集団づ. 分かる。. くりや個別への指導という点においても、「認め.  以上のことから、特別活動をより効果的に展開. る」活動は効果的であるだろう。また、道徳の時. するためには、特別活動と関連を持たせた指導を. 間では、特別活動における道徳的実践のための実. 充実させる必要があるといえる。. 践力の育成が、求められる。「認める」活動での価. 値の自覚を、道徳の時間で普遍的な価値の追求へ. lV 「認める」活動と心の教育. とつなげることができよう。さらに、キャリア教.  多様な集団における望ましい人間関係を築きな. 育では、人間関係形成能力や意思決定能力の育成. がら、様々な集団への適応を図ることを目標とし、. との関連を深めていくことにつながる。. r認める」活動のプランを作成した。特別活動を 中心に据え、「認める」活動を進めていくことで、. V まとめと今後の課題. 自立した個人の連帯によって構成される集団、自.  特別活動における集団づくりという視点でプラ. 己と他者の交流により準拠集団化へとつながって. ンを作成した。特に、学校行事とその前後の活動. いく人間関係の形成を目指す。. (種まき型授業・ふりかえり授業)を関連させるこ.  作成した「認める」活動は、3年間を通して、. とで、それを達成しようとした。. 段階的にねらいを定めた。自己から他者、そして.  理念的な傾向が強く、本プランの効果測定や学. 集団へと視点を広げていく活動を中心とする。. 級集団のアセスメント、実践可能性について課題.  「認める」活動の授業は、学級活動で展開され. が残った。しかし、特別活動を効果的に行うこと. る。生徒の生活や活動を実践するための基礎的な. での集団づくりの可能性については、言及できた. 場として存在することに意義があるためである。. と考える。. さらに、学級活動は他の教育活動、なかでも道徳 修学指導教員  渡邊 満. 教育と密接に関連しているため、道徳的価値を意. 指導教員 古川雅文,一安原一樹. 識した活動の展開が望まれる。. 一61一.

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