特別支援学級2組 国語科学習指導案
1 単元名 「電話で話そう・伝え合おう」 2 指導観 ○ 本単元は、小学校学習指導要領国語科「A話すこと・聞くこと」の第1学年及び2学年の目 標である「事柄の順序を考えながら話すこと」や「大事な事を落とさないように聞くこと」の 能力、第3学年及び4学年の目標である「筋道を立てて話す」能力と「話の中心に気をつけて 聞く」能力を育成することをねらいとして設定したものである。 本単元では、電話での会話を通してその応答に慣れ、相手の話を注意深く聞き取り、簡単な 取り次ぎや伝言ができるとともに、必要なときは、丁寧な言葉で話すことができることをねら いとしている。電話は、今や現在生活において欠かすことのできない通信手段であり、電話の 使い方に慣れることは、人とのかかわりを広げる意味からも大切であると考えられる。 ○ 本学級の生徒は3人で、1年生の女子は電話で友達と話した経験があるが、2年生と3年生 の男子は、これまで自分で電話をかけたり、受けたりして、相手に用件を伝えたり、聞き取っ たりした経験がほとんどない。日常的にも電話を利用する経験が乏しく、また学習面において も今回初めて学ぶことである。 各生徒の実態は次の通りである。 生徒 実 態 A ・教師の質問に対して、自分の思いを答えることができる。 ・特定の仲の良い友達としか話すことができない。 ・大勢の前では、いつも下を向いていて、小さい声で話をする。 ・一斉の中での教師の指示は、聞き取ることができない。 B ・何度も繰り返し、言葉や文章を反復して唱えさせることで、いくつかの文は覚えて言うこと ができる。 ・教師の質問に単語で答え、それを教師が整理して話すとおりに言うと、それを真似て 言うことができる。 ・話の内容を十分聞き取ることは難しいが、絵や具体物などを示して質問すると、答える ことができる。 C ・繰り返し音読練習することで、暗唱したり、本文をすらすらと読んだりすることができる。 ・大きな声で音読したり、発表できる。 ・人と話をすることが好きで、積極的に話しかけることができる。しかし、一方的な会話が多 く、相手の質問には答えられず、黙ってしまうことが多い。 教科の研究テーマ『日常生活に必要なことばを理解し、主体的に表現する子どもの育成』
教科の学力向上プラン ・ 視覚資料を活用し、ことばの理解の徹底を図る。 ・ 簡単な語句、文及び文章を読むことを通して、表現する力をつける。 ・ 自分の考えを発表したり、友だちの意見を聞いたりする場を設定し、伝え合う力を培う。 ・ 個に応じた課題設定をすることで、意欲的に学習活動に取り組ませる。○ 指導にあたっては、授業の前半部分で発声練習や「問答ゲーム」などを通して、はっきり と話す、思いを伝えるなどの「話すこと」の初歩的な技能を身につけさせるとともに、「話す こと」の抵抗を和らげ、表現しようとする態度を養う。後半部分では、「伝言ゲーム」で、生 徒の実態に応じて視覚資料を使ったり、話の内容を正しく聞き取るために簡単なメモをとっ て伝えることができるよう練習する。電話で話す場面では、実際の電話機を使い、話型を示 して見えない相手の話を聞いたり話したりすることに慣れるとともに、生徒の実態に応じて 電話での簡単な取り次ぎや相手や場に応じた伝言の仕方、丁寧な話し方ができるようにする。 これらの授業の流れを継続して行うことで「話すこと」「聞くこと」の自信を高め、家庭と連 携して、まずは身近な人と電話を使った会話ができるようにしていきたい。 3 単元の目標 ○ 電話を使った会話に慣れ、意欲的に学習に取り組もうとしている。(関心・意欲・態度) ○ 聞き手によくわかるように話し、話し手の内容を正しく聞き取ることができる。(思考・判断) ○ 聞き手にわかる速さで話し、相手や場に応じた伝言の仕方や丁寧な話し方ができる。 (知識・理解・技能) 4 単元の評価規準 関心・意欲・態度 A B C 電話での会話に興味をもって、学習に取り組もうとしている。 思考・判断 A 相手に丁寧な言葉で用件を聞いたり話したりしている。 B C 相手の用件を正しく聞き取り、それに対して受け答えしている。 知識・理解・技能 A 聞き手にわかる速さで話し、相手や場に応じた伝言の仕方や丁寧 な話し方をしている。 B 話型に沿って、はっきりした発音で話している。 C 相手や場に応じた伝言の仕方や丁寧な話し方をしている。
5 学習計画及び評価計画(全5時間) 次 時 おもな学習活動・内容 手立て・教師の支援 主な評価規準 一 1 単 元 を 通 し て ① 発 声 練 習 を す る ↓ ② 問 答 ゲ | ム を す る ○電話機を使って電話の かけ方に慣れる。 全 体 ・固定電話のかけ方について電話 機を使って習得させる。 ・電話機を使って、まずは自由に 話をさせ、電話での応答に興味を 持たせる。 関・電話機での会話を通して、話す 活動に意欲的に取り組もうとして いる。(行動観察) 2 本 時 ○電話機で相手と話をす ることを通して、電話で の基本的なやりとりに慣 れる。 全 体 ・教師対生徒、生徒どうし、家庭 での特定な人物への取り次ぎな ど相手や場の設定をかえながら 行わせる。 関・話す・聞く活動に意欲的に取り 組もうとしている。(行動観察) A ・話を終わりまで注意深く聞き、 わからない場合は聞き返させ、正 確に聞きとらせる。 思・相手の用件を正しく聞き取り、 それに対して受け答えしている。 知技・聞き手にわかる速さで話し、 相手や場に応じた伝言の仕方や丁 寧な話し方をしている。(発言・ふ りかえり) B ・話型を示し、電話がかかってき たときの簡単な取り次ぎができ るようにさせる。 思・簡単な用件を聞き、聞き取った ことを正しく伝えている。 知技・話型に沿って、はっきりした 発音で話している。(発言・ふりか えり) C ・話型を示し、電話の基本的なや りとりの話型が定着するように 繰り返し行わせる。 思・相手に丁寧な言葉で用件を聞い たり話したりしている。 知技・相手や場に応じた伝言の仕方 や丁寧な話し方をしている。(発 言・ふりかえり) 二 1 ・ 2 ○「伝言ゲーム」をする。 A ・聞き取った内容を5WIHで答 えさせる。 思技・聞き取った内容を正しく伝え ている。(発言・ふりかえり) B C ・聞き取ったことを簡単にメモで きるよう項目の書いたメモを用 意し、それに書き込むようにさせ る。慣れてくれば、白紙のメモに 書くようにさせる 思技・大事なことを順序よく話した り、メモを取りながら聞いたりして いる。(発言・ふりかえり) 3 ○実際に電話を使って会 話する。 A ・「だれから」「だれに」かかった 電話か、また、「どんなこと」だ ったか項目ごとに問いかける。 思技・電話に出て簡単な取り次ぎや 応答をし、伝え聞いたことを話して いる。(発言・ふりかえり) B C ・必要に応じて話型を示したり、 メモを取ったりするように促す。 思技・電話で用件を伝えたり、正し く聞き取ったりするとともに、相手 や場に応じた話し方をしている。 (発言・ふりかえり)
6 本時 平成20年 11月 日( ) (1) 本時の主眼 ○電話の内容を正しく聞き取り、取り次ぎをしたり、伝えたりすることができる。 ○電話で用件を伝えたり、正しく聞き取ったりするとともに、相手や場に応じた話し方ができる。 (2) 本時の評価規準 A 電話で用件を伝えたり、正しく聞き取ったりするとともに、相手や場に応じた話し 方をしている。 B 電話での簡単な取り次ぎをし、聞いたことを伝えている。 C 電話での簡単な取り次ぎをし、相手や場に応じた話し方をしている。 (3)本時の仮設 (4)準備物 ①電話機 ②振り返り用紙 ③発声練習カード ④問答ゲームガード ⑤話型のカード ⑥イラスト (5)過程 学習活動・内容 教師の支援 形 態 配 時 1.発声練習をする。 2.「問答ゲーム」をする。 「あなたは、~と~ではどちらをえらびま すか」 ・逆さ言葉で発声練習をし、楽しい雰囲気で 練習させる。 ・生徒の立つ位置を変えながら、相手に聞こ える声の大きさを考えさせる。 ・イラストや話型を見せながら問いかけを し、順に答えさせる。 ・答えられないときは、他の生徒や教師の回 答を参考にするように促す。 全 個 5 10 3.めあてとながれを確認する。 4.電話機を使い、基本的なやりとりをす る。 ① 教師対生徒 ・プリントに書かせる p ・話型を示し、練習させる。 ・電話をかける役と電話を受ける役の両方 をさせ、基本的なやりとりに慣れさせる。 ・聞き取れない場合は、聞き返すようにさせ る。(A) 全 全 個 30
めあて 正しく聞いて伝えよう
電話をかけたり、受けたりする学習の過程において、話型の提示や会話の練習方法を工夫すれば、 用件を伝えたり、正しく聞き取ったりすることができるであろう。② 生徒どうし ③ 家庭での特定の人物への取り次ぎ ・話型を示し、電話がかかってきたときの簡 単な取り次ぎができるようにする。(B) ・電話の基本的なやりとりの話型が定着する まで繰り返し行わせる。(C) ・自分の番でない生徒は、他の生徒の応答を 見させる。 ・聞き取りが不十分な場合は、聞きなおすよ うに促す。 ・「だれから」「だれに」かかった電話か 「どんなこと」だったか問いかける。 細目:(A)教師の問いかけにきちんと答え ることができる (B・C)教師の問いかけに言葉で答え るか、カードを指し示すことができる 5.ふりかえりをし、次時の予告を聞く。 ・プリントに自己評価をさせる。 ・次は、「伝言ゲーム」をすることを伝える。 全 5