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研究プロジェクト評価報告書 平成21年度

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(1)

研究プロジェクト評価報告書 平成21年度

著者

東北大学未来科学技術共同研究センター

雑誌名

研究プロジェクト評価報告書

ページ

1-49

発行年

2010-03

URL

http://hdl.handle.net/10097/57462

(2)

研究プロジェクト評価報告書

四-... ・ ーー

平成 2

,"

2 年 3 月

(3)

はじめに

東北大学未来科学技術共同研究センター: NICHe は、産業界など外部との連 携により大学の知的資源を有効に活用し、広く国内産業の活性化に資すること を目的として平成 10 年 4 月に設立されました。その後、平成 12 年 2 月に本館 が竣工し、さらに平成 14 年 1 月には未来情報産業研究館、同年 9 月にはハッチ ェリースクエアが開所して それぞれのミッションを遂行すべく本格的な活動 を展開しております。 また、本年 3 月には未来産業技術共同研究館が竣工し、さらなる研究活動の 発展が期待されます。 NICHe の開発企画部は専任の教員により、プロジェクト企画と推進調整業務 を戦略的に進めるとともに、開発研究部に所属する各研究プロジェクトでは本 邦基幹産業の国際競争力を支え、かっ新産業分野創出に寄与するコア技術開発

を精力的に進めています。

研究プロジェクト評価はこの開発研究部活動を対象として、現在進行中の研

究プロジェクトについて、 NICHe のミッションとの適合性、学術的・技術的評 価ならびに産業応用の可能性に関する中間評価あるいは最終評価をするために 行っております。今回は最終評価 4 件と中間評価 3 件の計 7 研究プロジェクト

を対象として実施いたしました。

評価の手続きとしては、研究担当者による白己評価をベースとして、東北大 学以外の外部有識者による外部評価を書面審査と対面審査の 2 段階でいただく という方式を採用しております。 本報告書は、評価の結果ならびにいただいた意見を要約したものであり、そ の内容については今後のプロジェクト推進及びセンター運営に的確に反映させ ていただきたいと考えております。ご多忙な中で多大な労力と時間を割し、て、 本センター活動に対していただいた貴重なご意見やご提言に対し、心から感謝 申し上げるとともに、今後さらなる努力をいたす決意であることを申し上げて 結びと致します。 平成 22 年 3 月 東北大学未来科学技術共同研究センター長 宮本 明

(4)

平成 2 1 年度東北大学未来科学技術共同研究センター研究フ。ロジェクト評価報告書 目 次

1

研究プロジェクト評価結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1

2

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(

1) 最終評価フO ロジェクト ①超広帯支コヒーレント地原の開発研究・荷鋪巨刈'オフォトニクスの研究(横山初受) ・・・

9

②ミリ波ノミッシブ撮像装置の開発 (JST 評価結果) (佐藤助教) ・・・・・・・・・・・・

1

8

⑩H織マネジメントに関する研究プロジェクト(掛ナ樹受) ・・・・・・・・・・・・・ 19 ④安全と安心のための先進超音波計測(山中耕受) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 (2) 中間評価プロジェクト ⑤実践的マルチレベノレコンビ計算化学(宮本初受) ・・・・・・・・・・・・・・・・・

3

1

e透明電極向けインジウム使用量側戒技術開発 (NEDO 剖酪吉果) (中村耕受) ・・・・・

3

7

⑦希土類磁石向けデ、イスプロシウム使用量仰戒技術開発 (NEDO 前面結果) (杉本耕受) ・

3

7

3

研究プロジェクト評価実施要項・・・・

4

研究フ。ロジェクト評価委員会委員名簿・

5

研究フ。ロジェクト評価委員会書面審査委員名簿

6

研究フ。ロジェクト評価委員会スケジュール表

7

未来科学技術共同研究センター規程・

8

未来科学技術共同研究センター研究フO ロジェクト評価委員会内規

9

未来科学技術共同研究センター研究フ。ロジェクト評価要項

39

40

41

42

43

47

48 (注)佐藤プロジェクト(最終評価)、中村プロジェクト(中間評価)及び杉本プロジェクト(中間評価) の研究プロジェクト評価書面審査表については、 JST 及び NE閃の評価結果を代用のうえ評価。

(5)

1

.研究プロジェクト評価結果

①「超広帯域コヒーレント光源の開発研究・高機能ノ〈イオフォトニクスの研究 プロジェクトリーダー:横山 弘之教授

1

.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 半導体レーザ光源で優れた性能(高安定性、低価格なピコ秒光パルサー性能)を実現す ることにより、多光子レーザ顕微鏡というバイオフォトニクスに適した新装置を開発し、 細胞の高解像画像が得られるようになった。目標どおりの成果を達成しているが、ピー クパワーの目標値については、応用上の有用性を優先し波長帯の確保を重視した結果で あり、妥当と思われる。 II. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績は挙げているが、 「新産業分野創出 J に結びつくには課題を残す。 半導体レーザを用いたピコ秒光パルス発生技術と装置技術に関する基本的な特許出願 件数と質の高い論文発表件数は評価できる。一方で、応用志向の特許出願が少なく、今 後は力を入れて欲しい。研究成果は光源としては商品化されているが、本来の研究ター ゲットであるバイオフォトニクスのみならず他分野に向けた展開による新産業分野の 創出へ発展を期待する。 皿.必要リソースの活用状況 必要なリソースを十分に獲得して活用している。 レーザ光源の開発について必要な外部資金が得られており、特に民聞からの資金が多い ことは本研究成果からの新産業分野創出への期待の高さを窺わせる。人的にも民間等共 同研究員を多数受け入れて十分な研究体制を組み、人材育成面での使命も果たしている。 IV. 総合評価 実用化を意識した研究開発を進め、着実な成果を創出したプロジェクトと評価できる。 蛍光蛋白を利用する 2 光子バイオイメージングなどバイオ・医学分野における新産業分 野創出の可能性を感じられる成果を挙げていることから、本フ。ロジェクト終了後は新た なプロジェクトとして発展させ、本来の目的であるバイオイメージングシステム開発に 向けて、医療機器メーカーも含めた研究協力体制を再構築して研究開発を進めて欲しい。 今後のバイオイメージング分野の本格的事業化には医療機器メーカーや公的資金の支 援が必要であり、 NICHe の一層の支援をお願いしたい。 1

(6)

-②「ミリ波パッシブ撮像装置の開発」 プロジェクトリーダー:佐藤弘康助教

1

.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 社会的に重要な課題にチャレンジして着実な展開を示した。 3 年間のプロジェクト期間 中にプロトタイプを作製して成田空港での実証実験にまで進んでおり十分な研究成果 を挙げている。 77GHz 帯アレーアンテナおよび振動リフレクター動画撮像光学系の設 計・試作を行い、ミリ波画像の取得に成功し目標どおりの研究成果を達成した。 II. 研究成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげ、かっ「新産業分野創出」に結ひ寺つく成果をあげている。 将来の市場を考慮、して海外を含めた特許出願を積極的に行い、さらに 21 件の論文を発 表している点を高く評価する。大学と産業界の役割分担も良く出来ている。 77GHz パッ シブ撮像装置プロトタイプ 1 の作製が行われ、撮像距離 2.4m で、約 12mm の高い分解能 が得られており、新産業に結びつく可能性を示す一定の成果が挙げられたものといえる。 文科省、国交省、空港保安事業センターから注目されており、技術とコスト両面の実用 化課題を解決し、早急に商品化することを期待する。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 国からの十分な資金を獲得して実用化の一歩手前まで来たものと思われる。研究員も民 間企業との適切な役割分担を行うことで必要十分に活用されている。 IV. 総合評価 当初目標の達成に向けて順調に研究が進んでいるものと評価できる。空港での使用では 社会的に緊急J性・必要性の高い課題なので、性能が重視されるかたちで早期の商品化が 求められる。一方、この製品の市場拡大は価格設定がポイントであり、民間企業とのコ スト設計が重要で、ある。空港等の特定用途の開発は現在の協力企業だけでよいが、応用 分野の拡大に合わせた他企業との連携も考慮、すべきであり、技術の権利化も戦略的に進 めるべきである。安心・安全関連の国産技術の確立と普及は重要で、あり、当該プロジェ クト成果が新産業分野創出に早期に結びつくことを期待する。プロジェクト終了後も引 き続き、 NICHe の支援をお願し、したい。

(7)

③組織マネジメントに関する研究プロジェクト プロジェクトリーダー:北村正晴教授

1

.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 非常に活発な活動を展開してきており、定量的評価は難しいが目標には到達していると 評価できる。 n. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績は挙げているが、 「新産業分野創出」に結ひ守つくには課題を残す。 社会的注目度は着実に高まっており、平成 21 年度経済産業大臣による原子力安全功労 者表彰は本プロジェクト活動が評価されたものである。また、最近の民間企業からの指 導依頼が増えている点は、プロジェクト活動に対する産業界からの期待が大きくなって いることを示す。今後、本プロジェクトの活動成果をどのように産業に活用していくか、 また社会的起業としての新産業分野の創出に向けてどう展開していくかの検討が必要 と思われる。 III. 必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 適切に外部資金を獲得し、それに十分見合うだけの成果を挙げている。 IV. 総合評価 本研究の社会的重要性は大きく、学術的研究成果とともにその波及効果も高まってきて いる。本研究成果は、原子力の他にナノテクや医療などの分野適用や、教育・人材開発 などの多方面への展開可能性があり 出口戦略についても抜かりなく進めていただきた し、。 今後の研究活動については原子力分野での適用性追求と、さらに広く社会の科学技術コ ミュニケーション研究へとステップアップする双方の課題で進めることでよいが、研究 のマイルストーンを明確にすることが必要であろう。 科学技術を受け入れる社会環境を創っていくプロセスを確立することが本プロジェク トにおける出口目標と考える。さらに学術的に発展させ社会ニーズに応えるべく、 NICHe での活動継続を勧める。 - 3

(8)

④安全と安心のための先進超音波計測 プロジェクトリーダー:山中 一司教授

1

.研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 独創的なボール SAW 素子の開発と閉口亀裂探査手法の開発は、わが国が世界をリードで きる技術として発展が期待できる。産業への技術移転を念頭に置いた産学連携での開発 手法は着実に効果を挙げている。 II. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげ、かっ「新産業分野創出」に結びつく成果をあげている。 各課題ともに幅広い種別の団体から表彰を受けており、特に独創性を重視する山崎貞一 賞の受賞は高く評価できる。多数の執筆論文も他の研究者から高く評価され引用数が多 い。中核となる基本技術が学術的に十分に検討されており、今後の幅広い応用展開が見 込まれる。特にボール SAW 技術は独創性が高く、新産業分野の創出に寄与することが期 作?できる。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 公的資金を着実に獲得し、本技術者の中核となる技術者の育成も行われている。 民間からの資金と研究員の受け入れを積極的に行うことで、応用課題に対応し、新産業 分野の創出を加速させることを望みたい。 IV. 総合評価 現状では技術移転が特定の企業に行われているが、幅広い産業分野における参画企業の 増加を試みることにより、新産業分野創出の可能性を一層高めることを期待する。 閉口亀裂探査技術は大規模プラント等における安心・安全の観点からの産業展開が見込 まれる。ガスセンサーに関しては国際標準を目指した活動が必要である。小型ガスクロ マトグラフィーが実現すれば、その実用範囲は大きく拡がるものと思われる。 今後 2 年間の活動を行うことにより、ガスセンサーの小型化と国際展開を優先してきた 閉口亀裂探査技術の園内での実用化を図る計画であるが、目標を確実に実行するために 活動支援体制の充実している NICHe での継続を勧める。

(9)

⑤実践的マルチレベルコンビ計算化学 プロジェクトリ}ダー:宮本明教授

1

.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 マルチレベルコンビ計算化学手法を確立し、様々な産業での材料開発ならひやにプロセス 開発において化学が関わる実践的課題解決に適用しており、目標どおりの進捗状況であ ると判断できる。 II. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげ、かつ、 「新産業分野創出 J に結び、つく成果をあげている。 多額の民間資金の獲得はプロジェクト活動に対する産業界からの高い評価結果である と判断できる。産業界が現在注目する蓄電池・太陽電池分野への応用開拓も行い、計算 化学の有用性を引き出して、これからの成長が期待できる新産業分野の創出に結びつく 成果を挙げている。執筆論文数は毎年約 20 件、それに伴う学会での表彰も 6 件と多く、 学術的な評価も高い。研究成果の権利化については、特許出願が難しい分野であるが海 外展開を考慮した権利確保の工夫が必要である。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している口 民聞からの十分な活動資金を得ており、学内研究者の育成と教育者としての後継者の育 成も積極的に行われている。 IV. 総合評価 大規模かっ多種に亘るプロジェクト活動を展開し、学術的にも高い評価を受け、また産 業界からの大きな期待が寄せられている。特にそれぞれの産業分野におけるトップ企業 から多数の委託研究を受けている点は本プロジェクト活動レベルの高さを表現してい る。計算化学手法をさらに産業界で高いレベルで、活用するための研修制度などを検討し ていただきたい。 NICHe を代表するプロジェクト活動のひとつとして更なる発展を望みたい。 - 5

(10)

⑥透明電極向けインジウム使用量低減技術開発 プロジェクトリーダー:中村崇教授

1

.研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 全ての研究開発項目において設定された中間目標が達成されている。金属積層 ITO 薄膜 の作製など一部の検討項目においては既に最終目標に到達しており、プロジェクト全体 の最終目標達成の可能性も高いと判断される。 ll. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげ、かつ、 「新産業分野創出」に結びつく成果をあげている。 特許出願 3 件と論文執筆 3 件は少ないが、研究発表・講演 28 件の他、新聞・雑誌等へ の掲載 6 件、展示会への出展 3 件と成果の公表を積極的に行い、成果の普及に努めてい る。実用化を見据えた成果が得られている上、参画企業の事業化意志も見受けられるこ とから実用化及び成果の波及効果が期待される。 班.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 本プロジェクトは NEDO が推進する研究開発プロジェクトであり、リソースの獲得とそ の活用は十分と評価する。 N. 総合評価 わが国の政策的位置づけのもとで NEDO が推進する研究開発フ。ロジェクトである。 NEDO 事業の背景・目的・位置づけに沿って、 NICHe 主催の技術推進委員会・進捗フォローア ップ会議を開催するなど、開発企画部との連携が十分である。 わが国にとって非常に重要な課題であり、生産プロセスの大型化・安全性、コスト低減 など企業側の成果と役割をさらに具体的に検討するなど産学の連携を深めることで、一 層の事業化開発を加速する展開を望みたい。

(11)

⑦希土類磁石向けディスプロシウム使用量低減技術開発 プロジェクトリーダー:杉本諭教授

1

.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 全ての研究開発項目において設定された中間目標が達成されている。これらは新規性が 高い世界トップクラスの成果である。プロジェクトの最終目標達成の可能性も高いと判 断される。 II. 成果の社会、経済 産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげ、かつ、 「新産業分野創出 J に結びつく成果をあげている。 論文執筆 14 件、研究発表・講演 78 件の他、新聞・雑誌等への掲載 20 件、展示会への 出展 l 件と成果の公表を積極的に行い、成果の普及に努めている。実用化を見据えた成 果が得られている上、参画企業の事業化意志も見受けられることから実用化及び成果の 波及効果が期待される。 特許出願 1 件は今年度末 5 件を予定しているが少なく、海外戦略を踏まえた出願が望ま れる。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 本プロジェクトは NEDO が推進する研究開発プロジェクトであり、リソースの獲得とそ の活用は十分と評価する。 N. 総合評価 わが国の政策的位置づけのもとで NEDO が推進する研究開発プロジェクトである。 NEDO 事業の背景・目的・位置づけに沿って、 NICHe 主催の技術委員会・進捗フォローアップ 会議を開催するなど、開発企画部との連携が十分である。 しかしながら、本プロジェクトはこれまでの磁石の研究では例のない、複数の出口企業 も含む 9 と多数の参画機関による共同研究体制で行われている難しさが見受けられる が技術委員会の指導によってうまくマネジメントがされている。 日本が独走している超強力磁石分野のリーダーシップをさらに強化する研究開発であ ることから、参画機関同士の交流と連携をさらに強めた体制のもとでの研究推進を期待 する。 7

(12)
(13)

-(

1

)最終評価フO ロジェクト

①超広帯域コヒーレント光源の開発研究・高機能バイオフォトニスク

の研究(横山教授)

②ミリ波ノ《ッシブ撮像装置の開発(佐藤助教) (JST 評価結果)

③組織マネジメントに関する研究フO ロジェクト(北村教授)

④安全と安心のための先進超音波計測(山中教授)

(14)
(15)

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:棲井照夫、飯塚 尚和、。小川 正毅)

プロジェクト名

|超広帯域コヒーレント光源の開発研究・高機能バイオフォトニク

スの研究 プロジェクトリーダー名|横山弘之 I. プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1

.民間企業への技術移転進捗 I (優れている点) 状況について

大学で開発された高性能半導体レーザ光源を、民間企業と の共同研究を進め、製品化まで持っていった。 研究開発としては、高性能半導体レーザ光源使用により、 2 光子イメージングを可能にするピークパワー及び超短光 パルスを実現し、且つ、細胞のイメージングを実証した点を 評価する。 また、民間企業への技術移転に関しては、東北電子産業側 へのピコ秒光パルス技術移転に続き、バイオメデイカル応用 を指向したモード同期半導体レーザ光源の住友大阪セメン ト側への開発移管およびピコ秒光パルサーの(械光コムへ の技術指導、さらにソニー(株)との協同による近紫外半導 体レーザの高ピークパワー化という大きな成果を挙げたこ とを評価する。 (不十分な点) 商品化まで進んだもの (2008 年)においても、仕様書・カ タログ等が示されておらず、真に市場的に成功した新製品開 発に至ったとはいえない。企業側の判断によるところが大き いと思われるが残念である。企業の参画の下に共同研究が始 まって今年度末で 7 年を経過するが、商品のフ。ロトタイプイ メージができていないことは、企業の本気度に係ることであ り、対策が必要と思われる。 (改善のポイント) 商品化段階では、先ずプロトタイプ製作を目標にして、早 期の第 1 次フ。ロトタイプ完成を優先させるべきであろう。 近年、最先端製品の市場としての日本の優位性が低下して いる。非常に難しい課題であるが、海外市場を出口としたマ ーケッティングも行える産学連携が今後必要となるように 感じる。 評価: 他に優れる 9

(16)

-2. 発明、特許権その他の知的 I (優れている点) 財産権の状況について

半導体レーザを用いたピコ秒光パルス発生技術と装置技 術に関する基本的な特許申請を 1 7 件行っている。また外国 出願も行っている。企業との共同出願特許が多いのも評価で きる。予算的制約の大きい大学知財としては、優れた活動と いえる。 (不十分な点) 2 光子顕微鏡などのアプリケーションを想定した特許出願 は 1 件のみである アプリケーション志向の特許が必要と思 われる。 (改善のポイント) 次なる展開として、光源の特徴を生かした新しい応用に関 する特許のさらなる出願を期待する。その際に、顕微鏡等の アプリケーション機器製造者、それらの利用者を含むブレー ンストーミング等を行って、アプリケーション特許の造出を 行ってはいかがか。 本プロジェクトの成果の事業化には今しばらくの時聞が 必要とされよう。大学としても申請した権利の取得・維持・ 管理の努力を継続していただきたい。 評価: 他に優れる

3

各種表彰・賞・新聞報道、

I

(優れている点) 招待講演の状況について

優れた半導体レーザの性能を実現したことに対して多く の招待講演(

1

4 件)を受けており、半導体レーザによる光源 の実現という意味においてはその意義・優位性が国際的にも 評価されている。 広報に関しては、とくに、全国一般紙(読売、日経)への 新開発表のインパクトが大きかった。 (不十分な点) 近紫外半導体レーザの性能に関して大きな成果を挙げて いるようであるが 現在のところ企業側の意向により公表さ れるには至っていなし、。やむをえないが惜しまれる。 新装置開発に関しては、本プロジェクトで開発した新しい 装置の、小型・軽量・使いやすさと低価格性を活かした、バ イオイメージング領域で、の人聞社会への貢献についての啓 蒙・ PR をもっと積極的に展開してはいかがか。

(17)

4. 論文・著書の状況 (改善のポイント) 装置製造者を対象とする応用物理学会等ではなく、装置の ユーザを対象とするバイオ・医療分野への PR に努めてはど うか。 評価: 他に優れる (優れている点) 産学連携に伴う守秘契約としづ制約を考慮すると、年間平 均 1 5 件としづ件数を維持し、かっ著名学会、著名論文誌にも 十分な数の論文発表を行った。このように、質の高い論文・ 著書を発表してきたことは他に優れるものである。 (不十分な点) 研究者育成および技術の継承の観点から成果の論文化は 重要である。本フO ロジェクトの成果は国際的に最先端にある ので、欲を言えば、基礎的分野においてさらなる積極的論文 化も不可能で、はなかったかと思う。 一方、応用面においてはバイオイメージング装置のユーザ を対象とした解説記事等を意図的に執筆する必要があるの ではないか。 (改善のポイント) 基礎分野における発表のネックは産業側との合意にあっ たものと思われる。技術ノーハウに係わらない成果に絞るこ とにより外部発表に対する産業側の理解を得ることがポイ ントとなる。 応用面においては、ユーザへ積極的な情報を提供して、ユ ーザからの製造者へのプレッシャーを利用することも有効 と考えられる。 評価: 他に優れる

(18)

総括 1

I

(優れている点) 上記 1. -3. までの評価に| 半導体レーザ光源で優れた性能(高安定、低価格なピコ秒 基づき、「新産業分野創出」に結|光パルサー性能)を実現することにより、多光子レーザ顕微 びっく開発研究成果が出ている|鏡というバイオフォトニクスに適した新装置を開発し細胞 か(研究のアウトプット)、また|の高解像画像が得られるようになった。バイオ技術、医療分 現実に「新産業分野の創出 J (研|野への応用が期待され、新しい産業分野創出につながるもの 究成果に基づく産業活動のアウ|と思われる。光源については民間への技術移転が行われ商品 ト力ム)に結び付いているか、 |化されている。研究としてのアウトプットは十分であり、新 を中心に評価すること。 I 産業分野創出への意欲と取り組みは評価できる。 (不十分な点) 市場において成功した製品創出にまでは至っていなし、。企 業においても成功した新製品創出は「せんみつ(千 3 つ)

J

の世界であるので、企業側はともすれば腰を引きがちとな る。産学連携において市場的に成功した製品化まで達成する には企業を本気にさせる大学側から企業への強し、働きかけ が必要となる。 (改善のポイント) 新製品創出におけるこの壁の問題は産学連携に携わる大 学研究者共通の問題と思われる。独法化した大学にとって は、この問題に対する支援体制を確立することが喫緊の課題 ではなかろうか。国立大学では、教官を頂点とするハイアラ ーキーが確立しており、事務官僚は常に教官の下に位置付け られているが、対等に大学経営の権限と責任を負う体制確立 が必要不可欠と考えられる。 光源としては商品化されているが、その性能のよさをまだ 100% 産業に生かされていなし、。別のプレーヤーが担当する ことになるのかもしれないが、今後その応用範囲を広げる活 動を期待したい。 し、ずれにせよ、製品化は時機を選ぶ。今後の新しいプロジ ェクトの枠組みの中で、産学連携を継続し、本研究の成果を 製品化に結びつける努力を粘り強く継続していただきたい。 評価: 1. 優れた研究成果を挙げ、かつ、「新産業分野創出」に結 びっく評価をあげている。 ②.優れた研究成果は挙げているが、「新産業分野創出」に 結び、つくには課題を残す。 3. 優れた研究成果を挙げているとは言えないものの、「新

(19)

E. プロジェクトの研究費の実績 産業分野創出」に結び付く可能性は高い。 4. 研究成果は他に優れたとは言えず、「新産業分野創出」 に結び付く成果も期待出来ない。 総括 II

I

(優れている点) 外部資金の獲得状況と、その| 必要な外部資金が得られている。特に民聞からの資金が多 資金が十分に活用されているか|し、ことは新産業創出への期待の高さをうかがわせる。これら の観点から評価すること。 I により、非常に高性能のレーザ光源が実現したものと思われ る。したがって、本プロジェクトはこれらの外部資金を基に 着実に成果を上げたものと評価する。 (不十分な点) 願わくは、「バイオフォトニクス・ナノイメージング」に おいても企業からの資金が増加し、具体的なアプリケーシヨ ンが明確になり、プロトタイプ装置が早期に完成することを 期待したい。 (改善のポイント) バイオフォトニクス分野の装置ユーザのニーズ調査を行 い、適切な装置メーカーを選定することを期待したい。 また、超高速動作半導体レーザに関する最先端技術保有の 強みを生かした基礎的な研究フ。ロジェクトを立ち上げれば、 公的外部資金の活用においてもさらなる改善が可能と思わ れる。 評価: 他に優れる - 13

(20)

-m. プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等

1

.開発研究の進捗状況(当初 (優れている点) の開発研究計画に照らした 近紫外から近赤外の広帯域波長範囲における高出力・超短 開発研究の進捗状況) 光パルス発生半導体レーザ光源・装置技術を開発し、バイオ 計測での実用性を実証するなど、当初計画に沿った成果を挙 げた。大学研究の中で、しかも実用指向という難しいフェー ズであるなか、これらの成果は高く評価される。 (不十分な点) 市場の不透明感が増す環境のなかで採算性をより重視す る産業側の事情もあり、市場的に成功した製品開発にまでは 至っていないのが残念な点である。 今後の展開として平成 22 年度以降に新たなプロジェクト を計画されているようだが、レーザ光源については定量的な 達成目標を、ナノイメージングについては実現する装置の具 体的なイメージを提示されるよう期待したい。 (改善のポイント) 産業側との信頼関係は強化されてきている。期間 3 年程度 の新しいプロジェクトを立ち上げる中で、製品化の努力を継 続していただきたい。その際には、 NICHe コーディネータ も交えて明確なゴール設定をすべきと考える。 評価: 他に優れる 2. 研究者の育成状況 (優れている点) (各種研究員の受入れ状況等 学生を受け入れないとしづ研究所の方針のもとで、研究員 を含む。) を確保し育成するのは容易なことではない。企業の優秀な若 手研究者を共同研究員として迎えた点は研究者育成の観点 からは優れた着眼点であったと思う。また、ポスドクなどと して受け入れた研究員は任期後にソニー、マツダ、コーネル 大学などの研究員として職を得ており、本プロジェクトは人 材育成の使命を十分に果たしていると評価する。 (不十分な点) 多くの技術者・研究者が本プロジェクトにかかわっている が、滞在期聞が比較的短く、プロジェクトへの貢献が十分な のか、また、その経験がその後活かされているのかは不明。

(21)

(改善のポイント)

NICHe

のミッションに人材育成が福われているか否か不 明であるが、育成よりも、 NICHe で、研究する機会をチャン スとして捉え成果を出せる人材をし、かに確保するかの仕組 みを作ることが重要であろう。 一方、大学としての人材育成の使命を重視するのであれ ば、研究所として学生を受け入れる仕組みを工夫する必要が あると思う。将来にわたっての大学の研究水準継続のために も重要ではないだろうか。 評価: 他に優れる 3. 国際交流の状況 (優れている点) プロジェクトリーダーの人脈を活用して MIT 、北京大 学との積極的な交流を推進している。さらに、香港中文大学、 陽明大学、インドネシア国立研究所との交流を進めた。とく に、レーザ技術で、世界的な研究実績を持つ米国 MIT との継 続的技術交流がなされており、これが第 1 級の研究成果を生 む一つの要因となっている。 (不十分な点) (改善のポイント) 光源のバイオ応用に関して国際交流をもっと進めてもよ いのではなし、か また 本プロジェクトのような新市場創成 に関係する研究開発では外国企業との交流・協業も必要とな っていくであろう。国際交流として仕組み的に難しい点が 多々あると思うが、大学として検討しておかれたらと感じ る。 評価: 他に優れる 総括 m I (優れている点) 上記 1.

.

.

.

.

.

.

3. までの評価に| レーザ技術は IT 関連中心に大きな産業を創出してきたが、 基づき当初の開発研究計画の進 I 21 世紀に入って、このレーザ技術をさらに高性能化すること 捗状況を中心に評価すること。 I によって、さらに新しい産業創出を目指そうという機運が出 てきている。本研究は先端的にその一角を担う研究開発であ り、開発研究計画はグッドタイミングなものであると思って いる。研究の進捗もほぼ計画に沿って進んでいる。 バイオフォトニクスおよびナノフォトニクスに半導体レ F D

(22)

ーザの応用分野をひろげようとする意欲的なプロジェクト であり、当初の研究計画に沿った成果を挙げ、終了を迎える に至った。これらの成果を踏まえ、プロジェクトリーダーは 新規プロジェクト発足を希望しており、評価者としてもその 実現の方向を希望する。 (不十分な点) プロジェクトリーダーを中心とした努力にもかかわらず、 アプリケーションの具体化および市場的に成功した新製品 の事業化には至っていない。大学の使命は技術シーズの確立 にあるので、その意味では責務を果たしているが、産学連携 としては少々残念で、ある。 (改善のポイント) 限られた期間の中で市場的に成功した成果まで期待する ことに無理もあろう。投資した企業としては、知財や人材育 成、ノーハウ蓄積で十分に満足しているのかもしれない。評 価に当たって、参画した企業側の意見も把握できたらと思 フ。 計画されている新規フ。ロジェクトでは、アプリケーション の具体化の見える成果を期待したい。 評価: ①.大変良い 2. 良い 3. 普通 4. やや不十分 5. 不十分

(23)

N. 総合評価 総括 I...m を踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価すること。 バイオ分野の研究では、生体の状態で高分解能の画像を得ることがきわめて重要な要素であ る。このためのレーザ光源として、超短パルス、高ピークパワー、広帯域、小型、安定、低価 格の条件が全て揃う必要がある。本研究は、この要請に応える成果を挙げている。 プロジェクト開始時点で設定したピークパワーは大変チャレンジングな目標と感じていた が、その目標を変更しても目的を達成できたことは同慶の至りである。この成果を基に平成 22 年度以降の新プロジェクトでは是非具体的なアプリケーションを完成して頂きたい。そのため には、ピークパワーを含めて、改めてレーザ光源の達成目標の見直しを行い、電源としても、 光学装置としても第 1 級の技術を完成して頂きたい。 光技術は日本が強みとする技術である。特に本プロジェクトが直接関係する超高速半導体レーザ 技術では日本の技術力はトップレベルにある。しかしながら、従来、その開発の中心を担ってきた 日本のエレクトロニクス産業は、近年の収益性悪化により急速に新技術開発力を失いつつある。こ のような中で、本プロジェクトに見られるように大学主導により国際的な技術開発力をキープして いくことは日本にとって大変貴重である 本プロジェクトの挙げた 7 年間の成果は、大学に託され た期待に応えようとするプロジェクトリーダーたちの意欲と努力の結晶と評価する。 超高速光技術は今後バイオフォトニクスやナノフォトニクスとして新分野を切り開いていくであ ろう。本プロジェクトからさらなる活力ある新技術、新製品が生まれ育つことを期待している。 (全体に対するコメント) 優れた研究成果を実応用に結びつけるためには、応用分野に精通した人の参加が不可欠であ る。元となる技術を開発した人が、最終応用の実用化まで仕上げていけばいいが、多くの場合、 そこまで出来る研究者は少ない。橋渡しをする役目を組織的に作ることが必要ではなし 1 かと感 じている。 米国の有力大学は世界の企業から巨額で、かっ使途的自由度の高い資金を集めている。米国と しづ巨大な市場での摩擦回避としづ背景があった故に可能な側面もあるので、日本の大学が容 易に真似できるものではない。どうしても本プロジェクトのような産学連携のスキームの中で 資金を集めざるを得ない。本プロジェクトはプロジェクトリーダーの指導力により大きな成果 を挙げ成功したと評価するが、成功の一端は参加企業側にある。その意味で成功感は参加企業 と共有していただきたい。 今後の研究としての新フ。ロジェクトが認められれば、通算 10 年の研究となる。ぜひ形あるも の(商品になるもの)を作り上げる企業を選定して共同研究を進め、技術移転を達成し、有終 の美を飾って頂きたい。 円 i

(24)

研究プロジェクト評価審査表 (JST 安全・安心科学技術プロジェクト(テロ対策)推進委員会によるものを転記)

プロジェクト名

|ミリ波ノ《ツシブ撮像装置の開発

プロジェクトリーダー名|佐藤弘康

1. 研究スタート時の指摘事項

0

狙いとする装置性能が出るかどうかを早めに判断できるほうがよいと考 えるため、なるべく早く最初のプロト機を作製してほしい。 2. 平成 2 0 年度活動に対する評価結果

0

他製品に対する本研究の優位性を確保する観点から、解像度と低価格化 は非常に魅力だと考えます。 。 ただし、今の段階では、価格面の要求を少し緩和してでも、分解能とス ピードの見通しだけは、残り研究期間中に確実につけてください。

0

検知の対象物を具体的に想定し、爆発物や危険物の模擬物でテスト・検 証する所まで踏み込んで、ください。 O( 参考意見)スピードを確保する上で、動画の取得にこだわる必要はない と考えます。 O( 参考意見)本技術の、パッシブ型ならではの優位性に期待しています。

(25)

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ) (研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。小林信一、斑目 春樹、野口 和彦)

プロジェクト名

|組織マネジメントに関する研究プロジェクト

プロジェクトリーダー名|北村正晴

I. プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1

.民間企業への技術移転進捗 I (優れている点) 状況について |狭義に技術移転を捉えれば該当しない。 ただし、原子力立地地域における民間事業者がなすべき地域 住民との対話を出口であると考える場合には、指導やコンサ ルテーションの依頼が増えていることは、技術移転が進捗し ていることの証左であると評価できる。このことと関連し 「原子力対話場の設計指針 J I 原子力対話のための進化型 Q&AJ をとりまとめ、今後の普及が期待できる。 (不十分な点) (改善のポイント) 研究が進展した逆説的結果と言えるが、本研究の出口を、原 子力立地地域における民間事業者の原子力対話の改善、向上 であると考えるのか それとも現代社会における科学技術コ ミュニケーション一般の質的向上と考えるのか、分岐点に来 ているように感じられる。 両者ともに出口としての可能性を有するが、前者に重点を置 くとすれば、実際に民間事業者の原子力対話が未成熟な段階 にとどまっている現実を、如何に打破するのかが今後の重要 な課題となり、本研究フO ロジェクトのようなアプローチだけ では不十分であろう。 後者を出口とするのならば、手法としての洗練(抽象化とい う意味ではなく、むしろさまざまな条件で適用できる汎用 化)を一層進める余地がある。またその期待も小さくない。 もちろん、両方を狙うことも可能で、はあるが、限られた資源 と時間の下で、そろそろ方向性を明確にすべきかもしれな 。 、•• B U M -評価: 他に優れる

2

発明、特許権その他の知的 I (優れている点) 財産権の状況について 該当しない ハ同 d

(26)

(不十分な点) (改善のポイント) 評価: 評価しなし、 3. 各種表彰・賞・新聞報道、

I

(優れている点) 招待講演の状況について |社会的な注目度は非常に高い。また、関係者の関心・評価も 4. 論文・著書の状況 高く、日本原子力学会賞(論文賞)の受賞はプロジェクトが 評価されたものであると判断できる。 (不十分な点) (改善のポイント) いまだに、活動した内容に関する記事が多く、研究自体に着 目した記事は少ない。しかし、マスコミへの対応という段階 に進んでおり、専門家、市民、マスコミとしづ科学技術コミ ュニケーションのトライアングルの場が形成されつつある。 発展を見守りたい。 評価: 他に優れる (優れている点) この分野の論文の歴史は比較的新しいが、その中で多数の発 表は評価できる。また、書籍の形態で発表されるようになっ たことは、社会的普及の点で新たなステージに進んだと考え られ、評価できる。 WEB での発信も進んでおり、今後の一 層の進化が期待される。 (不十分な点) (改善のポイント) 実績を積んで、きたことから、学際的な新しい学術研究領域と して確立していくことも検討の余地があり、そのリード役と しての役割を期待したい。 評価: 他に優れる

(27)

総括 1

I

(優れている点) 上記 1.

-

-

3. までの評価に|上述のとおり、狭義には技術移転とは関係が薄い。しかし、 基づき、「新産業分野創出 J に結|民間事業者が参考にしうる成果を上げている。 びっく開発研究成果が出ている か(研究のアウトプット)、また 現実に「新産業分野の創出 J (研 究成果に基づく産業活動のアウ ト力ム)に結び付いているか、 を中心に評価すること。 (不十分な点) (改善のポイント) 上述のように、本研究の出口を、原子力立地地域における民 間事業者の原子力対話の改善、向上であると考えるのか、そ れとも現代社会における科学技術コミュニケーション一般 の質的向上と考えるのか、あるいは社会的起業とするのか、 分岐点に来ているように感じられる。検討の余地がある。 評価: 2. 優れた研究成果は挙げているが、「新産業分野創出」に 結びつくには課題を残す。 E. プロジェクトの研究費の実績 総括 II

I

(優れている点) 外部資金の獲得状況と、その|適切に外部資金を獲得し、それに十分見合うだけの成果をあ 資金が十分に活用されているか|げていると評価できる。 の観点から評価すること。 (不十分な点) (改善のポイント) 民間資金の導入に関しては、評価者の間で意見は一致しなか ったが、問題の新しさゆえであり、その点でも検討を進めて いただきたい。 評価: 他に優れる つ山

(28)

E. プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等

1

.開発研究の進捗状況(当初 I (優れている点) の開発研究計画に照らした|非常にアクティブに推進しており、高く評価できる。中間評 開発研究の進捗状況価での指摘事項に対しでも真撃に応えたと判断できる。 (不十分な点) (改善のポイント) 評価者の中からは、 本プロジェクトの名称、は「組織マネジメントに関する研 究プロジェクト J であり、その目的も「組織マネジメン ト、リスクマネジメント、リスクコミュニケーション等 の社会的関係マネジメント分野を専門に研究 J I組織とし て適切に対応する方策の指針策定」と書かれている。「組 織マネジメント J という用語からは組織の運営に関する マネジメントが連想され、必ずしも「科学技術コミュニ ケーション」に結び、つかない。「科学技術コミュニケーシ ョン」については十分な成果を上げていることは認める ものの、目的の記述がやや総花的であり、名称も不適切 であったのではなし、かと思われる。 との見解も示されている。研究の進展に伴って、目標や名称 を絞ったり、変更することも検討されたい。 評価: 他に優れる 2. 研究者の育成状況

I

(優れている点) (各種研究員の受入れ状況等|該当しない を含む。) 3. 国際交流の状況 (不十分な点) (改善のポイント) 評価: 評価せず (優れている点) 国際的にも通用する研究開発活動であり、努力をしている。 (不十分な点) プロジェクトの性格から、 ドメスティックなものとなるのは 当然であるが、ここまで成果を上げたのであれば、一層の国

(29)

際的な情報発信が可能で、あると考えられる。 (改善のポイント) 一層の努力を期待したい。 評価: 他に劣る 総括 E (優れている点) 上記 1.

- 3

までの評価に|総じて、大きい成果を上げたと評価できる。 基づき当初の開発研究計画の進 捗状況を中心に評価すること。 (不十分な点) (改善のポイント) 研究が進んだがゆえに、転換点に来ているように思われる。 出口戦略を明確にすべき段階に来ている。 評価: 1. 大変良い q d つ臼

(30)

Iv. 総合評価 総括 I-ill を踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価すること。 -本研究の社会的重要性は大きいものがあり、成果と社会的注目も得られた。 -社会実験を行いながら、検討結果を実践し、確認していくこの研究の継続には意義がある。 しかし、北村チームは、この分野において第一人者と認められている研究チームであるだけに、 自ら研究のマイルストーンを明確にして研究を進めないと、自己満足に終わる可能性もある。 このような難しい研究ほど、研究計画を明確に定め、注怠深く研究を推進する必要がある。 ・プロジェクトの成果すなわち実践知(コミュニケーションのあり方)の多くがプロジェクト リーダーの個人的資質すなわち地域の人々から得ている信頼感によっているように感じられ、 これが一般化できるのかに不安がある。科学技術コミュニケーションにもっとも大切なものは 信頼関係であるとするとき、その信頼関係を築くにはどうしたらよし、かなどの考察をさらに進 め、それによっていわゆる「原子力村」の改革の実践も進めていただきたい (全体に対するコメント) -研究の実施計画において、研究の成果は何で、その成果はどのように検証できるか、そして その応用の可能性を明らかにして研究を進めるべきである。 -研究分野を原子力の立地地域と限定することなく、本研究を広く科学技術社会のリスクコミ ュニケーション研究へとステップアップすることも有力な出口である。 -中間評価前後から、コンセンサス形成、参加型手法、科学技術コミュニケーションに関する 出版物(翻訳を含む)が増えおり、まだまだこのような出版は続きそうである。本プロジェク トからも、関連する編纂書や「対話の場をデザインする J が上梓されたことは喜ばしいが、こ れらの動向を鑑みると、本プロジェクトが扱っている内容は、さまざまに形を変えて、多様な 局面に展開しうる、適用しうるものであると推測できる。対話は、コミュニケーションであり、 参加であり、学習であり、相互理解であり、相互学習であるということを考えれば、例えば大 学教育にも展開可能であろうし、さらには企業内教育等の人材開発にも適用可能で、あろう。あ るいは質的調査手法への展開という可能性もある。本プロジェクトの展開の方向性は広い。 ・一方、原子力コミュニケーションの分野に限れば、非常によい成果を上げたことを高く評価 できる一方で、本フO ロジェクト終了後にこの成果がどのように活かされるのかがいまひとつは っきりしないという面もある。 -繰り返しになるが、多方面への展開の可能性があるがゆえに、今後の方向性を注意深く検討 する必要がある。そうでないとどこも中途半端に終わりかねない。プロジェクトがここまで成 果を上げて来たので、出口戦略においても抜かりなく進めていただきたい。

(31)

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名: (③渡辺好章、三留 秀人、小倉幸夫)

プロジェクト名

|安心と安全のための先進超音波計測

プロジェクトリーダー名|山中一司

I. プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1

.民間企業への技術移転進捗 I (優れている点) 状況について |プロジェクト開始当初から企業のメンバーを入れているた め、着実に技術移転できる環境を実現している点は評価でき る。 (不十分な点) (優れている点)の逆となるが、技術移転が特定の企業に偏 っているのではなし、かとも推定される。研究の進展に伴っ て、各課題に関連する新たな参加企業が現れるような展開が あってもよかったと考える。 (改善のポイント) 新産業創出の観点からは、特許使用許諾等を軸として幅広い 産業分野における参画企業の増加を目指すべきである。これ らの裾野が広がればそれらを組み合わせた新たな産業創出 の可能性が高くなると考える。

評価:

匂至~/他に劣る

2. 発明、特許権その他の知的 I (優れている点) 財産権の状況について |ボール SAW 素子に関しては、重要な基本特許を押さえてあ ることから、新産業創出へ向けて有効であると考えられる。 また、その周辺特許も多数出ている点は評価できる。 (不十分な点) これら技術は、将来的にはわが国が世界をリードすべき技術 であることを踏まえると、外国出願をもう少し積極的に展開 すべきである。 (改善のポイント) ボール SAW 素子以外は特許があまり出ていなし、。原子力間 顕微鏡については、 1994 年からの課題であることから考える と、実施技術関連の特許がもう少し出ていてもいいのでは。

評価:

低空~/他市

F ひ っ“

(32)

3. 各種表彰・賞・新聞報道、

I

(優れている点) 招待講演の状況について |学会、学術財団、国等幅広い種別の団体から多数表彰されて いる点は評価できる。また、賞については、各課題がそれぞ れ表彰されている点は評価できる。特に、独創性についての 評価を中心として贈呈される山崎貞一賞の受賞は高く評価 できる。このことは、当該技術をわが国が世界をリードする ことへの期待の表れと考える。 (不十分な点) 特になし。 4. 論文・著書の状況 (改善のポイント) 本項目は、外部要因によって決定されるものであり、当該本 人の努力によってその数が増えるという性質のものではな いため、報道等の結果は特定分野に偏ってしまっている。技 術的にはどれも重要であることから、ボール SAW 素子以外 の課題においてもこの視点からの社会アピールを重点的に 行う等の工夫が望まれる。

評価:

伍石ゐ/他に劣る

(優れている点) 各分野ともそれぞれに関連した中核的な学術誌に多数論文 を発表している点は評価できる。このことが、依頼が主とな る解説論文数においても同様にバランスよく成果を出して いる結果に結ひ守ついていると考えられる。またこれら論文 の、他の研究者からの引用が多い点も評価できる。これらの 結果を踏まえると、学術面からの情報発信は各課題とも高く 評価できる。 (不十分な点) 特になし。 (改善のポイント) 新産業分野創出へ向けた当該技術の普及を函るためには、将 来的に関連するであろうと考えられる技術分野の中核学術 誌への積極的な投稿を行うべきであろう。また、著書による 情報発信が少ない点が気になる。各課題を総合した超音波利 用技術としての一般的な技術の啓蒙・普及を目指す必要があ り、これら技術の基本原理を的確に伝える解説書・技術書の 出版が望まれる。

評価:

匂~{~tL~/ 他に劣る

(33)

総括 1

I

(優れている点) 上記 1.

-

-

3. までの評価に|各課題とも、中核となる基本技術の学術的な検討が十分に行 基づき、「新産業分野創出」に結|われており、その結果として今後幅広い応用展開が見込まれ びっく開発研究成果が出ている|る。特にボール SAW 素子は、高い独創性が認められると同 か(研究のアウトプット)、また|時に適用が想定される産業領域も広く、わが国が世界をリー 現実に「新産業分野の創出 J (研|ドすべき技術として「新産業分野の創出」にも大きく寄与す 究成果に基づく産業活動のアウ|ると考えられることからその将来が期待できる。 卜力ム)に結び付いているか、 I (不十分な点) を中心に評価すること。 I 特になし。 (改善のポイント) 開口亀裂探査法技術については、大規模プラント等における 安心・安全の観点からの将来展開が見込まれる。この技術も 世界をリードできる要素を持っていると考えられることか ら、今後資金ならびに人材の投入を重点的に行うべきフェー ズにあると考える。 評価: 1. 優れた研究成果を挙げ、かつ、「新産業分野創出」に結 びっく評価をあげている。

①優れた研究成果は挙げているが、「新産業分野創出」に

結び、つくには課題を残す。 3. 優れた研究成果を挙げているとは言えないものの、「新 産業分野創出 J に結び付く可能性は高い。 4. 研究成果は他に優れたとは言えず、「新産業分野創出」 に結び付く成果も期待出来ない。

E

プロジェクトの研究費の実績 総括 II

I

(優れている点) 外部資金の獲得状況と、その|各年度にわたって固からの資金注入を着実に獲得している 資金が十分に活用されているか|点は高く評価できる。これは、各課題における学術的な裏付 の観点から評価すること。 けの確立への努力とその中で提案されてきている応用課題 への技術発展可能性が評価されたものと考える。 (不十分な点) 特になし。 (改善のポイント) 民聞からの資金導入が相対的に少ない。これはプロジェクト 当初からの特定の企業との連携によるものであるが、特許使 用許諾等を含めて民聞からの資金導入を増やし、結果として 当該技術の普及を図る戦略の想定が望まれる。

評価<Ji0五百γ 他に劣る

円 i つム

(34)

E. プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等

1

.開発研究の進捗状況(当初 I (優れている点) の開発研究計画に照らした|各課題ともそれぞれの特長を活かした研究開発が展開され 開発研究の進捗状況ている。特に産業への技術移転を明確に意識した戦略的な展 聞は高く評価できる。これらは、担当者の展開手法である、 実用展開から得られた知見の学術展開へのフィードバック に起因するものが多いためと考えられるが、それぞれの課題 において、この手法が的確に機能していると考えられる。た とえば、ボール SAW 素子において実証的見知から得られた ワイドレンジ機能は、その後の当該技術展開の中核となって おり、これらを軸にして、新たな学術基盤の展開や新たな環 境条件への適用に際しての展開を容易にしたと考えられる。 また、開口亀裂探査においても、観測結果からの適切なフィ ードバックが、当該技術の基本展開戦略の方針決定に大きく 作用していると思われる。 (不十分な点) 特になし。 (改善のポイント) 実施結果からのフィードバック手法と、原理面からの両面か らの検討を踏まえたこれら技術適用を実用に供するための モデル、ならびにその数値解析手法の確立が将来の課題であ り、この視点からの今後の展開が望まれる。

評価:

偏平~/他叩

2. 研究者の育成状況

I

(優れている点) (各種研究員の受入れ状況等|修士学位については各年度とも着実に発給されており、当該 を含む。分野を展開できる中核的な技術者の育成目的はある程度は 達成されていると評価できる。なお、これらの中に各種の賞 の受賞者が出ている点も評価できる。 (不十分な点) 新たな産業創出を考えるならば、民聞からの共同研究員なら びに受託研究員の導入をより積極的に行うべきである。 (改善のポイント) 将来的に当該学術分野を牽引する研究者としての博士学位 の発給についても、海外からの留学生も含めてより積極的に 展開すべきである。現状では、社会人が主である点が気にな る

評価:

伍至~/他に劣る

(35)

3. 国際交流の状況 (優れている点) それぞれの課題は独創的で、あることもあり、将来的にも世界 をリードできる可能性を有している。このことを活かして、 当該分野で世界をリードしている機関との連携を進めよう としている点は評価できる。また、これら機関との人的交流 も併せて進めようとしている姿勢は評価できる口 (不十分な点) 講演や情報交換等の包括的な展開が中心であるように感じ られる。実効性を上げるためには人的交流の促進が重要であ るが、現時点ではまだ明確に実施されているには至っていな いように思われる。 (改善のポイント) 当該技術において将来的に世界をリードするという視点か ら、戦略的な海外との連携ならびに交流が今後より重要にな ると考えられる。この場合、連携機関の選定が重要となる。 このため、公的な技術調査機関とも連携してより総合的な視 野から連携先の選定ならびにその戦略的展開を行う必要が ある。

評価:

伍歪~/他市

総括 E (優れている点) 上記 1.

'

"

3. までの評価に|当初の計画を着実に達成していると考えられる。特に、ボー 基づき当初の開発研究計画の進|ル素子ならびに開口亀裂探査においては、技術的には十分な 捗状況を中心に評価すること。 I 基盤形成が達成されたと考えられる。特に、ボール素子にお いて技術導入を促進させるための評価キットを作成する展 開は戦略的であり有効であったと考えられる。 (不十分な点) 原子間力顕微鏡については、技術的にはあまり大きな進展が 見られていなし、。 (改善のポイント) 本プロジェクトの目的に依存するためとも思われるが、技術 的な観点からは各課題とも進展はあったと認められるが、学 術的な視点からの向上も併せて望まれる。 評価: 川.大変良し、

I

2.) 良い 13. 普通 4. やや不十分 5. 不十分 口同 d 円,,,“

(36)

W. 総合評価 総括 I-m を踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価すること。 本プロジェクトは 3 つのサブテーマで、構成されている。それぞれの項目の評価に示されるよ うに、全体として考えるならば本プロジェクトは当初の計画を達成し、新たな産業創出への技 術を社会へ提供したとして高く評価できる。ただ、明確な目的と達成時期を提示して実行され ると定義される「フO ロジェクト」の視点から個別のサブテーマごとに考えるならば、ボール SAW 素子ならびに閉口亀裂探査は本プロジェクト期間内における達成度は高いと考えられるが、原 子間力顕微鏡については、期間内における技術的な進展度合としては少し物足りなさを覚える。 総合的な観点からは、基盤技術である原子問力顕微鏡技術を背景におきながら、他の 2 つの サブテーマで、将来の技術展望を図り基礎技術と実用化技術のバランスを考慮、しながら全体のプ ロジェクトが進行している。このことは、特定の技術領域に偏らず、安心・安全を実行し評価 できる基軸技術として超音波技術を総合的に発展させようとするプロジェクトリーダーの戦略 的なプロジェクト展開力と理解して高く評価する。 ボ、ール SAW 素子は燃料電池を安全に稼働させるためのガスセンサを、また、閉口亀裂探査 は原子力発電所や橋梁等のインフラの老朽化探査を、それぞれ中心として近未来の安全・安心 を実現する極めて有力な技術と考えることができる。特にボール SAW 素子の技術シーズは、 山崎貞一賞を受賞していることからも分かるように極めて独創的であり、わが国の将来にとっ ての重要技術の一翼を担うと期待できる。 (全体に対するコメント) 上述したように、本プロジェクトにおける展開課題は、わが国が世界をリードできる可能性 を有しているいずれも重要な技術である。プロジェクトリーダーはこの点を踏まえて、産学連 携のパートナーを的確に選定すべきである。また、これら技術をさらに高度化させるために他 の大学問等の研究機関同士の連携も必要に応じて行うべきであると考える。さらに、今後の実 用化での開発フェーズにおいては、幅広い応用分野を見据えた戦略的な連携展開が強く望まれ る。 本フ。ロジェクト自体の評価ではないが、貴大学の評価システムについて一言付言したい。今 回の書面審査においては、学外審査委員には、送られてきた資料のみが判断材料で、ある。しか しながら、これだけでは、プロジェクト全体の計画のマイルストーン等の時間経過も不明であ り、さらにこのプロジェクトの東北大学における位置づけも明確でない。また、評価も 2 者択 一的な「良い。悪しリの評価が主であり選択が限られてしまうきらいがある。さらに、「他に優 れる J の「他 J の意味も暖昧である。このため、的確な評価を求めるためには、資料ならびに システムについて今後一考を要すると考える。なお、このことは中間評価においても付言して いることを申し添える。

(37)

(

2

)中間評価プロジェクト

(38)
(39)

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。中尾真一、藤岡祐一、猪股 誠)

プロジェクト名

|実践的マルチコンビ、計算化学

プロジェクトリーダー名|宮本

I. プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1

.民間企業への技術移転進捗 I (優れている点) 状況について

民間のソフト会社から開発ソフトを販売しており、売上額 も大きな点は、実際の技術移転として高く評価できる。 また、分野毎にその分野の多数のトップ企業からの委託研 究が多い点は一種の技術移転とみなせ、高く評価できる。 企業で実績を挙げたトップレベルの研究者を開発グルー プに加えることによって 企業ニーズを的確に捉えて開発を 進めていることが実践的な計算化学プログラムの開発に結 びついて、結果として企業への技術移転を容易にし、普及し ているものと高く評価できる。 (不十分な点) (改善のポイント)

評価:

く互に優れ Ð/ 他に劣る

2

発明、特許権その他の知的 I (優れている点) 財産権の状況について (不十分な点) 発明件数は 3 件であるが、特許が 0 件であり、不十分であ る。研究の内容から考えて、特許出願は難しいことは理解で きるが、海外への販売も考慮すると著作権、商標等も含めて 何らかの方法で知財を確保しておくことが必要と思われる。 ただし民間で販売している分については、著作権の譲渡の 実績があることから、知財の確保はできているものと思われ る。 (改善のポイント)

評価:

他に優れるぺ主に劣 ζ〉

q u

(40)

3. 各種表彰・賞・新聞報道、

I

(優れている点) 招待講演の状況について

学会での表彰が 6 件あり、研究成果は新聞でも報道され、 国内外の学会等における招待講演も多数あり、基礎的研究か ら産業界への展開まで、広く成果を上げている。 (不十分な点) (改善のポイント)

評価~ヨ~/ 他に劣る

4. 論文・著書の状況 (優れている点) 研究者や共同研究が多いとはいえ、プログラム開発に時間を 取られるこの分野の仕事で、毎年 2 0 件近い研究論文を発表 している点は高く評価されるべきである。これは、従来の化 学分野だけではなく、自動車や半導体などの新材料開発な ど、新分野への適用を指向した成果と考える。 (不十分な点) (改善のポイント)

評価C@~{~n])/ 他に劣る

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