平成 21 年 10 月
3) 今後に対する提言
開発競争に勝つためには時間の短縮が必要不可欠であり、これを達成するた めに、シミュレーション技術を活用すること、実用化に必要なデータを取得す るためにユーザー参画による膜の評価を行うこと、他のグループとの連携や関 連企業との情報交換を進めることなどが望ましい。また、本開発の透明電極膜 が商品化された場合の国際的なレベル、経済効果の見込み、イノベーションの 波及効果、といった将来を見据えた視点も必要である。さらに、研究発表・講 演に比べて論文が少なく、知財確保と合わせて努力されたい。
<今後に対する提言>
開発競争に勝つためには時間の短縮が必要不可欠であるが、これを達成する
ために、今まで以上にシミュレーション技術の活用を生かしてもらいたい。提案している手法による電極膜が実用化に耐え、商品化が見えた場合、国際 的にはどの程度のレベノレなのか、経済効果はどの程度見込めるのか、イノベ
ーションとしての波及効果は何か、将来を見据えた視点も欲しい。多面的に企業と情報交換、議論して、正しい課題設定をなさると良い。
非スバッタ系は、アイデアはあるが品質が出ないだろう。またインク化のコ ストが認知されるだろうか?
研究開発の方針はこの時点で確立していると考えられるので、今後は実用化 に必要なデータの取得が望ましいと考えられる。ユーザーに対する技術の魅 力をいかに訴えて行くかという点が実用化に向けた重要なポイントになる が、共同研究企業としてユーザーにも参加してもらい、膜の評価をしてもら うといった方策が望ましいように思う。信頼性試験等の実用的な観点での研 究開発を進めるため、項目②のグループとの連携を強めることは考えられな
いだろうか。研究発表・講演は数多くなされているが、その害11 には、論文が少ないので、
受賞と合わせて努力されたい。
ノウハウの保全方法や、有償で他者に移転する仕組みは出来ないか。
ナノ粉末は良い着服点なのだから、ターゲットに拘らずインクももっと研究
を進めて欲しい。インクジェットなど設備開発も出来るといいが。2. 3
希土類磁石向けディスプロシウム使用量低減技術開発 1) 研究開発成果について
Dy 使用量削減を可能にする磁石保磁力発現の原理に基づく結晶粒の微細化 と粒子界面制御の両面からのアプローチで、中間目標をクリアする成果を得て
いる。日本が独走している超強力磁石分野のリ}ダーシップを更に強化するものであり、研究発表や論文も多く、新規性が強い世界トップクラスの成果であ
る。一方で、個別グループ聞の連携については、一部グノレ}フ。聞で、既に始まって
いるものの、特に共同研究企業開における連携の効果が見えにくい。研究成果 や論文に比べ特許出願が少ない。 Dy が特定の国に偏在し、より緊急性・重要 性が増加してきているので、プロジェクトの最終回標達成及び事業化を優先す る一方で、大幅な Dy 使用量低減を目指す文部科学省「元素戦略プロジェクト j 等の基礎研究とも必要に応じて連携を強化することも望まれる。
<肯定的意見>
O 粒の微細化と粒界制御の両面からアプローチし、中間目標を超える成果を得
ている。また、機能改善機構に関する分析に関しでも大きな成果を得ている。この成果は、日本が独走している超強力磁石分野のリーダーシップを更に強
化するものである。0 過去 10 年間、新たな磁石材料が見つからないという行き詰まりを呈してい た分野で、今回の成果は正にヒットであり、成果は世界トップと雷える。
0 磁石研究開発では歴史的にもトップクラスを行く我が国の成果として誇れ るものである。世界最強磁石 Nd2Fe14B は日本の研究者によって発明された ものであり、発明者がプロジェクトに参加しているのは心強い。今後の展開 は大いに期待できる。
o Dy 使用量削減を可能にする磁石性能発現機序を整理して、微細化、界面設 計、機能解析、温度要因解析などの基礎データ収集が進捗している。
0 中間目標に掲げた Dy 量の低減が達成されており、研究開発の全体としての 進捗状態は順調である。プロジェクト終了時の目標達成が期待される。
0 基本的な部分で新規性が強い成果が得られている。研究発表や論文の多いこ とがそれを裏付けている。微細化 G 、界面 G ともに Dy 削減の中間目標をク リアする成果を得ていることは評価できる。
0 中間目標の達成はなされているようなので、今後の成果を期待したい。
0 結晶粒の微細化と粒子界面制御による保磁力増大に成功しており、技術的成 果は十分に挙がっている。解析による新材料の組成同定も大きな成果であり、
各グループが連携しており、改善サイクノレも機能している。
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0 着実に微細化と磁区構造の定着を革新し、従来則を延長して来ている。設備
開発も行い、着実で、地に足の着いた研究だと感じる。<問題点・改善すべき点>
• Dy 金属元素が中国に偏在していること、通常の強力磁石で中国が生産を拡 大していることを考えると、 Dy 以外の元素で問じような機能を得る為の基 礎研究にも回を向ける必要がある。
・各グループの実用化検討テーマが基礎研究の延長線で、予測しであるのか?
どのように予定しているのかが表現されていないので、折角の基礎研究成果
が生きてくるか?.特許出願が基礎研究のレベルを表現していなし、(少な過ぎる)。
・最終目標に至る個別検討項目ごとの達成度には、ばらつきが見られる。
.研究組織の特徴を研究成果に効果的に反映させる観点から、 4 つの検討項目 間での一層の連携強化を期待したい。
・研究成果に比べ特許出願の少ないことが気になる。また、個別グループ聞の 連携、共同研究企業間の連携が強い効果を及ぼしているかという点で、やや ネガティブな印象を持つ。解析 G の結果は良いフィードパックに繋がってい
ると思うが、微細化 G と界面 G の成果は独立にもたらされたように見え、これらグ、ノレーフ。の連携が具体的にどのような効果を持ったかが明確でない。
この点については、今後もどのような効果に繋がるのかが見えない。
・粉末の微細化(大量生産用)には、このままでは限界があるから、他の手法 が必要であるが、極めて難しいのでは。
・今回の成果は、本当に現状技術よりも優れているのか、目標が解りにくい。
もう少し、背伸びした手法は無いのか?
2) 実用化、事業化の見通しについて
実用的な点で中間目標をクリアし、共同研究企業の積極的な寄与もあり、ハ イブリッド車やその他の重要な分野で実用化が可能と考えられる。次世代焼結 磁石用原料合金は、プロジェクト終了時から事業化検討が進められる状況にあ
り、早期事業化のシナリオは評価できる。
一方で、多くの検討項目において事業化の検討年度が研究終了年度より遅い が、本プロジェクトの趣旨に鑑みれば、事業化を急ぐ必要がある。この際、保 磁力の他に機械的強度、安定性、耐熱性、コスト等実用化に向けた課題をもっ
と具体的に検討する必要がある。また、高性能化した磁石から期待できる省エ ネ効果、経済効果、波及効果なども具体的、定量的に示すことが望まれる。
<肯定的意見>
OHV 車やその他の重要な分野で実用化が可能な十分な成果が得られている。
O 今のレベノレで、も商品として出せると思われるが、こういうチャンスを大いに 生かし、本来埋もれているネオジウム磁石のポテンシヤノレを引き出し、より 性能の高いネオジウム磁石を創り出して欲しい。出来れば試作モータの性能
なども示すよう努力されたい。
0 期待が持てる。
O 次世代焼結磁石用原料合金については、プロジェクト終了時から事業化検討 が進められる状況にある。原料合金の供給は省 Dy 磁石の供給に不可欠であ
り、合金供給の早期事業化のシナリオを評価したい。
0 微細化 G 、界面 G の成果は実用的な点で Dy 削減の中間目標をクリアしてい ることは実用的に効果をもたらすことに繋がると期待される。いずれも共問 研究企業の積極的な寄与が感じられ、実用化に向けた真費量な取り組みがなさ れていることが評価できる。
0 実用化に向けての今後を期待する。
0 現状のプロセスの改良にあるため、素早く実用化が可能と考えられる。
<問題点・改善すべき点>
・粉砕中の酸化を紡ぐフ。ロセスと、粒の更なる微細化に向けての研究開発が必 要と思われる。コスト低減できるプロセス開発にも取り組んで頂きたい。
・すでに世界トップの成果であり、次回は磁石材料の開発歴史など、成果の国 際レベルにおけるデータを報告会でも示すべきである。
・高性能化した磁石、モー夕、発電機から期待できる省エネ効果、イノベーシ ョン、経済効果、波及効果など、具体的、定量的な未来図を次回は報告して
欲しい。1~33
ドキュメント内
研究プロジェクト評価報告書 平成21年度
(ページ 54-64)